JPS5914013B2 - プロム化ジフエニルエ−テルの精製法 - Google Patents

プロム化ジフエニルエ−テルの精製法

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JPS5914013B2
JPS5914013B2 JP12776976A JP12776976A JPS5914013B2 JP S5914013 B2 JPS5914013 B2 JP S5914013B2 JP 12776976 A JP12776976 A JP 12776976A JP 12776976 A JP12776976 A JP 12776976A JP S5914013 B2 JPS5914013 B2 JP S5914013B2
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JP
Japan
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bromine
diphenyl ether
reducing agent
crystals
main component
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JP12776976A
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JPS5353629A (en
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良昭 野口
淳良 山内
政次 関戸
一徳 田辺
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ブロム化ジフェニルエーテルの精製法に関す
るものである。
近年、日本国内および諸外国においてプラスチック類の
難燃化に対する規制が強化されておりこれに伴つて各種
の難燃剤についての研究が盛んに行われている。
デカブロムジフェニルエーテルまたはこれを主成分とす
るブロム化ジフェニルエーテルは臭素含有量が高い固体
であり、しかも熱分解温度が高い等、添加型の難燃剤と
して極めて優れた性能を有しており、各種プラスチック
特に、ポリエナレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等
のポリオレフィン類の難燃化剤として非常に有用なこと
が既に知られている。
デカブロムジフェニルエーテルまたはこれを主成分とす
るブロム化ジフェニルエーテルの製造法5 としては、
過剰の臭素中でジフェニルエーテルを臭素化する方法、
発煙硫酸中でジフェニルエーテルと臭素を反応させる方
法、ジブロムエタン、ジクロルエタン、テトラクロルエ
タン等の有機溶媒中でジフェニルエーテルと臭素を反応
させる方法・o 等、種々の製造法が知られている。
しかし、これらの方法で製造されたデカブロムジフェニ
ルエーテルまたはこれを主成分とするブロム化ジフェニ
ルエーテルはいづれも晶析の際にその結晶中に臭素を内
包するため、その除去が問題であつた。結15晶中に臭
素が内包されている場合には、デカブロムジフェニルエ
ーテルまたはこれを主成分とするブロム化ジフェニルエ
ーテルを各種プラスチックに添加配合して成型する際、
内包された臭素が、遊離するため、作業環境が汚染され
、さらにまた、フ0 成形機や金型の腐蝕が起る。本発
明者らは、この結晶中の包含臭素の除去方法につき、種
々検討を行なつた結果、これらの包含臭素は、有機溶媒
や、還元剤あるいは無機塩基の水溶液等による洗浄操作
のみでは除去出来ず、ク5 結晶を溶解、再結晶するか
、もしくは微粉砕することが必要であることが判明した
結晶を溶解して臭素を除去精製することは従来も、有機
溶媒による再結晶法として知られている。
しかしこの方法では、再結晶に用いた有機溶媒の30回
収精製が必要であること、用いた有機溶媒の一部が結晶
中に包含されている臭素によつて臭素化されること、有
機溶媒中に溶解した臭素による装置の腐蝕が起る等のた
め好ましい方法ではない。結晶を粉砕して包含臭素を除
去する場合には微35粉砕することが必要である。しか
しながら、粉砕能力に限度があるため粉砕のみによる臭
素の完全除去は現実にはなかなか困難であり、また粉砕
時に遊離した臭素による装置腐蝕や排気ガス対策が必要
であつた。本発明者らは、これらの問題を解決するべく
鋭意検討を行つた結果の結晶の粉砕に際して還元剤およ
び/または無機塩基の水溶液中で湿式粉砕を行うことに
より、粉砕の際に遊離する臭素を直ちに臭化物に変えう
ること、さらに微粉砕せずとも、粉砕粒度をある一定値
以下にした場合に粉砕結晶中に臭素が残存しなくなるこ
とを見出し、本発明に達したものである。
而して本発明は、デカプロムジフエニルエーテルまたは
これを主成分とするブロム化ジフエニルエーテルの製造
に際して還元剤および/または無機塩基の水溶液中で粒
度が100ミクロン以下になるまで湿式粉砕することを
特徴とするブロム化ジフエニルエーテルの精製法に関す
るものである。デカプロムジフエニルエーテルまたはこ
れを主成分とするブロム化ジフエニルエーテルは各種プ
ラスチツクの成型時に添加し、これを難燃化するが、成
型品の物性の点からプラスチツク類との混合に際して均
一に分散、溶解させるために微細なデカプロムジフエニ
ルエーテルまたはこれを主成分とするブロム化ジフエニ
ルエーテルを用いる必要がある。
しかし各種の製造法により製造された、あるいは、再結
晶して得られたデカプロムジフエニルエーテルまたはこ
れを主成分とするブロム化ジフエニルエーテルは、粒度
200ミクロン以上であり、このままでは実用的でなく
、さらに微細化する必要があり、元来粉砕は不可欠の操
作である。又、各種の製造法により製造されたデカプロ
ムジフエニルエーテルまたはこれを主成分とするブロム
化ジフエニルエーテルは結晶中に臭素を包含しているだ
けでなく、その結晶表面にも臭素が付着している。この
結晶表面に付着している臭素は従来湿り結晶を、還元剤
水溶液で処理して除去していたが、本発明では、この前
処理も粉砕と同時に実施出来る。各種製造法で製造され
たデカプロムジフエニルエーテルまたはこれを主成分と
するブロム化ジフエニルエーテルは、製造時の反応液と
分離した後、還元剤および/または無機塩基の水溶液中
に懸濁させた後、粒度が100ミクロン以下になるまで
湿式粉砕される。粉砕後固液分離し、水洗乾燥して臭素
を含有しない製品を得る。本発明に用いる還元剤および
無機塩基としては通常知られている還元剤および無機塩
基は全て用いうるが、還元剤としては亜硫酸ナトリウム
、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の亜硫酸塩
および亜硫酸水素塩、チオ硫酸ナトリウム等のチオ硫酸
塩、無機塩基としては、アルカリおよびアルカリ土類金
属の水酸化物が特に好ましい。結晶表面および結晶中に
包含されている臭素は、たとえば水酸化ナトリウム水溶
液中で湿式粉砕する場合は次の(1)、(2)式により
直ちに無害化される。亜硫酸ナトリウムと水酸化ナトリ
ウムを含有する水溶液中で湿式粉砕する場合の臭素の無
害化は恐らく次の(3)、(4)式によると考えられる
。又、還元剤はアルカリ性である場合が多いので、還元
剤の水溶液中で湿式粉砕する場合も(3)、(4)式に
準する反応により臭素の無害化が起つているものと考え
られる。還元剤および無機塩基の使用量は、除去すべき
臭素に対して理論反応量の1〜5倍量好ましくは1.5
〜3倍量である。
理論量以下では遊離の臭素が残るため、本発明の効果が
なく5倍量以上では実用的でない。なお、還元剤および
無機塩基を反応当量以上に用いて、結晶を分離した溶液
を循環使用することも可能である。還元剤および無機塩
基の水溶液中の濃度は0,01〜5%好ましくは0.0
2〜3%である。
還元剤および無機塩基の濃度が0.01%以下では使用
液量が多く、スラリー濃度が小さくなり粉砕効率が悪く
、5%以上では使用した薬品による装置腐蝕や廃水処理
問題が起ることもあり、実用的でない。湿式粉砕の際の
スラリー濃度は、10〜80%好ましくは20〜60%
である。
濃度10%以下では粉砕効率が悪く、80%以上では粉
砕後のスラリー液の粘度が高く、流動性が低くなるため
実用的でない。本発明により結晶中の包含臭素を完全に
除去するためには、粉砕品の粒度を100ミクロン以下
にする必要があり、好ましくは50ミクロン以下とする
ことが望ましい。
粒度が100ミクロン以上では粉砕結晶中になお10p
pm前後の臭素が包含されている。本発明による粉砕の
際に粉砕効率をあげるために界面活性剤等の分散剤を併
用することも可能である。本発明による粉砕を行つた後
、沢過、水洗、乾燥して得られた100ミクロン以下の
デカプロムジフエニルエーテルまたはこれを主成分とす
るブロム化ジフエニルエーテルは全く臭素を含有してお
らず、しかも有機溶媒による再結晶で得られた製品に比
べ何ら遜色がない。
尚、比較例2に示した様に、単に水の中で湿式粉砕した
場合は、たとえ粒度が50ミクロン以下になるまで粉砕
しても、なお臭素が残存しており、これにくらべれば本
発明のすぐれた効果が理解出来よう。
以下に例をあげて説明する。
実施例 1 臭素730ppmを包含しているデカプロムジフエニル
エーテルを主成分とするブロム化ジフエニルエーテルの
乾燥結晶100yを乳鉢に入れ、これに亜硫酸ナトリウ
ム90m9、水酸化ナトリウム74ηを溶解した水溶液
1007を入れた。
この乳鉢を塩化ビニールのシートで覆つた箱の中に入れ
よく粉砕した。粉砕中にこの箱の中の空気中の臭素を測
定したが全く検出されなかつた。得られた粉末を沢過、
水洗乾燥して99.5Vの粉末を得た。
この粉末をTyler標準篩で篩分し、325メツシユ
篩下92.0yを得た。▲液中および325メツシユ篩
下の粉末中には臭素は全く検出されなかつた。比較例
1 実施例1に用いたと同じ結晶1007を塩化ビニールシ
ートで覆つた箱の中でそのまま乳鉢で粉砕した。
この際箱の中の空気中の臭素を測定した結果10ppm
以上の濃度の臭素が検出された。得られた粉末のうち3
25メツシユ篩下のものについては100ppmの臭素
が検出された。比較例 2 実施例1で用いたと同じ結晶100yに水200yを加
えて乳鉢に入れ、塩化ビニールシートで覆つた箱の中で
粉砕した。
粉砕中箱の中の空気中には臭素は殆んど検出されなかつ
た。得られた粉末を沢過、水洗乾燥した。沢液中には1
30ppmの臭素が検出され、325メツシユ篩下乾燥
粉末中には90ppmの臭素が検出された。実施例 2
〜8臭素2760ppmを含むデカプロムジフエニルエ
ーテルを主成分とするブロム化ジフエニルエーテルの湿
り結晶1007について実施例1と同様操作で還元剤、
無機塩基の種類、量を変えて粉砕した結果、表−1の結
果を得た。
なお箱の中の空気中および沢液中にはいづれの場合も臭
素は検出されなかつた。実施例2の場合は200メツシ
ユ ドについて残存臭素をしらべた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 デカブロムジフェニルエーテルまたはこれを主成分
    とするブロム化ジフェニルエーテルを還元剤および/ま
    たは無機塩基の水溶液中で粒度が100ミクロン以下に
    なるまで湿式粉砕することを特徴とするブロム化ジフェ
    ニルエーテルの精製法。
JP12776976A 1976-10-26 1976-10-26 プロム化ジフエニルエ−テルの精製法 Expired JPS5914013B2 (ja)

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