JPS6365602B2 - - Google Patents
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- JPS6365602B2 JPS6365602B2 JP58178855A JP17885583A JPS6365602B2 JP S6365602 B2 JPS6365602 B2 JP S6365602B2 JP 58178855 A JP58178855 A JP 58178855A JP 17885583 A JP17885583 A JP 17885583A JP S6365602 B2 JPS6365602 B2 JP S6365602B2
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- expanded graphite
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- graphite
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Landscapes
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 発明の技術分野
この発明は、たとえば弾性シール材に使用され
るような膨張黒鉛に関し、さらに詳しくは高耐食
性に富む膨張黒鉛の製造方法に関する。
るような膨張黒鉛に関し、さらに詳しくは高耐食
性に富む膨張黒鉛の製造方法に関する。
(ロ) 発明の背景
通常使用されている膨張黒鉛の製造方法は、微
細に粉砕された黒鉛粒子を酸処理した後、水洗い
処理し、これを加熱して所定の膨張黒鉛を得てい
る。
細に粉砕された黒鉛粒子を酸処理した後、水洗い
処理し、これを加熱して所定の膨張黒鉛を得てい
る。
しかしながら、このような製造方法にあつて
は、酸処理液の主体となる硫酸の熱分解生成物と
して硫黄および硫黄化合物等の硫黄系の不純物が
黒鉛中に3000〜5000PPm介入されることになり、
このようにして成形された膨張黒鉛をたとえばシ
ール材の素材として使用した場合、膨張黒鉛に介
入した硫黄系不純物がシール面間の金属材に対し
て腐食を誘起する原因となる。また膨張黒鉛を触
媒担体や電池の素材等に利用する場合にも、この
硫黄系の不純物が利用機能上の弊害を来たす原因
となるため、その用途についても制約を受けてい
た。
は、酸処理液の主体となる硫酸の熱分解生成物と
して硫黄および硫黄化合物等の硫黄系の不純物が
黒鉛中に3000〜5000PPm介入されることになり、
このようにして成形された膨張黒鉛をたとえばシ
ール材の素材として使用した場合、膨張黒鉛に介
入した硫黄系不純物がシール面間の金属材に対し
て腐食を誘起する原因となる。また膨張黒鉛を触
媒担体や電池の素材等に利用する場合にも、この
硫黄系の不純物が利用機能上の弊害を来たす原因
となるため、その用途についても制約を受けてい
た。
そのため、硫黄系の不純物の介在を極力抑制す
ることが望まれるが、現状では商業上の見地から
硫酸を使用しない方法は実現されておらず、また
膨張黒鉛の脱硫処理に種々の試みがなされている
が、未だ廉価な脱硫手段は得られていないのが実
情である。
ることが望まれるが、現状では商業上の見地から
硫酸を使用しない方法は実現されておらず、また
膨張黒鉛の脱硫処理に種々の試みがなされている
が、未だ廉価な脱硫手段は得られていないのが実
情である。
(ハ) 発明の目的
そこでこの発明者は、種々の脱硫手段を試みた
結果廉価で効率のよい脱硫方法を得ることができ
る膨張黒鉛の製造方法を見い出した。
結果廉価で効率のよい脱硫方法を得ることができ
る膨張黒鉛の製造方法を見い出した。
(ニ) 発明の要約
すなわち、この発明は黒鉛粒子を酸処理し、次
いで水洗い処理した後、加熱して成形する膨張黒
鉛を製造するに際して、酸処理液および水洗い水
のうち、少なくとも一方の処理液に、炭素、水
素、酸素の３元素からなる化合物の内、有機酸お
よび有機エステルより選ばれた少なくとも一種の
化合物を３〜30重量％添加し、この添加した処理
液で酸処理または水洗い処理を行なう膨張黒鉛の
製造方法であることを特徴とする。
いで水洗い処理した後、加熱して成形する膨張黒
鉛を製造するに際して、酸処理液および水洗い水
のうち、少なくとも一方の処理液に、炭素、水
素、酸素の３元素からなる化合物の内、有機酸お
よび有機エステルより選ばれた少なくとも一種の
化合物を３〜30重量％添加し、この添加した処理
液で酸処理または水洗い処理を行なう膨張黒鉛の
製造方法であることを特徴とする。
(ホ) 発明の効果
そしてこの発明によれば、処理液中に含まれる
有機酸ないしそのエステルの熱分野生成物が硫黄
と結合して硫黄を除去する作用をなすため、得ら
れた膨張黒鉛は化硫黄含有率の高品質の膨張黒鉛
となる。
有機酸ないしそのエステルの熱分野生成物が硫黄
と結合して硫黄を除去する作用をなすため、得ら
れた膨張黒鉛は化硫黄含有率の高品質の膨張黒鉛
となる。
したがつて、耐食性に優れ、しかも多目的の用
途に適用でき、種々の成形素材として極めて有益
に使用できる。
途に適用でき、種々の成形素材として極めて有益
に使用できる。
(ヘ) 発明の実施例
次に、この発明の一実施例に基づいて、この発
明の膨張黒鉛の製造方法を述べる。
明の膨張黒鉛の製造方法を述べる。
98％硫酸2500ｇと61％硝酸500ｇとの混酸処理
液に、５重量％のシユウ酸を添加した酸処理液
で、微細に粉砕された粒度60メツシユの黒鉛粒子
100ｇを約６時間酸処理（浸漬）し、次いで水洗
いした後、400度Ｃ以上の高温雰囲気中に保持し
て加熱したところ、約100倍程度にいも虫状形の
大きさに膨張成形された膨張黒鉛が得られた。
液に、５重量％のシユウ酸を添加した酸処理液
で、微細に粉砕された粒度60メツシユの黒鉛粒子
100ｇを約６時間酸処理（浸漬）し、次いで水洗
いした後、400度Ｃ以上の高温雰囲気中に保持し
て加熱したところ、約100倍程度にいも虫状形の
大きさに膨張成形された膨張黒鉛が得られた。
上述のシユウ酸は、周知のごとく加熱すると、
二酸化炭素とギ酸に分解し、また濃硫酸を加えて
加熱すれば二酸化炭素と一酸化炭素と水に分解す
る性質を備えているため、上述の加熱時にあつて
は、黒鉛中に酸処理を経て硫黄と共存したシユウ
酸が分解し硫黄と結合し、H2S、SO2として硫黄
を除去する。これは、炭素、水素、酸素（Ｃ、
Ｈ、Ｏ）の３元素からなる化合物としての有機酸
が共加熱作用によつて、分解生成した活性水素、
一酸化炭素等黒鉛中に介入した硫黄および硫黄化
合物をH2S、SO2として除去するためである。
二酸化炭素とギ酸に分解し、また濃硫酸を加えて
加熱すれば二酸化炭素と一酸化炭素と水に分解す
る性質を備えているため、上述の加熱時にあつて
は、黒鉛中に酸処理を経て硫黄と共存したシユウ
酸が分解し硫黄と結合し、H2S、SO2として硫黄
を除去する。これは、炭素、水素、酸素（Ｃ、
Ｈ、Ｏ）の３元素からなる化合物としての有機酸
が共加熱作用によつて、分解生成した活性水素、
一酸化炭素等黒鉛中に介入した硫黄および硫黄化
合物をH2S、SO2として除去するためである。
なお、ギ酸は加熱することにより二酸化炭素と
水素とに分解し、また濃硫酸を加えて加熱すれ
ば、一酸化炭素を発生する。
水素とに分解し、また濃硫酸を加えて加熱すれ
ば、一酸化炭素を発生する。
このように、有機酸は、脱硫効果に顕著な性質
を持つ。なお、Ｃ、Ｈ、Ｏの３元素からなる化合
物として、糖類等の等の炭水化物、アルコール類
等、もあり一定の脱硫作用がみられるが、特にシ
ユウ酸、ギ酸等の有機酸およびその有機酸エステ
ルは、脱硫効果が顕著で、取扱い面およびコスト
面からも適している。
を持つ。なお、Ｃ、Ｈ、Ｏの３元素からなる化合
物として、糖類等の等の炭水化物、アルコール類
等、もあり一定の脱硫作用がみられるが、特にシ
ユウ酸、ギ酸等の有機酸およびその有機酸エステ
ルは、脱硫効果が顕著で、取扱い面およびコスト
面からも適している。
また、上述のシユウ酸の添加量は、混酸濃度等
によつて添加容量は異なるが、３重量％未満にな
ると脱硫能力が弱くな、また30重量％を越えると
酸処理に支障を来たすため、３〜30重量％が脱硫
効果を得るのに適している。
によつて添加容量は異なるが、３重量％未満にな
ると脱硫能力が弱くな、また30重量％を越えると
酸処理に支障を来たすため、３〜30重量％が脱硫
効果を得るのに適している。
なお、上述の脱硫処理は黒鉛粒子は膨張成形す
る加熱工程と共に行なえるため、新たな処理工程
を要することがなく、有機酸ないし有機酸エステ
ルを混酸処理液に添加する簡単な操作で効率のよ
い脱硫処理が行なえる。
る加熱工程と共に行なえるため、新たな処理工程
を要することがなく、有機酸ないし有機酸エステ
ルを混酸処理液に添加する簡単な操作で効率のよ
い脱硫処理が行なえる。
このような膨張黒鉛の製造方法により、活性な
硫黄および硫黄化合物は気化して除去されるもの
であり、得られた膨張黒鉛中の硫黄含有率を測定
した結果、500PPm以下の低硫黄含有率の高品質
の膨張黒鉛であることが認められた。
硫黄および硫黄化合物は気化して除去されるもの
であり、得られた膨張黒鉛中の硫黄含有率を測定
した結果、500PPm以下の低硫黄含有率の高品質
の膨張黒鉛であることが認められた。
なお、上述の一実施例においては有機酸（シユ
ウ酸）を混酸処理液に添加したが、これに限らず
水洗い水に有機酸ないしそのエステルを添加して
も、水洗い処理時に有機酸が黒鉛中に介入するた
め、その後の加熱工程時には同様の脱硫効果を得
ることができる。
ウ酸）を混酸処理液に添加したが、これに限らず
水洗い水に有機酸ないしそのエステルを添加して
も、水洗い処理時に有機酸が黒鉛中に介入するた
め、その後の加熱工程時には同様の脱硫効果を得
ることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 黒鉛粒子を酸処理し、次いで水洗い処理した
後、加熱して膨張成形する膨張黒鉛の製造方法で
あつて、 前記酸処理液および水洗い水のうち少なくとも
一方の処理液に、有機酸、有機酸エステルより選
ばれた少なくとも一種の化合物を３〜30重量％添
加し、この添加した処理液で前記酸処理または水
洗い処理を行なうことを特徴とする膨張黒鉛の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58178855A JPS6071507A (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | 膨張黒鉛の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58178855A JPS6071507A (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | 膨張黒鉛の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6071507A JPS6071507A (ja) | 1985-04-23 |
| JPS6365602B2 true JPS6365602B2 (ja) | 1988-12-16 |
Family
ID=16055854
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58178855A Granted JPS6071507A (ja) | 1983-09-26 | 1983-09-26 | 膨張黒鉛の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6071507A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0662285B2 (ja) * | 1988-09-22 | 1994-08-17 | 工業技術院長 | 弾性黒鉛体の製造方法 |
| JP2620606B2 (ja) * | 1990-05-16 | 1997-06-18 | 東洋炭素株式会社 | 高純度可撓性膨張黒鉛シート及びその製造方法 |
| DE4117074A1 (de) * | 1991-05-25 | 1992-11-26 | Bayer Ag | Verfahren zur herstellung von formkoerpern |
| US5698088A (en) * | 1996-07-08 | 1997-12-16 | The Hong Kong University Of Science And Technology | Formic acid-graphite intercalation compound |
| KR100642923B1 (ko) * | 2002-06-18 | 2006-11-03 | 도요탄소 가부시키가이샤 | 가요성을 갖는 고순도 팽창 흑연시트와 그 제조방법, 및상기 시트를 이용한 카본 도가니의 내층 |
-
1983
- 1983-09-26 JP JP58178855A patent/JPS6071507A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6071507A (ja) | 1985-04-23 |
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