JPS59122570A - 感圧性粘着フイルムの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ルム、特に、その表面を模様状にエツチングしたステン
レス化粧板の表面に貼着して．その加工工程中に化粧板
の表面を保護する感圧粘着性フィルムの研究に今日まで
従事して来た。

このような表面保護用感圧粘着フィルムの基体シート（
支持体層）としては、ポリエステル樹脂。

ポリアミド樹脂等の透明な結晶性樹脂やポリウレタンニ
ジストマーが望ましく．また、この支持体層と感圧粘着
剤層及び感圧粘着剤層を使用時まで保護する剥離性のポ
リオレフィン樹脂層（剥離層）の三層より成る感圧粘着
性フィルムを溶融共押出し法によって製造できれば，そ
の工程の簡略さから著しく製造費用を安価にすることが
でき．また後述するように溶剤の乾燥工程等による使用
できる材料の限定もない、 一般に、熱可塑性樹脂の中でも結晶性の大きいポリエス
テル樹脂、ポリアミド°樹脂あるいはエラストマーであ
るポリウレタン樹脂は一Ｔダイによる溶融押出法に用い
られる押出しコーティング用途のポリオレフィン系の熱
可塑性樹脂に比べると極めて小さい溶融粘度を有する銘
柄が多く、両者の適正加工温度も異なる。

このため、支持体層と、感圧粘着剤層及び剥離層の両者
を組合わせた多層構成のフィルムを溶融共押出法により
得るには、従来のコンパイニングアダプタ方式もしくは
マルチマニホールド方式のＴダイ溶融共押出法による製
造方法では、各層の厚みプロファイルを均一にすること
は容易ではない。すなわち、ポリエステル樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリウレタン樹脂に該当する粘度の低い樹脂
層は、層の中央部分が端部よりも薄（なりやすく。

溶融粘度のちがいによるメルトフラクチャーの発生が生
じやすいため、多層にする際の各層の厚みの選定、なら
びに樹脂の銘柄の選定は限定されていた。特に１本発明
のように、感圧性粘着フィルムとして供される積層体を
製造するにおいては、この不均一な厚みプロファイルは
致命的であり。

フィルムの縦方向、横方向の伸びの不均一を生じ被着体
へ貼る際の「しわ」の原因となる。本発明では、これら
従来法の欠点を改良するために第１図もしくは第２図に
示される装置を用いて、溶融粘度が比較的近似する感圧
性粘着剤層（Ｂ）と剥離層（０をコンパイニングアダプ
タ方式もしくはマルチマニホールド方式の溶融共押出法
で合流積層化し、支持体層囚とともにチーアルスロット
方式の溶融共押出装置の各々のスリットより膜状に押出
して支持体層の均一な厚みを有する感圧性粘着フィルム
の積層体を得ることを特徴とする。

さらに、本発明は以下の特徴を有する。すなわち、本発
明によれば、上記の方法によって製造された感圧性粘着
フィルムは、感圧性粘着剤層（Ｂｉ層と剥離層（Ｃ）層
が溶融押出装置内で融着積層化するにもかかわらず、感
圧性粘着フィルムとして供する際には、１−の使用時に
おいて感圧性粘着剤層（Ｂ）が支持体層ＣＡ）　（ｃ完
全に転移、接着した構成となり剥離層（０を（Ｂｊ層よ
り完全に剥離、除去し得ることであり、このことは（０
層に該当する熱可塑性樹脂に表面エネルギーの小さい樹
脂を用い、（５）層に極性の大きい樹脂を組合わせるこ
とによって達成される。従来法における感圧性粘着フィ
ルムの一般的な製造方法では、あらかじめ成膜された熱
可塑性樹脂もしくは紙材あるいはこれらの積層体よりな
る支持体上に、粘着剤の原料である例えば、ゴム系粘着
剤の場合には、各種熱可塑性ニジストマー、粘着付与剤
、軟化剤等の配合物を、アクリル系粘着剤の場合には、
各種アクＩＪ　）し酸エステルモノマー等安溶媒に溶解
したものをグラビアコート、ロールコート等により塗布
し、後に溶媒を揮散させて粘着剤を形成させていたが、
これらの製造方法では用いる支持体に溶媒揮散時の熱に
耐え得る耐熱性が要求され、特に、極めて小さい溶融粘
度の熱可塑性樹脂をあらかじめ支持体層として成膜化し
ておくには、成膜工程における樹脂の延展性。

破膜等のために大きな困難がともなっていた。また、フ
ィルムの伸縮の大きな支持体への粘着剤の塗工も極めて
難しく、この場合には、離型剤で処理した剥離紙上に粘
着剤をあらかじめ塗工しておいたものを支持体と貼合わ
せた後じ支持体側に転移させる方法が行なわれることも
あるが、この方法においても、前述の低溶融粘度樹脂を
支持体として選定するには事実上不可能であり、用いら
れる支持体が限られる結果となっていた。

本発明者は、上述の種々の欠点を改良するために、以下
の方式を行なうことによりその目的を達成したのて、こ
れを具体的に述べる。

すなわち、支持体層（５）として熱可塑性樹脂旨である
ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル樹脂、ナイロン６１ナイロン
６６、ナイロン１１．ナイロン１２およびこれらの共重
合体等のポリアミド樹脂もしくは、熱可塑性ポリウレタ
ンニジストマー等の低溶融粘度の樹脂を用いることがで
きる。

また感圧性粘着剤層（Ｂ）としてはポリイソブチレン、
ポリイソプレン、エチレン−プロピレン共重合体、スチ
レン上イソプレンブロック共重合体、スチレンーブタジ
エンブロノク共重合体等のニジストマー等の樹脂、又は
これに中低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレツ、ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリ
オレフィンを混合した混合樹脂を樹脂分とし、この樹脂
分に石油系粘着付与剤−２天然系粘着付与剤、軟化剤等
の添加物を添加した配合物を用いることができる。

ステンレス化粧板への接着性の点から考えれば、最もタ
ックの大きなスチレン−イソプレン−スチレンブロック
共重合体（ＳＩＳ）及びこれを含む配合物が好ましい。

このＳＩＳは粘着力が高く。

ペレット化するとペレット同志がブロッキングを生じ易
いが、感圧性粘着剤中の樹脂分の５０％以下にＳＩＳを
用いればペレット化することもできる。

また剥離層（Ｃ１として感圧性接着剤層囮より剥離し得
る程度の層間接着強度を付与する中低密度ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、高密度ポリエ
チレン及び共重合樹脂等の比較的表面エネルギーの小さ
い熱可塑性ポリオレフィン樹゛脂を用いることができる
。また、より表面エネルギーを小さくするために低分子
量脂肪酸系の滑剤もしくはタルク等の粉末状の無機質充
填剤を添加配合することも有効である。

以下、図面の第１図及び第２図を参照して、本発明の製
造方法を説明する。

図面の第１図はデュアルスロットダイとコンパイニング
アダプタを用いた場合の本発明の製造方法の説明図て゛
あり、第２図はデュアルスロットダイを用いた場合の本
発明の説明図である。

すなわち、第１図において支持体周回を構成する樹脂は
第１押出機（６）からチーアルスロットダイ（３）を通
して、第１スリツト（１）から押し出される。

また、感圧性粘着剤層（Ｂｌと剥離層（Ｃ１は、それぞ
れ第２押出機（７）及び第５押出機（８）Ｋより、コン
パイニングアダプタ（４）内で合流し、テユアルスロノ
トダイ（３）の第２スリツトから押し出される。こうし
て押出された支持体周回と、感圧性粘着剤層（Ｂｌ及び
剥離層（Ｃ１の積層体は、ダイ外で一定の距離を空冷さ
れた後、冷却ロール（９）上に、圧着ロール（１０１に
より圧着積層される。

第２図はコンパイニングアダプタ（４）を用いていない
点で第１図とは異なるが、その他は同一である。このた
め、感圧性粘着剤層■）と剥離層（Ｃ１の合流地点（５
）は第１図においてはコンパイニングアダプタ（４）内
であるが、第２図においてはテユアルスロノトダイ（３
）内である。

第１図の場合も第２図の場合も、支持体層（５）と。

感圧性粘着剤層ＦＢ＋と剥離層（Ｃ）の積層体とは、互
に積層されない状態でダイ（３）から押出され、空冷の
後火に冷却ロール（９）によって支持体層回倒を冷却さ
れながら圧着ロール００）で強制的に積層される。

従ってダイ（３）から押出された直後の支持体層（５）
と感圧粘着剤層（］３）と剥離層（Ｃ）の積層体との温
度が大きく異なっていても、積層される際の温度は互に
近すいており、感圧性粘着剤層（１３）と剥離層（Ｃ）
が高温になることがないので各層の厚みプロファイルに
ムラができることがなく、各層が均一な厚みの感圧粘着
性フィルムが得られる。

なお、タイの第１スリツト（１）、第２スリツト（２）
と冷却ロール（９）の間の距離はほとんどなくて良く、
支持体層（５）の冷却は、内部を水が循還する冷却ロー
ル（９）に接触させることで十分である。

また、支持体層（５）の成型温度は例えば２００℃〜６
１０℃であり、感圧性接着剤層（Ｂ）と剥離層（Ｃ）の
成型温度は１６０℃〜２７０℃で良い。

本発明の製造方法によって得られた感圧性粘着フィルム
は、第６図に示される構成であるが、感圧性粘着フィル
ムとして被着体に貼る際には、第４図に示されるよう１
に感圧性粘着剤層（Ｂ）は、剥離層（０層より支持体層
（３）層側に転移、接着した状態で供され、（０層は除
去される。

以上、ステンレス化粧板保護用フィルムを例として説明
したが、本発明はこれに限るものではなく、上述した本
発明による感圧性粘着タイ、ルムの製造方法を実施する
ことによって、（イ）支持体層としての熱可塑性樹脂が
、その低溶融粘度のために従来の製造方法では積層化が
困難であった構成でも製造が可能となる　（ロ）支持体
層の厚みを均一にしかもＴダイ溶融法で得られる最低厚
みの１５μまでの薄膜でコントロールすることができ　
（ハ）製造工程に溶媒を必要とせず、完全に無溶媒化さ
れた工程で従来法と同等の感圧粘着フィルムが得られる
　（勾製造の高速化がはがれる　（ボ工程中で粘着剤層
が装置のガイドロール等に接触することがなく、従来法
のようにシリコン、テフロン等の離型処理をしたロール
が不必要である、等の効果を有する。

実施例 第１図のようなＴダイ溶融共押出装置を用いて下記の製
造方法を実施した。

支持体層回層として、ナイロン６（ツバミツド１０１０
相対粘度ηｒ２．５三菱化成工業■）、感圧性粘着剤層
（Ｂｊ層としてスチレン−イソプレン−スチレン共重合
ニジストマー（カリフレックスＴＲ−１１０７シエル化
学■）５５部、エチレン−酢酸ビニル共重合体（エバフ
レックス４ｏ、酢酸ビニル４０％含有　三井ポリケミカ
ルＬｍ）１層部、低密度ポリエチレン（ミラノン４０１
．密度０９２０メルトインデックス１６　三井ポリケミ
カル■）３５部、石油系粘着付与剤（アルコンｐ−１２
５荒川化学■）１４部、酸化防止剤（イルガノックス１
０１０．ヒンダードフェノール系　チバ・ガイギー＃ａ
）１部をトライブレンドで配合し、剥離層として低密度
ポリエチレン（ミラソン４０１）８０部とタルク（Ｓｔ
Ａ、平均粒径１２μ　浅田製粉■）２０部をあらかじめ
メルトブレンドしてペレット化しておいたコンパウンド
を用いた。（Ａ）層、（Ｂ）層、（０層をそれぞれ第１
押出機、第２押出機、第６押出機より回層側の加工温度
を２７０′Ｃ。

ｆＢ１層、（Ｃ）層側の加工温度を２２０℃として両者
に５０℃の温度差をつけて押出して積層化し１表１　′
に示すとおりの構成および物性を有する感圧性粘着フィ
ルムの積層体を得た。得られた支持体層（５）層の平均
厚みは２０μ±１μであり、良好な厚みプロファイルの
ものであることを確認した。なお、（Ｂ）層ノ配合につ
いて別様の押出機を用いてメルトブレンドを行ない、得
られたペレットのメルトインテックスを測定したところ
、９ｇ−７１０分（１９０℃、２１６０９−荷重）であ
った。

以下の第１表に、得られた積層体の物性を示す。

第１表 （２１（３）の引張試験はインストロン型引張試験機に
よった。また、　ｆ２１（３）（４１は２０℃、４５％
ＲＨ下で測定した。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１．２図は溶融共押出
装置を示す説明図で、第３．４図は本発明を実施して得
られる積層体の説明図である。 昇半巻（１）−第１スリツト　（２）・・・第２スリツ
トｆ３）・・・デュアルスロットダイ　（４）・・・コ
ンパイニングアダプタ　（５）・・・合流積層イ”ヒ部
　（６）・・・第１押出機（７）・・・第２押出様　（
８）・・・第３押出機　（９）・・・冷却ロール　（１
０）・・・圧着ロール　囚・・・支持体層（イ）層　旧
）・・・感圧性粘着剤層（８層　（Ｃ）・・・剥離層（
Ｃｉ層−４８９− 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）溶融共押出法により支持体層ｃＡ）、感圧性粘着
   剤層（Ｂ）、剥離層（Ｃ）から構成される感圧性粘着フ
   ィルムの積層体を製造するに際し、支持体層囚をデュア
   ルスロット方式のスリットよりフィルム状に押出し、コ
   ンパイニングアダプタ方式もしくはマルチマニホールド
   方式でダイ内で合流積層化した感圧性粘着剤層（Ｂ）と
   ポリオレフィンより成る剥離層（０を、（Ｉ３）層がｗ
   層側となるように共押出法によりフィルム状に押出し、
   がっ、押出した直後に、ロールにより固層、（Ｂ）層、
   （０層を圧着することを特徴とする感圧性粘着フィルム
   の製造方法。