JPS5825621Y2 - 受信装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ラジオ受信機の選局装置に関するものであ
る。

一般に、自動車用ラジオなどは、運転中の選局を容易に
するため、あらかじめ、プリセットされた数層を押ボタ
ンで選んで受信するように構成されている。

また、このプリセット選局装置に併せて全受信バンド内
を自動的にサーチし、放送波をキャッチしたときストッ
プする、いわゆるオートサーチ選局と呼ばれる選局装置
を備えたものがある。

第１図は従来の電子同調方式のラジオ受信機のブロック
図である。

図において、データ制御同調器１は可変容量ダイオード
による高周波同調回路と、ＶＣＯ（電圧制御発振器）に
よる局部発振回路より構成された電圧シンセサイザ、あ
るいはＰＬＬシンセサイザ方式によるものなどであり、
いずれもその同調周波数は、外部より同調指令データを
与えることにより制御される。

この同調指令データＴは、バイナリ−コード（２進コー
ド）あるいはＢＣＤコード（２進化１０進コード）など
で与えられる。

プリセット選局の場合には、プリセットデータメモリ２
には予めプリセット選局器３によりプリセット局の周波
数（今これをＡ、Ｂ、Ｃとする）に対応した数層分の同
調指令プリセットテ゛−タＴｐが書込まれており、この
プリセットテ゛−タＴｐは、プリセット選局器３を介し
て選択して呼出され、テ゛−タ制御同調器１に加えられ
てその選択されたプリセット局が受信される。

また、オートサーチ選局の場合には、可変選局器５より
スタート信号を送出し、この信号を受けた可変テ゛−タ
発生器４は放送局の１チャンネル間隔（例えば１０ Ｋ
Ｈｚ）を１単位として順次カウントアツプまたはカウン
トダウンする同調指令サーチデータＴｖを出力し、放送
がキャッチされると、受信検出器６よりストップ伝送Ｓ
が送出して可変テ゛−タ発生器４のカウントを停止させ
てその局を受信する。

この受信局が希望する局でない場合には、再び可変選局
器５よりスタート信号を送出して可変デ−タＴｖのカウ
ントを再開させて次の局を選局する動作が繰返される。

また、手動により選局する場合には、受信検出器６のス
トップ信号Ｓの送出を停止された状態のもとに可変選局
器５を介して可変データ発生器４のカウントアツプ又は
カウントダウンを行なわせて所望の局を選局するように
構成されている。

このように構成された従来の受信機では、オートサーチ
および手動選局の何れの場合でもプリセットされている
局をもいちいち選局する。

これは、オートサーチ選局機能が本来プリセット局を聴
き飽き、あるいは受信状態が悪く、他を選局したい場合
に使用される機能であることを考慮すると、受信を希望
しないプリセット局をもいちいちキャッチするため、非
常にわずられしい感じを与える欠点があった。

この考案は、サーチ選局又は手動選局に際してプリセッ
ト局を飛びこえて順次選局するように構成したものであ
る。

第２図はこの考案の一実施例のブロック図で、７はデー
タ検定回路で、プリセットデ−タメモリ２からはプリセ
ットテ゛−タＴｐが、可変データ発生器４からサーチ、
または、手動による可変データＴｖが人力される。

この両データは、デ−タ検定回路７で照合検定され、サ
ーチ、または手動可変データＴｖの１カウント毎にデー
タメモリを逐次アクセスし、検定しプリセットデータＴ
ｐと、可変データＴｖが一致した場合、ジャンプ信号Ｊ
を送出する。

ジャンプ信号Ｊは、可変テ゛−タ発生器４のカウント変
化が増加方向にある時はインクリメント指令信号を、減
少方向にあるときはディクリメント指令信号を発生し、
可変データ発生器４が出力する可変データＴｖを、１単
位ジャンプさせる。

このような不連続なサーチデータＴｖで制御された受信
周波数は、第３図に示す様に、プリセットされた周波数
Ａ、Ｂ、Ｃをそれぞれジャンプし、プリセット局Ａ、Ｂ
、Ｃが選局されることを防止する。

なお、上記周波数をジャンプさせることはサーチ、手動
両選局に実施することも、またはいずれか一方の選局に
かぎり実施することも自由である。

さらに、上記実施例は、データメモリ、テ゛−タ検出に
個別の回路を使用しているが、図中に破線で囲った部分
をマイクロコンピュータ１０に置換えることができる。

このようなマイクロコンピュータ１０を用いた場合、前
記実施例と同様な機能を得るための制御はすべてソフト
ウェアでなされる。

第４図にマイクロコンピュータ内における処理プログラ
ムの概略フローチャートの一例を示す。

この考案は以上に説明した様に、サーチ選局、または手
動選局時に、プリセット局を飛びこえて選局するように
構成したもので、特に自動車用受信機に適用して、快適
な選局機能が得られるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電子同調ラジオ受信機のブロック図、第
２図はこの考案による一実施例を示すブロック図、第３
図はこの考案による可変データの変化と受信周波数の関
係を示す図、第４図はマイクロコンピュータ−によるプ
ロゲラの概略フローチャートである。 図において １はデータ制御同調器、２はプリセットデ
ータメモリ、３はプリセット選局器、４は可変データ発
生器、５は可変選局器、６は受信検出器、７はテ゛−タ
検定回路、８はＩＦ、検波回路、９は低周波出力回路、
１０はマイクロコンピュータ−で゛ある。 図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 入力される同調指令データに応じて受信周波数が決定さ
   れるデータ制御同調器と、この同調器にプリセット選局
   時にあっては選択された同調指令プリセットデータを送
   出するプリセット選局器と、サーチ選局時または手動選
   局時にあっては指令に応じて増加、または減少する同調
   指令データを送出する可変データ発生器と、上記サーチ
   選局時または手動選局時において上記同調器の出力信号
   から受信局の存在を検知して上記可変データ発生器にデ
   ータの増加または減少の停止を指令するストップ信号を
   送出する受信検出器とを備えたものにおいて、サーチ選
   局時または手動選局時に上記同調指令プリセットデータ
   ー値と、増加または減少されている同調指令サーチデー
   タまたは同調指令手動テ゛−夕が該同調指令プリセット
   データ値に一致するところで上記可変データ発生器に該
   プリセットデータ値をとび越えて増加または減少するよ
   うに指令するジャンプ信号を送出するデータ検定回路を
   備えたことを特徴とする受信装置。