JPS5824355Y2 - ロツク式押釦スイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は押形開閉器に関し、さらに詳述すると、操作ハ
ンドルを押したときオン状態（又はオフ状態）が保持さ
れその後操作ハンドルを回動させることによりオフ状態
（又はオン状態）に復帰する機能をもつ、いわゆるロッ
ク式押釦スイッチに関する。

従来の操作スイッチは、各構成部材をねし止め、かしめ
等により結合、固着していたから、組立作業に工数を要
し、また、機種が異るごとにそれぞれの部材を用意する
必要があった。

本考案は、部材相互の結合、組立て手段として、ねじ止
め、かしめを全く使用せず、嵌め込み結合を駆使してこ
れを行う組立簡単なロック式押釦スイッチの提供を目的
としている。

以下、本考案を実施例の図面に基いて説明する。

第１図は本考案実施例の正面図、第２図はその縦断面図
、第３図は平面図である。

操作部本体１は前部が円筒形、後部が箱形の外形をなし
中央に前後方向の円形貫通孔が形成されている。

取付リング２は操作部本体１の前部円筒形の外周に圧入
嵌合、接着又は一体成形されたもので、その前縁部に軸
方向の切り目を設けて弾性変形する掛り爪２１及び掛り
爪２２を円周上に交互に形成する。

取付リング２の外周にヘッド押え３を貫通すると同時に
、第３図に示すように、ヘッド押えばね６及びキャップ
状ケーシング７を相対向する２個所に設はパネルＰを掛
り爪２１と協同して締め付けるようにする。

また、掛り爪２３に丸リング４を嵌め込み結合する。

操作部本体１の中央貫通孔内には、操作軸５が貫挿支持
され、その前縁フランジ部１８と操作部本体１の前縁の
間に操作軸ばね１０が設けられ、操作軸５の前縁に操作
ハンドル１１が嵌め込みにより固着される。

なお、操作軸５の内筒部に防水壁２３を形成するととも
に前縁近傍に例えば４５°、９０°ごとの仕切壁２４を
形成し、操作ハンドル１１の取付関係を規正している。

操作軸５の後端部には押圧板１２が設けられ、操作部本
体１の箱形部の隅に掛り爪装置及びストッパが設けられ
るがこれについては後で詳述する。

開閉器本体１７はその弾性相り爪２５，２５が操作部本
体１の掛す爪挿入孔による段部２６，２６に嵌り込むこ
とにより結合されている。

開閉器本体１７には固定片１９，１９、固定接点２０．
２０などが設けられ、２個の固定接点２０．２０を短絡
しうる橋絡片８及び可動接点９，９が、押圧板１２に当
接して動く従動子２７に追従してオン・オフするように
橋絡片ばね２８．２９を介して支持されている。

また、固定片１９゜１９に端子ねじ３０．３０が設けら
れている。

第４図に操作部本体１及び押圧板１２を背面からみた図
を示す。

操作部本体１の長方形短辺３１゜３１の中央に掛り爪挿
入孔３２．３２が形成され、四隅の空間部にロック装置
３３．３３及びストッパ３４．３４がそれぞれ取付けら
れている。

また、押圧板１２は所定の角度範囲にわたってフランジ
部３５が形威されている。

ロック装置３３は、第５図に示すように長方形ハウジン
グ劇画に板ばね４５と掛り爪４６を設け、掛り爪４６の
一端に形威した円柱形支軸４７を支点として掛り爪が変
位する。

矢印Ａ方向からフランジ部３５が当るときは、掛り爪４
６がその斜面に沿って辷るから押圧板１２が掛り爪４６
を乗り越えて変位することができ、これと反対に矢印Ｂ
方向からフランジ部３５が当るときは、掛り爪４６がそ
の垂直面に掛るから押圧板１２の復帰が阻止される。

また、操作軸５の後端部は、第５図に示すように、後縁
の相対向する２個所に切込溝４８．４８が形威され、こ
れに対し、押圧板１２の内周の突起５０が嵌り込み、更
に、この切込溝４８と９０°隔てた２個所の外周に、軸
方向の浅い溝とその溝の終点に形成された凹所４９が形
成され、これに対し、押圧板１２の後縁に一体形成され
た掛り爪が嵌り込（第２図に表れている）、この２組の
嵌め込みにより操作軸５と押圧板１２が結合される。

いま、操作ハンドル１１が押されると、操作軸５が後方
へ変位し押圧板１２が開閉器をオンさせるとともに、そ
のときフランジ部３５がロック装置３３の掛り爪を乗り
越えているので、操作ハンドルの押圧力が解かれても操
作軸５は復帰し得すオン状態に保持される。

次に、フランジ部３５の形成されていない切欠部が掛り
爪の位置に来る迄操作ハンドルを回動させると、フラン
ジ部３５の戻り変位が許され、開閉器はオフ状態に戻る
。

なお、フランジ部３５の端面がストッパ３４に当るから
操作軸５の回り過ぎが防止される。

本考案によれば、操作軸と操作ハンドルの結合、操作軸
と押圧板の結合、操作部本体と開閉器本体の結合などの
部材間結合が、弾性変形する掛り爪と段部もしくは凹部
の嵌め込みによって為され、ロック装置３３は、ハウジ
ング内へ掛り爪と板ばねを格納し、ハウジングに形成し
た半円形軸受に掛り爪の円柱形支軸を嵌合して構成され
、さらに、操作部本体の箱形部の隅の空間部にロック装
置３３及びストッパ３４を嵌め込み或いは接着により取
付けるなど、ねじ止め、かしめを全く使用することはな
くすべてが組立てられる。

従って、組立作業がきわめて容易となり、大幅に低減化
することができる。

また本考案によれば、操作部本体の後部長方形部の短辺
に掛り爪挿入孔を形威し、その隅部にロック装置を配設
しているので、操作部本体の後部箱形部の空間の有効利
用を図ることができ、全体形状を小型化することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の正面図、第２図は上記実施例の
縦断面図、第３図は上記実施例の平面図、第４図は上記
実施例の操作部本体及び押圧板の背面図、第５図は上記
実施例の操作機構を示す分解斜視図である。 １・・・・・・操作部本体、５・・・・・・操作軸、１
０・・・・・・操作軸ばね、１１・・・・・・操作ハン
ドル、１２・・・・・・押圧板、１７・・・・・・開閉
器本体、２１・・・・・・弾性相り爪、２２・・・・・
・弾性相り爪、２５・・・・・・弾性相、り爪、３３・
・・・・・掛り爪装置、３４・・・・・・ストッパ、３
５・・・・・・フランジ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前部が円筒形、後部が長方形箱形をなし中央に前後方向
   の円形貫通孔が形成され、上記円筒形部がパネルに固定
   される操作部本体と、その操作部本体の円形貫通孔内を
   前後方向に摺動変位し、前縁フランジ部が形成された操
   作軸と、その操作軸の前端に設けられた操作ハンドルと
   、上記操作軸の後部に装着されて操作軸と一体に回動す
   るとともに上記長方形箱形内を前後方向に変位し、且つ
   所定角度範囲だけ外周が突出したフランジ部が形成され
   後端に押圧面を有する押圧板と、上記長方形箱形の隅に
   設けられ、上記フランジ部が後方へ変位することを許し
   そのフランジ部が前方へ復帰することを阻止するロック
   装置と、上記操作軸の前縁フランジ部と上記操作部本体
   円筒形の前縁の間に設けられた操作軸ばねと、上記操作
   部本体の長方形箱形の短辺に形成された掛り爪挿入孔と
   、その掛り爪挿入孔に嵌着される弾性相り爪を備え上記
   操作部本体の後方に設けられた開閉器本体と、その開閉
   器本体内に収容され上記押圧板の前後方向の変位により
   オン・オフする開閉器とを有し、上記操作軸と上記操作
   ハンドルの結合及び上記操作軸と上記押圧板の結合及び
   上記操作部本体と上記開閉器本体の結合が弾性変形する
   掛り爪と段部もしくは凹部との嵌め込みによって行われ
   、上記操作ハンドルを押圧したとき上記押圧板のフラン
   ジ部と上記ロック装置の協同により開閉器の作動状態が
   保持され、その後操作ハンドルを回動させることにより
   開閉器を復帰状態に復帰させるよう構成されたロック式
   押釦スイッチ。