JPS5822105A - 化粧単板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は化粧単板の製造方法に関するものである。

複数枚の染色単板を接着剤を介して積層し凹凸型で圧締
接着して凹凸集成フリッチを得、仁の凹凸集成フリッチ
をその積層面と交差する所定方向よりスライスして各染
色単板の切断面によシ天然木の板目柄を材面に表現する
従来の集成化粧単板の製造方法にあっては、次のような
欠点があっ九■　再現される板目柄を構成する各木目層
は七れぞれ１枚の染色単板によって！Ｉ現される丸め、
板目柄の中央部板目領域と端部柾目領域の色調が同じに
なり自然感に欠ける。

■　板目柄の夏材層を集成処理に用いられる接着剤の切
断層で表現する場合、この接着剤の着色が均一になり、
板目柄の中央部板目領域と端部柾目領域の間の夏材層の
色調差が表現できない。２連ロールなどを用いて接着剤
を塗９分ける方法もあるが、精度のよい塗布区分は不可
能で、所望の色調変化を付与できない。

■　染色単板は全域にわ九って均一厚のものが用いられ
るため、凹凸型の圧締面の凹凸変曲部が形成される・中
間領域と端部゛′とで第１図に示すように積層染色単板
に加わる圧力に偏りが生じ（端部に対し中間領域の圧力
が小さい）、接着不良が生じやすく、得られた凹凸集成
フリッチをスライスする場合にも目ぼれが起きやすい。

ことに、染色単板の中間領域にエンボス加工を施して天
然杉などにみられる笹杢を表現する場合には、前記中間
領域における接着不良はさらに増大する。

■　前記接着不良ｔ−回避するのに、染色単板の中間領
域を両端部に比してやや厚く形成した第２図に示すよう
な染色単板１（この例では中間領域にエンボス加工を施
している）を用いる方法もあるが°゛、このような板厚
が各部で異なる単板は作成時に割れが生じやすく成形も
困難である。

したがって、この発明の目的は、自然感に富んだ板目柄
を接着不良を生じることなく容易に再現することのでき
る化粧単板の製造方法を提供することである。

この発明の一実施例を第３図囚ないしくＦ）に示す。

すなわち、この化粧単板の製造方法は、次の工程順序に
より板目柄を有する集成化粧単板を得るものである。

（１）所定の色（例えば春材色）に染色処理された薄層
基材２の表面中間領域に、天然板目柄の中央部板目状領
域の夏材部の色に似せて着色した接着剤を介して、天然
板目柄の中央部板目状領域の春材部の色に似せて染色し
た第１の小幅染色単板３′ｆｔ重合する。この小幅染色
単板３の表面には笹杢表現のためのエンボス加工を施す
（第３図囚］。

（２）　　ＩｔＪ配薄層基材２の表面両側辺領域には、
天然板目柄の端部柾目状領域の夏材部色に似せて着色し
た接着剤を介して、天然板目柄の端部柾目状領域の春材
部色に似せて染色されａ紀第１の小幅染色単板３よジ薄
い第２の小幅染色単板４．４を重合し、圧締接着して複
合単板５を得る（同図（８）。

（Ｑ　”）。

（３）前記複合単板５の複数枚を、接着剤を介して積層
し、田締面の中間領域に凹凸変曲部を有する凹凸型６で
圧締接着して凹凸集成フリッチ７を得る（同図０）。

（４）＠記凹凸集成フリヅチ７を、その積層面と交差す
る所定方向よりスライスして、前記第１゜第２の小幅染
色巣板３．４などの切断面からなる春材部と前記接着剤
などの切断面からなる夏材部が板目状に交互し念板目柄
を再現した集成化粧単板８を得る（同図＠）　、　（Ｆ
）　）。

この実施例のそのほかの具体的条件を以下に列起する。

（１）第１の小幅染色単板・・・素材〜スライス厚１．
０簡のアガチス脱色単板、染色〜Ａ２８９０．１１の染
色液。乾燥処理〜含水率３０〜６０　％。

（２）第２の小幅染色単板・・・素材〜スライス厚０．
８諺のアガチス脱色率［、染色〜Ａ２ｇ９０．０５％−
Ａ２８９Ｎ０．０１％の染色液、乾燥処理〜含水率３０
〜６０％。

（３）薄層基材〜離型紙上に夏材色インク層金形成した
転写シート。

（４）第１の小幅染色単板Ｊ＠Ｍ！１ｌｌｌ）−・無着
色ウレタン接着剤。

（５）第２の小幅染色単板用接着剤・・・夏材部から春
材部への移行部の色に似せた着色ウレタン接着剤。

（６）複合単板・・・転写シート上へ第１．第２の小幅
染色単板ｔ−接着後、離型紙を剥離する。

このように、薄層基材２上の中間領域と左右側辺領域と
に分けて板厚の異なる第１．第２の小幅染色単板３．４
１−重合接着して複合単板５化するようにして、凹凸ｔ
Ｌ１６の凹凸変曲部が位置する圧締面中間領域に対応す
る第１の小幅染色単板Ｂを厚いものに、また凹凸型６の
端部に対応する第２の小幅染色単板４を薄いものにそれ
ぞれ選択できるようにしたため、凹凸！！！１６による
圧締接着処理において、圧力分布は第４図に示すように
端部と中間領域とでほぼ均一になり、接着不良のない凹
凸集成フリッチ７の成形が可能となり、これをスライス
して集成化粧単板８ｔ−得るさいにも自ぼれの発生を防
止することができる。

また、第１．第２の小幅染色単板３．４の染色および薄
層基材２に接着する接着剤の着色を任意に使い分けるこ
とができ、再現される木目柄の中央部板目状領域と端部
柾目状領域との間の微妙な色−の変化を容易に表現する
ことができ、自然感圧富んだ板目柄表現が可能となる。

しかも、各小幅染色単板３．４として、狭幅単板を利用
できるため、割れ９節、ヤニなどを有する欠点単板を部
分的に利用したり、製材加工によって生じた端部などを
そのまま利用でき、木材の利用歩留りｔ−大幅に向上さ
せることができる。

なお、この！ｌ！施例では、各小幅染色単板３．４を重
合接着する薄層基材２として、夏材泡インク層を表面に
形成した転写シートを用いて、得られる複合単板５の下
面に夏材色インク層が転写されるようにしているが、こ
れに替えて染色単板を用いてもよく、そのほか前記薄層
基材２として導管を有する単板を採用して、この単板切
断面で導管部を表現するようにしてもよいことは勿論で
ある。

この発明の他の実施例を第５図に示す。すなわち、この
化粧単板の製造方法は、前記実施例における第１．第２
の小幅染色単板３’、４’として、表面に夏材色インク
層を転写した転写処理単板を用い友ものであり、この例
ではｍ紀の薄層基材２′として同様に転写処理単板を用
いている。第１の小・幅染色単板３′の表面にエンボス
加工を施す処理は前ｆａ実施例と同様であるが、ここで
は薄層基材２′の表面中間領域にもエンボス加工を施し
て、第１゜第２の小幅染色単板３１．４１で構成される
積層と薄層基材２′で構成される積層がそれぞれ独立し
た年輪層を表現するようにし、各年輪層に前記エンボス
加工に基づく笹杢が表現されるようにしている。

そのほかの工程は前記実施例と同様である。

このように、第１．第２の小幅染色単板３／、４／およ
び薄層基材１として、表面に夏材色インク層を転写した
転写処理単板を用いるようにしたため、天然杉などにみ
られる笹杢を有する板目柄を容品にかつ忠夾に再現する
ことができ、自然感に富んだ集成化粧単板とすることが
できる。

そのほかの効果は前１ｉ３寮施例と用様である。

なお、前記薄層基材２′としては、前起寮施例のように
転写シートを採用してもよく、第１．第２の小幅染色単
板３’、４’として互に異なる別々の素材（例えば第１
の小幅染色単板３′をアガチス材９第２の小幅染色単板
４′ヲアイウス材、エリマ材などで構成）としてもよい
ことは勿論である。

以上のように、この発明の化粧単板の製造方法は、薄層
基材の表面中間領域に接着剤を介して表面にエンボス加
工を施し要路１の小幅単板を重合し前記薄層基材の表面
両側辺領域に接着剤を介して前記第１の小幅単板より薄
い第２の小幅単板を重合し圧締接着して複合単板とする
複合単板成形工程と、＠記複合単板の複数枚を接着剤を
介して積層し圧締面中間領域に凹凸変曲部を有する圧締
型で圧締接着して凹凸集成フＩＪ　９千を得る集成フリ
ッチ成形工程と、前記凹凸集成フリダチをその積層面と
交差する所定方向より板目スライスするスライス工程と
を含むものであるため、集成７リツチ化処理において接
着不良を生じさせることなく、自然感に富んだ板目柄ｔ
−容易に再現することができ、素材単板として欠点単板
の一部や端部などをそのｔｔ利用できるため木材の利用
歩留りの向上をはかることもできるなどの効果を有する
。

小幅単板を利用して集成化粧単板を得る方法として、第
６図および第７図に示す方法も可能である。すなわち、
この集成化粧単板の製造方法は、次の工程順序により行
うものである。

（１）所定厚（０，５ｍ〜３．０■）にロータリスライ
スした素材単板９を所定の材色に染色処理し乾燥して第
１の′染色串板１０・・・を得る（第６図（３）。

Φ））。

（２）　　ｉｆｆ紀第１の染色単板１０と向−または物
理的特性（比重９強度、材密度）の近似した樹種より得
られその板厚ｔ？前記第１の染色単板１０の９０−以下
とした別の素材単板９′を、第１の染色単板ｌＯと同一
の材色に染色処理して第２の染色単板１０’を得る（同
図輯）、（６））。

（３）　　前記第２の染色単板１０’をその繊維方向と
直交する幅方向に切断して複数枚の小幅染色単板ｉｏ’
ａ−ｔ−得、Ｃノ小１１１　染色ｊｌ板１０ｋｔ−１ｔ
ｒｌＢ第１の染色単板ｌＯの幅方向に向は接着剤を介し
て所定間隔に並べて貼着し、長手方向に向く第１の染色
単板ｌＯの繊維方向と小幅染色単板１０’ａの繊維方向
を揃えた複合単板１１ｔ−得る（同図（６）、伊））。

（４）　　素材単板９′を前記第１の染色単板ｌＯと異
なる材色に染色処理して第３の染色単板１０’を得る（
同図（２）、＠）。

ω）ｌｉｌ記第３の染色単板１０′と前記複合単板１１
とを任意の組み合わせで接着剤を介して積層（前記複合
単板１１．第３の染色単板１０′の片面にロールコータ
などの塗布手段を用いて接着剤塗布）しく同図（■））
、上盤１２８　ｒ下盤１２ｂ　ノ圧締ｍ１２で圧締接着
して集成フリッチ１３を得る。上盤１２通。

下盤１２ｂの圧締面には前記複合単板１１の凹凸を吸収
するため、発泡シート、ゴム、紙、不織布などからなる
り雫シ噌ン材１４，１４ｔ−介在させる（第７図（Ａ）
ン。

（６）前記集成フリ、チ１３ｔ−その積層面と交差する
所定方向よりスライス（スライス厚０．３−〜０．５■
）して、前記複合単板１１と第３の染色単板１０’の各
切断面が変互する柾目柄管材直に表現した集成化粧単板
１４を得る（同図＠　、　（Ｃ）　）。

このように小幅染色単板１０％を一部用いて複合単板１
１を得ることにより、再現される木目柄°の年翰層に幅
変化を付与することができ、自然感に富んだ集成化粧単
板１４とすることができ、小幅染色単板１０％・・・の
素材として欠点単板の一部や端部などが利用でき、木材
の利用歩留９向上をはかることができる。

小幅単板より得九複合単板を基に集成化粧単板を得る方
法として、第８図（４）ないしＣ）Ｋ水す方法も可能で
ある。すなわち、この集成化粧単板の製造方法は、次の
工程順序により子−り材などにみられる縞模様を再現す
るものである。

（１）　　異なる材色に染色処理した被数枚の小幅染色
単板１５　、１５’・・・の側縁を互に接着剤を介して
重合し、これら小幅染色単板１５　、１５’の重合部に
対応する下面相当位置に圧締突部１６Ｍ・・・を有する
プレス１６′ｔ−用いて前記重合部を圧締接着し、前配
蓼数枚の小幅染色単板１５　、１５’−ス力椹列状に複
合し各小幅染色単板１５　、１５’・・・の色に色区分
された複合単板１７ｔ−得る（第８図囚）。

（２）前記複合単板１７の複数枚を簾着剤を介して積層
し、波型プレス１８で圧締接着して集成フリッチを得る
（同図（６））。

（３）　　前記集成フリッチをそρ積層面と交差する方
向よりスライスして、前記各複合単板１７の切断面を木
目層として表現した集成化粧単板１９を得る（同図（Ｃ
）　）。

そのほかの具体的条件は次のとおりでちる。

（１）　　小幅染色単板・・弓、Ｏｗ＋厚のアガチス材
、含水率３０〜６０チ。

（２）複合単板成形条件・・・接着剤〜ウレタン接着剤
、圧締〜圧締突部に２０〜３０Ｋｇ／ｃＩＩＩの圧力を
かけて１時間圧締。

このように、異なる材色に染色分けし九複数枚の小幅染
色単板１５　、１５’−・・を１枚の形状に複合させて
複合単板、１７とし、この複合単板１７ｔ−集成フリッ
チ化するようにしたため、複合単板１７に付与される色
区分が得られる集成化粧単板１９の各木目層にその１１
表出し、チーク材などの縞模様を容易に再現することが
でき、色区分を有する複合単板１７ｆ：得るのに、材色
の異なる染色単板ｔ−集集成フリッチススライの工程に
かける必要がなく、安定した色区分を付与することがで
きるとともにスライス処理に伴う一目ぼれの発生が減り
、接着剤の使用量も大幅に削減でき、製造そのものが容
易になる。

なお、小幅染色単板１５　、　ｌ　５’・・・の互に重
合する側縁部を、圧締突部１６１・・・を有するプレス
１６で圧締接着する場合、その重合部をヒータや蒸気で
局部加熱してホットブレス処理するようにしてもよい。

また、１枚の複合単板１７ｔ−構成する複数枚の小幅染
色単板１５　、１５’・・・は、同一樹種の単板に限ら
ず、一方がアガチス材単板で他方がアイウス材単板とい
うように複数材種の単板を混合使用してもよいことは勿
論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の圧締接着の場合の圧力分布を示す説明
図、第２図は従来例の素材単板の側面図、第３図囚ない
し領）はこの発明の一寮施例を示す工程説明図、第４図
はその実施例の圧締接着の場合の圧力分布を示す説明図
、第５図はこの発明の他の実施例を示す工程説明図、第
６図囚ないしくＩ）゛は小゛幅単板を利用した集成化粧
単板の製造方法の一例を示す前半工程説明図、第７図囚
ないしくＣ）はその後半工程説明図、第８図囚ないしく
Ｏは小幅重板を利用した集成化粧単板の製造方法の他の
一例を示す工程説明図である。 ２．２′・・・薄層基材、３．３′・・・第１の小幅染
色単板、４　、４’・・・第２の小幅染色率＆、５・；
・複合単板、６・・・凹凸型、７・・・凹凸集成フリッ
チ、８・・・集成化粧重板 第１図　　第４図 （Ｅ）　　　　　　　　（Ｆ） 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１＞　　薄層基材の表面中間領域に接着剤を介して表
   面にエンボス加工を施し九第１の小幅単板を重合し前記
   薄層基材の表面両側辺領域に接着剤を介して前記第１の
   小幅単板より薄い第２の小幅単板を重合し圧締接着して
   複合単板とする複合単板成形工程と、前記複合単板の複
   数枚を接着剤を介して積層し圧締面中間領域に凹凸変曲
   部を有する圧締型で圧締接着して凹凸集成フリッチを得
   る集成フリッチ成形工程と、前記凹凸集成７リツチをそ
   の積層面と交差する所定方向より板目スライスするスラ
   イス工程とを含む化粧単板の製造方法。 （２）　　前記第１の小幅単板は天然板目柄の中央部板
   目領域色に染色した染色単板であり、前記第２の小幅単
   板は天然板目柄の端部柾目領域色に染色した染色単板で
   あり、前記第１．第２の小幅単板を前記薄層基材表面に
   接着する各接着剤は天然板目柄の中央部夏材層と端部夏
   材層との色調差に合わせてその着色を異ならせたもので
   ある特許請求の範囲第（１）項記載の化粧単板の製造方
   法。 （３）前記第１．第２の小幅単板および薄層基材は表面
   に夏材色インク層を転写処理した転写処理単板で＃）９
   、前記薄層基材はその表面中間領域にエンボス加工を施
   し喪ものである特許請求の範囲第（１）環６載の化粧単
   板の製造方法。