JPH1198865A - 電気機械変換素子を利用した駆動装置 - Google Patents

電気機械変換素子を利用した駆動装置

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JPH1198865A
JPH1198865A JP10188769A JP18876998A JPH1198865A JP H1198865 A JPH1198865 A JP H1198865A JP 10188769 A JP10188769 A JP 10188769A JP 18876998 A JP18876998 A JP 18876998A JP H1198865 A JPH1198865 A JP H1198865A
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JP
Japan
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rod
section
resonance
driving device
spring
Prior art date
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JP10188769A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kanbara
哲郎 神原
Masayuki Kamiyama
雅之 上山
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/021Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors using intermittent driving, e.g. step motors, piezoleg motors
    • H02N2/025Inertial sliding motors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気機械変換素子を利用する駆動装置におい
て、印加するパルス電圧の最大値を大きくすることな
く、移動子の移動速度を大きくする。 【解決手段】 駆動パルス発生手段に接続されて伸縮す
るとともに、伸縮方向一端が固定台1に固定された電気
機械変換素子4と、電気機械変換素子の伸縮方向他端に
一端が固定されたロッド5と、ロッドの周囲に摩擦結合
された移動子10と、を備えてなり、電気機械変換素子の
伸縮によるロッドの振動を利用して固定台1に対して移
動子を相対的に移動させる駆動装置である。ロッド5の
共振特性をコントロールする共振誘発部20をロッド5の
他端に設け、上記駆動パルス発生手段からは、上記共振
誘発部20によってコントロールされたロッド共振特性に
対応した駆動パルスを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子(ピエゾ
素子)等の電気機械変換素子を利用した駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電圧の印加によって長さが変化する(伸
縮する)圧電素子等の電気機械変換素子を利用した駆動
装置として、例えば、図1(a)の分解斜視図および図1
(b)の組立斜視図に示したものが知られている。
【0003】この駆動装置は、後に説明するように、台
座(固定台)1に対して移動子10を相対的に移動させるこ
とができ、例えば、カメラのレンズ駆動装置として使用
できる。すなわち、移動子10をレンズ玉枠と連結すれ
ば、移動子10とともにレンズを移動させることができ
る。
【0004】圧電素子4は、多数の圧電板を積層して構
成されており、伸縮方向一端4aが台座1に固定される
とともに他端4bがロッド5の一端5aに固定される。
ロッド5は、台座1に一体的に形成された支持部2およ
び3に摺動可能に支持される。
【0005】移動子10は、本体11とキャップ12とによっ
てロッド5を挟み込むとともに、押圧バネ13で本体11と
キャップ12とに挟み込み方向の付勢力を与えることによ
って、ロッド5の周囲に摩擦結合される。
【0006】圧電素子4には不図示の電圧制御回路(駆
動パルス発生手段)が接続されており、図2に示したよ
うな鋸刃形の波形で表される変動電圧を連続的に印加す
ると、圧電素子4が伸縮振動し、これに伴ってロッド5
がその長さ方向に振動する。具体的には、第1の波形10
0の緩やかな立上がり傾斜部101に対して圧電素子4は比
較的ゆっくりと伸長し、ロッド5が図1(b)中矢印A方
向へとゆっくりと移動する。そして、電圧を急激に戻す
と(立下がり傾斜部102で示される波形部分)、今度は、
圧電素子4は急速に縮んで初期長さに戻り、ロッド5が
急激に矢印B方向へと移動する。
【0007】同様の波形100’、100”・・・が繰り返す
ように連続的に電圧を印加すると、ロッド5は、A方向
へのゆっくりとした移動とB向への急激な移動とを繰り
返して振動する。換言すると、ロッド5は、緩急のつい
た振動波形を描きながら振動する。ここで、ロッド5が
ゆっくりと移動する場合には移動子10が該ロッド5と共
に移動し、ロッド5が急激に移動する場合には移動子10
が慣性によってその場に止まる(または、ロッド5より
も少量だけ移動する)こととなるように、移動子10の押
圧バネ13のバネ力(移動子10のロッド5に対する摩擦結
合力)が調節されている。したがって、ロッド5が振動
する間に移動子10は台座1に対して相対的にA方向に移
動することとなる。
【0008】なお、移動子10を図1(b)中矢印B方向へ
と移動させる場合には、圧電素子に印加する電圧のパル
ス波形を、図2に示したものに代えて、急激な立上がり
部と緩やかな立下がり部を有する波形とすればよい。移
動子10の移動原理は、上記の場合と同様である。
【0009】図1に示した電気機械変換素子を利用する
駆動装置の構成においては、同じ電気機械変換素子を使
用した場合、ロッド5の振幅および周波数は、印加する
パルス電圧の最大値および周波数によって決まる。ま
た、移動子10のロッド5に対する相対移動速度は、ロッ
ドの振幅が大きい程、またその周波数が高い程、大きく
なる。したがって、印加されるパルス電圧の周波数が同
じである場合に、移動子の移動速度を大きくしてアクチ
ュエータのスピードアップを図るためには、パルス電圧
の最大値を大きくせざるを得ない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決すべき技術的課題は、電気機械変換素子を利用する
駆動装置において、印加するパルス電圧の最大値を大き
くすることなく、移動子の移動速度を大きくすることで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段・作用・効果】本発明は、上
記課題を有効に解決するために創案されたものであっ
て、以下の構成を有する駆動装置を提供するものであ
る。
【0012】本発明の駆動装置は、駆動パルス発生手段
に接続されて伸縮するとともに、伸縮方向一端が固定台
に固定された電気機械変換素子と、電気機械変換素子の
伸縮方向他端に一端が固定されたロッドと、ロッドの周
囲に摩擦結合された移動子と、を備えており、電気機械
変換素子の伸縮によるロッドの振動を利用して固定台に
対して移動子を相対的に移動させる駆動装置である。そ
して、スプリング部と錘部とから構成される共振誘発部
が、スプリング部においてロッドの他端に接続されてい
ることを特徴としている。
【0013】上記構成を有する駆動装置においては、電
気機械変換素子の伸縮に伴って振動するロッドが共振誘
発部の作用により共振を起こすため、そのような共振誘
発部が設けられていない場合に比べて、同一波形のパル
ス電圧を加えた場合でもロッド部の振幅および移動速度
が大きくなる。つまり、ロッドに取り付けられた移動子
のロッドに対する相対的な移動速度も大きくなる。した
がって、この駆動装置を利用してアクチュエータを作製
すれば、印加電圧を増大させることなくそのスピードア
ップを達成することができ、省電力化が可能となる。
【0014】また、本発明においては、ロッドの共振特
性をコントロールする共振誘発部を該ロッドの他端に設
け、このコントロールされた共振特性に対応する駆動パ
ルスを駆動パルス発生手段から出力することが好まし
い。
【0015】例えば、上記共振誘発部によって、電気機
械変換素子に接続されたロッドが異なる第1および第2
の固有振動数を含むこととなる。この場合、駆動パルス
発生手段からの駆動パルスに含まれる多数の周波数成分
の中に、当該固有振動数を有する2つの正弦波周波数成
分を含ませておけば、実際に振動するロッドの振動波形
は、上記2つの正弦波を合成させて得られる緩急のつい
た鋸刃形の波形となる。このように、ロッドが2つの固
有振動数を有することにより、その振動波形に対して有
効かつ効率的に緩急をつけることが可能となる。なお、
緩急のついた波形というのは、立上り時と立下がり時と
において傾斜(厳密にはその絶対値)の異なる波形をい
う。
【0016】本発明の駆動装置においては、共振誘発部
は、スプリング部として機能する疎に巻かれた部分と、
錘部として機能する密に巻かれた部分とを有している単
一のコイルスプリングで構成すること、または、スプリ
ング部として機能する湾曲部と、錘部として平坦部とを
有している単一の板バネで構成することが好ましい。
【0017】そのような構成を採用した場合には、部品
点数および組立作業工数の削減によるコストダウンを図
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面
を参照しつつ以下に説明する。図3に、本発明の駆動装
置の一例を正面図で示した。
【0019】図3に示した本発明の駆動装置は、図1の
駆動装置と比べて共振誘発部20を備えている点のみが異
なっており、他の構成は同じである。したがって、同様
の構成要素には同じ参照番号を付し、その説明は省略す
る。
【0020】既に説明したように、ロッド5が緩急のつ
いた振動波形を描きながら振動することによって移動子
10が台座1に対して相対移動するのであるが、ロッドの
振動周波数が同じであれば、ロッド5の振幅(変位量)が
大きい程、移動子10のロッド5に対する相対的な移動速
度が大きくなる。本発明においては、ロッド5の先端に
共振誘発部を設けて、ロッド5を共振させ、これによっ
て、電圧を増加させることなくロッド5の振幅を大きく
することを実現している。図3の駆動装置においては、
圧電素子4とは反対側のロッド端面に、スプリング21を
介して錘22が固定されており、これらが共振誘発部20を
構成している。
【0021】共振誘発部20の作用を図4を参照して説明
する。図4中の破線は、図3の装置から共振誘発部20を
省略した場合において、圧電素子4に単純な正弦波を印
加し、その周波数を順次変更していったときの「圧電素
子4に印加される正弦波の周波数」と「各周波数におけ
るロッド5の最大振幅」との関係を示したものである。
圧電素子4に連結されたロッド5がf2の固有振動数を有
していることが図から分かる。
【0022】一方、図4中の実線は、ロッド5の先端に
共振誘発部20を設けた図3の装置について、上記破線の
場合と同様にして、正弦波の周波数とロッドの最大振幅
との関係を示したものである。共振誘発部20を設けない
場合には1つであった固有振動数が、共振誘発部20を設
けることによって2つになっていることが分かる。すな
わち、圧電素子4に連結されたロッド5が、その他端に
共振誘発部20を設けることによって、異なる第1および
第2の2つの固有振動数f1、f3を有することとなってい
る。
【0023】一般的に、図2に示したような鋸刃形波
は、単純な正弦波を多数組み合わせて得られる。したが
って、図2の鋸刃形波を得るために合成される多数の正
弦波の中にロッド5の固有振動数に等しい周波数の正弦
波(つまり、f1の周波数のものと、f3の周波数のもの)を
含ませておけば、ロッド5は、この2つの周波数成分の
影響を大きく受けて振動することとなる。勿論、ロッド
5は他の周波数成分の影響も受けるが、その影響は当該
2つの周波数成分の影響に比べると無視できる程に小さ
い。したがって、図2の鋸刃形波を圧電素子4に入力し
た場合、実際のロッド5の振動波形は、図5に示したよ
うに、周波数f1の振動波形と周波数f3の振動波形とを合
成して得られる波形(図5(c))で近似でき、効果的に
緩急をつけることができる。なお、図5の各グラフは、
横軸が時間を、縦軸がロッド5の振幅を示しており、図
5(a)は周波数f1の正弦波を圧電素子4に入力した場合
のロッド5の振動波形を、図5(b)は周波数f3の正弦波
を圧電素子4に入力した場合のロッド5の振動波形を、
図5(a)と図5(b)との合成波形を示している。
【0024】これに対して、共振誘発部20を備えない従
来の駆動装置では、ロッドの固有振動数は1つ(図4中
における周波数f2)だけである。したがって、もし、f2
の周波数の正弦波を含む鋸刃形波で圧電素子を駆動すれ
ば、ロッドは共振することとなる。しかしその場合、ロ
ッドはf2の周波数成分の影響のみを大きく受けて振動
し、他の周波数成分による振幅はそれに比べて殆ど無視
できるほどに小さいため、結果的に得られるロッドの振
動波形はほぼ正弦波に近いものとなる。つまり、立上り
時と立下り時とにおける傾斜に差を設けること(緩急を
つけること)ができず、移動子の駆動ができないか、ま
たは駆動効率が低下することとなる。したがって、従来
の駆動装置においては、上記の例では鋸刃形波に含める
多数の周波数成分の中からf2の周波数を有するものを除
外して、すなわち共振を避けて駆動を行っており、ロッ
ドの振動波形に効果的に緩急をつけることはできなかっ
た。
【0025】なお、圧電素子4に入力する波形は、鋸刃
形波に限らず、例えば方形波であってもよい。方形波
も、鋸刃形波と同様に、単純な正弦波を多数組み合わせ
て合成することができるので、その周波数成分に上記f1
およびf3の周波数の正弦波を含ませておけば、図5(c)
に示した合成波形を得ることができる。
【0026】なお、合成される複数の周波数成分は、合
成後に得られる歪波(鋸刃形波、方形波、その他)の周波
数に等しい基本波と、その基本波の整数倍の周波数を有
する複数の高調波と、から構成されるが、基本波の周波
数は、図4における周波数f1に等しくするか、それより
も小さくする。基本波の周波数がf1よりも大きいと、周
波数f1による共振を利用することができず、ロッドの振
動波形に効率良く緩急をつけることができなくなるから
である。
【0027】以上説明したように、共振誘発部20は、圧
電素子4に固定されたロッド5の固有振動数を2つにす
る作用の他にも、同一の電圧値に対するロッド5の変位
量(振幅)を大きくするという作用を有する。これを示し
たのが図6である。図6は、図2に示したのと同一の変
動電圧に対して、共振誘発部20を設けた場合のロッドの
変位量(実線)と、共振誘発部20を設けない場合のロッド
の変位量(破線)とを比較して概略的に示している。緩や
かな立上がり部分201、201’は図2の傾斜部101に対応
しており、ロッド5がゆっくりと変位していることが分
かる。また、急激な立下がり部分202、202’は図2の傾
斜部102に対応しており、ロッド5が急速に変位してい
ることが分かる。ロッド5の振幅は非常に小さいため、
1パルスに対応する移動子10の移動量は非常に小さく、
レンズの位置を精密に制御することができる。
【0028】共振誘発部を設けた場合と設けない場合と
でロッドの振動周波数はほとんど変わらないが、共振誘
発部を設けた場合の方がロッドの振幅(変位量)が大きく
なっていることが分かる。すなわち、共振誘発部を設け
た場合の方が、ロッドの振幅および移動速度が大きくな
っている。したがって、ロッド5に対する移動子10の移
動速度が大きくなる。図5(c)の合成波形が所望の形状
となるように、スプリング21のバネ定数および錘22の質
量を選択して上記周波数f1およびf3を設定すれば、共振
誘発部を設けない場合と同じ波形をより小さな電圧で得
ることができ、省電力化を達成することができる。
【0029】また、図7は、移動子10に作用する負荷
(例えば、レンズ駆動力の反作用として移動子10に作用
する力)と移動子の移動速度との関係を示している。図
6の場合と同様に実線が共振誘発部を設けた場合を、破
線が共振誘発部を設けない場合を示している。共振誘発
部がある場合も無い場合も、移動子への負荷が大きくな
るにつれて該移動子の速度が小さくなるが、同じ負荷に
対しては、共振誘発部を設けた場合の方が移動速度が大
きいことが分かる。
【0030】図8(a)〜(d)は、共振誘発部の変形例を
示している。図8(a)の共振誘発部30は、ロッド5の端
面に板バネ31を介して錘32が取り付けられている。図8
(b)の共振誘発部40は、疎に巻いた部分41と密に巻いた
部分42とからなる単一のコイルスプリングで構成されて
いる。密に巻いた部分42が錘として機能する。図8(c)
の共振誘発部50は、湾曲部51と平坦部52とからなる単一
の板バネで構成されている。平坦部52が錘として機能す
る。図8(d)の共振誘発部60は、ロッド5の端面に樹脂
体61を介して錘62が取り付けられている。樹脂体61は、
その弾性によりスプリングとして機能する。
【0031】以上説明した実施形態では、共振誘発部を
設けることによりロッドが2つの固有振動数を有するこ
ととなるようにロッドの共振特性をコントロールし、各
共振周波数成分に起因するロッドの振動波形成分を合成
したものとして得られる結果的なロッドの振動波形に緩
急をつけ、これを利用して移動子を駆動している。
【0032】ここで、このような緩急のついたロッドの
駆動を有効に得るためには、単にロッドの固有振動数を
2つ(またはそれ以上)に分ければそれで良いというもの
ではない。つまり、各周波数成分に起因するロッドの振
動波形成分を合成した結果、有効な鋸刃形の振動波形を
得ることができるように、好適な周波数成分の組み合わ
せを選択する必要がある。
【0033】そこで、ここまでに説明した各種共振誘発
部において、スプリング部のバネ定数や錘部の質量を適
宜調節することによって、上記周波数成分の組み合わせ
を選択することができる。すなわち、上記周波数f1およ
びf3の具体的な値を変えることにより、図5(c)に示し
たロッドの振動波形を所望の形状とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 圧電素子を利用した従来の駆動装置を示す分
解図および組立図である。
【図2】 図1の駆動装置に対して印加される電圧のパ
ルス波形を示すグラフである。
【図3】 本発明の駆動装置の一例を示す正面図であ
る。
【図4】 共振誘発部の作用を説明するグラフである。
【図5】 ロッド5の振動波形を説明するグラフであ
る。
【図6】 図2に示したパルス電圧を印加した場合のロ
ッドの変位量を示すグラフである。実線は共振誘発部を
設けた場合を、破線は共振誘発部を設けない場合を、そ
れぞれ示している。
【図7】 移動子に作用する負荷と、移動子の移動速度
との関係を示すグラフである。
【図8】 本発明の駆動装置における共振誘発部の変形
例を示す説明図である
【符号の説明】
1 台座 2、3 支持部 4 圧電素子 5 ロッド 10 移動子 11 本体 12 キャップ 13 押圧バネ 20、30、40、50、60 共振誘発部 21 スプリング 22 錘 31 板バネ 32 錘 41 疎に巻いたスプリング部 42 密に巻いたスプリング部 51 湾曲部 52 平坦部 61 樹脂体 62 錘 100、100’、100” パルス波 101 パルス電圧の立上がり傾斜部 102 パルス電圧の立下がり傾斜部 201、201’ ロッド変位量の立上がり傾斜部 202、202’ ロッド変位量の立下がり傾斜部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動パルス発生手段に接続されて伸縮す
    るとともに、伸縮方向一端が固定台に固定された電気機
    械変換素子と、 電気機械変換素子の伸縮方向他端に一端が固定されたロ
    ッドと、 ロッドの周囲に摩擦結合された移動子と、を備えてお
    り、 電気機械変換素子の伸縮によるロッドの振動を利用して
    固定台に対して移動子を相対的に移動させる駆動装置に
    おいて、 スプリング部と錘部とから構成される共振誘発部が、ス
    プリング部においてロッドの他端に接続されていること
    を特徴とする、駆動装置。
  2. 【請求項2】 駆動パルス発生手段に接続されて伸縮す
    るとともに、伸縮方向一端が固定台に固定された電気機
    械変換素子と、 電気機械変換素子の伸縮方向他端に一端が固定されたロ
    ッドと、 ロッドの周囲に摩擦結合された移動子と、を備えてお
    り、 電気機械変換素子の伸縮によるロッドの振動を利用して
    固定台に対して移動子を相対的に移動させる駆動装置に
    おいて、 ロッドの共振特性をコントロールする共振誘発部がロッ
    ドの他端に設けられており、 上記駆動パルス発生手段は、上記共振誘発部によってコ
    ントロールされたロッドの共振特性に対応した駆動パル
    スを出力することを特徴とする、駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記共振誘発部がスプリング部と錘部と
    から構成されるとともにスプリング部においてロッドの
    他端に接続され、これによりロッドが異なる第1および
    第2の固有振動数を含むようにコントロールされること
    を特徴とする、請求項2記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記駆動パルス発生手段は、上記2つの
    固有振動数をそれぞれ有する2つの正弦波を少なくとも
    含んだ駆動パルスを出力することを特徴とする、請求項
    3記載の駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記共振誘発部が単一のコイルスプリン
    グで構成されており、該コイルスプリングは、スプリン
    グ部として機能する疎に巻かれた部分と、錘部として機
    能する密に巻かれた部分とを有していることを特徴とす
    る、請求項1、3または4記載の駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記共振誘発部が単一の板バネで構成さ
    れており、該板バネは、スプリング部として機能する湾
    曲部と、錘部として平坦部とを有していることを特徴と
    する、請求項1、3または4記載の駆動装置。
JP10188769A 1997-07-24 1998-07-03 電気機械変換素子を利用した駆動装置 Pending JPH1198865A (ja)

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Cited By (12)

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