JP4062293B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば圧電素子を利用した駆動装置に関し、特に、XYステージ、カメラの撮影レンズ、オーバヘッドプロジェクタの投影レンズ、双眼鏡のレンズ等の駆動に適した駆動装置に関する。
従来、例えば下記特許文献1には、図7に示すような圧電アクチュエータ1が開示されている。この圧電アクチュエータ1では、圧電素子2と、直列に接続された4つのFET(電界効果型トランジスタ)4,6,8,10とでブリッジ回路が構成されており、各FET4,6,8,10のベースには制御回路12から信号が入力されるようになっている。また、FET4,6間に電源14が接続され、FET8,10間で接地されている。
前記4つのFET4,6,8,10のうちFET4,6は、Pチャンネル型FETであり、制御回路12からベースに入力される信号がハイレベルのとき遮断状態になる一方、
前記信号がローレベルのとき導通状態になる。これに対し、前記4つのFET4,6,8,10のうちFET8,10は、Nチャンネル型FETであり、制御回路12からベースに入力される信号がハイレベルのとき導通状態になる一方、前記信号がローレベルのとき遮断状態になる。
図8は、圧電アクチュエータ1の動作シーケンスを表すタイミングチャートであり、各FET4,6,8,10のゲート電圧と圧電素子2に印加される駆動電圧を示す。図8における期間1では、Pチャンネル型FET6がゲートにH(V)のハイ信号が入力されて遮断状態に、Nチャンネル型FET10がゲートにH(V)のハイ信号が入力されて導通状態に、Pチャンネル型FET4がゲートにL(V)のロー信号が入力されて導通状態に、Nチャンネル型FET8がゲートにL(V)のロー信号が入力されて遮断状態にそれぞれなっている。この場合、圧電素子2には、導通状態にあるFET4,10を介して電源14から駆動電圧Eが印加されることになる。
一方、図8における期間2では、Pチャンネル型FET6がゲートにL(V)のロー信号が入力されて導通状態に、Nチャンネル型FET10がゲートにL(V)のロー信号が入力されて遮断状態に、Pチャンネル型FET4がゲートにH(V)のハイ信号が入力されて遮断状態に、Nチャンネル型FET8がゲートにH(V)のハイ信号が入力されて導通状態にそれぞれなっている。この場合、圧電素子2には、導通状態にあるFET6,8を介して電源14から駆動電圧−Eが印加されることになる。
このように図8における期間1と期間2が交互に繰り返されることで、圧電素子2には電源電圧E(V)の2倍の振幅2E(V)を有する交流電圧が印加されることになる。
図9は、前記圧電アクチュエータ1の動作原理図である。圧電素子2の一端は支持部材16に固定されている。圧電素子2の他端には、例えば丸棒状の駆動軸(駆動部材)18が固定されている。駆動軸18上には、可動部材20が移動可能に保持されている。可動部材20は、図示しない板ばねやコイルばね等の弾性部材の付勢力によって、所定の摩擦力でもって駆動軸18に係合している。可動部材20には、駆動対象物である図示しないレンズ等が取り付けられる。
図10は、図8に示すような矩形波状の駆動電圧を圧電素子2に印加したときの駆動軸18の軸変位を示す。この軸変位は、立ち上がり部が緩やかで立ち下がり部が急な鋸歯状になっており、A,B,Cの各状態が図9中のA,B,Cの各状態に対応している。状態Aを初期状態とすると、圧電素子2が緩慢に伸長するときに駆動軸18とこれに摩擦係合する可動部材20は一緒に比較的緩やかな速度で状態Bに変位する。続いて、圧電素子2が急峻に収縮するときに、駆動軸18の変位が比較的速い速度で元に戻るため、可動部材20と駆動軸18との間で滑りが生じ、可動部材20は少しだけ戻った状態Cになる。この状態Cでは、初期状態である状態Aに比べると、可動部材20の位置が繰り出し方向(圧電素子2から離れる方向)に少しだけ変位している。このような圧電素子2の伸縮が繰り返されることにより、可動部材20は繰り出し方向に移動する。
一方、上述したのとは逆の原理で可動部材20は戻り方向(圧電素子2に近づく方向)に移動する。すなわち、圧電素子2が急峻な伸長と緩慢な収縮を繰り返すとき、駆動軸18の変位は図10に示すものとは逆に立ち上がり部が急で立ち下がり部が緩やかな鋸歯状になる。これにより、可動部材20は、圧電素子2が急峻に伸長するときに駆動軸18との間で滑りが生じ、圧電素子2が緩慢に収縮するときに可動部材20が戻り方向に少しだけ変位し、これが繰り返されることで可動部材20は戻り方向に移動する。
図11は、駆動軸18の速度/圧電素子2入力電圧の周波数伝達特性を示す。圧電素子2の入力電圧の周波数が比較的低い場合、駆動軸18の速度は周波数に比例して大きくなり、1次共振周波数f1と2次共振周波数f2とにおいて高い速度を持ち、2次共振周波数よりも周波数が高くなると速度が低下傾向になる特性がある。図8に示す矩形波状の駆動電圧を圧電素子2に入力し、図10に示すような駆動軸18の鋸歯状変位を得るためには、駆動電圧の周波数fを1次共振周波数f1の0.7倍とし、可動部材20を繰り出し方向に駆動する場合には駆動電圧のデューティ比を0.3(可動部材20を戻り方向に駆動する場合には0.7)に設定すればよいことは、本願出願人の別の特許出願にかかる下記特許文献2において説明されているところである。
特開2000−350482号公報 特開2001−211669号公報
上述した従来技術は簡素な駆動回路で圧電アクチュエータ1の駆動を可能にするものであるが、可動部材20の速度が低いという課題を有している。駆動電圧の周波数fを高くして、駆動電圧に含まれる1次駆動周波数成分fdと2次駆動周波数成分2*fdの位相の関係を調節すれば(この場合、駆動電圧は矩形波状ではなくなる)、可動部材20の高速化を図ることができる。
図11について言えば、fdと2*fdをそれぞれf1、f2に近づけると、速度振幅を大きくすることができる。例えば、fd=f1とし、2*fdをf2に極めて近づけた場合において駆動電圧を鋸歯状にすると、駆動軸18の変位も鋸歯状になり、図11に示すように駆動軸18の速度自体が従来よりも速くなるので、可動部材20の速度を高速化することができる。
しかしながら、この場合、圧電アクチュエータの初期ばらつきや環境温度によって、共振周波数が変動するために、常にfd=f1とすることができない。そのために、量産に伴うばらつきや環境変動に対して、安定した高速化の実現が困難であった。
そこで、前記課題を解決するために、本発明の第1態様の駆動装置は、電気機械変換素子と、
前記電気機械変換素子の一端に固定された支持部材と、
前記電気機械変換素子の他端に固定された駆動部材と、
前記駆動部材上に移動可能に保持された可動部材と、
前記電気機械変換素子に駆動電圧を印加する駆動回路とを備え、
前記駆動回路は、前記電気機械変換素子の直列共振周波数で発振する自励発振回路と、前記電気機械変換素子に印加される駆動電圧に、立ち上がり部と立ち下がり部とが対称な振動波形を前記立ち上がり部および前記立ち下がり部で略鋸歯状をなす波形に変えるような歪みを付加する非線形回路とを含むことを特徴とするものである。
この構成からなる駆動装置では、電気機械変換素子の直列共振周波数で発振する自励発振回路を駆動回路に設けたことで、電気機械変換素子に印加される駆動電圧は、常に、電気機械変換素子の共振周波数に一致した周波数になる。また、電気機械変換素子に印加される駆動電圧に、立ち上がり部と立ち下がり部とが対称な振動波形を前記立ち上がり部および前記立ち下がり部で略鋸歯状をなす波形に変えるような歪みを付加する非線形回路を駆動回路に設けたことで、電気機械変換素子に印加される駆動電圧は鋸歯状の波形になる。これにより、駆動装置の初期ばらつきや環境温度変動にかかわらず、共振周波数を有する鋸歯状の駆動電圧で電気機械変換素子を常に駆動することができ、可動部材の安定した高速駆動を実現できる。

本発明の第2態様の駆動装置は、電気機械変換素子と、
前記電気機械変換素子の一端に固定された支持部材と、
前記電気機械変換素子の他端に固定された駆動部材と、
前記駆動部材上に移動可能に保持された可動部材と、
前記電気機械変換素子に駆動電圧を印加する駆動回路とを備え、
前記駆動回路は、前記電気機械変換素子に流れる電流を電圧として検出する電流検出回路と、
前記電流検出回路によって検出された電圧を増幅する増幅回路と、
前記増幅回路の流出電流を制限する流出電流制限回路と、
前記増幅回路の流入電流を制限する流入電流制限回路と、
前記流出電流制限回路と前記流入電流制限回路とを切り替えるスイッチ回路とを含むことを特徴とするものである。
この構成からなる駆動装置では、電気機械変換素子に流れる電流を電圧として検出する電流検出回路と、前記電流検出回路によって検出された電圧を増幅する増幅回路とを駆動回路に設けたことで、電気機械変換素子に印加される駆動電圧は、常に、電気機械変換素子の共振周波数に一致した周波数になる。また、前記増幅回路の流出電流を制限する流出電流制限回路と、前記増幅回路の流入電流を制限する流入電流制限回路とを駆動回路に設けたことで、電気機械変換素子に印加される駆動電圧は歪みが付加されて鋸歯状の波形になる。これにより、駆動装置の初期ばらつきや環境温度変動にかかわらず、共振周波数を有する鋸歯状の駆動電圧で電気機械変換素子を常に駆動することができ、可動部材の安定した高速駆動を実現できる。
本発明の駆動装置では、前記自励発振回路または前記増幅回路が自動利得調整機能を有していてもよい。この場合、前記電気機械変換素子に印加される駆動電圧の振幅が一定になるように自動利得調整されてもよい。このように駆動電圧の振幅が一定になるように自動利得調整されることにより、安定した自励発振が可能になる。
上述したように本発明の駆動装置によれば、駆動装置の初期ばらつきや環境温度変動にかかわらず、共振周波数を有する鋸歯状の駆動電圧で電気機械変換素子を常に駆動することができ、可動部材の安定した高速駆動を実現できる。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の駆動装置の一実施形態である圧電アクチュエータ30の原理回路図である。この圧電アクチュエータ30は、電気機械変換素子としての圧電素子32を備えている。圧電素子32を含む駆動部分は、図9を参照して説明した従来技術と同様の構成からなっている。すなわち、圧電素子32の一端は支持部材16に固定されている。圧電素子32の他端には、例えば丸棒状の駆動軸(駆動部材)18が固定されている。駆動軸18上には、可動部材20が移動可能に保持されている。可動部材20は、図示しない板ばねやコイルばね等の弾性部材の付勢力によって、所定の摩擦力でもって駆動軸18に係合している。可動部材20には、駆動対象物である図示しないレンズ等が取り付けられる。
図1に示すように、圧電素子32の両端には、駆動回路33が接続されている。この駆動回路33では、増幅器(増幅回路)34と、この増幅器34の出力端子に接続された電流制限抵抗36とが直列に接続されている。圧電素子32と増幅器34の入力端子との間には、一端が接地された電流検出抵抗(電流検出回路)38の他端が接続されている。また、増幅器34と圧電素子32との間には、前記電流制限抵抗36に並列して、第1のダイオード40およびそのカソード端子に接続された第1のスイッチ(スイッチ回路)42と、第2のダイオード44およびそのアノード端子に接続された第2のスイッチ(スイッチ回路)46とを並列接続したものが接続されている。
ここにおいて、増幅器34と電流検出抵抗38とで、圧電素子32の直列共振周波数で発振する自励発振回路が構成され、電流制限抵抗36とダイオード40,44とスイッチ42,46とで、圧電素子32に印加される駆動電圧に歪みを付加する非線形回路が構成されている。また、電流制限抵抗36と第1のダイオード40と第1のスイッチ42とで、増幅器34の流入電流を制限する流入電流制限回路が構成され、電流制限抵抗36と第2のダイオード44と第2のスイッチ46とで、増幅器34の流出電流を制限する流出電流制限回路が構成されている。
図2は、圧電素子32、支持部材16および駆動軸18からなる構成部分を圧電素子32の電気入力端から見た等価回路図である。この等価回路のインピーダンスZは、下記の式で表すことができる。
Figure 0004062293
図3は、上記の式の周波数fをパラメータとしたときのインピーダンスZの絶対値と位相の特性を示す。図2に示すLRC回路における直列共振周波数fsにおいて、インピーダンスZの絶対値は極小となり、かつ、位相が0degとなる。前記直列共振周波数fsは、既述した圧電素子32の機械的な共振周波数f1に常に一致しているので、直列共振周波数fsを有する駆動電圧で圧電素子32を駆動できると安定した高速駆動が実現できることになる。
図1を再び参照すると、駆動回路33は、圧電素子32に流れる電流を電流検出抵抗38で検出し、この検出電圧が増幅器34で増幅され、この増幅電圧が電流制限抵抗36を経て圧電素子32に印加されるフィードバック回路の構成になっている。圧電素子32のインピーダンスの位相が0degとなり、かつ、増幅器34が適正な利得(一巡伝達特性利得が1倍)となったときに、このフィードバック回路は正帰還となり発振する。このとき、発振する周波数は、圧電素子32のインピーダンスの位相が0degとなる周波数、すなわち前記直列共振周波数fsであり、この状態での圧電素子32の駆動電圧は正弦波状である。このようにデバイスのインピーダンス特性に応じて自励発振させる技術は、水晶発振子やセラミック発振子を用いた発振回路でも用いられている。
上述したように直列共振周波数fsの駆動電圧であっても正弦波状では、圧電素子32の伸長速度と収縮速度とが同じになるため、可動部材20を移動させることができない。そこで、本実施形態の圧電アクチュエータ30では、電流制限抵抗36とダイオード40,44とスイッチ42,46とで直列共振周波数fsの駆動電圧に歪みを付加している。
第1のスイッチ42が導通状態で第2のスイッチ46が開放している場合、増幅器34の流入電流は電流制限抵抗36によって制限がかかるが、増幅器34の流出電流は第1のダイオード40および第1のスイッチ42を経由するため制限がかからない。これにより、圧電素子32に印加される駆動電圧は、図4(a)に示すように、正弦波に対して歪みが付加された略鋸歯状の波形になる。すなわち、立ち上がり部が緩やかで、立ち下がり部が急な波形状になる。このような波形状の駆動電圧が圧電素子32に印加されると、圧電素子32は緩慢な伸長と急峻な収縮を繰り返す振動を行い、その結果、駆動軸18が図10に示すような鋸歯状変位を示して可動部材20が繰り出し方向に移動することになる。
一方、第1のスイッチ42を開放して第2のスイッチ46を導通状態にした場合、増幅器34の流出電流は第2のダイオード44に流れることができないために電流制限抵抗36に流れることで制限がかかる。これにより、圧電素子32に印加される駆動電圧は、図4(b)に示すように、正弦波に対して歪みが付加された略鋸歯状の波形になる。すなわち、立ち上がり部が急で、立ち下がり部が緩やか波形状になる。このような波形状の駆動電圧が圧電素子32に印加されると、圧電素子32は急峻な伸長と緩慢な収縮を繰り返す振動を行い、その結果、駆動軸18が図10に示すのとは対称的な鋸歯状変位を示して可動部材20が戻り方向に移動することになる。
図5は、本実施形態における駆動軸18の速度/圧電素子32入力電圧の周波数伝達特性を示す。図11と対照すると、駆動周波数fd=f1となっており、かつ2*fdがf2に接近しているため、両方の周波数において駆動軸18の速度振幅が大きくなって、可動部材20の移動速度も速くなる。この場合において、圧電アクチュエータ30の初期ばらつきや環境温度によって共振周波数f1が変動しても、駆動周波数fdは圧電素子32のインピーダンスZの直列共振周波数fs(=fd)と一致するようにフィードバックがかかるので、常に安定した高速駆動を実現できる。
図6は、圧電アクチュエータ30の駆動回路33の具体例を示す。図6において図1と同一部材には同一符号を付してある。図1と異なるところは、増幅器34aが演算増幅器であり、演算増幅器34aのマイナス入力端子がFET48のソースに接続されている。FET48のドレインは接地されている。また、演算増幅器34aとFET48間の接続点aと演算増幅器34aと電流制限抵抗35間の接続点bとの間に、帰還抵抗50が接続されている。さらに、電流制限抵抗36と圧電素子32間の接続点cは、抵52およびダイオード54を介してFET48のベースに接続されている。なお、ダイオード54とFET48との間には、各一端部が接地されたコンデンサ56および抵抗58の各他端部がそれぞれ接続されている。これらの演算増幅器34a、FET48、帰還抵抗50等によって自動利得調整回路が構成されている。
図6の駆動回路33では、圧電素子32に印加される駆動電圧を半波整流した信号をFET48のゲートに印加することによって、FET48のドレイン−ソース間の抵抗値Rfetが変化する。演算増幅器34aと帰還抵抗50(抵抗値をRfとする)とFET48で構成された非反転増幅回路の増幅度Aは、次式で表される。
Figure 0004062293
この式から明らかなように、圧電素子32の駆動電圧が小さいとFET48のドレイン−ソース間の抵抗Rfetも小さくなるので増幅度Aが高くなって発振を強めようとし、逆に、圧電素子32の駆動電圧が大きいとFET48のドレイン−ソース間の抵抗Rfetも大きくなるので増幅度Aが低くなって発振を弱めようとする。このように圧電素子32の駆動電圧に基づいて演算増幅器34aの利得を自動調整することによって、圧電素子32の駆動電圧は常に一定の振幅に保たれ、安定した自励発振が可能となる。
圧電アクチュエータの原理回路図。 圧電素子、支持部材および駆動軸からなる構成部分を圧電素子32の電気入力端から見た等価回路図。 周波数をパラメータとしたときの図2の等価回路のインピーダンスの絶対値と位相の特性を示す図。 圧電素子の駆動電圧の波形を示す図。 本実施形態における駆動軸速度/圧電素子入力電圧の周波数伝達特性を示す図。 圧電アクチュエータの駆動回路の具体例を示す図。 従来例の圧電アクチュエータの駆動回路図。 図7の圧電アクチュエータの動作シーケンスを表すタイミングチャート。 図7の圧電アクチュエータの動作原理図。 図8に示す矩形波状の駆動電圧を圧電素子に印加したときの駆動軸の軸変位を示す図。 図7の圧電アクチュエータにおける駆動軸速度/圧電素子入力電圧の周波数伝達特性を示す図。
符号の説明
16…支持部材
18…駆動軸
20…可動部材
32…圧電素子
33…駆動回路
34…増幅器
34a…演算増幅器
36…電流制限抵抗
38…電流検出抵抗
40…第1のダイオード
42…第1のスイッチ
44…第2のダイオード
46…第2のスイッチ
48…FET
50…帰還抵抗

Claims (4)

  1. 電気機械変換素子と、
    前記電気機械変換素子の一端に固定された支持部材と、
    前記電気機械変換素子の他端に固定された駆動部材と、
    前記駆動部材上に移動可能に保持された可動部材と、
    前記電気機械変換素子に駆動電圧を印加する駆動回路とを備え、
    前記駆動回路は、前記電気機械変換素子の直列共振周波数で発振する自励発振回路と、前記電気機械変換素子に印加される駆動電圧に、立ち上がり部と立ち下がり部とが対称な振動波形を前記立ち上がり部および前記立ち下がり部で略鋸歯状をなす波形に変えるような歪みを付加する非線形回路とを含むことを特徴とする駆動装置。
  2. 電気機械変換素子と、
    前記電気機械変換素子の一端に固定された支持部材と、
    前記電気機械変換素子の他端に固定された駆動部材と、
    前記駆動部材上に移動可能に保持された可動部材と、
    前記電気機械変換素子に駆動電圧を印加する駆動回路とを備え、
    前記駆動回路は、前記電気機械変換素子に流れる電流を電圧として検出する電流検出回路と、
    前記電流検出回路によって検出された電圧を増幅する増幅回路と、
    前記増幅回路の流出電流を制限する流出電流制限回路と、
    前記増幅回路の流入電流を制限する流入電流制限回路と、
    前記流出電流制限回路と前記流入電流制限回路とを切り替えるスイッチ回路とを含むことを特徴とする駆動装置。
  3. 前記自励発振回路または前記増幅回路が自動利得調整機能を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の駆動装置。
  4. 前記電気機械変換素子に印加される駆動電圧の振幅が一定になるように自動利得調整されることを特徴とする請求項3に記載の駆動装置。
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