JPH1198142A - Abr通信制御方法及びabr通信制御装置 - Google Patents

Abr通信制御方法及びabr通信制御装置

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JPH1198142A
JPH1198142A JP23057897A JP23057897A JPH1198142A JP H1198142 A JPH1198142 A JP H1198142A JP 23057897 A JP23057897 A JP 23057897A JP 23057897 A JP23057897 A JP 23057897A JP H1198142 A JPH1198142 A JP H1198142A
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JP
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rate
congestion
transmission permission
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buffer memory
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JP23057897A
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Inventor
Koji Nakamichi
耕二 仲道
Toshio Somiya
利夫 宗宮
Tadaaki Watanabe
直聡 渡辺
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABR通信制御方法及びABR通信制御装置
に関し、網のリソースの使用状況に応じて送信端末の送
信レートを変更させることにより、網の輻輳を回避し、
低セル損失を実現し、網の効率的運用を図る。 【解決手段】 通信制御装置又は交換機のスイッチング
部、多重部又は多重分離部に輻輳状態を検出する輻輳検
出制御部13と、送信端末に対する送信許可レートを算
出する送信許可レート算出制御部12と、送信端末又は
パケット網若しくはATM網が生成するリソース管理セ
ルに、送信許可レート算出制御部12において算出した
前記送信許可レートを書き込む明示的セルレート書込み
制御部15とを有し、バッファメモリ11の輻輳状況や
入力負荷状態等に応じて送信許可レートを算出し、送信
端末に送信許可レートを通知する手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固定長パケットによ
るパケット通信又はATMセルによるATM通信に適用
されるABR(Available Bit Rat
e)通信サービス機能を実行するABR通信制御方法及
びABR通信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ABR通信サービスは、送信端末側が通
信開始時において、送信最大レートであるピークセルレ
ートPCR(Peak Cell Rate)及び最低
要求レートであるミニマムセルレートMCR(Mini
mum Cell Rate)について網側に対して申
告、交渉し、交渉の結果、ピークセルレートPCR及び
ミニマムセルレートMCRが決定すると、送信端末側は
ピークセルレートPCRを越えたレートでの送信が許さ
れず、一方、網側は送信端末側に対して最低限ミニマム
セルレートMCR以上の伝送レートを保証することと
し、送信端末側はピークセルレートPCR以下、ミニマ
ムセルレートMCR以上の範囲で、網側のリソースの使
用状況や負荷状況の通知に応じて、送信レートACR
(Allowed Cell Rate)を変更するこ
とにより、網側は輻輳の未然回避及び輻輳状態からの早
期回復を図ることができ、また、端末側は、網のリソー
スに空きが生じているときや網側が低負荷の状態のとき
は高い送信レートで送信することができ、網の効率的運
用及びセル損失の低減化を図ることができる通信サービ
スである。
【0003】ABR通信サービスでは、網のリソースに
ついての情報を端末側に通知するためにリソース管理セ
ルRM(Resource Management C
ell)を使用する。送信端末は一定個数のユーザデー
タセルを送出する毎にリソース管理セルRMを送出し、
そのリソース管理セルRMはATM網を経て受信端末に
達し、そこで折り返されて再び送信端末に戻ってくる。
その間、ATM網内の交換機は、通過するリソース管理
セルRMに対して、交換機内のリソース情報(帯域情報
又は輻輳情報等)を書き込むことにより、網側の情報を
送信端末側に通知する。帯域情報や輻輳情報等のリソー
ス情報が書き込まれたリソース管理セルRMを受信した
送信端末は、その情報に従って自端末の送信レートAC
Rを再計算し、その送信レートACR以下のレートで通
信を行う。
【0004】図12にリソース管理セルRMのフォーマ
ットを示す。リソース管理セルRMは5バイトのヘッダ
と48バイトのペイロードとからなり、ユーザデータセ
ルと同様53バイトの構成である。ヘッダの中のGFC
/VPIは、ユーザ・ネットワーク・インタフェース
(UNI)ではフロー制御GFCとして用い、ネットワ
ーク・ノード・インタフェース(NNI)では仮想パス
識別子の一部として用いる。VPIは仮想パス識別子、
VCIは仮想チャネル識別子、PTはペイロードタイプ
で、例えば、“000”により輻輳無しユーザデータセ
ルを示し、“110”によりリソース管理セルRMを示
す。又CLPはセル損失優先表示、HECはヘッダ誤り
制御を示す。
【0005】リソース管理セルRMの48バイトのペイ
ロードの中の1バイト構成のRMPROTOCOL I
DはRMプロトコル識別子、又DIRは方向識別ビット
で“0”はF−RMセル(順方向セル)、“1”はB−
RMセル(逆方向セル)を示す。又BN(Backwa
rd Explicit CongestionNot
ification)はATM交換機或いは受信端末に
於いて生成されたB−RMセルの逆方向輻輳通知ビッ
ト、CI(Congestion Indicatio
n)は輻輳表示ビット、NI(No Increas
e)はセルレート非増加ビット、RA(Request
Acknowlege)はABR通信サービスでは使
用されない要求肯定応答ビット、Resは未使用ビット
を示す。ER(Explicit Cell Rat
e)は明示的セルレート、CCR(Current C
ell Rate)は現送信レート、MCR(Mini
mum Cell Rate)はコネクション設定時に
申告するミニマムセルレート、QL(Queue Le
ngth)はABRでは使用されないキューレングス、
SN(Sequence Number)はシーケンス
番号、CRCは巡回符号チェックビットである。
【0006】送信端末がリソース管理セルRMを受信し
た場合、リソース管理セルRMの中の輻輳表示ビットC
Iが“1”(輻輳)に設定されていれば、送信端末は送
信レートACRの値を一定値だけ減少させ、また輻輳表
示ビットCIが“0”(非輻輳)に設定されていれば、
送信端末は送信レートACRの値を一定値だけ増加させ
る。さらに、リソース管理セルRMに書き込まれている
明示的セルレートERと先に算出した送信レートACR
とを大小比較し、小さい方の値を新たな送信レートAC
Rとする。このとき、送信レートACRはピークセルレ
ートPCR以下、ミニマムセルレートMCR以上の範囲
内でなければならない。
【0007】受信端末は、送信端末から送られてきたユ
ーザデータセルを終端し、受信したリソース管理セルR
Mを折り返して送信端末に向けて返送する。その際、受
信したリソース管理セルRMの直前に受信したユーザデ
ータセル中に輻輳を表す明示的順方向輻輳表示EFCI
(Explicit Forward Congest
ion Indication)ビットが“1”に設定
されていた場合、受信端末は折り返すリソース管理セル
RMの中の輻輳表示ビットCIに“1”を設定して送出
する。
【0008】ABR通信を行う端末に対して、ATM網
側即ち交換機側の動作としては次の2種類の動作があ
り、それぞれEFCIモード及びERモードと呼ばれ
る。EFCIモードは、輻輳状態の時に交換機を通過す
るユーザデータセル中の明示的順方向輻輳表示EFCI
ビットに“1”(輻輳)を設定してセルを通過させる動
作モードである。ERモードは、交換機内部のリソース
の使用状況や輻輳状況に応じて、送信端末側に送信を許
す明示的セルレートER(Explicit Cell
Rate)を算出し、その値を交換機を通過する順方
向(送信側→受信側)、或いは逆方向(受信側→送信
側)のリソース管理セルRMの中に書き込む動作モード
である。このERモードでは、交換機は送信端末から送
出されるリソース管理セルRMとは別に、交換機自身が
リソース管理セルRMを生成して送信端末に送出するこ
とが可能であり、その際、交換機はリソース管理セルR
Mの中の輻輳表示ビットCIを設定し、または交換機が
算出した明示的セルレートERの値をリソース管理セル
RMに書き込む動作を行う。
【0009】なお、ABR通信サービスは、網の輻輳状
態又は帯域使用状態に応じてセルの送信間隔を適切に変
更する通信サービスであるから、ATMセルの送信に限
らず、固定長パケットの送信においても同様に適用され
る通信サービスである。以上の動作がATM Foru
mで標準化されているABR通信サービスであるが、網
側におけるその具体的な制御方法、機能実現手段に関し
ては標準化の対象となっておらず、例えば、交換機内で
の輻輳状態検出法や明示的セルレートERの算出手順等
は標準化の対象外となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、網側
の通信制御装置、交換機の具体的な動作、制御方法は標
準化の対象外であり、所望の機能は実現されていない。
また、網としてABR通信サービスを提供するために
は、網側の通信制御装置又は交換機に上述のEFCIモ
ード又はERモードの動作を行うための制御機能を実装
する必要がある。すなわち、ABR通信サービスのため
に、従来のATM交換機等には実装されていない新たな
制御機能が必要である。
【0011】本発明はATM網又は固定長パケットのパ
ケット網における上記のABR通信サービスを実行する
通信制御装置又は交換機の具体的な制御方法及び機能実
現手段を提供するものであり、特に上述のERモードに
おいて、送信端末に通知する送信許可レートである明示
的セルレートERをより適切に設定し、交換機内の輻輳
の未然回避及び輻輳状態からの早期回復を図り、また伝
送路のより高い使用率を達成することができるERモー
ドによるABR通信サービス機能を実行する通信制御方
法及び通信制御装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のABR通信制御方法は、(1)端末に対して
送信許可レートを通知するABR通信制御方法におい
て、方路対応にレート指示値を設定し、バッファメモリ
に於ける輻輳、非輻輳を検出し、非輻輳検出時には前記
レート指示値を所定値増加させた値と端末の現送信レー
トとを比較して大きい方の値を新たな送信許可レートと
して前記端末に通知し、輻輳検出時には前記レート指示
値を所定値減少させた値と前記端末の現送信レートとを
比較して小さい方の値を新たな送信許可レートとして前
記端末に通知する過程を含むものである。
【0013】又(2)方路対応にレート指示値を設定
し、バッファメモリに於ける輻輳、非輻輳を検出し、非
輻輳検出時には前記レート指示値を所定値増加させ、輻
輳検出時には前記レート指示値を所定値減少させた値
と、リソース管理セルに書込まれた明示的セルレート値
とを比較して小さい方の値を新たな送信許可レートとし
て前記端末に通知する過程を含むものである。
【0014】又(3)前記バッファメモリに於ける輻
輳、非輻輳の検出において、輻輳状態をセルの待ち行列
の長さ及び単位時間当たりの前記待ち行列の長さの変化
率に応じて複数のレベルに区分し、各レベルに応じて前
記レート指示値の算出動作を行なう過程を含むものであ
る。
【0015】又(4)又バッファメモリへの入力レート
と該バッファメモリの目標使用帯域との比から該バッフ
ァメモリの入力負荷を算出すると共に、該バッファメモ
リを通過するコネクションの平均レートを算出し、且つ
該バッファメモリに於ける輻輳状況を検出し、該輻輳状
況及び前記入力負荷に応じて前記平均レートを増加また
は減少させた値を新たな送信許可レートとして前記端末
に通知する過程を含むものである。
【0016】又本発明のABR通信制御装置は、(5)
バッファメモリに於ける輻輳の有無を検出する輻輳検出
制御部と、前記端末に送信許可レートを通知する為の送
信許可レート書込み制御部と、前記送信許可レートを算
出する送信許可レート算出制御部とを備え、該送信許可
レート算出制御部は、前記輻輳検出部による非輻輳検出
時に方路対応に設定したレート指示値に対する増加レー
ト及び輻輳検出時に前記レート指示値に対する減少レー
トを格納したパラメータ記憶部と、前記非輻輳検出時に
前記パラメータ記憶部から読出した増加レートにより前
記レート指示値を増加させた値と前記端末の現送信レー
トとを比較して大きい方の値を新たな送信許可レートと
し、且つ輻輳検出時に、前記パラメータ記憶部から読出
した減少レートにより前記レート指示値を減少させた値
と前記端末の現送信レートとを比較して小さい方の値を
新たな送信許可レートとして、前記明示的セルレート書
込み制御部に加える送信許可レート算出部とを有するも
のである。
【0017】又(6)バッファメモリに於ける輻輳の有
無を検出する輻輳検出制御部と、前記端末に送信許可レ
ートを通知する為の明示的セルレート書込み制御部と、
前記送信許可レートを算出する送信許可レート算出制御
部とを備え、該送信許可レート算出制御部は、前記輻輳
検出部による非輻輳検出時に方路対応に設定したレート
指示値に対する増加レート及び輻輳検出時に前記レート
指示値に対する減少レートを格納したパラメータ記憶部
と、前記非輻輳検出時に前記パラメータ記憶部から読出
した増加レートにより前記レート指示値を増加させ、輻
輳検出時に、前記パラメータ記憶部から読出した減少レ
ートにより前記レート指示値を減少させた値と、端末か
らのリソース管理セルに書込まれた明示的セルレート値
とを比較して小さい方の値を新たな送信許可レートとし
て、前記明示的セルレート書込み制御部に加える送信許
可レート算出部とを有するものである。
【0018】又(7)前記送信許可レート算出制御部
は、輻輳状態をセルの待ち行列の長さ及び単位時間当た
りの前記待ち行列の長さの変化率に応じて複数のレベル
に区分し、各レベル毎に前記レート指示値の算出動作を
記憶する記憶部と、該記憶部から読出した輻輳状態のレ
ベルに応じた算出動作によりレート指示値を算出する送
信許可レート算出部とを有するものである。
【0019】又(8)バッファメモリに於ける輻輳状況
を検出する輻輳検出制御部と、前記端末に送信許可レー
トを通知する為の送信許可レート書込み制御部と、前記
送信許可レートを算出する送信許可レート算出制御部と
を備え、該送信許可レート算出制御部は、方路対応且つ
輻輳,非輻輳対応のパラメータを格納したパラメータ記
憶部と、所定期間のバッファメモリへの入力レートとバ
ッファメモリの目標使用帯域との比からバッファメモリ
の入力負荷を算出する入力負荷算出部と、バッファメモ
リを通過するコネクションの平均レートを算出する平均
レート算出部と、前記入力負荷算出部による前記バッフ
ァメモリ入力負荷と前記平均レート算出部による平均レ
ートと前記輻輳検出制御部による輻輳状況検出信号とに
より、新たな送信許可レートを算出する送信許可レート
算出部とを有するものである。
【0020】又(9)バッファメモリを通過するコネク
ションの平均レートを算出する前記平均レート算出部
は、前記輻輳検出制御部による輻輳状況検出信号に応じ
て平均レート算出の対象とするコネクションを選択して
平均レートの算出を行う構成を備えることができる。
【0021】又(10)前記入力負荷算出部は、前記輻
輳検出制御部による輻輳状況検出信号に応じて前記目標
使用帯域として複数の目標使用帯域を前記パラメータ記
憶部に設定し、それぞれの目標使用帯域に対して入力負
荷を算出する構成を備えることができる。
【0022】又(11)前記送信許可レート算出部は、
前記平均レート算出部により算出された平均レートを、
前記入力負荷算出部により算出された入力負荷で除算し
た値を送信許可レートとして算出する構成を備えること
ができる。
【0023】又(12)前記送信許可レート算出部は、
前記輻輳検出制御部による輻輳状況検出信号が輻輳状態
を示すとき、前記平均レート算出部により算出された平
均レートと、該平均レートを前記入力負荷算出部により
算出された入力負荷で除算した値とを比較し、その小さ
い方の値を送信許可レートとする構成を備えることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明はATM網及び固定長パケ
ットのパケット網に用いられる通信制御装置又は交換機
に実装されるものであるが、ここでは共通バッファ構成
のATM交換機を例に説明する。ATM交換機は、図1
に示すような入側方路からのセルを複数の出側方路にセ
ル単位で交換処理を行うスイッチング部、図2に示すよ
うな低速の加入者線入側方路からのセルを高速のスイッ
チング部に対して多重化する多重部又は図3に示すよう
なその逆の動作を行う多重分離部を備える。本発明はそ
れら図1乃至図3に示すスイッチング部、多重部又は多
重分離部の何れかに適用されるものである。
【0025】図1に示すスイッチング部は、共通バッフ
ァメモリ11、各出側方路に対応した送信許可レート算
出制御部12、各出側方路に対応した輻輳検出制御部1
3、各出側方路に対応したアドレス管理バッファメモリ
14−1〜14−n、リソース管理セルRMに送信許可
レートを明示的セルレートERとして書き込む出側方路
対応の明示的セルレートER書込み制御部15を備えて
おり、各部の名称の後の(方路)は方路対応の構成を有
することを示す。
【0026】入側方路より到着したセルは共通バッファ
メモリ11に蓄積され、この共通バッファメモリ11に
セルを蓄積するためのアドレス情報は、各出側方路に対
応したアドレス管理バッファメモリ14−1〜14−n
により管理される。輻輳検出制御部13は、アドレス管
理バッファメモリ14−1〜14−nによるバッファメ
モリ11のアドレス管理状況によってバッファメモリ1
1の輻輳,非輻輳の検出を行うものである。また、送信
許可レート算出制御部12は、輻輳検出制御部13から
の輻輳,非輻輳の検出情報に対応して送信許可レートを
選出し、その算出結果を明示的セルレートER書込み制
御部15に転送するもので、明示的セルレートER書込
み制御部15はリソース管理セルRMに明示的セルレー
トERを書込むものである。
【0027】図2及び図3に示す多重部及び多重分離部
は、共通バッファメモリ21,31、各方路に対応した
送信許可レート算出制御部22,32、各方路に対応し
た輻輳検出制御部23,33、各方路に対応したアドレ
ス管理バッファメモリ24−1〜24−n,34−1〜
34−n、リソース管理セルRMに明示的セルレートE
Rを書き込む明示的セルレートER書込み制御部25,
35から構成されている。この多重部及び多重分離部の
各部の構成は、図1に示すスイッチング部におけるリソ
ース管理セルRMに明示的セルレートERを書込む機能
と同様であるから、重複した説明は省略する。
【0028】図4は本発明の第1の実施の形態の送信許
可レート算出制御部を示す。入側方路から到着したセル
はセル情報抽出部41を通過した後に入力負荷算出部4
2に入力される。セル情報抽出部41は、到着したリソ
ース管理セルRM内の現送信レートCCR(Curre
ntCell Rate)値を抽出し、平均レート算出
部43にその値を送出する。現送信レートCCR値は、
端末装置がリソース管理セルRMを送出する際に端末装
置自身の送信レートを書き込んだ値である。
【0029】平均レート算出部43は、セル情報抽出部
41から送出された現送信レートCCR値に対して各出
側方路別に以下の式により通過コネクションの平均レー
トを算出する。出側方路iを通過するコネクションの平
均レートをMRi(iは出側方路番号)とすると MRi(new)=a×CCR+(1−a)×MRi(old)・・・(1) ただし、MRi(new)は今回算出する平均レート、
MRi(old)は前回算出した平均レートを示す。a
はパラメタ記憶部44に記憶されアベレージング係数を
表すパラメータで1以下の値を持ち、ソフトウェア制御
により変更することが可能である。このパラメータ記憶
部44の構成の一例を図5に示す。
【0030】図5においては、出側方路i(=1,2・
・・n)対応に、アベレージ係数aiと、観測期間ti
と、輻輳時目標使用率ρciと、非輻輳時目標使用率ρ
nciとを格納した場合を示す。なお、観測期間tiは
総て同一とすることも可能である。
【0031】ここで平均レートMRiについて説明す
る。平均レートMRiを算出する目的は、適切な送信許
可レートを算出するための1つの指標となるレートを求
めることである。通過する総てのコネクションに対する
送信許可レートとして平均レートMRiを与えることは
公平な帯域の割り当て方の1つであるが、送信許可レー
トとして単純に平均レートMRiを与えただけでは、網
の輻輳状態や負荷状態を反映していないため、輻輳状態
に陥るかまたは帯域を有効に利用していないかのいずれ
かになってしまう。そこで、輻輳状態や負荷状態に応じ
て平均レートを増加又は減少させた値を送信許可レート
とすれば、輻輳を回避し、かつ、網を効率よく使用する
ことができる。
【0032】また、平均レートから輻輳状態又は負荷状
態に応じて送信許可レートを決定することとしても、平
均レート自身も輻輳状態や負荷状態に応じて変更するこ
とが望ましい。例えば、輻輳時には、送信許可レートは
より低い値に減少させたいのであるから、平均レート以
上のレートで送信しているコネクションを平均レート算
出の対象から除いたほうがより早く低い値に収束する。
逆に、非輻輳時には送信許可レートを増加させたいので
平均レート以下のレートで送信しているコネクションを
平均レート算出の対象から除いた方がより早く高い値に
収束する。このように輻輳・非輻輳に応じて平均レート
算出の対象とするコネクションを選択することにより、
網の輻輳回避あるいは網の有効利用を図ることができ
る。
【0033】すなわち、平均レート算出部43に現送信
レートCCR値が通知されたとき、バッファメモリが輻
輳状態でかつ現送信レートCCR値<MRi(old)
の場合、または、バッファメモリが非輻輳状態でかつ現
送信レートCCR値>MRi(old)の場合のみ、前
記(1)式により平均レートMRiを算出する。
【0034】一方、入力負荷算出部42は、各出側方路
毎に所定の観測期間に入力されるセル数をカウントする
ことにより、各出側方路毎の入力レートを算出する。さ
らに算出した入力レートと、対応する出側方路の帯域に
目標使用率を掛けた値(即ち、目標使用帯域)との比を
計算することにより、各出側方路毎の入力負荷を算出す
る。出側方路iに対する入力レートをIRi、出側方路
iの帯域をBWi、目標使用率をρiとすると、入力負
荷Liは、 IRi=(出側方路iへの入力セル)/(観測期間) ・・・(2) Li=IRi/(BWi×ρi) ・・・(3) となる。
【0035】各パラメータの単位は、入力セル数:“セ
ル”、観測期間:“秒”、入力レート:“セル/秒”、
出側方路の帯域:“セル/秒、目標使用率:“単位な
し”、入力負荷:“単位なし”である。算出された入力
負荷Liが1以上であれば、出側方路の目標使用帯域以
上のセルが到着していることを表し、逆に入力負荷Li
が1以下であれば、到着しているセルは出側方路の目標
使用帯域以下であることを表している。
【0036】また、入力負荷Liの算出において、輻輳
時の目標使用率と非輻輳時の目標使用率とを別々の値に
設定することにより、例えば、非輻輳時には目標使用率
を1に設定することにより入力負荷Liの値を低めの値
とし、逆に輻輳時には目標使用率を1以下に設定して入
力負荷Liの値を高めの値とすることが可能である。即
ち、入力負荷Liは各出側方路に1個の値ではなく、複
数の値を持つことが可能である。
【0037】出側方路i対応の輻輳時の目標使用率をρ
ci、非輻輳時の目標使用率をρnciとすると、輻輳
時の入力負荷Lci、非輻輳時の入力負荷Lnciは、
以下のように算出される。 Lci=IRi/(BWi×ρci) ・・・(4) Lnci=IRi/(BWi×ρnci) ・・・(5) 各パラメータ、観測期間、目標使用率ρci、ρnci
は、図5に示すように、パラメータ記憶部44に記憶さ
れている。
【0038】次に送信許可レート算出部45について説
明する。送信許可レート算出部45は、輻輳検出制御部
より通知されるバッファメモリの非輻輳・輻輳・重輻輳
の情報と、入力負荷算出部42で算出した入力負荷の値
に応じて、平均レート算出部43で算出した平均レート
の値を増加又は減少させ、送信許可レートとして算出
し、明示的セルレートER書込み部制御部15,25,
35へ通知する。明示的セルレートER書込み部制御部
15,25,35は該送信許可レートを明示的セルレー
トERとしてリソース管理セルRMに書込む。なお、重
輻輳とは、輻輳状態のうち輻輳の程度が特に重くシステ
ムダウンにつながりかねない程重症な状態の輻輳状態で
ある。
【0039】送信許可レート算出部45における送信許
可レートの算出は、非輻輳時又は通常の輻輳時の場合、
平均レートMRiを入力負荷Liで除算した値を送信許
可レートとする。また、重輻輳の場合には各コネクショ
ンのミニマムセルレートMCR値を送信許可レートとす
る。即ち、出側方路iに関する送信許可レートRiは、 非輻輳又は通常の輻輳時の場合 Ri=MRi/Li ・・・(6) 重輻輳時の場合 Ri=MCR ・・・(7) とする。
【0040】なお、入力負荷算出時と同様、出側方路の
目標使用率を通常の輻輳時と非輻輳時とで異なる値を与
え、送信許可レートRiについて非輻輳時と輻輳時とで
異なる値を持たせることもできる。その場合の送信許可
レートRiは、輻輳時の入力負荷Lci又は非輻輳時の
入力負荷Lnciを用いて、 通常の輻輳時の場合 Ri=MRi/Lci ・・・(8) 非輻輳時の場合 Ri=MRi/Lnci ・・・(9) とすることができる。
【0041】入力負荷が1以下でかつ輻輳状態の場合、
上記(8)式によって求めた送信許可レートRiは、平
均レートMRiより増加する。輻輳時に送信許可レート
を上昇させることは輻輳を更に継続させることになり得
る。したがって、算出した送信許可レートと平均レート
とを比較し、その小さな方の値を送信許可レートとする
ことにより、輻輳時に送信許可レートが上昇することを
回避することができる。即ち、輻輳時送信許可レート上
昇回避の場合、送信許可レートRiは、 Ri=min(MRi,MRi/Lci) ・・・(10) とする。なお、min(X,Y)は、XとYとの何れか
小さい方を選択することを示すものである。
【0042】以上の機能によって輻輳状態または入力負
荷状態に応じて、送信許可レートが適切に調整され、輻
輳の回避或いは輻輳状態に陥った場合でも迅速な回復が
可能となる。
【0043】図6は本発明の第2の実施の形態の送信許
可レート算出制御部の構成を示す。図6において、入側
方路から到来したセルはセル情報抽出部61に入力され
る。セル情報抽出部61は到来したリソース管理セルR
M内の現送信レートCCR値及び明示的セルレートER
値を抽出し、送信許可レート算出部62に送出する。現
送信レートCCR値は、送信端末がリソース管理セルR
Mを送出する際に送信端末自身の送信レートを書き込ん
だ値であり、明示的セルレートER値は途中の網内の交
換機が送信許可レートとして書き込んだ値である。送信
許可レート算出部62は、それらの値とパラメータ記憶
部63及び輻輳検出制御部からの情報により送信許可レ
ートRiを算出する。
【0044】図7は本発明の第2の実施の形態における
送信許可レート算出制御部の第1の算出のフローチャー
トを示す。以下、図6の送信許可レート算出制御部にお
ける第1の算出動作を図7を参照して説明する。送信許
可レート算出部62は、リソース管理セルRMが到着す
るごとに(図7参照)、輻輳検出制御部(図1,図
2,図3の13,23,33参照)からの情報により輻
輳・非輻輳情報を判定し(図7参照)、輻輳時には予
め設定されたレート指示値CRiから固定レートを減算
し(図7参照)、非輻輳時には予め設定されたレート
指示値CRiに固定レートを加算し(図7参照)、或
いは輻輳時には予め設定されたレート指示値CRiに1
以下の係数を掛けて減少させ、非輻輳時には1以上の係
数を掛けて増加させることによりレート指示値CRiを
算出する。これらの増加パラメータ、減少パラメータ
は、パラメータ記憶部63に記憶されており、ソフトウ
ェア制御により変更することが可能である。
【0045】次に、輻輳・非輻輳に応じて算出されたレ
ート指示値CRiに対し、送信許可レートRiを次式に
より算出する。 輻輳時の場合(図7参照) Ri=min(CCR,CRi)・・(11) 非輻輳時の場合(図7参照) Ri=max(CCR,CRi)・・(12) 次に、上記の式(11)(12)により算出した送信許
可レートRiと、到着したリソース管理セルRM内に書
込まれている明示的レートERとを比較し、更に送信許
可レートRiを Ri=min(Ri,ER in RMcell) ・・・(13) により算出する(図7参照)。なお、min(X,
Y)はXとYとの何れか小さい方を選択することを示
し、max(X,Y)はXとYとの何れか大きい方を選
択することを示す。
【0046】この送信許可レートの算出により、輻輳時
における送信許可レートRiは、現送信レートCCRと
レート指示値CRiの低い方の値に抑えられ、逆に非輻
輳時における送信許可レートRiは、現送信レートCC
Rとレート指示値CRiの高い方の値に変更され、且つ
到着したリソース管理セルRM内に書込まれている明示
的レートER値を越えない値が送信許可レートRiとし
て明示的セルレートER書込み制御部(図1,図2,図
3の15,25,35参照)へ送出され、明示的セルレ
ートER書込み制御部は該送信許可レートRiをER値
としてRMセルに書込む(図7参照)。
【0047】前述の送信許可レートRiの算出におい
て、現送信レートとして送信端末が送出したリソース管
理セルRMの中の現送信レートCCR値を用いたが、送
信端末が実際に送出したセルを交換機側で実測し、その
実測結果の送信レートを用いて、送信許可レートを算出
することもできる。
【0048】図8は本発明の第2の実施の形態における
送信許可レート算出制御部の第2の算出のフローチャー
トを示す。送信許可レート算出部62は、リソース管理
セルRMが到着するごとに(図8参照)、輻輳検出制
御部からの情報により輻輳・非輻輳情報を判定し(図8
参照)、輻輳時には予め設定されたレート指示値CR
iから固定レート分だけ減算し(図8参照)、非輻輳
時には予め設定されたレート指示値CRiに固定レート
分だけ加算し(図8参照)、或いは輻輳時には予め設
定されたレート指示値CRiに1以下の係数を掛けて減
少させ、非輻輳時には1以上の係数を掛けて増加させる
ことによりレート指示値CRiを算出する。以上のレー
ト指示値CRiの算出は、図7を用いて説明した前述の
第1の算出と同様である。
【0049】次に、算出したレート指示値CRiと、到
着したリソース管理セルRM内に書込まれている明示的
レートERとを比較し、送信許可レートRiを Ri=min(CRi,ER in RMcell) ・・・(14) により算出する(図8参照)。そして、算出した送信
許可レートRiを明示的セルレートER書込み制御部へ
送出し、明示的セルレートER書込み制御部は該送信許
可レートRiをER値としてRMセルに書込む(図8
参照)。
【0050】本発明の第2の実施の形態により算出した
送信許可レートRiを用いると、送信端末がリソース管
理セルRMを送出する際に、ピークセルレートPCRに
設定されて網にセルを送出しても、途中の網内で明示的
セルレートER値は適当な送信許可レートに下げられる
こととなる。即ち、交換機がリソース管理セルRMを受
信したときのそのリソース管理セルRM内に書込まれて
いる明示的セルレートER値は、これまでに通過した網
において送信が許可されているレートを示すので、算出
したレート指示値CRiが網の他の箇所で規定された明
示的セルレートERより低い場合だけ新たな送信許可レ
ートとするものである。前記式(13)及び式(14)
による算出によると、送信許可レートRiは非輻輳時で
も明示的セルレートER値より高い値に設定されること
はないので、輻輳につながる確率はより低くなり、輻輳
を未然に回避することができる。
【0051】前述のパラメータ記憶部63を図9に示
す。出側方路i対応に、増加レートpiと減少レートm
iとを格納する。この場合、増加レートpiと減少レー
トmiとを同一の値、すなわち、輻輳時に減少させる値
と、非輻輳時に増加させる値とを同一の値とすることも
可能であり、又出側方路iの条件が同一の場合は増加レ
ートと減少レートとを同一の値とすることも可能であ
る。
【0052】本発明の第2の実施の形態において、レー
ト指示値CRiは輻輳・非輻輳の2つの状態に応じて増
加レートpi又は減少レートmiにより増減して算出し
たが、図10に示すように、輻輳の程度及び輻輳の傾向
を複数のレベルに分けて輻輳状態を判定し、各レベルに
応じてレート指示値CRiを算出することにより、より
きめ細かく送信許可レートを設定することができる。以
下、輻輳状態を複数のレベルに分けて判定し、各レベル
に応じてレート指示値CRiを算出する手法について述
べる。
【0053】図10は輻輳状態を、キュー長レベル(Q
LL)及びキュー長変化率レベル(QDL)のレベルに
よりマトリクス状に示したもので、キュー長レベル(Q
LL)はバッファメモリ内のセルの待ち行列の長さのレ
ベルを示し、又キュー長変化率レベル(QDL)は単位
時間当たりの前記待ち行列の長さの変化率のレベルを示
す。キュー長レベル(QLL)をm個、キュー長変化率
レベル(QDL)をn個に分けると、それぞれのレベル
に対応して、合計m×n個の輻輳状態を判別することが
できる。レート指示値CRiの算出はこれらm×n個の
各輻輳状態に関して最大でm×n種類の異なる算出を採
用することができる。以下、説明を簡易化するためにn
=3、m=3とした場合のレート指示値CRi算出につ
いて説明する。
【0054】図11は輻輳状態動作マトリクスを示し、
該輻輳状態動作マトリクスは、輻輳状態を、キュー長レ
ベル(QLL)及びキュー長変化率レベル(QDL)を
マトリクス状に配したものに、各輻輳状態におけるレー
ト指示値CRi算出の動作を書き加えたもので、パラメ
ータ記憶部63に輻輳状態動作マトリクスとして格納さ
れる。キュー長レベル(QLL)は2個のキュー長閾値
QL1,QL2によって、キュー長レベル1(QLL
1),キュー長レベル2(QLL2),キュー長レベル
3(QLL3)に区分される。キュー長レベル1(QL
L1)はキュー長が短い状態、キュー長レベル2(QL
L2)はキュー長が適当である状態、キュー長レベル3
(QLL3)はキュー長が長い状態を示す。
【0055】キュー長変化率レベル(QDL)は2個の
キュー長変化率閾値QD1,QD2によって、キュー長
変化率レベル1(QDL1),キュー長変化率レベル2
(QDL2),キュー長変化率レベル3(QDL3)に
区分される。キュー長変化率レベル1(QDL1)はキ
ュー長が減少している傾向、キュー長変化率レベル2
(QDL2)はキュー長が一定値に落ち着ついている状
態、キュー長変化率レベル3(QDL3)はキュー長が
増加している傾向にあることを示す。
【0056】各キュー長レベル(QLL)及びキュー長
変化率レベル(QDL)に応じて9種類の輻輳状態が判
別され、各輻輳状態に対応して最大9種類のレート指示
値CRiの算出動作を設定することができるが、例え
ば、次のような3種類の算出動作を設定しておくことが
できる。 動作1:CRi=CRi+pi ・・・(14) 動作2:CRi=CRi ・・・(15) 動作3:CRi=CRi−mi ・・・(16) ここで、pi、miは、図9に示したパラメータ記憶部
に記憶されている増加レート、減少レートである。又、
動作2はレート指示値CRiを変更しないことを示す。
【0057】各算出動作は、図11に示す各輻輳レベル
毎に設定した動作により、例えば輻輳レベル(1,1)
の状態、即ちキュー長レベル1(QLL1)、キュー長
変化率レベル1(QDL1)、つまり「キュー長は短
く、且つキュー長は減少している」状態にあるとき、動
作1によってレート指示値CRiを増加させることとな
る。輻輳レベル(3,3)の状態、即ちキュー長レベル
3(QLL3)、キュー長変化率レベル3(QDL
3)、つまり「キュー長は長く、且つキュー長は増加し
ている」状態の場合、動作3によってレート指示値CR
iを減少させる。輻輳レベル(2,2)の状態、即ちキ
ュー長レベル2(QLL2)、キュー長変化率レベル2
(QDL2)、つまり「キュー長は適当であり、且つキ
ュー長は変化してない」状態の場合、動作2によってレ
ート指示値CRiの変更は行なわない。このように輻輳
状況をより細かく分析し、各輻輳状況に応じて異なる算
出動作を設定することにより、レート指示値CRiをよ
り細かく調整することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明のABR通信制御方法及びABR
通信制御装置によれば、ABR通信サービスを実行する
通信制御装置又は交換機の動作のうち、通信制御装置又
は交換機が送信端末の送信許可レートを算出するERモ
ードに関して、通信制御装置又は交換機側の帯域情報及
び輻輳情報に応じてきめ細かく適切な送信許可レートを
算出し、それを送信端末に通知し、送信端末は通知され
た送信許可レートに従って送信することになるので、通
信制御装置又は交換機側は未然に輻輳を回避することが
できる。また、輻輳状態に陥った場合でも早期に回復す
ることができると共に、送信端末側は非輻輳状態及び入
力軽負荷状態のときには、高い送信レートで送信するこ
とができるから、伝送路の使用効率を高めることができ
る。なお、本発明は、ATM網のほか固定長パケットに
よるパケット網におけるABR通信サービスに対しても
同様に適用することができ、網の輻輳の未然回避、輻輳
状態からの早期回復、伝送路使用効率の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のスイッチング部の説明図
である。
【図2】本発明の実施の形態の多重部の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の多重分離部の説明図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態の送信許可レート算
出制御部の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の送信許可レート算
出制御部におけるパラメータ記憶部の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の送信許可レート算
出制御部の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の送信許可レート算
出制御部の第1の算出のフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態の送信許可レート算
出制御部の第2の算出のフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施の形態の送信許可レート算
出制御部におけるパラメータ記憶部の説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の送信許可レート
算出制御部における輻輳状態マトリクスの説明図であ
る。
【図11】本発明の第2の実施の形態の送信許可レート
算出制御部における輻輳状態動作マトリクスの説明図で
ある。
【図12】リソース管理セルRMのフォーマット説明図
である。
【符号の説明】
11 共通バッファメモリ 12 送信許可レート算出制御部 13 輻輳検出制御部 14−1〜14−n アドレス管理バッファメモリ 15 明示的セルレートER書込み制御部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末に対して送信許可レートを通知する
    ABR通信制御方法において、 方路対応にレート指示値を設定し、バッファメモリに於
    ける輻輳、非輻輳を検出し、非輻輳検出時には前記レー
    ト指示値を所定値増加させた値と端末の現送信レートと
    を比較して大きい方の値を新たな送信許可レートとして
    前記端末に通知し、輻輳検出時には前記レート指示値を
    所定値減少させた値と前記端末の現送信レートとを比較
    して小さい方の値を新たな送信許可レートとして前記端
    末に通知する過程を含むことを特徴とするABR通信制
    御方法。
  2. 【請求項2】 端末に対して送信許可レートを通知する
    ABR通信制御方法において、 方路対応にレート指示値を設定し、バッファメモリに於
    ける輻輳、非輻輳を検出し、非輻輳検出時には前記レー
    ト指示値を所定値増加させ、輻輳検出時には前記レート
    指示値を所定値減少させた値と、リソース管理セルに書
    込まれた明示的セルレート値とを比較して小さい方の値
    を新たな送信許可レートとして前記端末に通知する過程
    を含むことを特徴とするABR通信制御方法。
  3. 【請求項3】 前記バッファメモリに於ける輻輳、非輻
    輳の検出において、輻輳状態をセルの待ち行列の長さ及
    び単位時間当たりの前記待ち行列の長さの変化率に応じ
    て複数のレベルに区分し、各レベルに応じて前記レート
    指示値の算出動作を行なう過程を含むことを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のABR通信制御方法。
  4. 【請求項4】 端末に対して送信許可レートを通知する
    ABR通信制御方法において、 バッファメモリへの入力レートと該バッファメモリの目
    標使用帯域との比から該バッファメモリの入力負荷を算
    出すると共に、該バッファメモリを通過するコネクショ
    ンの平均レートを算出し、且つ該バッファメモリに於け
    る輻輳状況を検出し、該輻輳状況及び前記入力負荷に応
    じて前記平均レートを増加または減少させた値を新たな
    送信許可レートとして前記端末に通知する過程を含むこ
    とを特徴とするABR通信制御方法。
  5. 【請求項5】 端末に対して送信許可レートを通知する
    ABR通信制御装置において、 バッファメモリに於ける輻輳の有無を検出する輻輳検出
    制御部と、 前記端末に送信許可レートを通知する為の明示的セルレ
    ート書込み制御部と、 前記送信許可レートを算出する送信許可レート算出制御
    部とを備え、 該送信許可レート算出制御部は、前記輻輳検出部による
    非輻輳検出時に方路対応に設定したレート指示値に対す
    る増加レート及び輻輳検出時に前記レート指示値に対す
    る減少レートを格納したパラメータ記憶部と、前記非輻
    輳検出時に前記パラメータ記憶部から読出した増加レー
    トにより前記レート指示値を増加させた値と前記端末の
    現送信レートとを比較して大きい方の値を新たな送信許
    可レートとし、且つ輻輳検出時に、前記パラメータ記憶
    部から読出した減少レートにより前記レート指示値を減
    少させた値と前記端末の現送信レートとを比較して小さ
    い方の値を新たな送信許可レートとして、前記明示的セ
    ルレート書込み制御部に加える送信許可レート算出部と
    を有することを特徴とするABR通信制御装置。
  6. 【請求項6】 端末に対して送信許可レートを通知する
    ABR通信制御装置において、 バッファメモリに於ける輻輳の有無を検出する輻輳検出
    制御部と、 前記端末に送信許可レートを通知する為の明示的セルレ
    ート書込み制御部と、 前記送信許可レートを算出する送信許可レート算出制御
    部とを備え、 該送信許可レート算出制御部は、前記輻輳検出部による
    非輻輳検出時に方路対応に設定したレート指示値に対す
    る増加レート及び輻輳検出時に前記レート指示値に対す
    る減少レートを格納したパラメータ記憶部と、前記非輻
    輳検出時に前記パラメータ記憶部から読出した増加レー
    トにより前記レート指示値を増加させ、輻輳検出時に、
    前記パラメータ記憶部から読出した減少レートにより前
    記レート指示値を減少させた値と、端末からのリソース
    管理セルに書込まれた明示的セルレート値とを比較して
    小さい方の値を新たな送信許可レートとして、前記明示
    的セルレート書込み制御部に加える送信許可レート算出
    部とを有することを特徴とするABR通信制御装置。
  7. 【請求項7】 前記送信許可レート算出制御部は、輻輳
    状態をセルの待ち行列の長さ及び単位時間当たりの前記
    待ち行列の長さの変化率に応じて複数のレベルに区分
    し、各レベル毎に前記レート指示値の算出動作を記憶す
    るパラメータ記憶部と、該パラメータ記憶部から読出し
    た輻輳状態のレベルに応じた算出動作によりレート指示
    値を算出する送信許可レート算出部とを有することを特
    徴とする請求項5又は請求項6に記載のABR通信制御
    装置。
  8. 【請求項8】 端末に対して送信許可レートを通知する
    ABR通信制御装置において、 バッファメモリに於ける輻輳状況を検出する輻輳検出制
    御部と、 前記端末に送信許可レートを通知する為の送信許可レー
    ト書込み制御部と、 前記送信許可レートを算出する送信許可レート算出制御
    部とを備え、 該送信許可レート算出制御部は、方路対応且つ輻輳,非
    輻輳対応のパラメータを格納したパラメータ記憶部と、
    所定期間のバッファメモリへの入力レートとバッファメ
    モリの目標使用帯域との比からバッファメモリの入力負
    荷を算出する入力負荷算出部と、バッファメモリを通過
    するコネクションの平均レートを算出する平均レート算
    出部と、前記入力負荷算出部による前記バッファメモリ
    の入力負荷と前記平均レート算出部による平均レートと
    前記輻輳検出制御部による輻輳状況検出信号とにより、
    新たな送信許可レートを算出する送信許可レート算出部
    とを有することを特徴とするABR通信制御装置。
  9. 【請求項9】 バッファメモリを通過するコネクション
    の平均レートを算出する前記平均レート算出部は、前記
    輻輳検出制御部による輻輳状況検出信号に応じて平均レ
    ート算出の対象とするコネクションを選択して平均レー
    トの算出を行う構成を備えたことを特徴とする請求項8
    に記載のABR通信制御装置。
  10. 【請求項10】 前記入力負荷算出部は、前記輻輳検出
    制御部による輻輳状況検出信号に応じて前記目標使用帯
    域として複数の目標使用帯域を前記パラメータ記憶部に
    設定し、それぞれの目標使用帯域に対して入力負荷を算
    出する構成を備えたことを特徴とする請求項8に記載の
    ABR通信制御装置。
  11. 【請求項11】 前記送信許可レート算出部は、前記平
    均レート算出部により算出された平均レートを、前記入
    力負荷算出部により算出された入力負荷で除算した値を
    送信許可レートとして算出する構成を備えたことを特徴
    とする請求項8に記載のABR通信制御装置。
  12. 【請求項12】 前記送信許可レート算出部は、前記輻
    輳検出制御部による輻輳状況検出信号が輻輳状態を示す
    とき、前記平均レート算出部により算出された平均レー
    トと、該平均レートを前記入力負荷算出部により算出さ
    れた入力負荷で除算した値とを比較し、その小さい方の
    値を送信許可レートとする構成を備えたことを特徴とす
    る請求項8に記載のABR通信制御装置。
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