JPH1196497A - 車線逸脱防止装置 - Google Patents

車線逸脱防止装置

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JPH1196497A
JPH1196497A JP9253103A JP25310397A JPH1196497A JP H1196497 A JPH1196497 A JP H1196497A JP 9253103 A JP9253103 A JP 9253103A JP 25310397 A JP25310397 A JP 25310397A JP H1196497 A JPH1196497 A JP H1196497A
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善紀 見市
Yoshifusa Nakane
吉英 中根
Tetsushi Mimuro
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    • B60T2201/00Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
    • B60T2201/08Lane monitoring; Lane Keeping Systems
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    • B60T2201/087Lane monitoring; Lane Keeping Systems using active steering actuation

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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車線逸脱防止装置において、車線変更時に車
両の乗り心地低下や挙動不安定を招かないようにしなが
ら車線逸脱の回避を案内できるようにする。 【解決手段】 ドライバの操舵力とは別にドライバが容
易に打ち勝てる程度の操舵用制御トルクを自車両の操舵
アクチュエータ21により付与させて車両の車線逸脱の
防止を案内する車線逸脱防止装置であって、走行車線の
基準位置からの車両の走行位置の横ずれ量を算出する横
ずれ量算出手段4Aと、算出された横ずれ量に基づき制
御トルクを算出する制御トルク算出手段5と、算出され
た制御トルクが横ずれ量を減らす方向に発生するように
操舵アクチュエータ21を制御する制御手段6と、車両
が隣接する他の走行車線へ乗り越したか否かを判定する
乗り越し判定手段7と、車両の乗り越しが判定された場
合には制御トルクの急変を抑制する急変抑制手段25と
をそなえるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車が走行車線
から逸脱しそうになるとこれを防止する方向にドライバ
の操舵力とは別にドライバが容易に打ち勝てる程度の操
舵用制御トルクを加えて車両の車線逸脱の防止を案内す
る、車線逸脱防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、走行中の道路に対する車両の位置
や姿勢の把握を行ない、これに基づいて自動車の自動走
行制御を行なったり、ドライバの運転を案内したりする
技術(運転案内装置)が開発されている。自動走行制御
の場合、ドライバに何ら頼ることなく自動車を運転する
ことが必要であり、道路をはじめとした基本的施設(イ
ンフラ)を整備するなど、その実用化には様々な条件整
備が前提となる。
【0003】一方、運転案内装置の場合、自動車を運転
するのはあくまでもドライバであり、運転案内装置はド
ライバの運転操作のミスをドライバに知らせたりミスを
解消する方向へ運転を補助したりするものである。した
がって、運転案内装置は、現在の道路環境においても実
現可能な技術が多く、より実用性の高い運転案内装置の
開発が望まれている。
【0004】こうした運転案内装置の一つに車線逸脱防
止装置がある。この車線逸脱防止装置としては、自動車
が不注意で走行車線から逸脱しそうになると運転車に警
告を発する技術(特開昭63−214900号公報)が
ある。しかし、単に警告を発するだけでは居眠りをして
いるドライバには有効でない場合があるため、さらに積
極的に、自動車が走行車線内の一定位置(例えば中央位
置)を走行するように操舵制御を行なう技術(特開平2
−270005号公報)も提案されている。
【0005】さらに、このように自動車が走行車線内の
一定位置を維持するように制御する場合、ドライバの不
用意な操舵など一時的な操舵異常により自動車が走行車
線内からはみ出そうとした際にこの制御がはたらくと他
車両との緩衝を招くことがある。このため、こうした場
合には自動車を走行車線内の一定位置まで戻すのではな
く、走行車線内であっても車両がはみ出そうとした側に
偏った位置を保持するように操舵制御を行なう技術(特
開平5−297939号公報)も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な運転案内装置の一つである車線逸脱防止装置の場合、
自動車が走行車線から逸脱しないようにするためにドラ
イバの操舵力とは別に操舵用アクチュエータを通じて操
舵用制御トルクを加えることが必要になるが、この場合
に加える操舵用制御トルクは、小さ過ぎては効果を期待
することができず、逆に、大き過ぎてはドライバ自身に
よる操舵操作の妨げとなってしまう。
【0007】つまり、このような運転案内としての車線
逸脱防止のための操舵用制御トルクは、ドライバの操舵
操作を案内したりドライバの操舵上のミスを解消する方
向へ操舵を補助したりするものであり、操舵する主体は
あくまでもドライバである。従って、この場合の操舵用
制御トルクの付与は、自動車が走行車線を逸脱しそうに
なっていることをドライバに知らせることが主目的であ
り、実際に車両を車線内に保持するための操舵トルクは
ドライバ自身により加えらるようにしたい。
【0008】特に、自動車がドライバの意に反して走行
車線から逸脱しそうになっているか否かの判断を的確に
行なうのは困難である。例えば単純に自動車が走行車線
内の基準位置(例えば車線内の幅方向中央)から外れそ
うになったら自動車が意に反して走行車線から逸脱しそ
うな状態であると判断することができるが、これでは、
車線変更などドライバの意思で走行車線から脱しようと
するときにも意に反した走行車線逸脱と判定してしまう
ことになる。
【0009】このような判定に基づいて操舵用アクチュ
エータにより制御トルクを発生させると、ドライバの意
思で走行車線から脱しようと操舵操作するときに、この
ドライバの操舵操作に対抗する方向に操舵用制御トルク
が発生することになり、操舵用制御トルクが大き過ぎる
とドライバの意思による車線変更等の操舵操作に支障を
来すことになり、この点からも、操舵用制御トルクが過
剰にならないようにしたい。
【0010】ところで、自動車が走行車線から逸脱しそ
うになっているか否かの判定は、走行中の自動車(以
下、自車両という)の位置が走行車線の基準位置(一般
には、道路中心線)から左右どちら側にどの程度横ずれ
しているかに基づいて判定することができる。また、付
与する操舵用制御トルクをこの横ずれ量が大きいほど大
きくすれば、車線逸脱の程度に応じた制御トルク量で警
告することができる。
【0011】しかしながら、このように車両が走行して
いる車線において横ずれ量の増加させるほど付与する操
舵用制御トルクを大きくすると、走行している車線から
これに隣接した他の車線へ車線変更(レーンチェンジ)
を行なう場合に不具合が生じてしまう。つまり、車線変
更(レーンチェンジ)を行なう場合には、図8(a)に
示すように、車両100は、それまで走行していた車線
(第1の車線)101を逸脱してこの車線101に隣接
する車線(第2の車線)102に進入することになり、
車両100の横ずれ量に着目すると、車両100は、ま
ず、図8(b)に示す曲線105のように、第1の車線
101における第2の車線102側(この例では右側)
への横ずれ量を増加させた後、第1の車線101から第
2の車線102に乗り越して(即ち、両車線101,1
02間の道路白線103を乗り越して)今度は、図8
(c)に示す曲線106のように、次第に第2の車線1
02における横ずれ量を減少させていくことになる。な
お、符号104は車両中心の軌跡を示す。
【0012】したがって、横ずれ量が大きいほど大きな
操舵用制御トルクを付与するように設定すると、図8
(d)に示す曲線107のように、車両100は、ま
ず、第1の車線101における車線中央側(この例では
左側)への操舵用制御トルクを増加させていき、第1の
車線101から第2の車線102に乗り越した瞬間、図
8(d)に示す曲線108のように、今度は第2の車線
102における車線中央側(この例では右側)への操舵
用制御トルクに切り換わり、この操舵用制御トルクは、
次第に減少していく。
【0013】したがって、第1の車線101から第2の
車線102に乗り越した瞬間に、車両に加わる操舵用制
御トルクが逆方向に急変することになり、車両の乗り心
地を低下させるおそれや、車両の挙動が不安定になるお
それが生じるのである。本発明は、上述の課題に鑑み創
案されたもので、ドライバの意思による操舵操作を妨げ
ることなく車両の横ずれ量に応じて操舵用制御トルクを
付与することができ且つ走行車線の変更時に車両の乗り
心地の低下や挙動の不安定を招かないようにしながら車
線逸脱の回避をドライバに案内できるようにした、車線
逸脱防止装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車線
逸脱防止装置では、横ずれ量算出手段が、走行車線の基
準位置からの車両の走行位置の横ずれ量を算出し、制御
トルク算出手段が、横ずれ量算出手段で算出された横ず
れ量に基づいてドライバが容易に打ち勝てる程度の操舵
用制御トルクを算出して、制御手段が、制御トルク算出
手段で算出された制御トルクが横ずれ量を減らす方向に
発生するように操舵アクチュエータを制御する。これに
より、自車両の車線逸脱の防止が案内される。
【0015】一方、乗り越し判定手段が、自車両が隣接
する他の走行車線へ乗り越したか否かを判定し、この乗
り越し判定手段で自車両の乗り越しが判定された場合に
は、急変抑制手段が、制御トルクの急変を抑制する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明すると、図1〜図7は本発明の一実
施形態としての車線逸脱防止装置を示すものである。本
車線逸脱防止装置(レーンガイダンスシステムとも言
う)は、自動車において自車両が走行車線から逸脱しそ
うになるとこれを防止するためのものであり、走行車線
に対する自車両の位置を認識して、車線逸脱のおそれが
生じると、図1に示すように、車両にそなえられた操舵
アクチュエータ21によりドライバの加える操舵トルク
とは別の操舵トルク(この操舵トルクは、ドライバの加
える操舵トルクと区別するために操舵用制御トルクと呼
ぶ)を与えて、操舵中のドライバにステアリングホイー
ル(以下、ハンドルともいう)20を通じて車線逸脱を
警告するものである。
【0017】もちろん、この操舵用制御トルク自体も、
車両の挙動を修正する作用があるが、この操舵用制御ト
ルクは、あくまでも操舵系を通じてドライバに警告する
ことが主目的であり、車線を逸脱しそうな車両の位置を
修正するのは、この操舵用制御トルクが加えられたこと
で車線を逸脱しそうなことを認識したドライバの操舵操
作によって行なうべきものとしている。
【0018】したがって、本車線逸脱防止装置は、図1
に示すように、走行車線に対する自車両の位置を認識す
るために、車両1の前方前方の道路状態を撮像する撮像
手段としてのカメラ2と、カメラ2からの画像情報から
画像情報を適宜処理して前方道路上の左右の白線位置を
認識する画像情報処理手段3と、この画像情報処理手段
3による白線位置画像情報から車両の走行レーン(走行
車線)の基準位置に対する横ずれ量ΔYを算出する横ず
れ量算出手段4Aとをそなえている。
【0019】なお、この横ずれ量ΔYは、車両1が車線
を逸脱しそうな度合いに関する判定パラメータに相当す
る。また、横ずれ量算出手段4Aは、自車両に対する走
行車線(走行レーン)の相対位置を推定する走行レーン
推定手段4内の機能要素としてそなえられている。さら
に、本車線逸脱防止装置は、この横ずれ量算出手段4A
により算出された横ずれ量(横偏差)ΔY、即ち、車線
を逸脱しそうな度合いに基づいて、操舵用制御トルクT
cを算出する制御トルク算出手段5と、ドライバの加え
る操舵トルクとは別にこの操舵用制御トルクTcを操舵
系に付与しうる操舵アクチュエータ21と、この制御ト
ルク算出手段5で算出された操舵用制御トルクTcが横
ずれ量ΔYを減らす方向に発生するように操舵アクチュ
エータ21を制御する制御手段(コントローラ)6とを
そなえている。
【0020】また、本車線逸脱防止装置の作動の選択及
び操舵用制御トルクレベルを調整する制御トルク調整手
段としての設定スイッチ(SW)23がそなえられてい
る。したがって、本装置を作動させたければスイッチ2
3をオンに、本装置を作動させたくなければスイッチ2
3をオフに、ドライバの好みに応じて選択でき、さら
に、スイッチ23をオンにした場合、本装置による車線
逸脱防止制御を強めたり弱めたり、即ち、操舵アクチュ
エータ21で与えられる操舵用制御トルクTcのレベル
を強めたり弱めたり設定できるようになっている。
【0021】さらに、例えばインパネ(インストルメン
トパネル)内には、スイッチ23がオンの場合、又は、
車線逸脱防止のための制御トルクが加えられている場合
に、これを表示する作動表示部24が設けられている。
また、本車線逸脱防止装置は、設定スイッチ23がオン
になっていても、方向指示スイッチ(ターンシグナルラ
ンプを点灯するスイッチ)26が点灯指令状態となって
いれば、車線逸脱防止のための制御トルクは加えられな
いように設定されている。
【0022】したがって、制御トルク算出手段5には、
設定スイッチ23及び方向指示スイッチ26からのオン
・オフ信号が入力されるように構成されている。ここ
で、走行車線に対する自車両の位置認識、即ち、自車両
の横ずれ量ΔYの算出について詳細に説明する。画像情
報処理手段3では、まず、図2に示すように、カメラ2
からの原画像23を取り込み、この原画像41から道路
白線を抽出して、抽出した道路白線の画像を、鉛直上方
から見たような平面視画像42に変換する。
【0023】次に、白線12L,12Rの認識について
図3を参照しながら説明する。なお、ここでは、走行レ
ーン左端の路側線としての白線12Lの認識について説
明するが、走行レーン右端の白線12Rを基準とする場
合についても同様であるため、左端の白線12Lについ
ては単に白線12と称することにする。次に、画像情報
認識手段3では、図3(a)に示すように、車両1にそ
なえられたカメラ2により平地において車両前方の範囲
(例えば5m〜30m)の白黒画像情報を取り込み、こ
の画像情報から画面上で縦方向の画像を一部省略する。
そして、この画面上で等間隔になるような複数の水平線
11を設定する。
【0024】この白黒画像情報の取り込みは、微小な制
御周期毎に更新されるようになっており、図3(b)に
示すように、それぞれの水平線11上において前回の画
面での白線位置の左右の所要の範囲(ここでは、左右5
0画素〔dot〕)を白線探査エリア(処理対象領域)
10として設定する。また、初回の画面は、直線路にお
ける白線位置を前回の画面データとして利用する。
【0025】そして、図3(c)に示すように、各水平
線の明度をそれぞれ左から横方向に微分する。また、図
中の符号14はガードレールである。ところで、通常の
路面は輝度が低く、輝度変化も小さい。これに対して、
白線12は通常の路面に比較して輝度が非常に高いの
で、このように道路の明度を微分すると、通常の路面か
ら白線12への境界点で輝度変化がプラス、白線12か
ら通常の路面への境界点で輝度変化がマイナスとなるよ
うな微分データが得られる。このような微分データの一
例を図3(d)示す。
【0026】そして、各水平線11のデータそれぞれに
ついて、微分値のピークが左からプラス,マイナスの順
に並んで現れ、且つそれぞれのピークの間隔が白線12
として妥当と思われる程度(プラスのピークからマイナ
スのピークまでの間隔が例えば30dot以内)に納ま
っている組み合わせを白線候補として抽出し、通常は、
図3(e)に示すように、その中点Mを白線候補点15
として保存する。
【0027】そして、これらの白線候補点15のうち、
画面中心に最も近いもののみを最終候補点として残す。
これは、例えば車両1が左側通行の場合、探索エリア1
0の中の右側が通常輝度変化の少ない道路面であり、こ
の通常の道路面に最も近い白線候補点15が白線12と
判断できる。したがって白線12よりもさらに左側に、
ノイズの原因となる物体(例えばガードレール14等)
が存在する場合であっても、カメラ2により撮像された
画像情報から白線12を確実に認識することができる。
【0028】そして、図3(f)に示すように、最後に
各水平線データにおける白線候補点15の上下方向の連
続性を画面の下方から順次検証していく。まず、事前に
前画面での白線12の上下端間の傾きを計算しておく。
そして、最下点15Aを白線12とすると、一本だけ上
の水平線11上の候補点15Bが、前回の白線12の傾
き分±50dotの範囲内に入っているかを検証する。
【0029】候補点15Bがこの範囲内に入っていれば
これを白線とし、入っていないときは候補点15Bは却
下されて、上述の傾きから補間計算した座標が白線位置
としてみなされる。そして、この検出を各水平線につい
て同様の作業を行なうことにより、連続した白線12を
認識することができるのである。このような白線認識の
作業は、所要の周期で継続して行なわれ、その都度白線
12の認識が更新されるようになっている。
【0030】走行レーン右端の路側線としての白線12
Rの認識についも、これと同様に行なわれる。推定手段
4では、このように各認識周期で認識された原画像41
上の白線12R,12Lを平面視画像42に変換して、
走行レーン左端の白線12Lから推定しうる道路中心線
LCL と走行レーン右端の白線12Rから推定しうる道
路中心線LCR とに基づいて、道路中心線LCの推定を
行なって、この道路中心線LCに基づいて横ずれ量算出
手段4Aによって横ずれ量ΔY及び偏角βを算出するよ
うになっている。
【0031】なお、偏角βとは、図4に示すように、屈
曲した道路中心線LCの接線と車両中心線方向とがなす
角であり、車両から所定距離だけ離れた第1検出点(図
中には近地点と示す)における基準線位置情報と、この
近地点よりもさらに車両1から所定量だけ離れた第2検
出点(図中には遠地点と示す)における基準線位置情報
とから算出することができる。
【0032】つまり、偏角βは、これらの第1検出点と
第2検出点とを結んだ直線と、車両1の中心線とがなす
角として算出するようになっている。このようにして算
出される偏角は、第1検出点と第2検出点との中間地点
(図中×印)における偏角であり、少なくとも車両1か
ら一定以上前方の地点の偏角である。そして、この例で
は、カメラ2による画像情報に基づく道路中心線LCの
うち車両に最も近い地点を第1検出点としており、この
第1検出点における自車両中心線と道路中心線LCとの
横方向距離(道路幅方向,カメラ画像の横方向距離)を
横ずれ量(横偏差)ΔYとして算出する。また、算出さ
れた偏角βに基づいてカーブ半径Rを推定するようにな
っている。
【0033】また、推定手段4では、車両中心線が左右
いずれかの道路白線を越えて(即ち、車両が車線を乗り
越して)、隣接する車線内に進入した場合、新たな車線
の道路中心に対して車両中心線の横ずれ量ΔYを算出す
るようになっている。このため、推定手段4には、車両
中心線が道路白線を越えてたか否か、又は、横ずれ量Δ
Yが算出される道路幅の二分の一よりも大きくなったか
否かによって、自車両が隣接する他の走行車線へ乗り越
したか否かを判定する乗り越し判定手段7がそなえられ
ている。そして、乗り越し判定手段7が、自車両が他車
線へ乗り越したと判定すると、横ずれ量算出手段4Aに
この旨が伝達されて、横ずれ量算出手段4Aでは、新た
な車線の道路中心に対して車両中心線の横ずれ量ΔYを
算出するようになっているのである。
【0034】制御トルク算出手段5では、このようにし
て算出される走行車線の基準位置(道路幅中央位置)に
対する車両の横ずれ量に基づいて図6に示すような特性
で操舵用制御トルクTcを設定するが、この操舵用制御
トルクTcの設定は次のように行なう。つまり、この操
舵用制御トルクTcは、自動操舵に用いる操舵トルクと
は異なり、ドライバに警告することが主目的であって、
車両の位置を修正するのはドライバの操舵操作によるた
め、操舵用制御トルクTcは、ドライバの操舵操作を妨
げない程度の大きさに、つまり、ドライバが容易に打ち
勝てる程度の大きさに制限されている。
【0035】したがって、車線を逸脱しそうなときにこ
の逸脱を回避する方向に操舵用制御トルクTcを加えた
場合にも、ドライバが車線を逸脱する方向に操舵操作を
行なおうとすれば、十分にこれを行なえるようになって
いる。これにより、車両を走行車線外に退避させるため
の緊急操舵も容易に行なえ、また、レーンチェンジの際
に操舵用制御トルクTcが働いたとしても、レーンチェ
ンジの妨げにはならないようになっている。
【0036】ところで、本車線逸脱防止装置では、制御
トルク算出手段5とコントローラ6との間にローパスフ
ィルタ(LPF)25が介装されており、このローパス
フィルタ25が、制御トルク算出手段5で設定された制
御トルクが急変した場合にも、実際に操舵アクチュエー
タ21で発揮される制御トルクは急変せずに滑らかに連
続するよう制御トルク算出情報の出力を平滑化処理する
ようになっている。
【0037】したがって、例えば方向指示スイッチ26
が入れられる(オフからオンになる)と、制御トルク算
出手段5で操舵用制御トルクTcがある一定の大きさの
値から0に変更されることがあるが、この場合には、ロ
ーパスフィルタ25による平滑化処理によって、コント
ローラ6に入力される操舵用制御トルクTcの指令値
は、0に急変することはなく徐々に0に減少するように
なる。
【0038】逆に、方向指示スイッチ26が切られる
(オンからオフになる)と、制御トルク算出手段5で操
舵用制御トルクTcが0からある一定の大きさの値に変
更されることがあるが、この場合にも、ローパスフィル
タ25による平滑化処理によって、コントローラ6に入
力される操舵用制御トルクTcの指令値は、0から急増
することなく徐々に増加するようになる。
【0039】また、方向指示スイッチ26が入れられな
い状態で車両1が車線変更(レーンチェンジ)を行なう
と、横ずれ量ΔYに応じた操舵用制御トルクTcが設定
されるため、車両1がそれまでの車線(第1の車線)か
ら隣接する他の車線(第2の車線)に乗り越す際に、第
1の車線の中心に戻そうとする比較的大きな操舵用制御
トルクから、これと逆向きの第2の車線の中心に導こう
とする比較的大きな操舵用制御トルクへと、操舵用制御
トルクが急変する。ところが、この場合にも、ローパス
フィルタ25による平滑化処理によって、コントローラ
6に入力される操舵用制御トルクTcの指令値の急変が
抑制されるので、ローパスフィルタ25は、自車両の乗
り越しが行なわれた場合に制御トルクの急変を抑制す
る、急変抑制手段として機能する。
【0040】さらに、本実施形態では、ローパスフィル
タ25は、時定数を可変に構成されており、前述の乗り
越し判定手段7からの乗り越し判定情報が送られたら所
定時間だけ通常時の時定数よりも大きな時定数に変更さ
れるようになっている。このように、時定数が通常時よ
りも大きくされると、ローパスフィルタ25では、制御
トルク算出手段5で設定された操舵用制御トルクTcの
平滑化をより一層強めて、コントローラ6に入力される
操舵用制御トルクTcの指令値の変動をより一層抑制す
るようになっている。
【0041】したがって、自車両の乗り越し判定情報が
送られたら所定時間だけ通常時よりも制御トルクの変動
が一層抑制され、ローパスフィルタ25の急変抑制手段
としての機能が強められるようになっているのである。
なお、画像情報処理手段3,走行レーン推定手段4(横
ずれ量算出手段4A),制御トルク算出手段5,コント
ローラ6等は、CPU,入出力インタフェース,RO
M,RAM等をそなえてなる電子制御ユニットとして構
成される。
【0042】さらに、操舵アクチュエータ21は、詳細
には図示しないが、ステアリングシャフトにトルクを加
えうるアクチュエータであればよく、例えばステアリン
グシャフトのトーションバーよりも下方(パワーステア
リング側)に設置した小型電動トルクモータにより構成
してもよい。本発明の一実施形態としての車線逸脱防止
装置は、上述のように構成されているので、車線逸脱防
止の処理は、例えば図6に示すように行なわれる。
【0043】つまり、図6に示すように、まず、制御ス
イッチ23がオンか否かが判定され(ステップA1
0)、制御スイッチ23がオンでなければ車線逸脱防止
の処理は行なわないが、制御スイッチ23がオンであれ
ば、ステップA20に進み、方向指示スイッチ26がオ
ンか否かが判定される。ここで、方向指示スイッチ26
がオンであれば車線逸脱防止の処理は行なわないが、方
向指示スイッチ26がオンでなければ、ステップA30
以降の処理を行なう。
【0044】即ち、まず、制御スイッチ23の設定レベ
ルに応じて制御トルクTcのレベルを調整した上で(ス
テップA30)、制御トルク算出手段5により、横ずれ
量ΔYに応じた制御トルクTcを算出する(ステップA
40)。そして、制御トルク算出手段5から、ステップ
A40で算出した制御トルクTcに対応する制御量を出
力するとともに、作動表示部24に作動表示信号を出力
する(ステップA50)。
【0045】これらの制御トルク算出手段5からの信号
は、ローパスフィルタ(LPF)25を通じてコントロ
ーラ6に送られるが、ステップA60で、乗り越し判定
手段7が、自車両が他車線へ乗り越したと判定しなけれ
ば、このローパスフィルタ25では、時定数を通常状態
として、制御トルク算出手段5で設定された操舵用制御
トルクTcを平滑化して出力され、このような制御指令
値に基づいて、操舵アクチュエータ21が作動され、作
動表示部24で制御トルクTcが与えられている旨等が
表示される(ステップA80)。
【0046】この操舵用制御トルクTcを平滑化によ
り、制御トルク算出手段5で設定された制御トルクが急
変した場合にも、実際に操舵アクチュエータ21で発揮
される制御トルクは急変せずに滑らかに連続するように
制御トルク算出情報の出力が処理される。一方、ステッ
プA60で、乗り越し判定手段7が、自車両が他車線へ
乗り越したと判定していると、ローパスフィルタ25で
は、この判定時点から所定時間だけ、時定数を大とした
状態で、制御トルク算出手段5で設定された操舵用制御
トルクTcを平滑化して出力され、このような制御指令
値に基づいて、操舵アクチュエータ21が作動され、作
動表示部24で制御トルクTcが与えられている旨等が
表示される(ステップA70)。
【0047】このように時定数を大として操舵用制御ト
ルクTcを平滑化すると、コントローラ6に入力される
操舵用制御トルクTcの指令値の急変が一層抑制される
ので、車両が車線変更(レーンチェンジ)を行なって他
車線へ乗り越した場合、操舵用制御トルクが逆方向に急
変するところが、ローパスフィルタ25による強めな平
滑化処理によって、コントローラ6に入力される操舵用
制御トルクTcの指令値の急変が大幅に抑制され、ロー
パスフィルタ25は、自車両の乗り越しが行なわれた場
合に制御トルクの急変を抑制する、急変抑制手段として
大きく機能するのである。
【0048】なお、制御トルクを付与する場合の各処理
について更に詳述すれば、制御トルクを算出するにあた
り、まず、車両が走行車線からどの程度逸脱しているか
の指標である、横ずれ量ΔYを算出する必要がある。本
装置では、走行レーン推定手段4により、自車両に対す
る走行車線(走行レーン)の相対位置を推定し、これに
基づいて横ずれ量ΔYを算出する。ここでは、カメラ2
による画像情報に基づく道路中心線LCのうち車両に最
も近い地点(第1検出点)における自車両中心線と道路
中心線LCとの横方向距離(道路幅方向,カメラ画像の
横方向距離)を横ずれ量(横偏差)ΔYとして算出す
る。
【0049】つまり、本装置では、走行レーン左端の白
線12Lと、走行レーン右端の白線12Rとに関して白
線認識を行ない、この白線認識から、車両の走行してい
る走行レーンが車両に対してどのような位置にあるか
(逆に言えば、車両が走行レーンに対してどのような位
置にあるか)を推定するが、まず、各白線12L、12
Rの認識について、左側の白線12Lを例に説明する。
【0050】まず、図3(a)に示すように、カメラ2
により平地において車両前方の範囲(例えば5m〜30
m)の白黒画像情報を微小な制御周期毎に取り込み、各
周期毎に、この画面上で等間隔になるような複数の水平
線11を設定する。そして、図3(b)に示すように、
それぞれの水平線11上において前回の画面での白線位
置の左右の所要の範囲(例えば左右50画素〔do
t〕)を白線探査エリア(処理対象領域)10として設
定する。なお、初期画面では、直線路における白線位置
を前回の画面データとして利用する。
【0051】このような画像情報から、図3(c)に示
すように、各水平線の明度をそれぞれ左から横方向に微
分して、このような各水平線の微分データ〔図3(d)
参照〕から、微分値のピークが左からプラス,マイナス
の順に並んで現れ、且つそれぞれのピークの間隔が白線
12として妥当と思われる程度(プラスのピークからマ
イナスのピークまでの間隔が例えば30dot以内)に
納まっている組み合わせを白線候補として抽出し、その
中点を白線候補点15として保存する〔図3(e)参
照〕。
【0052】そして、これらの白線候補点15のうち、
画面中心に最も近いもののみを最終候補点として残す。
このように白線候補点15を画面中心に最も近いものに
限定することにより、白線12よりもさらに外側に、ノ
イズの原因となる物体(例えばガードレール14や他の
走行レーンの車両等)が存在する場合であっても、カメ
ラ2による画像情報から白線12を確実に認識すること
ができる。
【0053】最後に、図3(f)に示すように、各水平
線データにおける白線候補点15の上下方向の連続性を
画面の下方から順次検証していく。まず、事前に前画面
での白線12の上下端間の傾きを計算しておく。そし
て、最下点15Aを白線12とすると、一本上の水平線
11上の候補点15Bが、前回の白線12の傾き分±5
0dotの範囲内に入っているかを比較して、候補点1
5Bがこの範囲内に入っていればこれを白線とし、入っ
ていないときは候補点15Bは却下されて、上述の傾き
から補間計算した座標を白線位置とみなす。
【0054】このような作業を各水平線について行なう
ことにより、連続した白線12を認識することができ
る。このような白線認識の作業は、所要の周期で継続し
て行なわれ、その都度白線12の認識を更新していく。
こうして、周期的に走行レーンの左右の白線12L,1
2Rの認識を行なうが、これと同様に行なわれる。
【0055】そして、推定手段4では、各道路中心線L
L ,LCR を平均して道路中心線LC(=LCL +L
R )を算出する。こうして推定された道路中心線LC
に基づいて、横ずれ量(横偏差)ΔY及び偏角βの算出
や走行レーンの曲率(道路曲率)の算出が行なわれる。
なお、制御トルク算出手段5による操舵用制御トルクT
cの算出は、例えば図7に示すようなマップやこの他の
テーブル又は演算式を用いて横ずれ量(横偏差)ΔYに
応じて行なうことができる。
【0056】このように、本車線逸脱防止装置では、横
ずれ量ΔYに応じてドライバが容易に打ち勝てる程度の
制御トルクTcを付与することで、ドライバは車線逸脱
(道路中心線からの外れ)とその修正方向をハンドル2
0の保舵感等から感じ取ることができ、ドライバの操舵
操作によって、車両位置の修正が速やかに行なわれるよ
うになる。
【0057】この操舵用制御トルクTc自体もドライバ
への警告の意味だけでなく車両位置の修正のためにも有
効となる。また、操舵用制御トルクTcによる警告は、
例えば脇見運転のドライバに対しても有効であり、この
場合、車線からの逸脱を未然に防ぎながら、ドライバへ
脇見運転の防止を促すことにもなる。しかも、本車線逸
脱防止装置では、ローパスフィルタ25により、操舵用
制御トルクTcがが平滑化処理されて出力されるので、
操舵アクチュエータ21で発生する操舵用制御トルクが
急変することなく滑らかに連続するようになり、車線逸
脱防止の制御を安定させることができる利点があり、自
車両が走行中の車線からこれに隣接した他の車線へ車線
変更(レーンチェンジ)を行なう場合にも円滑に操舵用
制御トルクの付与を行なうことができる。
【0058】つまり、レーンチェンジを行なう場合に
は、図7(a)に符号104の曲線で示すように、車両
100は、走行していた車線(第1の車線)101から
隣接する他の車線(第2の車線)102に進入すること
になるが、この際、車線101内を走行中は、第1の車
線101の道路中心線に対して横ずれ量ΔYが算出さ
れ、車線乗り越しをして車線102内を走行するように
なったら、第2の車線102の道路中心線に対して横ず
れ量ΔYが算出されるようになる。
【0059】したがって、横ずれ量ΔYは、車線乗り越
しをするまでは図7(b)に示す曲線105のように第
2の車線102側(この例では右側)へ次第に増加し、
車線乗り越しをしてからは図7(c)に示す曲線106
のように、次第に第2の車線102に対する横ずれ量
(この例では左側)を減少させていくことになる。制御
トルク設定手段5では、横ずれ量が大きいほど大きな操
舵用制御トルクTcを設定するため、このままの操舵用
制御トルクTcが操舵アクチュエータ21により発揮さ
れると、図7(d)に一点鎖線で示す曲線107,10
8のように、車線乗り越しをする瞬間に、操舵用制御ト
ルクTcが逆方向に大きく変動してしまう。
【0060】これに対して、本車線逸脱防止装置では、
時定数を大きなものに変更された急変抑制手段としての
ローパスフィルタ25によって、操舵用制御トルクTc
の平滑化が大幅に行なわれるため、制御トルク算出手段
5で設定された制御トルクが急変しても、実際に操舵ア
クチュエータ21で発揮される制御トルクは図7(d)
に実線109で示すように急変することなく滑らかに連
続するようになる。このため、車両が車線変更(レーン
チェンジ)を行なって他車線へ乗り越した場合にも、制
御トルクの急変が確実に抑制され、車両の乗り心地を低
下させるおそれや、車両の挙動が不安定になるおそれ
も、回避されるのである。
【0061】もちろん、車両が他の車線に進入しない限
りは、横ずれ量に対応した操舵用制御トルクの付与によ
り確実に車線逸脱の防止がドライバに警告されるので、
車線逸脱の防止効果は何ら支障なく確保されることにな
る。なお、ローパスフィルタ25の時定数を大きなもの
に変更しなくても、例えば図7(d)に破線109で示
すように、制御トルクの急変はある程度抑制されるの
で、ローパスフィルタ25の時定数を特に変更しなくて
も車両の乗り心地を低下させるおそれや、車両の挙動が
不安定になるおそれを、ある程度回避することも可能と
考えられる。
【0062】また、本車線逸脱防止装置では、ドライバ
が方向指示機を操作してレーンチェンジ等を行なう場合
には、方向指示スイッチ26がオンとなって、制御トル
クの付与が行なわれないように処理されるので、この場
合、不要な制御トルクの付与が回避され、操舵アクチュ
エータ21をはじめとして制御トルクの付与にかかる部
材の負荷が低減される。
【0063】もちろん、この場合もローパスフィルタ2
5により制御トルクの急変は防止されるので、急に制御
トルクが停止されることはなく、制御トルクの急変によ
る操舵違和感も回避される。また、制御トルクの急変を
抑制する急変抑制手段は、ローパスフィルタ25に限る
ものではなく、制御トルク設定手段5による制御トルク
の算出段階で、算出値自体の変動を抑制するようにして
もよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車線逸脱
防止装置では、ドライバの意思による操舵操作を妨げる
ことなく、操舵用制御トルクを付与による車線逸脱防止
の案内を行なうことができ、しかも、自車両が隣接する
他の走行車線へ乗り越した場合制御トルクの急変が抑制
されるので、車線変更を行なう場合に、操舵用制御トル
クの急変による車両の乗り心地の低下や挙動の不安定を
回避することができ、車両の各種性能を確保しつつ、車
線逸脱の回避の案内を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車線逸脱防止装置
の構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる走行レーン認識の
ための画像処理を説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる走行レーン認識を
(a)〜(f)の順で説明する模式図である。
【図4】走行レーン認識を説明する模式的な平面図であ
る。
【図5】本発明の一実施形態としての車線逸脱防止装置
にかかる制御トルク設定マップを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態としての車線逸脱防止装置
の操舵用制御トルク付与のための動作を説明するフロー
チャートである。
【図7】本発明の一実施形態としての車線逸脱防止装置
による車線乗り越し時の制御トルクの設定例を示すタイ
ムチャートであり、(a)は車両の走行位置を示し、
(b),(c)は車両の横ずれ量を示し、(d)は対応
する制御トルクを示す。
【図8】従来の車線逸脱防止装置による車線乗り越し時
の制御トルクの設定例を示すタイムチャートであり、
(a)は車両の走行位置を示し、(b),(c)は車両
の横ずれ量を示し、(d)は対応する制御トルクを示
す。
【符号の説明】
1 車両 2 カメラ 3 画像情報処理手段 4 走行レーン推定手段 4A 横ずれ量算出手段 5 制御トルク算出手段 6 制御手段(コントローラ) 7 乗り越し判別手段 20 ステアリングホイール(ハンドル) 21 操舵アクチュエータ 22 操舵輪 23 設定スイッチ 24 作動表示部 25 ローパスフィルタ(急変抑制手段) 26 方向指示スイッチ LC 道路中心線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両が走行車線から逸脱しそうになる
    とこれを防止する方向にドライバの操舵力とは別にドラ
    イバが容易に打ち勝てる程度の操舵用制御トルクを該自
    車両の操舵アクチュエータにより付与させて該自車両の
    車線逸脱の防止を案内する車線逸脱防止装置であって、 該走行車線の基準位置からの該自車両の走行位置の横ず
    れ量を算出する横ずれ量算出手段と、 該横ずれ量算出手段で算出された該横ずれ量に基づいて
    制御トルクを算出する制御トルク算出手段と、 該制御トルク算出手段で算出された該制御トルクが該横
    ずれ量を減らす方向に発生するように該操舵アクチュエ
    ータを制御する制御手段と、 該自車両が隣接する他の走行車線へ乗り越したか否かを
    判定する乗り越し判定手段と、 該乗り越し判定手段で該自車両の乗り越しが判定された
    場合には該制御トルクの急変を抑制する急変抑制手段と
    をそなえていることを特徴とする、車線逸脱防止装置。
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