JP2008222055A - 運転補助制御装置 - Google Patents

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好隆 藤田
Takahiro Koshiro
隆博 小城
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慎利 中津
Jiyun Sakukawa
純 佐久川
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Abstract

【課題】運転者の視線が車両進行方向前方から偏向している場合に車線維持性能を向上させること。
【解決手段】この運転補助制御装置20は、車両の進行方向前方の車線情報に基づいて、車両が車線から逸脱することを抑制したり、車両が車線から逸脱するおそれを運転者に告知したりする車線維持制御を実行するものである。運転補助制御装置20は、車両の運転者の視線が前記車両の前後方向に対して偏向する程度を表す視線偏向レベル求める視線偏向レベル演算部22と、前記視線偏向レベル演算部が求めた前記視線偏向レベルに基づき、車線維持制御の制御内容を変更する制御変更部23とを含んで構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両を車線内に走行させる状態を保持する車線維持制御に関する。
乗用車やトラック、バス等の車両を運転する運転者の負担を軽減し、安全性を向上させるため、運転者を補助するための様々な運転補助技術が提案され、実用化されている。このような運転補助技術の一つとして、車両の進行方向前方の車線情報に基づき、例えば操舵補助制御によって車両が車線を逸脱することを抑制したり、車線を逸脱するおそれを運転者に告知したりする車線維持制御技術が提案され、実用化されつつある。例えば、特許文献1には、運転者がわき見運転をした場合には運転アシストを実行する技術が開示されている。
特開2002−331849号公報、段落番号0049
ところで、運転者の視線が車両進行方向前方から偏向している場合、運転者自身は車両の進行方向前方における車線の状態を認知していないおそれがある。このため、運転者の視線が車両の進行方向前方から偏向している場合には、運転者の視線が車両の進行方向前方から偏向していない場合と比較して、車線維持性能を向上させることが好ましい。特許文献1に開示された技術では、運転者がわき見運転をした場合には運転アシストを実行するのみであり、運転者の視線が車両の進行方向前方に対して偏向した場合において、車線維持性能を向上させることについては改善の余地がある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、運転者の視線が車両進行方向前方から偏向している場合に車線維持性能を向上させることができる運転補助制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る運転補助制御装置は、車両の運転者の視線が、前記車両の幅方向中心において前記車両の前後を結ぶ軸に対して偏向する程度を表す視線偏向レベル求める視線偏向レベル演算部と、前記視線偏向レベル演算部が求めた前記視線偏向レベルに基づき、前記車両が車線内の走行を維持できるようにするための制御に関する制御内容を変更する制御変更部と、を含むことを特徴とする。
本発明では、前記車両の幅方向中心において前記車両の前後を結ぶ軸に対する運転者の視線偏向の程度に応じて、車線維持制御に関する制御を変更する。これによって、車両の目標とする走行軌跡をトレースする能力を向上させたり、通常よりも早いタイミングで逸脱のおそれを告知したりすることができるので、運転者の視線が車両進行方向前方から偏向している場合に車線維持性能を向上させることができる。
本発明の望ましい態様としては、前記運転補助制御装置において、前記視線偏向レベル演算部は、前記運転者の顔向き方向及び前記顔向き方向に対する前記運転者の視線方向に基づいて前記視線偏向レベルを求めることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記運転補助制御装置において、前記視線偏向レベル演算部は、前記車両が備える操舵装置の位置に応じて、前記視線偏向レベルを変更することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記運転補助制御装置において、前記制御変更部は、前記車両の操舵輪へ補助操舵力を付与する制御の終了を判定する閾値を、前記視線偏向レベル演算部が求めた前記視線偏向レベルに応じて変更することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記運転補助制御装置において、前記制御変更部は、前記車両が前記車線を逸脱するおそれがあることを前記運転者へ告知するタイミングを、前記視線偏向レベル演算部が求めた前記視線偏向レベルに応じて変更することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記運転補助制御装置において、前記制御変更部は、前記車両を操舵する補助操舵力を、前記視線偏向レベル演算部が求めた前記視線偏向レベルに応じて変更することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記運転補助制御装置において、前記制御変更部は、前記運転者の視線が前記車両の前後方向に対して偏向する方向と、前記車両が前記車線を逸脱することを抑制するための制御の方向とが一致するか否かを判定し、一致しない場合には、前記視線偏向レベルに基づき、前記車両が車線内の走行を維持できるようにするための制御に関する制御内容を変更することが好ましい。
この発明に係る運転補助制御装置は、運転者の視線が車両進行方向前方から偏向している場合に車線維持性能を向上させることができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
(実施形態1)
実施形態1は、運転者の顔向き及び顔向きに対する視線の偏差に基づいて求めた運転者の視線偏向の程度に応じて、車線維持制御に関する制御を変更する点に特徴がある。例えば、運転者の視線偏向の程度に応じて車線維持制御を停止するための閾値を変更したり、車線維持制御において車線逸脱のおそれを告知する際のタイミングを変更したりする。
ここで、車線維持制御とは、車両の進行方向前方の車線情報に基づいて、車両が車線から逸脱することを抑制したり、車両が車線から逸脱するおそれを運転者に告知したりする制御である。車線維持制御は、車両の進行方向前方における車線の情報に基づき車両の目標とする走行軌跡を設定し、この目標軌跡を走行できるように車両の操舵輪に補助的な操舵力を与える車線維持支援制御、及び車両が車線を逸脱するおそれがある場合には、その旨を運転者に告知する車線逸脱警報制御を含む概念である。車線逸脱警報制御においては、車両の操舵輪に補助的な操舵力は与えられない。
図1は、実施形態1に係る運転補助制御装置を備える車両の構成例を示す構成概略図である。ここで、車両1は、図1の矢印Y方向に前進する。車両1が前進する方向は、車両1の運転者が座る運転席からハンドルへ向かう方向である。左右の区別は、車両1の前進する方向(図1の矢印Y方向)を基準とする。すなわち、「左」とは、車両1の前進する方向に向かって左側をいい、「右」とは、車両1の前進する方向に向かって右側をいう。また、車両1の前後は、車両1が前進する方向を前とし、車両1が後進する方向、すなわち車両1が前進する方向とは反対の方向を後とする。また、「下」とは、重力の作用方向側をいい、「上」とは、重力の作用方向とは反対側をいう。
まず、車両1の全体構成を説明する。車両1は、左側前輪5FL、右側前輪5FR、左側後輪5RL及び右側後輪5RRの4個の車輪を備える。車両1は、内燃機関2を動力発生手段としている。内燃機関2は、車両1の進行方向(図1中の矢印Y方向)前方に搭載される。内燃機関2が発生した動力は、まず変速装置3に入力されて、車両1を走行させるために適した回転数に減速されてから、駆動軸4を介して駆動輪である左側前輪5FL及び右側前輪5FRへ伝達される。これによって、車両1が走行する。なお、本実施形態において、内燃機関2はガソリンを燃料とするレシプロ式の火花点火式内燃機関であるが、内燃機関2はこれに限定されるものではない。
また、車両1の動力発生手段は内燃機関に限定されるものではない。例えば、内燃機関と電動機とを組み合わせた、いわゆるハイブリッド方式の動力発生手段を備えていてもよいし、動力発生手段として、各車輪にそれぞれ電動機を備える、いわゆるインホイールモータ方式としてもよい。さらに、変速装置3は、左側前輪5FLの駆動力と、右側前輪5FRの駆動力とを変更することができる機能を備えていてもよい。
車両1の左側前輪5FL及び右側前輪5FRは、車両1の駆動輪であるとともに、操舵輪としても機能する。また、左側後輪5RL及び右側後輪5RRは車両1の従動輪である。このように、車両1は、いわゆるFF(Front engine Front drive)形式の駆動形式を採用する。なお、車両1の駆動形式はFF形式に限られず、いわゆるFR(Front engine Rear drive)形式や、4WD(4 Wheel Drive:4輪駆動)形式であってもよい。また、車両1は、各駆動輪の駆動力を変更することにより、車両1旋回性能を制御したり、車両1の走行安定性を向上させたりできる駆動システムを備えていてもよい。
本実施形態に係る車両1では、運転者によるハンドル9の操作は、操舵補助装置7を介して左側前輪5FL及び右側前輪5FRに伝達され、これによって、左側前輪5FL及び右側前輪5FRが操舵される。操舵補助装置7は、操舵力補助機能と操舵特性変更機能とを備える。操舵力補助機能は、電動機等によってステアリング機構に補助操舵力を与えることにより、運転者の操舵力を低減する。操舵特性変更機能は、車両1の運転状態(例えば車両1の速度や車両1の周辺環境)に応じて、ハンドル9の操作量に対する左側前輪5FL及び右側前輪5FRの操舵角を変更する。ここで、操舵補助装置7は、ECU(Electronic Control Unit)10や運転補助制御装置20によって制御される。
車両1には、車両1の運転者の動作を検出するセンサ類、車両1の進行方向における情報、例えば、車線を区分する車線区分線に関する情報等を検出するセンサ類、車両1の運転状態を検出するためのセンサ類が備えられる。車両1の運転者の動作を検出するセンサ類は、運転者の顔の向きを検出する顔向き検出センサ41、運転者の眼球の動きから運転者の視線を検出する視線検出センサ42、ハンドル9の操舵角を検出する操舵角センサ44である。これらを称して、ドライバ動作検出手段という。車両1の運転者の動作は、前記ドライバ動作検出手段によって検出されて、本実施形態に係る車線維持制御に用いられる。ここで、顔向き検出センサ41及び視線検出センサ42は、例えばカメラが用いられる。
車両1の進行方向における情報を検出するセンサ(進行方向情報検出手段)は、車両1の進行方向前方に設けられる道路形状検出センサ43である。これによって、車両1の進行方向における情報、例えば、車両の走行する車線を区分する車線区分線の情報、交差点の有無、車線の増減等を取得することができる。道路形状検出センサ43は、例えば、カメラが用いられる。
車両1の運動状態は、加速度センサ46、ヨーレートセンサ47、左側前輪回転速度センサ48FL、右側前輪回転速度センサ48FR、左側後輪回転速度センサ48RL、右側後輪回転速度センサ48RRによって検出される。これらを称して、自車両状態検出手段という。車両1の運動状態は、例えば、車両1の前後速度(車両1の前後方向における速度)や前後加速度、車両1の横速度(前後方向に直交する方向における速度)や横加速度、車両1のヨー角、ヨー角速度、ヨー角加速度、車両1のスリップ角、スリップ角速度、スリップ角加速度等によって決定される。なお、上記ドライバ動作検出手段、進行方向情報検出手段及び自車両状態検出手段は一例であって、上記センサ類に限定されるものではない。
図2は、実施形態1に係る運転補助制御装置の構成を示す説明図である。運転補助制御装置20は図1に示すECU10内に設けられ、ECU10の1機能として、本実施形態に係る車線維持制御を実現するものとして構成される。運転補助制御装置20は、いわゆるマイクロコンピュータで構成される処理部20Pを備えており、記憶部16に格納されている本実施形態に係る車線維持制御を実現するためのコンピュータプログラムに従って、本実施形態に係る車線維持制御を実行する。
処理部20Pと記憶部16とは、データバス11cによって接続されて、相互に通信できるようになっている。運転補助制御装置20は、処理部20Pが、本実施形態に係る車線維持制御に必要な情報を取得するために、入力ポート12及び入力インターフェース13を備える。また、運転補助制御装置20は制御対象を動作させるため、出力ポート14及び出力インターフェース15を備える。処理部20Pと入力ポート12とは、データバス11aによって接続され、また、処理部20Pと出力ポート14とは、データバス11bによって接続される。
入力ポート12には、入力インターフェース13が接続されている。入力インターフェース13には、車両1を運転する運転者の動作を検出するドライバ動作検出手段S1、車両1の進行方向前方における車線の状態等を検出する進行方向情報検出手段S2、車両1の運動を検出する自車両状態検出手段S3その他の、車線維持制御に必要な情報を取得する検出手段が接続されている。これらの検出手段から出力される信号は、入力インターフェース13内のA/Dコンバータ13aやディジタル入力バッファ13bにより、処理部20Pが利用できる信号に変換されて入力ポート12へ送られる。これにより、運転補助制御装置20の処理部20Pは、本実施形態に係る車線維持制御に必要な情報を取得することができる。
出力ポート14には、出力インターフェース15が接続されている。出力インターフェース15には、本実施形態に係る車線維持制御における制御対象として、操舵補助装置7や表示パネル8が接続されている。出力インターフェース15には、制御回路15a、15b等が設けられており、処理部20Pで演算された制御信号に基づき、操舵補助装置7や表示パネル8の表示部8Iを動作させる。
本実施形態に係る車両1が備える操舵補助装置7は、いわゆるEPS(Electronic Power Steering:電動パワーステアリング装置)で、かつVGRS(Variable Gear Ratio Steering:ステアリングギヤ比可変ステアリング装置)を備える。すなわち、操舵補助装置7は、電動機でハンドル9の操作を補助するとともに、ハンドル9の入力に対する前輪の操舵角や操舵速度等を、自車両状態検出手段S3によって検出される車速や駆動力、あるいは進行方向情報検出手段S2によって検出される道路状況等に応じて変更する。これによって、車両1を車線内で走行させたり、運転者がハンドル9を切り過ぎた場合にはこれを抑制して車両1の姿勢を安定させたりすることができる。
図2に示すように、処理部20Pは、車線区分線検出部21と、視線偏向レベル演算部22と、制御変更部23と、車線維持制御部24とを含んで構成される。これらが、本実施形態に係る車線維持制御を実行する部分となる。車線区分線検出部21と視線偏向レベル演算部22と制御変更部23と車線維持制御部24とは、相互に制御データをやり取りしたり、一方に命令を出したりできるように構成されている。
ここで、例えば、車両1がトラクションコントロールシステムや、VSC(Vehicle Stability Control:車両安定性制御システム)、あるいはVDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management:アクティブステアリング統合制御システム)を備える場合、操舵補助装置7に対する制御は、これらのシステムを利用して実現してもよい。
記憶部16には、本実施形態に係る車線維持制御の処理手順を含むコンピュータプログラムや車線維持制御に用いるデータマップ等が格納されている。記憶部16は、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。なお、上記コンピュータプログラムは、運転補助制御装置20が既に備えているコンピュータプログラムと組み合わせることによって、本実施形態に係る車線維持制御の処理手順を実現できるものであってもよい。また、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、車線区分線検出部21、視線偏向レベル演算部22、制御変更部23及び車線維持制御部24の機能を実現するものであってもよい。
図3は、実施形態1に係る運転補助制御装置が備える車線区分線検出部のブロック構成図である。図4は、道路形状検出センサが撮像した画像の概略図である。図5は、実施形態1に係る運転補助制御装置が備える車線区分線検出部が出力する道路パラメータを説明するための概略図である。これらを用いて、車線区分線を検出して、車両1を車線内で走行させる手法、すなわち、車線維持制御の一例を説明する。
本実施形態の運転補助制御装置20が備える車線区分線検出部21は、車両1が走行する車線を区分する両側の車線区分線を検出し、この車線区分線に基づいて道路パラメータを演算して求める。そして、運転補助制御装置20が備える車線維持制御部24は、車線区分線検出部21が演算した道路パラメータに基づいて車両1の操舵補助装置7を制御して左側前輪5FL及び右側前輪5FRを操舵することで、現在走行中の車線内に車両1を維持して走行させる。
道路形状検出センサ43は、車両前方の車線が撮影できるように、例えば、図1に示す車両1の前部やルームミラーの近傍に所定の俯角をもって固定されており、撮影した入力画像を車線区分線検出部21に出力する。この道路形状検出センサ43は、車両から前方に所定距離だけ離れた位置から遠方の位置までを撮影することができ、その画像は、図4に示すように、車線101を区分する左右の車線区分線201、202が、前記画像200の上方位置で交差するハの字形状となる。なお、図4に示す画像200は、道路形状検出センサ43が撮影した画像を、車線101を上方から見た平面視画像に幾何変換して得られるものであり、車線区分線検出部は、平面視画像に変換された画像(以下平面視画像という)200を用いて、各種の処理を実行する。
車線区分線検出部21は、道路形状検出センサ43が撮像した画像から得られる平面視画像200に基づき、路面上に描かれた左右の車線区分線を検出し、この左右の車線区分線の情報に基づいて道路パラメータを求める。図2に示すように、車線区分線検出部21は、候補線検出手段としてのエッジ点抽出部21a、エッジ線抽出部21b、車線区分線抽出部21cと、車線境界位置選定手段としての車線区分線選択部21dと、道路パラメータ演算部21eと、道路パラメータ出力部21fとを有している。
車線区分線検出部21は、道路形状検出センサ43が撮像した画像を変換することによって得られる平面視画像200を、所定のサンプリング周期(例えば、200ms)で連続的に処理している。車線区分線検出部21は、平面視画像200において、車両1が走行する方向に交差する水平方向(道路形状検出センサ43の左右方向)で、明るさが急激に変化する点をエッジ点として認識するものである。
エッジ点抽出部21aは、平面視画像200から複数のエッジ点を抽出する。エッジ線抽出部21bは、エッジ点抽出部21aが抽出した複数のエッジ点に対して、例えば、ハフ変換を用いて車線区分線候補線(車線境界位置の候補線)となる複数のエッジ線を抽出する。車線区分線抽出部21cは、エッジ線抽出部21bが抽出した複数のエッジ線から左右一対となる複数組の車線区分線候補線を抽出する。そして、車線区分線選択部21dは、車線区分線抽出部21cが抽出した複数組の車線区分線候補線の中から最も車線らしい2本又は1本の車線区分線を選定する。
道路パラメータ演算部21eは、選定された2本の車線区分線に基づいて、道路曲率R、車両のピッチ角φ、ヨー角δ、車線幅W、オフセット量gを5つの道路パラメータとして演算する。図5に示すように、車両1が、左右の車線区分線201、202により区分された車線101を走行中であるとき、道路曲率Rは、左右の車線区分線201、202の曲率の平均値である。ここで、車両1の走行方向の右側に湾曲した場合が−、左側に湾曲した場合が+である。
ピッチ角φは、車線101の路面に対する車両1の前後方向における傾斜角度である。すなわち、ピッチ角φは、車線101の路面に対する車両1の前後方向における道路形状検出センサ43の光軸の傾斜角度である。ピッチ角φは、図4に示す平面視画像200における左右の車線区分線201、202の傾斜角度から算出する。つまり、車両1が路面に水平な停止状態であるときのピッチ角φ=0とすると、このときの平面視画像200では左右の車線区分線201、202が平行な状態にある。一方、車両1の前部が下方に傾斜すると、平面視画像200における左右の車線区分線201、202は、ハの字形状に変化する。一方、車両1の前部が上方に傾斜すると、平面視画像200における左右の車線区分線201、202は、逆ハの字形状になるように変化するため、この車線区分線201、202の角度に基づいてピッチ角φを算出することができる。
ヨー角δは、道路形状検出センサ43の固定位置において、車両1の車線方向に対する左右の車線区分線201、202の振れ角度の平均値であり、車両1の走行方向の右側に振れた場合が−、左側に振れた場合が+である。車線幅Wは、左右の車線区分線201、202の中心の間隔である。オフセット量gは車線101の中心と車両1の中心とのずれ量である。車線101に対して車両1が右側にずれた場合が−、左側にずれた場合が+である。
道路パラメータ出力部21fは、道路パラメータ演算部21eが算出した道路曲率R、車両のピッチ角φ、ヨー角δ、車線幅W、オフセット量gからなる道路パラメータを、図2に示す運転補助制御装置20の処理部20Pが備える車線維持制御部24に出力する。車線維持制御部24は、車線区分線検出部21から出力された道路パラメータに基づいて、車線維持制御を実行する。すなわち、車線維持制御部24は、前記道路パラメータに基づいて、車線区分線201、202で区分された車線101内を車両1が走行するように、車両1の操舵量や操舵トルクを設定して、図1に示す操舵補助装置7を制御する。例えば、車線維持制御部24は、車両1が走行する車線101が右側にカーブしているときには、このカーブした車線を走行させるために必要な操舵量を決定し、図1に示す操舵補助装置7を制御する(車線維持支援制御)。また、車線維持制御部24は、前記道路パラメータに基づいて、車線区分線201、202で区分された車線101内を車両1が逸脱するおそれを運転者に告知するため、図2に示す運転補助制御装置20に接続されている表示パネル8の表示部8Iに逸脱のおそれを示すこともできる(車線逸脱警報制御)。この場合、車線維持制御部24は、図1に示す操舵補助装置7を制御せず、実際の操舵は運転者が実行する。
車線維持制御によれば、車線101外に逸脱しないように車両1を走行させることができる。すなわち、図5に示すように、車両1の運転者MDの視線方向Deが車両1の進行方向(図5中の矢印Y方向)に対して偏向している場合、車線維持制御によれば、車線101外に逸脱しないように車両1を走行させたり、車両1が車線101から逸脱するおそれを運転者MDに告知したりする。
運転者MDの視線方向Deが車両1の進行方向に対して偏向している場合であっても、車両1の車線101の逸脱を回避したり、逸脱するおそれが告知されたりするように制御される。しかしながら、運転者MDの視線方向Deが車両1の進行方向に対して偏向している場合、運転者MD自身は車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知できない場合が多い。したがって、運転者MDが車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知していない可能性が高いことを想定して、通常よりも早めに車両1が車線101から逸脱するおそれを運転者MDに告知したり、車線維持制御の作動範囲を通常よりも拡大したりすることが好ましい。ここで、通常とは、運転者の視線方向と、車両1の幅方向中心において前後方向を結ぶ前後中心軸とのずれが発生していない場合、あるいは前記ずれが許容範囲にある場合である。
このために、本実施形態においては、運転者MDの顔向き及び顔向きに対する視線の偏差に基づいて求めた運転者MDの視線偏向の程度に応じて、車線維持制御の制御内容を変更する。例えば、運転者MDの視線偏向の程度に応じて車線維持制御を停止する際の停止閾値をより大きくして車線維持制御の作動範囲を拡大したり、車線維持制御において車線逸脱のおそれを告知するタイミングをより早くしたりする。これによって、視線が車両1の進行方向前方を向いていないことを運転者MDに気付かせたり、車両1が目標とする走行軌跡をトレースする能力を向上させて、安全性を向上させたりすることができる。次に、本実施形態に係る車線維持制御の手順を説明する。本実施形態に係る車線維持制御は、図2に示す運転補助制御装置20によって実現できる。
図6は、実施形態1に係る車線維持制御の手順を示すフローチャートである。本実施形態に係る車線維持制御を実行するにあたり、ステップS101において、運転補助制御装置20が備える車線維持制御部24は、車線維持制御が実行できるか否かを確認するため、顔向き検出センサ41、視線検出センサ42、道路形状検出センサ43等が正常に動作するか否かを確認する。
ステップS101でNoと判定された場合、すなわち、車線維持制御部24が、顔向き検出センサ41、視線検出センサ42、道路形状検出センサ43等が正常に動作せず、車線維持制御が実行できないと判定した場合、車線維持制御部24は、車線維持制御を中止する(ステップS106)。そして、車線維持制御部24は、その旨を図2に示す表示パネル8の表示部8Iに表示するとともに、顔向き検出センサ41や視線検出センサ42等が正常に動作しないという情報を運転補助制御装置20の記憶部16に格納する。
ステップS101でYesと判定された場合、ステップS102において、車線維持制御部24は、車線維持制御を開始するか否かを判定する。ステップS102でNoと判定された場合、すなわち、車線維持制御を実行できる状態にはあるが、例えば運転者MDの意思により車線維持制御を実行しない場合には、車線維持制御を実行しない。ステップS102でYesと判定された場合、ステップS103において、運転補助制御装置20の視線偏向レベル演算部22は、運転者MDの視線偏向レベルLVDを求める。ここで、視線偏向レベルとは、運転者の視線偏向の程度を表すものであり、車両1の幅方向中心において車両1の前後を結ぶ軸に対して運転者MDの視線方向がどの程度偏向しているかを示す尺度である。
図7−1〜図7−3は、運転者の視線方向の偏向状態を示す説明図である。図7−1〜図7−3においては、運転者MDの顔向き方向をDf、視線方向をDeで示す。図7−1、図7−2は、車両1の幅方向中心において車両1の前後を結ぶ軸(車両前後方向中心軸)Ayに対して、運転者MDの視線方向Deが右側に偏向している状態を示す。図7−3は、車両前後方向中心軸Ayに対して、運転者MDの視線方向Deが左側に偏向している状態を示す。ここで、車両前後方向中心軸Ayは、通常車両1の進行方向(図7−1〜図7−3中の矢印Y方向)と平行である。
車両前後方向中心軸Ayに対する顔向き方向Dfの傾き角度(顔向き角度)をα、顔向き方向Dfに対する視線方向Deの傾き角度(視線角度)をβとする。顔向き角度αは、運転者の顔向き方向Df、すなわち車両前後方向中心軸Ayに対する運転者MDの顔向き方向を表す尺度であり、視線角度βは、運転者MDの顔向き方向に対する運転者の視線方向Deを表す尺度である。この場合、車両前後方向中心軸Ayに対する視線方向Deの傾き角度(視線偏向角度)θは、α+βで求めることができる。なお、顔向き角度αは、車両前後方向中心軸Ayの右側を負(−)、左側を正(+)とし、視線角度βは、顔向き方向Dfの右側を負(−)、左側を正(+)とする。また、視線偏向角度θは、車両前後方向中心軸Ayに対する運転者MDの視線の方向なので、車両前後方向中心軸Ayの右側を負(−)、左側を正(+)とする。
例えば、顔向き角度αの絶対値を10度、視線角度βの絶対値を5度とすると、図7−1に示す例の視線偏向角度θは、α+β=−10(度)−5(度)=−15(度)となる。この場合、視線偏向角度θの符号は負なので、視線方向Deは車両前後方向中心軸Ayに対して右側であり、その大きさは15度である。図7−2に示す例の視線偏向角度θは、α+β=−10(度)+5(度)=−5(度)となる。この場合、視線偏向角度θの符号は負なので、視線方向Deは車両前後方向中心軸Ayに対して右側であり、その大きさは5度である。図7−3に示す例の視線偏向角度θは、α+β=+10(度)−5(度)=+5(度)となる。この場合、視線偏向角度θの符号は正なので、視線方向Deは車両前後方向中心軸Ayに対して左側であり、その大きさは5度である。
図8は、運転者の搭乗位置を示す説明図である。図9は、顔向き角度と顔向きゲインとの関係を記述したマップの概念図である。図10は、視線角度と視線ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。本実施形態において、運転者MDの視線偏向レベルを求めるにあたっては、顔向き検出センサ41から取得した情報に基づいて求めた顔向き角度αと、視線検出センサ42から取得した情報に基づいて求めた視線角度βとを用いて、顔向き角度αに対応する顔向きゲインG1と、視線角度βに対応する視線角度ゲインG2とを求める。そして、顔向きゲインG1と視線角度ゲインG2とを用いて求めた視線偏向ゲインG3を用いて、視線偏向レベルLVDを求める。
図9に示す顔向きゲインマップ50には、顔向き角度αと顔向きゲインG1との関係が記述してある。また、図10に示す視線ゲインマップ51には、視線角度βと視線角度ゲインG2との関係が記述してある。ここで、図8に示すように、左側通行においては、運転者MDは車両1の右側に搭乗する。この場合、運転者MDは、車両1のルームミラーRMを確認するために左側を向く機会が多い。この場合、運転者MDは、ルームミラーRMを確認したら、すぐに視線を車両1の進行方向前方に移すため、運転者MDが車両1の進行方向前方を認識しない時間は極めて短時間になると考えられる。このような場合にも、車線維持制御を停止する際の停止閾値をより大きくして車線維持制御の作動範囲を拡大したり、車線維持制御において車線逸脱のおそれを告知するタイミングをより早くしたりすると、運転者MDの意図しない制御が介入して運転者MDに違和感を与える場合がある。このため、運転者MDの視線が左側へ偏向することは、ある程度許容することが好ましい。
このため、本実施形態では、図9、図10に示すように、顔向き角度α及び視線角度βが左側である場合の顔向きゲインG1及び視線角度ゲインG2は、顔向き角度α及び視線角度βが左側である場合よりも小さく設定する。これによって、運転者MDの視線が左側へ偏向することをある程度許容する。これによって、運転者MDに与える違和感を軽減できる。なお、右側通行においては、運転者MDは車両1の左側に搭乗するため、運転者MDの視線が右側へ偏向することをある程度許容して、運転者MDに与える違和感を軽減する。
また、図9に示す顔向きゲインマップ50及び図10に示す視線ゲインマップ51において、点線で示すように、顔向き角度αや視線角度βが0近傍の所定範囲においては、顔向きゲインG1や視線角度ゲインG2を1にしてもよい。このようにすれば、顔向き角度αや視線角度βが0近傍の所定範囲において制御の不感帯を設けることができるので、前記所定範囲においては、車線維持制御は通常の制御内容になり、制御内容は変更されない。これによって、顔向きや視線がわずかに動いた場合には、制御の不感帯により制御が切り替わらないので、制御の切り替わりが煩雑になることを抑制する。制御の不感帯を設けることについては、以下のマップにおいても同様である。
視線偏向レベル演算部22は、顔向き検出センサ41から取得した情報に基づいて求めた顔向き角度αを図9に示す顔向きゲインマップ50に与えて、対応する顔向きゲインG1を求める。また、視線偏向レベル演算部22は、視線検出センサ42から取得した情報に基づいて求めた視線角度βを図10に示す視線ゲインマップ51に与えて、対応する視線角度ゲインG2を求める。そして、視線偏向レベル演算部22は、求めた顔向きゲインG1と視線角度ゲインG2とを乗算することにより、視線偏向ゲインG3を求める。すなわち、視線偏向ゲインG3は、式(1)のようになる。なお、図9、図10から分かるように、顔向きゲインG1及び視線角度ゲインG2は、いずれも正の値なので、視線偏向ゲインG3は正の値になる。
G3=G1×G2・・(1)
図11は、視線偏向レベルと視線偏向ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。上記手順によって視線偏向ゲインG3が求められたら、視線偏向レベル演算部22は、図11に示す視線偏向レベルマップ52に視線偏向ゲインG3を与えて、対応する視線偏向レベルLVDを求める。視線偏向レベルLVDは、視線偏向ゲインG3が1のときは0であって、視線偏向ゲインG3が増加するとともに大きくなる。
視線偏向レベルLVDは、車両前後方向中心軸Ay(車両1の進行している方向に相当する)に対して運転者MDの視線方向がどの程度偏向しているかを示す尺度である。視線偏向レベルLVDが0のときは、運転者MDの視線方向は車両前後方向中心軸Ayと平行、すなわち、運転者MDの視線方向は車両1の進行方向前方を向いている。そして、視線偏向レベルLVDが大きくなると、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが大きくなる。
上記手順によって得られた視線偏向レベルLVDを用いて、車線維持制御の制御内容を変更する。本実施形態では、運転者MDの顔向き方向Df及び運転者の顔向き方向Dfに対する運転者の視線方向Deを用いることにより、車両前後方向中心軸Ayに対する運転者MDの視線方向Deを求める精度が向上する。ここで、上述した顔向きゲインマップ50、視線ゲインマップ51及び視線偏向レベルマップ52は、実験や解析等により予め定めておき、図2に示す運転補助制御装置20が備える記憶部16へ格納しておく。なお、上述した顔向きゲインマップ50、視線ゲインマップ51及び視線偏向レベルマップ52は一例を示すものであり、これらに限定されるものではない。
視線偏向レベルLVDを求めたら、ステップS104において、図2に示す運転補助制御装置20が備える制御変更部23は、ステップS103で求められた視線偏向レベルLVDを用いて車線維持制御の制御内容を変更する。次に、車線維持制御の制御内容の変更について説明する。
(車線維持支援制御について)
図12は、車線維持支援制御の終了判定閾値を変更するためのマップを示す概念図である。視線偏向レベルLVDが大きくなると、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが大きくなるため、運転者MD自身は車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知していないおそれが高い。したがって、視線偏向レベルLVDが大きい場合には、車線維持支援制御の終了判定閾値を変更して、車線維持支援制御の作動範囲を通常よりも拡大する。
通常の車線維持支援制御、すなわち、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生していない場合、あるいは前記ずれが許容範囲にある場合における車線維持支援制御においては、車両1の進行方向前方に存在する車線区分線から求めた車両1の目標とする走行軌跡に対して設定される車両のヨー角δの大きさに応じて、制御を終了させる。すなわち、走行軌跡に対して定められたヨー角δの大きさが制御終了判定閾値δcを超えると、車線維持支援制御を終了させる。本実施形態では、視線偏向レベルLVDに応じて制御終了判定閾値を変更し、車線維持支援制御の作動範囲を通常の車線維持支援制御よりも拡大する。制御終了判定閾値δcは、走行軌跡に対して定められたヨー角δの大きさであり、車両1の右側と左側とでそれぞれ別個に設定される。
このために、本実施形態では、視線偏向レベルLVDと制御終了判定閾値ゲインG4との関係を記述した制御終了判定閾値ゲインマップ53を用いる。制御変更部23は、ステップS103で求められた視線偏向レベルLVDを制御終了判定閾値ゲインマップ53に与え、対応する制御終了判定閾値ゲインG4を取得する。そして、通常の車線維持支援制御における制御終了判定閾値δcに制御終了判定閾値ゲインG4を乗じて、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生している場合における制御終了判定閾値(修正制御終了判定閾値)δc_cを求める。すなわち、修正制御終了判定閾値δc_cは、式(2)のようになる。
δc_c=G4×δc・・(2)
図12に示す制御終了判定閾値ゲインマップ53は、視線偏向レベルLVD=0のときに制御終了判定閾値ゲインG4=1となるように設定されている。視線偏向レベルLVD=0のときは、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生していない。したがって、視線偏向レベルLVD=0のときにおける修正制御終了判定閾値δc_cは、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生していない場合、あるいは前記ずれが許容範囲にある場合における車線維持支援制御と同じ制御終了判定閾値δcとなる。そして、視線偏向レベルLVDの増加とともに、制御終了判定閾値ゲインG4は1よりも大きくなる。
このように、視線偏向レベルLVDが大きくなるにしたがって制御終了判定閾値δcを大きくすることで、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが大きくなるにしたがって、車線維持支援制御の作動範囲をより大きくすることができる。その結果、運転者MD自身が、車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知していないおそれがある場合においては、安全性が向上する。
(車線逸脱警報制御について)
図13は、車線逸脱警報制御の告知タイミングを変更するためのマップを示す概念図である。視線偏向レベルLVDが大きくなると、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが大きくなるため、運転者MD自身は車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知していないおそれが高い。したがって、視線偏向レベルLVDが大きい場合には、車線逸脱警報制御の告知タイミングを変更して、車線逸脱警報制御の告知タイミングを通常よりも早くする。
通常の車線逸脱警報制御、すなわち、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生していない場合、あるいは前記ずれが許容範囲にある場合における車線逸脱警報制御においては、車両1の進行方向前方に存在する車線区分線から求めた車両1の目標とする走行軌跡に対して設定される図5に示すオフセット量gの大きさに応じて、制御を終了させる。すなわち、走行軌跡に対して定められたオフセット量gの大きさが所定の告知開始閾値gsを超えると、車線を逸脱するおそれが告知される。本実施形態では、視線偏向レベルLVDに応じて告知開始閾値gsを変更し、車線逸脱警報制御の告知タイミングを通常の車線逸脱警報制御よりも早くする。告知開始閾値gsは、走行軌跡に対して定められたオフセット量gの大きさであり、車両1の右側と左側とでそれぞれ別個に設定される。
このために、本実施形態では、視線偏向レベルLVDと告知開始閾値ゲインG5との関係を記述した告知開始閾値ゲインマップ54を用いる。制御変更部23は、ステップS103で求められた視線偏向レベルLVDを告知開始閾値ゲインマップ54に与え、対応する告知開始閾値ゲインG5を取得する。そして、通常の車線逸脱警報制御における告知開始閾値gsを告知開始閾値ゲインG5で除して、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生している場合における告知開始閾値(修正告知開始閾値)gs_cを求める。すなわち、告知開始閾値gs_cは、式(3)のようになる。
gs_c=gs/G5・・(3)
図13に示す告知開始閾値ゲインマップ54は、視線偏向レベルLVD=0のときに告知開始閾値ゲインG5=1となるように設定されている。視線偏向レベルLVD=0のときは、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生していない。したがって、視線偏向レベルLVD=0のときにおける告知開始閾値gs_cは、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生していない場合、あるいは前記ずれが許容範囲にある場合における車線逸脱警報制御と同じ告知開始閾値gsとなる。そして、視線偏向レベルLVDの増加とともに、告知開始閾値ゲインG5は1よりも大きくなる。
このように、視線偏向レベルLVDが大きくなるにしたがって告知開始閾値gsを大きくすることで、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが大きくなるにしたがって、車線逸脱警報制御の告知タイミングを通常よりも早くすることができる。その結果、運転者MD自身が、車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知していないおそれがある場合においては、オフセット量が小さい段階で車線を逸脱するおそれが告知されるので、安全性が向上する。
(車線維持支援制御における補助操舵力について)
図14は、車線維持支援制御における補助操舵力を変更するためのマップを示す概念図である。車線維持支援制御を実行する際においては、車両1を車線101の中央付近に走行させるため、操舵補助装置7を用いて補助操舵力を付与する。これが、車線維持支援制御における補助操舵力である。補助操舵力は、車両1の速度Vと旋回半径Rc(道路曲率Rに相当する)とに応じて目標とする横方向加速度Gsを求め、その横方向加速度Gsを達成するように設定される。ここで、補助操舵力は、図1に示す車両1にヨーモーメントを発生させるための力である。例えば、車両1の左側前輪5FLと右側前輪5FRとを操舵するため、操舵補助装置7によって付与する力が補助操舵力に相当する。また、車両1の左側前輪5FLが発生する駆動力と右側前輪5FRが発生する駆動力とに差を設けることにより車両1にヨーモーメントを発生させる機能を車両1が備える場合には、左側前輪5FLと右側前輪5FRとの間における駆動力差が補助操舵力に相当する。
視線偏向レベルLVDが大きくなると、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが大きくなるため、運転者MD自身は車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知していないおそれが高い。したがって、視線偏向レベルLVDが大きい場合には、車線維持支援制御における補助操舵力を変更(増加)して、車両1が目標とする走行軌跡をトレースする性能を向上させる。
通常の車線維持支援制御、すなわち、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生していない場合、あるいは前記ずれが許容範囲にある場合における車線維持支援制御においては、上記手法により、車両1の速度Vと旋回半径Rcとに基づいて定められた横方向加速度Gsに応じて、補助操舵力Faが求められる。本実施形態では、視線偏向レベルLVDに応じて補助操舵力Faを変更し、車線維持支援制御における走行軌跡をトレースする性能を向上させる。
このために、本実施形態では、視線偏向レベルLVDと補助操舵力設定ゲインG6との関係を記述した補助操舵力設定ゲインマップ55を用いる。制御変更部23は、ステップS103で求められた視線偏向レベルLVDを補助操舵力設定ゲインマップ55に与え、対応する補助操舵力設定ゲインG6を取得する。そして、通常の車線維持支援制御における補助操舵力Faに補助操舵力設定ゲインG6を乗じて、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生している場合における補助操舵力(修正補助操舵力)Fa_cを求める。すなわち、修正補助操舵力Fa_cは、式(4)のようになる。なお、車両1の左右の駆動輪間で駆動力を変更できる機能を有している場合、補助操舵力を与える代わりに、左右の駆動輪間で駆動力を変更して、車両1が目標とする走行軌跡をトレースするようにしてもよい。この場合、左右の駆動輪間における駆動力差ΔFDが補助操舵力に相当し、前記駆動力差ΔFDに補助操舵力設定ゲインG6を乗ずる。
Fa_c=G6×Fa・・(4)
図14に示す補助操舵力設定ゲインマップ55は、視線偏向レベルLVD=0のときに補助操舵力設定ゲインG6=1となるように設定されている。視線偏向レベルLVD=0のときは、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生していない。したがって、視線偏向レベルLVD=0のときにおける修正補助操舵力Fa_cは、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生していない場合、あるいは前記ずれが許容範囲にある場合における補助操舵力Faとなる。そして、視線偏向レベルLVDの増加とともに、補助操舵力設定ゲインG6は1よりも大きくなる。
このように、視線偏向レベルLVDが大きくなるにしたがって補助操舵力Faを大きくすることで、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが大きい場合でも、車線維持支援制御における走行軌跡をトレースする性能を向上させることができる。その結果、運転者MD自身が、車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知していないおそれがある場合においては、安全性が向上する。特に、運転者MDの視線方向Deが車両前後方向中心軸Ayに対して偏向していることに起因して、車両1が車線101を逸脱しそうになる場合、車両1には外乱が与えられて車両1の進路が乱されることになる。したがって、この場合には、車両1の外乱に打ち勝って車両1を車線101内に維持する必要があるが、本実施形態においては、運転者MDの視線方向Deが車両前後方向中心軸Ayに対して偏向している場合には、通常よりも大きい補助操舵力を与えて車線維持性能を向上させるので、車両1の外乱に打ち勝って車両1を車線101内に維持しやすくなる。
また、運転者MD自身が、車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知していないおそれがある場合においては、通常よりも強い補助操舵力が付与される結果、通常よりも大きい力で図1に示すハンドル9が操作される。これによって、運転者MDは、視線方向Deが車両前後方向中心軸Ayに対して偏向していることに気付きやすくなるため、運転者MDは、早期に車両1の進行方向前方における車線101の状態を認知することができるようになる。
ステップS104において制御変更部23が車線維持制御の制御内容を変更したら、ステップS105において、図2に示す運転補助制御装置20が備える車線維持制御部24は、変更された制御内容で、車線維持制御を実行する。
以上、本実施形態では、運転者の顔向き及び顔向きに対する視線の偏差に基づいて求めた運転者の視線偏向の程度に応じて、車線維持制御に関する制御を変更する。これによって、車両の目標とする走行軌跡をトレースする能力を向上させることができる。また、視線が車両の進行方向前方を向いていないことを運転者に気付かせることもできる。これによって、運転者の視線が車両の前後方向(進行方向)に対して偏向している場合における車線維持性能を向上させることができる。また、本実施形態では、運転者の顔向きが車両前後方向中心軸(すなわち、車両の進行方向)に対して偏向することが原因で、車両が車線を逸脱しそうになる場合には、車両の目標とする走行軌跡をトレースする能力を向上させたり、通常よりも早いタイミングで逸脱のおそれを告知できるので、安全性を向上させたりすることができる。
(実施形態2)
実施形態2は、実施形態1と同様の構成であるが、運転者の視線方向と車両前後方向中心軸とのずれの方向と、車線維持制御における制御方向(例えば、車線維持支援制御における補助操舵力等を付与する方向)とが同一であるか否かを判定し、両者が異なる場合には、車線維持制御の制御内容を変更する点が異なる。他の構成は、実施形態1の同様である。
図15−1、図15−2は、実施形態2に係る車線維持制御を説明するための模式図である。図15−1は、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれが発生しているため、車線維持支援制御により、左側前輪5FLと右側前輪5FRとが運転者MDの視線方向Deとは反対方向に操舵されるような補助操舵力を与え、車両1を車線101に沿って走行させている状態を示している。図15−2は、車線維持支援制御により、左側前輪5FLと右側前輪5FRとに補助操舵力を与え、車両1を車線101に沿って走行させている状態を示している。図15−2に示す状態においても、運転者MDの視線方向Deと車両前後方向中心軸Ayとのずれは発生しているが、運転者MDの視線方向Deと、左側前輪5FL及び右側前輪5FRの操舵方向とは同じ方向である。
実施形態1においては、視線偏向レベルLVDに基づき、車線維持支援制御による補助操舵力等を変更(増加)したが、図15−2に示すように、運転者MDの視線方向Deと、左側前輪5FL及び右側前輪5FRの操舵方向とは同じ方向であるような場合にも車線維持支援制御による補助操舵力等を増加させると、運転者MDに違和感を与えることがある。そこで、本実施形態においては、運転者MDの視線方向Deと、車線維持制御における制御の方向とが同じ場合には、車線維持制御の制御内容を変更しないか、あるいは制御量(補助操舵力や車線維持支援制御の終了判定閾値、車線逸脱警報制御の告知開始閾値)を通常よりも小さくする。そして、運転者MDの視線方向Deと、車線維持制御における制御の方向とが異なる場合に、車線維持制御の制御内容を変更する。すなわち、車線維持制御の制御量を通常よりも大きくする。これによって、運転者MDに与える違和感を低減できる。ここで、車線維持制御における制御の方向とは、車線維持支援制御における補助操舵力を与える方向や、終了判定閾値を変更する方向(車両1の右か左か)、車線逸脱警報制御における告知開始閾値を変更する方向(車両1の右か左か)等をいう。次に、本実施形態に係る車線維持制御の手順を説明する。本実施形態に係る車線維持制御は、実施形態1で説明した図2に示す運転補助制御装置20によって実現できる。
図16は、実施形態2に係る車線維持制御の手順を示すフローチャートである。図17は、視線偏向角度と視線偏向ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。図18は、車線維持制御における制御量と制御方向ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。図19は、視線偏向レベルと制御量設定ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。本実施形態に係る車線維持制御におけるステップS201、ステップS202、ステップS209は、実施形態1に係る車線維持制御におけるステップS101、ステップS102、ステップS106と同様なので、説明を省略する。
ステップS202においてYesと判定された場合、ステップS203において、運転補助制御装置20の視線偏向レベル演算部22は、図7−1〜図7−3に示す、運転者MDの視線偏向角度θを求める。視線偏向角度θは、上述したように、顔向き角度αと視線角度βとの和で求めることができる。次に、視線偏向レベル演算部22は、ステップS204において、視線偏向ゲインG7を求める。視線偏向ゲインG7は、ステップS203で求めた視線偏向角度θを図17に示す視線偏向ゲインマップ56に与えて、対応する視線偏向ゲインG7を得る。
次に、視線偏向レベル演算部22は、ステップS205において、制御方向ゲインG8を求める。制御方向ゲインG8は、車線維持制御における現時点の制御量CPを図18に示す制御方向ゲインマップ57に与えて、対応する制御方向ゲインG8を得る。ここで、車線維持制御における制御量CPは、上述したように、車線維持支援制御において操舵補助装置7に付与する補助操舵力Faや、車線維持支援制御の終了判定閾値δc、あるいは車線逸脱警報制御の告知開始閾値gc等をいう。これらは、図1に示す車両1の左側に向かうもの、あるいは車両1の左側におけるものを正(+)、車両1の右側に向かうもの、あるいは車両1の右側におけるものを負(−)とする。
例えば、補助操舵力Faは、図1に示す車両1の左側前輪5FL及び右側前輪5FRを左側に操舵する場合は正、左側前輪5FL及び右側前輪5FRを右側に操舵する場合は負となる。車線維持支援制御の終了判定閾値δcは、図1に示す車両1の左側における終了判定閾値が正、右側における終了判定閾値が負となる。また、車線逸脱警報制御の告知開始閾値gcは、図1に示す車両1の左側における告知開始閾値が正、右側における告知開始閾値が負となる。
視線偏向ゲインG7及び制御方向ゲインG8を求めたら、ステップS206において、視線偏向レベル演算部22は、これらを用いて視線偏向レベルLVDを求める。視線偏向レベルLVDは、視線偏向ゲインG7と制御方向ゲインG8との積で求めることができる。すなわち、視線偏向レベルLVDは、式(5)のようになる。
LVD=G7×G8・・(5)
視線偏向ゲインG7と制御方向ゲインG8とは、正又は負の値をとるので、視線偏向ゲインG7と制御方向ゲインG8との積で求める視線偏向レベルLVDも、正又は負の値をとる。視線偏向レベルLVDが正の値となる場合、運転者MDの視線方向Deが左、かつ車線維持制御における制御の方向が左であるか、運転者MDの視線方向Deが右、かつ車線維持制御における制御の方向が右であるかのいずれかである。すなわち、視線偏向レベルLVDが正の値となる場合は、運転者MDの視線方向Deと車線維持制御における制御の方向とが同一である。一方、視線偏向レベルLVDが負の値となる場合、運転者MDの視線方向Deが左、かつ車線維持制御における制御の方向が右であるか、運転者MDの視線方向Deが右、かつ車線維持制御における制御の方向が左であるかのいずれかである。すなわち、視線偏向レベルLVDが負の値となる場合は、運転者MDの視線方向Deと車線維持制御における制御の方向とが異なる。
このように、本実施形態では、視線偏向ゲインG7と制御方向ゲインG8とで求める視線偏向レベルLVDを用いることにより、運転者MDの視線方向Deと車線維持制御における制御の方向とが同一であるか否かを判定することができる。視線偏向レベルLVDを求めたら、視線偏向レベル演算部22は、ステップS207において、ステップS206で求めた視線偏向レベルLVDを、図19に示す制御量設定ゲインマップ58に与え、対応する制御量設定ゲインG9を求める。制御量設定ゲインG9は、視線偏向レベルLVDが負の場合に1よりも大きくなり、0又は視線偏向レベルLVDが正の場合には1となる。
これによって、視線偏向レベルLVDが負の値となる場合は、運転者MDの視線方向Deと車線維持制御における制御の方向とが同じ場合には、通常の車線維持制御の制御内容とし、運転者MDの視線方向Deと車線維持制御における制御の方向とが異なる場合に、車線維持制御の制御内容を変更することができる。これによって、運転者MDの視線方向Deと車線維持制御における制御の方向とが同じ場合において、運転者MDに与える違和感を低減できる。なお、運転者MDの視線方向Deと車線維持制御における制御の方向とが同じ場合には、車線維持制御の制御量を通常よりも小さくしてもよい。すなわち、視線偏向レベルLVDが正の値となる場合、制御量設定ゲインG9を1よりも小さく設定してもよい。
ステップS207において制御変更部23が車線維持制御の制御内容を変更したら、ステップS208において、図2に示す運転補助制御装置20が備える車線維持制御部24は、ステップS207で設定された制御内容で、車線維持制御を実行する。
以上、本実施形態では、運転者の視線方向と車両前後方向中心軸とのずれの方向と、車線維持制御における制御方向とが同一であるか否かを判定し、両者が異なる場合には、車線維持制御の制御内容を変更する。これによって、これによって、運転者の視線方向と車線維持制御における制御の方向とが同じ場合において、運転者に与える違和感を低減できる。
以上のように、本発明に係る運転補助制御装置は、車両の進行方向前方の車線情報に基づき、車両が車線を逸脱することを抑制したり、車線を逸脱するおそれを運転者に告知したりする車線維持制御に有用であり、特に、運転者の視線が車両進行方向前方から偏向している場合に車線維持性能を向上させることに適している。
実施形態1に係る運転補助制御装置を備える車両の構成例を示す構成概略図である。 実施形態1に係る運転補助制御装置の構成を示す説明図である。 実施形態1に係る運転補助制御装置が備える車線区分線検出部のブロック構成図である。 道路形状検出センサが撮像した画像の概略図である。 実施形態1に係る運転補助制御装置が備える車線区分線検出部が出力する道路パラメータを説明するための概略図である。 実施形態1に係る車線維持制御の手順を示すフローチャートである。 運転者の視線方向の偏向状態を示す説明図である。 運転者の視線方向の偏向状態を示す説明図である。 運転者の視線方向の偏向状態を示す説明図である。 運転者の搭乗位置を示す説明図である。 顔向き角度と顔向きゲインとの関係を記述したマップの概念図である。 視線角度と視線ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。 視線偏向レベルと視線偏向ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。 車線維持支援制御の終了判定閾値を変更するためのマップを示す概念図である。 車線逸脱警報制御の告知タイミングを変更するためのマップを示す概念図である。 車線維持支援制御における補助操舵力を変更するためのマップを示す概念図である。 実施形態2に係る車線維持制御を説明するための模式図である。 実施形態2に係る車線維持制御を説明するための模式図である。 実施形態2に係る車線維持制御の手順を示すフローチャートである。 視線偏向角度と視線偏向ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。 車線維持制御における制御量と制御方向ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。 視線偏向レベルと制御量設定ゲインとの関係を記述したマップの概念図である。
符号の説明
1 車両
2 内燃機関
3 変速装置
4 駆動軸
5FL 左側前輪
5FR 右側前輪
5RL 左側後輪
5RR 右側後輪
7 操舵補助装置
8 表示パネル
8I 表示部
9 ハンドル
20 運転補助制御装置
20P 処理部
21 車線区分線検出部
21a エッジ点抽出部
21b エッジ線抽出部
21c 車線区分線抽出部
21d 車線区分線選択部
21e 道路パラメータ演算部
21f 道路パラメータ出力部
22 視線偏向レベル演算部
23 制御変更部
24 車線維持制御部
41 顔向き検出センサ
42 視線検出センサ
43 道路形状検出センサ
44 操舵角センサ
46 加速度センサ
47 ヨーレートセンサ
50 顔向きゲインマップ
51 視線ゲインマップ
52 視線偏向レベルマップ
53 制御終了判定閾値ゲインマップ
54 告知開始閾値ゲインマップ
55 補助操舵力設定ゲインマップ
56 視線偏向ゲインマップ
57 制御方向ゲインマップ
58 制御量設定ゲインマップ
101 車線
200 画像(平面視画像)
201、202 車線区分線

Claims (7)

  1. 車両の運転者の視線が、前記車両の幅方向中心において前記車両の前後を結ぶ軸に対して偏向する程度を表す視線偏向レベル求める視線偏向レベル演算部と、
    前記視線偏向レベル演算部が求めた前記視線偏向レベルに基づき、前記車両が車線内の走行を維持できるようにするための制御に関する制御内容を変更する制御変更部と、
    を含むことを特徴とする運転補助制御装置。
  2. 前記視線偏向レベル演算部は、
    前記運転者の顔向き方向及び前記顔向き方向に対する前記運転者の視線方向に基づいて前記視線偏向レベルを求めることを特徴とする請求項1に記載の運転補助制御装置。
  3. 前記視線偏向レベル演算部は、
    前記車両が備える操舵装置の位置に応じて、前記視線偏向レベルを変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の運転補助制御装置。
  4. 前記制御変更部は、
    前記車両の操舵輪へ補助操舵力を付与する制御の終了を判定する閾値を、前記視線偏向レベル演算部が求めた前記視線偏向レベルに応じて変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の運転補助制御装置。
  5. 前記制御変更部は、
    前記車両が前記車線を逸脱するおそれがあることを前記運転者へ告知するタイミングを、前記視線偏向レベル演算部が求めた前記視線偏向レベルに応じて変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の運転補助制御装置。
  6. 前記制御変更部は、
    前記車両を操舵する補助操舵力を、前記視線偏向レベル演算部が求めた前記視線偏向レベルに応じて変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の運転補助制御装置。
  7. 前記制御変更部は、
    前記運転者の視線が前記車両の前後方向に対して偏向する方向と、前記車両が前記車線を逸脱することを抑制するための制御の方向とが一致するか否かを判定し、一致しない場合には、前記視線偏向レベルに基づき、前記車両が車線内の走行を維持できるようにするための制御に関する制御内容を変更することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の運転補助制御装置。
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