JPH1191684A - 水上滑走艇 - Google Patents

水上滑走艇

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JPH1191684A
JPH1191684A JP9258825A JP25882597A JPH1191684A JP H1191684 A JPH1191684 A JP H1191684A JP 9258825 A JP9258825 A JP 9258825A JP 25882597 A JP25882597 A JP 25882597A JP H1191684 A JPH1191684 A JP H1191684A
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crankshaft
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4サイクルエンジンの吸気系機器及び排気系
機器を理想的に配置し、排気系機器を確実に保持できる
水上滑走艇を提供する。 【解決手段】 船体1に4サイクルで水冷の4気筒エン
ジン6とジェットポンプ32とをそれぞれ搭載し、4気
筒エンジン6のクランク軸12を船体1の左右横方向
に、4気筒エンジン6のシリンダ11をジェットポンプ
32のインペラ軸33に対して垂直にそれぞれ指向させ
る。インペラ軸33の中心線に対してシリンダ11を垂
直に配置するので、吸気系機器30と排気系機器41と
をほぼ一直線状に配置できる。これにより、4気筒エン
ジン6の運転時に吸気抵抗と排気抵抗とが減少し、吸入
空気の充てん効率と排気効率とを向上させることが可能
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インペラの回転で
後方に水を噴射して推進する水上滑走艇に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の小型の水上滑走艇は、図示しない
が、その船体に2サイクルエンジンとジェットポンプと
をそれぞれ搭載し、2サイクルエンジンを駆動してジェ
ットポンプを動作させ、所定の方向に推進する。船体に
2サイクルエンジンを搭載するのは、2サイクルエンジ
ンは、オイルパンや動弁機構を必要とせず、軽量・コン
パクトであるとともに、比出力も高く、小型の水上滑走
艇にきわめて適しているという理由に基づくものであ
る。
【0003】しかしながら、2サイクルエンジンでは、
炭化水素(以下、HCと略称する)の排出量が多く、燃
料消費が大きいので、大気の汚染や川水、湖水、又は海
水の汚染を防止するという要請に十分応えることができ
ない。そこで、近年においては、HC排出量と燃料消費
率とに優れた4サイクルエンジンを使用して環境汚染の
防止に寄与するとともに、2サイクルエンジンと同等の
出力を確保するため、高回転化、大排気量、及び多気筒
化を図るようにしている。特に、4サイクルエンジンの
高回転化を図り、軽量・コンパクト化と高出力とを実現
するようにしている。
【0004】なお、この種の水上滑走艇に関する先行技
術文献として特開平7−237586号公報、特開平7
−237587号公報、特開平7−237588号公
報、特開平8−26185号公報、特開平8−4959
6号公報、及び特開平8−53098号公報などがあげ
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の水上滑走艇は、
以上のように4サイクルエンジンを使用するとともに、
2サイクルエンジンと同等の出力を実現するため、高回
転化、大排気量、及び多気筒化を図るようにしている
が、これを実現するには、4サイクルエンジンの吸気系
機器と排気系機器とを理想的に配置しなければならず、
大きなエンジンスペースを必要とする。また、排気系機
器は、排ガスで高温化する点に鑑み、ウォータジャケッ
トが安全上の観点から設けられて水冷されるので、大型
化し、重くなる。しかしながら、従来の水上滑走艇のエ
ンジン室のスペースは、2サイクルエンジンの搭載使用
時となんら変わらないので、吸気系機器及び排気系機器
を理想的に配置したり、この大型で重い排気系機器を確
実に保持することはきわめて困難であるという問題があ
った。
【0006】本発明は、前記従来の問題に鑑みなされた
もので、4サイクルエンジンの吸気系機器及び排気系機
器を理想的に配置し、この排気系機器を確実に保持する
ことのできる水上滑走艇を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にお
いては、前記課題を達成するため、船体にエンジンとジ
ェットポンプとをそれぞれ搭載し、該エンジンの駆動で
該ジェットポンプを動作させて推進するものにおいて、
前記エンジンのクランク軸を前記船体の横方向に向け、
該エンジンのシリンダを前記ジェットポンプのインペラ
軸に対してほぼ垂直に配置するようにしている。 な
お、前記クランク軸の回転駆動力を前記インペラ軸に向
きを変えて伝達する動力伝達機構を該クランク軸よりも
前記船体の後方に設けることが好ましい。また、前記エ
ンジンの吸気系機器を該クランク軸よりも前記船体の前
方に、該エンジンの排気系機器を該クランク軸よりも該
船体の後方にそれぞれ設けるとともに、該排気系機器を
前記エンジンのクランクケースの上方に備えると良い。
【0008】請求項1記載の発明によれば、エンジンの
吸気系から排気系までをほぼ一直線状にレイアウトする
ことができ、これにより、吸気抵抗と排気抵抗とが減少
する。また、吸気管内、排気管内における吸気・排気脈
動、吸気・排気慣性の減衰が小さくなり、吸気・排気脈
動効果と吸気・排気慣性効果とをそれぞれ活用すること
が可能になる。また、請求項2記載の発明によれば、エ
ンジンの出力部分とジェットポンプとの間の距離を短く
することができるとともに、これらを接続する軸の全長
を短くすることができる。
【0009】また、請求項3記載の発明によれば、排気
ポート部分、クランクケース、エンジンマウントフレー
ム、エンジンブラケット、あるいはこれらに類似する部
品などを用いて排気系機器を支持固定できる。したがっ
て、排気系機器とシリンダヘッド、クランクケース、及
び又はエンジンマウントフレームとを強固に結合するこ
とが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本実施形態における水上滑走艇
は、船体1に4サイクルで水冷の4気筒エンジン6とジ
ェットポンプ32とをそれぞれ搭載し、4気筒エンジン
6のクランク軸12を船体1の左右横方向に、4気筒エ
ンジン6のシリンダ11をジェットポンプ32のインペ
ラ軸33に対して垂直にそれぞれ指向させている。そし
て、4気筒エンジン6の各気筒の排気ポートに排気マニ
ホールドパイプ38を接続し、この複数の排気マニホー
ルドパイプ38の下流端部を流出部39とし、この流出
部39を継手パイプ40を介してマフラ64の排気パイ
プ60に接続する。
【0011】船体1は、各種の合成樹脂で一体成形さ
れ、図1に示すように、その上部中央の前部寄りに回転
可能な操向ハンドル2が、上部後方にはバンド付きのシ
ート3がそれぞれ設けられるとともに、このシート3の
左右両側には図示しない足乗せ用のステップがそれぞれ
一体成形されており、シート3に跨がった図示しない乗
員が操向ハンドル2などを適宜操作することにより水面
上を滑走推進する。
【0012】船体1は、直進安定性や反力の抑制などを
考慮した構造に構成され、図2に示すように、内部中央
から少々前部にずれた箇所のエンジン室に複数のマウン
トゴム4及びほぼ箱形のマウントフレーム5を介して大
型で直列の4気筒エンジン6が垂直起立状態に設置され
ている。船体1の内部中央の後部寄りには4気筒エンジ
ン6に燃料を供給する燃料タンク7が設置され、内部中
央の最後部付近のポンプ室には船体1の前後方向に指向
するジェットポンプ32が設置されている。
【0013】エンジン室は図示しない複数の大気流通ダ
クトを介して大気を導入するよう構成されている。ま
た、4気筒エンジン6は、図1や図2に示すように、そ
の下部にクランクケース9を備え、このクランクケース
9には上部にシリンダヘッド10を備えたシリンダ11
が縦に取り付けられている。クランクケース9の内部に
はクランク軸12が複数の軸受を介して軸支され、この
クランク軸12がクランクケース9の内部の動力変向機
構13に駆動歯車14を介して噛合しており、この動力
変向機構13がクランク軸12の回転駆動力を90°変
換して減速伝達するよう機能する。
【0014】動力変向機構13は、図3に示すように、
クランク軸12の一側部に嵌め着けられた駆動歯車14
と、クランク軸12に平行に軸支された駆動シャフト1
5と、クランクケース9の内部中心の中心部から後方に
かけて複数の軸受16を介して軸支された従動シャフト
17とを備えている。駆動シャフト15は、クランクケ
ース9の内部後方の一側部に複数の軸受18を介して軸
支され、その一端部にマグネトー19が、中央部にナッ
ト20を介して駆動歯車14と噛合する従動歯車21
が、そして他端部には駆動ベベルギヤ22がそれぞれ取
り付けられている。
【0015】マグネトー19は、図3に示すように、駆
動シャフト15に取り付けられたフライホイール23を
備え、このフライホイール23の内周部にN極とS極と
を交互に備えた永久磁石24が取り付けられており、フ
ライホイール23には永久磁石24に対向する発電コイ
ル25が内蔵されている。さらに、従動シャフト17に
は従動ベベルギヤ26がナット27を介して嵌め着けら
れ、この従動ベベルギヤ26が駆動ベベルギヤ22と相
互に噛合する。
【0016】このような動力変向機構13を備えた4気
筒エンジン6は、従来のような縦置きタイプではなく、
横置きタイプとして使用され、シリンダ11が船体1の
左右横方向に並んでいる。また、クランク軸12の中心
線の上方、かつ前方にはエアボックス28及びキャブレ
タ29からなる吸気系機器30が設置され、クランク軸
12の後方一側部には4気筒エンジン6の潤滑用のオイ
ルタンク31がオイルパイプを介して設置されており、
比較的余裕のある前後方向のスペースがきわめて効率的
に活用される。なお、オイルタンク31は、4気筒エン
ジン6の重心位置を低くし、冷却性能の向上を確保する
ことができるよう、オイルの送り・戻り用のポンプと共
にドライサンプの一部を構成している。
【0017】ジェットポンプ32は、図1や図2に示す
ように、船体1の中心線上に傾斜して位置するステンレ
ス製のインペラ軸33を備え、このインペラ軸33が動
力変向機構13の従動シャフト17にゴム製のカップリ
ング34を介して接続されている。インペラ軸33の末
端部にはケーシング35の内部で回転するインペラ36
が嵌め着けられ、このインペラ36の回転で船体1の開
口部から水を吸い上げ、ノズル37から後方に水が噴射
される。
【0018】なお、ケーシング35の内部にはステータ
(図示せず)が固定されている。また、ノズル37は操
向ハンドル2のステアリング操作に基づき揺動するよう
構成され、この揺動で水上滑走艇の操舵が行われる。さ
らに、ジェットポンプ32の吐出側には冷却水取入口
(図示せず)が設けられ、この冷却水取入口から複数の
排気マニホールドパイプ38に冷却水がそれぞれ給水さ
れる。
【0019】複数(本実施形態では4本)の排気マニホ
ールドパイプ38は、図1、図2、図4ないし図6に示
すように、長さがほぼ同一の複数の管からなり、各シリ
ンダ11のシリンダヘッド10の排気ポートに湾曲接続
されてクランク軸12の後方に位置しており、下流端部
がクランクケース9上で集合して単一の流出部39を形
成するとともに、この流出部39が継手パイプ40に貫
通して接続されている。複数の排気マニホールドパイプ
38は、継手パイプ40とともに排気系機器41を構成
し、マウントフレーム5に支持されるとともに、クラン
クケース9の上方に位置している。
【0020】各排気マニホールドパイプ38は、同軸の
二重管構造に構成され、長い内管42とやや短い外管4
3との間には冷却水の流通用のジャケット44が区画形
成されている。外管43は、その上下流部にニップル4
5をそれぞれ備え、上流部に冷却水流入管46が接続さ
れており、下流部には冷却水流出管47が接続されてい
る。
【0021】継手パイプ40は、図5や図6に示すよう
に、板金加工で複数の排気マニホールドパイプ38を並
べて貫通支持する拡径筒部48、上流部から下流部に向
かうにつれ徐々に断面積を減少させるテーパ筒部49、
及び縮径筒部50を備えた一体構造に構成され、マウン
トフレーム5に支持されるとともに、クランクケース9
の上方に位置している。拡径筒部48とテーパ筒部49
は、二重壁構造に構成され、インナーシェル51とアウ
ターシェル52との間には冷却水の流通用のジャケット
53が区画形成されており、拡径筒部48のアウターシ
ェル52の上流部に複数の冷却水流入管54が、下流部
には冷却水流出管55がそれぞれ接続されている。
【0022】複数の冷却水流入管54は、排気マニホー
ルドパイプ38の冷却水流出管47に連通パイプ56を
介して接続されている。また、冷却水流出管55は排気
パイプ60の冷却水流入管54に連通パイプ57を介し
て接続されている。また、縮径筒部50には図5や図6
に示すように、取付ジョイント58が嵌め着けられ、こ
の取付ジョイント58に排気パイプ60の上流部の取付
ジョイント59が耐ショック、耐振動用の球面ガスケッ
トや締結具を介して接続されている。
【0023】排気パイプ60は、その上流部から下流部
に向かうにつれ船体1の中心部から側部方向に徐々に向
かい、かつ下降するよう屈曲形成され、振動吸収用の支
持ブラケット61に支持されている。この排気パイプ6
0は、その上流部に継手パイプ40用の取付ジョイント
59が嵌め着けられ、下流部には取付ジョイント63が
嵌め着けられており、この取付ジョイント63がマフラ
64の取付ジョイントに球面ガスケットや締結具を介し
て接続されている。また、排気パイプ60は、同軸の二
重管構造に構成され、図示しない触媒を内蔵した内管と
外管との間には冷却水の流通用のジャケットが区画形成
されている。外管は、その上下流部にニップルをそれぞ
れ備え、上流部に冷却水流入管54が接続されており、
下流部には冷却水流出管55が接続されている。
【0024】さらに、マフラ64は、図2に示すよう
に、上下流方向に図示しない複数の排気室を並べ備え、
船体1の内部の後部一側に設置されている。複数の排気
室は相互に連通され、上流部の排気室から船体1の前方
に伸びる接続管65には排気パイプ60の下流部の取付
ジョイント用の取付ジョイント66が形成されており、
下流部の排気室にはジェットポンプ32と交差する平面
ほぼL字形の排気ホース67が船外排出用として接続さ
れている。なお、上流部の排気室は排気パイプ60の冷
却水流出管55に連通パイプ68を介して接続されてい
る。
【0025】前記構成において、シート3に跨がった乗
員が4気筒エンジン6を始動させると、4気筒エンジン
6の回転駆動力を動力変向機構13が向きを変えてイン
ペラ軸33に伝達し、ジェットポンプ32が駆動してイ
ンペラ36を回転させ、このインペラ36が船体1の開
口部から水を吸い上げ、ノズル37から後方に水が噴射
される。この水の噴射作用により水上滑走艇が水面上を
滑走する。この際、排ガスは、4気筒エンジン6の排気
ポートから排気マニホールドパイプ38、継手パイプ4
0、排気パイプ60、及びマフラ64を順次通過し、排
気ホース67から船体1の船尾から船外に排気される。
【0026】また、4気筒エンジン6の始動に伴い、海
水や湖水からなる冷却水(矢印で示す)が冷却水取入口
に流入し、この冷却水取入口から連通パイプを介して排
気マニホールドパイプ38のジャケット44、継手パイ
プ40のジャケット53、及び排気パイプ60のジャケ
ットに順次給水され、過熱された排気マニホールドパイ
プ38、継手パイプ40、排気パイプ60及び触媒を冷
却する。こうして排気マニホールドパイプ38、継手パ
イプ40、排気パイプ60及び触媒を冷却した冷却水
は、排気パイプ60のジャケットからマフラ64を通過
して排気ホース67に流入し、その後、船外に排出され
る。
【0027】前記構成によれば、4気筒エンジン6を利
用するので、2サイクルエンジンに比べ、HCが大幅に
少なくなり、有効な排ガス対策とすることができる。ま
た、インペラ軸33の中心線に対してシリンダ11を垂
直に配置しているので、吸気系機器30と排気系機器4
1とをほぼ一直線状に配置することができる。この配置
により、4気筒エンジン6の運転時に吸気抵抗と排気抵
抗とが減少し、吸入空気の充てん効率と排気効率とを著
しく向上させることが可能になる。また、吸気系機器3
0と排気系機器41とをほぼ一直線状に配置するので、
吸気管内、排気管内における吸気・排気脈動、吸気・排
気慣性の減衰が小さくなり、吸気・排気脈動効果と吸気
・排気慣性効果とをそれぞれ十分に活用することが可能
になる。そして、この活用を通じて4気筒エンジン6の
出力の向上が期待できる。
【0028】また、スペースに余裕のある船体1の前後
方向に吸気系機器30と排気系機器41とをほぼ一直線
状に配置するので、吸気管、排気マニホールドパイプ3
8、及び排気パイプ60を長くして4気筒エンジン6の
出力の大幅な向上が期待できる。これらの機能により、
4サイクルエンジンを高回転型、高出力型にすることが
でき、従来の2サイクルエンジン以上の性能を得ること
ができる。また、ベベルギヤタイプの動力変向機構13
をクランク軸12よりも船体1の後方に設けるので、4
気筒エンジン6の出力端部とジェットポンプ32との間
の距離を短縮することができ、これらを結合するインペ
ラ軸33を短縮することができる。このインペラ軸33
の短縮により、船体全体の軽量化とコストダウンとを図
ることができ、しかも、インペラ軸33の曲げ振動やね
じり振動を抑制防止することが可能になる。
【0029】また、クランクケース9の上方に重量物で
ある排気系機器41を設置するので、この排気系機器4
1の支持固定を排気ポート部分だけではなく、クランク
ケース9、エンジンマウントフレーム5、エンジンブラ
ケット61、あるいはこれらに類似する部品にさせるこ
とができる。したがって、排気系機器41とシリンダヘ
ッド10、クランクケース9、及び又はエンジンマウン
トフレーム5との強固な結合が期待でき、4気筒エンジ
ン6の振動、走行時の船体振動から生じる耐久性の低下
を未然に防止することが可能になる。さらに、重い燃料
タンク7とオイルタンク31とをクランク軸12よりも
後方にそれぞれ設置するとともに、これら7、31の間
に排気系機器41を介在させたレイアウトに設定してい
るので、操縦性やバランスが非常に向上する。
【0030】なお、前記実施形態では4気筒エンジン6
を示したが、なんらこれに限定されるものではなく、例
えば2気筒、3気筒、又は5気筒以上のエンジンを使用
しても良いのはいうまでもない。また、燃料タンク7と
オイルタンク31のいずれか一方をクランク軸12より
も後方に設置しても良い。また、動力変向機構13の形
状や構造などを適宜変更しても良い。また、インペラ軸
33に対してシリンダ11を完全な垂直に配置しても良
いし、あるいはシリンダ11をおおよそ垂直と認められ
る程度に配置しても良い。また、排気マニホールドパイ
プ38の本数、あるいは支持ブラケット61や触媒の数
などは適宜増減することができる。
【0031】また、複数の排気マニホールドパイプ38
の長さを適宜変更することも可能である。また、他の冷
却流体を適宜利用することもできる。また、排気マニホ
ールドパイプ38及び又は継手パイプ40をクランクケ
ース9に支持させても良い。また、継手パイプ40を二
重管構造としても良い。また、マウントフレーム5に複
数の排気マニホールドパイプ38を支持させたが、クラ
ンクケース9の表面などを使用しても良い。また、各パ
イプの接続方式としては、ねじ込み式、突き合わせ溶接
式、差し込み溶接式、食い込み式、又はフレア式などを
適宜用いることが可能である。さらに、ジャケット4
4、53を区画形成する内管42やインナーシェル51
に冷却流体噴出孔を単数複数開けても良いのはいうまで
もない。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、4サイクルエンジンの吸気系機器及び排気系機器を
理想的、かつ適切に配置し、排気系機器を確実に保持す
ることができるという効果がある。また、請求項2記載
の発明によれば、エンジンとジェットポンプとの間の距
離を短かくでき、これらを結合する軸を短縮することが
できる。また、この軸の短縮を通じて船体全体の軽量化
とコストダウンとが可能になり、軸の曲げ振動などを抑
制防止することができる。さらに、請求項3記載の発明
によれば、エンジンの振動、走行時の船体振動から生じ
る耐久性の低下を防止することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水上滑走艇の実施形態を示す断面
側面図である。
【図2】本発明に係る水上滑走艇の実施形態を示す断面
平面図である。
【図3】本発明に係る水上滑走艇の実施形態におけるエ
ンジンを一部簡略化して示す断面平面図である。
【図4】本発明に係る水上滑走艇の実施形態におけるエ
ンジン、排気マニホールドパイプ、及び継手パイプを示
す平面図である。
【図5】本発明に係る水上滑走艇の実施形態における排
気マニホールドパイプと継手パイプとを示す正面図であ
る。
【図6】図5の断面説明図である。
【符号の説明】
1 船体 5 マウントフレーム 6 4気筒エンジン(エンジン) 9 クランクケース 11 シリンダ 12 クランク軸 13 動力変向機構(動力伝達機構) 30 吸気系機器 32 ジェットポンプ 33 インペラ軸 36 インペラ 38 排気マニホールドパイプ 39 流出部 40 継手パイプ 41 排気系機器 60 排気パイプ 64 マフラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体にエンジンとジェットポンプとをそ
    れぞれ搭載し、該エンジンの駆動で該ジェットポンプを
    動作させて推進する水上滑走艇において、 前記エンジンのクランク軸を前記船体の横方向に向け、
    該エンジンのシリンダを前記ジェットポンプのインペラ
    軸に対してほぼ垂直に配置したことを特徴とする水上滑
    走艇。
  2. 【請求項2】 前記クランク軸の回転駆動力を前記イン
    ペラ軸に向きを変えて伝達する動力伝達機構を該クラン
    ク軸よりも前記船体の後方に設けた請求項1記載の水上
    滑走艇。
  3. 【請求項3】 前記エンジンの吸気系機器を該クランク
    軸よりも前記船体の前方に、該エンジンの排気系機器を
    該クランク軸よりも該船体の後方にそれぞれ設けるとと
    もに、該排気系機器を前記エンジンのクランクケースの
    上方に備えた請求項1又は2記載の水上滑走艇。
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