JPH1190354A - 洗浄用ブラシ装置 - Google Patents

洗浄用ブラシ装置

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JPH1190354A
JPH1190354A JP9253723A JP25372397A JPH1190354A JP H1190354 A JPH1190354 A JP H1190354A JP 9253723 A JP9253723 A JP 9253723A JP 25372397 A JP25372397 A JP 25372397A JP H1190354 A JPH1190354 A JP H1190354A
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JP
Japan
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synthetic resin
soft synthetic
semiconductor wafer
cleaned
core material
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Application number
JP9253723A
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English (en)
Inventor
Daisuke Matsushima
大輔 松嶋
Takeshi Osada
健 長田
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Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は被洗浄物の被洗浄面を均一に洗浄
することができる洗浄用ブラシ装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 半導体ウエハ2に対向して配置され回転
駆動されることで上記被洗浄面を洗浄するロ−ル状の洗
浄用ブラシ装置において、柱状の芯材21b、22b
と、所定の幅寸法の帯状に形成されていて、端部を上記
芯材の外周面から径方向に所定寸法突出させて周方向に
所定間隔で、かつ軸方向ほぼ全長にわたって上記芯材に
保持された複数の軟質合成樹脂シ−ト21c、22cと
からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は被洗浄物の被洗浄
面を洗浄するためのロ−ル状の洗浄用ブラシ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば半導体装置の製造工程において
は、被洗浄物としての半導体ウエハを高い清浄度で洗浄
することが要求される工程がある。このような半導体ウ
エハを洗浄する方式としては、洗浄液中に複数枚の半導
体ウエハを浸漬するデイップ方式や半導体ウエハに向け
て洗浄液を噴射して一枚づつ洗浄する枚葉方式があり、
最近では高い清浄度が得られるとともに、コスト的に有
利な枚葉方式が採用されることが多くなってきている。
【0003】枚葉方式の1つとしてロ−ルブラシを用い
た洗浄装置が知られている。この洗浄装置は半導体ウエ
ハを搬送ラインによって所定方向に搬送するとともに、
その搬送途中に、上記半導体ウエハの表裏両面に接触す
る状態で複数のロ−ルブラシを、その軸線を半導体ウエ
ハの搬送方向に対して直交させて配置し、洗浄液を供給
しながら各ロ−ルブラシを回転させることで、上記ロ−
ルブラシによって上記半導体ウエハの表裏両面に付着し
た微粒子を除去するようにしている。
【0004】ロ−ルブラシとしては芯材の外周面にブラ
シ毛を植設した構成のものや芯材の外周面に筒状に形成
されたPVA(ポリビニルアルコ−ル)などのスポンジ
状の軟質合成樹脂を設けた構成などが知られており、最
近ではブラシ毛に比べて摩耗によるパ−ティクルの発生
が少なく、精密に洗浄することができる後者の構成のロ
−ルブラシ(以下、スポンジロ−ルブラシという)が用
いられることが多くなっている。
【0005】スポンジロ−ルブラシの外周面を半導体ウ
エハに強く押し当て過ぎると、半導体ウエハに傷を付け
る虞があるため、スポンジロ−ルブラシの外周面は被洗
浄物にわずかに接触する程度の強さで押し当てることが
望ましい。
【0006】ところで、スポンジロ−ルブラシは、その
スポンジ部分が成型品もしくは乾燥したPVAを切削加
工によって形成していたので、寸法精度が悪いというこ
とがあった。そのため、スポンジロ−ルブラシの外周面
の軸方向全長を半導体ウエハに対してわずかに接触する
程度の強さで押し当てようとしても、均一に押し当てる
ことが難しいばかりか、接触しない部分が生じるなどす
るため、被洗浄物の洗浄度合にばらつきが発生し易いと
いうことがあった。
【0007】スポンジロ−ルブラシによって除去された
パ−ティクルは、そのスポンジ部分の内部に入り込むこ
とがある。そのため、使用に先立ってスポンジロ−ルブ
ラシを水洗いするということが行われる。つまり、PV
Aによって形成されたスポンジロ−ルブラシは高価であ
るため、繰り返して使用される。その場合、ロ−ル状の
スポンジ部分の径方向内方に入り込んだパ−ティクルを
確実に洗浄除去することが難しい。そのため、そのスポ
ンジロ−ルブラシを再使用すると、残留するパ−ティク
ルが半導体ウエハに逆転移してしまうという虞がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、スポンジ
ロ−ルブラシからなる従来の洗浄用ブラシ装置は、スポ
ンジ部分が成形品もしくは乾燥した合成樹脂を切削加工
して形成していたので、形状精度が十分に得られないと
いうことがあった。
【0009】そのため、被洗浄物との接触圧が軸方向全
長にわたって一定とならず、均一な洗浄が行えないとい
うことがあったり、パ−ティクルが内部に入り込み易
く、そして内部に入り込んだパ−ティクルが除去しにく
いため、そのパ−ティクルが被洗浄物に再付着するなど
のことがあった。
【0010】この発明は、形状精度にかかわらず、軸方
向全長にわたって被洗浄物に適度な接触圧で接触して洗
浄することができるとともに、被洗浄物から除去したパ
−ティクルが再付着することがないようにした洗浄用ブ
ラシ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、被洗浄物の被洗浄面に対向して配
置され回転駆動されることで上記被洗浄面を洗浄するロ
−ル状の洗浄用ブラシ装置において、柱状の芯材と、所
定の幅寸法の帯状に形成されていて、端部を上記芯材の
外周面から径方向に所定寸法突出させて周方向に所定間
隔で、かつ軸方向ほぼ全長にわたって上記芯材に保持さ
れた複数の軟質合成樹脂シ−トとからなることを特徴と
する。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記芯材は、外周面に軸方向ほぼ全長にわたる保持
溝が周方向に所定間隔で形成され、この保持溝には、U
字状に折曲げられた上記軟質合成樹脂シ−トの幅方向中
途部と押え部材とが順次挿入され、この押え部材が上記
芯材に固定されることで上記軟質合成樹脂シ−トが保持
されることを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記芯材は複数枚の板部材が積層固定されてなり、
各板部材の接合面間には上記軟質合成樹脂シ−トの幅方
向中途部が介装保持されてなることを特徴とする。
【0014】請求項1の発明によれば、芯材に軟質合成
樹脂シ−トを、その端部を上記芯材の外周面から所定寸
法突出させて保持するようにしたことで、その端部の突
出部分が弾性的に屈曲して被洗浄物に接触するから、軸
方向全長が被洗浄物に程よい強さで接触するから、被洗
浄物をむらなく洗浄することができ、しかもパ−ティク
ルは軟質合成樹脂シ−トの表面に付着し、しかも薄いた
めに内部に入り込みにくいから、使用前に軟質合成樹脂
シ−トを水洗いすることで、それに付着したパ−ティク
ルを確実に除去して被洗浄物への再付着を防止できる。
【0015】請求項2の発明によれば、芯材に保持溝を
形成し、その保持溝に軟質合成樹脂シ−トを押え部材に
よって保持するようにしたので、簡単な構成で確実に軟
質合成樹脂シ−トを保持することができる。
【0016】請求項3の発明によれば、芯材を積層され
る複数枚の板部材から構成し、各板部材の接合面間に軟
質合成樹脂シ−トを介装保持するようにしたことで、簡
単な構成で確実に軟質合成樹脂シ−トを保持することが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図1乃至図6を参照して説明する。図1と図2はこの発
明の洗浄用ブラシ装置が用いられる洗浄装置を示し、こ
の洗浄装置は洗浄槽1を備えている。洗浄槽1の一側壁
には導入口3が形成されている。この導入口3からは、
被洗浄物としての半導体ウエハ2が図示しない受け渡し
ロボットによって内部に導入されるようになっている。
上記洗浄槽1の上記一側壁に隣接する側壁には洗浄され
た半導体ウエハ2を同じく図示しない受け渡しロボット
によって搬出するための導出口4が形成されている。上
記導入口3と導出口4はシャッタ3a、4aによって開
閉されるようになっている。
【0018】上記洗浄槽1内にはユニットケ−ス5が設
けられている。このユニットケ−ス5の内部には、上記
半導体ウエハ2の導入方向の中心線Cと直交する方向の
一端側に3本の駆動ロ−ラ6が配置され、他端側には2
本の規制ロ−ラ7が配置されている。各ロ−ラ6、7
は、それぞれ軸線を垂直にして回転自在に、しかも上記
半導体ウエハ2の周方向に沿って所定の間隔で配設され
ている。
【0019】上記各ロ−ラ6、7の配置状態をさらに詳
述する。すなわち、図1に示すように上記ユニットケ−
ス5の内底部は仕切板8によって隔別され、この仕切板
8の下方には支持板9が配設されている。上記駆動ロ−
ラ6と規制ロ−ラ7とは上記仕切板8に形成された通孔
8aを貫通している。駆動ロ−ラ6の下端部は上記支持
板9に立設された第1の軸受体11によって回転自在か
つスラスト方向にスライド不能に支持されている。
【0020】上記規制ロ−ラ7の下端部は第2の軸受体
12によって回転自在かつスラスト方向にスライド不能
に支持されている。上記第2の軸受体12は上記支持板
9にスライド自在に設けられていて、図1に矢印で示す
ように駆動シリンダ13により上記駆動ロ−ラ6に対し
て接離する方向に駆動されるようになっている。
【0021】上記駆動ロ−ラ6の上部には大径部6aが
設けられ、その大径部6aの上面は上記半導体ウエハ2
の周辺部が係合する係合部15となっている。係合部1
5は水平面となっているが、径方向外方に行くにつれて
低く傾斜する傾斜面であってもよい。
【0022】上記規制ロ−ラ7の上部は小径部7aに形
成され、この小径部7aは上記半導体ウエハ2の周辺部
に接触して上記係合部15に係合保持された半導体ウエ
ハ2が径方向にずれ動くのを規制するようになってい
る。
【0023】上記駆動ロ−ラ6と規制ロ−ラ7とが仕切
板8の通孔8aを貫通した箇所はラビリンス構造16と
なっている。それによって、上記半導体ウエハ2を洗浄
する洗浄液が上記通孔8aからユニットケ−ス5の外部
へ流出するのを阻止している。
【0024】上記駆動ロ−ラ6は第1の駆動機構17に
よって回転駆動されるようになっている。この第1の駆
動機構17は図1に示すように上記支持板9の下方に配
置されたモ−タ18を有する。このモ−タ18の回転軸
18aには駆動プ−リ19aが嵌着されている。この駆
動プ−リ19aと上記各駆動ロ−ラ6の下端部にそれぞ
れ嵌着された3つの従動プ−リ19bとの間にはベルト
20が図示しないテンショロ−ラによって張力を調整さ
れて張設されている。したがって、上記モ−タ18が作
動すれば、ベルト20を介して上記各駆動ロ−ラ6を回
転駆動することができるようになっている。
【0025】上記ユニットケ−ス5内には洗浄用ブラシ
装置としての下部ロ−ルブラシ21と上部ロ−ルブラシ
22とが軸線O1 、O2 を上記ユニットケ−ス5の中心
線Cに対して平行、かつその中心線Cと直交する方向に
対してずらして配置されている。つまり、下部ロ−ルブ
ラシ21の軸線O1 は上記中心線Cよりも規制ロ−ラ7
側に位置しており、上部ロ−ルブラシ22の軸線O2 は
駆動ロ−ラ6側に偏倚されている。
【0026】上記下部ロ−ルブラシ21と上部ロ−ルブ
ラシ22とは図2に示す第2の駆動機構20Aによって
それぞれ回転駆動されるとともに、上下駆動機構20B
によって上下方向に駆動されるようになっている。
【0027】つまり、各ロ−ルブラシ21、22は図5
と図6に示すように支軸21a、22aに取付けられた
芯材21b、22bと、この芯材21b、22bの外周
面に設けられた軟質合成樹脂シ−ト21c、22cから
なる。図2に示すように、支軸21a、22a(22a
のみ図示)の一端部はユニットケ−ス5の一側壁から外
部に突出し、その突出部分には軸受体23とモ−タ24
とが一体化された駆動ユニット25が設けられている。
【0028】各駆動ユニット25の軸受体23には上記
支軸21a、22aが回転自在に支持されているととも
に、その軸受体23の内部で上記モ−タ24の回転軸
(図示せず)に連結されている。上記下部ロ−ルブラシ
21と上部ロ−ルブラシ22とはそれぞれモ−タ24に
よって図1に矢印で示すように互いに逆方向であるとと
もに、これらロ−ルブラシ21、22間に供給された半
導体ウエハ2をその回転力で駆動ロ−ラ6の外周面に押
し付ける方向に回転駆動されるようになっている。
【0029】上記一対の駆動ユニット25には、図2と
図3に示すようにそれぞれア−ム26の一端が固着され
ている。各ア−ム26の他端部は、上記ユニットケ−ス
5の近傍に配置されたハウジング27の一側壁に形成さ
れた縦長の通孔28からその内部に導入されている。各
ア−ム26の他端には取付板29が取着され、各取付板
29にはスライダ31が設けられている。各スライダ3
1は上記ハウジング27の他側内面に垂直方向に沿って
設けられたリニアガイド32にスライド自在に係合保持
されている。
【0030】一対のア−ム26の他端部にはナット体3
3が設けられている。各ナット体33にはそれぞれボ−
ルねじ34が螺合している。各ボ−ルねじ34は上下端
部がそれぞれ上記ハウジング27の上下内面に設けられ
た軸受35に回転自在に支持されている。
【0031】上記ボ−ルねじ34の下端部はハウジング
27の下端から突出し、その突出端には従動プ−リ36
が嵌着されている。各従動プ−リ36の近傍にはモ−タ
37が配設され、このモ−タ37の回転軸37aに嵌着
された駆動プ−リ38と上記従動プ−リ36との間には
ベルト39が張設されている。
【0032】したがって、上記モ−タ37が作動すれ
ば、ボ−ルねじ34が回転駆動される。それによって、
ボ−ルねじ34に螺合されたナット体33を介してア−
ム26がリニアガイド32に沿って上下方向に駆動され
ることになる。つまり、下部ロ−ルブラシ21と上部ロ
−ルブラシ22とを上下方向に駆動させることができる
から、図1に示すように各ロ−ルブラシ21、22の軟
質合成樹脂シ−ト21c、22cを半導体ウエハ2の下
面と上面とに所定の接触力で接触させることができる。
【0033】上述したごとく、上記上部ロ−ルブラシ2
2は下部ロ−ルブラシ21に比べて軸線O2 を駆動ロ−
ラ6側に偏倚させている。そのため、半導体ウエハ2は
上部ロ−ルブラシ22から受ける押圧力によって駆動ロ
−ラ6側に位置する周辺部がその係合部15に押し付け
られることになる。
【0034】したがって、半導体ウエハ2は、一対のロ
−ルブラシ21、22の回転力と、上部ロ−ルブラシ2
2の押圧力とによって上記駆動ロ−ラ6に押し付けられ
ることになるから、上記駆動ロ−ラ6の回転力が半導体
ウエハ2に伝達されることになる。
【0035】上記下部ロ−ルブラシ21と上部ロ−ルブ
ラシ22との近傍には、図1に示すようにそれぞれ一対
のパイプ状の下部ノズル41と上部ノズル42とが配置
されている。各ノズル41、42からは上記半導体ウエ
ハ2の上下面を一対のロ−ルブラシ21、22によって
洗浄するときに洗浄液が供給されるようになっている。
【0036】図5と図6に示すように、上記ロ−ルブラ
シ21、22の芯材21b、22bは、たとえばピ−ク
材などのような比較的硬質な合成樹脂によって柱状に形
成されていて、径方向中心部には両端面に開放した取付
孔50が軸方向に沿って形成されている。取付孔50に
は金属製の上記支軸21a、22aが嵌合され、芯材2
1b、22bと一体的に結合保持されている。
【0037】上記芯材21b、22bの外周面には周方
向に所定間隔で複数の保持溝51が軸方向全長にわたっ
て形成されている。この実施の形態では、保持溝51は
周方向に60度の間隔で6つ形成されている。
【0038】上記軟質合成樹脂シ−ト21c、22cは
湿潤状態では柔軟で、乾燥状態では硬質なPVAなどの
スポンジ材料が用いられている。つまり、軟質合成樹脂
シ−ト21c、22cは所定の幅寸法の帯状に形成され
ていて、湿潤させた状態で幅方向中央部からほぼU字状
に折曲げられ、その折曲げ部分が上記保持溝51に挿入
される。
【0039】軟質合成樹脂シ−ト21c、22cの折曲
げ部分が挿入された保持溝51にはロッド状の押え部材
52が装着され、この押え部材52はねじ53によって
上記芯材21b、22bに結合される。それによって、
上記軟質合成樹脂シ−ト21c、22cは両端部を上記
芯材21b、22bの外周面に突出させてこの芯材21
b、22bに保持固定されることになる。
【0040】軟質合成樹脂シ−ト21c、22cの幅寸
法が所定の精度に設定されていれば、上記軟質合成樹脂
シ−ト21c、22cの上記芯材21b、22bの外周
面から突出する両端部の突出寸法を1mm以内の精度に設
定することができる。
【0041】なお、軟質合成樹脂シ−ト21c、22c
は切断加工によって帯状に形成できるから、その幅寸法
の精度を1mm以内にすることは容易であり、幅寸法の精
度が得られれば、芯材21b、22bの外周面からの突
出寸法も比較的精度よく設定することができる。
【0042】つぎに、上記構成の洗浄装置によって半導
体ウエハ2を洗浄するときの動作について説明する。ま
ず、一対の規制ロ−ラ7を駆動シリンダ13によって図
4に鎖線で示すように駆動ロ−ラ6から離反する方向へ
後退させるとともに、下部ロ−ルブラシ21を下降さ
せ、上部ロ−ルブラシ22を上昇させてこれらロ−ルブ
ラシ21、22を図3に鎖線で示すように所定の間隔で
離反させる。
【0043】その状態で一対のロ−ルブラシ21、22
間に未洗浄の半導体ウエハ2を、その周辺部の径方向一
端側が3本の駆動ロ−ラ6の係合部15に係合するよう
図示しない受け渡しロボットで供給する。供給後、下部
ロ−ルブラシ21を上昇させて半導体ウエハ2の下面に
接触させ、半導体ウエハ2を上記係合部15とでほぼ水
平に支持し、ついで上部ロ−ルブラシ22を下降させて
半導体ウエハ2の上面に所定の圧力で接触させる。
【0044】一対のロ−ルブラシ21、22を所定の高
さに位置決めしたならば、駆動シリンダ13を作動させ
て一対の規制ロ−ラ7をその小径部7aが上記半導体ウ
エハ2の径方向他端側、つまり係合部15に係合した部
分と径方向の反対側の部分の外周面に当接するまである
いはわずかな間隔を介して近接するまで前進方向へ駆動
する。
【0045】このようにして半導体ウエハ2を保持した
ならば、受け渡しロボットを後退させ、下部ロ−ルブラ
シ21と上部ロ−ルブラシ22および3本の駆動ロ−ラ
6を回転駆動する。
【0046】一対のロ−ルブラシ21、22が回転駆動
されることで、半導体ウエハ2の上下面がブラシ洗浄さ
れるとともに、これらロ−ルブラシ21、22の回転力
によって外周面の径方向一端側が駆動ロ−ラ6に押し付
けられる。
【0047】また、上部ロ−ルブラシ22が下部ロ−ル
ブラシ21よりも駆動ロ−ラ6側に偏倚していること
で、半導体ウエハ2には図1に矢印Mで示す方向の回転
モ−メントが生じる。そのため、半導体ウエハ2は上記
モ−メントMによって、周辺部の上記駆動ロ−ラ6側の
部分が係合部15に押し付けられる。
【0048】このように、半導体ウエハ2が駆動ロ−ラ
6に押し付けられることで、半導体ウエハ2には上記駆
動ロ−ラ6の回転力が伝えられる。それによって、半導
体ウエハ2は一対のロ−ルブラシ21、22の軟質合成
樹脂シ−ト21c、22cとの接触力に抗して上記駆動
ロ−ラ6により回転させられることになる。
【0049】つまり、半導体ウエハ2は、その上下面が
径方向に沿う一対のロ−ルブラシ21、22によって洗
浄されるとき、駆動ロ−ラ6によって回転させられる。
そのため、上下一対のロ−ルブラシ21、22の軟質合
成樹脂シ−ト21c、22cは、半導体ウエハ2の上下
面に対して万べんなく摺接する。
【0050】上記ロ−ルブラシ21、22の各軟質合成
樹脂シ−ト21c、22cは、帯状に形成して保持溝5
1に押え部材52によって保持され、両端部を芯材21
b、22bの外周面から所定寸法突出させ、洗浄液によ
って湿潤されることで、柔らかくなっている。
【0051】そのため、半導体ウエハ2の上下面に対し
て各ロ−ルブラシ21、22の軟質合成樹脂シ−ト21
c、22cの両端部を軸方向全長にわたって弾性的に押
し当てることができるから、半導体ウエハ2の上下面を
上記ロ−ルブラシ21、22の軸方向全長にわたってむ
らなくほぼ均一に洗浄することができる。
【0052】つまり、軟質合成樹脂シ−ト21c、22
cの両端部の芯材21b、22bからの突出寸法に多少
の誤差があっても、その両端部が弾性的に変形しながら
半導体ウエハ2の上下面に当たることで、その上下面を
確実に洗浄することが可能となる。
【0053】しかも、ロ−ルブラシ21、22を回転さ
せるだけでなく、半導体ウエハ2も回転させるため、軟
質合成樹脂シ−ト21c、22cの両端部は半導体ウエ
ハ2の上下全面に対してむらなく接触する。つまり、軟
質合成樹脂シ−ト21c、22cが半導体ウエハ2の所
定の部分だけに接触するということがなくなるから、そ
のことによっても上記半導体ウエハ2の全面をほぼ均一
に洗浄することが可能となる。
【0054】さらに、ロ−ルブラシ21、22の回転数
を変えることで、軟質合成樹脂シ−ト21c、22cの
両端部が半導体ウエハ2に当たる強さを調整することが
できるから、そのことによって半導体ウエハ2の洗浄度
合を制御することができる。
【0055】上記ロ−ルブラシ21、22は、芯材21
b、22bの外周面から軟質合成樹脂シ−ト21c、2
2cの端部を突出させた構成である。そのため、半導体
ウエハ2を洗浄することで、それらシ−ト21c、22
cの端部にパ−ティクルが付着しても、使用前に水洗い
することで容易かつ確実に除去することが可能である。
そのため、ロ−ルブラシ21、22を繰り返し使用して
も、パ−ティクルが軟質合成樹脂シ−ト21c、22c
の端部から半導体ウエハ2に再付着するのを防止するこ
とができる。
【0056】なお、上記一実施の形態において、芯材2
1b、22bに形成される保持溝51は、上記芯材21
b、22bの軸方向に沿って真っ直ぐでなく、周方向に
回転した螺旋状であってもよく、その回転角度はとくに
制限されるものでないが、90度〜180度程度が望ま
しい。
【0057】図7はこの発明の他の実施の形態を示すロ
−ルブラシ21、22である。このロ−ルブラシ21、
22の芯材21b、22bはピ−ク材などの硬質な合成
樹脂によって形成された幅寸法の異なる複数枚の板部材
55を接合して構成されている。接合された板部材55
は、ほぼ円柱状をなすようそれぞれの形状が設定されて
いる。
【0058】各板部材55には、幅方向中心部に長手方
向に所定の間隔で複数の通孔56(1つのみ図示)が穿
設されている。各通孔56には板部材55とほぼ同じあ
るいはわずかに厚く形成されたリング状のスペ−サ57
が装着されている。
【0059】各板部材55を接合する際、これらの接合
面間にはPVAなどのスポンジ状で、しかも所定の幅寸
法の帯状に形成された軟質合成樹脂シ−ト21c、22
cが幅方向両端部を所定寸法突出させて介装される。そ
して、軟質合成樹脂シ−ト21c、22cを介して接合
された複数枚の板部材55のスペ−サ57にはボルト5
8が挿通され、このボルト58の端部にナット59を螺
合することで、上記板部材55が結合され、ロ−ルブラ
シ21、22が構成される。
【0060】したがって、このようなロ−ルブラシ2
1、22によれば、上記一実施の形態と同様、芯材21
b、22bの外周面に軟質合成樹脂シ−ト21c、22
c幅方向両端部を所定寸法突出させる構成であるから、
その突出部分が弾性的に変形しながら半導体ウエハ2の
上下面に接触するから、軸方向全長にわたって確実に半
導体ウエハ2の上下面に接触させることができる。
【0061】しかも、板部材55aがスペ−サ57を有
することで、板部材55間に設けられた軟質合成樹脂シ
−ト21c、22cが圧縮され過ぎることがないから、
板部材55に挟持された部分と挟持されていない部分と
の境界部分が早期に損傷するのを防止できる。
【0062】さらに、芯材21b、22bの外周面に突
出した合成樹脂シ−ト21c、22cの端部によって半
導体ウエハ2を洗浄するための、水洗いすることでその
端部に付着したパ−ティクルを確実に除去することがで
きる。そのため、ロ−ルブラシ21、22を使用前に水
洗いすることで、パ−ティクルがロ−ルブラシ21、2
2から半導体ウエハ2に再付着するのを防止することが
できる。
【0063】この発明は上記各実施の形態に限定され
ず、発明の要旨を逸脱しない範囲で変形可能である。た
とえば、半導体ウエハは係合部が形成された3本の駆動
ロ−ラと下部ロ−ルブラシとで保持したが、2本の規制
ロ−ラにも係合部を形成し、半導体ウエハを駆動ロ−ラ
と規制ロ−ラとでほぼ水平に保持するようにしてもよ
い。
【0064】また、芯材の外周面に軸方向に沿う埋め込
み溝を周方向に所定間隔で形成し、その埋め込み溝に、
帯状の軟質合成樹脂シ−トの幅方向一端部を埋め込むこ
とで、他端部を芯材の外周面に突出させるようにしても
よい。
【0065】さらに、半導体ウエハを回転させずに、直
線方向に搬送する場合も、この発明の洗浄用ブラシ装置
を適用することができる。なお、被洗浄物としては半導
体ウエハに限られず、液晶用ガラス基板であっても差し
支えない。
【0066】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、芯材に軟質合
成樹脂シ−トを、その端部を上記芯材の外周面から所定
寸法突出させて保持するようにした。したがって、被洗
浄物を洗浄する際、芯材の外周面から軸方向全長にわた
って突出した軟質合成樹脂シ−トの端部は弾性的に変形
しながら被洗浄物に確実に接触するから、被洗浄物をむ
らなく確実に洗浄することができるばかりか、上記芯材
の回転速度を変えることで、上記軟質合成樹脂シ−トの
端部が被洗浄物に当たる強さを変えることができるか
ら、それによって被洗浄物の洗浄度合を制御することも
できる。さらに、軟質合成樹脂シ−トを用いたことで、
その端部表面に付着したパ−テイクルを、使用前の水洗
いで確実に除去できるから、パ−ティクルが軟質合成樹
脂シ−トから被洗浄物へ逆転移するのを確実に防止する
ことができる。
【0067】請求項2の発明によれば、芯材に保持溝を
形成し、その保持溝に軟質合成樹脂シ−トを押え部材に
よって保持するようにしたので、簡単な構成で確実に軟
質合成樹脂シ−トを、その端部が芯材の外周面から所定
寸法突出した状態で保持することができる。
【0068】請求項3の発明によれば、複数枚の板部材
を積層して芯材を構成し、各板部材の接合面間に軟質合
成樹脂シ−トを介装保持するようにしたことで、簡単な
構成で確実に軟質合成樹脂シ−トを、その端部が芯材の
外周面から所定寸法突出した状態で保持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の全体構成を示すユニ
ットケ−スの縦断面図。
【図2】同じく洗浄槽の横断面図。
【図3】同じく一対のロ−ルブラシを上下駆動する機構
の側面図。
【図4】同じく駆動ロ−ラ、規制ロ−ラおよび一対のロ
−ルブラシの配置状態の斜視図。
【図5】同じく軟質合成樹脂シ−トの取付け構造を示す
ロ−ルブラシの径方向に沿う断面図。
【図6】同じくロ−ルブラシの軸方向に沿う一端部の断
面図。
【図7】この発明の他の実施の形態を示すロ−ルブラシ
の径方向に沿う断面図。
【符号の説明】 2…半導体ウエハ(ワ−ク) 21…下部ロ−ルブラシ 21b、22b…芯材 21c、22c…軟質合成樹脂シ−ト 22…上部ロ−ルブラシ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物の被洗浄面に対向して配置され
    回転駆動されることで上記被洗浄面を洗浄するロ−ル状
    の洗浄用ブラシ装置において、 柱状の芯材と、 所定の幅寸法の帯状に形成されていて、端部を上記芯材
    の外周面から径方向に所定寸法突出させて周方向に所定
    間隔で、かつ軸方向ほぼ全長にわたって上記芯材に保持
    された複数の軟質合成樹脂シ−トとからなることを特徴
    とする洗浄用ブラシ装置。
  2. 【請求項2】 上記芯材は、外周面に軸方向ほぼ全長に
    わたる保持溝が周方向に所定間隔で形成され、この保持
    溝には、U字状に折曲げられた上記軟質合成樹脂シ−ト
    の幅方向中途部と押え部材とが順次挿入され、この押え
    部材が上記芯材に固定されることで上記軟質合成樹脂シ
    −トが保持されることを特徴とする請求項1記載の洗浄
    用ブラシ装置。
  3. 【請求項3】 上記芯材は複数枚の板部材が積層固定さ
    れてなり、各板部材の接合面間には上記軟質合成樹脂シ
    −トの幅方向中途部が介装保持されてなることを特徴と
    する請求項1記載の洗浄用ブラシ装置。
JP9253723A 1997-09-18 1997-09-18 洗浄用ブラシ装置 Pending JPH1190354A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106827008A (zh) * 2016-12-27 2017-06-13 苏州欣祥本机械科技有限公司 一种智能远程控制的医用切割装置
CN111121429A (zh) * 2020-01-15 2020-05-08 朱振伟 一种干燥封边条的装置

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106827008A (zh) * 2016-12-27 2017-06-13 苏州欣祥本机械科技有限公司 一种智能远程控制的医用切割装置
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