JPH1186423A - ディスク,その識別方法・装置,その再生装置 - Google Patents

ディスク,その識別方法・装置,その再生装置

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JPH1186423A
JPH1186423A JP24956797A JP24956797A JPH1186423A JP H1186423 A JPH1186423 A JP H1186423A JP 24956797 A JP24956797 A JP 24956797A JP 24956797 A JP24956797 A JP 24956797A JP H1186423 A JPH1186423 A JP H1186423A
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JP
Japan
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disk
bar code
groove
disc
security information
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JP24956797A
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Kazuhisa Ozaki
和久 尾崎
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不正コピーを良好に識別するとともに、強固な
セキュリティを実現し、目視によっても簡単にディスク
を識別する。 【解決手段】ディスク内周の非情報領域にセキュリティ
情報を内容とした大きな放射状バーコード溝10,12が形
成されている。それぞれの周にバーコード溝への位置決
め用のアドレスを内容とした微細な放射状ピット溝14,
16が形成されている。アドレスA1とそのバーコードデー
タは、ディスク30を回転させてPaからPbまでピックア
ップをトレースすることで読み取られる。アドレスA2と
そのバーコードデータは、ディスク30を回転させて、P
cからPdまでピックアップをトレースすることで読み取
られる。読み取られた2つのバーコード信号をデーコー
ドして、予めメモリに格納されているそれぞれの内容と
比較し、ディスクを識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスク,その
識別方法・装置,その再生装置にかかり、特にTVゲー
ム用のソフトウエアが格納された光ディスクとその識別
及びその再生に好適なコピーセキュリティに対する改良
に関するものである。
【0002】
【背景技術】音声ソフトや映像ソフト、あるいはコンピ
ュータプログラムなどのソフト製品は、各種の記録媒
体、例えばフレキシブルディスクに対するコピーやパー
ソナルコンピュータのハードディスクに対するコピー、
あるいは改変を容易に行うことができ、著者権侵害が起
きやすいという特質がある。特にゲームなどのアプリケ
ーションソフトを中心に、多数の不正コピー品が横行し
ているのが現状である。
【0003】このため、従来からソフト製品の媒体には
不正コピーに対する防止措置が執られてきており、多数
の不正コピー防止技術が提案されている。これらの手法
を大別すると、信号的に不正コピーを識別する論理的手
法と、物理形状的に不正コピーを識別する物理的手法に
大別される。どちらも、基本的な発想としては、媒体自
体もしくは媒体外部に何らかの特異なコードを論理的も
しくは物理的に記録するようにし、これを読み取ること
で不正コピーが識別される。例えば、記録媒体にコピー
できない特異なコードを記録する。本来の情報である音
声・映像やプログラムなどの主情報をコピーできても、
特異コード部分はコピーされない。従って、再生時にそ
の特異コード部分を解読すれば、その解読の有無によっ
て不正コピー品と正規品を判別することができる。一般
的には、相当の設備を必要とする物理的手法のほうが、
簡単な設備で対応できる理論的手法よりも有効である。
【0004】例えば、特開平6ー282931号公報に
は、CD−ROM中のアプリケーションプログラムから
再生したいCD−ROMのIDデータを読み込むととも
に、これを再生装置にセットされたCD−ROMのID
と比較し、一致したときにそのアプリケーションプログ
ラムを実行するようにしたCD−ROM再生装置が開示
されている。コピー不可能なIDデータとしては、CD
−ROMに記録されたカタログ番号や、CD−ROM上
の特定のファイルに記録された「ABC」のような文字
列が利用される。
【0005】セキュリティ情報を容易にコピーできない
ようにするため、セキュリティ情報を通常の再生機では
アクセスしない領域に置き、特別な再生機でそれを検出
することが最も一般的である。そのようなアクセスしな
い領域として、ディスク内周の情報領域外鏡面を選び、
ここに特異コードとして放射状のバーコードを記録する
識別情報形成方法が特開平6ー203412号公報や、
日経エレクトロニクス'97.1.6号(NO.679)p13,14)に開示され
ている。いずれも、ディスク製造後1枚毎にバーコード
によるシリアル番号を記録することができる。また、バ
ーコードの径方向の溝幅がディスクの偏芯を吸収するに
十分な幅となっているため、再生時のピックアップのト
ラッキングサーボは不要である。すなわち、フォーカス
サーボをかけてピックアップを静止させるだけでビーム
スポットがバーコードを横断し、データが読み取られ
る。更に、バーコードが比較的大きく、ディスクが正規
品か不正品かの識別を目視で簡便に行うことができると
いう利点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、不正コピー
の防止には、以下のような観点からの配慮が必要とされ
る。 (1)セキュリティ情報記録の基本的機能として、セキュ
リティ情報が主情報としては出力されず、外部から発見
できないようにすることが好ましい。すなわち、ディス
クデータの信号処理装置の外部から不可視なデータや、
SCSIなどの装置外のバスやOSレベルから見たとき
に無意味なデータをセキュリティデータとしてディスク
に記録し、主情報の処理装置から出力されないようにす
る。
【0007】(2)ディスクの処理装置から出力された主
情報のデータをもとに不正コピーのディスクを製造して
も、セキュリティ情報が複製されないようにする。ま
た、セキュリティ情報は、正規の処理装置で確実に読み
取ることができ、正常に再生処理を行うことができるよ
うにする。
【0008】(3)また、必須ではないが、ディスクの物
理的規格に準拠し、規格上の互換性を保てば、製造装置
の併用などディスク資源としての可能性が増して好まし
い。例えば、CDプレーヤやパソコンのCDーROMド
ライブなどに対応するディスクの物理的規格と同様の規
格とすることで、互換性を保つようにする。
【0009】しかしながら、前記特開平6−20341
2号公報の放射状バーコードを前記特開平6−2829
31号公報の「ABC」といったセキュリティ情報に利
用しようとすると、バーコードの複製は非常に容易なた
め、そのコピー防止方法としては期待できない。従っ
て、更にセキュリティ情報を加えてコピー防止機能を補
強する必要がある。また、通常再生機が持つ光学的再生
手段がそのまま使用でき、新たなハードウェアの追加は
最小限に止めることが望ましい。具体的には、バーコー
ドの記録再生手段をそのまま流用できると好都合であ
る。また、目視で正規ディスクかどうかを確認できると
更に都合がよい。
【0010】この発明は、これらの観点から創案された
もので、その目的は、不正コピーを良好に識別してその
防止を図るとともに、簡便な設備で対応でき、更には互
換性も維持することである。他の目的は、セキュリティ
情報によって強固なセキュリティを実現することであ
る。更に他の目的は、目視によっても、簡単に正規品か
どうかを区別することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明のディスクは、情報領域と非情報領域を含
むディスクであって、セキュリティ情報が記録されてい
るバーコード溝(10,12);前記バーコード溝のアドレ
スが記録されているピット溝(14,16);を同じ周上に
形成したことを特徴とする。主要な形態の一つによれ
ば、前記ピット溝は、情報を記録するピットに相当する
幅の微細な溝であることを特徴とする。他の形態によれ
ば、バーコード溝とピット溝の組み合わせが、径方向の
異なる位置に複数存在することを特徴とする。本発明の
ディスク識別方法は、前記ピット溝とバーコード溝の有
無をチェックするステップ(S16);前記バーコード溝
に記載されたセキュリティ情報をチェックするステップ
(S28);の少なくとも一方を含むことを特徴とする。
【0012】本発明のディスク識別装置は、前記セキュ
リティ情報を予め記録するメモリ手段(72);前記セキ
ュリティ情報を読み取る読取手段(52,54,56,58,6
2,68);前記放射状ピット溝に記録されたアドレスを
デコードするデコード手段(58);前記放射状バーコー
ド溝に記録されているセキュリティ情報をデコードする
デコード手段(60);これによる読み取り結果を参照
し、前記いずれかの溝が存在しないとき、あるいは、読
み取られたセキュリティ情報が前記メモリ手段に格納さ
れているセキュリティ情報と一致しないときに、そのデ
ィスクをコピーであると識別する識別手段(66);を備
えたことを特徴とする。
【0013】更に、本発明のディスクの再生装置は、前
記識別装置を含み、前記識別手段によってディスクがコ
ピーであると識別されたときは、そのディスクを排除す
る排除手段(64,70)を備えたことを特徴とする。
【0014】この発明の前記及び他の目的,特徴,利点
は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。最初に、本発明の理解を容易にする
ため、図2を参照しながら通常の光ディスクの領域構成
を説明する。ディスク30は、ディスク内周から バッフ
ァ領域32、リードイン領域34、データ領域36、リードア
ウト領域38がある。各領域は物理セクタの集合で、物理
セクタにはディスクの開始から終了まで、セクタ番号と
いう通し番号が付いている。これらの領域は情報領域と
呼ばれる、情報領域40の内側は非情報領域42である。情
報領域40には、ユーザデータ情報、ディスク管理情報、
主なものとして読み出し専用かどうか、書換可能かどう
か、ユーザデータの開始セクタ番号などが記録されてい
る。非情報領域42には、ロット管理番号やディスク番号
などとして利用される番号を、放射状バーコードとして
変調記録したり、あるいは記号として記録している。
【0016】図1には、本形態のディスク構造が示され
ている。本形態では非情報領域42にある鏡面領域20を2
つに分け、前記特開平6−203412号公報のように
放射状に形成された比較的大きいバーコード溝10,12
と、それぞれの周上に情報記録用のピットに対応した微
細な放射状のピット溝14,16が形成されている。バーコ
ード溝10,12とピット溝14,16の組み合わせは、径を違
えて2種類記録されている。
【0017】本形態では、ピット溝14,16のフォーマッ
トが情報領域40の信号と同じものとなっており、セクタ
構造になっている。ここには、それぞれバーコード溝1
0,12の位置決め用のアドレスが記録してあり、例えば、
内側のピット溝14には「A1」、外側のピット溝16に
は「A2」が記録されているとする。通常のピット列は、
ディスクに同心円もしくは渦巻状に記録されていて、ビ
ームスポットがこのピート列をトレースするために、高
精度のトラッキング制御が必要となる。しかし、本形態
のディスクでは、バーコード溝10,12とピット溝14,16
の径方向の幅は、同じになっていて、径方向の幅は例え
ば1mm程度のオーダーとなっている。ピット溝14,16
は、この幅内で同一の情報が記録され、その幅内でピッ
クアップが変位しても同一の情報が得られる。従って、
再生時は、フォーカスサーボをかけるのみでよく、高精
度の位置決めが不要なので、トラッキングサーボをかけ
なくてもよい。例えば、ピックアップのビームスポット
がPaからPbに走査するかわりにPaからPBに走査した
としても、つまり、径方向に多少ずれても、ピット溝1
4,16とバーコード溝10,12からは良好に情報が読み取
られる。このように、径方向のビームずれがあってもよ
いように、径方向の幅を大きくとっている。
【0018】ピット溝1本の周方向の幅は、信号記録用
のピットと同一で1μm前後となっており、バーコード
溝1本の幅は100μm程度のオーダーとなっている。バー
コード溝10,12は肉眼でも見えるが、ピット溝14,16は
肉眼では見えない。バーコード溝10,12には、前記背景
技術のようにセキュリティ情報が記録されている。2つ
のバーコード溝10,12には、それぞれ別種のセキュリテ
ィ情報が記録されている。ピックアップのビームスポッ
トがPaからPbに走査すると、ピット溝14からはアドレ
ス「A1」が得られ、このアドレスA1に基づいてバーコー
ド溝10の位置が決められて、バーコード溝10からセキュ
リティ情報が得られる。ピックアップのビームスポット
がPcからPdに走査すると、ピット溝16からはアドレス
「A2」が得られ、このアドレスA2に基づいてバーコード
溝12の位置が決められて、バーコード溝12からセキュリ
ティ情報が得られる。
【0019】このように、ピット溝14,16はバーコード
溝10,12を読むための位置決め用のガイドとなってい
る。セキュリティ情報としては何でもよく、何らかの製
品番号や、特開平6−282931号公報のように「A
BC」といった記号でもよい。これらの情報を検出し
て、予めメモリに記録されているデータと比較すること
でも、正規ディスクかどうかの識別が可能である。
【0020】次に、図3を参照しながら、本形態にかか
る識別・再生装置の構成を説明する。同図において、デ
ィスク50に記録されたピット列データを読み取るための
ピックアップ52の信号出力側は、アンプ54,56に接続さ
れている、アンプ54の信号出力側は、RF信号処理系58
と放射状バーコードデコーダ60に接続されている。アン
プ56の出力側はサーボ処理系62に接続されている。RF
信号処理系58の出力側は、一方において復号処理系64を
介して後処理系(図示せず)に接続されている。RF信
号処理系58は、ディスクマイクロプロセッサ66とサーボ
処理系62にも接続されている。前記サーボ処理系62の出
力側は、それぞれのドライバ(図示せず)を介してピッ
クアップ52やスピンドルモータ68にフィードバックされ
ている。放射状バーコードデコーダ60の出力側はディス
クマイクロプロセッサ66に接続されている。ディスクマ
イクロプロセッサ66はホストプロセッサ70に接続されて
いる。
【0021】以上の各部のうち、ピックアップ52は、デ
ィスク50の信号記録面からピット列データを読み取るた
めのものである。RF信号処理系58では、ピックアップ
52で読み込まれたデータのデインターリープ、誤り訂
正、デコードなどの処理が行われる。復号処理系64で
は、デコードされたメインデータの復号がMPEGなど
の規格に沿って行われ、これによって画像信号や音声信
号が得られる。一方、サーボ処理系62では、アンプ56か
らの入力信号に基づいてピックアップ52の光ビームがピ
ット列をトレースするように、ピックアップ52及びスピ
ンドルモータ68のサーボ制御が行われる。
【0022】このようなディスク制御には、専用のディ
スクマイクロプロセッサ66が使用される。他方、例えば
ゲーム用のメインCPUとしてホストプロセッサが設け
られており、ディスクマイクロプロセッサ66と分業が行
われている。また、ディスクマイクロプロセッサ66のメ
モリ72には、セキュリティ 情報が予め格納されてい
る。
【0023】図4は、図3の主要部の信号である。図4
(A)はバーコード溝10,12とピット溝と14,16の様子で
ある。ディスク50を回転させ、ピックアップ52で両者の
信号を再生する。前記のようにピット溝14,16は微細な
ので、再生信号周波数は高い。バーコード溝10,12は大
きいので、逆に再生信号周波数は低い。RF信号処理系
58で再生すると、図4(B)のようにピット溝に応じてR
F信号が出力される。バーコード部分は反射光がないの
で、再生信号は出力されない。RF信号処理系58は周波
数特性が広く、ピットの信号をも再生する。
【0024】図4(C)は光量信号である。放射状バーコ
ードデコーダ60は、RF信号の合計、すなわち光量信号
に基づいて放射状バーコードをデコードする。ここでは
ディスク全体での光量を検出する(ディスクのゴミなど
の検出)だけでよいので、信号系の周波数特性は低く、
ピット溝14,16の高域信号は再生せず、バーコード溝1
0,12の低い周波数帯域のみ再生する。図4(B)のRF信
号に基づいて、前記アドレスデーコーダ59でアドレス
「A1」,「A2」を解読し、それぞれ該当するバーコード
溝を検出する。図4(C)の信号は前記のバーコードデコー
ダ60でバーコードデータとして解読され、セキュリティ
情報としてディスクマイクロプロセッサ66に取り込まれ
る。
【0025】次に、本発明の特徴的な動作であるディス
ク識別の動作について、図5のフローチャートを用いて
説明する。ディスク50がセットされると(ステップS10
のY)、ディスクデータ読み込みのための初期設定が行
われる(ステップS12)。具体的には、スピンドルモー
タ68によってディスク50を回転させるとともに、サーボ
処理系62によるサーボ制御を行ってピックアップ52によ
る列データの読出しが可能な状態とする。ディスクマイ
クロプロセッサ66は、ピックアップ52からレーザ光を出
力して、リードイン領域34にアクセスするよう動作指示
を行う。通常のピックアップは、初期状態では、図2の
リードイン領域34のどこかに位置決めされていて、リー
ドイン領域34を読み込む。
【0026】ここで、ディスクマイクロプロセッサ66
は、ピックアップ52をリードイン領域34、バッファ領域
32よりも内周にある鏡面領域20にシークするよう指示す
る(ステップS14)。図1のピット溝14,16を読んで、
アドレスデコーダでアドレス「A1」,「A2」をデコード
する。「A1」なら(ステップS16のA1)、バーコード溝
10を読み(ステップS18)、「A2」なら(ステップS16
のA2)、バーコード溝12を読む(ステップS22)。そし
て、他方のアドレスにそれぞれシークして(ステップS
24又はS20)、同様に該当するバーコード溝を読む(ス
テップS26)。これで2つのバーコード溝10,12を読ん
だことになる。
【0027】これらのバーコード信号は、前記バーコー
ドデコーダ60でバーコードデータとして解読され、ディ
スクマイクロプロセッサ66に出力される。ディスクマイ
クロプロセッサ66では、入力された2つの解読結果と、
メモリ68に予め格納されていた2つのセキュリティ情報
とが一致するかどうか判断される。その結果2つとも一
致しないとき、あるいは2つのセキュリティ情報のどち
らかが一致しないときは(ステップS28のN)、そのデ
ィスクはコピー品であると識別し、ディスクを停止若し
くは排出する(ステップS32)。逆に、2つとも一致し
たときは(ステップS28のY)、そのディスクは正規品
と判断され、通常の再生を行う(ステップS30)、具体
的には、リードイン領域34のディスクの物理管理情報を
読み込み、これらの管理情報に基づいて、データ領域36
のユーザファイルを読み込んでゲームアプリケーション
を起動するなどの動作が行われる。
【0028】一方、以上のシーク動作の結果、ピット溝
14,16が読めないときは(ステップS16のN)、ピット
溝14,16が存在しないと判断され、そのディスクはコピ
ー品であると認識し、ディスクを排出する(ステップS
32)。
【0029】これにより、次のような効果が得られる。 (1) 通常アクセスしない非情報領域の部分にセキュリテ
ィ情報とその関連情報が記録されている。このため、本
形態のディスクをコピーしたとしても、セキュリティ情
報に関係する情報を検出することができず、従って、主
情報は再生されない、このように、極めて有効なコピー
防止が可能となる。
【0030】(2) 準論理的な記録なので、ディスク製造
装置にウォブルのようなアナログ的に操作する機能を付
加する必要がない。ディスク製造装置には非情報領域へ
の記録機能を追加するのみでよく、比較的簡便な設備で
対応できる、ディスク製造コストも安価である。
【0031】(3) ディスクのタイトルやロットによっ
て、セキュリティ情報の有無や内容を変更することが可
能であり、更に変更処理を製造ライン上で実時間で行う
こともできる。また、それらの組み合わせによって多数
のセキュリティ情報の種類を作ることができ、いくらで
も強固なセキュリティを実現できる。即ち、たとえ1枚
のディスクのセキュリティ情報が解析されたとしても、
他のロットや製品ではセキュリティ情報が異なるため、
全部の製品のセキュリティ情報が一度に解析される恐れ
はない。
【0032】(4) バーコードはいずれも記録密度が低い
分大きく広い面積で記録されているので、目視で確認で
きる、そのため、識別機を必要とすることなく正規ディ
スクかどうかを肉眼で確認することもでき、非常に簡便
である。また、ピット溝の大きさは通常のピットレベル
なので、目視では見えなく、セキュリティ情報に関係す
るものであることに気付かれ難いという利点もある。
【0033】(5) 主情報の再生装置は通常のものと同様
であるため、LSI化されたものをそのまま使用するこ
とができる、ディスク識別には、ディスクマイクロプロ
セッサのファームウエアのみの改良で対応でき、コスト
的に有利である。
【0034】(6) 主情報と関係しない非情報領域の操作
であり、ユーザデータに一切加工を施していない。従っ
て、ユーザデータの信頼性はそのまま確保される。
【0035】この発明には数多くの実施形態があり、以
上の開示に基づいて多様に改変することが可能である。
例えば、次のようなものも含まれる。 (1) 前記の形態では、バーコード溝とピット溝がそれぞ
れ2種を設けたが、もっと簡易的に一つのみでもかまわ
ない;もっと種類を増やしよりコピーを困難にすること
ができ、その組み合わせで要求の程度によってセキュリ
ティ強固さを自由に設定できる。
【0036】(2) また、前記形態では、ピット溝のフォ
ーマットと情報領域のフォーマットを同一としたが、こ
のように共通のデータデコーダを使用することで装置構
成を簡略化することができる。しかし、両者を別個のフ
ォーマットとし、更に種類ごとに別個のフォーマットと
すると、デコーダは別個のものを用意する必要がある
が、セキュリティ情報の解析がより困難となるという利
点が生ずる。
【0037】(3) 前記形態は片面ディスクの例である
が、これを両面張り合わせ構造のディスクに各面にそれ
ぞれ適用してもよい。
【0038】(4) 前記形態は、一般的な光ディスクを例
としたが、非情報領域が存在すれば、CD−ROM,ミ
ニディスク,MOディスク,DVD(Digital Video Di
sc)−ROM、磁気ディスクなど各種の記録媒体に適用
可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通常使用しない非情報領域にセキュリティ情報を内容と
した比較的に大きいバーコード溝を記録し、そのバーコ
ード溝の位置決め用アドレスを内容とした比較的微細な
ピット溝を同じ周上に形成することとしたので、次のよ
うな効果がある。 (1) 不正コピーを良好に識別してその防止を図ることが
できる。 (2) 簡便な設備で対応でき、更には互換性も維持するこ
とができる。 (3) 目視によっても、簡単に正規品と不正品とを区別す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態のディスクの領域構成を示す図
である。
【図2】一般的なディスク構成を示す外観図である。
【図3】前記形態の識別・再生装置の主要部を示すブロ
ック図である。
【図4】本形態の再生信号の波形図である。
【図5】前記識別・再生装置におけるディスクマイクロ
プロセッサの主要動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10,12…バーコード溝 14,16…ピット溝 18…信号面領域 20…鏡面領域 22…クランプ面 24…センターホール 30,50…ディスク 32…バッファ領域 34…リードイン領域 36…データ領域 38…リードアウト領域 40…情報領域 42…非情報領域 52…ピックアップ 54,56…アンプ 58…RF信号処理系 60…放射状バーコードデコーダ 62…サーボ処理系 64…復号処理系 66…ディスクマイクロプロセッサ 68…スピンドルモータ 70…ホストプロセッサ 72…セキュリティデータ記憶メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 20/10 G11B 20/10 H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報領域と非情報領域を含むディスクで
    あって、 前記非情報領域に形成されており、セキュリティ 情報
    を内容とするバーコード溝;前記バーコード溝と同じ周
    に形成されており、該バーコード溝への位置決めのため
    のアドレスを内容とするピット溝;を備えたことを特徴
    とするディスク。
  2. 【請求項2】 前記ピット溝は、情報を記録するピット
    に相当する幅の微細な溝であることを特徴とする請求項
    1記載のディスク。を特徴とするディスク。
  3. 【請求項3】 前記バーコード溝と前記ピット溝の組み
    合わせが、異なる径方向に複数存在することを特徴とす
    るディスク。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載のディスクの
    識別方法であって、 前記ピット溝とバーコード溝の有無をチェックするステ
    ップ;前記バーコード溝に記録されたセキュリティ 情
    報をチェックするステップ;の少なくとも一方を備えた
    ことを特徴とするディスクの識別方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3に記載のディスクの
    識別装置であって、 前記セキュリティ情報を予め記録するメモリ手段;前記
    セキュリティ情報を読み取る読取手段;前記ピット溝に
    記録されたアドレスをデコードするデコード手段;前記
    バーコード溝に記録されたセキュリティ情報をデコード
    するデコード手段;これによる読取結果を参照し、前記
    溝が存在しないとき、あるいは、読み取られたセキュリ
    ティ情報が前記メモリ手段に格納されているセキュリテ
    ィ情報と一致しないときに、そのディスクをコピーであ
    ると識別する識別手段;を備えたことを特徴とするディ
    スクの識別装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の識別装置を含み、前記識
    別手段によってディスクがコピーであると識別されたと
    きは、そのディスクを排除する排除手段を備えたことを
    特徴とするディスク再生装置。
JP24956797A 1997-08-30 1997-08-30 ディスク,その識別方法・装置,その再生装置 Pending JPH1186423A (ja)

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