JPH1169432A - 移動通信方式 - Google Patents

移動通信方式

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JPH1169432A
JPH1169432A JP9216249A JP21624997A JPH1169432A JP H1169432 A JPH1169432 A JP H1169432A JP 9216249 A JP9216249 A JP 9216249A JP 21624997 A JP21624997 A JP 21624997A JP H1169432 A JPH1169432 A JP H1169432A
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emergency
signal
transmission
mobile
base station
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JP9216249A
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Inventor
Yoshiyuki Hasegawa
芳之 長谷川
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規模を小さくし、基地局と通信ができない場
所でも他の移動機との間で通信すること、または他の移
動機を介して基地局と通信すること。 【解決手段】 移動機は、基地局との間の通常の下りチ
ャネル受信用周波数fdbと上りチャネル送信用周波数f
u とに対する送受信回路に、下りチャネル用周波数fdm
で信号送出する送信回路を追加し、周波数fdmの受信信
号を下りチャネル受信用回路を共用し、制御部7の制御
でスイッチ3により下りチャネル用周波数fdmの送受信
を切替え、送受信部はできる限り共用して、構成規模を
小さくし、携帯性、経済性を優先し、緊急コードを設定
して緊急通信を必要の際に有効とした。記憶部9はメッ
セージを含む所定データを記憶し、受けた信号に対し応
答または宛先に繰返してメッセージ送出し、通信実現の
確実性を増した。また、制御部7への操作入力でスイッ
チ3を切り替え、トランシーバとして使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局から移動機
へ送信される下りチャネル用の電波および移動機から基
地局へ送信される上りチャネル用の電波それぞれを使用
して通信を行う移動通信方式に関し、特に、移動機と基
地局の間で電波の届き難い場所、サービスエリアから外
れた場所などでも、最小の機能付加で最小限度の通信を
可能とする移動通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動通信方式では、例え
ば、特開平5−344037号公報に記載されているよ
うに、ビルまたは地下街など、直接、基地局から電波が
届き難い場所で良好な通話を可能にする携帯無線電話機
がある。
【0003】この移動機は、図10に示されるように、
基地局通信用および中継通信用の二組の電波の送受信部
を有している。
【0004】すなわち、基地局通信用には、アンテナ1
01、デュプレクサ102、高周波増幅回路103、混
合回路104、復調回路105、データ・音声処理回路
106、変調回路107、高周波増幅回路108、電力
増幅回路109、および局部発振回路110が備えられ
ている。また、中継通信用には、復調回路105、デー
タ・音声処理回路106、変調回路107、および局部
発振回路110を共用してアンテナ111、デュプレク
サ112、高周波増幅回路113、受信用混合回路11
4、送信用混合回路118、および電力増幅回路109
が備えられている。電話機能としては、スピーカ121
およびマイクロホン122が図示されている。
【0005】基地局通信用のアンテナ101が送受信す
る電波は、基地局からの下りチャネルでは周波数fd で
あり、基地局への上りチャネルでは周波数fu である。
また中継受信用周波数ft1および中継送信用周波数ft2
である。
【0006】この移動機が通常に基地局と通信する場合
には、アンテナ101で受信された周波数fd の電波に
よる信号は、デュプレクサ102を介して高周波増幅回
路103で増幅され、混合回路104で局部発振回路1
10の信号と混合され所定の中間周波に変換される。次
いで、この信号は、復調回路105で音声帯域の信号に
変換されてスピーカ121から音声出力される。
【0007】一方、発声音は、マイクロホン122で電
気信号に変換され、データ・音声処理回路106で適度
な帯域・レベルに処理された後、変調回路107で送信
周波数fu に変換される。変換された変調信号は、送信
用の高周波増幅回路108および電力増幅回路109で
適度な電力に増幅された後、デュプレクサ102および
アンテナ101を介して基地局へ送信される。
【0008】移動機が通信の中継を行う中継移動機にな
った場合、この中継移動機は、通信の開始に先立ち、通
信相手の移動局と中継通信用に受信周波数ft1および送
信周波数ft2をまず設定する。基地局から送られてくる
電波の信号は周波数fd であり、アンテナ101からデ
ュプレクサ102を介して高周波増幅回路103で増幅
され、送信用混合回路118へ送られる。信号は、送信
用混合回路118で、局部発振回路110の信号と混合
されて中継送信用周波数ft2に変換され、電源増幅回路
119、デュプレクサ112、およびアンテナ111を
介して相手移動局に向け送出される。
【0009】一方、通信相手である通話中移動機からの
信号は、周波数ft1の電波によりアンテナ111が受
け、デュプレクサ112を介して高周波増幅回路113
で増幅され、受信用混合回路114で局部発振回路11
0の信号を受けて周波数fu の信号に変換される。この
変換された信号は、高周波増幅回路108および電力増
幅回路109で適度な電力に増幅された後、デュプレク
サ102およびアンテナ101を介して基地局へ送出さ
れる。
【0010】また、通話中の移動機は、通信開始の際、
図10の中継通信用アンテナ111で、周波数ft2の電
波を受け、周波数ft1の電波を送出するように設定され
る。アンテナ111で周波数ft2の電波により受けた信
号は、高周波増幅器113で増幅され、受信用混合回路
114で局部発振回路110の信号と混合され所定の中
間周波に変換される。この変換信号は、復調回路105
で音声帯域の信号に変換されスピーカ121から音声出
力される。
【0011】一方、マイクロホン122から入力され電
気信号に変換された音声は、データ・音声処理回路10
6で適度な帯域・レベルに処理された後、変調回路10
7で基地局への送信周波数FU に変換され、更に送信用
混合回路118で局部発振回路110の信号と混合され
て中継移動機への送信周波数ft1に変換される。この変
換信号は、電力増幅回路119で適度な電力に増幅され
た後、デュプレクサ112およびアンテナ111を介し
て上記中継移動機へ送出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の移動通
信方式では、次の問題点がある。
【0013】まず、第1の問題点は、装置の規模が大き
いため、携帯性が劣り、また、製造コストもかかること
である。
【0014】その理由は、回路構成が基地局通信用と中
継通信用と二組であり、中継機能を持たない状態に比
べ、ほぼ2倍になるためである。
【0015】第2の問題点は、取扱が面倒なことであ
る。
【0016】その理由は、電波の届き難い場所へ行く場
合、通話用および中継用の二つの移動機を携帯する必要
があること、また、中継用移動機の設置場所が離れた場
所または見えなくなる場所で盗難されるような場合には
通話に支障を生じるので、設置場所の決定が困難である
ためである。
【0017】本発明の課題は、上記問題点を解決し、規
模の大きさを最大限に小さくし、かつ緊急に通信を必要
とする際には基地局との通信ができない場所でも他の移
動機と通信できるならば、この移動機を介して宛先と通
信できる移動通信方式を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による移動通信方
式の基本構成は、基地局から移動機へ送信される下りチ
ャネル用の電波および移動機から基地局へ送信される上
りチャネル用の電波それぞれを使用して通信を行う移動
通信方式において、前記移動機が、前記下りチャネル用
の電波を使用して移動機の間の通信を行う送受信部を備
えていることである。
【0019】このため、移動機が扱う電波の周波数範囲
が上りチャネルおよび下りチャネルそれぞれの二つであ
り、送受信回路の共用化が可能になる。
【0020】また、前記移動機は、緊急の際に設定する
緊急モード選択手段と、緊急のメッセージ、この緊急メ
ッセージを識別する緊急コード、ならびに前記緊急の際
に他の移動機と授受する緊急信号の所定部分を記憶する
記憶手段と、前記緊急モード選択手段で緊急モードが設
定された際、前記緊急信号を、前記緊急メッセージ、緊
急コード、および自己の識別コードを含む制御信号に合
成して作成し、前記下りチャネルの電波で送信する緊急
発信手段と、他の移動局から下りチャネルの電波で受け
た信号から前記緊急コードを識別した際、受けた信号を
緊急信号と判断し、所定情報を前記記憶手段に記憶する
と共に所定の緊急信号を作成して前記基地局へ上りチャ
ネルの電波により送出する緊急信号転送手段とを備えて
いる。
【0021】このような構成により、緊急な事態が発生
し、直接基地局を介して通常の通信ができない場合で
も、基地局と通信可能な他の移動機との通信が可能であ
れば、緊急信号を単方向通信方式により送ることができ
る。
【0022】また、前記移動機は、下りチャネルの電波
の送受信を送信および受信のいずれか一方のみに切替選
択するスイッチを備えている。
【0023】このため、移動機相互間で切替制御により
送受信を交互に行う、トランシーバと同様な通信を行う
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】図1は本発明における移動機の実施の一形
態を示す機能ブロック図である。
【0026】図1に示されるように、この移動機では、
送受信用の一つのアンテナ1および送受信電波の周波数
切り分け用のデュプレクサ2、基地局から移動機への下
りチャネル用に使用される電波の周波数fd における送
受信切替用スイッチ3、周波数fd の受信部となる高周
波増幅器4、混合回路5および復調回路6、送受信部に
共通の制御部7、局部発振回路8、記憶部9および電話
回路10、基地局への上りチャネル用に使用される電波
の周波数fu の送信部となる変調回路11、高周波増幅
回路12および電力増幅回路13、ならびに、周波数f
d の送信部となる変調回路21、高周波増幅回路22お
よび電力増幅回路23が備えられているものとする。
【0027】また、制御部7は、緊急信号発信機能、緊
急コード識別機能およびメッセージ出力機能を有し、記
憶部9は緊急メッセージおよび緊急コードを記憶する領
域を有するものとし、送受信モードに基づいてスイッチ
3を切替え、かつ局部発振回路8を制御してアンテナ1
で送受信する電波の周波数を設定するものとする。
【0028】ここで、基地局から移動機への下りチャネ
ル用に使用される電波の周波数fdを、移動局間で使用
する周波数と区別するため周波数fdbとし、移動局間で
使用される電波は周波数fdmであるものとする。したが
って、移動機では、基地局との間で、送信周波数fu お
よび受信周波数fdbが使用され、移動機間では、送受信
とも同一周波数fdmが使用されるものとする。
【0029】次に、図2を参照して使用周波数について
説明する。サービスエリア3Aを持つ基地局3Bは、各
移動局3Mxに対して下りチャネル用の周波数fdbの電波
を送り、上りチャネル用の周波数fu の電波を受ける。
本発明による移動機3Mxは、基地局3Bに対する上りチ
ャネル用の周波数fu の電波を送ると共に下りチャネル
用の周波数fdbの電波を受ける一方、移動局で受信可能
な下りチャネル用の周波数fdmの電波を送受信する。
【0030】図示されるように、移動機3M1が、上りチ
ャネルの周波数fu の電波でいずれのサービスエリアの
基地局とも交信できない場合、下りチャネルの周波数f
dmの電波で他の移動局3Mxと交信を試す。移動機3M1
が、基地局3Bのサービスエリア3A内の移動機3N2と
交信できた場合、移動機3M2に宛てて呼接続を要求する
ことにより、移動機3M2は、基地局3Bではなく移動機
3M1からの通信と判定できるので、この呼を基地局3B
へ中継接続することにより、移動機3M1からの呼を宛先
まで接続することができる。
【0031】この接続は、確実に宛先まで接続され、メ
ッセージを伝達できるが、中継する移動機3M2にとって
は自分と関係ない接続が依頼されるので、メッセージの
中継伝達が短時間で行われる必要がある。したがって、
このようなシステムは、基地局に電波が届かない場所か
ら緊急に連絡したい場合の緊急信号の伝達に有効であ
る。
【0032】次に、図3に図2を併せ参照して、この緊
急信号の伝達について説明する。
【0033】例えば、山の中で遭難した人が、移動機3
M1を使用して通信しようとした際、基地局3Bを呼出し
たがサービスエリア外で通信できなかった場合、移動機
3M1を緊急信号発信に設定して、移動局3Mxが基地局か
ら受けると同一の下りチャネル用の電波による周波数f
dmにより緊急コードを含む緊急信号を発信する。
【0034】この緊急信号を受けることができると共に
基地局3Bとの通信が可能な移動機3M2は、受けた信号
から緊急コードを識別して緊急信号を判定し、この緊急
信号を基地局3Bが受けられる通常の上りチャネルの電
波の周波数fu により送出して復旧する。基地局3B
で、受けた信号から緊急コードを識別して緊急信号を判
定し、この緊急信号を緊急信号が有する宛先へ転送する
ことにより、移動機3M1が発信した緊急信号を宛先に届
けることができる。
【0035】緊急信号には、緊急コード以外、発信元移
動機、中継移動機などの識別コードおよびその他の必要
な情報を付加することにより多種の機能を発揮すること
ができる。
【0036】次に、図1に図2を併せ参照して、移動機
の通常動作について説明する。
【0037】通常では、移動機3M2のスイッチ3は、制
御部7の制御により下りチャネル用送受信周波数fd の
受信側に接続しており、アンテナ1で受けた基地局3B
からの下りチャネルにおける周波数fdbによる信号はデ
ュプレクサ2およびスイッチ3を介して高周波増幅回路
4で増幅され、混合回路5で局部発振回路8の信号と混
合されて所定の中間周波に変換される。次いで、変換さ
れた信号は、復調回路6で音声帯域の信号に変換され、
制御部7を介して電話回路10に送られて音声により出
力される。
【0038】一方、通話音声は、電話回路10で電気信
号に変換され、制御部7で必要なデータを付加された
後、上りチャネル用の変調回路11に送られ、基地局3
Bへの上りチャネルにおける周波数fu に変換される。
変調回路11で変調された変調信号は、高周波増幅回路
12および電力増幅回路13で適度な電力に増幅された
後、デュプレクサ2およびアンテナ1を介して送出さ
れ、基地局3Bがこれを受ける。
【0039】緊急信号を発信する発信元移動機3M1で
は、緊急信号を発信する際に移動機3M1の制御部7に緊
急信号発信の操作が入力され、制御部7がスイッチ3を
制御して周波数fd のデュプレクサ2に対する接続を受
信側から送信側に切替える。
【0040】音声の緊急メッセージは、電話回路10に
より電気信号に変換され制御部7に送られ、制御部7に
おいて、所定の電気信号に変換された緊急信号発信に必
要なデータ、自己移動機3M1の識別コード、緊急信号の
ための緊急コード、およびスイッチによる緊急メッセー
ジ入力終了の合図など所定のデータを付加され、緊急信
号に形成されて緊急信号の発信機能により変調回路21
に送られる。
【0041】この緊急信号は、変調回路21で下りチャ
ネル用の電波の周波数fdmに変換され、高周波増幅回路
22および電力増幅回路23で適度な電力に増幅された
後、スイッチ3、デュプレクサ2およびアンテナ1を介
して他の移動機3M2に対して送出される。この後、制御
部7は、スイッチ3を周波数fdbまたは周波数fdmを受
ける側に戻し、周波数fd の信号を待つ。
【0042】次いで、発信元移動機3M1は、アンテナ1
で、送出した緊急信号を受けた中継移動機3M2から緊急
信号受付通知信号を周波数fdmで受ける。緊急信号受付
通知信号は、デュプレクサ2およびスイッチ3を介して
高周波増幅回路4、混合回路5に送られ、混合回路5で
局部発振回路8の信号と混合されて所定の中間周波に変
換される。次いで、変換された信号は、復調回路6で音
声帯域の信号に変換され、制御部7により受付けた信号
が解読され、「緊急信号受付通知」が表示される。
【0043】また、発信元移動機3M1から緊急信号を受
けて中継する中継移動機3M2では、スイッチ3が周波数
fd を受信する側にあり、基地局3Bからの下りチャネ
ルの信号を待っている。
【0044】発信元移動機3M1から受ける周波数fdmに
よる緊急信号は、アンテナ1からデュプレクサ2、スイ
ッチ3を介して高周波増幅回路4で増幅され、混合回路
5で局部発振回路8の信号と混合されて所定の中間周波
に変換される。次いで、変換された信号は、復調回路6
で音声帯域の信号に変換され、制御部7の緊急コード識
別機能により受付けた信号から緊急コードを識別して緊
急信号であることを解読する。
【0045】次いで、制御部7は、緊急メッセージおよ
び緊急コードなど、所定のデータを記憶部9に記憶して
緊急信号発信機能により受けた緊急信号に自己の移動機
識別コードを付加した緊急信号を上りチャネル用の変調
回路11に送る。変調回路11は受けた信号を基地局3
Bへの上りチャネルにおける周波数fu に変換する。変
調回路11で変調された変調信号は、高周波増幅回路1
2および電力増幅回路13で適度な電力に増幅された
後、デュプレクサ2およびアンテナ1を介して送出さ
れ、基地局3Bがこれを受ける。基地局3Bは、受けた
信号を宛先に転送する。
【0046】次に、図4に図1および図3を併せ参照し
て移動機の制御部7における緊急信号の発信、および中
継の動作手順について説明する。
【0047】図4(A)では緊急信号を発信する発信元
移動機3M1における制御部7の手順が示されている。
【0048】まず、緊急信号を発信する際には移動機3
M1の制御部7に緊急信号発信の操作が入力される(手順
S11)ので、制御部7はスイッチ3を制御して周波数
fdbの受信側から周波数fdmの送信側にデュプレクサ2
の接続を切替える。
【0049】次いで、音声の緊急メッセージは、電話回
路10により電気信号に変換され制御部7に送られ、制
御部7により、所定の電気信号に変換された緊急信号発
信に必要なデータ、自己移動機の識別コード、緊急信号
のための緊急コード、およびスイッチによる緊急メッセ
ージ入力終了の合図など所定のデータを付加され、緊急
信号に形成されて変調回路21に送られる。
【0050】この緊急信号は、変調回路21で下りチャ
ネル用の電波の周波数fdmに変換され、他の移動機3Mx
に対して送出された(手順S12)後、制御部7の制御
によりスイッチ3が周波数fdbまたは周波数fdmを受け
る側に戻され、周波数fd の信号を待つ(手順S1
3)。
【0051】次いで、発信元移動機3M1は、アンテナ1
で、送出した緊急信号を受けた中継移動機3M2から緊急
信号受付通知信号を周波数fdmで受け、この受けた信号
を制御部7に送る。制御部7は、緊急信号受付通知信号
を識別して所定データを記憶部9に記憶すると共に、緊
急信号受付通知信号を受けたことを液晶などに表示して
(手順S14)、周波数fd の信号を待つ通常状態に戻
る(手順S10)。
【0052】一方、中継移動機3M2では、スイッチ3は
下りチャネル用の周波数fd の受信状態にある(手順S
20)。上記手順S12により緊急信号の発信元移動機
3M1から周波数fdmにより信号を受けた際(手順S2
1)、制御部7は緊急コードを識別して緊急信号を判断
し、所定のデータを記憶部9に記憶すると共に、緊急信
号を受けたことを表示する(手順S22)。
【0053】次いで、制御部7は、スイッチ3を受信側
から送信側に切り替え、緊急信号を受けた応答通知とし
て所定の緊急信号受付通知信号を作成し、発信元移動機
3M1を宛先にして下りチャネル用の変調回路21に送
り、周波数fdmにより送出する(手順S23)。
【0054】制御部7は、上記手順S21で受けた緊急
信号の宛先が自己の移動機3M2の場合(手順S24のY
ES)、スイッチ3を送信側から受信側に切り替え緊急
信号を受けたことだけでなく、緊急信号に含まれる緊急
メッセージをも表示(手順S25)して上記手順S10
に進み、周波数fd の信号を待つ通常状態に戻る。
【0055】上記手順S24が“NO”で、受けた緊急
信号の宛先が自己移動機3M2でない場合、制御部7は、
中継移動機3M2として自己の移動機識別コードを加えた
緊急信号を作成し、通信可能な基地局3Bに対する緊急
信号発信のための手順を行う(手順S26)と共に、ス
イッチ3を受信側に切り替えて基地局3Bからの応答信
号を待つ。すなわち、制御部7は、発信する緊急信号を
上りチャネル用の変調回路11に送り周波数fu により
基地局3Bへ送出する(手順S27)。
【0056】基地局3Bでは、受けた信号が緊急信号で
あることを判断した場合、中継移動機3M2に対して所定
の緊急信号受付通知信号を送るので、中継移動機3M2で
は、周波数fdbにより基地局3Bから緊急信号受付通知
信号を受け、制御部7がこれを識別して記憶すると共に
基地局3Bから緊急信号受付通知信号を受けたことを表
示する(手順S28)。
【0057】次いで、制御部7は、スイッチ3を送信側
に切替え、基地局3Bから受けた緊急信号受付通知信号
を周波数fdmにより発信元移動機3M1を宛先にして送出
する(手順S29)。次いで、制御部7は、スイッチ3
を受信側に切替え、上記手順S10に進み、周波数fd
の信号を待つ通常状態に戻る。
【0058】上述したように、中継移動機では、基地局
へ緊急信号を送出した後、発信元移動機へ緊急信号受付
通知信号を送っているが、単純な緊急信号受付通知信号
なので、発信元移動機では、この緊急信号受付通知信号
を受けたことにより、「中継する移動機に緊急信号が届
いた」ことが表示される。この際、受付通知信号に加え
て中継コードを備え、中継機で中継コードを付加した緊
急信号を基地局へ送る場合、基地局から応答返送された
緊急信号受付通知信号に中継コードが含まれるので、発
信元移動機では、受けた緊急信号受付通知信号から中継
コードを検出して、「基地局に緊急信号が届いた」こと
が表示できる。
【0059】次に、図5に図1および図3を併せ参照し
て、移動機の制御部7における通信チェック信号の送出
および中継の動作手順について説明する。この機能は、
移動機3M1が緊急信号発信を行うに先立ち、基地局3B
と通信可能でありかつ緊急信号の中継が可能な移動機3
M2が存在することを予め確認することである。
【0060】まず、移動機3M1の制御部7は、緊急信号
発信の可能性調査のための所定の操作入力を受けた際
(手順S41)、スイッチ3を送信側に切替えて送信モ
ードとし、自己の移動機識別コードを含む所定の通信チ
ェック信号を作成して全ての下りチャネルに対して周波
数fdmにより送出する(手順S42)。次いで、制御部
7は、スイッチ3を切替えて受信モードとし、下りチャ
ネルの周波数fd による信号待ちの通常状態となる(手
順S43)。
【0061】この状態で、制御部7は、周波数fdmによ
り自己移動機コードを有する通信可能信号を受けた際、
受けた信号の所定データを記憶すると共に、「基地局と
通信可能でかつ中継可能な移動機に信号が届いたことを
示す」表示を行う(手順S44)。次いで、制御部7
は、スイッチ3の接続をそのままとし、上記手順S43
に戻って下りチャネルの周波数fd による通常の信号待
ち状態となり、別の中継可能移動局3M2からの通信可能
信号を受けて、順次、通信可能信号のデータを記憶し表
示する。
【0062】この表示に基づいて、発信者は、緊急信号
が確実に相手先に届くという安心が得られ、次いで、受
けた通信可能信号の発信元である中継可能移動機3M2の
識別コードを使用して確実な緊急信号発信を行うことが
できる。
【0063】一方、中継移動機3m2は、通常の状態で周
波数fd の信号を待っている(手順S50)。上記手順
S42により移動機3m1から送出された周波数fdmによ
る通信チェック信号は、アンテナ1から入力し、制御部
7により受付られるので(手順S51)、通信チェック
信号の所定データが記憶部9に記憶される(手順S5
2)。
【0064】次いで、制御部7は、基地局3Bとの通信
の可否を通常手順により確認し(手順S53)、通信可
能な場合(手順S54)、スイッチ3を送信側に切替
え、受けた通信チェック信号の発信元移動機3M1へ自己
の移動機識別コードを付加した所定の通信可能信号を周
波数fdmにより送出する(手順S55)。
【0065】次いで、制御部7はスイッチ3を受信側に
切替え下りチャネルの周波数fd による信号待ちの通常
状態となる(手順S40)。
【0066】次に、図6に図1、図3および図4を併せ
参照して、移動機3m1の緊急信号発信の際、所定長以内
の音声メッセージを入力する手順について説明する。こ
の機能は、緊急信号内に記憶可能な音声メッセージを含
み、かつ記憶された音声メッセージが再生されることで
ある。したがって、記憶部9はこの所定長以内の音声メ
ッセージを書き込みおよび読み出し可能であるものとす
る。
【0067】まず、音声メッセージによる緊急信号を送
出する移動機3m1の制御部7は、音声メッセージの入力
操作を受けた場合(手順S61)、スイッチ3を送信側
に切り替え、電話回路10で音声を電気信号に変換して
記憶部9に一旦書き込み、音声メッセージが所定長以内
であることを確認する(手順S62)。この確認に基づ
き、制御部7は、記憶部9から読み出された音声メッセ
ージ、緊急発信に必要なデータ、自己の移動機識別コー
ド、および緊急コードなどを含む緊急信号を作成してス
イッチ3を送信側に切り替え、この緊急信号を周波数f
dmにより送出する(手順S63)。次いで、制御部7
は、スイッチ3を受信側に切り替え、周波数fd の信号
を待つ通常状態に戻る上記図4の手順S13に続く。
【0068】一方、音声メッセージによる緊急信号を中
継する移動機3m2においては、上記手順S63による周
波数fdmの緊急信号を受けた際(手順S65)、制御部
7が緊急信号を識別し、音声メッセージを含む所定のデ
ータを検出して記憶部9に記憶する(手順S66)と共
に、「音声メッセージあり」の表示を行う(手順S6
7)。次いで、制御部7は、スイッチ3を送信側に切り
替え、緊急信号受付通知信号を周波数fdmにより送出す
る上記図4における手順S23に続く。
【0069】このような「音声メッセージあり」の表示
により、移動機の所持者は、発信者および所定の操作で
記憶された音声メッセージを呼び出すことができる。
【0070】この構成によれば、緊急信号長が短く抑え
られるので、通常の通信に与えるトラフィックの増加を
低減する。また、中継した移動機では、メッセージが記
憶されることを利用し、基地局との間の通信で宛先に通
知できるまで緊急信号を繰返して送出することができ
る。
【0071】次に、図7に図1、図3および図4を併せ
参照して、移動機3M2または基地局3Bから緊急信号を
受け付けた際に返送する受付通知信号に返信メッセージ
を含む手順について説明する。この機能では、返信メッ
セージおよび中継コードが用意されているものとする。
【0072】上述のように、緊急信号が発信元移動機3
m1から中継移動機3M2を介して宛先へ転送された際、中
継移動機3M2において中継コードが緊急信号に付加され
る。この緊急信号に対して宛先から返送される緊急信号
受付通知信号に返信メッセージが含まれる場合、図4に
おける手順S14(発信元移動機3m1)、および手順S
28(中継移動機3m2)において、制御部7が、緊急信
号受付通知信号を受けた際(手順S81)に返信メッセ
ージを検出した場合(手順S82)、返信メッセージを
含む所定のデータを記憶部9に記憶すると共に、返信メ
ッセージが届いたことを示す「返信メッセージあり」を
表示する。この表示に基づいて、移動機の所持者は、所
定の操作により返信メッセージを記憶部9から読み出
し、返信メッセージが音声の場合には電話回路10から
音声により受け取る。
【0073】次に、図8に図1および図3を併せ参照し
て移動機3M1から移動機3M2を呼び出し、相互間で送受
信を操作切り替えするトランシーバモードによる通信に
ついて説明する。
【0074】まず、図8(A)に示されるように、移動
機3M1の制御部7は、通信相手の移動機3m2 の識別コー
ドと共にトランシーバモードによる送信操作入力(手順
S91)を受けた際、スイッチ3を送信側に切り替えて
送信モードを設定する(手順S92)。次に、制御部7
は、移動機3M2の識別コードに対して、トランシーバモ
ード認識コード、自己の移動機3M1の認識コード、使用
する送信チャネルおよび受信チャネルなどの情報を付加
し、送信周波数fdmにより送信チャネルを形成して電話
回路10から受ける音声メッセージを通信相手の移動機
3M2へ送出する(手順S93)。
【0075】次いで、制御部7は、送信モード操作の解
除を受ける(手順S94)ので、スイッチ3を受信側に
切り替えて受信モードを設定し(手順S95)、周波数
fdmによる移動機3M2からの信号を待つ(手順96)。
【0076】一方、図8(B)に示されるように、宛先
指定された移動機3M2では、周波数fd の信号を待つ
(手順S100)という通常状態にあるので、上記手順
S93で移動機3M1から送出された信号および音声メッ
セージを周波数fdmにより受ける(手順S101)こと
ができる。制御部7は、受けた信号からトランシーバモ
ードで受信したことを検出し、所定データと共に記憶部
9に記憶し、「トランシーバモード」を表示する(手順
S102)。
【0077】制御部7は、この表示に基づく送信操作の
入力を受け(手順S103)、スイッチ3を送信側に切
り替えて送信モードを設定する(手順S104)。次
に、上記手順S93と同様、制御部7は、移動機3M1の
識別コードに対して、トランシーバモード認識コード、
自己の移動機3M2の認識コード、使用する送信チャネル
および受信チャネルなどの情報を付加し、送信周波数f
dmにより送信チャネルを形成して電話回路10から受け
る音声メッセージを通信相手の移動機3M1へ送出する
(手順S105)。
【0078】制御部7は、音声メッセージの送出終了に
より、送信モード操作の解除を受ける(手順S106)
ので、スイッチ3を受信側に切り替え、受信モードを設
定して(手順S107)、周波数fdmによる移動機3M1
からの信号を待ち(手順108)の状態となる。
【0079】また、一方、移動機3M1の制御部7は、上
記手順S96で信号待ちしており、上記手順S105に
より移動機3M2から移動機3M1へ送出された周波数fdm
の信号および音声メッセージを受ける(手順S97)。
制御部7は、更に周波数fdmの信号を受ける受信モード
を続ける(手順S98)。
【0080】図示を省略したが、トランシーバモードを
解消するまでは、移動機3M1および移動機3M2のいずれ
か一方が、送信操作入力することにより、上述のように
送信モードに設定され、メッセージを相手移動機へ送る
ことができる。
【0081】このトランシーバモードを複数の移動機に
より設定された場合では、通信相手を宛先を指定するこ
とにより複数の移動機と個別に通信できる一方、複数の
移動機と同報通信することもできる。
【0082】次に、図9を参照して図1とは別の形態に
ついて説明する。
【0083】図示されるように、この移動機は、アンテ
ナ1、デュプレクサ2、スイッチ30、制御部70、局
部発振回路80、記憶部90、および電話回路10を共
通にして、信号の受入部に高周波増幅回路4、混合回路
5、および復調回路6を、また、信号の送出部に変調回
路31、高周波増幅回路32および電力増幅回路33
を、それぞれ備えている。
【0084】図1との相違点は、基地局への上りチャネ
ルの送信周波数fu および移動局間の下りチャネルの送
信周波数fdmそれぞれに対して、一組の共用する変調回
路31、高周波増幅回路32および電力増幅回路33を
備えている点である。
【0085】スイッチ30は、下りチャネル用電波の信
号の送受を切替えてデュプレクサ2と接続し、移動局と
の通信用に下りチャネル用電波信号を送出する際には上
りチャネル用電波の送出信号のデュプレクサ2との接続
を切り離すものとする。
【0086】制御部70は、信号の送受信に併せて局部
発振回路80を制御するものとし、その制御手順は、図
1を参照して説明した上述の記載と同様である。
【0087】この実施の形態では、図1と比較して一組
の変調回路、高周波増幅回路および電力増幅回路が削除
されているので、上記説明による生じる効果に加えて、
回路規模が更に小さくなる。
【0088】このように、基地局との通信のみを有する
移動機に最小限の機能を追加して、基地局と通信できな
い場所にいる場合でも、基地局と通信できる移動局との
間で通信ができる場合には、宛先と最少限度の通信をす
ることができる。
【0089】上記説明では、単に表示するとしたが、ラ
ンプまたは液晶などの文字による可視表示、および可視
表示があることを知らせる可聴音または振動などを組み
合わせた表示が適切であり、これらが採用されてよい。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。
【0091】第1の効果は、基地局から電波の届かない
場所でも、基地局と通信できる移動局との間で通信がで
きる場合には、緊急信号のみでも宛先に送信できること
である。
【0092】その理由は、移動機が、移動機自身で受け
ることができる下りチャネルの周波数の電波を送信する
送信部を備えており、この電波を緊急信号として受けた
際には受けた緊急信号を基地局まで中継しているからで
ある。
【0093】第2の効果は、上記効果が得られるにもか
かわらず、携帯性が向上し、コストダウンできることで
ある。
【0094】その理由は、通常の通信機能に追加した送
受信機能の大部分を従来の回路で共用させたためであ
る。
【0095】第3の効果は、基地局と直接通信できない
場合でも通信の可能性を確認し緊急信号を宛先に確実に
届けることである。
【0096】その理由は、通信チェック信号を設け、緊
急信号発信に先立ち、この通信チェック信号を発信する
ことにより、基地局と通信可能な中継移動局から応答信
号の返信を受けることができるからである。
【0097】第4の効果は、通信の可能性を広範囲で確
認できることである。
【0098】その理由は、上記通信チェック信号を移動
機が通信できる全てのチャネルで実施するためである。
【0099】第5の効果は、緊急メッセージを繰返し送
信できると共に繰返し送信においてもトラフィックに対
する影響を最小にできることである。
【0100】その理由は、緊急メッセージの長さを限定
し記憶部に記憶するからである。
【0101】第6の効果は、中継する移動機または基地
局に緊急信号が届いたことが確認できることである。
【0102】その理由は、緊急信号が届いた際に中継す
る移動機および基地局から緊急信号を受け付けた受付通
知信号を発信元に宛て返送するからである。
【0103】第7の効果は、宛先が移動機の場合、基地
局を介さずとも緊急信号を直接届けることができること
である。
【0104】その理由は、中継する移動機が自己宛の緊
急信号を識別するので、他の移動機から受けた自己宛の
緊急信号を転送せずに取り込めるからである。
【0105】第8の効果は、緊急メッセージに対する返
信メッセージの転送が可能なことである。
【0106】その理由は、返信メッセージを設け、中継
の移動機が緊急信号に対して応答する受付通知信号に返
信メッセージを含めて記憶部に記憶するからである。
【0107】第9の効果は、移動機同士が送受信を操作
切り替えるトランシーバとして通信できることである。
【0108】その理由は、上記説明の移動機が同一周波
数の信号を送受信可能とし、かつ、送受信を切り替え操
作する手段(スイッチ)を有しているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動機の実施の一形態を示すブロ
ック図である。
【図2】移動機および基地局の位置関係の一形態を示す
説明図である。
【図3】本発明による移動機、基地局間の信号の流れの
一形態を示す説明図である。
【図4】本発明における緊急信号の発信(A)および中
継(B)の手順の一形態を示す流れ図である。
【図5】本発明における通信チェック信号の送出(A)
および中継(B)の手順の一形態を示す流れ図である。
【図6】本発明における音声メッセージの送出(A)お
よび中継(B)の手順の一形態を示す流れ図である。
【図7】本発明に返信メッセージを設けた場合の手順の
一形態を示す流れ図である。
【図8】本発明におけるトランシーバモードの際の発呼
者移動機(A)および着呼者移動機(B)の手順の一形
態を示す流れ図である。
【図9】本発明による移動機の図1とは別の実施の一形
態を示すブロック図である。
【図10】従来の移動機の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 デュプレクサ 3、30 スイッチ 4、12、22、32 高周波増幅器 5 混合回路 6 復調回路 7、70 制御部 8、80 局部発振回路 9、90 記憶部 10 電話回路 11、21、31 変調回路 13、23、33 電力増幅回路 3A サービスエリア 3B 基地局 3M1、3M2 移動機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局から移動機へ送信される下りチャ
    ネル用の電波および移動機から基地局へ送信される上り
    チャネル用の電波それぞれを使用して通信を行う移動通
    信方式において、前記移動機は、前記下りチャネル用の
    電波を使用して移動機の間の通信を行う送受信部を備え
    ることを特徴とする移動通信方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記移動機は、前記
    基地局から送出される下りチャネル用の電波を受信する
    受信部のための送受分波器と、他の移動機へ送出する下
    りチャネル用の電波を送信する送信部のための送受分波
    器とを共用する送受分波器を備えることを特徴とする移
    動通信方式。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記移動機は、基地
    局へ向けて送出する上りチャネルの電波を送信する送信
    部と、他の移動機へ向けて送出する下りチャネルの電波
    を送信する送信部とで共用する主要部分を有することを
    特徴とする移動通信方式。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記移動機は、前記
    請求項2に記載の送受分波器と前記請求項3に記載の主
    要部分とを併せ備えることを特徴とする移動通信方式。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか一
    つに記載の移動通信方式において、前記移動機は、下り
    チャネルの電波の送受信を送信および受信のいずれか一
    方のみに切替選択するスイッチを備えることを特徴とす
    る移動通信方式。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか一
    つに記載の移動通信方式において、前記移動機は、緊急
    の際に設定する緊急モード選択手段と、緊急のメッセー
    ジ、この緊急メッセージを識別する緊急コード、ならび
    に前記緊急の際に他の移動機と授受する緊急信号の所定
    部分を記憶する記憶手段と、前記緊急モード選択手段で
    緊急モードが設定された際、前記緊急信号を、前記緊急
    メッセージ、緊急コード、および自己の識別コードを含
    む制御信号に合成して作成し、前記下りチャネルの電波
    で送信する緊急発信手段と、他の移動局から下りチャネ
    ルの電波で受けた信号から前記緊急コードを識別した
    際、受けた信号を緊急信号と判断し、所定情報を前記記
    憶手段に記憶すると共に、所定の緊急信号を作成して前
    記基地局へ上りチャネルの電波により送出する緊急信号
    転送手段とを備えることを特徴とする移動通信方式。
  7. 【請求項7】 請求項6において、基地局は、移動機か
    ら受けた信号から前記緊急コードを識別した際、受けた
    信号を緊急信号と判断し、所定情報を記憶手段に記憶す
    ると共に、所定の緊急信号を作成して受けた緊急信号の
    宛先へ送出する緊急信号転送手段を備えることを特徴と
    する移動通信方式。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記移動機は、他の
    移動機から受けた前記緊急信号が自己宛ての場合、前記
    記憶手段から記憶した緊急メッセージを読み出して出力
    するメッセージ出力手段を備えることを特徴とする移動
    通信方式。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003015445A1 (fr) * 2001-08-07 2003-02-20 Ntt Docomo, Inc. Terminal mobile, station de commande, procede et programme de communication et programme de commande
JP2005033397A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Omron Corp 通信方法、通信システム、通信装置、プログラム、および、記録媒体
US7336297B2 (en) 2003-04-22 2008-02-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Camera-linked surveillance system
JP2013502776A (ja) * 2009-09-28 2013-01-24 ゼットティーイー コーポレーション ダウンリンクの物理リンク故障診断の方法、システム及び装置
JP2015053662A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 八重洲無線株式会社 無線中継装置の設定方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 19991215