JP3278644B2 - 緊急用強制送信端末 - Google Patents

緊急用強制送信端末

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JP3278644B2
JP3278644B2 JP32620499A JP32620499A JP3278644B2 JP 3278644 B2 JP3278644 B2 JP 3278644B2 JP 32620499 A JP32620499 A JP 32620499A JP 32620499 A JP32620499 A JP 32620499A JP 3278644 B2 JP3278644 B2 JP 3278644B2
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昌宏 一花
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エヌイーシーアクセステクニカ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話端末に
通常の受信回路と送信回路に加えて、緊急時に強電界信
号を送信可能な強制送信回路を設けて、緊急時に基地局
で接続可能な回線がすべて他の携帯電話端末により占め
られており、所定の携帯電話端末が通常の送信回路で発
信しても、緊急送信ができない場合に、強制送信回路か
ら強電界信号を発生可能にした緊急用強制送信端末に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話端末による緊急時、たと
えば、災害などの状況を考えると、特に無線を使用した
通信網は、すぐに混み入ることが予想される。しかし、
そのような状況の時ほど、無線通信網を利用した緊急通
報というのは重要なものであると考えられる。
【0003】現状、携帯電話端末の緊急使用についての
特別なシステムというのは、とりたてて整備されておら
ず、たとえ緊急状態であっても、受信可能な回線を持つ
基地局の回線がすべて使用されていれば、通話可能な状
況にさえ至ることができない。この場合、現在回線を使
用している携帯電話端末が通話を終了するのを待つ以外
に方法がないのだが、いつ通話が終了し、接続可能な回
線が生じるのかが知ることができず、実際としては回線
がつながるまで何度でも発信をし続けなければならな
い。
【0004】緊急時という状況を想定すると、いつつな
がるかわからない携帯電話端末をいつまでもかけ続ける
わけにもいかず、別の通信手段を使用することになる。
緊急用のシステムして、緊急用の通話回線を常時保護し
ておき、通話先の番号により緊急性を判断し、緊急用か
どうかの割り振りをする方法が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、通話可能な範囲の殆どに対して緊急通話回線を
確保する必要が生じるうえに、通常時は緊急用回線の
分、接続回数が減っていると考えることができる。より
多くの回線を通話時に使用できるようにすることを重視
した場合、緊急用の回線を確保するというのは難しいこ
ととなる。
【0006】この発明は、上記のような従来の課題を解
決するためなされたもので、緊急用の回線が整備されて
いない場所において、優先して通話する必要がある場合
に回線を確保することができるとともに、利用可能な周
波数すべてを一般に割り当てることができ、しかもすで
に緊急用回線があるものはその回線を一般に割り当てる
ことで普段使用できる回線数を増やすことが可能とな
り、かつ緊急時以外でも通常に使用することができる緊
急用強制送信端末を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の緊急用強制送信端末は、通常時の送信と
受信との切換えおよび強制送信時の切換えを行うスイッ
チング回路と、通常の送信レベルによる基地局への送信
可能の送信回路と、上記基地局から送信される送信信号
を通常の受信レベルで受信する受信回路と、緊急時に上
記送信回路の送信出力レベルよりも十分高い送信出力レ
ベルで送信する強制送信回路と、緊急時に上記送信回路
から発信しても上記基地局との間に接続回線の確保がで
きない状態時に使用者による強制送信操作時に上記スイ
ッチング回路に対してアンテナと上記強制送信回路との
接続制御を行って上記強制送信回路から強電界信号を出
力させることにより、抑圧有効範囲内の携帯電話端末に
妨害波として抑圧をかけてこの携帯電話端末と上記基地
局との間の回線が回線断となるように上記基地局に判断
させるとともに、上記基地局と上記強制送信回路から所
定時間強電界信号送信後、この強電界信号の送信を中止
して上記スイッチング回路を上記送信回路側に切換え制
御を行って通常の送信信号を上記アンテナから出力させ
る制御回路とを備えることを特徴とする。
【0008】そのため、緊急の通話を有する携帯電話端
末の使用者が緊急性があると判断して強制送信の操作を
するとスイッチング回路の切換え制御を行ってアンテナ
と強制送信回路との接続を行わせ、強制送信回路から強
電界信号をアンテナから基地局に送信する。この強電界
信号により周辺の抑圧有効範囲内の接続回線とその近傍
周波数に対して、妨害波として抑圧をかけ、抑圧有効範
囲内の携帯電話端末に影響を及ぼし、各携帯電話端末と
基地局との接続回線にエラーを生じさせて基地局が端末
に対して接続回線断を実行する。その実行時間の間に強
制送信回路から強電界信号を基地局に送信し、所定時間
経過後に制御回路は強電界信号の送信を中止し、制御回
路によりスイッチング回路に対して通常の送信回路に切
り換え、送信回路から通常の送信信号をスイッチング回
路とアンテナ経由で基地局に送信し、緊急通信を要する
携帯電話端末から緊急の通話が可能となるようにしたの
で、緊急用の回線が整備されていない場所において、優
先して通話する必要がある場合に回線を確保することが
できるとともに、利用可能な周波数すべてを一般に割り
当てることができ、しかもすでに緊急用回線があるもの
はその回線を一般に割り当てることで普段使用できる回
線数を増やすことが可能となり、かつ緊急時以外でも通
常に使用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明による緊急用強制
送信端末の実施の形態について図面に基づき説明する。
図1はこの発明による第1実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。この図1におけるアンテナ1は、図1で
は図示されていない基地局から送信される通常のレベル
の信号の受信と、通常のレベルの送信信号を基地局への
送信と、緊急時に強電界信号の送信とを行う。
【0010】このため、これらの信号を切り換えるため
に、アンテナ1はスイッチング回路2の可動端子2aに
接続されている。スイッチング回路2は図1では、機械
的スイッチのように図示されているが、実際には制御回
路6により電子的に切り換え制御されるものである。ス
イッチング回路2の可動端子2aは固定端2b〜2cに
切り替え可能になっている。固定端子2bは、通常の受
信回路3の入力端に接続されている。受信回路3は、回
路の周波数変換のための発信機7a,7bに接続されて
いる。
【0011】同様にして、スイッチング回路2の固定端
子2cは通常の送信回路4の出力端に接続されている。
この送信回路4には、回路の周波数変換のための発信機
7a、7bに接続されている。さらに、スイッチング回
路2の固定端子2dは、強制送信回路5の出力端に接続
されている。これらの受信回路3、送信回路4、強制送
信回路5を無線回路として携帯電話端末に設けられてお
り、これらの受信回路3の受信データ、送信回路4の送
信データ、強制送信回路5の送信データは制御回路6に
より制御するようにしている。
【0012】強制送信回路5にも上記発信機7a,7b
が接続されている。すなわち、受信回路3、送信回路
4、強制送信回路5には、制御回路6と、発信機7a,
7bが共通に接続されている。受信回路3と送信回路4
の増幅用電源には、主電源8を用いており、強制送信回
路5の増幅用電源には、補助電源9が用いられている。
この補助電源9は、高出力の電力供給の可能な電源であ
る。
【0013】次に、このように構成されている携帯電話
端末と基地局との間に通信を行う通信システムのシステ
ム構成図を参照して強制的に基地局と緊急通話を必要と
する携帯電話端末との間に通信を行う場合のシステムに
ついて説明する。この図2において、この発明による緊
急用強制送信端末10が接続回線15により基地局11
と通信可能になっているとともに、散在する他の携帯電
話端末12a〜12fがそれぞれ接続回線13a〜13
fを通して基地局11との通信が可能になっている。こ
の発明による緊急用強制送信端末10とその近傍に携帯
電話端末12a,12bが散在しており、これらの緊急
用強制送信端末10と、携帯電話端末12a,12bが
この緊急用強制送信端末10から発信する強電界信号の
抑圧有効範囲14内に散在するものとする。
【0014】次に、この発明による第1実施の形態の動
作について、図1、図2を併用して説明する。緊急用強
制送信端末10が基地局11のカバーする範囲内にある
とし、基地局11で接続可能な接続回線がすべて他の携
帯電話端末12a〜12fで占められており、緊急用強
制送信端末10が通常の送信回路4により発信をしても
接続回線15を基地局11との間に確保することができ
ず、通話をすることができない状態とする。
【0015】この状態で、使用者が緊急性があると判断
して、強制送信の操作(たとえば、数字ボタンに隣接し
て設けた緊急用ボタンの押下操作など)すると、まず、
制御回路6に強制送信の発信の命令が入る。強制送信の
命令を受けた制御回路6は、まず、スイッチング回路2
に指示を送り、その可動端子2aを固定端子2dに接続
することにより、アンテナ1に強制送信回路5を接続さ
せる。次に、制御回路6は、強制送信回路5に送信デー
タを送る。強制送信回路5に送られた送信データは、周
波数変換用の発信機7a,7bにより回線周波数に変換
される。
【0016】強制送信回路5で回線周波数となった送信
データは補助電源9からの電源供給を受けて増幅され
る。強制送信回路5により増幅された信号の送信出力レ
ベルは通常の送信回路4による送信出力レベルに比べて
十分に高いレベルとする。
【0017】強制送信回路5で増幅され、スイッチング
回路2を介してアンテナ1から発信された強電界信号
は、緊急用強制送信端末10の周囲の抑圧有効範囲14
の電界に影響を及ぼす。強電界信号は抑圧有効範囲14
内において、接続回線とその近傍周波数に対して妨害波
として抑圧をかけ、抑圧有効範囲14内にある同回線周
波数の携帯電話端末12a,12bに影響を及ぼし、各
携帯電話端末と基地局11との接続回線13a,13b
にエラーを生じさせる。
【0018】この抑圧によるエラーが続くと、基地局1
1は接続回線13a,13bに対して接続回線断と判断
する。緊急用強制送信端末10は、基地局11がエラー
による接続回線断を判定する時間の間、強電界信号を送
信する。この強電界信号の送信した後、制御回路6は強
制送信回路5を制御して強電界信号の送信を止める。
【0019】この強電界信号の送信を止めた後、制御回
路6はスイッチング回路2の可動端子2aを固定端子2
c側に切り換えて、通常の送信回路3の出力端をアンテ
ナ1に接続させる。これにより、接続回線断と判定した
基地局11が再度待ち受けの状態に戻るタイミングに合
わせて、制御回路6からは通常の接続回線15の確保用
の送信信号を送信回路4に送る。したがって、送信回路
4からスイッチング回路2を経由してアンテナ1から送
信する。
【0020】このようにして、緊急用強制送信端末10
からの信号は基地局11に届き、接続回線15を要求す
る。基地局11では、先の強電界信号により接続回線1
3a,13bの分が空きとなっているため、接続回線1
5を割り当てることができる。これにより、緊急用強制
送信端末10は、基地局11と通話をすることが可能と
なる。
【0021】上記から明らかなように、この第1実施の
形態では、一般の接続回線を利用して一次的に他の接続
回線を排除して自回線を確保するようにしているから、
緊急用の接続回線が整備されていない場所において、優
先して通話をする必要がある場合に接続回線を確保する
ことが可能となる。また、緊急用と一般用の接続回線を
用途により区別をする必要がなくなるため、利用可能な
周波数すべてを一般に割り当てることが可能となるとと
もに、すでに緊急用接続回線があるものは、その接続回
線を一般に割り当てることで普段使用できる接続回線数
を増すことが可能となる。さらに、特化する回路が通話
に関係する部分でないために、特化する回路を使用しな
ければ、私用で使ったとしても、公益を害することがな
く、他の一般の携帯電話端末と同じであるため、緊急以
外でも通常に使用することが可能となる。
【0022】なお、上記第1実施の形態の拡張例とし
て、制御回路6から強制送信回路5に送るデータをより
妨害姓の高い変調をかけるものとすると、同じ電界強度
の強電界信号を放射したとしても、抑圧有効範囲14を
広げることが可能となる。また、抑圧有効範囲14が同
じであっても、強電界信号のレベルを低くすることが可
能となり、強制送信回路5の増幅率や補助電源9の供給
電圧が小さくても同じ効果を得ることができるようにな
る。
【0023】次に、この発明による緊急用強制送信端末
の通信システムにおける第2実施の形態について説明す
る。この第2実施の形態では、多数の基地局から受信が
可能な場所では、より確実に接続回線を確保することが
できるようにした場合の実施の形態である。図3はこの
発明による緊急用強制送信端末を通信システムに適用し
た場合の第2実施の形態の通信システムの構成説明図で
ある。
【0024】次に、図3を参照して、この第2実施の形
態の動作について説明する。この図3では、複数の基地
局11a,11bとこの発明による緊急用強制送信端末
10との間に接続回線15a,15bを確立して通信可
能になっている。また、基地局11aと他の携帯電話端
末12d〜12fとの間の接続回線13d〜13fで通
信可能になっている。同様に、基地局11bと携帯電話
端末12a〜12cとの間で接続回線13a〜13cで
通信可能になっている。
【0025】この接続回線11a,11bのうち、接続
回線11aの方がより高電界強度で受信できているとす
る。いま、基地局11aは、他の携帯電話端末12d,
12e,12fと回線接続中であり、基地局11bは、
他の携帯電話端末13a〜13cと回線接続中であると
するとともに、基地局11a,11bはともに、接続回
線はすべて使用されているものとする。まず、この状態
でこの第2実施の形態における緊急用強制送信端末10
から通常に制御信号を発信したとしても、基地局11
a,11bがともに、接続回線に空がないため、通話を
することができない。
【0026】ここで、この緊急用強制送信端末10の使
用者が緊急性があると判断して、強制送信の操作をする
と、まず制御回路6に強制送信の発信の命令が入る。制
御回路6では、受信電界強度の最も高い基地局11aを
選択し、周波数変換用の発信機7a,7bに情報を送
り、強制送信回路5は変換周波数を基地局11aの周波
数に合わせて、スイッチング回路2を経由してアンテナ
1から基地局11a,11bに向けて強電界信号の放射
を行う。その後、基地局11aが待ちうけ状態になるタ
イミングを見計らって、通常の制御信号を送る。
【0027】しかし、図3において、抑圧有効範囲14
内に基地局11aと接続回線をつなげる他の携帯電話端
末12d,12e,12fが入っていないために、これ
らの通話は有効な妨害を受けず、空きの接続回線はでき
ない。このため、ここでの強電界信号の強制発信におい
ても、接続回線はつながることがない。
【0028】したがって、基地局11aに対する強制送
信をしても回線接続ができないという基地局11aから
の情報を受信回路3経由で制御回路6が受け取ると、制
御回路6は基地局11aの次に受信電界強度の高い基地
局11bを選択し、周波数変換用の発信機7a,7bに
情報を送り、変換周波数を基地局11bの周波数に合わ
せ、強電界信号の放射を行う。その後、基地局11bが
待ち受け状態になるタイミングを見計らって、通常の制
御信号の制御信号を制御回路6から発信する。
【0029】この図3において、抑圧有効範囲14内に
は、基地局11bと接続回線をつなげる他の携帯電話端
末12a,12b,12cのうちの、携帯電話端末12
aと12bが含まれることになる。この他の携帯電話端
末12aと12bは抑圧を受け、基地局11bとの接続
回線13a,13bは断たれることになり、空きの接続
回線が生じる。ここで、この発明による第2実施の形態
の緊急用強制送信端末10は通常の送信回路4から発信
を行うため、基地局11bとの間に接続回線15bを確
保することができ、通話をすることが可能となる。これ
により、多数の基地局から受信が可能な場所でも、確実
に接続回線の確保をすることが可能となる。
【0030】次に、この発明の第3実施の形態について
説明する。この第3実施の形態では、最低限の接続回線
に影響を及ぼすだけで自接続回線の確保をすることがで
きるようにしたものである。図4はこの発明による緊急
用強制送信端末の第3実施の形態に適用される通信シス
テムのシステム構成を示す構成説明図である。この図4
に示す緊急用強制送信端末自体の構成は、図1で示した
第1実施の携帯の構成と同じである。
【0031】次に、図4を参照して、この第3実施の形
態の動作について説明する。この第3実施の形態におけ
るこの発明による緊急用強制送信端末10の強電界信号
を最大出力で放射した場合の抑圧有効範囲を抑圧有効範
囲14cとし、段階的に出力を弱めた場合の抑圧抑圧有
効範囲を抑圧抑圧有効範囲14b,14aとする。アン
テナ1から放射する強電界信号出力の強度は14c>1
4b>14aとする。強制送信回路5から最大出力で強
電界信号をアンテナ1から放射した場合、抑圧有効範囲
14c内の他の携帯電話端末12a,12bの2つの携
帯電話端末が影響を受け、通話が断たれる。
【0032】この発明の目的として、いかに接続回線が
混み入っていても、緊急用の回線を確保することにある
から、可能である限りは他の携帯電話端末への影響を少
なく抑える必要がる。そこで、図4の場合においても、
確保しなければならない空き接続回線は1つであるか
ら、接続回線13a,13bの2つの接続回線を断つこ
とになる。1つの接続回線だけ回線を断つようにするに
は、抑圧有効範囲14cから抑圧有効範囲14bの大き
さに調整をすることができれば、接続回線13aのみを
断つことが可能となる。抑圧有効範囲14bに調整する
手順として、強電界信号を徐々に強くするようにする。
【0033】緊急用強制送信端末10の使用者が緊急性
があると判断し、強制送信の操作をすると、まず制御回
路6に強制送信の発信の命令が入る。制御回路6では、
まず、抑圧有効範囲を小さ目の抑圧有効範囲14aにな
るように、補助電源9の供給電圧を調整し、強制送信回
路5での増幅率を抑え、強電界信号の放射をアンテナ1
により行う。その後、基地局11が待ち受け状態になる
タイミングを見計らって、通常の制御信号の発信を行
う。
【0034】しかし、図4において、抑圧有効範囲14
a内に他の携帯電話端末が入っていないために、空きの
接続回線はできない。そのため、ここでの発信において
も、回線はつながることがない。抑圧有効範囲が抑圧有
効範囲14aになる放射出力の強電界信号の送信をして
も、基地局11との回線接続ができないという基地局1
1からの情報を受信回路3を介して制御回路6が受ける
と、制御回路6は抑圧有効範囲14aより少し広い抑圧
有効範囲14bになるように、補助電源9の供給電圧を
調整し、強制送信回路5での増幅率を高めて、強電界信
号の放射を行う。その後、基地局11が待ち受け状態に
なるタイミングを見計らって、通常の制御信号の発信を
行う。
【0035】図4において、抑圧有効範囲14b内に
は、基地局11と接続回線をつなげる他の携帯電話端末
12aのみが含まれることになる。他の携帯電話端末1
2aは抑圧を受け、基地局11との接続回線13aが断
たれることになり、空きの接続回線が生じる。ここで、
この発明による緊急用強制送信端末10は通常の送信回
路4から発信を行うために、基地局11との間に接続回
線15を確保することができ、通話をすることが可能と
なる。これにより、最低限の接続回線に影響を及ぼすだ
けで、自接続回線の確保をすることが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、緊急
用の接続回線が整備されていない場所において、優先し
て通話をする必要がある場合に接続回線を確保すること
が可能であるという第1の効果が得られる。その理由
は、一般の接続回線を使用して一時的に他の接続回線を
排除して自接続回線を確保するためである。また、利用
可能な周波数すべてを一般に割り当てることが可能とな
るとともに、すでに緊急用接続回線があるものはその接
続回線を一般に割り当てることで普段使用できる接続回
線数を増やすことが可能になるという第2の効果を奏す
る。その理由は、緊急用と一般用の接続回線を用途によ
り区別する必要がなくなるためである。さらに、緊急時
以外でも通常に使用することが可能であるという第3の
効果を奏する。その理由は、この発明に特化する接続回
路が通話に関係する部分ではないため、この発明に特化
する接続回路を使用しなければ、私用で使ったとして
も、公益を害することはなく、他の一般の携帯電話端末
と同じであるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による緊急用強制送信端末の第1実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した緊急用強制送信端末の第1適用例
を示す通信システムの構成説明図である。
【図3】図1に示した緊急用強制送信端末の第2実施の
形態に適用される通信システムの構成説明図である。
【図4】図1に示した緊急用強制送信端末の第3実施の
形態に適用される通信システムの構成説明図である。
【符号の説明】
1……アンテナ、2……スイッチング回路、3……受信
回路、4……送信回路、5……強制送信回路、6……制
御回路、7a,7b……周波数変換用の発信機、8……
主電源、9……補助電源、10……緊急用強制送信機、
11,11a,11b……基地局、12a〜12f……
他の携帯電話端末、13a〜13f,15,15a,1
5b……接続回線、14,14a〜14c……抑圧有効
範囲。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 25/10 G08B 25/00 520 H04M 1/725 H04Q 7/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常時の送信と受信との切換えおよび強
    制送信時の切換えを行うスイッチング回路と、 通常の送信レベルによる基地局への送信可能の送信回路
    と、 上記基地局から送信される送信信号を通常の受信レベル
    で受信する受信回路と、 緊急時に上記送信回路の送信出力レベルよりも十分高い
    送信出力レベルで送信する強制送信回路と、 緊急時に上記送信回路から発信しても上記基地局との間
    に接続回線の確保ができない状態時に使用者による強制
    送信操作時に上記スイッチング回路に対してアンテナと
    上記強制送信回路との接続制御を行って上記強制送信回
    路から強電界信号を出力させることにより、抑圧有効範
    囲内の携帯電話端末に妨害波として抑圧をかけてこの携
    帯電話端末と上記基地局との間の接続回線が断となるよ
    うに上記基地局に判断させるとともに、上記基地局と上
    記強制送信回路から所定時間強電界信号送信後、この強
    電界信号の送信を中止して上記スイッチング回路を上記
    送信回路側に切換え制御を行って通常の送信信号を上記
    アンテナから出力させる制御回路と、 を備えることを特徴とする緊急用強制送信端末。
  2. 【請求項2】 上記受信回路と上記送信回路は、増幅用
    電源に主電源を用いることを特徴とする請求項1記載の
    緊急用強制送信端末。
  3. 【請求項3】 上記強制送信回路は、上記強電界信号の
    出力時に上記制御回路から送られるデータを周波数変換
    用の発信機により回線周波数に変換されて高出力の電力
    供給可能な補助電源の供給をうけて高いレベルの強電界
    信号を出力することを特徴とする請求項1記載の緊急用
    強制送信端末。
  4. 【請求項4】 上記制御回路は、上記基地局が複数存在
    する場合において、上記緊急時に受信電界強度の最も高
    い基地局を選択して、その選択した基地局の周波数に合
    わせて強電界信号を上記強制送信回路から出力させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の緊急用強制送信端末。
  5. 【請求項5】 上記制御回路は、上記基地局が複数存在
    する場合において、上記緊急時に受信電界強度の最も高
    い基地局を選択して、その選択した基地局の周波数に合
    わせて強電界信号を上記強制送信回路から出力させて
    も、その選択した基地局から回線の接続ができないとい
    う情報を上記受信回路が受信したときに、次に受信電界
    強度の高い基地局を選択してその選択した基地局の周波
    数に合わせて強電界信号を上記強制送信回路から出力さ
    せることを特徴とする請求項4記載の緊急用強制送信端
    末。
  6. 【請求項6】 上記強制送信回路は、上記制御回路によ
    り上記基地局との間に空き接続回線ができるまで順次強
    電界信号のレベルを段階的に上げるように制御されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の緊急用強制送信端末。
JP32620499A 1999-11-17 1999-11-17 緊急用強制送信端末 Expired - Fee Related JP3278644B2 (ja)

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