JPH1167648A - 荷電粒子線描画用のパターンデータ作成方法 - Google Patents

荷電粒子線描画用のパターンデータ作成方法

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JPH1167648A
JPH1167648A JP9226652A JP22665297A JPH1167648A JP H1167648 A JPH1167648 A JP H1167648A JP 9226652 A JP9226652 A JP 9226652A JP 22665297 A JP22665297 A JP 22665297A JP H1167648 A JPH1167648 A JP H1167648A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子線描画装置などの荷電粒子線描画装置用の
パターンデータを作成する際に、サブフィールド境界を
跨ることによって切断されることとなるパターンの数を
減少させ、パターンが分割された場合であっても接続精
度を向上させ、かつ寸法精度、位置精度が向上させる。 【解決手段】サブフィールド境界に跨ることとなるパタ
ーンが存在した場合、取り込み幅を可変としてサブフィ
ールド境界で分割されるパターン数を減少させる。具体
的には、パターンの長さLと描画装置の最大ショットサ
イズLmaxとを比較し(ステップ101)、L≦Lmax
ある場合に、パターンを1図形として出力する(ステッ
プ102)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線などの荷電
粒子線によって微細パターンを形成する荷電粒子線描画
装置に用いるパターンデータの作成方法に関し、特に偏
向領域境界での接続精度を向上させることができるパタ
ーンデータ作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI(大規模集積回路)の進歩に伴っ
て、半導体デバイスに用いられるパターンの微細化が急
速に進んでいる。半導体デバイスの製造において微細な
パターンを形成する方法が各種検討されているが、電子
線などの荷電粒子線を用いる荷電粒子線描画方法は、今
後必要となる0.25μm以下のパターンを形成できる
有効な方法である。
【0003】図5は、従来より用いられている一般的な
可変成形型電子線描画装置の構成を示す図である。この
装置は、第1のアパーチャー3と第2のアパーチャー6
とによって電子ビームを矩形に成形し、レジストを塗布
した半導体ウエハ11上に電子ビーム50Bを照射して
微細パターンを形成するためのものであって、真空容器
内に、電子ビーム50を発する電子銃1、電子ビームの
ブランキングを行うためのブランキング電極2、四角形
の開口3Aが形成されている第1のアパーチャー3、成
形レンズ4、成形偏向器5、四角形の開口6Aが形成さ
れている第2のアパーチャー6、縮小レンズ7、主偏向
器8、副偏向器9、投影レンズ10及び試料台12が設
けられた構成である。
【0004】電子銃1から発した電子ビーム50は、ブ
ランキング電極2を通り、第1のアパーチャー3におい
てその開口3Aにより四角形に成形されて矩形の電子ビ
ーム50Aとなる。この矩形の電子ビーム50Aは、成
形レンズ4を通り、成形偏向器5によって偏向されて第
2のアパーチャー6に至る。ここで成形偏向器5による
偏向を調節することによって矩形の電子ビーム50Aと
第2のアパーチャー6の開口6Aとの重なり具合を変化
させることができ、電子ビーム50Aから所望の大きさ
の小四角形の電子ビーム50Bが得られる。この小サイ
ズの電子ビーム50Bは、縮小レンズ7でさらに縮小さ
れ、主偏向器8及び副偏向器9によって偏向され、投影
レンズ10を通り、試料台12上の半導体ウエハ11に
照射される。この装置では、電子ビーム50Bでショッ
ト(1露光動作)を繰り返して、一つの潜像パターンを
半導体ウエハ11上のレジストに形成する。
【0005】さらにこの電子線描画装置には、計算機1
4、記憶装置15、制御装置16及び図形データ用メモ
リ17が接続している。記憶装置15には、電子線描画
のための図形データが保存されており、この図形データ
は、計算機14によって読み出されて図形データ用メモ
リ17に一時保存される。図形データは、専用ソフトウ
エアによりCADデータに重なり除去、近接効果補正等
の処理を施し、描画装置用の特殊フォーマットに変換す
ることによって得られる。この電子線描画装置では、必
要に応じてこの図形データを読み出され、制御装置16
において制御信号に変換される。この制御信号によって
ブランキング電極2、成形偏向器5、主偏向器8及び副
偏向器9が制御され、描画動作が行なわれる。
【0006】ところで、電子線描画に代表される荷電粒
子線描画においては、一般に、図6(a)に示すように、
描画すべきLSIチップ21を一定サイズの主偏向領域
(フィールド)22に分割し、複数のフィールドをつな
ぎ合わせてLSIチップ21の全体を描画する方法を採
っている。さらにフィールドは、これよりも小さい副偏
向領域(サブフィールド)23に分割され、1つのフィ
ールド22は複数のサブフィールド23から形成されて
いる。各副偏向領域は、1つの主偏向領域をほぼ等間隔
の格子によって区切ったときの各格子内領域に相当する
ものであり、上下左右方向に規則的に配置している。こ
のため、描画パターンの中に、図6(b)に示すように、
サブフィールド境界B1を跨いでしまうパターン24が
発生する。パターンの配置とは無関係に副偏向領域が規
則的に配置されるので、副偏向領域の大きさよりも十分
に小さなパターンであっても、サブフィールド境界B1
を跨ぐことがある。複数のサブフィールド23に跨った
パターン24は、サブフィールド境界B1で分割され、
2つのパターン24aと24bとして出力・描画され
る。具体的には描画時にはまず、サブフィールド23a
に属するパターン24aを描画し、続いて主偏向器8に
より荷電粒子線を隣接するサブフィールド23bに移動
させ、サブフィールド23bに属するパターン24bを
描画する。
【0007】このようにサブフィールド境界B1で分割
されたパターンを描画した場合、その間に主偏向器8の
移動動作が入るため、分割されたパターン間の接続精度
が劣化する。また、分割の結果得られた一方のパターン
の長さが短い場合、荷電粒子線の電流密度が十分得られ
ず、描画後のレジストパターンが設計サイズよりも小さ
く形成されてしまう、いわゆる微小ショットの問題が生
じる。0.25μm以下のパターンを必要とするような
先端デバイスでは、このような接続精度、寸法精度の低
下は、配線の断線、ショートを招き、デバイスの歩留ま
り低下を引き起こしてしまう重要な問題である。
【0008】そこで、荷電粒子線描画においてこのよう
なサブフィールド境界でのパターン分割を防止する方法
が提案されている。例えば、第1のサブフィールドから
第2のサブフィールドにはみ出しているパターンであっ
ても、サブフィールド境界からのはみ出しの幅が一定の
範囲内のものについては、第1のサブフィールドでの描
画領域を拡大することにより、はみ出している部分につ
いても第1のサブフィールドの描画の際に描画してしま
う方法がある。図7は、このようにサブフィールドでの
描画領域を拡大することによってサブフィールド境界で
のパターン分割を防止できる荷電粒子線描画の手順を示
すフローチャートである。
【0009】まず、取り込み幅Lbを設定し(ステップ
151)、次に、パターンのサブフィールド境界からの
はみ出し幅Lexを計算し(ステップ152)、LexがL
bより小さいかどうかを判断する(ステップ153)。
【0010】図8においてケースAとして示すように、
サブフィールド23aにも属するパターン25のサブフ
ィールド境界B1から他のサブフィールド23bへの突
き出し量Lexが、Lex≦Lbを満たしていれば、ステッ
プ153からステップ154に進み、サブフィールド境
界B1で分割せずにこのパターン25をサブフィールド
23aに所属する長さL1の1つのパターン25として
出力する。これによって、サブフィールド境界B1での
パターン分割が防止され、接続精度の向上がもたらされ
る。
【0011】一方、サブフィールド境界B1からの突き
出し量LexがLex>Lbである場合(図8のケースBあ
るいはケースCに示すパターン26の場合)には、ステ
ップ155(ケースB)あるいはステップ156(ケー
スC)に進む。いずれの場合も、長さL2のパターン2
6は、2つの図形に分割される。ここではパターン26
の長さをL2とする。
【0012】ケースBでは、パターン26は、サブフィ
ールド境界B1で分割され、長さLfのパターン26a及
び長さLexのパターン26bの2図形として出力され
る。L f+Lex=L2である。この場合、上述したように
2つのパターン26a,26bの描画間に主偏向器8の
移動動作が入るため、パターン26aとパターン26b
との接続精度の低下が避けられない。また、ケースC
は、サブフィールド境界B 1から上述の取り込み幅Lb
け離れた位置B2で分割した場合であって、パターン2
6は、長さLf+Leのパターン26c及び長さδのパタ
ーン26dの2図形として出力される。この場合、パタ
ーン26dの長さδが小さくなる可能性があり、接続精
度の低下に加えて微小ショットの発生による寸法精度の
低下も懸念される。
【0013】さらに、特開平5−267142号公報に
は、隣接するサブフィールドの領域が相互に一部分が重
なり合うようにし、サブフィールド境界を跨るパターン
がこの重なり合う部分で多重照射されるようにして、接
続精度の向上を図る方法が提案されている。特開平4−
176114号公報には、サブフィールド境界を跨って
隣接するサブフィールド内にはみ出すパターンについ
て、一方のサブフィールドでの描画時に他方のサブフィ
ールドにもはみ出すように描画し、他方のサブフィール
ドでの描画時に一方のサブフィールドにもはみ出すよう
に描画して、サブフィールド境界近傍部分では多重照射
されるようにし、接続精度の向上を図る方法が提案され
ている。特開平5−299327号公報には、サブフィ
ールド境界を跨る線幅の細いパターンを検索し、線幅の
細いパターンが所属するサブフィールドを優先的に連続
して描画する方法が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サブフ
ィールド境界からのはみ出しの幅が一定の範囲(取り込
み幅)内のものについては、サブフィールド境界からは
み出している部分についてもまとめて描画してしまう方
法(図7参照)では、この取り込み幅を超えてはみ出し
ているパターンは分割されてしまい、接続精度の低下や
微小ショットの発生が依然として起こりうるという問題
点がある。特開平4−176114号公報及び特開平5
−267142号公報に示された多重露光法では、サブ
フィールド境界を跨いでいるパターンを多重露光するた
め、ショット数の増加を招き、スループットの低下をも
たらすという問題点がある。また、特開平5−2993
27号公報に示される方法には、一度サブフィールド分
割し、サブフィールド間の描画順序を設定した後、境界
に跨るパターンの線幅を検索し、その線幅によって描画
順序を再設定するため、パターンデータの準備に時間が
かかるという問題点がある。
【0015】本発明の目的は、サブフィールド境界を跨
ることによって切断されることとなるパターンの数を減
少でき、パターンが分割された場合であっても接続精度
が向上し、かつ寸法精度、位置精度が向上した荷電粒子
線描画用のパターンデータ作成方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、サブフィールド境界に跨るパターンが存在
した場合、取り込み幅を可変としてサブフィールド境界
で分割されるパターン数を減少させることを特徴とす
る。
【0017】すなわち本発明の第1の荷電粒子線描画用
のパターンデータ作成方法は、一定の偏向領域を接続さ
せながら、描画範囲全体を順次描画していく荷電粒子線
描画装置で用いるパターンデータ作成方法において、荷
電粒子線描画装置の最大ショットサイズの範囲内で、偏
向領域境界に跨ったパターンが偏向領域境界で分割され
ることを防止することを特徴とする。具体的にはこのパ
ターンデータ作成方法は、パターンの長さと最大ショッ
トサイズとを比較する工程と、パターンの長さが最大シ
ョットサイズ以下である場合にパターンを1図形として
出力する工程とを含む。
【0018】また、本発明の第2の荷電粒子線描画用の
パターンデータ作成方法は、一定の偏向領域を接続させ
ながら、描画範囲全体を順次描画していく荷電粒子線描
画装置で用いるパターンデータ作成方法において、パタ
ーンの長さと荷電粒子線描画装置の最大サブフィールド
サイズを比較する工程と、パターンの長さの方が短い場
合に、サブフィールドサイズをパターンの長さに一致さ
せるとともに、サブフィールドの始点をパターンのデー
タの始点と一致させ、パターンを単一のサブフィールド
に所属するパターンとして出力する工程とを含み、最大
サブフィールドサイズの範囲内で、パターンが偏向領域
境界で分割されることを防止する。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態について、図面を参照して説明する。
【0020】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1
の実施形態のパターンデータ作成方法におけるパターン
データ処理工程を説明するフローチャートである。この
処理工程は、通常の、すなわち等間隔の格子によって区
切られるような副偏向領域を用いた場合にはサブフィー
ルド境界B1を跨ぐことになるパターンが存在する場合
に、このパターンがサブフィールド境界で分割されるこ
とが防止できるように、パターンデータを作成する処理
である。ここでは、上述の図5に示したものと同じ可変
成形型電子線描画装置の使用を前提として、電子線描画
のためのパターンデータを生成する。
【0021】まず、図5に示す電子線描画装置におい
て、記憶装置15に保存されている図形データを計算機
14によって読み出し、図形データ用メモリ17に一時
保存する。この一時保存された図形データに対し、図1
に示す処理を実行する。すなわち、通常の副偏向領域
(サブフィールド)への分割を行ったときにサブフィー
ルド境界B1に跨ることとなるパターンが存在した場
合、そのパターンのパターン長さLを描画装置の最大シ
ョットサイズLmaxと比較する(ステップ101)。
【0022】図2にケースAとして示すパターン25の
ように、パターンの長さL1がL1≦Lmaxである場合、
このパターンは1ショットで描画できるので、サブフィ
ールド23aに属する長さL1のパターン25として出
力する(ステップ102)。なおこのパターン25のサ
ブフィールド23b側へのはみ出し長は、従来の技術
(図8参照)における取り込み幅Lb以下である。ま
た、図2のケースBに示すパターン26は、パターン長
さL2がL2≦Lmaxであるので、これもケースAと同様
に、サブフィールド23aに属する長さL2のパターン
26として出力される。その結果、パターン26は1シ
ョットで描画されるのでサブフィールド境界B1での接
続精度が向上する。このパターン26は、サブフィール
ド23b側へのはみ出し長が、従来の技術(図8参照)
における取り込み幅Lbより大きく、従来法によって
は、2つの図形(パターン)に分割され、サブフィール
ド境界での接続精度が低下していたパターンである。
【0023】一方、図2のケースCに示す長さL3(>
max)のパターン27のように、ステップ101にお
いてパターンの長さLがL>Lmaxとなるパターンの場
合、このパターンは1ショットでは描画できないので、
複数の図形に分割する必要がある。そこで、パターン2
7をLmaxよりも短い長さLfを持つパターン27aと長
さLf'を持つパターン27bの2つに分割する(ステッ
プ103)。そして、パターン27aを隣接するサブフ
ィールド23bに所属するパターンとして出力する(ス
テップ104)。パターン27aとパターン27bは同
一サブフィールド23bに属するパターンであるため、
両図形の描画の間で主偏向器の移動を伴わず、サブフィ
ールド境界での接続精度が向上する。
【0024】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態の
パターンデータ作成方法におけるパターンデータ処理工
程を示すフローチャートである。ここでも、通常の副偏
向領域を用いた場合にはサブフィールド境界B1を跨ぐ
ことになるパターンが存在する場合に、このパターンの
サブフィールド境界での分割を防止するようにし、ま
た、上述の図5に示したものと同じ電子線描画装置の使
用を前提として、電子線描画のためのパターンデータを
生成する。
【0025】まず、図5に示す電子線描画装置におい
て、記憶装置15に保存されている図形データを計算機
14によって読み出し、図形データ用メモリ17に一時
保存する。この一時保存された図形データに対し、図3
に示す処理を実行する。すなわち、通常の副偏向領域
(サブフィールド)への分割を行ったときにサブフィー
ルド境界B1に跨るパターンが存在した場合、そのパタ
ーンの始点(本実施例ではパターン左下とする)とサイ
ズLを読み込む(ステップ111)。図4に示すパター
ン38の場合、その始点の位置とサイズL4を読み込む
ことになる。
【0026】次に、パターンの長さLが電子線描画装置
の最大サブフィールドサイズFmaxより大きいかどうか
判断する(ステップ112)。図4に示すパターン38
の場合、パターンの長さL4がL4≦Fmaxであり、この
パターン38は単一のサブフィールドで描画できるもの
である。このようにL≦Fmaxである場合には、そのパ
ターンの長さ(図形長さ)Lをサブフィールドサイズと
する(ステップ113)。図4のパターン38であれ
ば、サブフィールドサイズをL4とする。そして、サブ
フィールドの始点40をパターン38の始点と一致させ
て(ステップ114)、サブフィールド分割を行う。さ
らにこのとき、近隣パターンで同一サブフィールドに取
り込めるパターン39(例えば長さL5)があればこれ
を取り込み(ステップ115)、単一のサブフィールド
23cに所属するパターンとしてこれらを出力する(ス
テップ116)。図4に示すパターン38とパターン3
9は、同一のサブフィールド23cに属するパターンで
あるため、両図形の描画の間で主偏向器の移動を伴わ
ず、サブフィールド境界での接続精度が向上する。
【0027】一方、ステップ112においてL>Fmax
の場合は、最大サブフィールドサイズをサブフィールド
サイズとして(ステップ117)、当該パターン(図
形)を分割し(ステップ118)、分割されたこれらパ
ターンを複数のサブフィールドに所属する図形として出
力する(ステップ119)。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ほぼ等間
隔の格子として偏向領域を配置した場合には偏向領域境
界を跨ぐこととなるパターンを、分割することなくでき
る限り1図形として出力することにより、偏向領域境界
での接続精度向上、及び微小ショット発生の防止による
寸法精度の向上が得られるという効果がある。また、描
画装置固有の最大ショットサイズよりも長い図形におい
ても、分割後の図形が同一偏向領域に属するので偏向領
域境界での接続精度の向上が得られるという効果があ
る。
【0029】以上、本発明の荷電粒子線描画装置用のパ
ターンデータ作成方法について、電子線描画を行う場合
を例に挙げて説明したが、電子以外の荷電粒子線、例え
ば、イオン線や陽電子線を用いて描画を行う場合にも本
発明を適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のパターンデータ作成
方法におけるパターンデータ処理工程を説明するフロー
チャートである。
【図2】第1の実施形態でのパターンデータの分割を説
明する図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のパターンデータ作成
方法におけるパターンデータ処理工程を説明するフロー
チャートである。
【図4】第2の実施形態でのパターンデータの分割を説
明する図である。
【図5】可変成形型電子線描画装置の構成の一例を示す
図である。
【図6】(a)はフィールド及びサブフィールドを説明す
る図、(b)はサブフィールド境界を跨ぐパターンを説明
する図である。
【図7】従来のパターンデータ処理工程を示すフローチ
ャートである。
【図8】パターンデータの分割を説明する図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 ブランキング電極 3 第1のアパーチャー 3A,6A,6B 開口部 4 成形レンズ 5 成形偏向器 6 第2のアパーチャー 7 縮小レンズ 8 主偏向器 9 副偏向器 10 投影レンズ 11A,11B 潜像 12 試料台 13,17 図形データ用メモリ 14 計算機 15 記憶装置 16 制御装置 21 LSIチップ 22 フィールド 23,23a〜23c サブフィールド 24,24a,24b,25,26,26a〜26d 描
画パターン 27,27a,27b,38,39 描画パターン 40 サブフィールド始点 101〜104,111〜119,151〜156 ス
テップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の偏向領域を接続させながら、描画
    範囲全体を順次描画していく荷電粒子線描画装置で用い
    るパターンデータ作成方法において、 前記荷電粒子線描画装置の最大ショットサイズの範囲内
    で、偏向領域境界に跨ったパターンが偏向領域境界で分
    割されることを防止することを特徴とするパターンデー
    タ作成方法。
  2. 【請求項2】 前記パターンの長さと前記最大ショット
    サイズとを比較する工程と、前記パターンの長さが前記
    最大ショットサイズ以下である場合に前記パターンを1
    図形として出力する工程とを含む、請求項1に記載のパ
    ターンデータ作成方法。
  3. 【請求項3】 前記パターンの長さと前記最大ショット
    サイズとを比較する工程と、前記パターンの長さが前記
    最大ショットサイズを上回る場合に前記パターンを前記
    最大ショットサイズより短い第1の図形とそれ以外の第
    2の図形に分割する工程と、上記第1の図形を隣接する
    偏向領域に所属させる工程とを含む、請求項1に記載の
    パターンデータ作成方法。
  4. 【請求項4】 前記荷電粒子線描画装置が、可変成形型
    電子線描画装置である請求項1乃至3いずれか1項に記
    載のパターンデータ作成方法。
  5. 【請求項5】 一定の偏向領域を接続させながら、描画
    範囲全体を順次描画していく荷電粒子線描画装置で用い
    るパターンデータ作成方法において、 パターンの長さと前記荷電粒子線描画装置の最大サブフ
    ィールドサイズを比較する工程と、 前記パターンの長さの方が短い場合に、サブフィールド
    サイズを前記パターンの長さに一致させるとともに、サ
    ブフィールドの始点を前記パターンのデータの始点と一
    致させ、前記パターンを単一の前記サブフィールドに所
    属するパターンとして出力する工程とを含み、 前記最大サブフィールドサイズの範囲内で、前記パター
    ンが偏向領域境界で分割されることを防止することを特
    徴とするパターンデータ作成方法。
  6. 【請求項6】 前記パターンに近接するパターンであっ
    て前記単一のサブフィールド内に取り込むことが可能な
    ものがあるときには、当該近接するパターンも前記単一
    のサブフィールドに所属するパターンとして出力する請
    求項5に記載のパターンデータ作成方法。
JP09226652A 1997-08-22 1997-08-22 荷電粒子線描画用のパターンデータ作成方法 Expired - Fee Related JP3125724B2 (ja)

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