JPH1158497A - 未架橋ゴムシートの冷却方法 - Google Patents

未架橋ゴムシートの冷却方法

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JPH1158497A
JPH1158497A JP9225269A JP22526997A JPH1158497A JP H1158497 A JPH1158497 A JP H1158497A JP 9225269 A JP9225269 A JP 9225269A JP 22526997 A JP22526997 A JP 22526997A JP H1158497 A JPH1158497 A JP H1158497A
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JP
Japan
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cooling
rubber sheet
kneading
water
ribbon
Prior art date
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Pending
Application number
JP9225269A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却効率を高めると共に生産性の向上ならび
に設備の簡素化を図る。 【解決手段】 ゴムを混練工程に投入して混練した後、
押出し機により押し出されたゴムシートMを、表面に複
数の凸部1を有した少なくとも1段で構成される冷却ロ
ール3A〜3Cに巻き付けて冷却せしめることを特徴と
し、しかも、前記凸部1の立ち上がり角度が30〜60
度であること、前記凸部1の高さが、ゴムシートの厚さ
の20〜80%であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、混練直後のゴム
シートを冷却せしめる未架橋ゴムシートの冷却方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ゴムの混練は通常2工程に分けられてい
る。まずは、架橋剤以外の添加剤を添加するA練り工程
と、A練り工程後の材料に架橋剤を添加するB練り工程
である。
【0003】A練り工程で行うA練りは、B練り工程で
行うB練りと比較して高温で混練されることが多く、混
練機からの排出温度は100℃を越えることが多い。A
練り工程後、架橋剤を添加するB練り工程へ移される
が、このB練り工程では架橋剤を添加剤を添加するた
め、材料が高温のままでは、混練中に材料温度が上がり
すぎて、架橋を開始してしまう可能性があるので、事前
に冷却しておく必要がある。特に冷却温度が決まってい
るわけではないが、通常50℃以下まで冷却することが
多い。
【0004】冷却方法としては、冷却、水冷など様々な
方法が知られている。空冷の場合は、シート状に成形し
た試料に送風機などで風をあて冷却する。水冷の場合
は、水槽内をくぐらせて冷却したり、内部に水などの冷
媒を通した冷却ロールに巻き付けて冷却する。
【0005】B練りは、架橋剤を添加する工程であるか
ら、A練りと比較して低温で混練され、混練機からの排
出温度は100℃以下にすることが多い。そしてB練り
の場合、排出後はリボンと呼ばれる厚さ5mm、幅50
mm程度のひも状に成形されることが多く、セパレータ
テープを介在してリールなどに巻き取り、製品とされ
る。
【0006】B練り工程で加工された材料(ゴムシート
又はリボン)の冷却方法をA練り工程後と冷却方法と同
様に空冷や、水槽による水冷、冷却ロールによる方法が
知られている。B練り材料は、セパレータテープとの剥
離性を確保するために30℃以下に冷却されることが望
ましく、また保管場所も冷暗所が望ましい。
【0007】水槽による水冷手段としては、例えば図2
に示されているように、水槽11中に冷媒としての例え
ば水を供給すると共にロール13を設け、また、水槽1
1の上方にガイド15,17が設けられている。そし
て、B練り工程で加工された材料(ゴムシート)Mは、
ガイド15を経て水槽11内のロール13に巻き付けら
れ、さらにガイド17を経て矢印で示したごとく走行せ
しめることにより冷却されるものである。
【0008】また、冷却ロールによる水冷手段として
は、図3(A)に示されているような冷媒としての例え
ば水を内部に通した冷却ロール19が用いられ、この冷
却ロール19を図3(B)に示されているように、3個
の冷却ロール19A,19B,19Cを使用し、B練り
工程で加工された材料(ゴムシート)Mは、冷却ロール
19A,19B,19Cに巻き付けられて矢印で示した
如く走行せしめることにより冷却される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のB練り工程でB練りを行った後に排出される成形さ
れたリボン(ゴムシート)は架橋剤を含んでおり、なる
べく速く冷却することが望まれていると共に、省力化を
図るためにリボンの成形から冷却、リール巻き取りま
で、連続した工程で行われることが望まれている。
【0010】空冷では冷却効率が悪く不向きなだけでな
く、冷却効率が悪いため、リールへの巻き取りまで連続
して行おうとすると冷却ラインが大変長いものになって
しまうと共に大がかりな設備となってしまう。さらに、
長時間外気に触れていることになるので、異物の付着効
率が高くなってしまう可能性がある。
【0011】また、水冷のうち、図2に示したような水
槽11を用いて行う冷却方法では、空冷と比較して大幅
に冷却効率が高くなるが、冷却後にリボン表面に水滴が
付着したまま残ってしまう恐れがあり、また、水冷用の
水については、異物混入を防止するためにフィルタなど
を通し、常に清浄度を保つ必要があり、装置の保守が面
倒である。
【0012】さらに、水冷のうちの図3(B)に示した
冷却ロール19A〜19Cを用いて行う冷却方法では、
水滴の付着などはないので、材料のリボンを清浄に保つ
ことはできるが、冷却ロール19A〜19Cに接した面
のみが冷却されるため、図2に示した水槽11を用いた
水冷の冷却方法に比べて冷却効率が悪いという問題があ
る。
【0013】また、水槽11、冷却ロール19A〜19
Cを用いたいずれの冷却方法においても、冷却速度は材
料であるゴムの熱伝導と律速になっている。したがっ
て、冷却速度を上げるために冷媒温度を低く設定するこ
とが求められるが、低くしすぎると、結露による材料で
あるゴムへの水滴の付着が考えられるため、室温以下に
冷却温度を下げることはなるべく避けなければならな
い。
【0014】この発明の目的は、冷却効率を高めると共
に生産性の向上ならびに設備の簡素化を図るようにした
未架橋ゴムシートの冷却方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の未架橋ゴムシートの冷却方
法は、ゴムを混練工程に投入して混練した後、押出し機
により押し出されたゴムシートを、表面に複数の凸部を
有した少なくとも1段で構成される冷却ロールに巻き付
けて冷却せしめることを特徴とするものである。
【0016】したがって、ゴムは混練工程に投入して混
練加工された後、押出し機により押し出される。そして
押し出されたゴムシートは、表面に複数の凸部を有した
少なくとも1段で構成される冷却ロールに巻き付けられ
て冷却される。而して、従来の冷却ロールに巻き付けて
冷却されるよりも、接触面積が大きくなって冷却効率が
高められると共に生産性の向上が図られ、並びに設備の
簡素化が図られる。
【0017】請求項2によるこの発明の未架橋ゴムシー
トの冷却方法は、請求項1の未架橋ゴムシートの冷却方
法において、前記凸部の立ち上がり角度が30〜60で
あることを特徴とするものである。
【0018】また、請求項3によるこの発明の未架橋ゴ
ムシートの冷却方法は、請求項1の未架橋ゴムシートの
冷却方法において、前記凸部の高さが、ゴムシートの厚
さの20〜80%であることを特徴とするものである。
【0019】したがって、前記凸部の立ち上がり角度を
30〜60度、凸部の高さをゴムシートの厚さの20〜
80%とすることにより、請求項1の発明よりも、より
一層の冷却効率が高められる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて詳細に説明する。
【0021】本実施の形態では図1(A)に示されてい
るような表面に複数の凸部1を有した冷却ロール3が使
用される。この冷却ロール3の内部には冷媒としての例
えば水が通されて従来と同様に冷却される。
【0022】この表面に複数の凸部1を有した冷却ロー
ル3A,3B,3Cを、図1(B)に示されているよう
に3段に配置せしめる。この状態で、混練工程に投入し
混練した後、押出し機により押し出されたゴムシート
(リボン)の材料Mを冷却ロール3A,3B,3Cに順
次巻き付けて矢印で示した如く走行せしめてリールに巻
き取ることにより、従来の冷却効率を高めて冷却される
ことになる。
【0023】すなわち、冷却ロール3A〜3Cの表面に
凸部1を複数(多数)設け、材料Mを巻き付けることに
よって、冷却ロール3A〜3Cとの接触面積が従来より
も大きくなって冷却効率を高めることができる。
【0024】凸部1の形状は、特に制限されるものでは
ないが、立ち上がり角度を60度越えて鋭くすぎると、
リボンの材料Mが冷却ロール3A〜3Cに食い込んだま
ま引きちぎれてしまう可能性があるし、立ち上がり角度
を30度未満よりなだらかすぎると、接触面積を大きく
する効果がなくなってしまう。したがって、凸部1の立
ち上がり角度は、好ましくは30〜60度程度にするの
が望ましい。
【0025】また、凸部1の高さは、少なくともリボン
である材料Mの厚さより低くする必要があるが、リボン
である材料Mの厚さの20%未満より低くすぎても、接
触面積を大きくする効果がなくなると共に、リボンであ
る材料Mの厚さの80%越えてもリボンである材料Mが
冷却ロール3A〜3Cに食い込んだまま引きちぎれてし
まう可能性があるから、好ましくはリボンである材料M
の厚さの20〜80%程度の高さが望ましい。
【0026】さらに、凸部1の形状は特に制限されるも
のでなく、その断面は、円弧状、三角形状、台形状など
色々な断面であって構わない。冷却ロール3A〜3C
は、要求される冷却効果によって、大きさを変更しても
よいし、多段に配置してもよく、また、1段に数周巻き
付けるようにしても構わない。
【0027】したがって、冷却ロール3A〜3Cの表面
に複数(多段)の凸部1を設けることによって、従来よ
りも接触面積を大きくして冷却効率を高めることができ
ると共に、生産性の向上を図ることができるし、設備の
簡素化を図ることができる。
【0028】(実施例)図1(A)に示した表面に凸部
1を複数有した冷却ロール3を使用し、凸部1は底面が
直径1cmの円形で、球面状の形状で高さは2mmで、
凸部1は1cm間隔に並んでいる。
【0029】B練りの材料Mは、混練後、押出し機によ
り幅5cm、厚さ5mmのリボン状に押し出された後、
図1(B)に示したように冷却ロール3A〜3Cに巻き
付けられて冷却される。
【0030】比較例1として図3(A)に示した冷却ロ
ール19を使用し、凸部はなく平滑なロール面を有して
いる。上記実施例と同様に、B練りの材料Mは、混練
後、押出し機により幅5cm、厚さ5mmのリボン状に
押し出された後、図3(B)に示したように冷却ロール
19A〜19Cに巻き付けられて冷却される。
【0031】比較例2として図2に示したような水槽1
1内にB練りの材料Mを通して冷却せしめる。すなわ
ち、実施例と同様に、B練りの材料Mは、混練後、押出
し機により幅5cm、厚さ5mmのリボン状に押し出さ
れ、図2に示した水槽11中を通過して冷却せしめる。
【0032】上記実施例、比較例1,2とも、排出温度
90℃のリボンを同一時間冷却したときの冷却効率およ
び冷却後のゴム中の水分濃度を測定したところ、表1に
示すとおりの結果を得た。なお、冷却ロール3A〜3
C,19A〜19C中を流す水の水温、水槽11の水槽
はいずれも25℃とした。
【0033】
【表1】 表1において、冷却効率は、実施例での冷却後の温度と
初期のゴム温度との差に対して、それぞれの例での初期
ゴム温度と冷却後のゴム温度との差を相対値で表わして
いる。水分濃度は、実施例1の水分濃度を1として、各
例での水分濃度を相対値で表わしたものである。
【0034】したがって、冷却効率は数字が高いほど冷
却効率が高いことを示し、逆に水分量は数字が小さいほ
ど含有水分濃度が低いことを示している。含有水分濃度
は、高いと成型時の発泡などを起こしやすくなり、なる
べく低いことが望ましい。
【0035】表1の結果から、実施例は比較例1,2と
比較して冷却効率が高められていることが判るものであ
る。
【0036】なお、この発明は、前述した実施の形態に
限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、そ
の他の態様で実施し得るものである。
【0037】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態より理解
されるように、請求項1の発明によれば、ゴムは混練工
程に投入して混練加工された後、押出し機により押し出
される。そして押し出されたゴムシートは、表面に複数
の凸部を有した少なくとも1段で構成される冷却ロール
に巻き付けられて冷却される。而して、従来の冷却ロー
ルに巻き付けて冷却されるよりも、接触面積が大きくな
って冷却効率を高めることができると共に生産性の向上
を図ることができるし、設備の簡素化を図ることができ
る。
【0038】請求項2,3の発明によれば、前記凸部の
立ち上がり角度を30〜60度、凸部の高さをゴムシー
トの厚さの20〜80%とすることにより、請求項1の
発明よりも、より一層の冷却効率を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の未架橋ゴムシートの冷却方法を説明
する説明図である。
【図2】従来の未架橋ゴムシートの冷却方法を説明する
説明図である。
【図3】従来の他の未架橋ゴムシートの冷却方法を説明
する説明図である。
【符号の説明】
1 凸部 3,3A〜3C 冷却ロール 11 水槽 19,19A〜19C 冷却ロール M 材料(リボン、ゴムシート)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムを混練工程に投入して混練した後、
    押出し機により押し出されたゴムシートを、表面に複数
    の凸部を有した少なくとも1段で構成される冷却ロール
    に巻き付けて冷却せしめることを特徴とする未架橋ゴム
    シートの冷却方法。
  2. 【請求項2】 前記凸部の立ち上がり角度が30〜60
    度であることを特徴とする請求項1記載の未架橋ゴムシ
    ートの冷却方法。
  3. 【請求項3】 前記凸部の高さが、ゴムシートの厚さの
    20〜80%であることを特徴とする請求項1記載の未
    架橋ゴムシートの冷却方法。
JP9225269A 1997-08-21 1997-08-21 未架橋ゴムシートの冷却方法 Pending JPH1158497A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016198957A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 日立金属株式会社 未架橋ゴムテープ冷却装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016198957A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 日立金属株式会社 未架橋ゴムテープ冷却装置

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