JPH1158480A - 射出成形機の自動成形立ち上げ方法およびその装置 - Google Patents

射出成形機の自動成形立ち上げ方法およびその装置

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JPH1158480A
JPH1158480A JP21630897A JP21630897A JPH1158480A JP H1158480 A JPH1158480 A JP H1158480A JP 21630897 A JP21630897 A JP 21630897A JP 21630897 A JP21630897 A JP 21630897A JP H1158480 A JPH1158480 A JP H1158480A
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JP
Japan
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molding
injection
waveform
preforming
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP21630897A
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English (en)
Inventor
Yuji Handa
祐士 半田
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形機の予備成形を、面倒な予備成形条
件を設定をすることなく行うことができる射出成形機の
自動成形立ち上げ方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 安定成形時の射出圧力測定波形を予め記
憶しておき、予備成形時には、記憶した射出圧力測定波
形を予備成形の射出圧力設定値として圧力制御により樹
脂の充填を行う。これにより、安定成形時の圧力以下で
予備成形を行うこできるので、予備成形時における金型
の損傷を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機の自動
成形立ち上げ方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の立ち上げ開始時には、ゲー
トの詰まりやバランス不良によって異状圧力が発生し、
金型が破損することがある。これを防止するための従来
の射出成形機の立ち上げ方法として、成形が安定するま
での間、本成形の成形条件とは異なる樹脂充填条件(充
填・保圧条件)を予備成形条件として設定すると共に、
予備成形動作(樹脂充填動作)の回数を設定し、設定回
数だけ装置を作動させた後に、本成形の成形条件に切り
換える方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の射出成
形機の立ち上げ方法では、本成形の成形条件とは別に、
予備成形条件と予備成形動作の回数の設定をする必要が
あるので、設定作業の煩わしさと、設定値に対する知識
と信頼性に関する問題があった。
【0004】前記予備成形条件の設定は、成形開始時に
発生する異状圧力から金型を保護することが目的である
が、成形開始直後でも射出圧力が高くならない充填・保
圧条件を設定する必要がある。このように、予備成形条
件は、本成形の成形条件へ安定的に移行するための、過
渡期の条件であるため、適切な値を設定することは非常
に難しい。
【0005】前記予備成形の完了は、予備成形動作の回
数によって行われ、経験により任意の回数が設定されて
いた。前記予備成形条件により、円滑な成形開始が行わ
れても、予備成形動作の回数が少なければ、予備成形か
ら本成形に切り換えたとたん異状圧力が発生して、金型
に損傷を与えてしまう。また、反対に予備成形動作の回
数が必要以上に多い場合、本来なら製品として扱える成
形品を、予備成形条件で成形した製品、すなわち、不良
品として扱うことになり経済的でない。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであって、射出成形機の予備成形を、面
倒な予備成形条件を設定をすることなく行うことができ
る射出成形機の自動成形立ち上げ方法および装置を提供
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による射出成形機
の自動成形立ち上げ方法および装置では、安定成形時の
射出圧力測定波形を予め記憶しておき、予備成形時に
は、記憶した射出圧力測定波形を予備成形の射出圧力設
定値として、圧力制御により樹脂の充填を行う。これに
より、予備成形時には、本成形時の圧力以上の圧力が、
金型にかかることがなくなる。
【0008】また、予備成形の完了は、予備成形動作の
回数を予め設定して行われるか、安定成形時の射出速度
測定波形を予め記憶させておき、予備成形中の射出速度
と比較し、後者の射出速度が前者の射出速度測定波形と
ほぼ等しくなった時に自動的に判定される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による射出成形機の自動成
形立ち上げ方法は、射出成形機の安定成形時の射出圧力
測定波形を事前に記憶しておき、予備成形時には、安定
成形時の射出圧力測定波形を設定値とした圧力制御で樹
脂の充填を行い、予備成形動作の回数が予め設定された
回数になると、予備成形を完了することを特徴とする。
【0010】本発明による他の射出成形機の自動成形立
ち上げ方法は、射出成形機の安定成形時の射出圧力測定
波形と射出速度測定波形を事前に記憶しておき、予備成
形時には、安定成形時の射出圧力測定波形を設定値とし
た圧力制御で樹脂の充填を行うと同時に、予備成形中の
射出速度と前記安定成形時の射出速度測定波形の比較を
行い、予備成形中の射出速度が安定成形時の射出速度測
定波形の許容範囲に入ると、予備成形を完了することを
特徴とする。
【0011】本発明による射出成形機の自動成形立ち上
げ装置は、射出成形機の制御装置には、本成形時の成形
条件が設定されている射出条件設定器と、全自動運転中
の安定成形時の射出圧力測定波形が記憶されている射出
圧力波形記憶器とが接続され、前記制御装置に、射出圧
力波形記憶器に基づく予備成形から、射出条件設定器に
基づく本成形に切り換える設定値入力切換信号が入力さ
れることを特徴とする。
【0012】前記制御装置には、全自動運転中の安定成
形時の射出速度測定波形が記憶されている射出速度波形
記憶器が速度波形比較判定器を介して接続され、該速度
波形比較判定器で予備成形中の射出速度と前記安定成形
時の射出速度測定波形が比較され、前記制御装置に、射
出圧力波形記憶器に基づく予備成形から、射出条件設定
器に基づく本成形に切り換える設定値入力切換信号が入
力されることが好ましい。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。 (実施例1)図1は、本発明の第1の実施例を示す射出
制御ブロック図である。
【0014】同図に示すように、サーボモータ制御装置
1には、本成形時の成形条件(充填・保圧条件)が設定
されている射出条件設定器2と、全自動運転中の安定成
形時の圧力測定波形が記憶されている射出圧力波形記憶
器3が接続されている。
【0015】次に、前記サーボモータ制御装置による動
作について説明する。
【0016】成形開始時には、予め射出圧力波形記憶器
3に記憶されている射出圧力測定波形を設定値として射
出用モータが制御され、圧力制御によって樹脂の充填が
行われる。
【0017】予備成形動作の回数が満了すると、サーボ
モータ制御装置1に設定値入力切換信号が入力され、射
出条件設定器2に設定された成形条件により、充填工程
は速度制御または位置制御、保圧工程は圧力制御で射出
用モータが制御される。 (実施例2)図2は、本発明の第2の実施例を示す射出
制御ブロック図である。
【0018】同図に示すように、サーボモータ制御装置
1には、本成形時の成形条件(充填・保圧条件)が設定
されている射出条件設定器2と、全自動運転中の安定成
形時の圧力測定波形が記憶されている射出圧力波形記憶
器3と、速度波形比較判定器5が接続され、速度波形比
較判定器5には、全自動運転中の安定成形時の射出速度
測定波形が記憶されている射出速度波形記憶器4が接続
されている。
【0019】次に、前記サーボモータ制御装置による動
作について説明する。
【0020】成形開始時には、予め射出圧力波形記録器
3に記憶されている射出圧力測定波形を設定値として射
出用モータが制御され、圧力制御によって樹脂の充填が
行われる。
【0021】予備成形の完了は、予備成形中の射出速度
と、射出速度波形記憶器4に記憶されている射出速度測
定波形の比較によって判定される。すなわち、計測され
た射出速度が、速度波形記憶器3に記憶されている値と
等しくなるか、またはある程度の許容範囲に入ること
で、予備成形の完了を判定する。予備成形の完了によ
り、サーボモータ制御装置1に設定値入力切換信号が入
力され、射出条件設定器2に設定された成形条件によ
り、充填工程は速度制御または位置制御、保圧工程は圧
力制御で射出用モータが制御される。
【0022】上述した実施例において射出成形機は、射
出用モータをサーボモータ制御装置で制御する電動射出
成形機としているが、射出シリンダを油圧制御装置で制
御する油圧式射出成形機においても、本発明を適用する
ことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、オペレータは、予備成
形動作を選択するだけで、面倒な予備成形条件の設定を
することなく、安定成形時の圧力以下で予備成形を行う
ことができ、また、予備成形の完了の判定は、必要に応
じて自動的に正確に行うことができるので、常に金型の
安全を確保しながら、良品の生産を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す射出制御ブロック
図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す射出制御ブロック
図である。
【符号の説明】
1 制御装置(サーボモータ制御装置) 2 射出条件設定器 3 射出圧力波形記憶器 4 射出速度波形記憶器 5 速度波形比較判定器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機の安定成形時の射出圧力測定
    波形を事前に記憶しておき、予備成形時には、安定成形
    時の射出圧力測定波形を設定値とした圧力制御で樹脂の
    充填を行い、予備成形動作の回数が予め設定された回数
    になると、予備成形を完了することを特徴とする射出成
    形機の自動成形立ち上げ方法。
  2. 【請求項2】 射出成形機の安定成形時の射出圧力測定
    波形と射出速度測定波形を事前に記憶しておき、予備成
    形時には、安定成形時の射出圧力測定波形を設定値とし
    た圧力制御で樹脂の充填を行うと同時に、予備成形中の
    射出速度と前記安定成形時の射出速度測定波形の比較を
    行い、予備成形中の射出速度が安定成形時の射出速度測
    定波形の許容範囲に入ると、予備成形を完了することを
    特徴とする射出成形機の自動成形立ち上げ方法。
  3. 【請求項3】 射出成形機の制御装置(1)には、本成
    形時の成形条件が設定されている射出条件設定器(2)
    と、全自動運転中の安定成形時の射出圧力測定波形が記
    憶されている射出圧力波形記憶器(3)とが接続され、
    前記制御装置(1)に、射出圧力波形記憶器(3)に基
    づく予備成形から、射出条件設定器(2)に基づく本成
    形に切り換える設定値入力切換信号が入力されることを
    特徴とする射出成形機の自動成形立ち上げ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置(1)には、全自動運転中
    の安定成形時の射出速度測定波形が記憶されている射出
    速度波形記憶器(4)が速度波形比較判定器(5)を介
    して接続され、該速度波形比較判定器(5)で予備成形
    中の射出速度と前記安定成形時の射出速度測定波形が比
    較され、前記制御装置(1)に、射出圧力波形記憶器
    (3)に基づく予備成形から、射出条件設定器(2)に
    基づく本成形に切り換える設定値入力切換信号が入力さ
    れることを特徴とする請求項3記載の射出成形機の自動
    成形立ち上げ装置。
JP21630897A 1997-08-11 1997-08-11 射出成形機の自動成形立ち上げ方法およびその装置 Pending JPH1158480A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009051088A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Toyo Mach & Metal Co Ltd 射出成形機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009051088A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Toyo Mach & Metal Co Ltd 射出成形機

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