JPH1158118A - クランクシャフトの加工方法 - Google Patents

クランクシャフトの加工方法

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JPH1158118A
JPH1158118A JP21740597A JP21740597A JPH1158118A JP H1158118 A JPH1158118 A JP H1158118A JP 21740597 A JP21740597 A JP 21740597A JP 21740597 A JP21740597 A JP 21740597A JP H1158118 A JPH1158118 A JP H1158118A
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Hiroichi Yoshida
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KOMATSU KOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】1基のクランクシャフトミラーでワークの全て
のピンやジャーナル及びカウンタウエイトを加工できる
ようにしたクランクシャフトの加工方法を提供する。 【解決手段】回転するカッタでワーク3のジャーナル3
aとピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で加
工すると共に、位相爪4cとカッタが干渉する位置にあ
る第1ジャーナルJ及びカウンタウエイトCを除く
全てのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト
3dの切削加工が完了したら、センタ4bがワーク3の
両端を支持した状態で位相爪4cを有するチャック4を
アンクランプした後位相爪4cがカッタと干渉しない位
置まで退避させて、その位置でワーク3を支持したセン
タ4bをチャック4の爪体4dによりクランプした後、
第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを切
削加工するようにしたことから、1基のクランクシャフ
トミラーで全てのジャーナル3aとピン3b及びカウン
タウエイト3dが加工できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンなどに使
用するクランクシャフトの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来自動車などに搭載するエンジンのク
ランクシャフトは、クランクシャフトミラーを使用し
て、ピンやジャーナルを加工している。
【0003】またクランクシャフトを加工するクランク
シャフトミラーとしては、例えば特開平6−29722
1号公報に記載されたものが公知である。上記公報のク
ランクシャフトミラーは、幅の狭いカッタを使用してワ
ークの同一個所を例えば6回に分けて加工することによ
り、ピン幅やジャーナル幅が異なるワークに対しても加
工が可能となっている。
【0004】一方従来のクランクシャフトミラーでワー
クのピンやジャーナルを加工する場合、ワークの回転方
向の位置決め(位相位置決め)を行っている。
【0005】このワークの位相位置決めは、通常ワーク
の一端側に位置する第1カウンタウエイトに、予め位相
位置決め用の基準座を加工しておき、ワークをクランク
シャフトミラーに搬入して、両端をチャックでクランプ
する前に、上記ワークの基準座をチャック側の位相爪に
当接させて、ワークの位相位置決めを行っている。また
別の位相位置決め方法としては、互に対向するように設
けられた一対の位相爪により、ワークの第1カウンタウ
エイトを両側より押圧することにより位相位置決めを行
う方法も採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のクランク
シャフトミラーでは、位相位置決めに使用する第1カウ
ンタウエイト側に位置する第1ジャーナルや第1カウン
タウエイトの外周を加工する場合、位相位置決めを行う
位相爪がカッタと干渉して、この第1ジャーナルや第1
カウンタウエイトの加工ができない。
【0007】このため従来では、この部分の第1ジャー
ナルや第1カウンタウエイトの外周は、旋盤などの別の
機械を使用して別工程で加工しなければにならないた
め、工程数が多くなって生産性が悪いと共に、旋盤など
の設備を別に必要とするため、設備費が嵩むなどの不具
合がある。この発明は上記従来の不具合を改善するため
になされたもので、1基のクランクシャフトミラーでワ
ークの全てのピンやジャーナル及びカウンタウエイトを
加工できるようにしたクランクシャフトの加工方法を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するため請求項1記載の発明は、加工すべきワーク
の両端をセンタにより支持した状態で、チャックにより
ワークの両端をクランプし、かつ回転するカッタで上記
ワークのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを複数
工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法におい
て、上記チャックの一方に位相爪を設けて、この位相爪
によりワークの位相位置決め後ワークをクランプし、次
に回転するカッタで上記位相爪とカッタが干渉する位置
にある第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを除く
全てのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを切削加
工し、これらの切削加工が完了したら、位相爪を有する
チャックをアンクランプした後位相爪がカッタと干渉し
ない位置まで退避させて、その位置でワークを支持した
センタをチャックの爪体によりクランプした後、第1ジ
ャーナル及び第1カウンタウエイトを切削加工するよう
にしたものである。
【0009】請求項2記載の発明は、加工すべきワーク
の両端をセンタにより支持した状態で、チャックにより
ワークの両端をクランプし、かつ回転するカッタで上記
ワークのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加
工するクランクシャフトの加工方法において、上記チャ
ックの一方に位相爪を設けて、この位相爪によりワーク
の位相位置決め後ワークをクランプし、次に回転するカ
ッタで、上記位相爪とカッタが干渉する位置にある第1
カウンタウエイトを除く全てのピン及びカウンタウエイ
トを切削加工し、これらの切削加工が完了したら、位相
爪を有するチャックをアンクランプした後位相爪がカッ
タと干渉しない位置まで退避させて、その位置でワーク
を支持したセンタをチャックの爪体によりクランプした
後、第1カウンタウエイトを切削加工するようにしたも
のである。
【0010】請求項3記載の発明は、加工すべきワーク
の両端をセンタで支持した状態で、チャックによりワー
クの両端をクランプし、かつ回転するカッタで上記ワー
クのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを複数工程
で切削加工するクランクシャフトの加工方法において、
上記チャックの一方に位相爪を設け、かつこの位相爪と
上記ワークの第1ジャーナル及び第1カウンタウエイト
を切削加工するカッタが干渉しない位置で位相爪を有す
る一方のチャックの爪体でセンタをクランプし、他方の
チャックでワークの端部をクランプして第1ジャーナル
及び第1カウンタウエイトを切削加工した後位相爪を有
するチャックをアンクランプして前進させ、位相爪によ
りワークの位相位置決めをした後ワークの両端をクラン
プして、残りのジャーナルとピン及びカウンタウエイト
を複数工程で切削加工するようにしたものである。
【0011】請求項4記載の発明は、加工すべきワーク
の両端をセンタにより支持した状態で、チャックにより
ワークの両端をクランプし、かつ回転するカッタで上記
ワークのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加
工するクランクシャフトの加工方法において、上記チャ
ックの一方に位相爪を設け、かつこの位相爪と上記ワー
クの第1カウンタウエイトを切削加工するカッタが干渉
しない位置で位相爪を有する一方のチャックの爪体でセ
ンタをクランプし、他方のチャックでワークの端部をク
ランプして第1カウンタウエイトを加工した後位相爪を
有するチャックをアンクランプして前進させ、位相爪に
よりワークの位相位置決めをした後ワークの両端をクラ
ンプして、残りのピン及びカウンタウエイトを複数工程
で切削加工するようにしたものである。
【0012】上記請求項1ないし4記載の方法により、
1基のクランクシャフトミラーでプーリシャフトの短い
ワークの全てのジャーナルとピン及びカウンタウエイ
ト、もしくは全てのピン及びカウンタウエイトが切削加
工できるため、従来のように別の機械を使用して別工程
で第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを加工する
必要がない。これによって工程数が少なくなるため、生
産性が向上すると共に、第1ジャーナル及び第1カウン
タウエイトを加工するための専用の機械を必要としない
ため、設備費の低減が図れる。
【0013】また同一ラインで全てのジャーナルとピン
及び第1カウンタウエイトを加工することができるた
め、ラインの自動化及び無人化運転が可能になると共
に、多数のチップを有する多刃カッタを使用することに
より、単刃カッタを使用して加工する場合に比べて工具
の交換時期を長くできるため、機械の稼動率向上と、こ
れに伴う生産性の向上が図れるようになる。
【0014】さらにプーリシャフトの短いワークを加工
する際、退避させたチャック側のセンタが長く突出して
も、爪体によりセンタをクランプした状態で第1ジャー
ナルを切削することから、切削反力によりセンタが振れ
ることもなく、これによって精度の高い加工が可能にな
る。
【0015】上記目的を達成するため請求項5記載の発
明は、加工すべきワークの両端をチャックでクランプ
し、かつ回転するカッタで上記ワークのジャーナルとピ
ン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクラ
ンクシャフトの加工方法において、上記チャックの一方
に位相爪を設けて、この位相爪によりワークの位相位置
決め後ワークをクランプし、次に回転するカッタで、上
記位相爪とカッタが干渉する位置にある第1ジャーナル
及び第1カウンタウエイトを除く全てのジャーナルとピ
ン及びカウンタウエイトを切削加工し、これらの切削加
工が完了したら、位相爪を有するチャックをアンクラン
プした後位相爪がカッタと干渉しない位置まで後退させ
て、その位置で再びワークをクランプした後、第1ジャ
ーナル及び第1カウンタウエイトを切削加工するように
したものである。
【0016】請求項6記載の発明は、加工すべきワーク
の両端をチャックでクランプし、かつ回転するカッタで
上記ワークのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切
削加工するクランクシャフトの加工方法において、上記
チャックの一方に位相爪を設けて、この位相爪によりワ
ークの位相位置決め後ワークをクランプし、次に回転す
るカッタで、上記位相爪とカッタが干渉する位置にある
第1カウンタウエイトを除く全てのピン及びカウンタウ
エイトを切削加工し、これらの切削加工が完了したら、
位相爪を有するチャックをアンクランプした後位相爪が
カッタと干渉しない位置まで後退させて、その位置で再
びワークをクランプした後、第1カウンタウエイトを切
削加工するようにしたものである。
【0017】請求項7記載の発明は、加工すべきワーク
の両端をチャックでクランプし、かつ回転するカッタで
上記ワークのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを
複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法に
おいて、上記チャックの一方に位相爪を設け、かつこの
位相爪と上記ワークの第1ジャーナル及び第1カウンタ
ウエイトを切削加工するカッタが干渉しない位置でワー
クの両端をクランプして第1ジャーナル及び第1カウン
タウエイトを切削加工した後ワーク両端のチャックをア
ンクランプし、次に位相爪を有するチャックを前進させ
て、位相爪によりワークの位相位置決めをした後再びワ
ークの両端をクランプして、残りのジャーナルとピン及
びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するしたもの
である。
【0018】請求項8記載の発明は、加工すべきワーク
の両端をチャックでクランプし、かつ回転するカッタで
上記ワークのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切
削加工するクランクシャフトの加工方法において、上記
チャックの一方に位相爪を設け、かつこの位相爪と上記
ワークの第1カウンタウエイトを切削加工するカッタが
干渉しない位置でワークの両端をクランプして第1カウ
ンタウエイトを切削加工した後ワーク両端のチャックを
アンクランプし、次に位相爪を有するチャックを前進さ
せて、位相爪によりワークの位相位置決めをした後再び
ワークの両端をクランプして、残りのピン及びカウンタ
ウエイトを複数工程で切削加工するようにしたものであ
る。
【0019】上記請求項5ないし8記載の方法により、
1基のクランクシャフトミラーでプーリシャフトの長い
ワークの全てのジャーナルとピン及びカウンタウエイ
ト、もしくは全てのピン及びカウンタウエイトが切削加
工できるため、従来のように別の機械を使用して別工程
で第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを加工する
必要がない。これによって工程数が少なくなるため、生
産性が向上すると共に、第1ジャーナル及び第1カウン
タウエイトを加工するための専用の機械を必要としない
ため、設備費の低減が図れる。
【0020】また同一ラインで全てのジャーナルとピン
及び第1カウンタウエイトを加工することができるた
め、ラインの自動化及び無人化運転が可能になると共
に、多数のチップを有する多刃カッタを使用することに
より、単刃カッタを使用して加工する場合に比べて工具
の交換時期を長くできるため、機械の稼動率向上と、こ
れに伴う生産性の向上が図れるようになる。
【0021】上記目的を達成するため請求項9記載の発
明は、加工すべきワークの両端をチャックでクランプ
し、かつ回転するカッタで上記ワークのジャーナルとピ
ン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクラ
ンクシャフトの加工方法において、上記チャックの一方
に位相基準ピンを設けて、この位相基準ピンによりワー
クの位相位置決め後ワークをクランプし、次に回転する
カッタで上記ワークのジャーナルとピン及びカウンタウ
エイトを複数工程で切削加工するものである。
【0022】請求項10記載の発明は、加工すべきワー
クの両端をチャックでクランプし、かつ回転するカッタ
で上記ワークのピン及びカウンタウエイトを複数工程で
切削加工するクランクシャフトの加工方法において、上
記チャックの一方に位相基準ピンを設けて、この位相基
準ピンによりワークの位相位置決め後ワークをクランプ
し、次に回転するカッタで上記ワークのピン及びカウン
タウエイトを複数工程で切削加工するようのしたもので
ある。
【0023】上記請求項9及び10記載の方法により、
1基のクランクシャフトミラーでプーリシャフトの短い
ワークの全てのジャーナルとピン及びカウンタウエイ
ト、もしくは全てのピン及びカウンタウエイトが切削加
工できるため、従来のように別の機械を使用して別工程
で第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを加工する
必要がない。これによって工程数が少なくなるため、生
産性が向上すると共に、第1ジャーナル及び第1カウン
タウエイトを加工するための専用の機械を必要としない
ため、設備費の低減が図れる。
【0024】また同一ラインで全てのジャーナルとピン
及び第1カウンタウエイトを加工することができるた
め、ラインの自動化及び無人化運転が可能になると共
に、多数のチップを有する多刃カッタを使用することに
より、単刃カッタを使用して加工する場合に比べて工具
の交換時期を長くできるため、機械の稼動率向上と、こ
れに伴う生産性の向上が図れるようになる。
【0025】さらにプーリシャフトの短いワークを加工
する場合でも、チャックでプーリシャフトをクランプし
て加工することができるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して詳述する。図1はこの発明のクランクシャフトの
加工方法を実施するクランクシャフトミラーの正面図
で、ベッド1上に2基のワークヘッド2が接離方向に移
動自在に設けられている。これらワークヘッド2の対向
面には、ジャーナル3a及びピン3bを加工するワーク
3の両端を固定するチャック4が設けられている。
【0027】上記チャック4は図2及び図3に示すよう
に、チャック本体4aの中心部に、ワーク3の両端面に
予め前加工されたセンタ孔3cに嵌合して、ワーク3の
両端を支持するセンタ4bがチャック本体4aに対して
進退自在に設けられていると共に、一方のチャック4に
は、ワーク3の一端側に位置するカウンタウエイト3d
に予め前加工された位相位置決め用の基準座3eに当接
して、ワーク3の位相位置決めを行う位相爪4cと、ワ
ーク3の一端側に設けられたプーリシャフト3をクラン
プする爪体4dが設けられ、他方のチャック4には、ワ
ーク3の他端側に設けられたフランジ3gをクランプす
る爪体4dが設けられていて、これら爪体4dによりワ
ーク3の両端が固定できるようになっている。
【0028】一方上記ワークヘッド2間のベッド1上に
は、カッタユニット5とワークレスト6がそれぞれベッ
ド1の長手方向に移動自在に設けられている。上記カッ
タユニット5はベッド1の一端側に設けられた駆動モー
タ7により回転されるボールねじ軸8に螺合するサドル
5aを有していて、このサドル5a上にサドル5aの移
動方向と直交する方向に移動自在なスライド5bが設け
られている。
【0029】上記スライド5bには、図示しない揺動機
構により上下方向へ揺動されるスイングアーム5cが設
けられていて、このスイングアーム5cに、回転しなが
ら、内周面に設けられた多数のチップ5dでワーク3を
切削加工するカッタ5eが設けられている。
【0030】また上記ワークレスト6は図4に示すよう
に、図示しない駆動手段によりベッド1上を移動される
サドル6aの上部に、アームシリンダ9により支軸6b
を中心に開閉自在な一対のレストアーム6cが設けられ
ていて、これらレストアーム6cの対向面に、ワーク3
のジャーナル3aを上下方向より支持するレストホルダ
6dが設けられている。
【0031】また各レストアーム6cの開閉端側は、サ
ドル6aに設けられたロック機構10のロックプレート
10aにより上下方向より挟着されて、ワーク3の加工
中各レストアーム6cが開放しないようになっている。
【0032】次に上記クランクシャフトミラーを使用し
てクランクシャフトを加工する方法を図5及び図6を参
照して説明する。この加工方法は、ワーク3のプーリシ
ャフト3fの長さが短かく、プーリシャフト3f側のチ
ャック4を退避させた場合、爪体4cがプーリシャフト
3fより外れて、プーリシャシャフト3fをクランプで
きないワーク3に対して適用するものである。
【0033】クランクシャフトミラーにワーク3が搬入
されると、各チャック4に設けられたセンタ4bがワー
ク3両端のセンタ孔3cに嵌合されて、図2に示すよう
にワーク3が各センタ4b間に支持されると共に、この
状態でプーリシャフト3f側のチャック4に設けられた
位相爪4cに、ワーク3の第1カウンタウエイトC
予め形成された基準座3eが当接されて、ワーク3の位
相位置決めが行われる。
【0034】ワーク3の位相位置決めが完了すると、各
チャック4の爪体4cによりプーリシャフト3f及びフ
ランジ3gの図5に示す矢印a,b部分がクランプされ
て、ワーク3が図2に示すように固定される。そして図
5に示す第1工程でまずフランジ3g側に位置する第5
ジャーナルJがカッタ5eにより切削加工され、第2
工程で第8カウンタウエイトCの外周が切削加工され
る。第5ジャーナルJ及び第8カウンタウエイトC
の加工が完了すると、カッタ5eが第4ピンPへ、そ
してワークレスト6がすでに加工の完了している第5ジ
ャーナルJへ移動され、ワークレスト6により第5ジ
ャーナルJが支持される。そして第3工程でカッタ5
eにより第4ピンPが切削加工され、第4工程で第7
カウンタウエイトCの外周が切削加工される。
【0035】次に第5工程では、第5ジャーナルJ
ワークレスト6で支持された状態で第4ジャーナルJ
が切削加工され、第6工程で第6カウンタウエイトC
が切削加工されると、カッタ5eは第3ピンPへ、そ
してワークレスト6は第5工程で加工の完了した第4ジ
ャーナルJへ移動されて、第4ジャーナルJを支持
する。そして第7工程でカッタ5eにより第3ピンP
が切削加工され、第8工程で第5カウンタウエイトC
が切削加工される。
【0036】以下上記動作を繰返しながら、第9工程で
第3ジャーナルJが第10工程で第4カウンタウエイ
トCが第11工程で第2ピンPが、第12工程で第
3カウンタウエイトCが、第13工程で第2ジャーナ
ルJが、第14工程で第2カウンタウエイトCが、
第15工程で第1ピンPが順次加工される。そして第
16工程で第1カウンタウエイトCを切削加工する
が、このとき第1カウンタウエイトCに形成された基
準座3eに当接する位相爪4cがカッタ5eと干渉して
第1カウンタウエイトCの加工ができない。
【0037】そこで第16工程では、まずプーリシャフ
ト3fをクランプしているチャック4をアンクランプ
し、次に各チャック4のセンタ4bがワーク3の両端を
支持している状態で、プーリシャフト3f側のチャック
4のみを、位相爪4cが第1カウンタウエイトC及び
第1ジャーナルJを加工するカッタ5eと干渉しない
位置まで退避させる。このとき加工しているワーク3
は、プーリシャフト3fが短いため、位相爪4cがカッ
タ5eと干渉しない位置までチャック4を退避させる
と、図6に示すようにチャック4の爪体4dがプーリシ
ャフト3fをクランプできなくなるが、フランジ3g側
のチャック4の爪体4dがワーク3のフランジ3gをク
ランプしてワーク3を固定しているため、第1ジャーナ
ルJや第1カウンタウエイトCの加工に何等支障を
きたすことはない。
【0038】また位相爪4cを有するチャック4を退避
させることによりセンタ4bの先端が長く突出するた
め、このセンタ4bの先端側をチャック4の爪体4dで
クランプして、加工中にセンタ4bが振れるのを防止す
る。そしてこの状態でカッタ5eを第1カウンタウエイ
トCに位置決めし、またレスト6は第14工程と同じ
第2ジャーナルJをクランプして、カッタ5eにより
第1カウンタウエイトCを加工した後、第17工程で
第1ジャーナルJを加工するもので、加工中プーリシ
ャフト3f側のチャック4のセンタ4bが切削反力で振
れることもないので、精度の高い加工が可能になる。
【0039】以上の工程により全てのジャーナル3aと
ピン3b及びカウンタウエイト3dの加工が完了したら
チャック4をアンクランプして、加工の完了したワーク
3を搬出し、次に加工するワーク3を搬入して上記工程
を繰返すもので、1基のクランクシャフトミラーにより
全てのジャーナル3a及びピン3b及びカウンタウエイ
ト3dの加工が可能になる。
【0040】なお上記実施の形態では、第17工程で第
1ジャーナルJを加工するようにしたが、図7に示す
ように第1工程で第1ジャーナルJを、また第2工程
で第1カウンタウエイトCを加工した後に上記工程を
行うようにしてもよい。すなわちワーク3が搬入され
て、各チャック4のセンタ4bによりワーク3の両端が
支持されたら、位相位置決めをせずに、プーリシャフト
3f側のチャック4を、位相爪4cが第1ジャーナルJ
を加工するカッタ5eと干渉しない位置に退避させた
状態でプーリシャフト3f側のチャック4の爪体4dで
センタ4bの先端側(矢印aの位置)をクランプし、他
方のチャック4でワーク3のフランジ3gの矢印bの位
置をクランプして、第1工程で第1ジャーナルJを加
工し、第2工程で第1カウンタウエイトCの外周を加
工する。
【0041】次に第1工程で第1ジャーナルJを、そ
して第2工程で第1カウンタウエイトCの加工が完了
したら、プーリシャフト3f側のチャック4はセンタ4
bをアンクランプし、他方のチャック4はワーク3をア
ンクランプした状態でプーリシャフト3f側のチャック
4を前進させ、位相爪4bによりワーク3の位相位置決
めを行う。位相位置決めが完了したらワーク3の両端を
クランプして、上記実施の形態と同様に第5ジャーナル
より加工を開始する。そして最終の第17工程で第
1ピンPの加工を行うことにより、全てのジャーナル
3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを加工するも
ので、各工程で加工するジャーナル3aとピン3b及び
カウンタウエイト3dは図7に示す通りである。
【0042】また上記何れの実施の形態も、ワーク3の
ジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを
切削加工する場合について説明したが、ワーク3のピン
3bとカウンタウエイト3dを切削加工する場合にも適
用できるものである。この場合図5及び図7に示す工程
中、ジャーナル3aを加工する工程を省略すればよい。
【0043】一方上記実施の形態をプーリシャフト3f
の短いをワーク3を加工する場合であるが、次にプーリ
シャフト3fの長いワーク3を加工する場合の加工方法
を図8及び図9に示す図面を参照して説明する。この加
工方法は、ワーク3のプーリシャフト3fの長さが長
く、プーリシャフト3f側のチャック4を後退させて
も、爪体4dがプーリシャフト3fより外れることのな
いワーク3に対して適用するものである。
【0044】クランクシャフトミラーにワーク3が搬入
されると、各チャック4に設けられたセンタ4bがワー
ク3両端のセンタ孔3cに嵌合されて、図8に示すよう
にワーク3が各センタ4bに支持されると共に、この状
態でプーリシャフト3f側のチャック4に設けられた位
相爪4cに、ワーク3のカウンタウエイト3dに予め形
成された基準座3eが当接されて、ワーク3の位相位置
決めが行われる。
【0045】ワーク3の位相位置決めが完了すると、各
チャック4の爪体4dによりプーリシャフト3f及びフ
ランジ3gの図9に示す矢印部分がクランプされて、ワ
ーク3が固定される。そして図9に示す第1工程でまず
フランジ3g側に位置する第5ジャーナルJがカッタ
5eにより切削加工され、第2工程で第8カウンタウエ
イトCの外周が切削加工される。第5ジャーナルJ
及び第8カウンタウエイトCの加工が完了すると、カ
ッタ5eが第4ピンPへ、そしてワークレスト6がす
でに加工の完了している第5ジャーナルJへ移動さ
れ、ワークレスト6により第5ジャーナルJが支持さ
れる。そして第3工程でカッタ5eにより第4ピンP
が切削加工され、第4工程で第7カウンタウエイトC
が切削加工される。
【0046】次に第5工程では、第5ジャーナルJ
ワークレスト6で支持された状態で第4ジャーナルJ
が、第6工程で第6カウンタウエイトCが切削加工さ
れると、カッタ5eは第3ピンPへ、そしてワークレ
スト6は第4工程で加工の完了した第4ジャーナルJ
へ移動されて、第4ジャーナルJを支持する。そして
第7工程でカッタ5eにより第3ピンPが切削加工さ
れ、第8工程で第5カウンタウエイトCが切削加工さ
れる。
【0047】以下上記動作を繰返しながら、第9工程で
第3ジャーナルJが、第10工程で第4カウンタウエ
イトCが第11工程で第2ピンPが、第12工程で
第3カウンタウエイトCが、第13工程で第2ジャー
ナルJが、第14工程で第2カウンタウエイトC
が、第15工程で第1ピンPが順次加工される。そ
して第16工程で第1カウンタウエイトCを切削加工
するが、このとき第1カウンタウエイトCに形成され
た基準座3eに当接する位相爪4cがカッタ5eと干渉
して第1カウンタウエイトCの加工ができない。
【0048】そこで第16工程では、まずプーリシャフ
ト3fをクランプしているチャック4をアンクランプ
し、この状態でアンクランプしたチャック4側のワーク
ヘッド2を後退させる。このとき加工しているワーク3
は、予めプーリシャフト3fの長いものを使用している
ため、チャック4を後退させても、爪体4dがプーリシ
ャフト3fより外れることがない。ワークヘッド2の後
退により、位相爪4cが第1カウンタウエイトC及び
第1ジャーナルJを加工するカッタ5eと干渉しない
位置に退避したら、その位置でワークヘッド2を停止さ
せて、再びチャック4によりプーリシャフト3fをクラ
ンプし、カッタ5eにより第1カウンタウエイトC
切削加工し、第17工程で第1ジャーナルJを切削加
工する。
【0049】そして以上の工程により全てのジャーナル
3aとピン3b及びカウンタウエイト3dの加工が完了
したらチャック4をアンクランプして、加工の完了した
ワーク3を搬出し、次に加工するワーク3を搬入して上
記工程を繰返すもので、1基のクランクシャフトミラー
により全てのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウ
エイト3dの加工が可能になる。
【0050】なお上記実施の形態では、第17工程で第
1ジャーナルJを加工するようにしたが、第1工程で
第1ジャーナルJを、第2工程で第1カウンタウエイ
トCを加工した後に上記工程を行うようにしてもよ
い。すなわち、ワーク3が搬入されたら、位相位置決め
をせずプーリシャフト3f側のチャック4を退避させた
位置でワーク3の両端をクランプし、第1工程で第1ジ
ャーナルJをまず加工し、第2工程で第1カウンタウ
エイトCを加工する。
【0051】次に第1カウンタウエイトCの加工が完
了したら、ワーク3の両端をアンクランプした状態でプ
ーリシャフト3f側のチャック4を前進させ、位相爪4
cによりワーク3の位相位置決めを行う。位相位置決め
が完了したら再びワーク3をクランプして、上記実施の
形態と同様に第5ジャーナルJより加工を開始する。
そして最終の第17工程で第1ピンPの加工を行うこ
とにより、全てのジャーナル3aとピン3b及びカウン
タウエイト3dを加工することができるようになる。
【0052】以上はプーリシャフト3fが長いワーク3
の場合の加工方法であるが、プーリシャフト3fの長さ
が短いワーク3の場合、位相爪4cがカッタ5eと干渉
しない位置までチャック4を後退させると、爪体4dが
プーリシャフト3fより外れて再びクランプできない。
このようなプーリシャフト3fの短いワーク3の場合の
加工方法を次に説明する。
【0053】図10はプーリシャフト3fが短いワーク
3を加工する場合に使用するクランクシャフトミラー
で、ワーク3のフランジ3g側をクランプするチャック
4の端面に、ワーク3のフランジ3g端面に予め前加工
された位相位置決め孔3hに嵌入する位相基準ピン4e
が突設されていて、この位相基準ピン4eをワーク3の
位相位置決め孔3hに嵌挿することにより、ワーク3の
位相位置決めが行えるようになっている。
【0054】次に上記クランクシャフトミラーを使用し
てクランクシャフトを加工する方法を図11により説明
すると、ワーク3が搬入されて、両端のセンタ孔3cに
嵌合されたチャック4のセンタ4bによりワーク3が支
持された状態でワーク3またはチャック4が回転され、
フランジ3g側をクランプするチャック4に設けられた
位相位置決めピン4eがワーク4のピン孔3hに嵌入さ
れて、ワーク3の位相位置決めが行われる。ワーク3の
位置決めが完了すると、各チャック4の爪体4dにより
プーリシャフト3f及びフランジ3gの図11に示す矢
印部分がクランプされて、ワーク3が固定される。
【0055】次に図11に示す第1工程でまずフランジ
3g側に位置する第5ジャーナルJがカッタ5eによ
り切削加工され、第2工程で第8カウンタウエイトC
が切削加工される。第8カウンタウエイトCの加工が
完了すると、カッタ5eが第4ピンPへ、そしてワー
クレスト6がすでに加工の完了している第5ジャーナル
へ移動され、ワークレスト6により第5ジャーナル
が支持される。そして第3工程でカッタ5eにより
第4ピンPが切削加工され、第4工程で第7カウンタ
ウエイトCが切削加工される。
【0056】次に第5工程では、第5ジャーナルJ
ワークレスト6で支持された状態で第4ジャーナルJ
が、第6工程で第6カウンタウエイトCが切削加工さ
れると、カッタ5eは第3ピンPへ、そしてワークレ
スト6は第5工程で加工の完了した第4ジャーナルJ
へ移動されて、第4ジャーナルJを支持する。そして
第7工程でカッタ5eにより第3ピンPが、第8工程
で第5カウンタウエイトCが切削加工される。
【0057】以下上記動作を繰返しながら、第9工程で
第3ジャーナルJが、第10工程で第4カウンタウエ
イトCが、第11工程で第2ピンPが、第12工程
で第3カウンタウエイトCが、第13工程で第2ジャ
ーナルJが、第14工程で第2カウンタウエイトC
が、第15工程で第1ピンPが順次加工される。そし
て第16工程でカッタ5eにより第1カウンタウエイト
が切削加工されるが、このときプーリシャフト3f
をクランプするチャック4側には、カッタ5eと干渉す
る位相位置決めピン4eが存在しないので、チャック4
を後退させることなく第1カウンタウエイトCを、そ
して第17工程で第1ジャーナルJの加工が可能にな
る。
【0058】なお上記何れの実施の形態も、ワーク3の
ジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを
切削加工する場合について説明したが、ワーク3のピン
3bとカウンタウエイト3dを切削加工する場合にも適
用できるものである。この場合図9及び図11に示す工
程中、ジャーナル3aを加工する工程を省略すればよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を実施するクランクシャフトミ
ラーの一部を省略した正面図である。
【図2】この発明の方法を実施するクランクシャフトミ
ラーのチャック付近を示す拡大図である。
【図3】(イ)図2のX方向からの矢視図である。 (ロ)図3の(イ)のY−Y線に沿う断面図である。
【図4】この発明方法を実施するクランクシャフトミラ
ーに設けられたワークレストの正面図である。
【図5】この発明方法の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図6】この発明方法の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図7】この発明方法の別の実施の形態を示す説明図で
ある。
【図8】この発明方法の別の実施の形態を示す説明図で
ある。
【図9】この発明方法の別の実施の形態を示す説明図で
ある。
【図10】この発明方法の別の実施の形態を示す説明図
である。
【図11】この発明方法の別の実施の形態を示す説明図
である。
【符号の説明】
3…ワーク 3a…ジャーナル 3b…ピン 3d…カウンタウエイト 4…チャック 4b…センタ 4c…位相爪 4d…爪体 4e…位相基準ピン 5e…カッタ J…第1ジャーナル C…第1カウンタウエイト

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工すべきワーク3の両端をセンタ4b
    により支持した状態で、チャック4によりワーク3の両
    端をクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク
    3のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3
    dを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方
    法において、上記チャック4の一方に位相爪4cを設け
    て、この位相爪4cによりワーク3の位相位置決め後ワ
    ーク3をクランプし、次に回転するカッタ5eで上記位
    相爪4cとカッタ5eが干渉する位置にある第1ジャー
    ナルJ及び第1カウンタウエイトCを除く全てのジ
    ャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを切
    削加工し、これらの切削加工が完了したら、位相爪4c
    を有するチャック4をアンクランプした後位相爪4cが
    カッタ5eと干渉しない位置まで退避させて、その位置
    でワーク3を支持したセンタ4bをチャック4の爪体4
    dによりクランプした後、第1ジャーナルJ及び第1
    カウンタウエイトCを切削加工することを特徴とする
    クランクシャフトの加工方法。
  2. 【請求項2】 加工すべきワーク3の両端をセンタ4b
    により支持した状態で、チャック4によりワーク3の両
    端をクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク
    3のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切
    削加工するクランクシャフトの加工方法において、上記
    チャック4の一方に位相爪4cを設けて、この位相爪4
    cによりワーク3の位相位置決め後ワーク3をクランプ
    し、次に回転するカッタ5eで、上記位相爪4cとカッ
    タ5eが干渉する位置にある第1カウンタウエイトC
    を除く全てのピン3b及びカウンタウエイト3dを切削
    加工し、これらの切削加工が完了したら、位相爪4cを
    有するチャック4をアンクランプした後位相爪4cがカ
    ッタ5eと干渉しない位置まで退避させて、その位置で
    ワーク3を支持したセンタ4bをチャック4の爪体4d
    によりをクランプした後、第1カウンタウエイトC
    切削加工することを特徴とするクランクシャフトの加工
    方法。
  3. 【請求項3】 加工すべきワーク3の両端をセンタ4b
    で支持した状態で、チャック4によりワーク3の両端を
    クランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3の
    ジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを
    複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法に
    おいて、上記チャック4の一方に位相爪4cを設け、か
    つこの位相爪4cと上記ワーク3の第1ジャーナルJ
    及び第1カウンタウエイトCを切削加工するカッタ5
    eが干渉しない位置で位相爪4cを有する一方のチャッ
    ク4の爪体4dでセンタ4bをクランプし、他方のチャ
    ック4でワーク3の端部をクランプして第1ジャーナル
    及び第1カウンタウエイトCを切削加工した後位
    相爪4cを有するチャック4をアンクランプして前進さ
    せ、位相爪4cによりワーク3の位相位置決めをした後
    ワーク3の両端をクランプして、残りのジャーナル3a
    とピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削
    加工することを特徴とするクランクシャフトの加工方
    法。
  4. 【請求項4】 加工すべきワーク3の両端をセンタ4b
    により支持した状態で、チャック4によりワーク3の両
    端をクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク
    3のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切
    削加工するクランクシャフトの加工方法において、上記
    チャック4の一方に位相爪4cを設け、かつこの位相爪
    4cと上記ワーク3の第1カウンタウエイトCを切削
    加工するカッタ5eが干渉しない位置で位相爪4cを有
    する一方のチャック4の爪体4dでセンタ4bをクラン
    プし、他方のチャック4でワーク3の端部をクランプし
    て第1カウンタウエイトCを切削加工した後位相爪4
    cを有するチャック4をアンクランプして前進させ、位
    相爪4cによりワーク3の位相位置決めをした後ワーク
    3の両端をクランプして、残りのピン3b及びカウンタ
    ウエイト3dを複数工程で切削加工することを特徴とす
    るクランクシャフトの加工方法。
  5. 【請求項5】 加工すべきワーク3の両端をチャック4
    でクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3
    のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3d
    を複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法
    において、上記チャック4の一方に位相爪4cを設け
    て、この位相爪4cによりワーク3の位相位置決め後ワ
    ーク3をクランプし、次に回転するカッタ5eで、上記
    位相爪4cとカッタ5eが干渉する位置にある第1ジャ
    ーナルJ及び第1カウンタウエイトCを除く全ての
    ジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを
    切削加工し、これらの切削加工が完了したら、位相爪4
    cを有するチャック4をアンクランプした後位相爪4c
    がカッタ5eと干渉しない位置まで後退させて、その位
    置で再びワーク3をクランプした後、第1ジャーナルJ
    及び第1カウンタウエイトCを切削加工することを
    特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  6. 【請求項6】 加工すべきワーク3の両端をチャック4
    でクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3
    のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削
    加工するクランクシャフトの加工方法において、上記チ
    ャック4の一方に位相爪4cを設けて、この位相爪4c
    によりワーク3の位相位置決め後ワーク3をクランプ
    し、次に回転するカッタ5eで、上記位相爪4cとカッ
    タ5eが干渉する位置にある第1カウンタウエイトC
    を除く全てのピン3b及びカウンタウエイト3dを切削
    加工し、これらの切削加工が完了したら、位相爪4cを
    有するチャック4をアンクランプした後位相爪4cがカ
    ッタ5eと干渉しない位置まで後退させて、その位置で
    再びワーク3をクランプした後、第1カウンタウエイト
    を切削加工することを特徴とするクランクシャフト
    の加工方法。
  7. 【請求項7】 加工すべきワーク3の両端をチャック4
    でクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3
    のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3d
    を複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法
    において、上記チャック4の一方に位相爪4cを設け、
    かつこの位相爪4cと上記ワーク3の第1ジャーナルJ
    及び第1カウンタウエイトCを切削加工するカッタ
    5eが干渉しない位置でワーク3の両端をクランプして
    第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを切
    削加工した後ワーク3両端のチャック4をアンクランプ
    し、次に位相爪4cを有するチャック4を前進させて、
    位相爪4cによりワーク3の位相位置決めをした後再び
    ワーク3の両端をクランプして、残りのジャーナル3a
    とピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削
    加工することを特徴とするクランクシャフトの加工方
    法。
  8. 【請求項8】 加工すべきワーク3の両端をチャック4
    でクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3
    のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削
    加工するクランクシャフトの加工方法において、上記チ
    ャック4の一方に位相爪4cを設け、かつこの位相爪4
    cと上記ワーク3の第1カウンタウエイトCを切削加
    工するカッタ5eが干渉しない位置でワーク3の両端を
    クランプして第1カウンタウエイトCを切削加工した
    後ワーク3両端のチャック4をアンクランプし、次に位
    相爪4cを有するチャック4を前進させて、位相爪4c
    によりワーク3の位相位置決めをした後再びワーク3の
    両端をクランプして、残りのピン3b及びカウンタウエ
    イト3dを複数工程で切削加工することを特徴とするク
    ランクシャフトの加工方法。
  9. 【請求項9】 加工すべきワーク3の両端をチャック4
    でクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3
    のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3d
    を複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法
    において、上記チャック4の一方に位相基準ピン4eを
    設けて、この位相基準ピン4eによりワーク3の位相位
    置決め後ワーク3をクランプし、次に回転するカッタ5
    eで上記ワーク3のジャーナル3aとピン3b及びカウ
    ンタウエイト3dを複数工程で切削加工することを特徴
    とするクランクシャフトの加工方法。
  10. 【請求項10】 加工すべきワーク3の両端をチャック
    4でクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク
    3のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切
    削加工するクランクシャフトの加工方法において、上記
    チャック4の一方に位相基準ピン4eを設けて、この位
    相基準ピン4eによりワーク3の位相位置決め後ワーク
    3をクランプし、次に回転するカッタ5eで上記ワーク
    3のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切
    削加工することを特徴とするクランクシャフトの加工方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102091812A (zh) * 2010-12-28 2011-06-15 通裕重工股份有限公司 重型曲轴和轴类零件铣架位加工工艺及工艺装备

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