JP3807643B2 - クランクシャフトの加工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はエンジンなどに使用するクランクシャフトの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来自動車などに搭載するエンジンのクランクシャフトは、クランクシャフトミラーを使用して、ピンやジャーナルを加工している。
【0003】
またクランクシャフトを加工するクランクシャフトミラーとしては、例えば特開平6−297221号公報に記載されたものが公知である。
上記公報のクランクシャフトミラーは、幅の狭いカッタを使用してワークの同一個所を例えば6回に分けて加工することにより、ピン幅やジャーナル幅が異なるワークに対しても加工が可能となっている。
【0004】
一方従来のクランクシャフトミラーでワークのピンやジャーナルを加工する場合、ワークの回転方向の位置決め(位相位置決め)を行っている。
【0005】
このワークの位相位置決めは、通常ワークの一端側に位置する第1カウンタウエイトに、予め位相位置決め用の基準座を加工しておき、ワークをクランクシャフトミラーに搬入して、両端をチャックでクランプする前に、上記ワークの基準座をチャック側の位相爪に当接させて、ワークの位相位置決めを行っている。
また別の位相位置決め方法としては、互に対向するように設けられた一対の位相爪により、ワークの第1カウンタウエイトを両側より押圧することにより位相位置決めを行う方法も採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし従来のクランクシャフトミラーでは、位相位置決めに使用する第1カウンタウエイト側に位置する第1ジャーナルや第1カウンタウエイトの外周を加工する場合、位相位置決めを行う位相爪がカッタと干渉して、この第1ジャーナルや第1カウンタウエイトの加工ができない。
【0007】
このため従来では、この部分の第1ジャーナルや第1カウンタウエイトの外周は、旋盤などの別の機械を使用して別工程で加工しなければにならないため、工程数が多くなって生産性が悪いと共に、旋盤などの設備を別に必要とするため、設備費が嵩むなどの不具合がある。
この発明は上記従来の不具合を改善するためになされたもので、1基のクランクシャフトミラーでワークの全てのピンやジャーナル及びカウンタウエイトを加工できるようにしたクランクシャフトの加工方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
請求項1記載の発明は、加工すべきワークの両端をセンタにより支持した状態で、一対のチャックに設けられた爪体によりワークの両端をクランプし、かつ回転するカッタで上記ワークのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
一対のセンタをワークの両端面に予め前加工したセンタ孔に嵌合してワークの両端を支持し、
上記チャックの一方に位相爪を設けて、この位相爪を第1カウンタウエイトに予め前加工した基準座に当接することによりワークの位相位置決めした、上記爪体によりワークをクランプし、
次に回転するカッタで上記位相爪とカッタが干渉する位置にある第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを除く全てのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを切削加工し、
これらの切削加工が完了したら、位相爪を有するチャックをアンクランプし、さらに位相爪がカッタと干渉しない位置まで退避させて、その位置で上記センタの一方、該チャックの爪体によりクランプした後、
第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを切削加工する
ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法である。
【0009】
請求項2記載の発明は、加工すべきワークの両端をセンタにより支持した状態で、一対のチャックに設けられた爪体によりワークの両端をクランプし、かつ回転するカッタで上記ワークのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
一対のセンタをワークの両端面に予め前加工したセンタ孔に嵌合してワークの両端を支持し、
上記チャックの一方に位相爪を設けて、この位相爪を第1カウンタウエイトに予め前加工した基準座に当接することによりワークの位相位置決めした、上記爪体によりワークをクランプし、
次に回転するカッタで、上記位相爪とカッタが干渉する位置にある第1カウンタウエイトを除く全てのピン及びカウンタウエイトを切削加工し、
これらの切削加工が完了したら、位相爪を有するチャックをアンクランプし、さらに位相爪がカッタと干渉しない位置まで退避させて、その位置で上記センタの一方、該チャックの爪体によりをクランプした後、第1カウンタウエイトを切削加工する
ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法である。
【0010】
請求項3記載の発明は、加工すべきワークの両端をセンタにより支持した状態で、一対のチャックに設けられた爪体によりワークの両端をクランプし、かつ回転するカッタで上記ワークのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
一対のセンタをワークの両端面に予め前加工したセンタ孔に嵌合してワークの両端を支持し、
上記チャックの一方に設けられ第1カウンタウエイトに予め前加工した基準座に当接することによりワークの位相位置決めを行う位相爪が、上記ワークの第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを切削加工する上記カッタ干渉しない位置に、位相爪を有する一方のチャックを位置決めし、上記センタの一方、該チャックの爪体でクランプし、
他方のチャックの爪体でワークの端部をクランプして第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを切削加工した後
両方のチャックの爪体をアンクランプし、位相爪を有するチャックを前進させ、位相爪によりワークの位相位置決めをした後
ワークの両端を両方のチャックの爪体でクランプして、残りのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工する
ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法である。
【0011】
請求項4記載の発明は、加工すべきワークの両端をセンタにより支持した状態で、一対のチャックに設けられた爪体によりワークの両端をクランプし、かつ回転するカッタで上記ワークのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
一対のセンタをワークの両端面に予め前加工したセンタ孔に嵌合してワークの両端を支持し、
上記チャックの一方に設けられ第1カウンタウエイトに予め前加工した基準座に当接することによりワークの位相位置決めを行う位相爪が、上記ワークの第1カウンタウエイトを切削加工する上記カッタ干渉しない位置に、位相爪を有する一方のチャックを位置決めし、上記センタの一方、該チャックの爪体でクランプし、
他方のチャックの爪体でワークの端部をクランプして第1カウンタウエイトを切削加工した後
両方のチャックの爪体をアンクランプし、位相爪を有するチャックを前進させ、位相爪によりワークの位相位置決めをした後
ワークの両端を両方のチャックの爪体でクランプして、残りのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工する
ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法である。
【0012】
上記請求項1ないし4記載の方法により、1基のクランクシャフトミラーでプーリシャフトの短いワークの全てのジャーナルとピン及びカウンタウエイト、もしくは全てのピン及びカウンタウエイトが切削加工できるため、従来のように別の機械を使用して別工程で第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを加工する必要がない。
これによって工程数が少なくなるため、生産性が向上すると共に、第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを加工するための専用の機械を必要としないため、設備費の低減が図れる。
【0013】
また同一ラインで全てのジャーナルとピン及び第1カウンタウエイトを加工することができるため、ラインの自動化及び無人化運転が可能になると共に、多数のチップを有する多刃カッタを使用することにより、単刃カッタを使用して加工する場合に比べて工具の交換時期を長くできるため、機械の稼動率向上と、これに伴う生産性の向上が図れるようになる。
【0014】
さらにプーリシャフトの短いワークを加工する際、退避させたチャック側のセンタが長く突出しても、爪体によりセンタをクランプした状態で第1ジャーナルを切削することから、切削反力によりセンタが振れることもなく、これによって精度の高い加工が可能になる。
【0015】
請求項5記載の発明は、加工すべきワークの両端をセンタにより支持した状態で、一対のチャックに設けられた爪体でクランプし、かつ回転するカッタで上記ワークのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
一対のセンタをワークの両端面に予め前加工したセンタ孔に嵌合してワークの両端を支持し、
上記チャックの一方に位相爪を設けて、この位相爪を第1カウンタウエイトに予め前加工した基準座に当接することによりワークの位相位置決めした、上記爪体によりワークをクランプし、
次に回転するカッタで、上記位相爪とカッタが干渉する位置にある第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを除く全てのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを切削加工し、
これらの切削加工が完了したら、位相爪を有するチャックをアンクランプし、さらに位相爪がカッタと干渉しない位置まで後退させて、その位置で再びワークを、該チャックの爪体でクランプした後、
第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを切削加工する
ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法である。
【0016】
請求項6記載の発明は、加工すべきワークの両端をセンタにより支持した状態で、一対のチャックに設けられた爪体でクランプし、かつ回転するカッタで上記ワークのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
一対のセンタをワークの両端面に予め前加工したセンタ孔に嵌合してワークの両端を支持し、
上記チャックの一方に位相爪を設けて、この位相爪を第1カウンタウエイトに予め前加工した基準座に当接することによりワークの位相位置決めした、上記爪体によりワークをクランプし、
次に回転するカッタで、上記位相爪とカッタが干渉する位置にある第1カウンタウエイトを除く全てのピン及びカウンタウエイトを切削加工し、
これらの切削加工が完了したら、位相爪を有するチャックをアンクランプし、さらに位相爪がカッタと干渉しない位置まで後退させて、その位置で再びワークを、該チャックの爪体でクランプした後、
第1カウンタウエイトを切削加工する
ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法である。
【0017】
請求項7記載の発明は、加工すべきワークの両端をセンタにより支持した状態で、一対のチャックに設けられた爪体でクランプし、かつ回転するカッタで上記ワークのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
一対のセンタをワークの両端面に予め前加工したセンタ孔に嵌合してワークの両端を支持し、
上記チャックの一方に設けられ第1カウンタウエイトに予め前加工した基準座に当接することによりワークの位相位置決めを行う位相爪が、上記ワークの第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを切削加工する上記カッタ干渉しない位置に、位相爪を有する一方のチャックを位置決めし、上記ワークを、該チャックの爪体でクランプし、
他方のチャックの爪体でワークの端部をクランプして第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを切削加工した後
両方のチャックの爪体をアンクランプし、位相爪を有するチャックを前進させ、位相爪によりワークの位相位置決めをした後
再びワークの両端を両方のチャックの爪体でクランプして、残りのジャーナルとピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工する
ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法である。
【0018】
請求項8記載の発明は、加工すべきワーク3の両端をセンタにより支持した状態で、一対のチャックに設けられた爪体でクランプし、かつ回転するカッタで上記ワークのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
一対のセンタをワークの両端面に予め前加工したセンタ孔に嵌合してワークの両端を支持し、
上記チャックの一方に設けられ第1カウンタウエイトに予め前加工した基準座に当接することによりワークの位相位置決めを行う位相爪が、上記ワークの第1カウンタウエイトを切削加工する上記カッタ干渉しない位置に、位相爪を有する一方のチャックを位置決めし、上記ワークを、該チャックの爪体でクランプし、
他方のチャックの爪体でワークの端部をクランプして第1カウンタウエイトを切削加工した後
両方のチャックの爪体をアンクランプし、位相爪を有するチャックを前進させ、位相爪によりワークの位相位置決めをした後
再びワークの両端を両方のチャックの爪体でクランプして、残りのピン及びカウンタウエイトを複数工程で切削加工する
ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法である。
【0019】
上記請求項5ないし8記載の方法により、1基のクランクシャフトミラーでプーリシャフトの長いワークの全てのジャーナルとピン及びカウンタウエイト、もしくは全てのピン及びカウンタウエイトが切削加工できるため、従来のように別の機械を使用して別工程で第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを加工する必要がない。
これによって工程数が少なくなるため、生産性が向上すると共に、第1ジャーナル及び第1カウンタウエイトを加工するための専用の機械を必要としないため、設備費の低減が図れる。
【0020】
また同一ラインで全てのジャーナルとピン及び第1カウンタウエイトを加工することができるため、ラインの自動化及び無人化運転が可能になると共に、多数のチップを有する多刃カッタを使用することにより、単刃カッタを使用して加工する場合に比べて工具の交換時期を長くできるため、機械の稼動率向上と、これに伴う生産性の向上が図れるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照して詳述する。
図1はこの発明のクランクシャフトの加工方法を実施するクランクシャフトミラーの正面図で、ベッド1上に2基のワークヘッド2が接離方向に移動自在に設けられている。
これらワークヘッド2の対向面には、ジャーナル3a及びピン3bを加工するワーク3の両端を固定するチャック4が設けられている。
【0027】
上記チャック4は図2及び図3に示すように、チャック本体4aの中心部に、ワーク3の両端面に予め前加工されたセンタ孔3cに嵌合して、ワーク3の両端を支持するセンタ4bがチャック本体4aに対して進退自在に設けられていると共に、一方のチャック4には、ワーク3の一端側に位置するカウンタウエイト3dに予め前加工された位相位置決め用の基準座3eに当接して、ワーク3の位相位置決めを行う位相爪4cと、ワーク3の一端側に設けられたプーリシャフト3をクランプする爪体4dが設けられ、他方のチャック4には、ワーク3の他端側に設けられたフランジ3gをクランプする爪体4dが設けられていて、これら爪体4dによりワーク3の両端が固定できるようになっている。
【0028】
一方上記ワークヘッド2間のベッド1上には、カッタユニット5とワークレスト6がそれぞれベッド1の長手方向に移動自在に設けられている。
上記カッタユニット5はベッド1の一端側に設けられた駆動モータ7により回転されるボールねじ軸8に螺合するサドル5aを有していて、このサドル5a上にサドル5aの移動方向と直交する方向に移動自在なスライド5bが設けられている。
【0029】
上記スライド5bには、図示しない揺動機構により上下方向へ揺動されるスイングアーム5cが設けられていて、このスイングアーム5cに、回転しながら、内周面に設けられた多数のチップ5dでワーク3を切削加工するカッタ5eが設けられている。
【0030】
また上記ワークレスト6は図4に示すように、図示しない駆動手段によりベッド1上を移動されるサドル6aの上部に、アームシリンダ9により支軸6bを中心に開閉自在な一対のレストアーム6cが設けられていて、これらレストアーム6cの対向面に、ワーク3のジャーナル3aを上下方向より支持するレストホルダ6dが設けられている。
【0031】
また各レストアーム6cの開閉端側は、サドル6aに設けられたロック機構10のロックプレート10aにより上下方向より挟着されて、ワーク3の加工中各レストアーム6cが開放しないようになっている。
【0032】
次に上記クランクシャフトミラーを使用してクランクシャフトを加工する方法を図5及び図6を参照して説明する。
この加工方法は、ワーク3のプーリシャフト3fの長さが短かく、プーリシャフト3f側のチャック4を退避させた場合、爪体4cがプーリシャフト3fより外れて、プーリシャシャフト3fをクランプできないワーク3に対して適用するものである。
【0033】
クランクシャフトミラーにワーク3が搬入されると、各チャック4に設けられたセンタ4bがワーク3両端のセンタ孔3cに嵌合されて、図2に示すようにワーク3が各センタ4b間に支持されると共に、この状態でプーリシャフト3f側のチャック4に設けられた位相爪4cに、ワーク3の第1カウンタウエイトCに予め形成された基準座3eが当接されて、ワーク3の位相位置決めが行われる。
【0034】
ワーク3の位相位置決めが完了すると、各チャック4の爪体4cによりプーリシャフト3f及びフランジ3gの図5に示す矢印a,b部分がクランプされて、ワーク3が図2に示すように固定される。
そして図5に示す第1工程でまずフランジ3g側に位置する第5ジャーナルJがカッタ5eにより切削加工され、第2工程で第8カウンタウエイトCの外周が切削加工される。
第5ジャーナルJ及び第8カウンタウエイトCの加工が完了すると、カッタ5eが第4ピンPへ、そしてワークレスト6がすでに加工の完了している第5ジャーナルJへ移動され、ワークレスト6により第5ジャーナルJが支持される。
そして第3工程でカッタ5eにより第4ピンPが切削加工され、第4工程で第7カウンタウエイトCの外周が切削加工される。
【0035】
次に第5工程では、第5ジャーナルJがワークレスト6で支持された状態で第4ジャーナルJが切削加工され、第6工程で第6カウンタウエイトCが切削加工されると、カッタ5eは第3ピンPへ、そしてワークレスト6は第5工程で加工の完了した第4ジャーナルJへ移動されて、第4ジャーナルJを支持する。
そして第7工程でカッタ5eにより第3ピンPが切削加工され、第8工程で第5カウンタウエイトCが切削加工される。
【0036】
以下上記動作を繰返しながら、第9工程で第3ジャーナルJが第10工程で第4カウンタウエイトCが第11工程で第2ピンPが、第12工程で第3カウンタウエイトCが、第13工程で第2ジャーナルJが、第14工程で第2カウンタウエイトCが、第15工程で第1ピンPが順次加工される。
そして第16工程で第1カウンタウエイトCを切削加工するが、このとき第1カウンタウエイトCに形成された基準座3eに当接する位相爪4cがカッタ5eと干渉して第1カウンタウエイトCの加工ができない。
【0037】
そこで第16工程では、まずプーリシャフト3fをクランプしているチャック4をアンクランプし、次に各チャック4のセンタ4bがワーク3の両端を支持している状態で、プーリシャフト3f側のチャック4のみを、位相爪4cが第1カウンタウエイトC及び第1ジャーナルJを加工するカッタ5eと干渉しない位置まで退避させる。
このとき加工しているワーク3は、プーリシャフト3fが短いため、位相爪4cがカッタ5eと干渉しない位置までチャック4を退避させると、図6に示すようにチャック4の爪体4dがプーリシャフト3fをクランプできなくなるが、フランジ3g側のチャック4の爪体4dがワーク3のフランジ3gをクランプしてワーク3を固定しているため、第1ジャーナルJや第1カウンタウエイトCの加工に何等支障をきたすことはない。
【0038】
また位相爪4cを有するチャック4を退避させることによりセンタ4bの先端が長く突出するため、このセンタ4bの先端側をチャック4の爪体4dでクランプして、加工中にセンタ4bが振れるのを防止する。
そしてこの状態でカッタ5eを第1カウンタウエイトCに位置決めし、またレスト6は第14工程と同じ第2ジャーナルJをクランプして、カッタ5eにより第1カウンタウエイトCを加工した後、第17工程で第1ジャーナルJを加工するもので、加工中プーリシャフト3f側のチャック4のセンタ4bが切削反力で振れることもないので、精度の高い加工が可能になる。
【0039】
以上の工程により全てのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dの加工が完了したらチャック4をアンクランプして、加工の完了したワーク3を搬出し、次に加工するワーク3を搬入して上記工程を繰返すもので、1基のクランクシャフトミラーにより全てのジャーナル3a及びピン3b及びカウンタウエイト3dの加工が可能になる。
【0040】
なお上記実施の形態では、第17工程で第1ジャーナルJを加工するようにしたが、図7に示すように第1工程で第1ジャーナルJを、また第2工程で第1カウンタウエイトCを加工した後に上記工程を行うようにしてもよい。
すなわちワーク3が搬入されて、各チャック4のセンタ4bによりワーク3の両端が支持されたら、位相位置決めをせずに、プーリシャフト3f側のチャック4を、位相爪4cが第1ジャーナルJを加工するカッタ5eと干渉しない位置に退避させた状態でプーリシャフト3f側のチャック4の爪体4dでセンタ4bの先端側(矢印aの位置)をクランプし、他方のチャック4でワーク3のフランジ3gの矢印bの位置をクランプして、第1工程で第1ジャーナルJを加工し、第2工程で第1カウンタウエイトCの外周を加工する。
【0041】
次に第1工程で第1ジャーナルJを、そして第2工程で第1カウンタウエイトCの加工が完了したら、プーリシャフト3f側のチャック4はセンタ4bをアンクランプし、他方のチャック4はワーク3をアンクランプした状態でプーリシャフト3f側のチャック4を前進させ、位相爪4bによりワーク3の位相位置決めを行う。
位相位置決めが完了したらワーク3の両端をクランプして、上記実施の形態と同様に第5ジャーナルJより加工を開始する。
そして最終の第17工程で第1ピンPの加工を行うことにより、全てのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを加工するもので、各工程で加工するジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dは図7に示す通りである。
【0042】
また上記何れの実施の形態も、ワーク3のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを切削加工する場合について説明したが、ワーク3のピン3bとカウンタウエイト3dを切削加工する場合にも適用できるものである。
この場合図5及び図7に示す工程中、ジャーナル3aを加工する工程を省略すればよい。
【0043】
一方上記実施の形態をプーリシャフト3fの短いをワーク3を加工する場合であるが、次にプーリシャフト3fの長いワーク3を加工する場合の加工方法を図8及び図9に示す図面を参照して説明する。
この加工方法は、ワーク3のプーリシャフト3fの長さが長く、プーリシャフト3f側のチャック4を後退させても、爪体4dがプーリシャフト3fより外れることのないワーク3に対して適用するものである。
【0044】
クランクシャフトミラーにワーク3が搬入されると、各チャック4に設けられたセンタ4bがワーク3両端のセンタ孔3cに嵌合されて、図8に示すようにワーク3が各センタ4bに支持されると共に、この状態でプーリシャフト3f側のチャック4に設けられた位相爪4cに、ワーク3のカウンタウエイト3dに予め形成された基準座3eが当接されて、ワーク3の位相位置決めが行われる。
【0045】
ワーク3の位相位置決めが完了すると、各チャック4の爪体4dによりプーリシャフト3f及びフランジ3gの図9に示す矢印部分がクランプされて、ワーク3が固定される。
そして図9に示す第1工程でまずフランジ3g側に位置する第5ジャーナルJがカッタ5eにより切削加工され、第2工程で第8カウンタウエイトCの外周が切削加工される。
第5ジャーナルJ及び第8カウンタウエイトCの加工が完了すると、カッタ5eが第4ピンPへ、そしてワークレスト6がすでに加工の完了している第5ジャーナルJへ移動され、ワークレスト6により第5ジャーナルJが支持される。
そして第3工程でカッタ5eにより第4ピンPが切削加工され、第4工程で第7カウンタウエイトCが切削加工される。
【0046】
次に第5工程では、第5ジャーナルJがワークレスト6で支持された状態で第4ジャーナルJが、第6工程で第6カウンタウエイトCが切削加工されると、カッタ5eは第3ピンPへ、そしてワークレスト6は第4工程で加工の完了した第4ジャーナルJへ移動されて、第4ジャーナルJを支持する。
そして第7工程でカッタ5eにより第3ピンPが切削加工され、第8工程で第5カウンタウエイトCが切削加工される。
【0047】
以下上記動作を繰返しながら、第9工程で第3ジャーナルJが、第10工程で第4カウンタウエイトCが第11工程で第2ピンPが、第12工程で第3カウンタウエイトCが、第13工程で第2ジャーナルJが、第14工程で第2カウンタウエイトCが、第15工程で第1ピンPが順次加工される。
そして第16工程で第1カウンタウエイトCを切削加工するが、このとき第1カウンタウエイトCに形成された基準座3eに当接する位相爪4cがカッタ5eと干渉して第1カウンタウエイトCの加工ができない。
【0048】
そこで第16工程では、まずプーリシャフト3fをクランプしているチャック4をアンクランプし、この状態でアンクランプしたチャック4側のワークヘッド2を後退させる。
このとき加工しているワーク3は、予めプーリシャフト3fの長いものを使用しているため、チャック4を後退させても、爪体4dがプーリシャフト3fより外れることがない。
ワークヘッド2の後退により、位相爪4cが第1カウンタウエイトC及び第1ジャーナルJを加工するカッタ5eと干渉しない位置に退避したら、その位置でワークヘッド2を停止させて、再びチャック4によりプーリシャフト3fをクランプし、カッタ5eにより第1カウンタウエイトCを切削加工し、第17工程で第1ジャーナルJを切削加工する。
【0049】
そして以上の工程により全てのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dの加工が完了したらチャック4をアンクランプして、加工の完了したワーク3を搬出し、次に加工するワーク3を搬入して上記工程を繰返すもので、1基のクランクシャフトミラーにより全てのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dの加工が可能になる。
【0050】
なお上記実施の形態では、第17工程で第1ジャーナルJを加工するようにしたが、第1工程で第1ジャーナルJを、第2工程で第1カウンタウエイトCを加工した後に上記工程を行うようにしてもよい。
すなわち、ワーク3が搬入されたら、位相位置決めをせずプーリシャフト3f側のチャック4を退避させた位置でワーク3の両端をクランプし、第1工程で第1ジャーナルJをまず加工し、第2工程で第1カウンタウエイトCを加工する。
【0051】
次に第1カウンタウエイトCの加工が完了したら、ワーク3の両端をアンクランプした状態でプーリシャフト3f側のチャック4を前進させ、位相爪4cによりワーク3の位相位置決めを行う。
位相位置決めが完了したら再びワーク3をクランプして、上記実施の形態と同様に第5ジャーナルJより加工を開始する。
そして最終の第17工程で第1ピンPの加工を行うことにより、全てのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを加工することができるようになる。
【0058】
なお上記何れの実施の形態も、ワーク3のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを切削加工する場合について説明したが、ワーク3のピン3bとカウンタウエイト3dを切削加工する場合にも適用できるものである。
この場合図9及び図11に示す工程中、ジャーナル3aを加工する工程を省略すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の方法を実施するクランクシャフトミラーの一部を省略した正面図である。
【図2】 この発明の方法を実施するクランクシャフトミラーのチャック付近を示す拡大図である。
【図3】 (イ)図2のX方向からの矢視図である。
(ロ)図3の(イ)のY−Y線に沿う断面図である。
【図4】 この発明方法を実施するクランクシャフトミラーに設けられたワークレストの正面図である。
【図5】 この発明方法の実施の形態を示す説明図である。
【図6】 この発明方法の実施の形態を示す説明図である。
【図7】 この発明方法の別の実施の形態を示す説明図である。
【図8】 この発明方法の別の実施の形態を示す説明図である。
【図9】 この発明方法の別の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
3…ワーク
3a…ジャーナル
3b…ピン
3d…カウンタウエイト
4…チャック
4b…センタ
4c…位相爪
4d…爪体
5e…カッタ
…第1ジャーナル
…第1カウンタウエイト

Claims (8)

  1. 加工すべきワーク3の両端をセンタ4bにより支持した状態で、一対のチャック4に設けられた爪体4dによりワーク3の両端をクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
    一対のセンタ4bをワーク3の両端面に予め前加工したセンタ孔3cに嵌合してワーク3の両端を支持し、
    上記チャック4の一方に位相爪4cを設けて、この位相爪4cを第1カウンタウエイトC に予め前加工した基準座3eに当接することによりワーク3の位相位置決めした、上記爪体4dによりワーク3をクランプし、
    次に回転するカッタ5eで上記位相爪4cとカッタ5eが干渉する位置にある第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを除く全てのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを切削加工し、
    これらの切削加工が完了したら、位相爪4cを有するチャック4をアンクランプし、さらに位相爪4cがカッタ5eと干渉しない位置まで退避させて、その位置で上記センタ4bの一方、該チャック4の爪体4dによりクランプした後、
    第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを切削加工する
    ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  2. 加工すべきワーク3の両端をセンタ4bにより支持した状態で、一対のチャック4に設けられた爪体4dによりワーク3の両端をクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
    一対のセンタ4bをワーク3の両端面に予め前加工したセンタ孔3cに嵌合してワーク3の両端を支持し、
    上記チャック4の一方に位相爪4cを設けて、この位相爪4cを第1カウンタウエイトC に予め前加工した基準座3eに当接することによりワーク3の位相位置決めした、上記爪体4dによりワーク3をクランプし、
    次に回転するカッタ5eで、上記位相爪4cとカッタ5eが干渉する位置にある第1カウンタウエイトCを除く全てのピン3b及びカウンタウエイト3dを切削加工し、
    これらの切削加工が完了したら、位相爪4cを有するチャック4をアンクランプし、さらに位相爪4cがカッタ5eと干渉しない位置まで退避させて、その位置で上記センタ4bの一方、該チャック4の爪体4dによりをクランプした後、第1カウンタウエイトCを切削加工する
    ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  3. 加工すべきワーク3の両端をセンタ4bにより支持した状態で、一対のチャック4に設けられた爪体4dによりワーク3の両端をクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
    一対のセンタ4bをワーク3の両端面に予め前加工したセンタ孔3cに嵌合してワーク3の両端を支持し、
    上記チャック4の一方に設けられ第1カウンタウエイトC に予め前加工した基準座3eに当接することによりワーク3の位相位置決めを行う位相爪4cが、上記ワーク3の第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを切削加工する上記カッタ5e干渉しない位置に、位相爪4cを有する一方のチャック4を位置決めし、上記センタ4bの一方、該チャック4の爪体4dでクランプし、
    他方のチャック4の爪体4dでワーク3の端部をクランプして第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを切削加工した後
    両方のチャック4の爪体4dをアンクランプし、位相爪4cを有するチャック4を前進させ、位相爪4cによりワーク3の位相位置決めをした後
    ワーク3の両端を両方のチャック4の爪体4dでクランプして、残りのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工する
    ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  4. 加工すべきワーク3の両端をセンタ4bにより支持した状態で、一対のチャック4に設けられた爪体4dによりワーク3の両端をクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
    一対のセンタ4bをワーク3の両端面に予め前加工したセンタ孔3cに嵌合してワーク3の両端を支持し、
    上記チャック4の一方に設けられ第1カウンタウエイトC に予め前加工した基準座3eに当接することによりワーク3の位相位置決めを行う位相爪4cが、上記ワーク3の第1カウンタウエイトCを切削加工する上記カッタ5e干渉しない位置に、位相爪4cを有する一方のチャック4を位置決めし、上記センタ4bの一方、該チャック4の爪体4dでクランプし、
    他方のチャック4の爪体4dでワーク3の端部をクランプして第1カウンタウエイトCを切削加工した後
    両方のチャック4の爪体4dをアンクランプし、位相爪4cを有するチャック4を前進させ、位相爪4cによりワーク3の位相位置決めをした後
    ワーク3の両端を両方のチャック4の爪体4dでクランプして、残りのピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工する
    ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  5. 加工すべきワーク3の両端をセンタ4bにより支持した状態で、一対のチャック4に設けられた爪体4dでクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
    一対のセンタ4bをワーク3の両端面に予め前加工したセンタ孔3cに嵌合してワーク3の両端を支持し、
    上記チャック4の一方に位相爪4cを設けて、この位相爪4cを第1カウンタウエイトC に予め前加工した基準座3eに当接することによりワーク3の位相位置決めした、上記爪体4dによりワーク3をクランプし、
    次に回転するカッタ5eで、上記位相爪4cとカッタ5eが干渉する位置にある第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを除く全てのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを切削加工し、
    これらの切削加工が完了したら、位相爪4cを有するチャック4をアンクランプし、さらに位相爪4cがカッタ5eと干渉しない位置まで後退させて、その位置で再びワーク3を、該チャック4の爪体4dでクランプした後、
    第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを切削加工する
    ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  6. 加工すべきワーク3の両端をセンタ4bにより支持した状態で、一対のチャック4に設けられた爪体4dでクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
    一対のセンタ4bをワーク3の両端面に予め前加工したセンタ孔3cに嵌合してワーク3の両端を支持し、
    上記チャック4の一方に位相爪4cを設けて、この位相爪4cを第1カウンタウエイトC に予め前加工した基準座3eに当接することによりワーク3の位相位置決めした 上記爪体4dによりワーク3をクランプし、
    次に回転するカッタ5eで、上記位相爪4cとカッタ5eが干渉する位置にある第1カウンタウエイトCを除く全てのピン3b及びカウンタウエイト3dを切削加工し、
    これらの切削加工が完了したら、位相爪4cを有するチャック4をアンクランプし、さらに位相爪4cがカッタ5eと干渉しない位置まで後退させて、その位置で再びワーク3を、該チャック4の爪体4dでクランプした後、
    第1カウンタウエイトCを切削加工する
    ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  7. 加工すべきワーク3の両端をセンタ4bにより支持した状態で、一対のチャック4に設けられた爪体4dでクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3のジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
    一対のセンタ4bをワーク3の両端面に予め前加工したセンタ孔3cに嵌合してワーク3の両端を支持し、
    上記チャック4の一方に設けられ第1カウンタウエイトC に予め前加工した基準座3eに当接することによりワーク3の位相位置決めを行う位相爪4cが、上記ワーク3の第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを切削加工する上記カッタ5e干渉しない位置に、位相爪4cを有する一方のチャック4を位置決めし、上記ワーク3を、該チャック4の爪体4dでクランプし、
    他方のチャック4の爪体4dでワーク3の端部をクランプして第1ジャーナルJ及び第1カウンタウエイトCを切削加工した後
    両方のチャック4の爪体4dをアンクランプし、位相爪4cを有するチャック4を前進させ、位相爪4cによりワーク3の位相位置決めをした後
    再びワーク3の両端を両方のチャック4の爪体4dでクランプして、残りのジャーナル3aとピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工する
    ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  8. 加工すべきワーク3の両端をセンタ4bにより支持した状態で、一対のチャック4に設けられた爪体4dでクランプし、かつ回転するカッタ5eで上記ワーク3のピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工するクランクシャフトの加工方法であって、
    一対のセンタ4bをワーク3の両端面に予め前加工したセンタ孔3cに嵌合してワーク3の両端を支持し、
    上記チャック4の一方に設けられ第1カウンタウエイトC に予め前加工した基準座3eに当接することによりワーク3の位相位置決めを行う位相爪4cが、上記ワーク3の第1カウンタウエイトCを切削加工する上記カッタ5e干渉しない位置に、位相爪4cを有する一方のチャック4を位置決めし、上記ワーク3を、該チャック4の爪体4dでクランプし、
    他方のチャック4の爪体4dでワーク3の端部をクランプして第1カウンタウエイトCを切削加工した後
    両方のチャック4の爪体4dをアンクランプし、位相爪4cを有するチャック4を前進させ、位相爪4cによりワーク3の位相位置決めをした後
    再びワーク3の両端を両方のチャック4の爪体4dでクランプして、残りのピン3b及びカウンタウエイト3dを複数工程で切削加工する
    ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法。
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