JP2001277066A - ロボットを用いた加工装置 - Google Patents

ロボットを用いた加工装置

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JP2001277066A
JP2001277066A JP2000095051A JP2000095051A JP2001277066A JP 2001277066 A JP2001277066 A JP 2001277066A JP 2000095051 A JP2000095051 A JP 2000095051A JP 2000095051 A JP2000095051 A JP 2000095051A JP 2001277066 A JP2001277066 A JP 2001277066A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロボットに設けたワーク保持部に保持された
ワークをフライス加工するような場合に、ロボットの剛
性が十分でないために、加工反力によってワーク保持部
が変位し、正確な加工が行えなくなる。 【解決手段】 上下方向にスライド可能なスライドテー
ブル31と、水平面内で旋回可能なアーム部32と、ワ
ークWを保持するワーク保持部37からなるロボット3
0を備え、フライス加工ユニット13に支持されたフラ
イス工具21によってワークWを加工する際に、ロボッ
ト30のワーク保持部37をスライドテーブル31に結
合して加工反力によるワーク保持部37の変位を規制す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットに保持さ
れたワークを加工する加工装置に関するもので、特にワ
ークにかかる過大な加工反力をロボットに作用させない
ようにしたロボットを用いた加工装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】多関節形のロボットに保持したワークを
加工ユニットによって加工するものにおいては、ロボッ
トがリンク構成で剛性がないため、例えば、フライス加
工のような重切削によってロボットの手首部に過大な加
工反力が作用すると、アーム部およびワーク保持部が変
位し、加工精度に悪影響を及ぼす問題がある。このよう
な問題を解決するために従来、特許2536319号公
報に記載されているように、補助的な手段を用いて加工
反力によるロボットのアーム先端の変位を拘束するもの
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のものに
おいては、ロボットのアーム先端位置を、固定部に対し
て固定的に保持するようにしたものであるが、このよう
な構造のものでは、ワーク搬送等のロボットの動作時に
は、前記固定部に対する固定的な保持を解除するための
特別な手段を必要とし、構成が複雑になるとともに、ロ
ボットの動作範囲を制限する問題があった。
【0004】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたものであり、通常はロボットを自由自在に
動き得るようにするとともに、加工反力が問題となると
きにのみ加工反力をロボットアームに作用させないよう
にしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ロボ
ットに保持したワークを加工ユニットに支持された工具
によって加工するようにしたロボットを用いた加工装置
において、スライド可能なスライドテーブルと、このス
ライドテーブル上に旋回可能に支持されたロボットアー
ム部と、このロボットアーム部の先端に取付けられたワ
ーク保持部と、ワークの加工時に前記ワーク保持部を前
記スライドテーブルに結合して加工反力によるワーク保
持部の変位を規制する加工反力支持手段とを備えたもの
である。
【0006】請求項2の発明は、ロボットに保持した工
具によってワークを加工するようにしたロボットを用い
た加工装置において、スライド可能なスライドテーブル
と、このスライドテーブル上に旋回可能に支持されたロ
ボットアーム部と、このロボットアーム部の先端に取付
けられた工具保持部と、ワークの加工時に前記工具保持
部を前記スライドテーブルに結合して加工反力による工
具保持部の変位を規制する加工反力支持手段とを備えた
ものである。
【0007】請求項3の発明は、前記ロボットを、上下
方向にスライド可能な前記スライドテーブルと、このス
ライドテーブル上に水平面内で旋回可能に支持された第
1および第2のアームと、この第2のアームの先端に取
付けられた少なくとも3軸の自由度をもつ工具保持部と
からなる水平多関節ロボットから構成したものである。
【0008】請求項4の発明は、前記加工反力支持手段
を、前記ワーク保持部あるいは工具保持部とスライドテ
ーブルとのいずれか一方に設けられたロケートピンと、
他方に設けられ前記ロケートピンに離脱可能に係合する
ロケート穴とによって構成したものである。
【0009】請求項5の発明は、前記加工反力支持手段
におけるロケートピンとロケート穴を、前記ワークが工
具に接近離間する方向に離脱可能としたものである。
【0010】請求項6の発明は、前記加工反力支持手段
を、ワークが工具に接近離間する方向の変位も規制する
ようにしたものである。
【0011】上記した請求項1の発明によれば、ワーク
の加工時にロボットのワーク保持部がスライドテーブル
に結合され、その状態でスライドテーブルが移動されて
ワーク保持部に保持されたワークと加工ユニットに支持
された工具とが相対移動され、工具によってワークを加
工する。
【0012】この場合、ワーク保持部のスライドテーブ
ルとの結合により、加工反力によるワーク保持部の変位
が規制されるので、フライス加工のような重切削におい
ても、過大な加工反力をロボットに作用させずに剛性の
高いスライドテーブルで受承できるようになり、加工反
力によってロボットのワーク保持部が変位することを防
止できる。このためにワークの加工精度を向上できるよ
うになる。
【0013】また、請求項2の発明によれば、ワークの
加工時にロボットの工具保持部がスライドテーブルに結
合され、加工反力による工具保持部の変位が規制され
る。その状態でスライドテーブルを移動して工具保持部
に保持された工具をワークに対して相対移動させ、ワー
クを加工する。
【0014】さらに、請求項3の発明によれば、ワーク
保持部あるいは工具保持部が結合されるスライドテーブ
ルが、ロボット自体の1軸をなすものであるので、ワー
ク保持部あるいは工具保持部の変位を規制しながら、ワ
ークを工具に対して相対移動させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、図
1における前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、
上下方向をZ軸方向と称することにする。
【0016】本実施形態における加工装置は、図1、図
2に示すように、主として、ワークWを加工する加工ユ
ニット10と、ワークWを保持する水平多関節ロボット
30とによって構成されている。
【0017】前記加工ユニット10は、ベッド11上に
立設されたコラム12と、このコラム12の一側面に設
置されたフライス加工ユニット13と、コラム12の他
側面に設置されたバリ取り加工ユニット14とからなっ
ている。
【0018】フライス加工ユニット13およびバリ取り
加工ユニット14は、コラム12の両側面に固着された
ユニットベース15、16を備え、これらユニットベー
ス15、16に主軸ヘッド17、18がそれぞれX軸方
向(前後方向)に移動可能に案内支持されている。主軸
ヘッド17、18には図略の主軸モータによって回転駆
動される主軸19、20が、X軸と平行な軸線の回りに
回転可能に支持され、各主軸19、20の先端にはフラ
イス工具21およびバリ取り加工工具22がそれぞれ保
持されている。これらバリ取り加工工具22とフライス
工具21によって、ワークWにバリ取り加工とフライス
加工を順次施すことができる。
【0019】なお、フライス工具21はワークWの加工
面の幅よりも大きな径を有し、フライス工具21とワー
クWとのZ軸方向の相対移動によりワークWの加工面を
加工できるようになっている。
【0020】一方、前記ロボット30は、前記コラム1
2の前面側に形成された案内面12AにZ軸方向(上下
方向)に移動可能に案内支持されたスライドテーブル3
1と、このスライドテーブル31上に設置されたアーム
部32とによって構成されており、スライドテーブル3
1はロボット30に内蔵された図略のモータにより案内
面12Aに沿ってZ軸方向に移動されるようになってい
る。
【0021】前記アーム部32は、前記スライドテーブ
ル31上にコラム12の前面に対応して固着されたアー
ム支持部33と、このアーム支持部33にX軸およびY
軸方向に平行な水平面内で旋回可能に支持された第1ア
ーム34と、この第1アーム34の先端部に第1アーム
34と平行な水平面内で旋回可能に支持された第2アー
ム35と、この第2アーム35の先端部に少なくとも3
軸の自由度を有して設けられた手首部36と、この手首
部36に固定されたワーク保持部37とによって構成さ
れている。
【0022】上記したようにロボット30は、スライド
テーブル31の直線運動、第1および第2アーム33、
34の各旋回運動ならびにワーク保持部37の3軸運動
の計6軸の自由度を有する水平多関節ロボットによって
構成され、第1および第2アーム33、34の水平面内
での旋回運動により、ワーク保持部37を前記フライス
加工ユニット13が設置されたコラム12の一方の側方
位置と、前記バリ取り加工ユニット14が設置されたコ
ラム12の他方の側方位置との各間、およびワーク取付
位置P1、ワーク取外位置P2との各間で移動できるよ
うになっている。
【0023】前記スライドテーブル31は、前記フライ
ス加工ユニット13が設置されたコラム12の一方の側
方に向かってY軸方向に伸長され、このスライドテーブ
ル31の伸長部分にワークWを通すための通し窓38が
フライス加工ユニット13の前方位置に対応して形成さ
れている。
【0024】前記水平多関節ロボット30のワーク保持
部37には、図示してないが、板状のスリッパを介して
ワークWをワーク保持面37Aに位置決めクランプする
位置決めクランプ機構が設けられている。これにより、
形状が異なるワークWであっても共通の位置決めクラン
プ機構を用いてワーク保持部37に保持できるようにし
ている。
【0025】上記のように構成された本実施の形態に係
る加工装置は、ロボット30のワーク保持部37にワー
クWが保持され、スライドテーブル31の直線運動およ
び第1および第2アーム33、34の旋回運動により、
自動車用シリンダブロックのようなワークWを、バリ取
り加工ユニット14およびフライス加工ユニット13の
前方位置に順次移動させ、バリ取り加工およびフライス
加工を行うものである。
【0026】このような加工態様においては、一般的
に、バリ取り加工のような軽加工においては、ワークW
が受ける加工反力は比較的小さいため、多関節ロボット
30自身の有する剛性によって加工反力を受承でき、ア
ーム部32およびワーク保持部37の変位を無視できる
程度に抑え得る。しかるに、フライス加工のような重切
削においては、多関節ロボット30自身の有する剛性に
よっては加工反力を受けることができず、このためにワ
ーク保持部37およびアーム部32が変位して、加工精
度が悪化する。
【0027】特に、水平多関節ロボット30のようなも
のでは、その関節構造上、上下方向(Z軸)の加工反力
に対しては比較的高い剛性を有するのに対し、アーム部
32の旋回面内と平行な左右方向(Y軸)および前後方
向(X軸)の加工反力に対しては、上下方向(Z軸)ほ
どには剛性を有しなく、大きな加工反力が作用すると第
1、第2アーム33、34が旋回変位しやすくなる。
【0028】従って、フライス加工のような重切削にお
いては、加工反力による第1、第2アーム33、34の
旋回変位によって、ワーク保持部37が移動し、ワーク
Wの加工精度が保てなくなる。
【0029】なお、フライス加工のようなものであって
も、ワークWに対する工具の切込み量が大きくない場合
は、前後方向(X軸)の加工反力はそれほど大きくなら
ないため、アーム部32をフライス加工ユニット13側
に向けて押付ける力の制御により十分対抗できるように
なる。従って、そのような場合には、左右方向(Y軸)
の加工反力に対して、処置を講ずればよいことになる。
【0030】この左右方向(Y軸)の加工反力に対抗す
るために設けたのが加工反力支持手段40であり、この
支持手段40を有することが本実施の形態の特徴とする
ところである。かかる加工反力支持手段40の詳細を、
以下に説明する。
【0031】前記スライドテーブル31には、それに形
成した通し窓38の周りを囲うように矩形状の支持フレ
ーム41が固着され、この支持フレーム41の対角線上
の2ヵ所に円錐形状のロケートピン42がX軸方向に突
設されている。
【0032】これに対してロボット30のワーク保持部
37には、ワーク保持面37Aに、前記ロケートピン4
2に係合可能なロケート穴43が形成されており、この
ロケート穴43と、前記スライドテーブル31側に設け
たロケートピン42とを係合させることにより、ワーク
保持部37のY軸方向の変位を規制するようにしてい
る。しかして、上記したロケートピン42とロケート穴
43とによって、加工反力支持手段40を構成してい
る。
【0033】なお、前記ワーク保持部37の前記ロケー
ト穴43の形成されていない対角線上の2ヶ所と、前記
支持フレーム41の前記ロケートピン42の形成されて
いない対角線上の2ヶ所には、それぞれ当接ピン45、
46が突設されている。これら当接ピン45、46は、
前記ロケートピン42とロケート穴43とが係合した状
態で互いに当接し、ワーク保持部37のX軸方向位置を
規制するようになっている。
【0034】このように構成されたロボット30を用い
た加工装置の動作を、以下に説明する。まず、ロボット
30を動作させてワーク保持部37をワーク取付位置P
1に移送し、ワーク保持部37にワークWを位置決めク
ランプ機構により位置決めクランプする。
【0035】次いで、ロボット30を動作させてワーク
保持部37に保持したワークWをバリ取り加工ユニット
14の前方位置に搬送する。その状態で、バリ取り加工
ユニット14の主軸ヘッド18を前進させてバリ取り加
工工具22によりワークWのバリを除去する。かかるバ
リ取り加工においては、加工反力が小さく、ロボット3
0自体の剛性で加工反力を受承できる。
【0036】次に、ロボット30に内蔵されたサーボモ
ータにより、アーム部32を旋回動作させて、ワークW
をフライス加工ユニット13側に移送するとともに、ス
ライドテーブル31を上昇させてワークWをフライス加
工ユニット13の上方位置に位置決めする。次いで、ア
ーム部32および手首部36の旋回動作によりワーク保
持部37に保持されたワークWの姿勢を一定に制御しな
がら、ワーク保持部37をX軸方向に移動させる。すな
わち、ワーク保持部37に形成されたロケート穴43が
支持フレーム41上のロケートピン42に平行となる姿
勢でワーク保持部37をX軸方向に移動させ、ワークW
をスライドテーブル31の通し窓38よりフライス加工
ユニット13の前面側の上方位置に移送する。
【0037】これにより、ワーク保持部37のロケート
穴43が支持フレーム41のロケートピン42に係合さ
れるとともに、当接ピン45、46がX軸方向の加工反
力に抗しうる押し付け力で互いに当接される。かかるロ
ケートピン42とロケート穴43との係合により、ワー
ク保持部37がスライドテーブル31に対して結合さ
れ、加工反力によるY軸方向の変位を規制できる。ま
た、当接ピン45、46の当接により、ワーク保持部3
7がX軸方向に位置決めされる。
【0038】しかる状態で、フライス加工ユニット13
の主軸19を回転駆動するとともに、主軸ヘッド17を
一定量前進させ、フライス工具21にワークWへの切り
込みを付与する。続いて、スライドテーブル31を下降
させ、フライス工具21によってワークWを加工する。
【0039】その際、X、Y、Z各軸方向の加工反力が
ワークWよりワーク保持部37を介してアーム部32に
作用せんとするが、フライス工具21によるフライス加
工時に特に問題となるY軸方向の加工反力は、ロボット
30のワーク保持部37をスライドテーブル31に結合
させたことにより、すべてスライドテーブル31で支持
されることになり、剛性の弱いアーム部32には作用し
ない。従って、加工反力によってワーク保持部37が変
位することがなく、加工精度を向上できるようになる。
【0040】このようにしてスライドテーブル31が所
定ストロークS1(図4参照)下降され、ワークWの加
工面のフライス加工が完了すると、アーム部32および
手首部36の旋回動作によりワークWの姿勢を一定に制
御しながら、ワーク保持部37をX軸方向に移動させ、
ワークWをスライドテーブル31の通し窓38よりスラ
イドテーブル31の前面側に移送する。かかるワーク保
持部37の移動により、ロケートピン42とロケート穴
43との係合が解除される。その後、スライドテーブル
31およびアーム部32の動作によってワークWをワー
ク取外位置P2に搬送し、加工を終えたワークWをロボ
ットのワーク保持部37より取り外す。
【0041】上記した実施の形態によれば、ワークWの
加工時に、ロボット30のワーク保持部37とスライド
テーブル31とを、ロケートピン42とロケート穴43
とによって互いに係合し、スライドテーブル31に対し
てワーク保持部37がY軸方向に変位するのを規制する
ようにしたので、フライス加工によってワークWにY軸
方向の過大な加工反力が作用しても、この加工反力を剛
性の高いスライドテーブル31で受承できるようにな
る。
【0042】従って、Y軸方向の剛性が十分でないアー
ム部32に加工反力が作用することがないので、フライ
ス加工のような重切削によってもワーク保持部37が変
位することがなく、加工精度を向上できる。このように
ロケートピン42とロケート穴43とからなる簡単な構
成の加工反力支持手段40により、ロボット30に支持
したワークWに対してフライス加工のような重切削を可
能にでき、ロボット30を用いたワークの加工の適用範
囲を拡大できるようになる。
【0043】また、ワーク保持部37が係合されるスラ
イドテーブル31は、ロボット30自体の1軸をなすも
のであるので、ワーク保持部37の変位を規制するため
に特別な部材を必要とせず、しかもワークWの加工のた
めにワークWを工具21に対して移動させることができ
る。また、加工反力支持手段40によるワーク保持部3
7とスライドテーブル31との係合は、ワークWを加工
位置へ位置決めするロボット30の移動を利用して行え
る利点もある。
【0044】上記した実施の形態においては、ワーク保
持部37とスライドテーブル31との結合をロケートピ
ン42とロケート穴43とによって行った結果、フライ
ス工具21の回転軸線に直角な面内(Y、Z軸方向に平
行な面内)におけるワーク保持部37の移動を拘束する
ことができるようになるが、実施の形態に示すように、
ロボット30自体の剛性によってZ軸方向の加工反力を
受承できる場合には、ワーク保持部37のY軸方向の変
位のみ規制できるように、ワーク保持部37とスライド
テーブル31との結合を長溝と、この長溝に係合可能な
係合ピンとにより行うこともできることは、当業者であ
れば、容易に予測できる。
【0045】一方、ドリル加工のように、加工反力によ
ってワーク保持部がX軸方向に変位する恐れがある場合
には、上記したロケートピン42とロケート穴43から
なる加工反力支持手段40では不十分である。
【0046】この場合の加工反力支持手段40として
は、上記したロケートピン42とロケート穴43とによ
るロケート機能に加え、ロボットのワーク保持部をスラ
イドテーブルにクランプしてワーク保持部のY軸方向の
変位を拘束するクランプ機構をスライドテーブル等に設
けることが必要となる。このように、ワーク保持部37
とスライドテーブル31とを結合する加工反力支持手段
40は、加工反力の態様に応じた適切な構成を採り得る
ものである。
【0047】さらに、上記した実施の形態においては、
ワークを保持するワーク保持部をロボット側に設け、加
工ユニットに対してワークW側を移動させてワークを加
工するようにしたが、反対に、ワークは固定の支持台に
支持しておき、ロボット側に工具を保持する工具保持部
を設け、工具側を移動させてワークを加工することもで
きる。
【0048】上記した実施の形態においては、過大な加
工反力がロボットに作用する加工例として、フライス加
工を例にとって説明したが、本発明は大径のメタルソー
による加工等にも適用できるものである。
【0049】
【発明の効果】以上、述べたように、請求項1の発明に
よれば、ロボットのワーク保持部に作用する加工反力に
よる変位を加工反力支持手段によって規制できるので、
フライス加工のような重切削においても、ロボットのワ
ーク保持部が変位せず、加工精度を向上できる効果があ
る。
【0050】また、請求項2の発明によれば、ロボット
の工具保持部に作用する加工反力による変位を加工反力
支持手段によって規制できるので、上記と同様な効果が
期待できる。
【0051】さらに、請求項3の発明によれば、ワーク
保持部あるいは工具保持部が結合されるスライドテーブ
ルは、ロボット自体の1軸をなすものであるので、ワー
ク保持部あるいは工具保持部に作用する加工反力を簡素
な構成で受承できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すロボットを用いた加
工装置の全体構成を示す正面図である。
【図2】同じく、全体構成を示す平面図である。
【図3】加工反力支持手段の詳細を示す図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【符号の説明】
10 加工ユニット 13 フライス加工ユニット 21、22 工具 30 ロボット 31 スライドテーブル 32 アーム部 36 手首部 37 ワーク保持部 40 加工反力支持手段 42 ロケートピン 43 ロケート穴 W ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットに保持したワークを加工ユニッ
    トに支持された工具によって加工するようにしたロボッ
    トを用いた加工装置において、スライド可能なスライド
    テーブルと、このスライドテーブル上に旋回可能に支持
    されたロボットアーム部と、このロボットアーム部の先
    端に取付けられたワーク保持部と、ワークの加工時に前
    記ワーク保持部を前記スライドテーブルに結合して加工
    反力によるワーク保持部の変位を規制する加工反力支持
    手段とを備えたことを特徴とするロボットを用いた加工
    装置。
  2. 【請求項2】 ロボットに保持した工具によってワーク
    を加工するようにしたロボットを用いた加工装置におい
    て、スライド可能なスライドテーブルと、このスライド
    テーブル上に旋回可能に支持されたロボットアーム部
    と、このロボットアーム部の先端に取付けられた工具保
    持部と、ワークの加工時に前記工具保持部を前記スライ
    ドテーブルに結合して加工反力による工具保持部の変位
    を規制する加工反力支持手段とを備えたことを特徴とす
    るロボットを用いた加工装置。
  3. 【請求項3】 前記ロボットは、上下方向にスライド可
    能な前記スライドテーブルと、このスライドテーブル上
    に水平面内で旋回可能に支持された第1および第2のア
    ームと、この第2のアームの先端に取付けられた少なく
    とも3軸の自由度をもつ工具保持部とから構成してなる
    水平多関節ロボットからなる請求項1もしくは請求項2
    に記載のロボットを用いた加工装置。
  4. 【請求項4】 前記加工反力支持手段は、前記ワーク保
    持部あるいは工具保持部とスライドテーブルとのいずれ
    か一方に設けられたロケートピンと、他方に設けられ前
    記ロケートピンに離脱可能に係合するロケート穴とによ
    って構成してなる請求項1もしくは請求項2に記載のロ
    ボットを用いた加工装置。
  5. 【請求項5】 前記加工反力支持手段におけるロケート
    ピンとロケート穴は、前記ワークが工具に接近離間する
    方向に離脱可能である請求項4に記載のロボットを用い
    た加工装置。
  6. 【請求項6】 前記加工反力支持手段は、ワークが工具
    に接近離間する方向の変位も規制するようになっている
    請求項4に記載のロボットを用いた加工装置。
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