JPH1157275A - パーティクル・クラスター洗濯機 - Google Patents

パーティクル・クラスター洗濯機

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JPH1157275A
JPH1157275A JP23109697A JP23109697A JPH1157275A JP H1157275 A JPH1157275 A JP H1157275A JP 23109697 A JP23109697 A JP 23109697A JP 23109697 A JP23109697 A JP 23109697A JP H1157275 A JPH1157275 A JP H1157275A
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JP
Japan
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water
washing
detergent
tub
laundry
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Application number
JP23109697A
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English (en)
Inventor
Eiji Kamishiro
英司 神代
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FUSE DENKI KEISO KK
Original Assignee
FUSE DENKI KEISO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯物の擦れ合いによる繊維組織の損傷、残
留洗剤粒子や汚れ粒子の不完全除去による肌への悪影響
や黄バミ、使用する洗剤量の多さによる河川などの水汚
染。 【解決手段】 楕円形の孔16を無数に穿設した外周壁
15、および該外周壁15との間に空隙を介在させて立
柱18と横桟からなる格子状の内周壁17とで構成さ
れ、高速回転する円筒形の洗濯槽14と、該洗濯槽14
を浸漬する水を放出させるノズル27と、磁化コイル1
2が巻装されている環状の強磁性体11の空隙を適宜の
間隔を介在させて前記ノズル27への水通路中に設けた
コイル・リンク23と、前記洗濯槽14を収容して洗濯
液を貯留する外槽21とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭用、或いは汎用
の洗濯、又は収穫直後の野菜や果実などの洗浄のような
洗浄剤の使用量を減じても洗浄効果の変わらないことを
要求される洗浄、電子部品や精密機械加工のような微細
で複雑な構造の被洗浄物の洗浄、漆器類や宝石などの被
洗浄物に洗浄行為によって損傷を与えない洗浄に好適な
パーティクル・クラスター洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な洗濯機の構造を図16に
示し、以下これについて説明する。同図において、1は
外装函体、2は外装函体1内に設置された洗濯槽、3は
洗濯槽2を外装函体1内に懸架する支持材、4は洗濯槽
2の底面に取り付けてあるモーター部、5はモーター部
4と接続されているギアボックス、6はギアボックス5
に接続したパルセーターである。
【0003】この洗濯機における洗いから濯ぎを経て脱
水に至る動作としては、洗濯槽2に洗剤を溶かした水と
被洗浄物を入れ、モーター部4の回転でパルセーター6
を回転させ、洗剤を溶かした水と被洗浄物を回転・攪拌
して洗った後に脱水し、次に洗剤が溶かされていない水
を入れて被洗浄物と共にパルセーターで攪拌して濯ぎ、
この濯ぎの完了後に脱水を行い、この濯ぎを数回反復す
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような洗濯物を水
中で回転・攪拌する単純な動作に頼って洗い・濯ぎを行
う従来の洗濯方法は、十分な洗浄効果を得るためには長
時間に渡って洗濯物を回転・攪拌しなければならないの
で、洗濯物が擦れ合い、絡まって引っ張り合い、洗濯す
る衣類の織り・編み組織に甚だしい損傷を与えてしま
う。
【0005】従って、洗浄効果は満足できたが洗濯した
衣類はボロボロになってしまったというような結果を招
くことがある。又収穫直後の野菜や果物などの攪拌洗浄
ができない被洗浄物は、洗浄溶液を満たした槽に付け、
引き上げてシャワーによって流し濯ぐ行程をコンベヤー
等によって行っている。
【0006】そのため、被洗浄物に付着している農薬や
発育ホルモン剤の除去が完全に行われたのかが疑問視さ
れ、しかも洗剤として使用されている陰イオン界面活性
剤の残留も心配されるのが実情である。
【0007】そして、洗剤での洗浄効果を求める余りに
洗剤の過剰使用を招き、洗濯排水に余剰洗剤が含まれ
て、合成洗剤に使用されている陰イオン界面活性剤や有
機塩素化合物が河川の水質を汚染しており、水汚染の7
0%が家庭排水によるとの報告もあるので、洗剤の使用
量を減少しても洗浄効果の高い洗濯手段の提供が望まれ
ている。
【0008】本発明は前述の実情に鑑み、衣類の洗い・
濯ぎに使用する水のクラスターを磁界と機械的な粉砕と
の組み合わせで細分化し、濯ぎに主点を置いて細分化さ
れた水を衣類の織り・編み組織の微細な部分をも通過さ
せることで、一般的な汚れは勿論、油じみや黄ばみなど
を洗剤の使用量を減じて取り除くことが可能なパーティ
クル・クラスター洗濯機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】本発明は前述の目的を達成する
ためのパーティクル クラスター洗濯機の手段に関し、
請求項1記載の手段は、楕円形の孔を無数に穿設した外
周壁、および該外周壁との間に空隙を介在させて線条を
格子状に形成した内周壁とで構成され、高速回転する円
筒形の洗濯槽と、該洗濯槽を浸漬する水を放出させるノ
ズルと、環状に形成された磁路に設けられた空隙を適宜
の間隔を介在させて前記ノズルへの水通路中に設けたコ
イル・リンクと、前記洗濯槽を収容して洗濯液を貯留す
る外槽とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の手段は、請求項1記載の手
段に対して、前記の外槽の側壁に超音波振動を発生させ
る超音波振動発生装置を付け加えることもある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は洗濯に対してアクティブ
に働く水を供給しようとするもので、そのためのコイル
・リンクは図5〜図8のように構成される。即ち、環状
の一側に空隙を形成した強磁性材11の前記空隙形成側
とは反対側の中央に磁化用コイル12を嵌装したリンク
を2個、前記の空隙が一定の間隔を介在して合成樹脂管
13で形成された水通路中に突出するように設置する。
【0012】そして、このコイル・リンクの各コイル1
2に流れる電流の方向を逆にすると、各リンクの空隙に
生じる磁界の極性は逆になり、水をこの合成樹脂管13
の通路中に流せば空隙が離れている距離と同じ長さの永
久磁石板を2枚、異性極に並べて作った空隙を流れるの
と同じになり、<磁気処理水>が作られるが、この<磁
気処理水>の分子集団が小さいことは既知である。
【0013】即ち、ノズルに供給される水が2つのコイ
ル・リンクを通過することで、磁界が水の帯電粒子に働
き、正負のイオンを逆方向に加速させることでクラスタ
ーの結合力を弱めると共に、活性化させる。
【0014】即ち、2個のコイル・リンクが全く同じ巻
き数の磁化用コイル12を持ち、全く同じ寸法の空隙を
持つ2つの環状磁路の強磁性体11に加えられる磁界H
aはHa=Ni/I〔AT/M〕である。
【0015】従って空隙部の磁界は,Hb=μ/μο・
Ha〔AT/m〕であるから、比透磁率μrの大きい軟
質磁性材を選べば、非常に大きい磁界を得ることができ
る。(例えば、PCパーマロイ〔79Ni−4Mo−F
e〕の比透磁率μi/μo=100000、比最大透磁
率μm/μo=500000、保磁力Hc=0.8〔A
T/m〕)
【0016】2つの磁化用コイル12はそれぞれ別の強
磁性体11に設けられているので、相互の空隙部から漏
れ磁束によってのみ影響をうけるが、その値は僅かであ
るため無視でき、それぞれ独立している2つの磁路の磁
化用コイル12に流す電流を図8のような回路で逆にす
ることにより、2つの空隙部に生じる磁界の極性は逆に
なる。
【0017】又、2つの磁路の磁化用コイル12を図8
のように並列に接続することで、これらのコイルの電流
は同値となり、2つの空隙部に生じる磁界の大きさは等
しくなる。従って、前記したように上記磁路で形成した
コイル・リンクは、2枚の長方形永久磁石を異性極に並
べて作った間隙と同じになり、この間隙に水を通過させ
て作る<磁気処理水>と同じものができる。
【0018】永久磁石で<磁気処理水>を作る場合、通
過させる水に含有する磁性粒子や水に混入した鉄分など
を吸収して管路が細くなるが、コイル・リンクの強磁性
体は軟質磁性材を磁路としているので、磁化コイル用電
流i=0にすると、磁化曲線のヒステリシス曲線上の磁
束密度が0の保磁力Hcは極めて小さく、管内水流で簡
単に流せる。(前記PCパーマロイではHc=0.8
〔AT/m〕)
【0019】外槽は一般的な方形槽で、その側面に超音
波振動発生装置が設けられ、中央に収容した洗濯槽内に
洗濯物を入れて、前記コイル・リンクを通過した<磁気
処理水>が洗濯物を充分に浸すだけの量を注入して貯留
する。
【0020】又、外槽内の貯留水に比した洗剤を入れた
後、超音波振動装置から外槽の水に40KHz前後の超
音波振動が送られ、水分子を振動させることによって洗
濯槽内の洗濯物に洗剤の混合した水が浸潤して洗剤粒子
と繊維組織の汚れ粒子が反応を起こす。
【0021】この超音波振動による分子活動と<磁気処
理水>の活発な分子運動とが相乗して、洗浄反応は短時
間で充分な効果を発揮する。しかして、外槽内の洗剤混
合水を槽外に排出した後、外槽中央に収容する洗濯槽
は、円筒形で高速回転するものである。
【0022】この高速回転する洗濯槽の内周壁の線条格
子に向かって水をノズルから噴射すると、クラスター結
合の弱い水は線条格子によって細分化され、この細分化
された水は洗濯物の織り・編み組織の糸と糸との間隙に
まで到達し、付着している汚れや油類と洗剤粒子を包
み、外周壁の楕円形の無数の孔から遠心力で強制的に外
槽に排出する。
【0023】この洗濯槽の構成と作用を図9〜図11に
基づいて更に詳述する。この洗濯槽14の外周壁15に
は多孔加工が施されるが、その孔16は楕円形で、この
楕円形の定点は水平方向に20mm程度の間隔を持ち、
上下2列における楕円形の定点は水平に対して45°の
線上にあり、且つ3列目の楕円形の定点は正方形となる
ように配列してある。
【0024】これは遠心力による洗濯槽14内の水クラ
スターの移動を調整するためと、外部から伝播される超
音波振動が通り抜けて、内部の洗濯物に届きやすくする
ためである。
【0025】洗濯槽14の内周壁17は立柱18と平行
な環形の横桟19とで円筒形の格子状に形成されてお
り、断面が翼の形状である立柱18は長辺両端の小円の
定点結ぶ線と内周円の中心点から伸びた線とが角度を持
って内周円上に立っていて、図11に示すように外周壁
と内周壁の間のノズルから放出される水を弾き返すこと
なく切断して後方に送るようになっている。
【0026】即ち、洗濯槽14は高速回転して前記のノ
ズルから放出された水を、立柱18が切断してクラスタ
ーを細分化して後方に送り、水はこの衝突エネルギーを
吸収して活性化するものである。 以上のように、コイ
ル・リンクと回転する洗濯槽14の内周壁17により水
クラスターは細分化され、活性化し、効果的な濯ぎを実
現する。
【0027】上記の装置を組み合わせ、洗濯に対してア
クティブに働く水を作り、これを使用することで洗剤の
使用量を従来の攪拌式洗濯機の2/3〜1/2に減じて
も洗浄の効果は変わらない。又、洗濯物を攪拌しないの
で、洗濯物間の擦り合いや絡みによる引っ張り合いがな
く、繊維組織に損傷を与えることもない。
【0028】更に、洗濯物の要求に応じ、1)洗剤、
2)洗濯槽の容積、3)洗濯槽への収納方法、4)洗濯
槽の回転速度、5)コイル・リンクの磁界の強さ、等を
変えることで前記の構成を変えることなく、以下の洗浄
にも利用できる。
【0029】1.洗浄剤の量を減じても洗浄効果の変わ
らないことを要求される洗浄。(例えば収穫直後の野菜
や果物などの洗浄) 2.微細で複雑な構造物の洗浄(例えば電子部品や精密
機械部品) 3.洗浄されるものに洗浄行為によって損傷与えない洗
浄(例えば漆器類や宝石類など)
【0030】前述のような構成からなるパーティクル・
クラスター洗濯機における洗い作用を次に説明する。外
槽内にコイル・リンクを通過させた<磁気処理水>を注
入し、同時に洗剤液を投入して洗濯物を収納した洗濯槽
14の洗濯物が充分に浸漬される高さ以上に入れる。
【0031】外槽の側壁に設けた超音波発生装置から外
洗濯槽内の洗剤液が混合されている水に超音波振動が送
られると、水分子に波動エネルギーが伝播して、洗濯槽
14の外壁15の楕円孔16より洗濯槽14内に伝わ
る。
【0032】超音波エネルギーは直進性と反射性を持つ
から洗濯物に反射して洗濯槽14の外壁15内側に反射
し、又洗濯物に届く乱反射現象をエネルギーが失われる
まで繰り返す。
【0033】その経路上にある洗剤粒子は共鳴振動して
洗濯物に付着した汚れ粒子を分解、結合して剥離させ
る。そして振動エネルギーが伝播する水は既にコイル・
リンクで活性化されている水であるから、相乗効果で前
記の作用は短時間で達成できるものである。
【0034】次に、濯ぎ作用においては洗濯槽14は回
転して、外周壁15より内側の空間に設けられたノズル
から水が放射されると、断面が翼型の立柱18がこの水
を切断するようにしてクラスターを細分し、後方の洗濯
物に送る。
【0035】このように立柱18で切断して細分化した
水を連続して送ることで、パーティクル・クラスター、
即ち水分子のかたまりが遠心力で洗濯物の繊維組織の間
を移動し、異粒子を溶かして包含した状態で外周壁15
の孔16から洗濯槽14の外に強制的に放散するので、
濯ぎの作用が行われるものである。
【0036】上記の構成に準じた第1の実施の形態を、
図1〜図4に基づいて説明する。上記の図において、1
4は前述の洗濯槽、20はこのパーティクル・クラスタ
ー洗濯機の外装凾体、21は外槽、22は給水を一時的
に貯留する水タンク、23は図5〜図8に示したように
強磁性体11と磁化用コイル12と合成樹脂管13とか
らなるコイル・リンク、24は給水をノズル27から放
出するためのポンプである。
【0037】又、25は給水用2方向電磁弁、26はノ
ズル27の位置を2点鎖線で示した範囲内で移動するた
めのユニバーサル・ジョイント、28は外槽21に設け
た超音波振動発生装置、29は排水口、30は排水用2
方向電磁弁、32は洗濯槽14をモーター31で駆動す
るためのプーリー及び駆動軸、33、34は水位の高低
位置を検出するセンサ、35は給水の、36は排水のP
Hを測定するセンサ、37は洗剤投入用のパイプ、38
は洗剤液用タンク、39はオーバーフロー用のパイプで
ある。
【0038】洗濯槽14は正方形の外装凾体20のほぼ
中央部に設置され、外槽21の中の底部中心にあって、
下側から伸びるプーリー及び駆動軸33を介してモータ
ー31により回転される。
【0039】コイル・リンク23は外装凾体20の底部
にあって、水タンク22とポンプ24との間の管路に設
置され、給水口から供給された水はコイル・リンク23
を通ってノズル27に達し、洗濯槽14の内周壁17に
向かって放出されるもので、洗濯槽14とコイル・リン
ク23とが連帯して水クラスターを細分化し、活性化し
て前述のように洗濯効果を上げる。
【0040】この実施の形態において、実際に洗濯を行
う場合の動作を図1〜図4で説明するが、洗濯槽14の
外周壁15と内周壁17間の空間に洗濯物を入れ、洗剤
用タンク38からの洗剤を洗剤投入用パイプ37で、ノ
ズル27から<磁気処理水>を洗濯槽14の中心に入れ
る。
【0041】次に、外洗濯槽21を蓋して洗濯を開始す
ると、次のような各動作が自動的に行われるもので、即
ちポンプ24が始動し、給水用2方向電磁弁25が開い
て水が配管を通り、コイル・リンク23で<磁気処理水
>となってノズル27に供給される。
【0042】同時に洗剤液用タンク38から設定量の洗
剤が洗剤液投入パイプ37で洗濯槽14の中央部に投入
され、水と洗剤とが自然混合しながら外洗濯槽21内に
貯留されるが、その量が外洗濯槽21の水位センサ33
の位置に達すると、ポンプ24が停止して給水用2方向
電磁弁25が閉じる。
【0043】そして、5秒後に超音波振動装置28より
外洗濯槽21内の水に超音波振動を洗濯物の汚れ具合で
設定する設定時間送るが、この設定時間は平均3〜5分
間で充分である。
【0044】この時に水分子は超音波の波動エネルギー
に共振するのでエネルギーは水の中を伝播し、洗濯槽1
4の外周壁15の楕円孔16から外周壁15内に入り、
洗濯槽14内の洗濯物の周囲に乱反射し、一部は繊維組
織の内部に入り込んで洗剤粒子に働く。
【0045】前記超音波振動の設定時間がタイムアップ
すると、排水用2方向電磁弁30が開いて外槽21内の
洗剤液混合水を排水するもので、外槽21内の洗剤混合
液が水位検出センサ34の位置まで排出されると、再び
ポンプ24が始動し、給水用2方向電磁弁25が開い
て、<磁気処理水>がノズル27に送られる。
【0046】すると、水位検出センサ33、34が検知
した記憶と、排水用2方向電磁弁30が同時に作動して
いる条件と、ポンプ24が作動していることを確認し
て、洗濯槽14の駆動モーター31が回転するもので、
上記の確認は図示していないコントロール部で行われ
る。
【0047】そして、水はノズル27から回転中の洗濯
槽14の内周壁17に向けて放出され、内周壁17の立
柱18で切断細分化されて洗濯物に達し、細分化された
水クラスターは遠心力で洗濯物の繊維組織の微細な空間
を通過するとき、超音波振動の反応で洗剤が分解分離し
た汚れ粒子や余剰洗剤の粒子を包含して洗濯槽14外に
放散される。
【0048】この濯ぎの作用は水タンク22内の供給水
のPHセンサ35と排水口のPHセンサ36との値をコ
ントロール部で比較させ、同等か近似値範囲に入るまで
連続させ、この値が濯ぎの完了値になると給水用2方向
電磁弁25が閉じてポンプ24が停止し、約3分間の洗
濯槽14の回転で脱水を行った後、洗濯槽14の駆動モ
ーター31が停止して、ブザーが鳴り、洗濯は完了す
る。
【0049】このような洗濯と濯ぎに際し、作業者が余
剰洗剤を使用すると濯ぎの連続時間が長くなり、洗濯物
の汚れは除去されているのに余剰洗剤の濯ぎに余分な時
間と水を失うことから洗剤の適量が衣類の洗濯に経済的
にも効果的にも重要である。
【0050】従って、自ずと余剰洗剤の使用が減少し、
これが家庭排水からの水の汚染を防ぐ効果につながるも
ので、又パーティクル・クラスターによる洗濯は、洗濯
をかさねる毎に従来の水流式の洗濯法との洗浄効果の差
が実感できるものである。
【0051】次に、前記の構成に準じた第2の実施の形
態を、図12〜図15について以下に説明する。この実
施の形態においては、パーティクル・クラスター洗濯方
法を一層進めて、洗いに際して超音波振動装置を使用し
ないで、洗いから濯ぎまでパーティクル・クラスター洗
濯方法で行えるようにしたものである。
【0052】この方法では、超音波振動装置を使用しな
いので超音波振動エネルギーの伝播するのに必要な水量
を必要とせず、従って洗濯槽14の容積が前実施の形態
の容積、例えば44リットルであったのが29リットル
になり、0.015m3 小さくでき、外槽21が正方形
であったのを円筒形として容積を150リットルから5
9リットルとして、0.09m3 小型にできる。
【0053】この実施の形態においては、洗剤混合液を
循環させて洗いを行うもので、そのために前実施の形態
の給水用2方向電磁弁25に代えて給水用として3方向
の電磁弁40を設けると共に、排水用2方向電磁弁30
に代えて排水用として3位置3方向の電磁弁41を外槽
21に接続した。
【0054】この電磁弁41からの循環水用のストレー
ナー42と電磁弁40との間に、外装凾体20の下側に
おいて第2のタンク43を設置し、第2のタンク43か
らの排水用として2方向の排水用電磁弁44が設けられ
るものである。
【0055】この洗濯機において自動運転する場合に
は、洗濯物を洗濯槽14の外周壁15と内周壁17との
間に入れ、ノズル27から<磁気処理水>を注入できる
ように、且つ洗剤液投入パイプ37をセットし、蓋を閉
じた後に、自動運転を開始させる。
【0056】すると、コントロール部の電気制御で給水
用の電磁弁40がポンプ24への通路を開き、3秒後に
ポンプ24が運転を開始して水はコイル・リンク23を
通過することで<磁気処理水>となってノズル27に供
給され、外槽21内に供給される。
【0057】同時に洗剤タンク38より供給された洗剤
液が洗剤液投入パイプ37から前実施の形態と同様な設
定量が外洗濯槽21に投入され、水と洗剤液は自然混合
しながら外槽21内に貯留される。
【0058】外槽21内の混合液が水位検出センサ33
の高さにまで到達すると、ポンプ24が停止して水の供
給が停止され、この状態で約3分間洗剤混合液に洗濯物
を浸潤させ、そして3分後に排水用の電磁弁41の循環
水用のストレーナー42側が開き、外槽21の洗剤混合
液は第2のタンク43に流入する。
【0059】第2のタンク43の容量は、例えば0.0
51m3 で、外槽21内の洗剤混合水は59リットルで
あり、外槽21の高い位置の水位センサ33の記憶と低
い位置の水位センサ34の検出水位で給水用の電磁弁4
0は外槽21と第2タンク43側が開く。
【0060】すると、3秒後にポンプ24が始動して第
2のタンク43内に溜まった洗剤混合水が前記の給水用
の電磁弁40の通路にしたがってノズル27に供給さ
れ、同時に洗濯槽14の駆動モーター31が始動して、
洗濯槽14は回転する。
【0061】このノズル27からの洗剤混合液の噴出と
洗濯槽14の回転で、前記したように内周壁17の立柱
18は洗剤混合液を切断して洗濯物に送るが、微細に切
断粉砕された洗剤混合液は洗濯物の織り・編み組織を移
動して汚れ粒子に反応しながら遠心力で洗濯槽14外に
放散され、排水口から第2のタンク43に戻る。
【0062】ポンプ24の能力はそれ以降の管路の径と
で最大吐出量20リットル/分になるので、循環する水
量が外洗濯槽21から排出する量を越えることはなく、
外槽21−第2のタンク43−電磁弁40−ポンプ24
−洗濯槽14−外槽21の循環は約3分間で1巡し、こ
れを反復することで洗濯物の洗い行程が終了する。
【0063】前記の行程の反復回数は洗濯物の汚れ具合
を見て判断し、洗濯機に設けられている操作部からコン
トーロール部に指示することによって行えるもので、洗
い行程が完了すると給水用の電磁弁40はコイル・リン
ク23側が開いて、給水口から水タンク22−コイル・
リンク23−電磁弁40−ポンプ24−ノズル27の経
路を通り濯ぎを開始する。
【0064】この動作と平行して排水用の電磁弁41は
洗濯機外への排水口側が開いて外槽21内の洗剤混合液
を排出しするもので、濯ぎ動作の終了は前実施の形態と
同様に2つのPHセンサ35、36の検出値を比較回路
の指示で行い、濯ぎ動作の完了後に約3分間脱水して全
自動で洗濯が終了する。
【0065】尚、濯ぎ動作の連続時間中に1/2分経過
すると排水用の電磁弁41は洗濯機外への排水口側が閉
じて循環水ストレーナー42側が開き、濯ぎ排水を第2
タンク43に導くと共に、第2タンク43用の電磁弁4
4が開いて第2タンク43内の洗剤混合液を排出し、第
2タンク43の内部を洗う。
【0066】この実施の形態においては前実施の形態に
比して開始から終了までの時間が同程度の汚れに対して
10〜30%長くなるが、超音波振動装置を使用しない
ので電力の消費量が少なくて、洗濯物が厚手のもの、汚
れが長期間経過したもの、赤土や機械油のような汚れの
粒子が粘着性のものには有利である。
【0067】
【発明の効果】本発明は前述のように、洗濯物を所定の
空間に置いて水クラスターを細分化・活性化し、これを
洗濯部の織り・編み組織の間隙に移動させるようにした
ので、洗濯物の擦れ合い、引っ張り合いがなくなり洗濯
物の洗濯による損傷が防止できる。
【0068】また、このパーティクル・クラスター洗濯
機は濯ぎの作用が十分に行なわれ、回転・攪拌方式では
得られなかった洗濯部の繊維組織間に陰イオン界面活性
剤や塩素系化合物などの余剰洗剤粒子や汚れの原因粒子
の残留を許さないので、これを完全に除去でき、しかも
従来の洗濯方法での洗剤使用量を2/3〜1/2に低減
でき、従って河川などの水の汚染防止に役立つ。
【0069】更に、前記の残留粒子の完全除去により洗
濯毎に洗浄効果が実感でき、パーティクル・クラスター
洗濯法を実施した後の洗濯物を長時間放置しても、繊維
組織間の残留粒子の酸化による黄バミを生じることがな
く、しかも、肌に直接触れる下着などで生じるアレルギ
ーその他のこれが遠因と思われる多くの人体への悪影響
を、余剰洗剤粒子の完全除去で未然に防ぐことができる
ものであり、比較的に安価で、且つ安全であり、洗濯効
果の大きい洗濯機が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の正面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の水経路系統図である。
【図5】本発明のコイル・リンクの正面図である。
【図6】同上の平面図である。
【図7】同上の側面図である。
【図8】同上の磁化用コイルを磁化する回路図である。
【図9】本発明の洗濯槽の一部を切り欠いた正面図であ
る。
【図10】同上の平面図である。
【図11】同上の内周壁による水クラスターの細分化・
活性化の説明図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態の正面図である。
【図13】同上の側面図である。
【図14】同上の平面図である。
【図15】同上の水路系統図である。
【図16】従来の洗濯機の断面図である。
【符号の説明】
11 強磁性体 12 磁化用コイル 14 洗濯槽 15 外周壁 16 楕円形の孔 17 内周壁 18 立柱 19 横桟 21 外槽 23 コイル・リンク 27 ノズル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楕円形の孔を無数に穿設した外周壁、お
    よび該外周壁との間に空隙を介在させて線条を格子状に
    形成した内周壁とで構成され、高速回転する円筒形の洗
    濯槽と、該洗濯槽を浸漬する水を放出させるノズルと、
    環状に形成された磁路に設けられた空隙を適宜の間隔を
    介在させて前記ノズルへの水通路中に設けたコイル・リ
    ンクと、前記洗濯槽を収容して洗濯液を貯留する外槽と
    を備えたことを特徴とするパーティクル・クラスター洗
    濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯に使用する水のクラスターを細分化
    し活性化して、定空間に置いた洗濯物の微細な部分を、
    前記クラスターを強制的に移動通過させて洗浄すること
    を特徴とする請求項1記載のパーティクル・クラスター
    洗濯機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000050052A (ko) * 2000-02-29 2000-08-05 유석준 마그네틱 세탁기
CN107142657A (zh) * 2017-04-10 2017-09-08 青岛海尔洗衣机有限公司 一种洗衣机及其工作方法
CN110236944A (zh) * 2019-07-08 2019-09-17 内蒙古民族大学 一种用于蒙医药饮片炮制的减压浸泡软化机械装置
KR20230035801A (ko) * 2021-09-06 2023-03-14 김병국 자화수 초음파세탁기

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