JPH1154368A - Cr複合電子部品とその製造方法 - Google Patents
Cr複合電子部品とその製造方法Info
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- JPH1154368A JPH1154368A JP9219110A JP21911097A JPH1154368A JP H1154368 A JPH1154368 A JP H1154368A JP 9219110 A JP9219110 A JP 9219110A JP 21911097 A JP21911097 A JP 21911097A JP H1154368 A JPH1154368 A JP H1154368A
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- H01G4/228—Terminals
- H01G4/232—Terminals electrically connecting two or more layers of a stacked or rolled capacitor
- H01G4/2325—Terminals electrically connecting two or more layers of a stacked or rolled capacitor characterised by the material of the terminals
Abstract
ラミックコンデンサと同一条件での焼成が可能であり、
製造工程も簡単で、生産コストも安く、CRまたは(L
/C)R直列回路が簡単に得られ、抵抗値の制御も容易
であるCR複合電子部品およびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 誘電体層2と内部電極3とが交互に積層
されており、前記内部電極3と、CR複合電子部品の端
部に形成された端子電極4とが電気的に接続され、前記
端子電極4は導電材の主組成にCuおよび/またはNi
を有し、比抵抗6.9×10-6Ω・cm以上であるCR複
合電子部品とした。
Description
誘電体層を有する積層型のキャパシタに、抵抗ないしイ
ンピーダンス要素を付加したCR複合電子部品に関す
る。
ッチング電源やDC−DCコンバータが用いられてい
る。これらの電源に使用されるコンデンサとして電源バ
イパス用のコンデンサがある。この電源バイパス用コン
デンサは、その電源容量やスイッチング周波数、併用さ
れる平滑コイル等の回路パラメータに応じて、低容量の
積層セラミックコンデンサと、高容量のアルミあるいは
タンタルといった電解コンデンサが用いられてきた。と
ころで、電解コンデンサは、容易に大容量が得られ、電
源のバイパス用(平滑用)コンデンサとしては優れた面
を有するが、大型で、低温特性に劣り、短絡事故の恐れ
があり、しかも内部インピーダンスが比較的高いため、
等価直列抵抗(ESR)による損失が定常的に発生し、
それに伴う発熱を生じ、しかも周波数特性が悪く、平滑
性が悪化するといった問題を有している。また、近年、
技術革新により、積層セラミックコンデンサの誘電体や
内部電極の薄層化、積層化技術の進展に伴い、積層セラ
ミックコンデンサの静電容量が、電解コンデンサの静電
容量に近づきつつある。このため、電解コンデンサを積
層セラミックコンデンサに置き換えようとする試みも種
々なされている。
平滑作用を示すファクターとしてリップルノイズが重要
である。リップルノイズをどの程度に抑えるかは、コン
デンサの等価直列抵抗(ESR)により決まる。ここ
で、リップル電圧をΔVr 、チョ−クコイルに流れる電
流をΔi、等価直列抵抗をESRとすると、 ΔVr =Δi×ESR と表され、ESRを低下させることによりリップル電圧
が抑制されることがわかる。従って、電源のバイパス回
路においては、ESRの低いコンデンサを使用すること
が好ましく、ESRの低い積層セラミックコンデンサを
電源回路に用いる試みもなされている。
ンバータやスイッチング電源等の2次側回路では、平滑
回路のESRが帰還ループの位相特性に大きな影響を与
え、特にESRが極端に低くなると問題を生じることが
ある。すなわち、平滑用コンデンサとしてESRの低い
積層セラミックコンデンサを使用した場合、2次側平滑
回路が等価的にLとC成分のみで構成されてしまい、回
路内に存在する位相成分が±90°および0°のみとな
り、位相の余裕がなくなり容易に発振してしまう。同様
な現象は3端子レギュレータを用いた電源回路において
も負荷変動時の発振現象として現れる。
抗成分を付加した、いわゆるCR複合電子部品も種々提
案されている。例えば、特開平8−45784号公報に
は、積層セラミックコンデンサの端部を炭化物と還元剤
を用いて半導体化した複合電子部品について記載されて
いる。しかし、その製造方法は、積層セラミックコンデ
ンサ素体に外部電極用ペーストを塗布し、これを一旦還
元性雰囲気中で仮焼し、バインダーを炭化して残留さ
せ、さらに700〜750℃で焼き付けることにより前
記炭化物を還元剤として作用させ、半導体化させてい
る。また抵抗値の制御は還元剤の量で行っている。しか
し、この方法では半導体化する工程が複雑であり、端子
電極を形成する工程を含めると、3回もの熱処理を必要
とし、生産性が低下し、エネルギーコストが高くなる。
しかも、抵抗値の制御が還元剤の量で行われているた
め、所望の値を正確に得ることが困難であり、回路設計
が困難になると共に、製品間のバラツキも多く、量産化
した場合の歩留まりも悪い。
号公報に記載されているように、積層セラミックコンデ
ンサに、さらに酸化ルテニウム等の抵抗体ペーストを積
層し、これを同時焼成して抵抗体としたものも知られて
いる。しかし、このものは、そのまま端子電極を設けた
場合、等価回路がC/Rまたは(LC)/Rの並列回路
となり、直列回路を得ることができない。また、直列回
路を得るためには端子電極の形状が複雑となり、製造工
程も複雑なものとなってしまう。
極の表面に金属酸化膜を設けて所望の等価直列抵抗とし
たCR複合部品が記載されている。しかしながら、同公
報の実施例に記載されているCR複合部品は、ニッケル
の端子電極を加熱処理して金属酸化膜を形成するもの
で、抵抗値の調整はバレル研磨によりこの金属酸化膜の
膜厚を調整することにより行っている。このため、所望
の抵抗値を得ることが困難であり、抵抗値の調整も煩雑
で量産性に劣る。また、形成された金属酸化膜の上に、
さらにニッケル層を無電解メッキにより設けているが、
この方法では端子部位以外にメッキが付着しないようマ
スクを設ける必要があり、製造工程が増加する。さらに
付着した、ニッケルメッキと金属酸化膜との接着性が悪
く、ニッケルメッキにリ−ド線を設けた場合、このリー
ド線が容易に剥離してしまう。
を接続する方法もあるが、コストが高く実用的でない。
別な焼成条件を必要とせず、通常の積層セラミックコン
デンサと同一条件での焼成が可能であり、製造工程も簡
単で、生産コストも安く、CRまたは(L/C)R直列
回路が簡単に得られ、抵抗値の制御も容易であり、リー
ド線の接着強度も強固なCR複合電子部品およびその製
造方法を提供することである。
(1)〜(9)の構成により達成される。 (1) 誘電体層と内部電極とが交互に積層されてお
り、前記内部電極と、CR複合電子部品の端部に形成さ
れた端子電極とが電気的に接続され、前記端子電極は導
電材の主組成にCuおよび/またはNiを含有し、比抵
抗6.9×10-6Ω・cm以上であるCR複合電子部品。 (2) 前記端子電極の導電材は、さらにSi,Cr,
Mn,Fe,Zr,Ru,In,Sn,Sb,Ta,P
t,Ti,PbおよびBiの1種または2種以上を含有
し、無機結合材としてガラスフリットを含有する上記
(1)のCR複合電子部品。 (3) 前記端子電極は、前記導電材に加えAl,S
i,Cr,Mn,Ni,Cu,Zn,Sn,Luおよび
Ti酸化物の1種または2種以上を含有する上記(1)
または(2)のCR複合電子部品。 (4) 前記導電材の平均粒径が0.01〜100μm
である上記(1)〜(3)のいずれかのCR複合電子部
品。 (5) 前記無機結合材の平均粒径が0.01〜30μ
m である上記(1)〜(4)のいずれかのCR複合電子
部品。 (6) 等価回路がCRまたは(LC)R直列回路を含
む上記(1)〜(5)のいずれかのCR複合電子部品。 (7) 内部電極がニッケルを含有する上記(1)〜
(6)のいずれかのCR複合電子部品。 (8) 前記誘電体層と前記内部電極層とを交互に積層
してグリーンチップを形成し、これを焼成してチップ体
とし、このチップ体に前記端子電極用のペーストを塗布
し、中性または還元性雰囲気で焼成して上記(1)〜
(7)のいずれかのCR複合部品を得るCR複合電子部
品の製造方法。 (9) Al,Si,Cr,Mn,Ni,Cu,Zn,
Lu,SnおよびTi酸化物の1種または2種以上を有
する有機カップリング剤または有機レジネート類が溶解
された溶液中に、上記(1)または(2)の導電材粒子
を投入して分散し、これから溶剤を蒸発乾固して導電材
とし、これを端子電極ペーストとしてチップ体に塗布す
る上記(8)のCR複合電子部品の製造方法。
電体層と内部電極とが交互に積層されており、前記内部
電極と、CR複合電子部品の端部に形成された端子電極
とがキャパシタとなるよう電気的に接続され、前記端子
電極は導電材の主組成にCuおよび/またはNiを含有
し、比抵抗6.9×10-6Ω・cm以上である。端子電極
の導電材の主組成にCuおよび/またはNiを含有し、
比抵抗6.9×10-6Ω・cm以上とすることで、端子電
極に比較的高い抵抗値を有する抵抗層が形成され、等価
回路がCとRの直列接続となるCR複合電子部品とする
ことができる。
uおよび/またはNi用い、比抵抗が6.9×10-6Ω
・cm以上となるように制御することで、極めて容易にコ
ンデンサと直列に抵抗成分を有するCR複合部品とする
ことができる。この端子電極は、好ましくは導電材の主
組成に、さらにSi,Cr,Mn,Fe,Zr,Ru,
In,Sn,Sb,Ta,Pt,Ti,PbおよびBi
の1種または2種以上を含有させ、無機結合材としてガ
ラスフリットを有することで上記比抵抗としてもよい。
また、前記導電材に加えAl,Si,Cr,Mn,N
i,Cu,Zn,Lu,SnおよびTi酸化物の1種ま
たは2種以上を含有させることで上記比抵抗としてもよ
い。
以上、好ましくは1×10-6Ω・cm〜5×103 Ω・c
m、特に1×10-3Ω・cm〜1×103 Ω・cmとすること
により、内部電極より比抵抗を大きくすることができ
る。端子電極は内部電極より比抵抗が大きいことが必要
である。端子電極には、導電性を持たせるために主組成
にCuおよび/またはNi、好ましくはCuを有する導
電材を含有する。これらは端子電極構成材料中、通常1
00〜20wt%程度含有される。
えてSi,Cr,Mn,Fe,Zr,Ru,In,S
n,Sb,Ta,Pt,Ti,PbおよびBiの1種ま
たは2種以上を含有させることが好ましく、特にSi,
Mn,SbおよびBiの1種または2種以上を含有させ
ることが好ましい。これらを含有させることにより、前
記主組成成分と固溶し、端子電極に抵抗成分が導入さ
れ、比抵抗を上記値以上に調整することができる。これ
らの添加量は、必要とする比抵抗の値により異なるが、
前記導電材の主組成に対して、好ましくはそれぞれ0.
1〜50wt%、特に10〜40wt%の範囲が好ましい。
また、これらを2種以上併用する場合の混合比は任意で
あるが、これらが総計で10〜45wt%、特に20〜4
0wt%の範囲で添加されることが好ましい。
〜100μm 、特に1〜30μm の範囲が好ましい。導
電材の粒径が前記範囲より小さいと、導電材同士の凝集
が激しくなり、焼成時に完全に金属成分同士が固溶し難
くなる。導電材の粒径が前記範囲より大きいと、ペース
ト化が困難となってくる。
Al,Si,Cr,Mn,Ni,Cu,Zn,Lu,S
nおよびTiの酸化物の1種または2種以上、特にA
l,Si,Mn,ZnおよびSnの酸化物の1種または
2種以上を含有させることにより抵抗率(比抵抗)を効
果的に高めることができる。これらは、通常酸化物の形
で添加され、前記導電材粒子の周囲に存在して抵抗率を
高める。従って、これらは高い分散性を有することが必
要であり、その粒径としては1μm 以下、特に0.01
〜0.1μm が好ましい。これらの添加量は必要とする
比抵抗等により異なるが、前記導電材に対し好ましくは
0.1〜3wt%、特に0.2〜2wt%添加することが好
ましい。
酸化物を粒子状態で添加する代わりに、上記酸化物構成
元素の1種または2種以上が配位した各種有機カップリ
ング剤、有機レジネート類を用いてもよい。これらを端
子電極ペーストに添加することにより前記導電材粒子表
面に付着し、端子電極の脱脂時に有機物が分解して酸化
物に転化する。これらの有機金属化合物は溶剤中に分散
して用いることが好ましく、このような溶剤としては、
例えば、トルエン、メタノール、エタノール、アセト
ン、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコール、水
等の溶剤が挙げられ、好ましくはトルエン、エタノー
ル、水等である。有機金属化合物の添加量は、導電材に
対して好ましくは0.05〜2wt%、特に0.1〜1.
5wt%が好ましい。
ビヒクルとを混練し、ペーストとしたものを用いればよ
い。端子電極ペーストには、通常前記導電材の他に無機
結合剤としてのガラスフリット、有機バインダーおよび
溶剤が含有される。端子電極ペーストの導電材の含有量
は、好ましくは50〜85wt%、より好ましくは70〜
80wt%程度の範囲が好ましい。
のではないが、中性、あるいは還元性雰囲気で端子電極
を焼成するため、それらの雰囲気下でもガラスの機能を
果たすものが好ましい。また、ガラスフリットは、焼結
助剤としてや、チップ素体との接着性を確保する機能も
有する。このようなガラスとして、例えば、ケイ酸ガラ
ス(SiO2 :20〜80wt%、Na2O:80〜20w
t%)、ホウケイ酸ガラス(B2O3 :5〜50wt%、S
iO2 :5〜70wt%、PbO:1〜10wt%、K
2O:1〜15wt%)、アルミナケイ酸ガラス(Al2O
3 :1〜30wt%、SiO2 :10〜60wt%、Na2
O:5〜15wt%、CaO:1〜20wt%、B2O3 :
5〜30wt%)から選択されるガラスフリットの、1種
または2種以上を用いればよい。これに必要に応じて、
CaO:0.01〜50wt%,SrO:0.01〜70
wt%,BaO:0.01〜50wt%,MgO:0.01
〜5wt%,ZnO:0.01〜70wt%,PbO:0.
01〜5wt%,Na2 O:0.01〜10wt%,K2
O:0.01〜10wt%,MnO2 :0.01〜20wt
%等の添加物を所定の組成比となるように混合して用い
ればよい。またこれらは総計で50wt%以下添加しても
よい。ガラスの含有量は特に限定されるものではない
が、通常、金属成分に対して0.5〜15wt%程度であ
る。ガラスフリットの平均粒径としては、好ましくは
0.01〜30μm 程度が好ましい。ガラスフリットの
平均粒径が前記範囲より小さいと、ガラスの凝集が激し
くなり、導電材の局所的な焼結効果をもたらし、端子電
極のクラックを発生させる要因となる。平均粒径が前記
範囲より大きいと、ガラスの分散が悪くなり、導電材の
固溶が抑制されると共に、端子電極とチップ体との接着
性が低下してくる。
ものではなく、セラミックス材のバインダーとして一般
的に使用されているものの中から、適宜選択して使用す
ればよい。このような有機バインダーとしては、エチル
セルロース、アクリル樹脂、ブチラール樹脂等が挙げら
れ、溶剤としてはターピネオール、テルピネオール、ブ
チルカルビトール、ケロシン等が挙げられる。ペースト
中の有機バインダーおよび溶剤の含有量は、特に制限さ
れるものではなく、通常使用されている量、例えば有機
バインダー1〜5wt%、溶剤10〜50wt%程度とすれ
ばよい。
応じて各種分散剤等が含有されていてもよい。これらの
総含有量は、1wt%以下であることが好ましい。端子電
極ペーストを誘電体チップに設ける方法としては、特に
限定されるものではないが、例えばディップ法、スクリ
ーン印刷法、転写、好ましくはディップ法等により容易
に設けることができる。
メッキ層を設けることが好ましい。メッキ層は、ニッケ
ル、スズ、ハンダ等が挙げられ、好ましくはニッケルメ
ッキ層と、スズあるいはスズ−鉛合金ハンダ層とから構
成される。メッキ層は、端子電極側にニッケルメッキ層
が形成され、その外側の構成材料としては、低抵抗率で
ハンダ濡れ性が良好なものが好ましく、スズあるいはス
ズ−鉛合金ハンダ等が好ましく、特に好ましくはスズ−
鉛合金ハンダを設けたものが好ましい。メッキ層は、リ
ード線を取り付ける際のハンダ濡れ性を改善すると共
に、端子電極とリード線との接続を確実に行い、しか
も、端子電極全体を覆うように形成されるため、端子電
極の抵抗値が安定する。
定されるものではなく、スパッタ法や蒸着法を用いた乾
式メッキも可能であるが、従来公知の電解メッキ法、無
電解メッキ法を用いた湿式メッキにより容易に設けるこ
とができ好ましい。湿式法を用いる場合、ニッケルメッ
キ層は端子電極上に形成するため、無電解メッキ法を用
いることが好ましい。また、スズあるいはスズ−鉛合金
ハンダ層は、被膜が形成されるニッケル層が金属である
ためどちらの方法を用いてもよいが電解メッキ法が好ま
しい。メッキ層の膜厚としては、好ましくは0.1〜3
0μm 程度が好ましい。
してもよく、あるいは双方を高抵抗化してもよい。ま
た、端子電極における抵抗値は、端子電極の抵抗値は電
極層の最小厚さに比例する。その膜厚としては、特に制
限されるものではないが、通常0.001〜0.5mm、
特に0.005〜0.3mmの範囲が好ましい。なお、高
抵抗化した端子電極が双方に存在する場合、その抵抗値
はそれぞれの電極における抵抗値の合計となる。端子電
極の抵抗値は、使用する回路やコンデンサの容量等によ
り適宜必要な抵抗値に調整すればよく、特に制限される
ものではないが、等価直列抵抗(ESR)としては、好
ましくは1 m〜2Ω、より好ましくは10〜300 mΩ
程度である。
料としては、特に限定されるものではなく、種々の誘電
体材料を用いてよいが、例えば、酸化チタン系、チタン
酸系複合酸化物、あるいはこれらの混合物などが好まし
い、酸化チタン系としては、必要に応じNiO,Cu
O,Mn3O4,Al2O3,MgO,SiO2等を総計
0.001〜30wt%程度含むTiO2等が、チタン酸
系複合酸化物としては、チタン酸バリウムBaTiO3
等が挙げられる。Ba/Tiの原子比は、0.95〜
1.20程度がよく、BaTiO3には、MgO,Ca
O,Mn3O4,Y2O3,V2O5,ZnO,ZrO2,N
b2O5,Cr2O3,Fe2O3,P2O5,SrO,Na2
O,K2O等が総計0.001〜30wt%程度含有され
ていてもよい。また、焼成温度、線膨張率の調整等のた
め、(BaCa)SiO3 ガラス等のガラス等が含有さ
れていてもよい。
れないが、通常5〜20μm 程度である。また、誘電体
層の積層数は、通常、2〜300程度とする。
電材は特に限定されないが、誘電体層構成材料に耐還元
性を有するものを使用することで、安価な卑金属を用い
ることができ好ましい。導電材として用いる卑金属とし
ては、NiまたはNi合金が好ましい。Ni合金として
は、Mn、Cr、Co、Al等から選択される1種以上
の元素とNiとの合金が好ましく、合金中のNi含有量
は95wt%以上であることが好ましい。
各種微量成分が0.1wt%程度以下含まれていてもよ
い。
定すればよいが、通常、0.5〜5μm 、特に0.5〜
2.5μm 程度であることが好ましい。
法について説明する。
用いた通常の印刷法やシート法によりグリーンチップを
作製し、このチップの少なくとも一端に抵抗体ペースト
を印刷ないし転写して同時焼成することにより製造でき
る。
トは、誘電体原料と有機ビヒクルとを混練して製造され
る。
粉末を用いる。誘電体原料の製造方法は特に限定され
ず、例えばチタン酸系複合酸化物としてチタン酸バリウ
ムを用いる場合、水熱合成法等により合成したBaTi
O3 に、副成分原料を混合する方法を用いることができ
る。また、BaCO3 とTiO2 と副成分原料との混合
物を仮焼して固相反応させる乾式合成法を用いてもよ
く、水熱合成法を用いてもよい。また、共沈法、ゾル・
ゲル法、アルカリ加水分解法、沈殿混合法などにより得
た沈殿物と副成分原料との混合物を仮焼して合成しても
よい。なお、副成分原料には、酸化物や、焼成により酸
化物となる各種化合物、例えば、炭酸塩、シュウ酸塩、
硝酸塩、水酸化物、有機金属化合物等の少なくとも1種
を用いることができる。
電体層の平均結晶粒径に応じて決定すればよいが、通
常、平均粒子径0.3〜1.0μm 程度の粉末を用い
る。
溶解したものである。有機ビヒクルに用いるバインダは
特に限定されず、エチルセルロース等の通常の各種バイ
ンダから適宜選択すればよい。また、用いる有機溶剤も
特に限定されず、印刷法やシート法など、利用する方法
に応じて、テルピネオール、ブチルカルビトール、アセ
トン、トルエン等の各種有機溶剤から適宜選択すればよ
い。
ーストは、上記の各種導電性金属や合金、あるいは焼成
後に上記した導電材となる各種酸化物、有機金属化合
物、レジネート等と、上記した有機ビヒクルとを混練し
て調製する。
トは、上記した内部電極層用ペーストと同様にして調製
すればよい。
ト中の有機ビヒクルの含有量に特に制限はなく、通常の
含有量、例えば、バインダは1〜5wt%程度、溶剤は1
0〜50wt%程度とすればよい。また、各ペースト中に
は、必要に応じて各種分散剤、可塑剤、誘電体、絶縁体
等から選択される添加物が含有されていてもよい。これ
らの総含有量は、10wt%以下とすることが好ましい。
合、誘電体層用ペーストおよび内部電極層用ペースト
を、PET等の基板上に積層印刷する。このとき内部電
極用ペーストの端部の一方が誘電体層用ペーストの端部
より交互に外部に露出するように積層する。その後、所
定形状に切断してチップ化し、基板から剥離してグリー
ンチップとする。
ペーストを用いてグリーンシートを形成し、このグリー
ンシート上に内部電極層用ペーストを、内部電極用ペー
ストの端部が交互に誘電体層用ペーストの端部の一方か
ら露出するように印刷したものを積層し、所定形状に切
断して、グリーンチップとする。
バインダ処理の条件は通常のものであってよいが、内部
電極層の導電材にNiやNi合金等の卑金属を用いる場
合、特に下記の条件で行うことが好ましい。 昇温速度:5〜300℃/時間、特に10〜100℃/
時間 保持温度:200〜400℃、特に250〜300℃ 温度保持時間:0.5〜24時間、特に5〜20時間 雰囲気:空気中
気は、内部電極層用ペースト中の導電材の種類に応じて
適宜決定すればよいが、導電材としてNiやNi合金等
の卑金属を用いる場合、焼成雰囲気はN2 を主成分と
し、H2 1〜10%、10〜35℃における水蒸気圧に
よって得られるH2Oガスを混合したものが好ましい。
そして、酸素分圧は、10-8〜10-12 気圧とすること
が好ましい。酸素分圧が前記範囲未満であると、内部電
極層の導電材が異常焼結を起こし、途切れてしまうこと
がある。また、酸素分圧が前記範囲を超えると、内部電
極層が酸化する傾向にある。
℃、特に1200〜1300℃とすることが好ましい。
保持温度が前記範囲未満であると緻密化が不十分であ
り、前記範囲を超えると、内部電極が途切れやすくな
る。また、焼成時の温度保持時間は、0.5〜8時間、
特に1〜3時間が好ましい。
た場合、CR複合電子部品チップ体にはアニールを施す
ことが好ましい。アニールは、誘電体層を再酸化するた
めの処理であり、これによりIR加速寿命を著しく長く
することができる。
圧以上、特に10-5〜10-8気圧とすることが好まし
い。酸素分圧が前記範囲未満であると誘電体層の再酸化
が困難であり、前記範囲を超えると内部電極層が酸化す
る傾向にある。
下、特に500〜1000℃とすることが好ましい。保
持温度が前記範囲未満であると誘電体層の酸化が不十分
となって寿命が短くなる傾向にあり、前記範囲を超える
と内部電極層が酸化し、容量が低下するだけでなく、誘
電体素地と反応してしまい、寿命も短くなる傾向にあ
る。なお、アニール工程は昇温および降温だけから構成
してもよい。この場合、温度保持時間は零であり、保持
温度は最高温度と同義である。また、温度保持時間は、
0〜20時間、特に2〜10時間が好ましい。雰囲気用
ガスには、加湿したN2 ガス等を用いることが好まし
い。
びアニールの各工程において、N2、H2 や混合ガス等
を加湿するには、例えばウェッター等を使用すればよ
い。この場合、水温は5〜75℃程度が好ましい。
ール工程は、連続して行なっても、独立に行なってもよ
い。
処理後、冷却せずに雰囲気を変更し、続いて焼成の保持
温度まで昇温して焼成を行ない、次いで冷却し、アニー
ル工程での保持温度に達したときに雰囲気を変更してア
ニールを行なうことが好ましい。
バインダ処理工程は、所定の保持温度まで昇温し、所定
時間保持した後、室温にまで降温する。その際の脱バイ
ンダ雰囲気は、連続して行う場合と同様なものとする。
さらにアニール工程は、所定の保持温度にまで昇温し、
所定時間保持した後、室温にまで降温する。その際のア
ニール雰囲気は、連続して行う場合と同様なものとす
る。また、脱バインダ工程と、焼成工程とを連続して行
い、アニール工程だけを独立して行うようにしてもよ
く、脱バインダ工程だけを独立して行い、焼成工程とア
ニール工程を連続して行うようにしてもよい。
たチップ体に、端子電極層ペーストを印刷ないし転写し
て焼成し、端子(外部)電極を形成する。端子電極用ペ
ーストの焼成条件は、例えば、N2 とH2 との混合ガス
等の還元性雰囲気中で600〜800℃にて1分間〜1
時間程度とすることが好ましい。
れたチップ体を、それぞれニッケルメッキ浴、またはス
ズあるいはスズ−鉛合金ハンダメッキ浴中に浸漬し、メ
ッキ層を形成する。
複合電子部品の構成例を図1に示す。図1において、本
発明のCR複合電子部品は、誘電体層2と、内部電極層
3と、端子電極4と、メッキ層5とを有する。また、端
子電極4は、最小膜厚d1+d2に応じた抵抗値とな
る。ここで、図1は第2の電極層をCR複合電子部品の
両方の端子に形成した場合を示すが、どちらか一方のみ
に形成してもよく、その場合、抵抗に寄与する端子電極
の距離はd1あるいはd2のいずれか一方のみとなる。
前記端子電極に加えて高抵抗の導電体層を設けてもよ
い。
前に高抵抗の導電体層を設けてもよい。このような高抵
抗の導電体層としては、好ましくはニッケル−リン合金
層、酸化亜鉛を有する層、酸化クロムを有する層等が挙
げられ、より好ましくはニッケル−リン合金層を形成し
て第2の端子電極層とし、これに必要に応じて第3の電
極層を設けて端子電極とする。
る場合、すなわち、端子電極層と第3の電極層との間
に、所定の抵抗値を有するニッケル−リン合金層の第2
の電極層を介在させることにより、さらに高抵抗成分を
有するCR複合部品とすることができる。この第2の電
極層におけるニッケルとリンとの組成比は、好ましくは
リンがP換算で0.01〜15wt%、より好ましくは8
〜15wt%、特に10〜15wt%の範囲が好ましい。リ
ンの添加量が少なすぎると、所望の抵抗が得られ難く、
リンの添加量が15wt%を超えるとニッケルと固溶し難
くなる。
e,Co,Zn,Mo,Sn,TeおよびWの1種以上
を総計0.01〜10wt%、より好ましくは0.1〜5
wt%含有していてもよい。これらの元素を添加すること
により、ニッケル−リン合金よりも抵抗値が大きくな
る。これらの元素を2種以上用いる場合の混合比は任意
である。
ては、湿式メッキ、蒸着、溶射、スパッタ等が挙げられ
るが、湿式メッキ、特に無電解メッキが好ましい。無電
解メッキを用いることにより、メッキ浴槽中に浸漬する
時間により第2の電極層の膜厚、つまり抵抗値が容易に
制御でき好ましい。形成されたニッケル−リン合金層
は、端子電極やメッキ層との接着性が良好であり、メッ
キ層にリード線を設けた場合、強固な接着強度が得られ
る。無電解メッキ浴としては、次亜リン酸塩系が好まし
く、特に、 硫酸ニッケル 10〜30g/リットル 乳酸 15〜35g/リットル プロピオン酸 1〜 5g/リットル 次亜リン酸ナトリウム 10〜35g/リットル の範囲の組成のものが好ましく、pHは3〜5が好まし
い。無電解メッキ浴層中に浸漬される時間としては、必
要とする第2の電極層の膜厚等により異なるが、通常
0.1〜1時間、特に0.2〜0.5時間の範囲が好ま
しい。メッキ浴の温度としては通常80〜95℃程度で
ある。
ッキ浴中に浸漬し、ニッケル−リン合金層を形成する。
この場合、特別なマスキング等を行う必要はなく、端子
電極層が活性化されその部分にのみニッケル−リン合金
層が形成される。
制限されるものではないが、通常0.001mm〜1mm、
特に0.003〜0.1mmの範囲が好ましい。
層とする場合について説明する。
るCR複合部品とすることができる。この酸化亜鉛を有
する層における酸化亜鉛の含有量は、好ましくはZnO
換算で40〜99wt%、特に70〜95wt%が好まし
い。この抵抗体層には酸化亜鉛の他に、好ましくは抵抗
値を調整するためガラスを含有する。このガラスの含有
量としては、好ましくは1〜60wt%、特に5〜30wt
%が好ましい。ガラスは基本的には絶縁体であり、酸化
亜鉛とガラスの量比により所望の抵抗値を得ることがで
きる。
キ性のあることが要求される。耐メッキ性のあるガラス
としては、好ましくはホウケイ酸系(ZnO:63wt%
−B2O3 :20wt%−SiO2 :11wt%−MnO
2 :6wt%:軟化点500〜600℃)の結晶化ガラス
が挙げられる。ただし、ガラス全部が耐メッキ性を有す
る必要はなく、耐メッキ性を有するガラスが全体の10
wt%以上含有されていればよい。耐メッキ性を有するガ
ラスと混合するその他のガラスの組成については特に限
定されるものではないが、高軟化点(600〜900
℃)のものが好ましく、例えば、ケイ酸ガラス、ホウケ
イ酸ガラス、アルミナケイ酸ガラスから選択されるガラ
スフリットの、1種または2種以上を用いればよく、こ
れに必要に応じて、CaO:0.01〜50wt%,Sr
O:0.01〜30wt%,BaO:0.01〜50wt
%,MgO:0.01〜5wt%,ZnO:0.01〜5
wt%,PbO:0.01〜5wt%,Na2 O:0.01
〜10wt%,K2 O:0.01〜10wt%,MnO2 :
0.01〜20wt%等の添加物を所定の組成比となるよ
うに混合して用いればよい。またこれらは総計で50wt
%以下添加してもよい。
限されるものではないが、通常0.001mm〜1mm、特
に0.01〜0.5mmの範囲が好ましい。
は、上記酸化亜鉛とガラスフリットとを有機ビヒクル中
に分散したものを用いればよい。第2の電極層用ペース
トには、通常、前記酸化亜鉛、電気伝導率を調整するた
めのガラスフリット、有機バインダーおよび溶剤が含有
される。第2の電極層用ペーストの酸化亜鉛の含有量
は、好ましくはZnO換算で30〜80wt%、より好ま
しくは45〜70wt%程度の範囲が好ましい。また、ペ
ースト中のガラスフリットの含有量は、好ましくは0.
15〜50wt%、特に1〜20wt%が好ましい。酸化亜
鉛の平均粒径は、通常0.01〜1.0μm 程度であ
り、ガラスフリットの平均粒径は、通常、0.01〜1
0μm 程度である。
ものではなく、セラミックス材のバインダーとして一般
的に使用されているものの中から、適宜選択して使用す
ればよい。このような有機バインダーとしては、エチル
セルロース、アクリル樹脂、ブチラール樹脂等が挙げら
れ、溶剤としてはターピネオール、テルピネオール、ブ
チルカルビトール、ケロシン等が挙げられる。ペースト
中の有機バインダーおよび溶剤の含有量は、特に制限さ
れるものではなく、通常使用されている量、例えば有機
バインダー1〜5wt%、溶剤10〜50wt%程度とすれ
ばよい。
応じて各種分散剤等が含有されていてもよい。これらの
総含有量は、1wt%以下であることが好ましい。
方法としては、特に限定されるものではないが、例えば
ディップ法、スクリーン印刷法、好ましくはディップ法
等により容易に設けることができる。
まり内部誘電体層と反対側に設けた場合、第3の電極層
として以下のものを用いて形成することが好ましい。
材料としては、低抵抗率の金属が好ましく、銀、銅、ニ
ッケル、パラジウムおよび白金の1種または2種以上で
ある。第1または第3の電極層の膜厚としては、特に限
定されるものではないが、好ましくは10〜100μm
、特に20〜70μm の範囲が好ましい。
機ビヒクルとを混練し、ペーストとしたものを用いれば
よい。これらは上記第2の電極層と同様にして調整すれ
ばよい。第1又は第3の電極層用ペーストの金属材料の
含有量は、好ましくは50〜80wt%、より好ましくは
65〜75wt%程度の範囲が好ましい。第3の電極層を
設ける手段も、上記端子電極の場合に準ずればよい。
第3の電極層を有する層を形成する工程について説明す
る。
された端子電極上に、酸化亜鉛を有する第2の電極層用
ペーストを塗布する。塗布の方法としては、特に限定さ
れるものではないが、ディップ法等によればよい。塗布
量としても特に限定されるものではなく、必要な抵抗値
や塗布するチップ体の大きさなどにより適宜調整すれば
よいが、第2の電極層の場合、通常5〜100μm 程
度、第3の電極層で通常、10〜100μm 程度であ
る。
ましくは、60〜150℃で、10分〜1時間保持す
る。乾燥させた第1の電極層上に、同様な工程で第2、
第3の電極層を形成する。その際、第2、第3の電極層
はいずれか一方の端子電極に形成してもよく、双方に形
成してもよい。
有する層および第3の電極層は同時に焼成される。焼成
条件としては、好ましくはN2 の中性雰囲気、あるいは
N2 とH2 との混合ガス等の還元雰囲気中にて、600
〜1000℃、特に850〜980℃で、0〜1時間、
特に0.05〜0.5時間保持し焼成する。また、第2
の電極層焼成後に第3の端子電極を形成し、焼成しても
よい。形成された第1〜第3の電極層からなる端子電極
に、必要に応じて上記メッキ層を被覆層として設けても
よい。
有する層を形成する場合について説明する。
ム層を第2の電極層として形成することにより、極めて
容易にコンデンサと直列に抵抗成分を有するCR複合部
品とすることができる。この第2の電極層である酸化ク
ロム層は、好ましくはクロメート処理により得られるク
ロミッククロメート被膜が好ましい。クロムはCr換算
で全金属成分中の30〜90wt%、特に50〜80wt%
の範囲が好ましい。第2の電極層には、一般に下地であ
る端子電極の構成成分は混在しない。
る抵抗値や成膜されるチップ体の大きさによっても異な
るが、通常、0.1〜10μm 程度である。
ては、クロメート処理が好ましい。クロメート処理とし
ては、Na2CrO4 とNa2CO3 の熱溶液に浸漬する
MBV(Modified Bauer-Vogel)法、EW法、Pylumin
法、Alodine 法、Alocrom 1200法、Cronark 法等が挙げ
られるが、中でもMBV法が好ましい。クロメート処理
時間としては、必要とする第2の電極層の膜厚等により
異なるが、通常5秒〜20分間、特に1〜10分間の範
囲が好ましい。処理液の温度としては通常25〜100
℃、特に80〜95℃程度である。
子電極が形成されたチップ体を、上記クロメイト処理液
中に浸漬し、酸化クロム(クロミッククロメイト)層を
形成する。この場合、好ましく使用されるMBV(Modi
fied Bauer-Vogel)法を用いる場合、好ましくは90〜
100℃で1〜10分間処理を行う。処理時間により第
2の電極層の膜厚が決まるため、この処理時間によりE
SRを調整することができる。MBV法の処理液の組成
としては、Na2CrO4 :0.5〜2.5モル%、N
a2Co3 :2〜5モル%である。
たチップ体を、それぞれニッケルメッキ浴、またはスズ
あるいはスズ−鉛合金ハンダメッキ浴中に浸漬し、メッ
キ層を形成する。
独に形成してもよいし、これらを組み合わせてもよい。
これらを組み合わせる場合の積層順等は、製造工程や、
下地となる電極層等により、最適な組み合わせを適宜選
択して用いればよい。
複合電子部品の他の構成例を図2に示す。図2におい
て、本発明の他のCR複合電子部品は、誘電体層2と、
内部電極層3と、端子電極4と、第2の電極層6と、メ
ッキ層5とを有し、第2の電極層は高抵抗の導電体層で
ある。また、その等価直列抵抗は、端子電極4の最小膜
厚d1+d2と、第2の電極層6の最小膜厚d3+d4
に応じた抵抗値となる。ここで、図2は高抵抗化された
端子電極4と、第2の電極層6とをCR複合電子部品の
両方の端子に形成した場合を示すが、いずれかをどちら
か一方のみに形成してもよく、その場合、等価直列抵抗
に寄与する各層の距離はd1、d3あるいはd2、d4
のいずれか一方のみとなる。
部電極と端子電極とが、誘電体層の少なくとも一方の端
子電極側に形成された半導体化領域を介して電気的に接
続してもよい。そして、前記半導体化領域には酸化亜鉛
とガラスとを含有する。内部電極と端子電極とを、半導
体化領域を介して接続することにより、さらに抵抗要素
が付加されることとなり、より高い等価直列抵抗を得る
ことができる。また、誘電体層を酸化亜鉛により半導体
化するため、製造工程も単純になる。
に形成される端子電極と、この端子電極と直接接触しな
いように離間して配置された内部電極との間に存在し、
これらを所定の伝導率で電気的に接続するように形成さ
れる。半導体化領域により得られる抵抗値は半導体化領
域を通過する電流路の距離、つまり、所定の間隔を置い
て配置された内部電極と端子電極との最短離間距離に比
例する。従って、この半導体化領域の距離を調節するこ
とにより、得られる抵抗値を制御することができ、抵抗
値の調整が容易になると共に、高精度に調整することが
できる。この半導体化領域は、端子電極が設けられるい
ずれか一方の側に形成されていればよく、必ずしも双方
に形成する必要はないが、必要な抵抗値等によりいずれ
かの構成を選択すればよい。この場合、両方の端部に同
じ長さの半導体化領域が形成されていれば、抵抗値は2
倍になる。
特に制限されるものではないが、通常、両端子電極間の
長さの1.6×10-5 〜1.2×10-4 程度、0.0
5μm 〜0.4mm程度である。また、CR複合部品とし
て得られるインピーダンスも特に限定されるものではな
いが、通常1m 〜2Ω程度である。
有させることにより形成される。酸化亜鉛を偏在して含
有させる方法としては、特に限定されるものではない
が、好ましくは積層セラミックコンデンサのグリーンチ
ップに、酸化亜鉛を含有する抵抗体ペーストを塗布等す
ればよい。抵抗体ペーストが設けられたグリーンチップ
を焼成することにより、酸化亜鉛が誘電体層中に拡散し
て行き、半導体化領域が形成される。形成される半導体
化領域は、特に制限されるものではないが、通常端子電
極間の距離の1.6×10-5 〜1.2×10-4 程度、
0.05μm 〜0.4mm程度である。酸化亜鉛の抵抗体
ペースト中の含有量は酸化亜鉛、ガラス、バインダーお
よび溶剤に対して30〜80wt%程度が好ましい。ま
た、焼結後、半導体化領域を形成した場合、半導体化領
域における含有量は40〜98wt%が好ましく、その場
合の残部はガラスである。酸化亜鉛のペースト中の粒径
は通常0.01〜1.0μm 程度である。酸化亜鉛は、
通常明瞭な粒子としては存在しない。
他に電気伝導率を調整するためのガラスフリット、有機
バインダーおよび溶剤が含有される。抵抗体ペーストの
酸化亜鉛の含有量は、好ましくは30〜80wt%、より
好ましくは45〜70wt%程度の範囲が好ましい。ガラ
スフリットの組成については、特に限定されるものでは
ないが、例えば、ケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、ア
ルミナケイ酸ガラス、好ましくはホウケイ酸ガラス等の
ガラスの1種または2種以上を用い、これに必要に応じ
て、CaO,SrO,BaO,MgO,ZnO,Pb
O,Na2O,K2O等の添加物を所定の組成比となるよ
うに混合したものを用いればよい。これらのうち、Si
O2 10〜60wt%、B2O3 5〜30wt%、Al2O3
0〜30wt%、B2O3+Al2O3 5〜40wt%であっ
て、CaO,BaO,ZnOを総計10〜85wt%含有
するものが好ましい。この場合、抵抗体ペースト中のガ
ラスフリットの含有量は、好ましくは0.15〜50wt
%程度である。
ものではなく、セラミックス材のバインダーとして一般
的に使用されているものの中から、適宜選択して使用す
ればよい。このような有機バインダーとしては、エチル
セルロース、アクリル樹脂、ブチラール樹脂等が挙げら
れ、溶剤としてはターピネオール、テルピネオール、ブ
チルカルビトール、ケロシン等が挙げられる。ペースト
中の有機バインダーおよび溶剤の含有量は、特に制限さ
れるものではなく、通常使用されている量、例えば有機
バインダー1〜5wt%、溶剤10〜50wt%程度とすれ
ばよい。
じて各種分散剤等が含有されていてもよい。これらの総
含有量は、1wt%以下であることが好ましい。抵抗体ペ
ーストを誘電体グリーンチップに設ける方法としては、
特に限定されるものではないが、例えばディップ法、ス
クリーン印刷法、好ましくはディップ法等により容易に
設けることができる。
プを、上記と同様な条件で焼成することにより、半導体
化領域が形成される。半導体化領域が形成されたチップ
体に、上記と同様にして第1〜第3の電極層を設ければ
よい。
複合電子部品の第3の構成例を図3に示す。図3におい
て、本発明の他のCR複合電子部品は、誘電体層2と、
内部電極層3と、端子電極4と、メッキ層5と、半導体
化領域7とを有し、半導体化領域7は酸化亜鉛を有す
る。この場合内部電極層3は通常接続される側の端子電
極4とは直接接続されず、半導体化領域7を介して電気
的に接続される。つまり、例えば通常、内部電極層3が
交互にいずれかの端子電極4と接続されている場合に
は、交互に半導体化領域を介して電気的に接続される。
従って、半導体化領域7により得られる抵抗は、内部電
極層3と端子電極4の最小離間距離d5+d6に応じた
抵抗値となる。ここで、図2は半導体化領域をCR複合
電子部品の両方の端子近傍に形成した場合を示すが、い
ずれかをどちらか一方のみに形成してもよく、その場
合、他方の内部電極層3は直接第1の電極層と接続され
る。また、半導体化領域により得られる抵抗値は、d5
またはd6のいずれか一方のみとなる。
てリード線が設けられ、ハンダ付等によりプリント基板
上などに実装され、電源装置などの各種電子機器等に使
用される。
明する。
CO3(平均粒径:2.0μm )およびTiO2(平均粒
径:2.0μm )を用意した。Ba/Tiの原子比は
1.00である。また、これに加えて、BaTiO3 に
対し添加物としてMnCO3 を0.2wt%、MgCO3
を0.2wt%、Y2O3 を2.1wt%、(BaCa)S
iO3 を2.2wt%を用意した。各原料粉末を水中ボー
ルミルで混合し、乾燥した。得られた混合粉を1250
℃で2時間仮焼した。この仮焼分を水中ボールミルで粉
砕し、乾燥した。得られた仮焼粉に、有機バインダーと
してアクリル樹脂と、有機溶剤として塩化メチレンとア
セトンを加えてさらに混合し、誘電体スラリーとした。
得られた誘電体スラリーを、ドクターブレード法を用い
て誘電体グリーンシートとした。
(平均粒径:0.8μm )を用意し、これに有機バイン
ダーとしてエチルセルロースと、有機溶剤としてターピ
ネオールを加え、3本ロールを用いて混練し、内部電極
用ペーストとした。
Cu粉末(平均粒径:3.0μm )と、このCu粉末に
対し、それぞれSi,Cr,Mn,Fe,Zr,Ru,
In,Sn,Sb,Ta,Pt,Ti,PbおよびBi
を各10wt%、および前記Cu粉末に対しホウケイ酸ス
トロンチウムガラスを10wt%添加したものを用意し
た。これに有機バインダーとしてアクリル樹脂と、有機
溶剤としてターピネオールを加え、3本ロールを用いて
混練し、各端子電極用ペーストとした。
数枚積層し、その上にスクリーン印刷法により内部電極
用ペーストの端部が誘電体層用ペーストの端部から交互
に外部に露出するように印刷されたグリーンシートを所
定枚数積層し、最後に内部電極の印刷されていないグリ
ーンシートを所定枚数積層し、熱圧着し、チップ形状
が、焼成後に縦×横×厚みが3.2×1.6×1.0mm
となるように切断し、グーリーンチップを得た。
℃で30分間放置して乾燥した。次いで、加湿したN2
+H2 (H2 3%)還元雰囲気中、1300℃にて3時
間保持して焼成し、さらに、加湿したN2 酸素分圧10
-7気圧の雰囲気にて1000℃に2時間保持し、チップ
体を得た。得られたチップ体の端部に前記Cuを主組成
とする端子電極用ペーストを塗布し、乾燥し、N2 雰囲
気中、850℃で10分間保持して焼成し、高抵抗の端
子電極を形成した。
に、ニッケルメッキ層、スズ−亜鉛合金メッキ層を電解
法を用いて順次形成し、CR複合電子部品を得た。得ら
れたサンプルの静電容量は1μFであった。また、得ら
れた各試料についてESRを測定した。結果を表1に示
す。
抗化しない、つまり添加物を添加しない従来の積層セラ
ミックコンデンサに比べ、端子電極の添加物に応じて等
価直列抵抗が増加し、必要な等価直列抵抗が容易に得ら
れることがわかる。
用ペーストとしてCu粉末に対しSbおよびSiをそれ
ぞれ10wt%添加し、導電材としたものを用いた他は実
施例1と同様にしてサンプルを得た。
にして評価したところ、実施例1の単独添加のサンプル
よりも、等価直列抵抗が増加していることが確認され
た。
225形状とし、端子電極の膜厚を5μm とした他は実
施例1と同様にしてCR複合電子部品を作製した。得ら
れた、各CR複合電子部品の容量を測定したところ10
μFであった。このCR複合電子部品を、DC−DCコ
ンバータのバイパスコンデンサとして用い、スイッチン
グ周波数を100kHz〜40MHzに変化させて動作させ
たところ、発振等による入力電圧の電圧変動現象を生じ
ることなく正常に動作することが確認された。
用ペーストとして、Al:5.5wt%含有するカップリ
ング剤を所定量(Cu粉末に対し10wt%)採取してト
ルエン中に溶解した。これにCu粉末を投入してミキサ
ーにて分散処理し、70℃の乾燥機に入れてそのままト
ルエンを蒸発乾固した。得られた10wt%のAlカップ
リング剤を含む、乾燥Cu粉末を導電材の主組成として
使用した以外は、実施例1と同様にしてCR複合電子部
品を得た。
同様にして評価したところ、実施例1とほぼ同様の結果
が得られた。また、Alに代えてSi,Cr,Mn,N
i,Cu,Zn,Sn,LuおよびTiを用いたところ
ほぼ同様の結果が得られた。
iO2 粒子を所定量(Cu粉末に対して2wt%に相当す
る分量)採取してトルエン中に溶解した。これに,Cu
粉末を投入してミキサーにより分散処理した後、70℃
の乾燥機に入れてそのままトルエンを蒸発乾固した。得
られた2wt%のSiO2 粒子を含む乾燥Cu粉末を導電
材の主組成として用いた他は、実施例1と同様にしてC
R複合電子部品を作製した。
同様にして評価したところ、実施例1とほぼ同様の結果
が得られた。また、SiO2 に代えてAl2O3 ,Cr2
O3,MnO2 ,NiO,Cu2O,CuO,ZnO,S
nO2 ,Lu2O3 およびTiO2 を用いたところほぼ
同様の結果が得られた。
実施例1で作製したCuと添加物との合金とした他は実
施例5と同様にして各サンプルを得た。
同様にして評価したところ、実施例1のサンプルより、
それぞれ等価直列抵抗が増加していることが確認され
た。
電極ペースト用原料として、卑金属のCu粉末に代えて
Ni粉末(平均粒径:0.4μm )を用いたところ、ほ
ぼ同様の結果が得られた。
を形成した後、下記組成の電解浴中に0.5時間浸漬し
ニッケル−リン合金(P=12wt%)からなる第2の電
極層を5μm 双方の電極に形成した。 硫酸ニッケル 25g/リットル 乳酸 30g/リットル プロピオン酸 2.6g/リットル 次亜リン酸ナトリウム 25g/リットル このときのpHは4.5で、温度は90℃であった。さら
に、スズ−鉛合金メッキを3μm 形成し、CR複合電子
部品を得た。得られたサンプルの静電容量は1μFであ
った。
同様にして評価したところ、いずれのサンプルも等価直
列抵抗が増加していることが確認された。
料として、ZnO(平均粒径:0.5μm )を用意し、
これにガラスフリットとしてZnO:63wt%、B2 O
3 :20wt%、SiO2 :11wt%、MnO2 :6wt%
の結晶化ガラスと、SiO2 :53wt%、B2O3 :2
2wt%、Na2O :6wt%、Al2O3 :4wt%、Sr
O:5wt%、CaO:10wt%の非結晶化ガラスと、有
機バインダーとしてアクリル樹脂と、有機溶剤としてタ
ーピネオールを加え、これらを3本ロールを用いて混練
し、電極用抵抗体ペーストを得た。
後、酸化亜鉛抵抗体ペーストを塗布、乾燥し、第3の電
極層用のCu端子電極用ペーストを塗布・乾燥し、N2
の中性雰囲気中、950℃で10分間保持して焼成し、
端子電極を形成した。さらに、Niメッキ、ハンダメッ
キを施し、CR複合部品を得た。
様にして評価したところ、実施例1のサンプルに対し
て、等価直列抵抗が増加していることが確認された。
成工程において、所定の厚みを得るためにグリーンシー
トを数枚積層し、その上にスクリーン印刷法により内部
電極用ペーストの端部と誘電体層用ペーストの端部との
間の距離が総計10μm となるよう印刷されたグリーン
シートを所定枚数積層し、最後に内部電極の印刷されて
いないグリーンシートを所定枚数積層し、熱圧着し、チ
ップ形状が、焼成後に縦×横×厚みが3.2×1.6×
1.0mmとなるように切断し、グーリーンチップを得
た。
トを、ディップ法を用いて塗布し、空気中に80℃で3
0分間放置して乾燥した。次いで、加湿したN2 +H2
(H2 3%)還元雰囲気中、1300℃にて3時間保持
して焼成し、さらに、加湿したN2 酸素分圧10-7気圧
の雰囲気にて1000℃に2時間保持し、焼結体を得
た。その他は実施例1と同様にしてCR複合電子部品の
サンプルを得た。
様にして評価したところ、実施例1のサンプルに対し
て、等価直列抵抗が増加していることが確認された。
成条件を必要とせず、通常の積層セラミックコンデンサ
と同一条件での焼成が可能であり、製造工程も簡単で、
生産コストも安く、CRまたは(L/C)R直列回路が
簡単に得られ、抵抗値の制御も容易であるCR複合電子
部品およびその製造方法を提供できる。
面概略図で、両方の端子電極を高抵抗化した状態を示し
た図である。
断面概略図で、両方の端子電極に第2の電極層として高
抵抗化した導電体層を形成した例である。
した断面概略図で、両方の端子電極近傍に、誘電体層を
半導体化した領域を形成し、この半導体化領域を介して
内部電極と端子電極を電気的に接続した例である。
Claims (9)
- 【請求項1】 誘電体層と内部電極とが交互に積層され
ており、 前記内部電極と、CR複合電子部品の端部に形成された
端子電極とが電気的に接続され、 前記端子電極は導電材の主組成にCuおよび/またはN
iを含有し、 比抵抗6.9×10-6Ω・cm以上であるCR複合電子部
品。 - 【請求項2】 前記端子電極の導電材は、さらにSi,
Cr,Mn,Fe,Zr,Ru,In,Sn,Sb,T
a,Pt,Ti,PbおよびBiの1種または2種以上
を含有し、 無機結合材としてガラスフリットを含有する請求項1の
CR複合電子部品。 - 【請求項3】 前記端子電極は、前記導電材に加えA
l,Si,Cr,Mn,Ni,Cu,Zn,Sn,Lu
およびTi酸化物の1種または2種以上を含有する請求
項1または2のCR複合電子部品。 - 【請求項4】 前記導電材の平均粒径が0.01〜10
0μm である請求項1〜3のいずれかのCR複合電子部
品。 - 【請求項5】 前記無機結合材の平均粒径が0.01〜
30μm である請求項1〜4のいずれかのCR複合電子
部品。 - 【請求項6】 等価回路がCRまたは(LC)R直列回
路を含む請求項1〜5のいずれかのCR複合電子部品。 - 【請求項7】 内部電極がニッケルを含有する請求項1
〜6のいずれかのCR複合電子部品。 - 【請求項8】 前記誘電体層と前記内部電極層とを交互
に積層してグリーンチップを形成し、 これを焼成してチップ体とし、 このチップ体に前記端子電極用のペーストを塗布し、中
性または還元性雰囲気で焼成して請求項1〜7のいずれ
かのCR複合部品を得るCR複合電子部品の製造方法。 - 【請求項9】 Al,Si,Cr,Mn,Ni,Cu,
Zn,Lu,SnおよびTi酸化物の1種または2種以
上を有する有機カップリング剤または有機レジネート類
が溶解された溶液中に、 請求項1または2の導電材粒子を投入して分散し、 これから溶剤を蒸発乾固して導電材とし、 これを端子電極ペーストとしてチップ体に塗布する請求
項8のCR複合電子部品の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP9219110A JPH1154368A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | Cr複合電子部品とその製造方法 |
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JP9219110A JPH1154368A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | Cr複合電子部品とその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1154368A true JPH1154368A (ja) | 1999-02-26 |
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ID=16730417
Family Applications (1)
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JP9219110A Pending JPH1154368A (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | Cr複合電子部品とその製造方法 |
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1997
- 1997-07-30 JP JP9219110A patent/JPH1154368A/ja active Pending
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