JPH1137340A - 熱動弁 - Google Patents

熱動弁

Info

Publication number
JPH1137340A
JPH1137340A JP19747497A JP19747497A JPH1137340A JP H1137340 A JPH1137340 A JP H1137340A JP 19747497 A JP19747497 A JP 19747497A JP 19747497 A JP19747497 A JP 19747497A JP H1137340 A JPH1137340 A JP H1137340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
heating element
thermally
heat
fluid passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19747497A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichiro Nakamu
桂一郎 中務
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ranco Japan Ltd
Original Assignee
Ranco Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ranco Japan Ltd filed Critical Ranco Japan Ltd
Priority to JP19747497A priority Critical patent/JPH1137340A/ja
Publication of JPH1137340A publication Critical patent/JPH1137340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は熱動弁に関し、熱応動素子の放冷効
果を維持すると共に発熱体の防湿を完全にした熱動弁を
実現することを目的とする。 【解決手段】 流体通路31と、該流体通路31の途中に設
けられた弁座32とを有するボデイ21と、前記弁座32に対
設されて流体通路を開閉する弁体24と、該弁体24の弁軸
23の他端に当接した作動軸26を有する熱応動素子27と、
該熱応動素子27を作動させる発熱体28と、前記熱応動素
子27及び発熱体28を収容して前記ボデイ21に結合され、
且つ熱応動素子放冷用の通気孔33が形成されたケース22
とを具備してなる熱動弁において、前記ケース22内部の
熱応動素子27と発熱体28との間に前記発熱体28を密封す
るシール膜36を設けると共に、発熱体28の端子38,38′
を引出すリード線引出し口39をゴムブッシュまたは接着
剤42により封止し、発熱体28を収容した部分のみを気密
構造として成るように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱動弁に関する。詳
しくは、暖房、給湯システムの温水、冷水等の熱媒体の
流れを制御するため、発熱体の温度変化により熱応動素
子の作動部を緩動作的に伸縮作動させ、緩やかな弁の開
閉作動を行う熱動弁についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱動弁は、通常図3に示すよう
に、流体入口1と流体出口2を有する流体通路3と、該
流体通路3の途中に設けられた弁座4とが形成されたボ
ディ5と、流体通路3を開閉する弁体6と、該弁体6に
一端を連結し該弁体を往復移動可能に支持する弁軸7
と、該弁軸7の他端部に当接した作動軸8が温度変化に
より上下に移動するワックスサーモエレメント等の熱応
動素子9と、この熱応動素子9に伝熱的に接触し、通電
により発熱する正特性サーミスタ等の発熱体10と、こ
の熱応動素子9及び発熱体10とを保持してボディ5に
結合されたケース11およびキャップ12と、弁体6を
復帰させる弁スプリング13等を具備して構成されてお
り、ケース11には熱応動素子9を放冷するための通気
用の孔11aが設けられていた。
【0003】そして、開弁しようとするときは発熱体1
0に通電して該発熱体10を発熱させ、その熱量により
熱応動素子9の温度を上昇させ、該熱応動素子9内の作
動媒体を膨張させるることにより作動軸8が突出して弁
体6を開弁状態に保持する。また通電を止めた時は熱応
動素子9の放冷により作動媒体は収縮し、それにより作
動軸8は弁体6に当接されている弁スプリング12のば
ね荷重にて押し戻され没入し、閉弁状態を保ような構造
になっている。
【0004】このような熱動弁は、熱応動素子9の緩慢
な動作により弁体6の開閉時の作動音の発生を防止で
き、また流体の流れのオン・オフの制御に用いた時のウ
オーターハンマー現象の発生を防止することができるた
め、温風暖房、床暖房、給湯器等の冷温水等の熱媒体の
流れを制御する制御弁等に広く利用されている。また最
近は浴室乾燥機や器具の屋外設置等比較的湿度の高くな
る場所での使用が増えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の熱動弁は、熱応動素子9の放冷効果を上げるためケー
ス11の側面部に通気用の孔11aが設けられており、
湿気、水分は発熱体部分に容易進入するため、水が直接
かかるような場所や浴室内等高湿度になる場所への設置
はできなかった。
【0006】このため、図4に示すようにケース11の
側面部に設けた通気用の孔11aを無くし、且つケース
11とボデイ5間をOリング15で、リード線16を引
き出すリード線引出し口17をゴムブッシュ18等でそ
れぞれ封止し、ケース11の内部全体を完全に気密状態
に覆い耐湿構造としたものもある。しかし、このような
耐湿構造の熱動弁は発熱体10から発生した熱がケース
内部に籠もり、熱応動素子9の放冷が悪くなる。このた
め閉弁時間が長くなるという問題が生ずる。さらに万一
弁軸7やOリング19に生じた傷または磨耗により水洩
れが発生した場合には、ケース内部に水が充満して発熱
体10の端子14,14′間が短絡する危険が生ずると
いう問題がある。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、熱応動
素子の放冷効果を維持すると共に発熱体の防水・防湿を
完全にした熱動弁を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の熱動弁に於いて
は、流体通路31と、該流体通路31の途中に設けられ
た弁座32とを有するボデイ21と、前記弁座32に対
設されて流体通路を開閉する弁体24と、該弁体24の
弁軸23の他端に当接した作動軸26を有する熱応動素
子27と、該熱応動素子27を作動させる発熱体28
と、前記熱応動素子27及び発熱体28を収容して前記
ボデイ21に結合され、且つ熱応動素子放冷用の通気孔
33が形成されたケース22とを具備してなる熱動弁に
おいて、前記ケース22内部の熱応動素子27と発熱体
28との間に前記発熱体28を密封するシール膜36を
設けると共に、発熱体28の端子38,38′を引出す
リード線引出し口39をゴムブッシュまたは接着剤42
により封止し、発熱体28を収容した部分のみを気密構
造としたことを特徴とする。
【0009】また、それに加えて、前記シール膜36を
ケース22に気密的に圧接するため該シール膜36を押
しつけるリング37を設け、且つ該リング37の内径部
を熱応動素子27のガイド部とし、熱応動素子27の感
温面が発熱体28の発熱面に平行に当接するように位置
決めするようにしたことを特徴とする。
【0010】この構成を採ることにより、熱応動素子の
放冷効果を通気孔により維持すると共にシール膜により
発熱体の防水・防湿を完全にした熱動弁が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明のの実施の形態を示
す断面図である。本実施の形態は、同図に示すようにボ
ディ21とケース22とよりなる本体20と、弁軸23
を有する弁体24と、該弁体を閉止方向に付勢する弁ス
プリング25と、温度変化により作動軸26が上下に変
位するワックスサーモエレメント等の熱応動素子27
と、この熱応動素子27に伝熱的に接触し、通電により
発熱する正特性サーミスタ等の発熱体28等を具備して
いる。
【0012】そして、ボディ21には流体入口29と流
体出口30を両端に有する流体通路31と、該流体通路
31の途中に形成された弁座32とが設けられており、
該弁座32に弁体24が弁スプリング25により押圧さ
れ着座している。またケース22には熱応動素子27を
収容する空間と、該熱応動素子を放冷するための通気孔
33が形成され、また該ケース22の下部には熱応動素
子27を支持するホルダ34が設けられている。
【0013】熱応動素子27はケース22に収容され、
その作動軸26がスペーサー35を介して弁軸23の上
端に当接している。またケース22の上部には発熱体2
8が収容されており、該発熱体28と熱応動素子27と
の間にシール膜36が挿入され、該シール膜36はリン
グ37によりケース22に押圧され密着している。な
お、該シール膜36には耐熱性を要するためシリコーン
系等のゴム膜が用いられる。
【0014】また、リング37の内径は熱応動素子27
の感熱部分のガイドとなる寸法に設定し、熱応動素子2
7が傾いたり、ずれたりしないように保持し、熱応動素
子27の感熱面と発熱体28の発熱面が均一に接触する
ようにしている。これにより発熱体28と熱応動素子2
7との接触不良による開弁時の応答性の低下を防止する
ことができる。
【0015】また、発熱体28の端子38,38′は絶
縁体の端子ガイド41に圧接され,さらにケース22に
設けられたリード線引出し口39よりリード線40,4
0′により外部に引き出され、該リード線40,40′
はゴムブッシュ又は接着剤42によりリード線引出し口
39に封着されている。従って発熱体28はシール膜3
6とリード線引出し口39に封着されたゴムブッシュ又
は樹脂接着剤42とによりケース22に密封されたこと
になる。なお、43はボデイ21の下部に形成された開
口を塞ぐための蓋、44は弁軸の摺動部をシールするO
リング、45は蓋43をシールするOリングである。
【0016】そして、熱応動素子27にはワックスサー
モエレメント等が用いられるが、ワックスサーモエレメ
ントは内部にワックスが封入されており、温度変化によ
るワックスの体積膨張、収縮変化をダイアフラムを介し
て作動軸26の突出、没入変化に変換する。また、発熱
体28に用いられる正特性サーミスターは一般にはPT
Cヒーターと呼ばれ、酸化物半導体でキューリー点以上
の温度になると急激に電気抵抗が増加するという特性を
有しているため、自己温度制御機能を持ち、定温発熱体
として広く使用されている。
【0017】以上のように構成された本実施の形態は、
発熱体28に通電されていない場合は図1の如く、弁体
24が弁スプリング25のばね圧にて上方に押し上げら
れて弁座32に気密状に接触しており、流体通路31は
閉止状態となっている。また同時に弁軸23を介して熱
応動素子27の作動軸26も上方に押し上げられ没入さ
れた状態となっている。
【0018】また、発熱体28に通電された場合は図2
の如く、発熱体28は発熱し、その熱量は該発熱体28
にシール膜36を介して密着している熱応動素子27の
上部の感熱部を加熱して内部のワックスを体積膨張させ
作動軸26を緩やかに突出させていく。突出した作動軸
26はスペーサー35を介し、弁スプリング25の付勢
力に抗して弁軸23を押し下げ弁体24を開弁作動させ
る。なお、発熱体28に用いられる正特性サーミスター
はその自己温度制御機能により発熱温度を一定に保つた
め通電中は熱応動素子27のワックスサーモエレメント
は常に一定変位量を維持し弁体開度を一定量に保持す
る。
【0019】発熱体28への通電を止めると熱応動素子
27のワックスサーモエレメントはその熱量を通気孔3
3を通して放冷する。これによりワックスの体積が収縮
する。このため、作動軸26は弁スプリング25により
弁軸23及びスペーサー35を介して押圧されて緩やか
に没入し、同時に弁体24も閉弁作動をすることにな
る。
【0020】
【発明の効果】本発明に依れば、弁体を駆動する熱応動
素子及び発熱体を収容したケースに通気孔を設けて熱応
動素子27の放冷効果を維持しつつ、従来の熱動弁と同
様な弁の開閉動作を行うことができ、且つその発熱体
を、シール膜とリード線引出し口に封着したゴムブッシ
ュ又は樹脂接着剤によりケースに密封したことにより、
耐水性、耐湿性を付与することができ、熱応動素子の放
冷効果を有すると共に発熱体の防水・防湿を完全にした
熱動弁が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の発熱体に通電して開弁さ
せている状態を示す図である。
【図3】従来の熱動弁の一例を示す縦断面図である。
【図4】従来の熱動弁の他の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
20…本体 21…ボディ 22…ケース 23…弁軸 24…弁体 25…弁スプリング 26…作動軸 27…熱応動素子 28…発熱体 29…流体入口 30…流体出口 31…流体通路 32…弁座 33…通気孔 34…ホルダ 35…スペーサ 36…シール膜 37…リング 38,38′…端子 39…リード線引出し口 40,40′…リード線 41…端子ガイド 42…ゴムブッシュ又は接着剤 43…蓋 44,45…Oリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路(31)と、該流体通路(3
    1)の途中に設けられた弁座(32)とを有するボデイ
    (21)と、前記弁座(32)に対設されて流体通路を
    開閉する弁体(24)と、該弁体(24)の弁軸(2
    3)の他端に当接した作動軸(26)を有する熱応動素
    子(27)と、該熱応動素子(27)を作動させる発熱
    体(28)と、前記熱応動素子(27)及び発熱体(2
    8)を収容して前記ボデイ(21)に結合され、且つ熱
    応動素子放冷用の通気孔(33)が形成されたケース
    (22)とを具備してなる熱動弁において、 前記ケース(22)内部の熱応動素子(27)と発熱体
    (28)との間に前記発熱体(28)を密封するシール
    膜(36)を設けると共に、発熱体(28)の端子(3
    8,38′)を引出すリード線引出し口(39)をゴム
    ブッシュまたは接着剤(42)により封止し、発熱体
    (28)を収容した部分のみを気密構造としたことを特
    徴とする熱動弁。
  2. 【請求項2】 前記シール膜(36)をケース(22)
    に気密的に圧接するため該シール膜(36)を押しつけ
    るリング(37)を設け、且つ該リング(37)の内径
    部を熱応動素子(27)のガイド部とし、熱応動素子
    (27)の感温面が発熱体(28)の発熱面に平行に当
    接し位置決めするようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の熱動弁。
JP19747497A 1997-07-23 1997-07-23 熱動弁 Pending JPH1137340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19747497A JPH1137340A (ja) 1997-07-23 1997-07-23 熱動弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19747497A JPH1137340A (ja) 1997-07-23 1997-07-23 熱動弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1137340A true JPH1137340A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16375093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19747497A Pending JPH1137340A (ja) 1997-07-23 1997-07-23 熱動弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1137340A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364771A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Ntc Industrial Co Ltd 熱動弁
WO2003064830A1 (fr) * 2002-01-30 2003-08-07 Nippon Thermostat Co., Ltd. Thermoelement
JP2009103138A (ja) * 2009-02-18 2009-05-14 Shimadzu Corp ターボ分子ポンプ
JP2019094952A (ja) * 2017-11-21 2019-06-20 株式会社ノーリツ 熱動弁、熱動弁ユニットおよび温水暖房装置
JP2021032348A (ja) * 2019-08-26 2021-03-01 株式会社不二工機 膨張弁

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002364771A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Ntc Industrial Co Ltd 熱動弁
WO2003064830A1 (fr) * 2002-01-30 2003-08-07 Nippon Thermostat Co., Ltd. Thermoelement
US6817540B2 (en) 2002-01-30 2004-11-16 Nippon Thermostat Co., Ltd. Thermoelement
JP2009103138A (ja) * 2009-02-18 2009-05-14 Shimadzu Corp ターボ分子ポンプ
JP2019094952A (ja) * 2017-11-21 2019-06-20 株式会社ノーリツ 熱動弁、熱動弁ユニットおよび温水暖房装置
JP2021032348A (ja) * 2019-08-26 2021-03-01 株式会社不二工機 膨張弁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2788596B2 (ja) 内燃機関の冷却剤を循環するための電気的に加熱可能なサーモスタット弁
US6820817B2 (en) Adjustable electronic thermostat valve
TW469331B (en) Opening/closing valve
JP5383321B2 (ja) 感温アクチュエータ
KR950001159A (ko) 주변온도 보상장치를 갖는 열응답 밸브
JPH1137340A (ja) 熱動弁
US20020096130A1 (en) Electronically controlled thermostat
JP3320377B2 (ja) 圧力調理器
US3506194A (en) Thermostatic vacuum valve and bimetal element therein
US2310519A (en) Regulating device
JP3745485B2 (ja) サーモスタット弁装置
JPH1137338A (ja) 熱動弁
JP3745486B2 (ja) サーモスタット弁装置
JP2006274898A (ja) サーモエレメントのシール構造
JP7126475B2 (ja) サーモアクチュエータ
JPS61101617A (ja) 冷却水用サ−モスタツト
JPS6143032Y2 (ja)
JP2740303B2 (ja) ヒートモータ式弁
JPH075382Y2 (ja) 感熱アクチュエータ
JPH0746757Y2 (ja) 気化器の自動始動装置
US4388829A (en) Evaporation type barometer
JPS62278391A (ja) 熱動弁
JPH10227324A (ja) ガススプリングの温度補償装置
JP2003294166A (ja) 熱動弁
JP2003294168A (ja) 熱動弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040714

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070320

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20071023

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02