JP7126475B2 - サーモアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、ケースに封入された熱膨張体を加熱可能な加熱体を有するサーモアクチュエータに関する。
サーモアクチュエータは、周囲温度が所定の温度を超えた場合に、ピストンが進出する部品であって、例えば、車両のエンジンの冷却装置の一部を構成するサーモスタットに設けられる。サーモスタットに関する従来技術として、特許文献1に開示される技術がある。
図7は、特許文献1の図4を左右に反転させて一部を修正し、符号を振り直した図である。サーモスタット100は、バルブを開閉するサーモアクチュエータ101と、サーモアクチュエータ101の感温部101a側の部位を保持している第1の保持部102と、サーモアクチュエータ101のピストン104を支持している支持部101b側の部位を保持している第2の保持部105と、を有している。第2の保持部105には、冷却水の流路103が設けられている。
エンジンが暖まると、流路103を流れる冷却水の温度が上昇し、感温部101aに封入されたワックス101c(熱膨張体)が膨張する。ワックス101cが膨張すると、ピストン104が支持部101bから進出して、バルブが開く。冷却水は、ラジエータに流れ、冷却ファンによって冷却される。冷却された冷却水によりエンジンが冷却される。
さらに、サーモスタット100には、感温部101aを強制的に加熱可能なヒータ106(加熱体)が設けられている。そのため、冷却水の温度が低温であっても、ヒータ106により感温部101aを加熱させることにより、サーモアクチュエータ101を作動させることができる。
特開2006-274898号公報
サーモアクチュエータ101の支持部101bには、付勢部材107が取り付けられている。サーモアクチュエータ101は、ヒータ106に向けて付勢される。そのため、感温部101aは、ヒータ106に密着し、ヒータ106からワックス101cへの伝熱効率が高まる。サーモアクチュエータ101の応答性が向上する。
ヒータ106が発する熱の一部は、第1の保持部102を介して、流路103を流れる冷却水に逃げてしまう。そのため、ワックス101cを加熱するための必要な熱量は、冷却水に逃げる熱量も考慮する必要がある。この場合、ヒータ106の消費電力も大きくなる。そこで、ヒータ106を感温部101aに内蔵して、ヒータ106によりワックス101cを直接加熱させることも考えられる。しかし、単にヒータ106を内蔵しただけでは、応答性の向上に限界があり、改良することが望ましい。
本発明は、ヒータを内蔵するサーモアクチュエータについて、ヒータの熱に対する応答性を向上させる技術の提供を課題とする。
請求項1によれば、筒状のケースと、このケースに封入されて周囲温度に応じて膨張及び収縮する熱膨張体と、一部が前記ケースに収納されているピストンと、前記ケースに内蔵され前記熱膨張体を強制的に加熱可能な加熱体と、を有し、
前記ピストンは、前記ケースに対して、前記熱膨張体の膨張及び収縮に応じて進退するサーモアクチュエータにおいて、
前記加熱体は、前記ピストンの進出方向に延びている筒状の延出部を有しており、この延出部は、前記熱膨張体の一部を囲っており、
前記ピストンが最も後退している状態において、前記延出部の延出長さは、前記ピストンの少なくとも後端部を囲うことが可能な長さに設定されており、
前記ピストンの前記後端部の外周面は、前記ピストンの後方に向かうに連れて縮径しており、
前記延出部の内面は、前記ピストンの前方に向かうに連れて拡径する拡径面と、前記拡径面よりも前記ピストンの前方側に位置していると共に一定の径の内周面と、を有している、ことを特徴とするサーモアクチュエータが提供される。
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記延出部は、前記ピストンの径方向に貫通している貫通部を有している。
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記ケースの内周面と、前記加熱体の外周面との間には、断熱部が設けられている。
請求項1では、熱膨張体を加熱可能な加熱体は、ピストンの進出方向に延びている筒状の延出部を有している。この延出部は、熱膨張体の一部を囲っている。そのため、加熱体は、ケースに封入された熱膨張体のうち、延出部に囲われた部分を局所的に融解させることができる。さらに、延出部は、延出部に囲われた熱膨張体と、ケースの周囲を流れる流体との間を断熱する役割も果たす。そのため、延出部に囲われた熱膨張体に加えられた熱は、外部へ逃げにくくなる。結果、加熱体が発する熱に対するサーモアクチュエータの応答性が向上する。
上記の通り、延出部は筒状を呈している。そのため、延出長さ(筒の長手方向の寸法)の調整により、延出部により加熱される熱膨張体の分量を変更することができ、サーモアクチュエータのピストンのリフト量の調整が可能となる。
加えて、ピストンが最も後退している状態において、延出部の延出長さは、ピストンの少なくとも後端部を囲うことが可能な延出長さに設定されている。即ち、ピストンが最も後退している状態において、ピストンの後端部は、筒状の延出部の内部に位置している。そのため、延出部は、ピストンの後端部の後方の領域のみならず、後端部の外周の環状の領域も加熱することができる。サーモアクチュエータの応答性がさらに向上する。
請求項では、延出部は、延出部の径方向に貫通している貫通部を有している。延出部に囲われた熱膨張体は、流体の温度を感知しやすくなる。さらに、延出部の内部と外部は、この貫通部を介して連通可能となる。そのため、熱膨張体は、貫通部を通過して流動可能となる。流体の熱により熱膨張体が膨張した場合、膨張した熱膨張体が貫通部を通過して延出部の内部に入り込みピストンを押し出すことが可能となる。サーモアクチュエータについて、加熱体の熱に対する応答性と、流体の熱に対する応答性を両立させることができる。
請求項では、ケースの内周面と、加熱体の外周面との間には、断熱部が設けられている。そのため、加熱体から生じる熱がケースを介して外部に放熱されることを抑制できる。加熱体の消費電力を低減することができる。
実施例1による加熱体を有する排熱回収装置の斜視図である。 図1に示されたサーモアクチュエータの断面図である。 図3(a)は、図2に示されたサーモアクチュエータの加熱体を説明する図である。図3(b)は、図3(a)に示された加熱体の斜視図である。 図4(a)は、実施例2による加熱体を有するサーモアクチュエータを説明する図である。図4(b)は、図4(a)に示された加熱体の斜視図である。図4(c)は、実施例2の変形例1による加熱体の斜視図である。 実施例2の作用図である。 図6(a)は、実施例2の変形例2による加熱体の斜視図である。図6(b)及び図6(c)は、図6(a)に示された加熱体を有するサーモアクチュエータの断面図である。 従来の技術基本構成を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図中Frはサーモアクチュエータのピストンの進出方向、Rrはピストンの後退方向を示している。
<実施例1>
図1には、実施例によるサーモアクチュエータ10を備えた排熱回収装置11が示されている。この排熱回収装置11は、導入部12と、この導入部12と連通して排気ガス及び冷却水の熱交換を行う熱交換器13と、導入部12に接続されて熱交換器13を迂回して排気ガスを流すことのできるバイパス管14と、バイパス管14が接続するバルブ室15と、熱交換器13とバルブ室15とを接続している接続管16と、このバルブ室15に接続され、バイパス管14又は熱交換器13を通過した排気ガスが排出される排出部17と、を有している。
熱交換器13には、冷却水を導入する導入管21と、熱交換器13の内部を通過した冷却水を排出する第1の配管22とが、接続している。サーモアクチュエータ10には、第1の配管22と、サーモアクチュエータ10の内部を通過した冷却水を排出する第2の配管23とが、接続している。
バルブ室15内には、バイパス管14の末端を開閉するバルブ(図示せず)が設けられている。バルブが閉じられた状態では、導入部12から導入された排気ガスは、熱交換器13の内部を通過して、排気ガスと冷却水との熱交換が行われる。その後、排気ガスは、バルブ室15を通過して、排出部17から排出される。熱交換により冷却水が所定の温度を超えると、サーモアクチュエータ10が作動し、バルブが開く。バルブが開いている状態では、排気ガスは、バイパス管14の内部を通過して、排出部17から排出される。
上記の通り、サーモアクチュエータ10は、熱交換器13の内部を流れる冷却水の温度に応じて作動するが、後述する加熱体により強制的に加熱することにより、作動可能である。
図2を参照する。サーモアクチュエータ10は、周囲温度を感知する円柱状の感温部30と、この感温部30を収納している筒状の第1のケース半体40と、感温部30により駆動されるロッド51と、ロッド51を後退する方向に付勢している付勢部材52と、ロッド51及び付勢部材52を収納している第2のケース半体50と、からなる。
感温部30は、筒状の感温ケース60(ケース)と、感温ケース60の筒部61に封入されているワックス31(熱膨張体)と、感温ケース60に内蔵されているヒータ70(加熱体)と、感温ケース60に対して進退可能なピストン32と、ピストン32の後端部32aを含む部位を包んでいるスリーブ33と、進退するピストン32の支持穴34aを備えていると共に感温ケース60の開口62を塞いでいる蓋34と、からなる。
第1のケース半体40は、ヒータ70を給電する2本の給電コード41、41が挿通可能な挿通穴42aが設けられた底部42と、感温ケース60の筒部61を収納している第1の筒部43と、感温ケース60の鍔部63が当接している第1のフランジ部44と、からなる。
感温ケース60の外周面64の端部64aには、シール部材35が設けられている。感温ケース60の鍔部63の当接面63aには、シール部材36が設けられている。
第1の筒部43は、第1の配管22及び第2の配管23と接続している。第1の筒部43には、第1の配管22が差し込まれている第1の差込口25と、第2の配管23が差し込まれている第2の差込口26が設けられている。
第2のケース半体50は、第1のフランジ部44と共に感温ケース60の鍔部63を挟み込んでいる第2のフランジ部53と、付勢部材52及びロッド51を収納している第2の筒部54と、ロッド51が貫通している穴55aが設けられている第2の底部55と、からなる。第2の底部55の内側には、ロッド51を支持する軸受部81が設けられている。
軸受部81は、ブッシュ82と、ブッシュ82を第2のケース半体50の第2の底部54に固定する固定部83と、からなる。ロッド51の前端51aには、バルブを開閉するフック部材84が設けられている。ロッド51の後端51bには、ロッド51の進退量を規定するストッパ85が設けられている。
付勢部材52の一端52aは、ストッパ85に当接している。付勢部材52の他端52bは、固定部83に当接している。第2の底部55の外側には、可撓性を有しロッド51のうち第2のケース半体50から突出した部位を覆うブーツ56が取付けられている。
第1のケース半体40と、第2のケース半体50とは、締結構造で一体化されている。詳細には、第1のケース半体40と、第2のケース半体50とは、2組のボルト45及びナット46で締結される。なお、第1のケース半体40と第2のケース半体50との締結には、溶接や、かしめ等の任意の方法を採用してもよい。
図3(a)及び図3(b)を参照する。ヒータ70は、円柱状の本体部71と、この本体部71の前端面72の周縁部72aから前方(ピストン32の進出方向)に延びている延出部90と、を有している。
延出部90は、筒状を呈しており、ワックス31の一部を囲っている。延出部90の中心は、ピストン32の進退方向の中心線CL1と一致する。本体部71の直径と、延出部90の外径は、等しい。2本の給電コード41、41は、本体部71の後端面73から延びている。
感温ケース60と、ヒータ70との間には、環状の第1のシール部材65及び第2のシール部材66が設けられている。
本体部71と延出部90との境界70aには、第1のシール部材65を保持する第1の環状溝74が設けられている。
第1の環状溝74は、ヒータ70の外周面70bに対して凸状に設けられている2つの第1の凸部75、75から構成されている。2つの第1の凸部75、75は、前後方向(ピストンの進退方向)に互いに間隔を空けて設けられている。前側の第1の凸部75は、本体部71の前端面72よりも前方に位置している。
本体部71の後端71aには、第2のシール部材66を保持する第2の環状溝76が設けられている。
第2の環状溝76は、ヒータ70の外周面70bに対して凸状に設けられている2つの第2の凸部77、77から構成されている。2つの第2の凸部77、77は、前後方向に互いに間隔を空けて設けられている。後側の第2の凸部77は、本体部71の後端面73と同一平面上の面を有している。
ヒータ70が、感温ケース60に嵌合した状態において、各々のシール部材65、66は、感温ケース60の内周面60aに密着している。感温ケース60の内周面60aと、ヒータ70の外周面70bとの間には、隙間C(断熱部)が設けられている。
延出部90の内面91は、ピストン32の前方に向かうに連れて拡径する拡径面92と、一定の径の内周面93と、を有している。
感温ケース60のなかの、ヒータ70の前端面72よりも前方の領域には、ワックス31が充填されている。筒状の延出部90に囲われた領域と、感温ケース60の内周面60a及び延出部90の外周面94との間の領域には、ワックス31が充填されている。
ピストン32が最も後退している状態において、ピストン32の後端部32aは、筒状の延出部90の内部に位置している。即ち、延出部90の延出長さは、ピストン32の後端部32aを囲うことが可能な長さに設定されており、ピストン32の後端部32aは、延出部90の内周面93に囲われている。
<実施例2>
図4(a)には、図4(b)に示された実施例2によるヒータ70Aを有するサーモアクチュエータ10Aの一部が示されている。実施例1のサーモアクチュエータ10と共通する構成については、実施例1と同一の符号を付すると共に説明は省略する。
実施例1によるヒータ70の延出部90(図3(b)参照)と比較すると、実施例2によるヒータ70Aの延出部90Aの延出長さが長い。延出部90Aの前端90Aaは、感温ケース60の鍔部63の当接面63aと同じ位置に位置している。
さらに、延出部90Aは、前端90Aaから後方へ延びている複数のスリット95(貫通部)を有している。複数のスリット95は、周方向に互いに等間隔に形成されている。
図4(c)には、実施例2の変形例1によるヒータ70Bが示されている。ヒータ70Bの延出部90Bは、周方向に断続的に形成された複数の貫通穴96(貫通部)を有している。各々の貫通穴96は、周方向に等間隔に位置しており、かつ、前後方向(進退方向)に互いに隣り合っている。
次に、実施例の効果について説明する。
図5には、実施例2のサーモアクチュエータ10Aの一部が示されている。ワックス31を加熱可能なヒータ70Aは、本体部71と、本体部71の前端面72(図3参照)からピストン32の前方に延びている延出部90Aと、を有している。この延出部90Aは、筒状を呈しており、ワックス31の一部を囲っている。そのため、ヒータ70Aは、感温ケース60に封入されたワックス31のうち、延出部90Aに囲われた部分を局所的に融解させることができる。さらに、延出部90Aは、延出部90Aに囲われたワックス31と、感温ケース60の周囲を流れる流体との間を断熱する役割も果たす。そのため、延出部90Aに囲われたワックス31に加えられた熱は、外部へ逃げにくくなる。結果、ヒータ70Aが発する熱に対するサーモアクチュエータ10Aの応答性が向上する。
上記の通り、延出部90Aは筒状を呈している。そのため、延出長さ(筒の長手方向の寸法)の調整により、延出部90Aにより加熱されるワックス31の分量を変更することができ、サーモアクチュエータ10Aのピストン32のリフト量の調整が可能となる。
加えて、延出部90Aは、ピストン32が最も後退している状態において、ピストン32の少なくとも後端部32aを囲うことが可能な延出長さに設定されている。そのため、延出部90は、ピストン32の後端部32aの後方側の領域A1のみならず、後端部32aの外周の環状の領域A2も加熱することができる。サーモアクチュエータ10Aの応答性がさらに向上する。なお、上記の実施例2の効果は、実施例1でも発揮される。
図4(b)及び図5を参照する。加えて、実施例2の延出部90Aは、前端90Aaから後方へ延びている複数のスリット95を有している。スリット95の深さDは、ピストン32が最も後退した状態における、延出部90Aに対するピストン32の侵入深さI(ピストン32を包むスリーブ33の厚みも含む)と、等しくなるように設定されている。そのため、矢印(1)に示されるように、感温ケース60の外部を流れる冷却水の熱は、延出部90Aに囲われた領域内のワックス31へ伝わりやすくなる。ワックス31は、冷却水の温度を感知しやすくなる。
さらに、延出部90Aに囲われた領域と外部とは、このスリット95を介して連通可能となる。そのため、ワックス31は、スリット95を通過して流動可能となる。冷却水の熱によりワックス31が膨張した場合、膨張したワックス31がスリット95を通過して延出部90Aの内部に入り込みピストン31を押し出すことが可能となる。ワックス31が延出部90に囲われている場合であっても、サーモアクチュエータ10Aについて、ヒータ70Aの熱に対する応答性と、冷却水の熱に対する応答性を両立させることができる。
図4(c)を参照する。貫通穴96を有するヒータ70Bも同様の効果を有する。なお、貫通穴96は、延出部90B内に侵入するピストン32(図5参照)を囲むように設けることが望ましい。
図5を参照する。加えて、感温ケース60の内周面60aと、ヒータ70Aの外周面70bとの間には、隙間Cが設けられている。この隙間Cは断熱層となり、本体部71が発する熱が感温ケース60を介して外部に放熱されることを抑制でき、ヒータ70Aからワックス31へ熱を無駄なく伝えることができる。さらに、ヒータ70Aの消費電力も低減することができる。なお、隙間Cに断熱材を設けても良い。
なお、ヒータ70Aの表面は、給電回路と電気的に遮断される構造である。そのため、ワックス31に金属粉を混合することで、ワックス31の熱伝導性が高まり、ヒータ70A及び冷却水の双方に対するサーモアクチュエータ10Aの応答性を高めることができる。ヒータ70Aは、温度上昇に伴い内部抵抗が上昇することで自己温度制御が可能となる。そのため、ワックス31の熱分解を防止できる。
実施例2の変形例2について説明する。図6(a)を参照する。ヒータ70Cの延出部90Cは、スリット95(図4(b)参照)よりも周方向に幅の広い第1の切欠き部97及び第2の切欠き部98を有している。
図6(b)及び図6(c)を参照する。第1の切欠き部97と、第2の切欠き部98とは、周方向に互いに180度ずれている。中心線C1と直交する直交線C2は、第1の切欠き部97、及び、第2の切欠き部98を通過すると共に、第1の差込口25C及び第2の差込穴26Cを通過している。
なお、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。例えば、サーモアクチュエータをスリーブタイプのサーモスタットに採用した場合、スリーブ形状は、ゴムブロック部のボリュームが少なく、ピストンの形状に倣った(テーパー)形状の方がワックス量と作動性の点で望ましい。
本発明のサーモアクチュエータは、排熱回収装置に好適である。
10…サーモアクチュエータ
25C…第1の差込口
26C…第2の差込口
30…感温部
31…ワックス(熱膨張体)
32…ピストン、32a…後端部
60…感温ケース
65…内周面
66…第1のシール部材
67…第2のシール部材
70…ヒータ(加熱体)、70b…外周面
71…本体部
74…第1の環状溝
75…第1の凸部
76…第2の環状溝
77…第2の凸部
90、90A、90B、90C…延出部
95…スリット
96…貫通穴
97…第1の切欠き部
98…第2の切欠き部

Claims (3)

  1. 筒状のケースと、このケースに封入されて周囲温度に応じて膨張及び収縮する熱膨張体と、一部が前記ケースに収納されているピストンと、前記ケースに内蔵され前記熱膨張体を強制的に加熱可能な加熱体と、を有し、
    前記ピストンは、前記ケースに対して、前記熱膨張体の膨張及び収縮に応じて進退するサーモアクチュエータにおいて、
    前記加熱体は、前記ピストンの進出方向に延びている筒状の延出部を有しており、この延出部は、前記熱膨張体の一部を囲っており、
    前記ピストンが最も後退している状態において、前記延出部の延出長さは、前記ピストンの少なくとも後端部を囲うことが可能な長さに設定されており、
    前記ピストンの前記後端部の外周面は、前記ピストンの後方に向かうに連れて縮径しており、
    前記延出部の内面は、前記ピストンの前方に向かうに連れて拡径する拡径面と、前記拡径面よりも前記ピストンの前方側に位置していると共に一定の径の内周面と、を有している、ことを特徴とするサーモアクチュエータ。
  2. 前記延出部は、前記延出部の径方向に貫通している貫通部を有している、ことを特徴とする請求項1に記載のサーモアクチュエータ。
  3. 前記ケースの内周面と、前記加熱体の外周面との間には、断熱部が設けられている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサーモアクチュエータ。
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