JPH11354104A - 非水電解液二次電池及び電極の製造方法 - Google Patents

非水電解液二次電池及び電極の製造方法

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JPH11354104A
JPH11354104A JP11074117A JP7411799A JPH11354104A JP H11354104 A JPH11354104 A JP H11354104A JP 11074117 A JP11074117 A JP 11074117A JP 7411799 A JP7411799 A JP 7411799A JP H11354104 A JPH11354104 A JP H11354104A
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JP
Japan
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secondary battery
silane compound
electrolyte secondary
negative electrode
aqueous electrolyte
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Application number
JP11074117A
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English (en)
Inventor
Miho Ito
みほ 伊藤
Kyohei Usami
恭平 宇佐美
Ryuichiro Shinkai
竜一郎 新開
Hiroshi Uejima
啓史 上嶋
Kenichiro Kami
謙一郎 加美
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の非水電解液二次電池よりもリテンション
容量が小さく、より高い充放電効率と、より優れた充放
電サイクル特性とを有する非水電解液二次電池を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 本発明の非水電解液電池は、リチウムイ
オンを放出及び吸蔵する正極10と、正極10から放出
されたリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極20と、
正極10及び負極20の間に介在して該リチウムイオン
を移動させる非水電解液30とから構成される非水電解
質電池において、正極10及び負極20の少なくとも一
方は、アルコキシ基を有するシラン化合物、及びフッ素
系界面活性剤の少なくとも一方で処理されていることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解液を備え
る非水電解液二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、リチウムイオンを放出及び吸
蔵する正極と、該正極から放出されたリチウムイオンを
吸蔵及び放出する負極と、該正極及び該負極の間に介在
して該リチウムイオンを移動させる非水電解液とから構
成される非水電解液二次電池がある。その非水電解液に
は、LiPF6などのリチウム塩をエチレンカーボネー
トなどの有機溶媒に溶解したものが多用されている。
【0003】このように電解液に有機溶媒が用いられて
いる電池では、リチウムイオンが電極に吸蔵される時に
電極界面で副反応が発生すると、吸蔵されたリチウムイ
オンの一部で放出不能になるものが生じることがある。
このように放出不能となったリチウムイオン量はリテン
ション容量と呼ばれる。従来の電池では、このリテンシ
ョン容量が大きく、十分満足される充放電効率及び充放
電サイクル特性が得られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであり、従来の非水電解液二次電池よ
りもリテンション容量が小さく、より高い充放電効率
と、より優れた充放電サイクル特性とを有する非水電解
液二次電池を提供することを課題とする。また、非水電
解液二次電池に、より高い充放電効率と、より優れた充
放電サイクル特性とを確実に付与することのできる電極
の製造方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、リチウム
イオンを放出及び吸蔵する正極と、該正極から放出され
たリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極と、該正極及
び該負極の間に介在して該リチウムイオンを移動させる
非水電解液とから構成される非水電解液二次電池におい
ては、正極及び負極の少なくとも一方の電極活物質の表
面に、水酸基やカルボキシル基など、非水電解液と反応
性の高い官能基が存在し、こうした官能基が、リチウム
イオンが電極に吸蔵される時に電極界面で発生する副反
応に関与していると考えた。
【0006】そこで、本発明者らは、こうした官能基に
よる副反応を抑制することを目的として、正極及び負極
の少なくとも一方をアルコキシ基を有するシラン化合
物、及びフッ素系界面活性剤の少なくとも一方で処理す
ることを試みた。そして、その電極を非水電解液二次電
池に用いたところ、電池のリテンション容量が低下し、
充放電効率及び充放電サイクル特性がともに向上してい
ることを発見した。本発明は、このような知見に基づい
てなされたものである。
【0007】すなわち、本発明の非水電解液二次電池
は、リチウムイオンを放出及び吸蔵する正極と、該正極
から放出されたリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極
と、該正極及び該負極の間に介在して該リチウムイオン
を移動させる非水電解液とから構成される非水電解液二
次電池において、前記正極及び前記負極の少なくとも一
方は、アルコキシ基を有するシラン化合物、及びフッ素
系界面活性剤の少なくとも一方で処理されていることを
特徴とする。
【0008】この非水電解液二次電池では、従来の非水
電解液二次電池よりもリテンション容量が小さいため、
より高い充放電効率と、より優れた充放電サイクル特性
とが得られる。リテンション容量が小さくなったのは、
前記シラン化合物及び前記フッ素系界面活性剤の少なく
とも一方が、電極表面に化学的に安定な皮膜を形成する
ことで、電極と電解液との副反応を抑制しているからと
考えられる。
【0009】このようにシラン化合物より形成された皮
膜が電極の表面で安定に存在するためには、電池の充放
電反応時に電極の表面で起こる酸化還元反応に対しても
安定でなければならない。特に、リチウム二次電池にお
いては、正極が3.5V〜4.5V(v.s.Li)の
強い酸化雰囲気に曝され、負極は0V〜1.0Vの強い
還元雰囲気にさらされる。それゆえ、正極に用いるシラ
ン化合物には耐酸化性をもたせるとともに、負極に用い
るシラン化合物には耐還元性を持たせることにより、従
来よりも化学的安定性を一層高めることができ、サイク
ル特性の向上を図ることができる。
【0010】さらに、本発明者らは、前記処理におい
て、予めアルコキシ基を有するシラン化合物と水とを含
む処理液で処理した電極活物質を用いて電極を成形し
た。その電極を非水電解液二次電池に用いたところ、そ
の電池でより高い充放電効率と、より優れた充放電サイ
クル特性とを確実に得ることができることを見出した。
このことから、前記処理では、電極活物質をあらかじめ
アルコキシ基を有するシラン化合物と水とを含む処理液
で処理することが好ましい。ここで用いる処理液中には
水が含まれており、この水とシラン化合物のアルコキシ
基との反応でシラノールができ、このシラノールと電極
活物質表面の官能基との脱水縮合反応により、電極活物
質の表面にシラン化合物層が形成される。
【0011】このように処理液中の水の存在で、シラン
化合物層と電極活物質の表面との結合が強固になる。従
って、こうして処理された電極活物質より成形された電
極を非水電解液二次電池に用いれば、より高い充放電効
率と、より優れた充放電サイクル特性とを得ることがで
きる。一方、本発明者らは、サイクル劣化が、正極活物
質の界面での副反応に伴ってリチウムの消耗が起こる機
構によって起こることに着目し、正極活物質の表面をあ
らかじめ、アルコキシ基を有するシラン化合物を含む処
理液で処理して、正極活物質の表面にシラン化合物より
なるシラン化合物層を形成することにより、正極活物質
表面の反応性を低減して、電解液の分解反応を抑制する
ことができることを見出した。
【0012】また、サイクル劣化が、リチウムが負極に
吸蔵されるときに、図5に示されるように負極表面上の
反応性の高い官能基(水酸基やカルボキシル基)と、リ
チウムとが反応して、リチウムが失活する機構によって
起こることに着目して、負極活物質の表面に存在する電
解液と反応性の高い官能基を、あらかじめアルコキシ基
を有するシラン化合物を含む処理液で処理して、負極活
物質の表面にシラン化合物よりなるシラン化合物層を形
成することにより、電解液の分解反応を抑制することが
できることを見出した。
【0013】上記課題を解決する本発明の電極の製造方
法は、これらの知見に基づいてなされたものである。す
なわち、本発明の電極の製造方法は、電極活物質をあら
かじめアルコキシ基を有するシラン化合物を含む処理液
に曝して、該電極活物質の表面部にシラン化合物よりな
るシラン化合物層を形成した後、該シラン化合物層が形
成された該電極活物質と、結着剤と、溶剤とを混合して
スラリー状の合剤を調製し、該合剤を集電体に塗布して
乾燥させることにより電極を製造することを特徴とす
る。
【0014】この非水電解液二次電池では、電極活物質
をあらかじめ処理液で処理するため、確実にシラン化合
物層が電極活物質の表面に形成されることになる。こう
して得られた電極は、従来の電極よりも、非水電解液二
次電池に対して、より高い充放電効率と、より優れた充
放電サイクル特性とを確実に付与することができる。こ
のとき、前記処理液には水を含むもの、すなわちアルコ
キシ基を有するシラン化合物と水とを含むものを用いる
ことが好ましい。前述したように、処理液中の水の存在
で、シラン化合物層と電極活物質の表面との結合が強固
になる。従って、こうして製造された電極は、処理液に
は水を含まないものを用いて製造した電極よりも、非水
電解液二次電池に対して、より一層高い充放電効率と、
より一層優れた充放電サイクル特性とを確実に付与する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の非水電解液二次電池で
は、コイン型電池やボタン型電池、円筒型電池、角型電
池等の公知の電池構造をとることができる。正極には公
知の正極活物質を用いることができるが、正極活物質は
LiCoO 2、LiNiO2及びLiMn24の少なくと
も一種からなることが好ましい。これらのリチウムと遷
移金属との複合酸化物は、電子とリチウムイオンの拡散
性能に優れ、高い充放電効率と良好な充放電サイクル特
性とが得られる。中でも、LiMn24は、マンガンの
資源が豊富であることから低コスト化を図ることができ
る。
【0016】また、負極には公知の負極活物質を用いる
ことができるが、負極活物質は主として炭素からなるこ
とが好ましい。中でも結晶性の高い天然黒鉛や人造黒鉛
などからなるものを用いることが好ましい。このような
結晶性の高い炭素材を用いることにより、負極のリチウ
ムイオンの受け渡し効率を向上させることができる。正
極および負極のいずれも、電極活物質を集電体上に塗設
した電極を用いることが好ましい。
【0017】非水電解液にも公知のものを用いることが
できるが、特に、エチレンカーボネート、プロピレンカ
ーボネートなどの高誘電率の主溶媒と、ジメチルカーボ
ネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネ
ートなどの低粘性の副溶媒との混合有機溶媒に、支持電
解質としてLiPF6 やLiBF4、LiAsF6、Li
N(SO2CF33、LiC(SO2CF32などのリチ
ウム塩を溶解させたものを用いることが好ましい。ま
た、副溶媒として、ジメトキシエタン、テトラヒドロフ
ラン及びブチルラクトンなどを用いてもよい。
【0018】本発明の非水電解液二次電池では、アルコ
キシ基を有するシラン化合物、及びフッ素系界面活性剤
の少なくとも一方で処理された電極が用いられる。以
下、断らない限り、「処理する」とは、アルコキシ基を
有するシラン化合物、及びフッ素系界面活性剤の少なく
とも一方で処理することを意味するものとする。本発明
では、成形された電極を処理してもよいが、電極活物質
をあらかじめアルコキシ基を有するシラン化合物、及び
フッ素系界面活性剤の少なくとも一方で処理してもよ
い。後者の処理の方が電極活物質を確実に処理すること
ができる。
【0019】処理する方法としては特に限定されない
が、例えば、前記シラン化合物及び前記フッ素系界面活
性剤が所定量含まれる処理液を調整した後、この処理液
を電極又は電極活物質に塗布する方法、あるいはこの処
理液中に電極又は電極活物質を浸漬する方法などが挙げ
られる。電極活物質を処理する場合には、後者の方が容
易に処理することができる。また、ここに挙げた2つの
方法において、処理溶液中のシラン化合物及びフッ素系
界面活性剤の含有量は、電極の面積又は電極活物質の比
表面積、並びに処理時間等によって決定される。
【0020】ところで、前記シラン化合物のアルコキシ
基として、例えば表1に示される各種のアルコキシ基が
挙げられる。
【0021】
【表1】
【0022】前記シラン化合物はシランカップリング剤
であることが好ましい。電極に存在する、非水電解液と
反応性の高い官能基を、シランカップリング剤により置
換することにより、官能基の反応性を低減させることが
できる。このシランカップリング剤は、アルキル基系、
フッ素系、イソシアネート系及びアミノ系の少なくとも
一種の系の有機官能基を有することが好ましい。
【0023】また、シランカップリング剤は、化学式1
で示されるものであることが好ましい。
【0024】(化1)Y−Si−X3 {Y:CH3 (CH2 n (n=0〜10)、CF
3 (CF2 n (CH2 2(n=0〜10)、O=C
=N(CH2 n (n=0〜10)、CH2OCHCH2
O(CH2n(n=0〜10)、NH2(CH22NH
(CH2n(n=0〜10)、あるいはNH2 (C
2 n(n=0〜10)} {X:O−R (R:(CH2 n CH3 (n=0〜1
0)、COCH3 、NCCH3 CH3 、NC2 5 CO
CH3 又はCCH3 CH2 )の加水分解性基} 上記に挙げたY基の好適な例(No.1〜No.4、N
o.7及びNo.10)を表2に示す。また、No.
5、No.6、No.8、No.9及びNo.11の官
能基をもつシランカップリング剤を用いてもよい。
【0025】
【表2】
【0026】ところで、前記正極の処理で用いる前記シ
ラン化合物は、耐酸化性に優れた分子構造を有すること
が好ましい。また、前記負極の処理で用いる前記シラン
化合物は、耐還元性に優れた分子構造を有することが好
ましい。ここで、前記シランカップリング剤の耐酸化性
及び耐還元性は、Y基の構造によって異なることが、電
子計算機を用いた分子軌道計算シミュレーションによっ
て明らかとなった。この分子軌道計算に用いたソフトウ
ェアは、一般に広く知られているMOPAC(ver.
7)を用い、Austin Model1(AM1法)
に基づく半経験的な分子軌道計算を行った。例えば、表
2に示した官能基をY基として有するシランカップリン
グ剤について分子軌道計算を行ったところ、表2に示さ
れる計算結果を得た。
【0027】なお、耐酸化性の指標は、最高被占軌道
(HOMO:Highest occupied Mo
lecular Orbital)のエネルギー準位で
あり、その準位の大きさ(HOMO値)が小さいものほ
ど耐酸化性に優れる。また、耐還元性の指標は、最低空
軌道(LUMO:Lowest Unoccupied
Molecular Orbital)のエネルギー準
位であり、その準位の大きさ(LUMO値)が大きいも
のほど耐還元性に優れる。
【0028】すなわち、電極表面にシラン化合物によっ
て形成される皮膜の耐熱化、耐還元性は、シランカップ
リング剤のY基の構造に依存し、耐酸化性の優れたY基
を有するシラン化合物皮膜を正極に形成し、耐還元性の
優れたY基を有するシラン化合物皮膜を負極に形成する
ことで、電極表面の皮膜は、より一層安定化する。その
結果、非水電解液二次電池において、より一層のサイク
ル特性の向上を図ることができる。
【0029】こうした耐酸化性に優れるシランカップリ
ング剤として、−9.7eV以下のHOMO値を有する
ものが好ましく、例えば、メチルトリメトキシシラン
や、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、
3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシランを挙げることが
できる。
【0030】また、耐還元性に優れるシランカップリン
グ剤として、1eV以上のLUMO値を有するものが好
ましく、例えば、γーアミノプロピルトリエトキシシラ
ンや、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、γ−グリ
シドキシドキシプロピルトリエトキシシランを挙げるこ
とができる。
【0031】一方、前記シランカップリング剤は、フッ
素系の官能基を有することが好ましいことは先にも述べ
た。このとき、シランカップリング剤が化学式1の分子
構造を有する場合には、Y基がフッ素系の官能基とな
る。このフッ素系の官能基としては、化学式1で示した
パーフルオロアルキル基{−(CH22(CF2nCF
3(n=0〜10)}などを挙げることができる。
【0032】ところで、Y基が化学式1及び表2で示さ
れる官能基である場合、電極活物質を前記シランカップ
リング剤で処理する際に、それらのY基が、非水電解液
と反応性の高い官能基(電極活物質に存在する)と反応
し、電極活物質どうしを凝集させてしまうことがある。
このことは、電極活物質を含む合剤が金属箔などの集電
体に塗布されて電極が成形されるような場合、合剤を集
電体に塗布するときに、電極活物質どうしの凝集によっ
て合剤がだま状となり、その合剤を集電体に均一に薄く
塗布することが困難となるという問題を引き起こす。そ
こで、電極活物質どうしの凝集を解くために、乾式にお
いては、ボールミルやスタンプミルなどを用いた分砕工
程を必要とし、湿式においては、ホモジナイザなどを用
いた分散工程が必要となる。
【0033】ところが、Y基が先に挙げたパーフルオロ
アルキル基などようなフッ素系の官能基であると、Y基
は電極活物質と反応せず、活物質同士が凝集することが
防止される。その結果、活物質どうしの凝集を解くため
の工程が省かれることから、塗布工程の簡略化を図るこ
とができる。また、アルコキシ基を有するシラン化合物
として、変性シリコーンオイルを用いることが好まし
い。このような変性シリコーンオイルとして、化学式2
に示される側鎖変性のものや、化学式3に示される末端
変性のものなどが挙げられる。なお、化学式2及び化学
式3の式中のl、mはそれぞれ任意の整数である。
【0034】(化2)
【0035】(化3)
【0036】一方、フッ素系界面活性剤は化学式4に示
される構造を有する。
【0037】(化4) RF−Z RF はフッ素化水素疎水基であり、Zは親水あるいは親
有機基である。このようなフッ素系界面活性剤の特徴と
して、1.耐酸化、還元性に対し安定である、2.表面
張力を著しく低下させる。3.熱的に安定である、とい
うことがあげられる.これらの特徴を持ったフッ素系界
面活性剤により、電子吸引基であるフッ素末端が活性点
に吸着し、電解液の副反応を抑制する。さらに、活物質
表面の表面張力も低下させるため、活物質表面への電解
液の濡れ性も向上し、充放電効率及び充放電サイクル特
性が向上する。
【0038】このフッ素系界面活性剤は、フッ素化アル
キルエステル、パーフルオロアルキルアルコキシレート
及びパーフルオロアルキルスルホン酸のいずれかのアン
モニウム塩あるいはアルカリ塩、並びにパーフルオロア
ルキル第4級アンモニウムヨウ化物及びパーフルオロア
ルキルポリオキシエチレンエタノール、並びに該アンモ
ニウム塩、該アルカリ塩、パーフルオロアルキル第4級
アンモニウムヨウ化物及びパーフルオロアルキルポリオ
キシエチレンエタノールの誘導体の少なくとも一種であ
ることが好ましい。
【0039】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1−1)本実施例の非水電解液二次電池は、図
1に示されるコイン型リチウム二次電池(CR2032
0)である。
【0040】このリチウム二次電池は、リチウムイオン
を放出及び吸蔵できる正極10と、正極10から放出さ
れたリチウムイオンを吸蔵及び放出できる炭素材料より
なる負極20と、電解液30とを備えるコイン型のリチ
ウムイオン二次電池である。正極10、負極20及び非
水電解液30は、それぞれステンレスによりなる正極ケ
ース40及び負極ケース50内に収納されている。正極
10と負極20との間には、ポリエチレン製の微多孔絶
縁膜(東燃タピルス製)によりなるセパレータ60が介
在している。正極ケース40及び負極ケース50の開口
端は、ポリプロピレンによりなるガスケット70によっ
て封止されている。
【0041】正極10は、アルミニウムよりなる正極集
電体10a(厚さ15μm)と、リチウムマンガン酸化
物(LiMn24)が含まれる正極活物質層10bとか
ら構成される。この正極10は、次のようにして成形し
たものである。正極活物質としてLiMn24粉末を用
意するとともに、導電材として炭素粉末(KS−15)
を用意した。また、結着剤としてポリビニリデンフロラ
イド(PVDF)を用意し、分散溶媒としてN−メチル
−2ピロリドン(NMP)を用意した。これらLiMn
24粉末及び炭素粉末をPVDFとともにNMPに加
え、よく混ぜ合わせてスラリー様の正極用合剤を得た。
ここでは、LiMn24粉末、炭素粉末及びPVDFを
87:10:3の重量比で配合した。この正極用合剤を
正極集電体10aに塗布した後、高温槽で十分に乾燥さ
せ、正極活物質層10bを形成した。この正極活物質層
10bをプレス処理して所定の密度にし、正極20を得
た。
【0042】負極20は、銅箔よりなる負極集電体20
a(厚さ10μm)と、負極活物質が含まれる負極活物
質層20bとから構成され、アルコキシ基を有するシラ
ン化合物で処理されている。この負極20は次のように
して成形したものである。負極活物質としてメソフェー
ズマイクロビーズ(MCMB)粉末を用意した。このM
CMBをPVDFとともにNMPに加え、よく混ぜ合わ
せてスラリー様の負極用合剤を得た。ここでは、MCM
BとPVDFとを95:5の重量比で配合した。この負
極用合剤を銅箔20aに塗布した後、高温槽で十分に乾
燥させて負極活物質層20bを形成し、負極20の中間
成形体を成形した。
【0043】アルコキシ基を有するシラン化合物とし
て、3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン
(信越化学工業社製KBM−7103)を用意し、これ
をエタノール及び水の混合溶媒に溶解させて処理液を調
整した。3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラ
ンは、フッ素系の官能基(パーフルオロアルキル基)を
有するシランカップリング剤である。処理液中に含まれ
る3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシランの濃
度は、処理液全体の重量を100重量%とすると、0.
1〜10重量%の範囲にあることが好ましいが、ここで
は、エタノールが94重量%含まれ、かつ水が5重量%
含まれる混合溶媒に対し、3,3,3−トリフロロプロピル
トリメトキシシランを1重量%溶解させた。
【0044】先の負極20の中間成形体をこの処理液に
1分間浸漬して、アルコキシ基を有するシラン化合物に
よる処理を行った。その後、高温槽で十分に乾燥させ、
処理液の溶媒を除去した。最後に、負極活物質層20b
が所定の密度となるように負極20の中間成形体をプレ
ス処理して、負極20を完成した。また、非水電解液3
0には、エチレンカーボネート及びジエチルカーボネー
トを体積比30:70で混合した溶媒に、支持塩として
LiPF6 を1mol/l溶解させたものを用いた。 (実施例1−2)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン
の代わりに、10,10,10,9,9,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−
ヘプタデカフロロデシルトリメトキシシラン(信越化学
工業社製KBM−7803)を用いて負極を処理した他
は、実施例1−1と同様にして非水電解液二次電池を作
製した。10,10,10,9,9,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−ヘプ
タデカフロロデシルトリメトキシシランは、フッ素系の
官能基(パーフルオロアルキル基)を有するシランカッ
プリング剤である。 (実施例1−3)下記のように、アルコキシ基を有する
シラン化合物であらかじめ処理した負極活物質を用いて
負極20を成形した他は、実施例1−1と同様にして非
水電解液二次電池を作製した。
【0045】負極活物質としてMCMB粉末を用意し
た。また、アルコキシ基を有するシラン化合物として、
3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン(信越
化学工業社製KBM−7103)を用意し、これをエタ
ノール及び水の混合溶媒に溶解させて処理液を調整し
た。処理液中に含まれる3,3,3−トリフロロプロピルト
リメトキシシランの濃度は、処理液全体の重量を100
重量%とすると、0.1〜10重量%の範囲にあること
が好ましいが、ここでは、エタノールが94重量%含ま
れ、かつ水が5重量%含まれる混合溶媒に対し、3,3,3
−トリフロロプロピルトリメトキシシランを1重量%溶
解させた。
【0046】MCMB粉末をこの処理液に60分間浸漬
攪拌して、アルコキシ基を有するシラン化合物による処
理を行った。その後、80℃の恒温槽中で十分に乾燥さ
せ、処理液の溶媒を除去した。こうしてアルコキシ基を
有するシラン化合物によって処理されたMCMB粉末
を、PVDFとともにNMPに加え、よく混ぜ合わせて
ペースト状の負極用合剤を得た。ここでは、処理された
MCMB粉末とPVDFとを95:5の重量比で配合し
た。この負極用合剤を銅箔20aに塗布した後、高温槽
で乾燥させて負極活物質層20bを形成し、負極20の
中間成形体を成形した。最後に、負極活物質層20bが
所定の密度となるように負極20の中間成形体をプレス
処理して、負極20を完成した。 (実施例2−1)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン
の代わりに、側鎖アルコキシ変性シリコーンオイル(日
本ユニカー製FZ−3778)を用いて負極20を処理
した他は、実施例1−1と同様にして非水電解液二次電
池を作製した。
【0047】なお、処理液中に含まれる側鎖アルコキシ
変性シリコーンオイルの濃度は、処理液全体の重量を1
00重量%とすると、0.1〜10重量%の範囲にある
ことが好ましいが、ここでは実施例1と同様に、エタノ
ールが94重量%含まれ、かつ水が5重量%含まれる混
合溶媒に対し、側鎖アルコキシ変性シリコーンオイルを
1重量%溶解させた。 (実施例2−2)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、側鎖アルコキシ変性シリコーンオイルの代わりに
末端アルコキシ変性シリコーンオイル(日本ユニカー製
FZ−3704)を用いた他は、実施例2−1と同様に
して非水電解液二次電池を作製した。 (実施例2−3)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン
の代わりに側鎖アルコキシ変性シリコーンオイル(日本
ユニカー製FZ−3778)を用いた他は、実施例1−
3と同様にして非水電解液二次電池を作製した。 (実施例3−1)負極20として、次のようにして成形
した負極を用いた他は、実施例1−1と同様にして非水
電解液二次電池を作製した。
【0048】負極活物質としてMCMB粉末(大阪ガス
ケミカル製グラファイト;MCMB6−28)を用意し
た。また、フッ素系界面活性剤として、パーフルオロア
ルキルアルコキシレート(住友3M製FC−171)を
用意した。MCMB粉末、パーフルオロアルキルアルコ
キシレート及びPVDFをNMPに加え、よく混ぜ合わ
せてペースト状の負極用合剤を得た。ここでは、MCM
B粉末、パーフルオロアルキルアルコキシレート及びP
VDFを95:1:5の重量比で配合した。この負極用
合剤を銅箔20aに塗布した後、高温槽で乾燥させて負
極活物質層20bを形成した。最後に、負極活物質層2
0bが所定の密度となるようにプレス処理して、負極2
0を完成した。 (実施例3−2)フッ素系界面活性剤として、パーフル
オロアルキルアルコキシレートの代わりにフッ素化アル
キルエステル(住友3M製FC−430)を用いた他
は、実施例3−1と同様にして非水電解液二次電池を作
製した。 (比較例1)負極20として、下記のように、アルコキ
シ基を有するシラン化合物又はフッ素系界面活性剤で処
理せずに成形された負極を用いた他は、実施例1−1と
同様にして非水電解液二次電池を作製した。
【0049】実施例1−1と同様にして負極用合剤を調
整し、これを負極集電体20aに塗布した後、高温槽で
十分に乾燥させて負極活物質層20bを形成し、負極2
0の中間成形体を成形した。続いて、負極活物質層20
bが所定の密度となるように負極20の中間成形体をプ
レス処理して、負極20を完成した。 [リテンション容量の評価]以上、実施例及び比較例で
作製された各非水電解液二次電池について、リテンショ
ン容量を評価するために、次の充放電条件で充放電試験
を行った。
【0050】先ず、1C充電(終止電圧4.2V、CC
−CV)及び1/3C放電(終止電圧3.0V、CC)
を各5サイクル行い、初期サイクルでの充電容量(C
1)と放電容量(D1)とを測定した。その測定結果よ
り、各非水電解液二次電池の充放電効率(D1/C1)
を求めた。その結果を表3に示す。
【0051】
【表3】 表3より、各実施例の非水電解液二次電池は、いずれも
比較例のものと比較して、充放電効率(D1/C1)が
高いことがわかる。この結果から、本発明の非水電解液
二次電池では、従来のものに比べてリテンション容量が
低くなっていることが明らかである。
【0052】また、実施例1−1の非水電解液二次電池
よりも、実施例1−2の電池の方が高い充放電効率を有
することもわかる。双方の電池とも、アルコキシ基及び
パーフルオロアルキル基を有するシラン化合物により負
極を処理したものであるにも関わらず、充放電効率に差
が生じた。その理由としては、そのパーフルオロアルキ
ル基の鎖長が長いほど電解液との反応性が低くなること
が考えられる。
【0053】さらに、負極活物質を処理した実施例2−
3の非水電解液二次電池の方が、電極を成形した後に処
理した実施例2−2の電池よりも高い充放電効率を有す
ることがわかる。これは、実施例2−2の電池におい
て、負極20の内部に、若干ではあるが未処理の負極活
物質が残っていたためと考えられる。このことから、負
極の中間成形体を処理するよりも、電極活物質を処理し
た方が確実に処理できることがわかる。
【0054】次に、実施例1−1及び比較例1の各非水
電解液二次電池について、正極10の面積当たりの電流
密度を1.1mA/cm2とし、かつ4.2V(CC)
の終止電圧で充電を行った後、正極10の面積当たりの
電流密度を1.1mA/cm 2 とし、かつ3.0V(C
C)の終止電圧で放電を行って、それぞれ充放電サイク
ル特性試験を行った。初期サイクルでの放電容量(D
1)とnサイクル目(n=2〜50)での放電容量(D
n)とを測定し、それぞれの非水電解液二次電池の充放
電効率(Dn/D1)を求めた。図2に、その結果を示
す。
【0055】図2より、実施例1−1の非水電解液二次
電池では、放電容量比(Dn/D1)の低下の程度が比
較例1のものより低いことがわかる。従って、本発明の
非水電解液二次電池は、従来のものに比べて優れた充放
電サイクル特性を有する。(実施例4−1)負極20と
して、次のようにして成形した負極を用いた他は、実施
例1−1と同様にして非水電解液二次電池を作製した。
【0056】先ず、負極活物質としてメソフェーズマイ
クロビーズ(MCMB)粉末を用意した。また、アルコ
キシ基を有するシラン化合物として耐還元性の高いγー
アミノプロピルトリエトキシンシラン(日本ユニカー製
A1100)を用意し、これをイソプロピルアルコール
及び水の混合溶媒に溶解させて処理液を調整した。処理
液中に含まれるγーアミノプロピルトリエトキシンシラ
ンの濃度は、処理液全体の重量を100重量%とする
と、0.1〜10重量%の範囲であることが好ましい
が、ここでは、イソプロピルアルコールが94重量%含
まれ、かつ水が10重量%含まれる混合溶媒に対し、γ
ーアミノプロピルトリエトキシンシランを1重量%溶解
させた。
【0057】MCMB粉末をこの処理液に60分間浸漬
及び攪拌して、アルコキシ基を有するシラン化合物によ
る処理を行った。このとき、MCMB粒子の表面部にシ
ラン化合物よりなるシラン化合物層が形成される。しか
し、そのシラン化合物層が厚すぎると電極の抵抗が増
し、ひいては容量の低下を引き起こすため、シラン化合
物層の厚さを適切に制御することが好ましい。このシラ
ン化合物層の好適な厚さは、MCMB粉末の比表面積か
ら計算することができ、1分子層〜10分子層の範囲が
好ましい。
【0058】こうしたシラン化合物層の厚さは、MCM
B粉末と処理液の重量比を調整することにより制御する
ことができる。ここでは2分子層が形成されるようにM
CMB粉末と処理後の重量比を決定した。なお、シラン
化合物層の厚さの制御は、MCMB粉末と処理液の重量
比の調整だけではなく、処理液の濃度を調整することに
よっても行うことができる。
【0059】このようにMCMB粉末のシラン化合物に
よる処理を行った後、そのMCMB粉末を80℃の恒温
槽中で十分に乾燥させて、処理液の溶媒を除去した。こ
うしてアルコキシ基を有するシラン化合物によって処理
されたMCMBをPVDFとともにNMPに加え、よく
混ぜ合わせてスラリー様の負極用合剤を得た。ここで
は、MCMB粉末とPVDFとを95:5の重量比で配
合した。この負極用合剤を銅箔20aに塗布した後、高
温槽で十分に乾燥させて負極活物質層20bを形成し、
負極20の中間成形体を成形した。最後に、負極活物質
層20bが所定の密度となるように負極20の中間成形
体をプレス処理して、負極20を完成した。
【0060】一方、非水電解液30には、エチレンカー
ボネート及びジエチルカーボネートを体積比30:70
で混合した溶媒に、支持塩としてLiPF6 を1mol
/l溶解させたものを用いた。 (実施例4−2)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、γ−アミノプロピルトリエトキシンシランの代わ
りに、3−イソシアネートプロピルトリエトキシンシラ
ン(信越化学製、KBE−9007)を用いて負極20
を処理した他は、実施例1−1と同様にして非水電解液
電池を作製した。 (実施例4−3)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、γ−アミノプロピルトリエトキシンシランの代わ
りに、ビニルトリメトキシシラン(信越化学製、KBM
−1003)を用いて負極20を処理した他は、実施例
1−1と同様にして非水電解液電池を作製した。 (実施例4−4)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、γ−アミノプロピルトリエトキシンシランの代わ
りに、メチルトリメトキシシラン(信越化学製、KBM
−13)を用いて負極20を処理した他は、実施例1−
1と同様にして非水電解液電池を作製した。 (実施例4−5)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、γ−アミノプロピルトリエトキシンシランの代わ
りに、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン(信越化学製、KBM−303)を用
いて負極20を処理した他は、実施例1−1と同様にし
て非水電解液電池を作製した。 (実施例4−6)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、γ−アミノプロピルトリエトキシンシランの代わ
りに、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
(信越化学製、KBM−403)を用いて負極20を処
理した他は、実施例1−1と同様にして非水電解液電池
を作製した。 (実施例4−7)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、γ−アミノプロピルトリメトキシンシランの代わ
りに、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシ
ンシラン(信越化学製、KBM−573)を用いて負極
20を処理した他は、実施例1−1と同様にして非水電
解液電池を作製した。 (実施例4−8)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、γーアミノプロピルトリメトキシンシランの代わ
りに、3−ユレイドプロピルトリエトキシンシラン(信
越化学製、KBM−585)を用いて負極20を処理し
た他は、実施例1−1と同様にして非水電解液電池を作
製した。 (実施例4−9)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、γ−アミノプロピルトリメトキシンシランの代わ
りに、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリ
メトキシンシラン(信越化学製、KBM−603)を用
いて負極20を処理した他は、実施例1−1と同様にし
て非水電解液電池を作製した。 (実施例4−10)アルコキシ基を有するシラン化合物
として、γ−アミノプロピルトリメトキシンシランの代
わりに、3,3,3−トリフロロプロピルトリメトキシ
ンシラン(信越化学製、KBM−7103)を用いて負
極20を処理した他は、実施例1−1と同様にして非水
電解液電池を作製した。 (実施例4−11)アルコキシ基を有するシラン化合物
として、γ−アミノプロピルトリメトキシンシランの代
わりに、γ−メルカプトプロピルトリメトキシンシラン
(信越化学製、KBM−803)を用いて負極20を処
理した他は、実施例1−1と同様にして非水電解液電池
を作製した。 (実施例5−1)正極10及び負極20として、次のよ
うにそれぞれ成形したものを用いた他は、実施例1−1
と同様にして非水電解液二次電池を作製した。 [正極の成形]先ず、正極活物質としてLiMn24
末を用意した。また、アルコキシ基を有するシラン化合
物として耐酸化性の高いメチルトリメトキシンシラン
(信越化学製、KBM−13)を用意し、これをイソプ
ロピルアルコール及び水の混合溶媒に溶解させて処理液
を調整した。処理液中に含まれるメチルトリメトキシン
シランの濃度は、処理液全体の重量を100重量%とす
ると、0.1〜10重量%の範囲であることが好ましい
が、ここでは、イソプロピルアルコールが94重量%含
まれ、かつ水が10重量%含まれる混合溶媒に対し、メ
チルトリメトキシンシランを1重量%溶解させた。
【0061】LiMn24粉末をこの処理液に60分間
浸漬及び攪拌して、アルコキシ基を有するシラン化合物
による処理を行った。ここでも、MCMB粉末のときと
同様、LiMn24粒子の表面部にシラン化合物層が形
成される。しかし、シラン化合物層が厚すぎると電極の
抵抗が増し、ひいては容量の低下を引き起こすため、シ
ラン化合物層の厚さを適切に制御することが好ましい。
このシラン化合物層の好適な厚さは、LiMn24粉末
の比表面積から計算することができ、1分子層〜10分
子層の範囲が好ましい。
【0062】こうしたシラン化合物層の厚さは、LiM
24粉末と処理液の重量比を調整することにより制御
することができる。ここでは2分子層が形成されるよう
にLiMn24粉末と処理後の重量比を決定した。な
お、ここでもシラン化合物層の厚さの制御は、LiMn
24粉末と処理液の重量比の調整だけではなく、処理液
の濃度を調整することによっても行うことができる。
【0063】このようにLiMn24粉末のシラン化合
物による処理を行った後、そのLiMn24粉末を80
℃の恒温槽中で十分に乾燥させて、処理液の溶媒を除去
した。こうしてアルコキシ基を有するシラン化合物によ
って処理されたLiMn24 粉末を用意するとともに、
導電材として炭素粉末(KS−15)を用意した。また
結着剤としてポリビニルデンフロライド(PVDF)を
用意し、分散溶媒としてN−メチル−2ピロリドン(N
MP)を用意した。これらこうしてアルコキシ基を有す
るシラン化合物によって処理されたLiMn24 粉末
及び炭素粉末のPVDFとともにNMPに加え、よく混
ぜ合わせてスラリー様の正極合剤を得た。ここでは、L
iMn24粉末、炭素粉末及びPVDFを87:10:
3の重量比で配合した。 [負極の成形]負極活物質としてMCMB粉末を用意
し、このMCMB粉末をPVDFとともにNMPに加
え、よく混ぜ合わせてスラリー様の負極合剤を得た。こ
こでは、MCMB粉末とPVDFとを95:5の重量比
で配合した。この負極合剤を銅箔20aに塗布した後、
高温槽で十分に乾燥させて負極活物質層20bを形成
し、正極20の中間体を成形した。最後に負極活物質層
20bが所定の密度となるように負極20の中間成形体
をプレス処理して、負極20を完成した。 (実施例5−2)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、メチルトリメトキシシランの代わりに、3,3,
3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン(信越化学
製、KBM−7103)を用いて負極20を処理した他
は、実施例5−1と同様にして非水電解液電池を作製し
た。 (実施例5−3)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、メチルトリメトキシシランの代わりに、3−イソ
シアネートプロピルトリメトキシシラン(信越化学製、
KBE−9007)を用いて負極20を処理した他は、
実施例5−1と同様にして非水電解液電池を作製した。 (実施例5−4)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、メチルトリメトキシシランの代わりに、γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン(信越化学製、KBE−
903)を用いて負極20を処理した他は、実施例5−
1と同様にして非水電解液電池を作製した。 (実施例5−5)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、メチルトリメトキシシランの代わりに、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン(信越化学製、KBM−603)を用いて負極20を
処理した他は、実施例5−1と同様にして非水電解液電
池を作製した。 (実施例5−6)アルコキシ基を有するシラン化合物と
して、メチルトリメトキシシランの代わりに、N−フェ
ニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化
学製、KBM−573)を用いて負極20を処理した他
は、実施例5−1と同様にして非水電解液電池を作製し
た。 [サイクル特性の評価]先ず、実施例4−1〜実施例4
−11の非水電解液二次電池を用いて、1C充電(終止
電圧4.2V、CC−CV)及び1/3C放電(終止電
圧3.0V、CC)を行って充放電サイクル特性試験を
行った。初期サイクルでの放電容量D1とnサイクル目
(n=2〜50)での放電容量(Dn)とを測定し、1
サイクル目に対する50サイクル目の放電容量比(D50
/D1)を求めた。その結果と、表2に示される耐還元
性の指標との関係を図3に示す。
【0064】図3より、実施例4−1〜実施例4−11
のいずれの非水電解液二次電池においても、放電容量比
(D50/D1)が0.75以上にあり、サイクル特性に
優れることがわかる。これらの非水電解液二次電池のい
ずれの負極にも、耐還元性に優れるシランカップリング
剤によって処理された負極活物質が用いられている。こ
うした処理がなされた負極活物質では、図5に示したよ
うに表面に存在する電解液と反応性の高い官能基が、ア
ルコキシ基を有するシランカップリング剤で置換され、
図6に示すように表面にシラン化合物よりなるシラン化
合物層を形成されていると考えられる。特に、本処理で
は、処理液中には水が含まれており、この水と上記シラ
ン化合物のアルコキシ基との脱水縮合反応により、負極
活物質の表面にシラン化合物層が形成されたものと考え
られる。その結果、このシラン化合物層により電解液の
分解反応が抑制され、高いサイクル特性が得られたもの
と考えられる。
【0065】また、図3に示した各非水電解液二次電池
の放電容量比をそれぞれ比較してわかるように、LUM
O値が1.0eV以上であるシランカップリング剤を用
いた非水電解液二次電池では、特に優れたサイクル特性
が得られる傾向にある。この結果からも、負極活物質の
処理に用いるシランカップリング剤には、1.0eV以
上のLUMO値を有して優れた耐還元性をもつものが好
ましいことがわかる。
【0066】その一方で、実施例5−1〜実施例5−6
の非水電解液二次電池を用いて、1C充電(終止電圧
4.2V、CC−CV)及び1/3C放電(終止電圧
3.0V、CC)を行って充放電サイクル特性試験を行
った。初期サイクルでの放電容量D1とnサイクル目
(n=2〜30)での放電容量(Dn)とを測定し、1
サイクル目に対する30サイクル目の放電容量比(D3
0/D1)を求めた。その結果と、表2に示される耐酸
化性の指標との関係を図3に示す。
【0067】図4より、実施例5−1〜実施例5−6の
いずれの非水電解液二次電池においても放電容量比(D
30/D1)が0.9を超え、サイクル特性に優れるこ
とがわかる。これらの非水電解液二次電池のいずれの正
極にも、耐酸化性に優れるシランカップリング剤によっ
て処理された負極活物質が用いられている。こうした処
理がなされた正極活物質では、その表面において、図7
に示すようにアルコキシ基を有するシランカップリング
剤よりなるシラン化合物層が形成され、正極活物質がシ
ラン化合物層により被覆されていると考えられる。特
に、本処理でも、処理液中には水が含まれており、この
水とシラン化合物のアルコキシ基との脱水縮合反応によ
り、正極活物質の表面にシラン化合物層が形成されたも
のと考えられる。その結果、このシラン化合物層により
電解液の分解反応が抑制され、高いサイクル特性が得ら
れたものと考えられる。
【0068】また、図4に示した各非水電解液二次電池
の放電容量比をそれぞれ比較してわかるように、HOM
O値が−10eV以下であるシランカップリング剤を用
いた非水電解液二次電池では、特に優れたサイクル特性
が得られる傾向にある。この結果からも、正極活物質の
処理に用いるシランカップリング剤には、−10eV以
下のHOMO値を有して優れた耐酸化性をもつものが好
ましいことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例及び本比較例の非水電解液二次電池
の構造を概略的に示す電池の縦断面図である。
【図2】 実施例1−1及び比較例1の各非水電解液二
次電池について、充放電のサイクル数に対する放電容量
比の変化を示すグラフである。
【図3】 実施例4−1〜実施例4−11の非水電解液
二次電池について、各電池のLUMO値と放電容量比
(D50/D1)との関係をそれぞれ示す図である。
【図4】 実施例5−1〜実施例5−6の非水電解液二
次電池について、各電池のLUMO値と放電容量比(D
50/D1)との関係をそれぞれ示す図である。
【図5】 従来の非水電解液二次電池において、負極活
物質の表面の様子を模式的に示した模式図である。
【図6】 本発明の非水電解液二次電池において、負極
活物質の表面の様子を模式的に示した模式図である。
【図7】 本発明の非水電解液二次電池において、正極
活物質の表面の様子を模式的に示した模式図である。
【符号の説明】
10:正極 10a:正極集電体 10b:正極活物質
層 20:負極 20a:負極集電体 20b:負極活物質
層 30:電解液 40:正極ケース 50:負極ケース 60:セパレータ 70:ガスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上嶋 啓史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 加美 謙一郎 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムイオンを放出及び吸蔵する正極
    と、該正極から放出されたリチウムイオンを吸蔵及び放
    出する負極と、該正極及び該負極の間に介在して該リチ
    ウムイオンを移動させる非水電解液とから構成される非
    水電解液二次電池において、前記正極及び前記負極の少
    なくとも一方は、アルコキシ基を有するシラン化合物、
    及びフッ素系界面活性剤の少なくとも一方で処理されて
    いることを特徴とする非水電解液二次電池。
  2. 【請求項2】 前記シラン化合物はシランカップリング
    剤である請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  3. 【請求項3】 前記シランカップリング剤は、アルキル
    基系、フッ素系、イソシアネート系及びアミノ系の少な
    くとも一種の系の有機官能基を有する請求項2に記載の
    非水電解液二次電池。
  4. 【請求項4】 前記シランカップリング剤は、化学式1
    で示されるものである請求項2に記載の非水電解液二次
    電池。 (化1)Y−Si−X3 {Y:CH3 (CH2 n (n=0〜10)、CF
    3 (CF2 n (CH2 2(n=0〜10)、O=C
    =N(CH2 n (n=0〜10)、CH2OCHCH2
    O(CH2n(n=0〜10)、NH2(CH22NH
    (CH2n(n=0〜10)、あるいはNH2 (C
    2 n(n=0〜10)} {X:O−R (R:(CH2 n CH3 (n=0〜1
    0)、COCH3 、NCCH3 CH3 、NC2 5 CO
    CH3 あるいはCCH3 CH2 )の加水分解性基}
  5. 【請求項5】 前記正極の処理で用いる前記シラン化合
    物は、耐酸化性に優れた分子構造を有する請求項1〜4
    のいずれかに記載の非水電解液二次電池。
  6. 【請求項6】 前記シラン化合物は、−9.7eV以下
    の最高被占軌道(HOMO)の準位を有する請求項5に
    記載の非水電解液二次電池。
  7. 【請求項7】 前記負極の処理で用いる前記シラン化合
    物は、耐還元性に優れた分子構造を有する請求項1〜4
    のいずれかに記載の非水電解液二次電池。
  8. 【請求項8】 前記シラン化合物は、1.0eV以上の
    最低空軌道(LUMO)の準位を有する請求項7に記載
    の非水電解液二次電池。
  9. 【請求項9】 前記シラン化合物は変性シリコーンオイ
    ルである請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  10. 【請求項10】 前記フッ素系界面活性剤は、フッ素化
    アルキルエステル、パーフルオロアルキルアルコキシレ
    ート及びパーフルオロアルキルスルホン酸のいずれかの
    アンモニウム塩あるいはアルカリ塩、並びにパーフルオ
    ロアルキル第4級アンモニウムヨウ化物及びパーフルオ
    ロアルキルポリオキシエチレンエタノール、並びに該ア
    ンモニウム塩、該アルカリ塩、パーフルオロアルキル第
    4級アンモニウムヨウ化物及びパーフルオロアルキルポ
    リオキシエチレンエタノールの誘導体の少なくとも一種
    である請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  11. 【請求項11】 前記処理は、電極活物質をあらかじめ
    処理するものである請求項1に記載の非水電解液二次電
    池。
  12. 【請求項12】 前記負極の負極活物質は、主として炭
    素からなる請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  13. 【請求項13】 前記正極の正極活物質は、LiCoO
    2、LiNiO2及びLiMn24の少なくとも一種から
    なる請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  14. 【請求項14】 前記処理では、電極活物質をあらかじ
    めアルコキシ基を有するシラン化合物と水とを含む処理
    液で処理する請求項1に記載の非水電解液二次電池。
  15. 【請求項15】 電極活物質をあらかじめアルコキシ基
    を有するシラン化合物を含む処理液に曝して、該電極活
    物質の表面部にシラン化合物よりなるシラン化合物層を
    形成した後、該シラン化合物層が形成された該電極活物
    質と、結着剤と、溶剤とを混合してスラリー状の合剤を
    調製し、該合剤を集電体に塗布して乾燥させることによ
    り電極を製造することを特徴とする電極の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記処理液は水を含む請求項15に記
    載の電極の製造方法。
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