JPH11352183A - 電子部品試験装置 - Google Patents

電子部品試験装置

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JPH11352183A
JPH11352183A JP15704898A JP15704898A JPH11352183A JP H11352183 A JPH11352183 A JP H11352183A JP 15704898 A JP15704898 A JP 15704898A JP 15704898 A JP15704898 A JP 15704898A JP H11352183 A JPH11352183 A JP H11352183A
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chip
pusher
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毅 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電子部品を同時に試験する際などに、
一度に試験すべき全ての電子部品を、略均一な温度条件
で試験することができ、しかも総合的な試験工程時間の
短縮を図ることが可能な電子部品試験装置を提供するこ
と。 【解決手段】 試験すべき複数の電子部品がそれぞれ装
着されるように、テストヘッド上に配置された複数のソ
ケットと、前記各電子部品を各ソケットの接続端子方向
に押圧可能なプッシャと、前記プッシャを前記ソケット
方向に移動させる駆動プレートと、前記駆動プレートに
直接または間接的に装着してあり、前記プッシャを介し
て前記電子部品を伝熱により温度調節する温調器とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICチップなどの
電子部品を、熱ストレスを印加した状態で試験する試験
装置に係り、さらに詳しくは、複数の電子部品を同時に
試験する際などに、一度に試験すべき全ての電子部品
を、略均一な温度条件で試験することができる電子部品
試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置などの製造課程においては、
最終的に製造されたICチップなどの電子部品を試験す
る試験装置が必要となる。このような試験装置の一種と
して、常温よりも高い温度条件(熱ストレス条件)で、
複数のICチップを一度に試験するための装置が知られ
ている。
【0003】このような試験装置においては、テストヘ
ッドの上部をテストチャンバで覆い、内部を密閉空間と
し、複数のICチップを保持するテストトレイがテスト
ヘッドの上に搬送され、そこで、プッシャによりICチ
ップをテストヘッドに押圧して接続し、温風により加熱
しながら試験を行う。このような熱ストレス下の試験に
より、ICチップは良好に試験され、少なくとも良品と
不良品とに分けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
試験装置では、テストチャンバ内部のICチップを温風
のみにより加熱しているため、特に温風の上流側に位置
するICチップと下流側に位置するICチップとでは、
加熱温度のばらつきが生じてしまうという課題がある。
これは、複数のICチップをテストヘッド側に押圧する
機構の部分には温風が流通しにくいことなどに起因して
いる。多数のICチップを同時に試験しようとする場合
に、特に温度の不均一が生じやすい。
【0005】温度の不均一が大きいと、特定のICチッ
プは、基準スペックの温度条件外で試験が行われること
になり、試験の信頼性が低下し好ましくない。
【0006】また、熱ストレス条件下のICチップの試
験に際しては、一度に試験すべき全てのICチップを、
素早く所定の温度条件まで加熱することが好ましく、総
合的な試験工程時間の短縮を図ることができる。しかし
ながら、従来の試験装置では、温風のみの加熱であった
ため、全てのICチップを所定温度まで加熱するために
要する昇温時間が長いという課題もあった。
【0007】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、複数の電子部品を同時に試験する際などに、一度に
試験すべき全ての電子部品を、略均一な温度条件で試験
することができ、しかも総合的な試験工程時間の短縮を
図ることが可能な電子部品試験装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電子部品試験装置は、試験すべき複数
の電子部品がそれぞれ装着されるように、テストヘッド
上に配置された複数のソケットと、前記各電子部品を各
ソケットの接続端子方向に押圧可能なプッシャと、前記
プッシャを前記ソケット方向に移動させる駆動プレート
と、前記駆動プレートに直接または間接的に装着してあ
り、前記プッシャを介して前記電子部品を伝熱により温
度調節する温調器とを有する。
【0009】本発明に係る試験装置は、前記テストヘッ
ドの上部に配置されたソケット、プッシャおよび駆動プ
レートを囲む空間を密閉するテストチャンバと、前記テ
ストチャンバの内部に、温度調節された気体を循環させ
る温調用送風装置とをさらに有する電子部品試験装置で
あって、前記温調器が、前記テストチャンバの内部を循
環する気体の流れ方向に沿って複数に分割され、個別に
温度制御可能な個別温調部分を有することが好ましい。
【0010】本発明に係る試験装置は、複数の電子部品
に沿って流れる温調された気体の流れ方向に沿って生じ
る電子部品の位置による温度不均一を補償し、各電子部
品を均一な温度状態で試験するように、前記個別温調部
分から各電子部品に伝熱する熱量を個別に制御する制御
手段をさらに有することが好ましい。
【0011】前記複数の電子部品は、テストトレイによ
り保持され、当該テストトレイが、前記プッシャとソケ
ットとの間に搬送されることが好ましい。
【0012】前記複数のプッシャは、アダプタの下端に
それぞれ固定してあり、前記アダプタが、マッチプレー
トに対して弾性保持してあり、前記マッチプレートが電
子部品の種類に応じて交換自在に、前記テストヘッドの
上に配置してあり、前記マッチプレートの上部に、前記
駆動プレートが上下方向移動自在に配置してあることが
好ましい。
【0013】前記温調器としては、特に限定されない
が、加熱用温調器である場合には、面状発熱体であるこ
とが好ましい。また、前記温調器としては、吸熱用温調
器であっても良く、その場合には、ペルチェ素子などが
用いられる。
【0014】本発明に係る試験装置により試験される電
子部品としては、特に限定されないが、たとえばICチ
ップを例示することができる。
【0015】
【作用】本発明に係る試験装置では、各電子部品を各ソ
ケットの接続端子方向に押圧可能するプッシャを介し
て、温調器により複数の電子部品を伝熱により温度調節
するため、温風のみにより電子部品を温度調節する試験
装置に比較して、試験すべき電子部品を素早く目的とす
る温度に設定することができる。したがって、試験工程
時間の短縮を図ることができる。
【0016】また、本発明に係る試験装置では、温調器
により複数の電子部品を伝熱により温度調節するため、
温風のみにより電子部品を温度調節する試験装置に比較
して、温度分布の不均一が生じにくい。そのため、同時
に試験すべき全ての電子部品を略同じ温度条件にするこ
とが容易であり、熱ストレス条件下での電子部品の試験
の信頼性が向上する。
【0017】本発明に係る試験装置において、温調用送
風装置と組み合わせることにより、電子部品を所定温度
まで到達させる時間をさらに短縮することができる。ま
た、温調用送風装置のみでは、送風位置により電子部品
の温度に差異が生じやすいが、本発明の装置のように、
伝熱による温調器と組み合わせることで、温調された気
体の流れ方向に沿って生じる電子部品の位置による温度
不均一を補償することができる。その結果、同時に試験
すべき全ての電子部品を略同じ温度条件にすることがで
き、熱ストレス条件下での電子部品の試験の信頼性が向
上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0019】図1は本発明の1実施形態に係るIC試験
装置の要部断面図、図2はIC試験装置の全体側面図、
図3は図2に示すハンドラの斜視図、図4は被試験IC
の取り廻し方法を示すトレイのフローチャート、図5は
同IC試験装置のICストッカの構造を示す斜視図、図
6は同IC試験装置で用いられるカスタマトレイを示す
斜視図、図7は同IC試験装置で用いられるテストトレ
イを示す一部分解斜視図、図8は同IC試験装置のテス
トヘッドにおけるソケット付近の構造の一例示す分解斜
視図、図9は図8に示すソケット付近の断面図、図10
はテストヘッドのソケット付近においてプッシャが下降
した状態を示す断面図である。
【0020】まず、本発明の1実施形態に係る電子部品
試験装置としてのIC試験装置の全体構成について説明
する。図2に示すように、本実施形態に係るIC試験装
置10は、ハンドラ1と、テストヘッド5と、試験用メ
イン装置6とを有する。ハンドラ1は、試験すべきIC
チップを順次テストヘッド5に設けたICソケットに搬
送し、試験が終了したICチップをテスト結果に従って
分類して所定のトレイに格納する動作を実行する。
【0021】テストヘッド5に設けたICソケットは、
ケーブル7を通じて試験用メイン装置6に接続してあ
り、ICソケットに着脱自在に装着されたICチップを
ケーブル7を通じて試験用メイン装置6に接続し、試験
用メイン装置6からの試験用信号によりICチップをテ
ストする。
【0022】ハンドラ1の下部には、主としてハンドラ
1を制御する制御装置が内蔵してあるが、一部に空間部
分8が設けてある。この空間部分8に、テストヘッド5
が交換自在に配置してあり、ハンドラ1に形成した貫通
孔を通してICチップをテストヘッド5上のICソケッ
トに装着することが可能になっている。
【0023】このIC試験装置10は、試験すべき電子
部品としてのICチップを、常温よりも高い温度状態
(高温)または低い温度状態(低温)で試験するための
装置であり、ハンドラ1は、図3および4に示すよう
に、チャンバ100を有する。チャンバ100は、試験
すべきICチップに、目的とする高温または低温の熱ス
トレスを与えるための恒温槽101と、この恒温槽10
1で熱ストレスが与えられた状態にあるICチップをテ
ストするためのテストチャンバ102と、テストチャン
バ102で試験されたICチップから熱ストレスを除去
するための除熱槽103とを有する。図2に示すテスト
ヘッド5の上部は、図1に示すように、テストチャンバ
102の内部に挿入され、そこでICチップ2の試験が
成されるようになっている。
【0024】なお、図4は本実施形態のIC試験装置に
おける試験用ICチップの取り廻し方法を理解するため
の図であって、実際には上下方向に並んで配置されてい
る部材を平面的に示した部分もある。したがって、その
機械的(三次元的)構造は、主として図3を参照して理
解することができる。
【0025】図3および4に示すように、本実施形態の
IC試験装置10のハンドラ1は、これから試験を行な
うICチップを格納し、また試験済のICチップを分類
して格納するIC格納部200と、IC格納部200か
ら送られる被試験ICチップをチャンバ部100に送り
込むローダ部300と、テストヘッドを含むチャンバ部
100と、チャンバ部100で試験が行なわれた試験済
のICを分類して取り出すアンローダ部400とから構
成されている。ハンドラ1の内部では、ICチップは、
トレイに収容されて搬送される。
【0026】ハンドラ1に収容される前のICチップ
は、図6に示すカスタマトレイKST内に多数収容して
あり、その状態で、図3および4に示すハンドラ1のI
C収納部200へ供給され、そこで、カスタマトレイK
STから、ハンドラ1内で搬送されるテストトレイTS
T(図7参照)にICチップ2が載せ替えられる。ハン
ドラ1の内部では、図4に示すように、ICチップは、
テストトレイTSTに載せられた状態で移動し、高温ま
たは低温の温度ストレスが与えられ、適切に動作するか
どうか試験(検査)され、当該試験結果に応じて分類さ
れる。以下、ハンドラ1の内部について、個別に詳細に
説明する。
【0027】IC格納部200 図3に示すように、IC格納部200には、試験前のI
Cチップを格納する試験前ICストッカ201と、試験
の結果に応じて分類されたICチップを格納する試験済
ICストッカ202とが設けてある。
【0028】これらの試験前ICストッカ201および
試験済ICストッカ202は、図5に示すように、枠状
のトレイ支持枠203と、このトレイ支持枠203の下
部から侵入して上部に向って昇降可能とするエレベータ
204とを具備している。トレイ支持枠203には、カ
スタマトレイKSTが複数積み重ねられて支持され、こ
の積み重ねられたカスタマトレイKSTのみがエレベー
タ204によって上下に移動される。
【0029】図3に示す試験前ICストッカ201に
は、これから試験が行われるICチップが格納されたカ
スタマトレイKSTが積層されて保持してある。また、
試験済ICストッカ202には、試験を終えて分類され
たICチップが収容されたカスタマトレイKSTが積層
されて保持してある。
【0030】なお、これら試験前ICストッカ201と
試験済ICストッカ202とは、略同じ構造にしてある
ので、試験前ICストッカ201の部分を、試験済IC
ストッカ202として使用することや、その逆も可能で
ある。したがって、試験前ICストッカ201の数と試
験済ICストッカ202の数とは、必要に応じて容易に
変更することができる。
【0031】図3および図4に示す実施形態では、試験
前ストッカ201として、2個のストッカSTK−Bが
設けてある。ストッカSTK−Bの隣には、試験済IC
ストッカ202として、アンローダ部400へ送られる
空ストッカSTK−Eを2個設けてある。また、その隣
には、試験済ICストッカ202として、8個のストッ
カSTK−1,STK−2,…,STK−8を設けてあ
り、試験結果に応じて最大8つの分類に仕分けして格納
できるように構成してある。つまり、良品と不良品の別
の外に、良品の中でも動作速度が高速のもの、中速のも
の、低速のもの、あるいは不良の中でも再試験が必要な
もの等に仕分けされる。
【0032】ローダ部300 図5に示す試験前ICストッカ201のトレイ支持枠2
03に収容してあるカスタマトレイKSTは、図3に示
すように、IC格納部200と装置基板105との間に
設けられたトレイ移送アーム205によってローダ部3
00の窓部306に装置基板105の下側から運ばれ
る。そして、このローダ部300において、カスタマト
レイKSTに積み込まれた被試験ICチップを、X−Y
搬送装置304によって一旦プリサイサ(preciser)3
05に移送し、ここで被試験ICチップの相互の位置を
修正したのち、さらにこのプリサイサ305に移送され
た被試験ICチップを再びX−Y搬送装置304を用い
て、ローダ部300に停止しているテストトレイTST
に積み替える。
【0033】カスタマトレイKSTからテストトレイT
STへ被試験ICチップを積み替えるIC搬送装置30
4としては、図3に示すように、装置基板105の上部
に架設された2本のレール301と、この2本のレール
301によってテストトレイTSTとカスタマトレイK
STとの間を往復する(この方向をY方向とする)こと
ができる可動アーム302と、この可動アーム302に
よって支持され、可動アーム302に沿ってX方向に移
動できる可動ヘッド303とを備えている。
【0034】このX−Y搬送装置304の可動ヘッド3
03には、吸着ヘッドが下向に装着されており、この吸
着ヘッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタ
マトレイKSTから被試験ICチップを吸着し、その被
試験ICチップをテストトレイTSTに積み替える。こ
うした吸着ヘッドは、可動ヘッド303に対して例えば
8本程度装着されており、一度に8個の被試験ICチッ
プをテストトレイTSTに積み替えることができる。
【0035】なお、一般的なカスタマトレイKSTにあ
っては、被試験ICチップを保持するための凹部が、被
試験ICチップの形状よりも比較的大きく形成されてい
るので、カスタマトレイKSTに格納された状態におけ
る被試験ICチップの位置は、大きなバラツキをもって
いる。したがって、この状態で被試験ICチップを吸着
ヘッドに吸着し、直接テストトレイTSTに運ぶと、テ
ストトレイTSTに形成されたIC収納凹部に正確に落
し込むことが困難となる。このため、本実施形態のハン
ドラ1では、カスタマトレイKSTの設置位置とテスト
トレイTSTとの間にプリサイサ305と呼ばれるIC
チップの位置修正手段が設けられている。このプリサイ
サ305は、比較的深い凹部を有し、この凹部の周縁が
傾斜面で囲まれた形状とされているので、この凹部に吸
着ヘツドに吸着された被試験ICチップを落し込むと、
傾斜面で被試験ICチップの落下位置が修正されること
になる。これにより、8個の被試験ICチップの相互の
位置が正確に定まり、位置が修正された被試験ICチッ
プを再び吸着ヘッドで吸着してテストトレイTSTに積
み替えることで、テストトレイTSTに形成されたIC
収納凹部に精度良く被試験ICチップを積み替えること
ができる。
【0036】チャンバ100 上述したテストトレイTSTは、ローダ部300で被試
験ICチップが積み込まれたのちチャンバ100に送り
込まれ、当該テストトレイTSTに搭載された状態で各
被試験ICチップがテストされる。
【0037】チャンバ100は、テストトレイTSTに
積み込まれた被試験ICチップに目的とする高温または
低温の熱ストレスを与える恒温槽101と、この恒温槽
101で熱ストレスが与えられた状態にある被試験IC
チップをテストヘッドに接触させるテストチャンバ10
2と、テストチャンバ102で試験された被試験ICチ
ップから、与えられた熱ストレスを除去する除熱槽10
3とで構成されている。
【0038】除熱槽103では、恒温槽101で高温を
印加した場合は、被試験ICチップを送風により冷却し
て室温に戻し、また恒温槽101で低温を印加した場合
は、被試験ICチップを温風またはヒータ等で加熱して
結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、この除熱
された被試験ICチップをアンローダ部400に搬出す
る。
【0039】図3に示すように、チャンバ100の恒温
槽101および除熱槽103は、テストチャンバ102
より上方に突出するように配置されている。また、恒温
槽101には、図4に概念的に示すように、垂直搬送装
置が設けられており、テストチャンバ102が空くまで
の間、複数枚のテストトレイTSTがこの垂直搬送装置
に支持されながら待機する。主として、この待機中にお
いて、被試験ICチップに高温または低温の熱ストレス
が印加される。
【0040】図4に示すように、テストチャンバ102
には、その中央下部にテストヘッド5が配置され、テス
トヘッド5の上にテストトレイTSTが運ばれる。そこ
では、図7に示すテストトレイTSTにより保持された
全てのICチップ2を同時または順次テストヘッド5に
電気的に接触させ、テストトレイTST内の全てのIC
チップ2について試験が行われる。一方、試験が終了し
たテストトレイTSTは、除熱槽103で除熱され、I
Cチップ2の温度を室温に戻したのち、図3および4に
示すアンローダ部400に排出される。
【0041】また、図3に示すように、恒温槽101と
除熱槽103の上部には、装置基板105からテストト
レイTSTを送り込むための入り口用開口部と、装置基
板105へテストトレイTSTを送り出すための出口用
開口部とがそれぞれ形成してある。装置基板105に
は、これら開口部からテストトレイTSTを出し入れす
るためのテストトレイ搬送装置108が装着してある。
これら搬送装置108は、たとえば回転ローラなどで構
成してある。この装置基板105上に設けられたテスト
トレイ搬送装置108によって、除熱槽103から排出
されたテストトレイTSTは、アンローダ部400およ
びローダ部300を介して恒温槽101へ返送される。
【0042】図7は本実施形態で用いられるテストトレ
イTSTの構造を示す分解斜視図である。このテストト
レイTSTは、矩形フレーム12を有し、そのフレーム
12に複数の桟(さん)13が平行かつ等間隔に設けて
ある。これら桟13の両側と、これら桟13と平行なフ
レーム12の辺12aの内側とには、それぞれ複数の取
付け片14が長手方向に等間隔に突出して形成してあ
る。これら桟13の間、および桟13と辺12aとの間
に設けられた複数の取付け片14の内の向かい合う2つ
の取付け片14によって、各インサート収納部15が構
成されている。
【0043】各インサート収納部15には、それぞれ1
個のインサート16が収納されるようになっており、こ
のインサート16はファスナ17を用いて2つの取付け
片14にフローティング状態で取付けられている。この
目的のために、インサート16の両端部には、それぞれ
取付け片14への取付け用孔21が形成してある。こう
したインサート16は、たとえば1つのテストトレイT
STに、16×4個程度取り付けられる。
【0044】なお、各インサート16は、同一形状、同
一寸法とされており、それぞれのインサート16に被試
験ICチップ2が収納される。インサート16のIC収
容部19は、収容する被試験ICチップ2の形状に応じ
て決められ、図7に示す例では矩形の凹部とされてい
る。
【0045】ここで、テストヘッド5に対して一度に接
続される被試験ICチップ2は、図7に示すように4行
×16列に配列された被試験ICチップ2であれば、た
とえば行方向に3つ置きに配列された合計4列の被試験
ICチップ2である。つまり、1回目の試験では、1列
目から3列おきに配置された合計16個の被試験ICチ
ップ2を、図8に示すように、それぞれテストヘッド5
のソケット50のコンタクトピン51に接続して試験す
る。2回目の試験では、テストトレイTSTを1列分移
動させて2列目から3列おきに配置された被試験ICチ
ップを同様に試験し、これを4回繰り返すことで全ての
被試験ICチップ2を試験する。この試験の結果は、テ
ストトレイTSTに付された例えば識別番号と、テスト
トレイTSTの内部で割り当てられた被試験ICチップ
2の番号で決まるアドレスで、ハンドラ1の制御装置に
記憶される。
【0046】図8に示すように、テストヘッド5の上に
は、ソケット50が、図7に示すテストトレイTSTに
おいて、たとえば行方向に3つおきに合計4列の被試験
ICチップ2に対応した数(4行×4列)で配置してあ
る。なお、一つ一つのソケット50の大きさを小さくす
ることができれば、図7に示すテストトレイTSTに保
持してある全てのICチップ2を同時にテストできるよ
うに、テストヘッド5の上に、4行×16列のソケット
50を配置しても良い。
【0047】図8に示すように、ソケット50が配置さ
れたテストヘッド5の上部には、各ソケット50毎に一
つのソケットガイド40が装着してある。ソケットガイ
ド40は、ソケット50に対して固定してある。
【0048】テストヘッド5の上には、図7に示すテス
トトレイTSTが搬送され、一度にテストされる被試験
ICチップ2の間隔に応じた数(上記テストトレイTS
Tにあっては、3列おきに合計4列の計16個)のイン
サート16が、対応するソケットガイド40の上に位置
するようになっている。
【0049】図8に示すプッシャ30は、ソケットガイ
ド40の数に対応して、テストヘッド5の上側に設けて
ある。図1に示すように、各プッシャ30は、アダプタ
62の下端に固定してある。各アダプタ62は、マッチ
プレート60に弾性保持してある。マッチプレート60
は、テストヘッド5の上部に位置するように、且つプッ
シャ30とソケットガイド40との間にテストプレート
TSTが挿入可能となるように装着してある。このマッ
チプレート60は、テストヘッド5またはZ軸駆動装置
70の駆動プレート72に対して、Z軸方向に移動自在
に装着してあり、試験すべきICチップ2の形状などに
合わせて、アダプタ62およびプッシャ30と共に、交
換自在な構造になっている。なお、テストプレートTS
Tは、図1において紙面に垂直方向(X軸)から、プッ
シャ30とソケットガイド40との間に搬送されてく
る。チャンバ100内部でのテストプレートTSTの搬
送手段としては、搬送用ローラなどが用いられる。テス
トトレイTSTの搬送移動に際しては、Z軸駆動装置7
0の駆動プレートは、Z軸方向に沿って上昇しており、
プッシャ30とソケットガイド40との間には、テスト
トレイTSTが挿入される十分な隙間が形成してある。
【0050】図1に示すように、テストチャンバ102
の内部に配置された駆動プレート72の下面には、アダ
プタ62に対応する数の押圧部74が固定してあり、マ
ッチプレート60に保持してあるアダプタ62の上面を
押圧可能にしてある。駆動プレート72には、駆動軸7
8が固定してあり、駆動軸78は、図示省略してある圧
力シリンダに接続してある。圧力シリンダは、たとえば
空気圧シリンダなどで構成してあり、駆動軸78をZ軸
方向に沿って上下移動させ、アダプタ62を押圧可能と
なっている。
【0051】各アダプタ62の下端に装着してあるプッ
シャ30の中央には、図8および9に示すように、被試
験ICチップを押し付けるための押圧子31が形成さ
れ、その両側にインサート16のガイド孔20およびソ
ケットガイド40のガイドブッシュ41に挿入されるガ
イドピン32が設けてある。また、押圧子31とガイド
ピン32との間には、当該プッシャ30がZ軸駆動装置
70にて下降移動する際に、下限を規制するためのスト
ッパガイド33が設けてあり、このストッパガイド33
は、ソケットガイド40のストッパ面42に当接するこ
とで、被試験ICチップ2を破壊しない適切な圧力で押
し付けるプッシャの下限位置が決定される。
【0052】各インサート16は、図7に示すように、
テストトレイTSTに対してファスナ17を用いて取り
付けてあり、図8〜10に示すように、その両側に、上
述したプッシャ30のガイドピン32およびソケットガ
イド40のガイドブッシュ41が上下それぞれから挿入
されるガイド孔20を有する。
【0053】プッシャ30の下降状態を示す図10に示
すように、図において左側のガイド孔20は、位置決め
のための孔であり、右側のガイド孔20よりも小さい内
径にしてある。そのため、左側のガイド孔20には、そ
の上半分にプッシャ30のガイドピン32が挿入されて
位置決めが行われ、その下半分には、ソケットガイド4
0のガイドブッシュ41が挿入されて位置決めが行われ
る。ちなみに、図において右側のガイド孔20と、プッ
シャ30のガイドピン32およびソケットガイド40の
ガイドブッシュ41とは、ゆるい嵌合状態とされてい
る。
【0054】図9および10に示すように、インサート
16の中央には、IC収容部19が形成してあり、ここ
に被試験ICチップ2を落とし込むことで、図7に示す
テストトレイTSTに被試験ICチップが積み込まれる
ことになる。
【0055】図9および10に示すように、テストヘッ
ド5に固定されるソケットガイド40の両側には、プッ
シャ30に形成してある2つのガイドピン32が挿入さ
れて、これら2つのガイドピン32との間で位置決めを
行うためのガイドブッシュ41が設けられており、この
ガイドブッシュ41の図示上左側のものは、前述したよ
うに、インサート16との間でも位置決めを行う。
【0056】図10に示すように、ソケットガイド40
の下側には、複数のコンタクトピン51を有するソケッ
ト50が固定されており、このコンタクトピン51は、
図外のスプリングによって上方向にバネ付勢されてい
る。したがって、被試験ICチップを押し付けても、コ
ンタクトピン51がソケット50の上面まで後退する一
方で、被試験ICチップ2が多少傾斜して押し付けられ
ても、ICチップ2の全ての端子にコンタクトピン51
が接触できるようになっている。
【0057】本実施形態では、上述したように構成され
たチャンバ100において、図1に示すように、テスト
チャンバ102を構成する密閉されたケーシング80の
内部に、温調用送風装置90が装着してある。温調用送
風装置90は、ファン92と、熱交換部94とを有し、
ファン92によりケーシング内部の空気を吸い込み、熱
交換部94を通してケーシング80の内部に吐き出すこ
とで、ケーシング80の内部を、所定の温度条件(高温
または低温)にする。
【0058】温調用送風装置90の熱交換部94は、ケ
ーシング内部を高温にする場合には、加熱媒体が流通す
る放熱用熱交換器または電熱ヒータなどで構成してあ
り、ケーシング内部を、たとえば室温〜160゜C程度の
高温に維持するために十分な熱量を提供可能になってい
る。また、ケーシング内部を低温にする場合には、熱交
換部94は、液体窒素などの冷媒が循環する吸熱用熱交
換器などで構成してあり、ケーシング内部を、たとえば
−60゜C〜室温程度の低温に維持するために十分な熱量
を吸熱可能になっている。ケーシング80の内部温度
は、たとえば温度センサ82により検出され、ケーシン
グ80の内部が所定温度に維持されるように、ファン9
2の風量および熱交換部94の熱量などが制御される。
【0059】温調用送風装置90の熱交換部94を通し
て発生した温風または冷風は、ケーシング80の上部を
Y軸方向に沿って流れ、装置90と反対側のケーシング
側壁に沿って下降し、マッチプレート60とテストヘッ
ド5との間の隙間を通して、装置90へと戻り、ケーシ
ング内部を循環するようになっている。
【0060】本実施形態では、このような温調用送風装
置90に加えて、Z軸駆動装置70の駆動プレート72
の上面に、複数の面状発熱体76(温調器の個別温調部
分)が配置してある。各面状発熱体76は、Y軸方向に
沿って配置してある押圧部74に対応して駆動プレート
の上面に、分割して配置してある。図1において、面状
発熱体76の分割方向は、テストチャンバの内部をテス
トヘッド5上のICチップ2のY軸方向配列方向に沿っ
て循環する温調された空気の流れ方向に一致する。Y軸
方向に分割して配置された複数の面状発熱体76は、X
軸方向には、分割されていない帯状の発熱体である。た
だし、X軸方向にも面状発熱体76を分割して個別に制
御しても良い。
【0061】各面状発熱体76は、制御手段としての制
御装置96からの出力信号により制御され、個別に温度
制御が可能になっている。面状発熱体としては、特に限
定されないが、たとえば基布に導電性塗料を塗布した発
熱層を有する面状発熱体、導電性線条体(線、帯、糸)
を面状に配置して成る発熱層を持つ面状発熱体、導電性
粒子が分散された導電性シートから成る発熱層を持つ面
状発熱体、絶縁シート上に導電性塗料層から成る発熱層
が形成された面状発熱体などを例示することができる。
【0062】各面状発熱体76は、制御装置96からの
出力信号に基づき、Y軸方向に沿って配置された複数の
ICチップ2に沿って流れる温調された空気の流れ方向
に沿って生じるICチップ2の位置による温度不均一を
補償し、各ICチップ2を均一な温度状態で試験するよ
うに、各面状発熱体76から各ICチップ2に伝熱する
熱量を個別に制御するようになっている。
【0063】たとえばテストチャンバ102の内部を高
温状態とするために、温調送風装置90から吹き出され
る温度調節された空気が温風である場合には、テストヘ
ッド5の上部で温風の下流側に配置されるICチップ2
の温度は、その上流側に配置されるICチップ2の温度
よりも低温になる傾向にある。そこで、本実施形態で
は、テストヘッド5の上部で温風の下流側に配置される
ICチップ2に対して面状発熱体76から伝熱する熱量
を、その上流側に配置されるICチップ2に対して面状
発熱体76から伝熱する熱量よりも大きくなるように、
制御装置96による制御を行う。
【0064】具体的には、温調送風装置90のみによる
ICチップ2の不均一な温度分布を予め実測またはシュ
ミレーションにより求め、その温度分布を補償して均一
な温度分布となるように、各面状発熱体76から伝熱す
る定常的な熱量を決定する。または、Y軸方向に配列さ
れた複数のICチップ2の温度分布を温度センサにより
リアルタイムで計測し、それらの温度センサからの出力
信号に基づき、制御装置96により、各面状発熱体76
から各ICチップ2へと伝熱する熱量を制御する。その
結果、均一な温度分布でICチップの高温ストレス試験
を行うことができる。
【0065】また、テストチャンバ102の内部を低温
状態とするために、温調送風装置90から吹き出される
温度調節された空気が冷風である場合には、テストヘッ
ド5の上部で冷風の下流側に配置されるICチップ2の
温度は、その上流側に配置されるICチップ2の温度よ
りも高くなる傾向にある。そこで、本実施形態では、テ
ストヘッド5の上部で冷風の下流側に配置されるICチ
ップ2に対して面状発熱体76から伝熱する熱量を、そ
の上流側に配置されるICチップ2に対して面状発熱体
76から伝熱する熱量よりも小さくするように、制御装
置96による制御を行う。具体的な制御は、高温ストレ
スの場合と同じである。その結果、均一な温度分布でI
Cチップの低温ストレス試験を行うことができる。
【0066】なお、面状発熱体76からICチップ2へ
の伝熱を良好にする観点からは、その伝熱の経路となる
駆動プレート72、押圧部74、アダプタ62およびプ
ッシャ30は、伝熱特性に優れた金属で構成してあるこ
とが好ましい。
【0067】アンローダ部400 図3および4に示すアンローダ部400にも、ローダ部
300に設けられたX−Y搬送装置304と同一構造の
X−Y搬送装置404,404が設けられ、このX−Y
搬送装置404,404によって、アンローダ部400
に運び出されたテストトレイTSTから試験済のICチ
ップがカスタマトレイKSTに積み替えられる。
【0068】図3に示すように、アンローダ部400の
装置基板105には、当該アンローダ部400へ運ばれ
たカスタマトレイKSTが装置基板105の上面に臨む
ように配置される一対の窓部406,406が二対開設
してある。
【0069】また、図示は省略するが、それぞれの窓部
406の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させる
ための昇降テーブルが設けられており、ここでは試験済
の被試験ICチップが積み替えられて満杯になったカス
タマトレイKSTを載せて下降し、この満杯トレイをト
レイ移送アーム205に受け渡す。
【0070】ちなみに、本実施形態のハンドラ1では、
仕分け可能なカテゴリーの最大が8種類であるものの、
アンローダ部400の窓部406には最大4枚のカスタ
マトレイKSTしか配置することができない。したがっ
て、リアルタイムに仕分けできるカテゴリは4分類に制
限される。一般的には、良品を高速応答素子、中速応答
素子、低速応答素子の3つのカテゴリに分類し、これに
不良品を加えて4つのカテゴリで充分ではあるが、たと
えば再試験を必要とするものなどのように、これらのカ
テゴリに属さないカテゴリが生じることもある。
【0071】このように、アンローダ部400の窓部4
06に配置された4つのカスタマトレイKST(図5お
よび6参照)に割り当てられたカテゴリー以外のカテゴ
リーに分類される被試験ICチップが発生した場合に
は、アンローダ部400から1枚のカスタマトレイKS
TをIC格納部200に戻し、これに代えて新たに発生
したカテゴリーの被試験ICチップを格納すべきカスタ
マトレイKSTをアンローダ部400に転送し、その被
試験ICチップを格納すればよい。ただし、仕分け作業
の途中でカスタマトレイKSTの入れ替えを行うと、そ
の間は仕分け作業を中断しなければならず、スループッ
トが低下するといった問題がある。このため、本実施形
態のハンドラ1では、アンローダ部400のテストトレ
イTSTと窓部406との間にバッファ部405を設
け、このバッファ部405に、希にしか発生しないカテ
ゴリの被試験ICチップを一時的に預かるようにしてい
る。
【0072】たとえば、バッファ部405に20〜30
個程度の被試験ICチップが格納できる容量をもたせる
とともに、バッファ部405の各IC格納位置に格納さ
れたICチップのカテゴリをそれぞれ記憶するメモリを
設けて、バッファ部405に一時的に預かった被試験I
Cチップのカテゴリと位置とを各被試験ICチップ毎に
記憶しておく。そして、仕分け作業の合間またはバッフ
ァ部405が満杯になった時点で、バッファ部405に
預かっている被試験ICチップが属するカテゴリのカス
タマトレイKSTをIC格納部200から呼び出し、そ
のカスタマトレイKSTに収納する。このとき、バッフ
ァ部405に一時的に預けられる被試験ICチップは複
数のカテゴリにわたる場合もあるが、こうしたときは、
カスタマトレイKSTを呼び出す際に一度に複数のカス
タマトレイKSTをアンローダ部400の窓部406に
呼び出せばよい。
【0073】試験装置10の作用 本実施形態に係る試験装置10では、図1に示すよう
に、温調送風装置90以外に、面状発熱体76により、
駆動プレート72、押圧部74,アダプタ62およびプ
ッシャ30を介して、複数のICチップ2を伝熱により
温度調節する。このため、温調送風装置90からの温風
のみによりICチップ2を温度調節する従来の試験装置
に比較して、試験すべきICチップ2を素早く目的とす
る温度に設定することができる。したがって、総合的な
試験工程時間の短縮を図ることができる。
【0074】また、本実施形態に係る試験装置10で
は、面状発熱体76により複数のICチップ2を伝熱に
より温度調節するため、温風のみによりICチップ2を
温度調節する従来の試験装置に比較して、温度分布の不
均一が生じにくい。そのため、同時に試験すべき全ての
ICチップ2を略同じ温度条件にすることが容易であ
り、熱ストレス条件下でのICチップ2の試験の信頼性
が向上する。
【0075】また、温調用送風装置90のみでは、送風
位置によりICチップ2の温度に差異が生じやすいが、
本実施形態の装置10のように、伝熱によるICチップ
2の温度調節を行う面状発熱体76と組み合わせること
で、温調された気体の流れ方向に沿って生じるICチッ
プ2の位置による温度不均一を補償することができる。
その結果、同時に試験すべき全てのICチップ2を略同
じ温度条件にすることができ、熱ストレス条件下でのI
Cチップ2の試験の信頼性が向上する。
【0076】その他の実施形態 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内で種々に改変することができ
る。
【0077】たとえば、上述した実施形態では、駆動プ
レート72の上面に個別制御可能な面状発熱体76を装
着したが、面状発熱体の装着位置は、それらの位置に限
らず、駆動プレート72と押圧部74との間、押圧部7
4の下面、アダプタ62の上面などの位置であっても良
い。また、伝熱による温度調節するための温調器として
は、面状発熱体76に限らず、その他のヒータなどの加
熱用温調器であっても良い。または、伝熱による温度調
節するための温調器としては、ペルチェ素子などの吸熱
用温調器であっても良い。試験装置を用いて高温ストレ
ス試験を行う場合に、温調用送風装置90により送風さ
れる温風の流れの上流側に位置するICチップ2の温度
が、その下流側のICチップ2の温度よりも高くなる傾
向にある。下流側のICチップ2の温度条件に合わせ
て、温調用送風装置90からの熱量を設定すれば、上流
側に位置するICチップ2の温度が試験スペックよりも
高くなるおそれがある。
【0078】そのような場合には、前記実施形態の面状
発熱体76の代わりに吸熱用温調器を配置し、上流側に
位置するICチップ2から吸熱する熱量を、その下流側
のICチップ2から吸熱する熱量よりも大きくし、温度
分布の不均一を無くすことが好ましい。
【0079】また、上述した実施形態に係る試験装置1
0では、図3および4に示すように、チャンバ100
を、恒温槽101と、テストチャンバ102と、除熱槽
103とで構成したが、本発明に係る試験装置では、恒
温槽101および/または除熱槽103は、省略するこ
とも可能である。
【0080】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
電子部品試験装置によれば、複数の電子部品を同時に試
験する際などに、一度に試験すべき全ての電子部品を、
略均一な温度条件で試験することができ、しかも総合的
な試験工程時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施形態に係るIC試験装置
の要部断面図である。
【図2】図2はIC試験装置の全体側面図である。
【図3】図3は図2に示すハンドラの斜視図である。
【図4】図4は被試験ICの取り廻し方法を示すトレイ
のフローチャートである。
【図5】図5は同IC試験装置のICストッカの構造を
示す斜視図である。
【図6】図6は同IC試験装置で用いられるカスタマト
レイを示す斜視図である。
【図7】図7は同IC試験装置で用いられるテストトレ
イを示す一部分解斜視図である。
【図8】図8は同IC試験装置のテストヘッドにおける
ソケット付近の構造の一例示す分解斜視図である。
【図9】図9は図8に示すソケット付近の断面図であ
る。
【図10】図10はテストヘッドのソケット付近におい
てプッシャが下降した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1… ハンドラ 2… ICチップ 5… テストヘッド 6… 試験用メイン装置 10… IC試験装置(電子部品試験装置) 16… インサート 30… プッシャ 40… ソケットガイド 50… ソケット 60… マッチプレート 62… アダプタ 70… Z軸駆動装置 72… 駆動プレート 74… 押圧部 76… 面状発熱体(温調器の個別温調部) 80… ケーシング 82… 温度センサ 90… 温調送風装置 92… ファン 94… 熱交換器 96… 制御装置 100… チャンバ 101… 恒温槽 102… テストチャンバ 103… 除熱槽 TST… テストトレイ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験すべき複数の電子部品がそれぞれ装
    着されるように、テストヘッド上に配置された複数のソ
    ケットと、 前記各電子部品を各ソケットの接続端子方向に押圧可能
    なプッシャと、 前記プッシャを前記ソケット方向に移動させる駆動プレ
    ートと、 前記駆動プレートに直接または間接的に装着してあり、
    前記プッシャを介して前記電子部品を伝熱により温度調
    節する温調器とを有する電子部品試験装置。
  2. 【請求項2】 前記テストヘッドの上部に配置されたソ
    ケット、プッシャおよび駆動プレートを囲む空間を密閉
    するテストチャンバと、 前記テストチャンバの内部に、温度調節された気体を循
    環させる温調用送風装置とをさらに有する電子部品試験
    装置であって、 前記温調器が、前記テストチャンバの内部を循環する気
    体の流れ方向に沿って複数に分割され、個別に温度制御
    可能な個別温調部分を有する請求項1に記載の電子部品
    試験装置。
  3. 【請求項3】 複数の電子部品に沿って流れる温調され
    た気体の流れ方向に沿って生じる電子部品の位置による
    温度不均一を補償し、各電子部品を均一な温度状態で試
    験するように、前記個別温調部分から各電子部品に伝熱
    する熱量を個別に制御する制御手段をさらに有する請求
    項2に記載の電子部品試験装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の電子部品は、テストトレイに
    より保持され、当該テストトレイが、前記プッシャとソ
    ケットとの間に搬送される請求項1〜3のいずれかに記
    載の電子部品試験装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のプッシャは、アダプタの下端
    にそれぞれ固定してあり、 前記アダプタが、マッチプレートに対して弾性保持して
    あり、 前記マッチプレートが電子部品の種類に応じて交換自在
    に、前記テストヘッドの上に配置してあり、 前記マッチプレートの上部に、前記駆動プレートが上下
    方向移動自在に配置してある請求項1〜4のいずれかに
    記載の電子部品試験装置。
  6. 【請求項6】 前記温調器が面状発熱体である請求項1
    〜5のいずれかに記載の電子部品試験装置。
  7. 【請求項7】 前記電子部品がICチップである請求項
    1〜6のいずれかに記載の電子部品試験装置。
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