JPH11336786A - トルクリミッタ - Google Patents

トルクリミッタ

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Publication number
JPH11336786A
JPH11336786A JP18330298A JP18330298A JPH11336786A JP H11336786 A JPH11336786 A JP H11336786A JP 18330298 A JP18330298 A JP 18330298A JP 18330298 A JP18330298 A JP 18330298A JP H11336786 A JPH11336786 A JP H11336786A
Authority
JP
Japan
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hub member
spring
torque limiter
coil spring
winding
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Pending
Application number
JP18330298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Yamada
康之 山田
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Ogura Clutch Co Ltd
Original Assignee
Ogura Clutch Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ogura Clutch Co Ltd filed Critical Ogura Clutch Co Ltd
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  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業が容易にできるとともに常に安定し
たスリップ状態が得られるトルクリミッタを提供する。 【解決手段】 第2のハブ部材4に、第1のハブ部材2
側に開口した環状溝4aを形成して、環状溝4aの内側
を第2のばね巻回部4cとした。また、環状溝4aの外
側のカバー4bに、環状溝4aの最深部から第1のばね
巻回部2a側まで延びた係止部4dを形成した。係止部
4dには、コイルスプリング6の巻き端部6aが係合さ
れる。第2のハブ部材4を回動することにより、コイル
スプリング6の内径は大きくなる。また、内径を大きく
した状態で、コイルスプリング6は環状溝4aの中に挿
入される。第2のハブ部材4の回動力を解放すれば、コ
イルスプリング6は第2のばね巻回部4cに巻き付く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機の紙送り機構
などに組込まれるトルクリミッタ、特には、第1のハブ
部材と第2のハブ部材のばね巻回部にコイルスプリング
を圧接状態に巻回した構造を備え、ばね巻回部の外周面
とコイルスプリングの内周面との摩擦係合力により、い
ずれか一方のハブ部材から他方のハブ部材に動力を伝達
するトルクリミッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトルクリミッタとしては、実開平
2−66728号公報に説明されているものが代表的で
ある。該公報において、第1の実施の形態であるトルク
リミッタは、焼入れ加工が施されたばね巻回部の一方の
端部にそれより外径寸法が大きい支持部が形成されてい
るとともに中心の軸穴をD字状の軸穴とした第1のハブ
部材と、駆動側の歯車と噛合う歯部が形成されボス部分
をばね巻回部とした第2のハブ部材とが、各ばね巻回部
の端部が対向するように図示せぬ回転軸上に装着される
構造である。また、第1のハブ部材のばね巻回部と第2
のハブ部材のばね巻回部とに跨って圧接状態に巻回され
たコイルスプリングと、このコイルスプリングの外周面
に嵌合されるとともに、一方の開口部が第1のハブ部材
の支持部に嵌合され他方の開口部が第2のハブ部材の歯
部側面に形成された環状な凹陥部内に挿入されたカバー
が設けられている。また更に、第1のハブ部材のばね巻
回部の外周面とコイルスプリングの内周面には、過負荷
発生時において、これらばね巻回部とコイルスプリング
との円滑なスリップ状態が得られるようにグリースが塗
布されている。
【0003】このような構造からなるトルクリミッタ
は、第1のハブ部材が回転軸に一体の回転を自在に軸着
され、第2のハブ部材が回転軸にブッシュを介して回転
自在に支持されるとともに、第2のハブ部材の歯部は駆
動側の歯車と噛合わされる。したがって、コイルスプリ
ングの内周面と各ばね巻回部の外周面との摩擦係合力に
より、トルクリミッタを介して歯車から回転軸に動力が
伝達される。また、回転軸側の負荷が一定の大きさ以上
になると、コイルスプリングは、一方の巻き端部側が固
定された状態で他方の巻き端部側が拡径する方向に捻ら
れるので、コイルスプリングの内周面とハブ部材のばね
巻回部の外周面との摩擦係合力が弱くなり、トルクリミ
ッタはスリップ状態になる。そして、動力の伝達は遮断
される。また、従来のトルクリミッタは、コイルスプリ
ングの外側を覆うカバーを設けたので、回転中における
グリースの飛散が防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなトルクリミ
ッタは、コイルスプリングの一方の巻き端部側を第1の
ハブ部材のばね巻回部に圧接状態の巻回した後、コイル
スプリングの他方の巻き端部側を第2のハブ部材のばね
巻回部に圧接状態に巻回することになるが、従来のトル
クリミッタは、カバーが被せられて拡径する方向への弾
性変形が制限されたコイルスプリングの内周面に、第2
のハブ部材のばね巻回部の外周面を圧入嵌合する構造で
ある。即ち、コイルスプリングが拡径される方向に回動
させながら、第2のハブ部材のばね巻回部をコイルスプ
リングの内周面に挿入しなければならない。したがっ
て、このような組立作業では、手間が掛かり生産性が悪
い。また、回動せずに第2のハブ部材のばね巻回部をコ
イルスプリングの内周面に圧入すると、ばね巻回部の外
周面にコイルスプリングの内周面が擦れて傷ができた
り、コイルスプリングが変形してしまうため、安定した
スリップ状態が得られなくなるといった品質上の問題を
招来することが想起される。
【0005】この発明は、組立作業が容易にできるとと
もに常に安定したスリップ状態が得られるトルクリミッ
タを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載されたトルクリミッタは、第
1のばね巻回部(実施の形態において符号2a、以下、
同様に示す)の一方の端部に外径寸法が大きい第1の支
持部(2b)が設けられた第1のハブ部材(2)と、こ
の第1のハブ部材(2)側に開口した環状溝(4a)が
形成されているとともに、この環状溝(4a)の外側に
設けられ先端部が前記第1の支持部(2b)に嵌合され
たカバー(4b)と、前記環状溝(4a)の内側に設け
られ側面が前記第1のばね巻回部(2a)の他方の端部
に当接した第2のばね巻回部(4c)と、前記カバー
(4b)の内周面に設けられ前記環状溝(4a)の最深
部から前記第1のばね巻回部(2a)の外側まで延びた
係止部(4d)とを有する第2のハブ部材(4)と、前
記第1のばね巻回部(2a)と前記第2のばね巻回部
(4c)とに跨って圧接状態に巻回されて前記カバー
(4b)の内側に配設されているとともに、前記第2の
ハブ部材(4)の係止部(4d)と円周方向で係合自在
な一方の巻き端部(6a)が設けられたコイルスプリン
グ(6)とを備え、前記コイルスプリング(6)の自己
復帰力に抗して前記第2のハブ部材(4)を回動した状
態で前記第1のハブ部材(2)側に移動することによ
り、拡径された前記コイルスプリング(6)が前記環状
溝(4a)の中に挿入されるとともに、前記第2のハブ
部材(4)の回動力を解放することにより、前記コイル
スプリング(6)は前記第2のばね巻回部(4c)に圧
接状態に巻回されることを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載されたトルクリミッ
タは、請求項1に記載されたトルクリミッタにおいて、
前記第1のハブ部材(2)には、前記第1のばね巻回部
(2a)の他方の端部に外径寸法が小さい第2の支持部
(2c)が設けられ、この第2の支持部(2c)に前記
第2のハブ部材(4)が回転自在に支持されていること
を特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載されたトルクリミッ
タは、請求項1または請求項2に記載されたトルクリミ
ッタにおいて、前記第2のハブ部材(4)の前記カバー
(4b)の内周面には、その内周面から中心方向に突出
して前記環状溝(4a)の最深部から前記第1のばね巻
回部(2a)の外側まで延びているとともに、円周方向
に間隔をおいて形成された複数条の前記係止部(4d)
が設けられていることを特徴とする。
【0009】また、請求項4に記載されたトルクリミッ
タは、請求項1〜3のいずれかに記載されたトルクリミ
ッタにおいて、前記コイルスプリング(6)の他方の巻
き端部(6b)は、外側に折り曲げられ前記第1のばね
巻回部(2a)から離れていることを特徴とする。
【0010】また、請求項5に記載されたトルクリミッ
タは、請求項1〜4のいずれかに記載されたトルクリミ
ッタにおいて、前記第1のハブ部材(2)の前記第1の
ばね巻回部(2a)から前記第1の支持部(2b)に移
行する側面と前記コイルスプリング(6)の他方の巻き
端部(6b)の側面との間に、隙間調整部材(7)が介
在されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態として図1
と図2に図示されたトルクリミッタは、複写機の紙送り
機構に組込まれる動力伝達装置であり、紙送りローラが
装着される回転軸に紙詰まりにより一定以上の負荷が作
用したとき、その回転軸への動力の伝達を遮断する機能
を有するものである。図面において、図1はトルクリミ
ッタの断面図、図2は図1のA−A線断面図である。以
下、これら図面の実施の形態を説明する。
【0012】図示せぬ紙送りローラが装着されている回
転軸1には、段付き状の外周面とした鉄製の第1のハブ
部材2が装着されている。この第1のハブ部材2は、後
で述べるコイルスプリング6が巻回された円筒状の第1
のばね巻回部2aと、この第1のばね巻回部2aの一方
の端部に形成されたそれより外径寸法が大きいリング状
の第1の支持部2bと、第1のばね巻回部2aの他方の
端部に形成されたそれより外径寸法が小さい円筒状の第
2の支持部2cと、第1の支持部2b側に形成されたそ
れより外径寸法が大きい円筒状の取付部2dとを有する
形状である。また、取付部2dの側面に形成された溝2
eに回転軸1の貫通穴に打ち込まれたピン3を嵌合する
ことにより、第1のハブ部材2は回転軸1に一体の回転
を自在に軸着されている。
【0013】このような第1のハブ部材2の第2の支持
部2cには、合成樹脂材製の第2のハブ部材4が回転自
在に支持されスナップリング5で抜け止めされている。
第2のハブ部材4は、第1のハブ部材2側に開口した環
状溝4aが形成されている。また、環状溝4aの外側に
は、先端が第1のハブ部材2の第1の支持部2bに嵌合
された円筒状のカバー4bが設けられ、環状溝4aの内
側には後で述べるコイルスプリング6が巻回された円筒
状の第2のばね巻回部4cが設けられている。また更
に、カバー4bの内周面には、その内周面から中心方向
に突出して環状溝4aの最深部から第1のばね巻回部2
aの外側まで延びた係止部4dが、一体に形成されてい
る。この実施の形態では、カバー4bの内周面を4等分
する位置に係止部4dは形成されており、かつ各係止部
4dの先端は、後で述べるコイルスプリング6の外周面
が接離する円弧面に形成されている。また、第2のハブ
部材4のスナップリング5で抜け止めされている側は、
図示せぬ駆動側の歯車と噛合う歯車4eとなっている。
【0014】なお、この実施の形態では、第1のハブ部
材2のばね巻回部2aの外径寸法より、第2のハブ部材
4の第2のばね巻回部4cの外径寸法が、非常に僅かで
あるが大きく形成されている。
【0015】このような形状からなる第1のハブ部材2
と第2のハブ部材4のばね巻回部2a,4cの外側と第
2のハブ部材4のカバー4bの内側に形成された環状の
空間S(環状溝4aを含む)には、コイルスプリング6
が配設されている。このコイルスプリング6は、その巻
き径が各ばね巻回部2a,4cの直径寸法より小さい寸
法に形成され、自己復帰力(弾性力)により各ばね巻回
部2a,4cに圧接状態で巻回されている。また、コイ
ルスプリング6の一方の巻き端部6aは、半径方向に折
り曲げられカバー4bの係止部4dと円周方向で係合す
るようになっている。また更に、コイルスプリング6の
他方の巻き端部6bは、カバー4bの内周面に当接しな
い程度に外側に折り曲げられ、第1のばね巻回部2aの
外周面から離れている。これは、トルクリミッタがスリ
ップ状態になったときに、コイルスプリング6の巻き端
部6bとばね巻回部2aとのかじり現象を防止するため
である。
【0016】また、この実施の形態のトルクリミッタ
は、第1のハブ部材2の第1のばね巻回部2aから第1
の支持部2bに移行する鉛直状の側面とコイルスプリン
グ6の他方の巻き端部6bの側面との間に、金属または
合成樹脂材製の隙間調整部材7が介在されている。この
隙間調整部材7は、動力の伝達またはその伝達の遮断を
繰り返すことによりコイルスプリング6が軸線方向に偏
らないように、かつ、上記鉛直状の側面とコイルスプリ
ング6の巻き端部6bとのかじり現象を防止するために
用意された介在物である。
【0017】次に、このような構造からなるトルクリミ
ッタの組立手順について説明する。まず、第1のハブ部
材2の第1のばね巻回部2aの外周面とコイルスプリン
グ6の内周面と外周面にグリースを塗布してから、コイ
ルスプリング6が拡径する方向に回動しながら、間隙調
整部材7が装着された第1のハブ部材2のばね巻回部2
aを巻き端部6b側からコイルスプリング6に挿入す
る。また、第1のハブ部材2の第2の支持部2cに第2
のハブ部材4を嵌合しながら、コイルスプリング6の巻
き端部6aを係止部4dに係合する。そして、コイルス
プリング6の自己復帰力に抗して第2のハブ部材4を回
動した状態で、その第2のハブ部材4を第1のハブ部材
2側に移動する(押し込む)ことにより、拡径されたコ
イルスプリング6の巻き端部6a側を環状溝4aの中に
挿入する。また、第2のばね巻回部4cの側面が第1の
ばね巻回部2aの端部に突き当てられた後、第2のハブ
部材4の回動力を解放することにより、コイルスプリン
グ6は第2のばね巻回部4cに圧接状態に巻回される。
【0018】このように組み立てられたトルクリミッタ
は、スナップリング5により第2のハブ部材4の抜け止
めをしてから、回転軸1に装着される。また、第1のハ
ブ部材2の溝2eにピン3を嵌合することにより、第1
のハブ部材2を回転軸1に一体の回転を自在に軸着す
る。なお、ピン3とは軸線方向反対側(第2の支持部2
cの端部)には、スナップリング5と同様な移動を制限
する手段などが設けられる。即ち、回転軸1上に支持さ
れ図示せぬ歯車と噛合ったトルクリミッタは、軸線方向
の移動が制限される。
【0019】以上のような構造からなるトルクリミッタ
は、駆動側のモータ制御により第2のハブ部材4の歯車
4eと噛合った図示せぬ歯車が回転すると、コイルスプ
リング6の内周面とばね巻回部2a,4cの外周面との
摩擦係合力により、回転軸1に動力を伝達する。そし
て、回転軸1に装着された図示せぬゴムローラとの摩擦
力で、図示せぬ給紙カセット内のコピー用紙が、図示せ
ぬ感光ドラム側の複写機本体内部に送り込まれる。な
お、トルクリミッタの回転中に飛散するグリースは、カ
バー4bにより外部への飛散が防止される。
【0020】また、このような紙送り機構において紙詰
まりが発生すると、回転軸1の負荷が一定の大きさ以上
になるため、コイルスプリング6の巻き端部6b側が制
動される。また、この状態でコイルスプリング6の巻き
端部6a側が第2のハブ部材4の回転により拡径する方
向に捻られるので、コイルスプリング6の内周面とばね
巻回部2a,4cの外周面との摩擦係合力が弱くなり、
トルクリミッタはスリップ状態になる。
【0021】以上、この発明の実施の形態として、複写
機の紙送り機構に組込まれるトルクリミッタを説明した
が、この発明のトルクリミッタは、その他の機器に組込
むことができる。また、コイルスプリング6の巻き端部
6aは、カバー4bの内周面に設けた突出した係止部4
dに係合するのではなく、カバー4bの内周面に設けら
れた凹陥状の溝に係合するようにしてもよい。また更
に、第2のハブ部材4を第1のハブ部材2の第1の支持
部2cに回転自在に支持したが、第1の支持部2cを削
除して第2のハブ部材4を回転軸1に直接支持してもよ
い。なお、実施の形態では、第2のハブ部材4が合成樹
脂で形成されているので、軸受を介在する必要はない。
【0022】また、第1のハブ部材2と回転軸1とは、
ピン3以外の手段により一体の回転を自在に軸着するこ
ともできる。また更に、組立時において、コイルスプリ
ング6の巻き端部6aが押圧された状態で摺動する係合
部6aの側面は、平坦面として説明したが、第2のハブ
部材4を第1のハブ部材2側に移動する(押し込む)に
連れてコイルスプリング6が拡径されるように、環状溝
4aの最深部側に行くに従って、コイルボビン6が拡径
する方向への突出量が大きくなるテーパー面としてもよ
い。また、第1のハブ部材2を従動側回転部材とし第2
のハブ部材4を駆動側の回転部材として説明したが、第
1のハブ部材2を駆動側の回転部材として使用すること
もできる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載されたト
ルクリミッタは、第2のハブ部材のカバーの内周面に係
止部を設けるとともに、コイルスプリングに係止部に係
合自在な巻き端部を設け、コイルスプリングの自己復帰
力に抗して、第2のハブ部材を回動した状態で第1のハ
ブ部材側に移動することにより、コイルスプリングが第
2のばね巻回部に圧接状態に巻回されるようにしたの
で、組立時において、第2のハブ部材のばね巻回部の外
周面がコイルスプリングの内周面に擦られて傷つくなど
の問題が解決される。また、第2のばね巻回部へのコイ
ルスプリングの巻回作業が容易にできる。したがって、
組立作業が容易にできるとともに常に安定したスリップ
状態が得られるトルクリミッタを提供することができ
る。
【0024】また、請求項2に記載されたトルクリミッ
タは、請求項1に記載されたトルクリミッタにおいて、
第1のばね巻回部の他方の端部に外径寸法が小さい第2
の支持部を設け、第1のハブ部材の第2の支持部に第2
のハブ部材を回転自在に支持するようにしたので、第2
のハブ部材を第1のハブ部材側へ移動するときに、コイ
ルスプリングの中心に対して第2のハブ部材の中心が偏
心するようなことがなく、組立作業が容易にできる。
【0025】また、請求項3に記載されたトルクリミッ
タは、請求項1または請求項2に記載されたトルクリミ
ッタにおいて、第2のハブ部材のカバーの内周面に、そ
の内周面から中心方向に突出して環状溝の最深部から第
1のばね巻回部の外側まで延びているとともに、円周方
向に間隔をおいて形成された複数条の係止部を設けたの
で、第2のばね巻回部にコイルスプリングを巻回すると
きや、回転軸が逆回転したときに、コイルスプリングが
大きく変形(拡径)しないようにそれを係止部で制限す
ることができる。したがって、耐久性に優れたトルクリ
ミッタを提供することができる。
【0026】また、請求項4に記載されたトルクリミッ
タは、請求項1〜3のいずれかに記載されたトルクリミ
ッタにおいて、コイルスプリングの他方の巻き端部を外
側に折り曲げて第1のばね巻回部から離したので、巻き
端部とばね巻回部とのかじり現象が防止できる。したが
って、コイルスプリングの内周面とばね巻回部の外周面
との摩擦係合力による動力伝達力(回転トルク)の設定
値が変動することがないので、信頼性の高いトルクリミ
ッタを提供できる。
【0027】また、請求項5に記載されたトルクリミッ
タは、請求項1〜4のいずれかに記載されたトルクリミ
ッタにおいて、第1のハブ部材の第1のばね巻回部から
第1の支持部に移行する側面とコイルスプリングの他方
の巻き端部の側面との間に、隙間調整部材を介在したの
で、コイルスプリングの軸線方向の偏りや、第1のハブ
部材の側面とコイルスプリングの巻き端部とのかじり現
象が防止される。したがって、コイルスプリングの内周
面とばね巻回部の外周面との摩擦係合力による動力伝達
力(回転トルク)の設定値が変動することがないので、
信頼性の高いトルクリミッタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態として示したトルクリミ
ッタの断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
2 …第1のハブ部材 2a…第1のばね巻回部 2b…第1の支持部 2c…第2の支持部 4 …第2のハブ部材 4a…環状溝 4b…カバー 4c…第2のばね巻回部 4d…係止部 6 …コイルスプリング 6a…巻き端部 6b…巻き端部 7 …隙間調整部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のばね巻回部の一方の端部に外径寸
    法が大きい第1の支持部が設けられた第1のハブ部材
    と、この第1のハブ部材側に開口した環状溝が形成され
    ているとともに、この環状溝の外側に設けられ先端部が
    前記第1の支持部に嵌合されたカバーと、前記環状溝の
    内側に設けられ側面が前記第1のばね巻回部の他方の端
    部に当接した第2のばね巻回部と、前記カバーの内周面
    に設けられ前記環状溝の最深部から前記第1のばね巻回
    部の外側まで延びた係止部とを有する第2のハブ部材
    と、前記第1のばね巻回部と前記第2のばね巻回部とに
    跨って圧接状態に巻回されて前記カバーの内側に配設さ
    れているとともに、前記第2のハブ部材の係止部と円周
    方向で係合自在な一方の巻き端部が設けられたコイルス
    プリングとを備え、前記コイルスプリングの自己復帰力
    に抗して前記第2のハブ部材を回動した状態で前記第1
    のハブ部材側に移動することにより、拡径された前記コ
    イルスプリングが前記環状溝の中に挿入されるととも
    に、前記第2のハブ部材の回動力を解放することによ
    り、前記コイルスプリングは前記第2のばね巻回部に圧
    接状態に巻回されることを特徴とするトルクリミッタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたトルクリミッタに
    おいて、前記第1のハブ部材には、前記第1のばね巻回
    部の他方の端部に外径寸法が小さい第2の支持部が設け
    られ、この第2の支持部に前記第2のハブ部材が回転自
    在に支持されていることを特徴とするトルクリミッタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載されたト
    ルクリミッタにおいて、前記第2のハブ部材の前記カバ
    ーの内周面には、その内周面から中心方向に突出して前
    記環状溝の最深部から前記第1のばね巻回部の外側まで
    延びているとともに、円周方向に間隔をおいて形成され
    た複数条の前記係止部が設けられていることを特徴とす
    るトルクリミッタ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載されたト
    ルクリミッタにおいて、前記コイルスプリングの他方の
    巻き端部は、外側に折り曲げられ前記第1のばね巻回部
    から離れていることを特徴とするトルクリミッタ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載されたト
    ルクリミッタにおいて、前記第1のハブ部材の前記第1
    のばね巻回部から前記第1の支持部に移行する側面と前
    記コイルスプリングの他方の巻き端部の側面との間に、
    隙間調整部材が介在されていることを特徴とするトルク
    リミッタ。
JP18330298A 1998-05-25 1998-05-25 トルクリミッタ Pending JPH11336786A (ja)

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JP18330298A JPH11336786A (ja) 1998-05-25 1998-05-25 トルクリミッタ

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JP2006170307A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Ntn Corp トルクリミッタ
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