JPH11336144A - 水栓取付装置 - Google Patents

水栓取付装置

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Publication number
JPH11336144A
JPH11336144A JP14604498A JP14604498A JPH11336144A JP H11336144 A JPH11336144 A JP H11336144A JP 14604498 A JP14604498 A JP 14604498A JP 14604498 A JP14604498 A JP 14604498A JP H11336144 A JPH11336144 A JP H11336144A
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JP
Japan
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faucet
connection port
opening
faucet connection
ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP14604498A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Hashizume
茂 橋爪
Koji Okuda
貢二 奥田
Kenji Ishihara
憲司 石原
Shoichi Osuga
昭一 大須賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd, Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニットバスの新設や更新に際して用いる水
栓接続装置において、水栓接続ボックスを用いずに立上
り管に水栓を取り付けられるようにする。水栓の取付施
工を広いスペースで楽にかつ容易に行う。 【解決手段】 立上り管11の上端に接続した曲り管継
手2にフランジ25を設ける。水栓接続口部22に径方
向で嵌脱可能な凹入部41を備えた取付板4をユニット
バスの壁体U1に揺動可能に取り付ける。設置箇所に搬
入したユニットバスの壁体U1の開口に水栓接続口部2
2を差し込むと共に、その水栓接続口部22に取付板4
の凹入部41を嵌合させる。水栓接続口部22の雄ねじ
部26にユニットバスの内側から防水リング6をねじ込
み、その防水リング6と壁体U1とによってシール部材
7やリングシート8を挾圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水栓取付装置、詳
しくは先行施工されている給水用あるいは給湯用の立上
り管に水栓を取り付けるときに用いられる水栓取付装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニットバスの新設あるいは更新に際
し、先行施工されている上記立上り管の上端に水栓を取
り付けるときには、特開平8−247337号公報など
に記載されている水栓接続ボックスが利用されていた。
この種の水栓接続ボックスを用いてユニットバスの新設
あるいは更新を行う場合を図5を参照して説明する。
【0003】水栓接続ボックス10は、建物の間仕切り
壁Wで区画された設置箇所にユニットバスUを搬入する
のに先立ち、間仕切り壁Wに沿って設けられている立上
り管11を覆っている鞘管12の上端部に取り付けられ
ていて、しかも、その水栓接続ボックス10には水栓接
続口部13を有する継手が取り付けられている。この状
況下でユニットバスUを新設あるいは更新するときに
は、その設置箇所にユニットバスUを搬入した後、ユニ
ットバスUの壁体U1の上記継手13との対応箇所に開
口14を開設し、次に、水栓接続ボックス10を壁体U
1の外側に取り付ける作業を、建物の間仕切り壁Wとユ
ニットバスUの壁体U1との間の狭い空間S内で行い、
続いてユニットバスUの内側から上記開口14に臨まさ
れた継手の水栓接続口部13に水栓Aを取り付けるとい
う施工方法が採られていた。
【0004】一方、水栓接続ボックスを使用せずに施工
することのできる水栓取付装置に関する提案が実開平5
−71574号公報や特開平8−284220号公報に
よってなされている。
【0005】実開平5−71574号公報のものは、狭
い隙間を隔てた2つの壁の間に横木が横架されているよ
うな場所にその横木を活用して水栓を取り付けるときに
用いられるものである。
【0006】また、特開平8−284220号公報のも
のは、先行施工されている立上り管の上端に、水栓が取
り付けられるエルボを取り付ける場合に、壁の裏面にL
形の取付板を固定し、その取付板に上記エルボを固定し
たり、その取付板で立上り管に被せられている鞘管を固
定したりするようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平8−247337号公報に記載されている水栓
接続ボックスを利用する施工方法を採用すると、水栓接
続ボックスが余分に必要になってそれだけコスト高にな
るという問題や、水栓接続ボックスを建物の間仕切り壁
とユニットバスの壁体との間の狭い空間内でユニットバ
スの壁体に取り付けるという煩わしい作業を余儀なくさ
れるという問題があった。
【0008】また、実開平5−71574号公報のもの
は、図5で説明した建物の間仕切り壁で区画された設置
箇所にユニットバスを搬入して設置する場合のように、
間仕切り壁とユニットバスとの間に横木がないような場
所での水栓の取り付けには適さない。
【0009】さらに、特開平8−284220号公報の
ものは、上記した横木のない場所に水栓を取り付けるこ
とができるという利点があるものの、壁の裏面にL形の
取付板を固定し、その取付板に上記エルボを固定する必
要があることから次のような問題が生じる。すなわち、
L形の取付板を固定するための上記壁が、建物の間仕切
り壁で区画された設置箇所に搬入されたユニットバスの
壁体である場合には、その間仕切り壁とユニットバスの
壁体との間の非常に狭いスペースでL形の取付板をユニ
ットバスの壁体に固定する作業を行うことを余儀なくさ
れるという問題が生じる。そこで、L形の取付板を設置
箇所に搬入する前のユニットバスの壁体に取り付けてお
くことも考えられるが、そのようにすると、今度は、そ
のL形の取付板に立上り管に被せられている鞘管を固定
する作業を間仕切り壁とユニットバスの壁体との間の非
常に狭いスペースで行うことを余儀なくされるという問
題が生じる。
【0010】本発明はこれらの問題点に鑑みてなされた
ものであり、水栓接続ボックスを用いずに立上り管に水
栓を取り付けて接続できるようにすることを基本とし、
その際に取付施工を行いやすくすることのできる水栓取
付装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水栓取付装
置は、垂直軸線を有して立上り管の上端に接続される立
上り管接続口部と水平軸線を有して水栓が接続される水
栓接続口部とが一端部と他端部とに振り分けて設けられ
ていると共に上記水栓接続口部の基部に外側へ張り出し
たフランジが設けられかつその水栓接続口部の外周に雄
ねじ部が形成された曲り管継手と、上記水栓接続口部に
その径方向で嵌脱可能な凹入部とその凹入部の周囲に形
成されて上記水栓接続口部が壁体に開設された開口に挿
入されたときに上記フランジが重なり合うフランジ受面
と上記開口の周囲の一方側壁面に重ねられる重なり面と
を備え、かつ上記凹入部が上記壁体の開口に挿入された
上記水栓接続口部に嵌合する取付け位置と上記凹入部が
その水栓接続口部に嵌合しない非取付け位置との間で上
記一方側壁面に沿って揺動可能となるように上記壁体に
取り付けられる取付板と、上記開口の周面とその開口に
挿入された上記水栓接続口部との間に形成される空間に
挿入されて上記水栓接続口部を上記開口内の所定位置に
位置決めするスペーサと、上記開口に挿入されてその開
口から突出した上記水栓接続口部の上記雄ねじ部にねじ
合わされる防水リングと、 防水リングと上記開口の周
囲の他方側壁面との間で挾圧されるシール部材と、を備
える、というものである。
【0012】ユニットバスの新設あるいは更新に際して
この発明に係る水栓取付装置を用いる場合の作用を説明
する。
【0013】ユニットバスを建物の間仕切り壁で区画さ
れた設置箇所に搬入するのに先立って上記曲り管継手の
立上り管接続口部を立上り管の上端に接続するようにす
ると、立上り管の上端への曲り管継手の接続作業を広い
スペースを利用して容易に行うことができる。また、ユ
ニットバスをその設置箇所に搬入する前に、その壁体に
上記曲り管継手の水栓接続口部が嵌合される開口を開設
すると共に、上記取付板をその壁体の外面に揺動可能に
取り付けるという作業を行うようにすると、ユニットバ
スの壁体への取付板の取付作業も広いスペースを利用し
て容易に行うことができる。
【0014】立上り管の上端に曲り管継手を接続した
後、壁体に取付板を取り付けたユニットバスをその設置
箇所に搬入し、その壁体に開設されている上記開口に曲
り管継手の水栓接続口部を嵌合させる作業や、取付板を
揺動させてその凹入部を水栓接続口部に嵌合させる作業
を行う。このときの水栓接続口部の開口への嵌合作業や
取付板の凹入部の水栓接続口部への嵌合作業は、ユニッ
トバスの内側から上記開口を利用して容易に行うことが
できる。
【0015】上記した立上り管接続口部の開口への嵌合
作業や取付板の凹入部の水栓接続口部への嵌合作業を行
った後、スペーサを上記開口の周面とその開口に挿入さ
れた上記水栓接続口部との間に形成される空間に挿入す
る作業を行って曲り管継手の水栓接続口部を上記開口内
の所定位置に位置決めし、そのようにして位置決めされ
た水栓接続口部にシール部材を嵌合してから防水リング
を水栓接続口部の雄ねじ部にねじ込んで締め付けると、
曲り管継手のフランジが取付板のフランジ受面に重な
り、また、その取付板の重なり面が上記開口の周囲の一
方側壁面に重なり、シール部材が防水リングと上記開口
の周囲の他方側壁面とによって挾圧されるので、曲り管
継手のフランジと防水リングとによって上記した取付板
と壁体とシール部材とが挾まれ、曲り管継手の水栓接続
口部がユニットバスの壁体に固定される。このときの上
記空間へのスペーサの挿入作業、曲り管継手の水栓接続
口部へのシール部材の嵌合作業、防水リングのねじ込み
作業や締付け作業などもユニットバスの内側から容易に
行うことができる。
【0016】こうして曲り管継手の水栓接続口部をユニ
ットバスの壁体に固定した後、その水栓接続口部に水栓
を接続する。このような水栓接続作業もユニットバスの
内側から容易に行うことができる。
【0017】本発明に係る水栓取付装置においては、上
記水栓接続口部の上記雄ねじ部にねじ合わされてその雄
ねじ部にねじ合わされている上記防水リングに重なり合
うことによりその防水リングを緩み止めするロックリン
グを備えていることが望ましい。この発明によると、ロ
ックリングによって防水リングが緩み止めされるので、
施工後に防水リングの緩みに起因する防水性能の低下な
どが生じない。ロックリングを上記水栓接続口部の雄ね
じ部にねじ合わす作業もユニットバスの内側から容易に
行うことができる。
【0018】本発明に係る水栓取付装置においては、上
記シール部材と上記防水リングとによって挾圧されるリ
ングシートを備え、そのリングシートが、上記シール部
材を上記防水リングで締め付けたときにそのシール部材
によじれを生じさせない滑り性を有していることが望ま
しい。この発明によると、防水リングを締め付けるとき
にシール部材がよじれて所望の防水性能が得られなくな
るといった事態が起こらない。また、ユニットバスの壁
体の他方側壁面とリングシートとの接触箇所の防水性能
がリングシートの防水性によって確保される。リングシ
ートを上記シール部材と防水リングとの間に挾み込む作
業もユニットバスの内側から容易に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る水栓取付装置の使用例を示す部分縦断側面図、図2は
図1のII矢視図、図3は曲り管継手2の正面図、図4
は防水リング6とシール部材7とリングシート8とを一
部断面で表した側面図である。
【0020】この使用例は、建物の間仕切り壁(不図
示)によって区画された設置箇所にユニットバスを設置
し、そのユニットバスの壁体U1の内側に給水栓、給湯
栓あるいは混合水栓などの水栓(不図示)を取り付ける
場合の施工例である。
【0021】図1に示した立上り管11はユニットバス
の設置あるいは更新に先行施工されているものであっ
て、その立上り管11にはブテン管などの合成樹脂管が
用いられている。そして、こき立上り管11は可撓性の
鞘管12によって覆われている。立上り管11と鞘管1
2の上端部同士は合成樹脂製のカラー15によって水密
にシールされている。
【0022】図1〜図3のように、水栓取付装置の構成
要素である曲り管継手2はエルボ型に形成されており、
その一端部に垂直軸線(不図示)を有する立上り管接続
口部21,3,16が設けられているのに対し、その他
端部に水平軸線(不図示)を有する水栓接続口部22が
設けられている。水栓接続口部22は、筒状部23とそ
の筒状部23の内周に形成された雌ねじ部24とを備え
ていると共に、その水栓接続口部22の基部に、外側へ
張り出したフランジ25が一体に設けられている。さら
に、水栓接続口部22の外周に雄ねじ部26が形成され
ている。
【0023】この曲り継手2は、ユニットバスをその設
置箇所に搬入するのに先立って、図1に示した立上り管
11の上端に接続され、かつ、曲り管継手2の水栓接続
口部22が、後工程でその設置箇所に設置されるユニッ
トバスの壁体U1に対向する方向に向けられる。このと
きの接続作業は、立上り管11に押輪3を嵌め込んで熱
融着した曲り管継手2の接続端部材16に位置させ、上
記押輪3を曲り管継手2の立上り管接続口部21にねじ
込んで締め付けることによって行われる。この接続作業
を行うと、曲り管継手2の立上り管接続口部21に予め
保持されているシールリング(不図示)の作用によって
その接続箇所の水密性が確保され、同時に曲り管継手2
が立上り管11の上端に結合される。このような接続作
業は、ユニットバスが搬入されていない設置箇所の広い
スペースを利用して行うことができるので、その作業を
容易かつ確実に行うことができる。なお、曲り管継手2
の立上り管接続口部21と立上り管11との接続構造は
上記した構造に限定されることはない。
【0024】設置箇所に搬入する前のユニットバスの壁
体U1には水栓取付け用の開口51が円形に形成され
る。この開口51は、ユニットバスをその設置箇所に設
置したときに立上り管11の上端に取り付けられている
上記曲り管継手2の水栓接続口部22が嵌合される位置
に開設されている必要がある。一般的にいえば、設置箇
所へのユニットバスの搬入前に曲り管継手2の水栓接続
口部22を壁体U1の開口51の開設箇所に合わせて正
確に定めることは熟練を要するのであるけれども、この
発明においては、後述する取付板4やスペース20を用
いることに関係して、開口51の大きさを上記水栓接続
口部22の直径よりもある程度大きくしておくことがで
きる。そのため、この開口51の穿孔作業にそれほどの
熟練を必要としないのでその穿孔作業は容易である。
【0025】設置箇所に搬入する前のユニットバスの壁
体U1の外側の壁面である一方側壁面aに対して取付板
4が取り付けられる。図2のようにこの取付板4は、容
易に曲がることのない強度を備えた矩形の金属板の一部
にU字状の凹入部41を形成することによって作られて
おり、その凹入部41は、曲り管継手2の水栓接続口部
22にその径方向で嵌脱可能な大きさになっている。ユ
ニットバスの壁体U1への取付板4の取付けは、取付け
板4の外縁に近い一箇所をビスなどの止具42を用いて
支持させることによって行われる。そのため、壁体U1
に取り付けられた取付板4は、その止具42による取付
箇所を支点とし、壁体U1の一方側壁面aに沿って揺動
可能である。ここで、取付板4の揺動支点は、その凹入
部41が上記壁体U1の開口51に挿入された曲り管継
手2の水栓接続口部22に嵌合する取付け位置(図2に
破線で示した位置)とその凹入部41がその水栓接続口
部22に嵌合しない非取付け位置(図2に仮想線で示し
た位置)との間で揺動可能となる位置に定められてい
る。また、壁体U1には図2のように2箇所にストッパ
43a,43bを突出させておき、一方のストッパ43
aによって、上記凹入部41が水栓接続口部22に嵌合
するときの取付板4の取付け位置が定められるように
し、他方のストッパ43bによって、上記凹入部41が
その水栓接続口部22に嵌合しない位置になるときの取
付板4の非取付け位置が定められるようにしておくこと
が望ましい。上記のように、取付板の壁体U1への取付
作業を、設置箇所に搬入する前のユニットバスの壁体U
1に対して行うと、その作業を広いスペースを利用して
容易に行うことができるようになる。
【0026】ユニットバスの壁体U1に取り付けられた
上記取付板4には、曲り管継手2のフランジ25が重な
り合うフランジ受面44と、壁体U1の開口51の周囲
の一方側壁面52に重ねられる重なり面45とが備わっ
ている。
【0027】図1及び図4において、6は防水リング、
7はシール部材、8はリングシートをそれぞれ示してい
る。防水リング6は、ステンレスなどの発錆しにくい金
属で作られており、その中央に上記曲り管継手2の水栓
接続口部22に設けられている雄ねじ部26にねじ込み
可能な雌ねじ孔61を有していると共に、その裏面側に
円形の偏平な突出部62が備わっている。リングシート
8はポリエチレン樹脂シートなどでなり、上記防水リン
グ6の突出部62に嵌め合わされる。シール部材7は板
状のゴム輪でなり、上記リングシート8と略同じ大きさ
・形状に作られており、滑り性に優れている。
【0028】図1において、9はロックリングであり、
防水リング6の緩み止め作用を発揮し得る。
【0029】上記したように立上り管11の上端に曲り
管継手2を接続すると共に、壁体U1に取付板4を取り
付けたユニットバスをその設置箇所に搬入してから、水
栓(不図示)の取付け作業が行われる。この作業はすべ
てユニットバスの内側の広いスペースで行うことができ
る。
【0030】すなわち、設置箇所にユニットバスを搬入
してその位置合わせを行った後、壁体U1に開設されて
いる開口51に曲り管継手2の水栓接続口部22を嵌合
させる。また、このような水栓接続口部22の嵌合作業
と共に、図2の仮想線で示した非取付け位置に予め位置
規制されていた取付板4を同図の実線で示した取付け位
置まで揺動させてその凹入部41を水栓接続口部22に
図1のように嵌合させる。水栓接続口部22を開口51
に嵌合させる作業は、ユニットバスの内側から開口51
を利用して容易に行うことができる。このような作業を
行う場合に、図1や図3に示したように曲り管継手2の
水栓接続口部22の奥側に操作用の孔部27を具備させ
ておき、ユニットバスの内側から開口51に挿通させた
棒材などの治具(不図示)をその孔部27に差し込み、
その棒材で水栓接続口部22を開口51に案内させるよ
うにすると、その嵌合作業を楽にしかも容易迅速に行う
ことができる。また、取付板4を非取付け位置から取付
け位置まで揺動させる作業は、ユニットバスの内側から
開口51に挿通させた針金などの治具(不図示)を用い
て楽にしかも容易迅速に行うことができる。
【0031】図2に実線で示したように、取付け位置に
位置規制された取付板4は、開口51を横切って配備さ
れ、しかもその凹入部41が開口51に嵌合されている
水栓接続口部22にその径方向から嵌合されたものとな
る。このように取付板4が開口51を横切って配備され
るようになっているので、上述したように開口51を大
きくしておくことが可能になるのである。
【0032】水栓管接続口部22の開口51への嵌合作
業や取付板4の凹入部41の水栓接続口部22への嵌合
作業を行った後、スペーサ20を開口51の周面とその
開口51に挿入されている水栓接続口部22との間に形
成される空間に挿入することによって、水栓接続口部2
2を開口51内の所定位置に位置決めする。スペーサ2
0は合成樹脂でドーナツ形に形成されていて、その内径
が水栓接続口部22に大きながたつきなく嵌合できる寸
法になっていると共に、その外径が開口51に大きなが
たつきなく嵌合できる寸法になっている。このときの上
記空間へのスペーサ20の挿入作業もユニットバスの内
側から容易に行うことができる。
【0033】このようにして水栓接続口部22を位置決
めしてから、ユニットバスの内側より、その水栓接続口
部22にリングシート8とシール部材7とを嵌合し、防
水リング6の雌ねじ孔61を水栓接続口部22の雄ねじ
部26にねじ込んで締め付ける。この場合、リングシー
ト8やシール部材7を防水リング6の突出部62に予め
嵌め込んでおいてもよい。上記のようにして防水リング
6を締め付けると、図1のように、曲り管継手2のフラ
ンジ25が取付板4のフランジ受面44に重なり、その
取付板4の重なり面45が開口51の周囲の一方側壁面
aに重なり、リングシート8とシール部材7とが防水リ
ング6と開口51の周囲の他方側壁面bとによって挾圧
されるので、曲り管継手2のフランジ25と防水リング
6とによって取付板4と壁体U1とリングシート8とシ
ール部材7とが挾まれ、曲り管継手2の水栓接続口部2
2がユニットバスの壁体U1に固定される。ここで、リ
ングシート8は必ずしも必要ないが、この実施形態のよ
うにリングシート8を用いると、そのリングシート8に
備わっている滑り性によって、防水リング6を締め付け
るときにシール部材7がよじれて所望の防水性能が得ら
れなくなるといった事態が起こらない。
【0034】次に、ロックリング9を水栓接続口部22
の雄ねじ部26にねじ込んで締め付けることにより防水
リング6を緩み止めしておく。このときの水栓接続口部
22へのリングシート8やシール部材7の嵌合作業、防
水リング6やロックリング9のねじ込み作業や締付け作
業などもユニットバスの内側から容易に行うことができ
る。
【0035】こうして曲り管継手2の水栓接続口部22
をユニットバスの壁体U1に固定した後、その水栓接続
口部2の雌ねじ部24を利用して水栓(図5参照)を接
続する。このような水栓接続作業もユニットバスの内側
から容易に行うことができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る水栓取付装
置によれば、水栓の取付けに際して従来のように水栓接
続ボックスを用いる必要がないので、それだけコストを
安く抑えることができる。また、設置箇所にユニットバ
スを搬入することによって形成される建物の間仕切り壁
とユニットバスの壁体との間の狭い空間内で作業を行う
必要がなくなる。すなわち、曲り管継手を立上り管に接
続する作業や取付板をユニットバスの壁体の外側に取り
付ける作業は、ユニットバスをその設置箇所に搬入する
前に広いスペースで容易に行うことができ、また、施工
箇所にユニットバスを搬入した後の水栓の取付作業はす
べてユニットバスの内側から容易に行うことができるの
で、ユニットバスの新設や更新に際して水栓の取付作業
性が従来の水栓接続ボックスを用いる場合に比べて各段
に向上する。
【0037】このような効果を奏する本発明に係る水栓
取付装置は、ユニットバスの新設や更新に際して用い得
るだけでなく、建物の間仕切り壁の裏側に先行施工され
ている立上り管に間仕切り壁の表側に突き出る水栓を取
り付けるような場合などにも好適に採用することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である水栓取付装置の使
用例を示す部分縦断側面図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】曲り管継手の正面図である。
【図4】防水リングなどを一部断面で表した側面図であ
る。
【図5】従来の水栓取付装置の使用例を示す部分縦断側
面図である。
【符号の説明】
A 水栓 2 曲り管継手 4 取付板 6 防水リング 7 シール部材 8 リングシート 9 ロックリング 11 立上り管 20 スペーサ 21 立上り管接続口部 22 水栓接続口部 25 フランジ 26 雄ねじ部 41 凹入部 44 フランジ受面 45 重なり面 51 開口 U1 壁体 a 一方側壁面 b 他方側壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 憲司 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 大須賀 昭一 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直軸線を有して立上り管の上端に接続
    される立上り管接続口部と水平軸線を有して水栓が接続
    される水栓接続口部とが一端部と他端部とに振り分けて
    設けられていると共に上記水栓接続口部の基部に外側へ
    張り出したフランジが設けられかつその水栓接続口部の
    外周に雄ねじ部が形成された曲り管継手と、 上記水栓接続口部にその径方向で嵌脱可能な凹入部とそ
    の凹入部の周囲に形成されて上記水栓接続口部が壁体に
    開設された開口に挿入されたときに上記フランジが重な
    り合うフランジ受面と上記開口の周囲の一方側壁面に重
    ねられる重なり面とを備え、かつ上記凹入部が上記壁体
    の開口に挿入された上記水栓接続口部に嵌合する取付け
    位置と上記凹入部がその水栓接続口部に嵌合しない非取
    付け位置との間で上記一方側壁面に沿って揺動可能とな
    るように上記壁体に取り付けられる取付板と、 上記開口の周面とその開口に挿入された上記水栓接続口
    部との間に形成される空間に挿入されて上記水栓接続口
    部を上記開口内の所定位置に位置決めするスペーサと、 上記開口に挿入されてその開口から突出した上記水栓接
    続口部の上記雄ねじ部にねじ合わされる防水リングと、 防水リングと上記開口の周囲の他方側壁面との間で挾圧
    されるシール部材と、 を備えることを特徴とする水栓取付装置。
  2. 【請求項2】 上記水栓接続口部の上記雄ねじ部にねじ
    合わされてその雄ねじ部にねじ合わされている上記防水
    リングに重なり合うことによりその防水リングを緩み止
    めするロックリングを備える請求項1に記載した水栓取
    付装置。
  3. 【請求項3】 上記シール部材と上記防水リングとによ
    って挾圧されるリングシートを備え、そのリングシート
    が、上記シール部材を上記防水リングで締め付けたとき
    にそのシール部材によじれを生じさせない滑り性を有し
    ている請求項1又は請求項2に記載した水栓取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014190483A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Daiwa House Industry Co Ltd 隙間閉塞用スペーサ

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JP2014190483A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Daiwa House Industry Co Ltd 隙間閉塞用スペーサ

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