JPH11334415A - インストルメントパネル - Google Patents

インストルメントパネル

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JPH11334415A
JPH11334415A JP10146109A JP14610998A JPH11334415A JP H11334415 A JPH11334415 A JP H11334415A JP 10146109 A JP10146109 A JP 10146109A JP 14610998 A JP14610998 A JP 14610998A JP H11334415 A JPH11334415 A JP H11334415A
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Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル本体部とデフロスト機能部とを接合可
能な別部材として構成することで、デザインの自由度向
上と、熱履歴による変形防止と、生産コスト低減等を図
る。 【解決手段】 インストルメントパネル10は、空調機
器50とデフロスタグリル40とを連通する流通空間が
内部に画成され、フロントガラスの下縁部において車幅
方向へ延在した状態で車体に固定されるデフロスト機能
部30と、各種車載機器16,20,21等を保持して乗
員室65側に指向した姿勢で車体に取付けられるパネル
本体部11とから構成される。そして、これらデフロス
ト機能部30とパネル本体部11とを互いに組付けて接
合することで、全体としてインストルメントパネル10
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インストルメン
トパネルに関し、更に詳細には、乗用車等の乗員室前方
の車体に設置されるフロントガラスやサイドガラスの曇
りや霜等を除去するデフロスト機能を有するインストル
メントパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等における乗員室内の前方には、
所要形状に成形されて車幅方向に延在するインストルメ
ントパネルが設置されている。このインストルメントパ
ネル70は、一般的な形態として例えば図7に示すよう
に、スピードメータやタコメータその他各種表示灯を備
えた計器盤16が運転席からの視認容易な位置に配設さ
れると共に、各種の小間物や車検証等を収納するグロー
ブボックス17が助手席側等に設置され、更にオーディ
オ機器20や空調機器(図8参照)50用の操作パネル2
1が略中央に位置している。
【0003】乗員室65内の冷・暖房や空気循環等の空
気調温を行なうための前記空調機器50は、図8に示す
ように、該乗員室65内と車体前方とを区画するファイ
ヤーウォール(区画壁)63に固定されて、前記インスト
ルメントパネル70で覆蓋された状態に配設されてお
り、前記操作パネル21に配設された温度調節ダイヤル
や風向調節レバー(風向調節スイッチ)等を適宜操作する
ことにより、調温空気の温度や吹出量が設定されて総合
的な空調制御を行ない得るようになっている。そして、
前記空調機器50で所定温度に調節された調温空気は、
前記インストルメントパネル70の前面中央部や両端部
に設られて前記空調機器50に空気ダクト72を介して
連通する前面空気吹出口71から、乗員室65内の後方
へ吹出して該乗員室65内を循環するようになる。
【0004】一方、前記インストルメントパネル70に
は、乗員室65前方の車体に設置されたフロントガラス
61やサイドガラス(図示せず)に生ずる曇りや霜等を除
去するために、前記空調機器50を利用したデフロスト
機能が具備されている。すなわち、前記インストルメン
トパネル70の上板部の後方側(フロントガラス61の
下方)に、車幅方向へ細長に開口する空気吹出口74を
形成した第1デフロスタグリル73が、前記空調機器5
0に空気ダクト75を介して連通した状態に組付けら
れ、また上板部の両側(サイドガラスの下方)に、所要形
状に開口した空気吹出口77を形成した第2デフロスタ
グリル76が、該空調機器50に空気ダクト(図示せず)
を介して連通した状態に組付けられている。これにより
前記操作パネル21での適宜操作によってデフロストモ
ードに設定した際には、前記空調機器50から第1デフ
ロスタグリル73側へ送出された調温空気がフロントガ
ラス61の内側へ吹付けられると共に、第2デフロスタ
グリル76側へ送出された調温空気がサイドガラス内側
へ吹付けられ、これらフロントガラス61およびサイド
ガラスに生じた曇りや霜等が好適に除去されるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで現在、殆どの
乗用車に実施されている前記インストルメントパネル7
0は、前述したように、計器盤16,グローブボックス
17,オーディオ機器20および空調機器50の操作パ
ネル21等の各種車載機器や部品を取付固定する設置基
体としての機能の他に、前記空気吹出口71および各デ
フロスタグリル73,76を設けて空調機器50を中心
とした空調機能およびデフロスト機能まで付加されてい
るため、かなり大がかりなものになっている。このた
め、ある程度の重量を有する前記諸機器16,17,2
0,20等を確実かつ安定的に搭載保持する必要から、
裏側の適宜位置にリブ等を配して適切な機械的剛性を付
与しなければならない。しかもインストルメントパネル
70は、内装用部材として重要な位置を占めているので
複雑な3次曲面で造形する必要があると共に、表面にパ
ッド付きの表皮材を貼着して質感向上を図る場合が多い
から、パネル本体(コア)の外形寸法が相当に大型化しか
つ重量化してしまう。従って、前記インストルメントパ
ネル70を製造するための成型用金型は、該パネル70
の大きさに相応して大型で精密かつ複雑なものとなり、
また該成形用金型をセットし得る大型の成形機を設備す
る必要があるため、金型製作費用および設備費用が嵩ん
でしまう問題点を内在しており、インストルメントパネ
ル70の生産コスト低減およびそれに伴う車両の生産コ
スト低減を妨げる大きな要因となっていた。
【0006】また、前記従来実施のインストルメントパ
ネル70では、フロントガラス61に近接する上板部の
後方側は、該フロントガラス61を介して直射日光の紫
外線に晒され、ヒビ割れや変形その他退色や変色等によ
る劣化を来たす難点を内在している。殊に、この上板部
の後方側に組付けられる前記第1デフロスタグリル73
は、車幅方向へ延在する細長形態であるため、夏季の強
烈な太陽光の直射熱による熱履歴によって歪みが生じ、
パネル70の上面から浮上がったり反り返る等の変形が
頻繁にみられる。すなわち従来のインストルメントパネ
ル70では、前述したようにパネル本体の大型化に伴
い、デフロスタグリル73,76を該パネル本体の上板
部と一体成形(一体化)することは主にコスト面等から困
難とされている。このため、デフロスタグリル73,7
6を単独部材として別体成形し、パネル本体に対するワ
ンタッチ嵌込み式による組立構造を採用せざるを得ない
ため、前述のような不都合が発生していた。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した課題を好適に解決
するべく新規に提案されたもので、パネル本体部とデフ
ロスト機能部とを接合可能な別部材として構成すること
で、パネル本体部においては小型化を図って設計および
デザインの自由度を向上させると共に、デフロスト機能
部においてはデフロスタグリルの一体化を可能とし、更
に生産コストの低減を図ったインストルメントパネルを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するために本発明は、乗員室前方の
車体に取付けられて各種の車載機器を保持すると共に、
空調機器からの調温空気を所要位置に設けたデフロスタ
グリルから上方へ吹出して、フロントガラスの曇りや霜
等を除去するようにしたインストルメントパネルにおい
て、前記インストルメントパネルを、前記空調機器と前
記デフロスタグリルとを連通する流通空間が内部に画成
され、前記フロントガラスの下縁部において車幅方向へ
延在した状態で車体に固定されるデフロスト機能部と、
前記各種の車載機器を保持する設置部を有し、前記乗員
室側に指向した姿勢で車体に取付けられるパネル本体部
とから構成し、これらデフロスト機能部とパネル本体部
とを互いに組付けて接合することで、全体として前記イ
ンストルメントパネルが形成されるようにしたことを特
徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両用内装部
材につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。なお、従来の技術に関連して説明した
既出の部材と同一部材には、同じ符号を付して示すこと
とする。
【0010】図1は、本発明の好適な実施例に係るイン
ストルメントパネルを概略的に示す斜視図であり、また
図2は、図1に示したインストルメントパネル10を、
センターコンソール部で破断して示す縦断側面図であ
る。本実施例のインストルメントパネル10は、図3に
示すように、各種車載機器や部品等を取付保持するため
のパネル本体部11と、空調機器50に連結されて調温
空気をフロントガラス61やサイドガラス62の内側へ
吹出し案内するデフロスト機能部30とから構成され、
これらパネル本体部11とデフロスト機能部30とは、
互いに組付可能な別部材としてユニット化されている。
なお説明の便宜上、図1における左側をインストルメン
トパネル10の「左側」、右側を該インストルメントパネ
ル10の「右側」とし、手前側を「前側」とすると共に奥側
(フロントガラス61側)を「後側」とする。
【0011】(パネル本体部について)前記パネル本体部
11は、例えばポリプロピレン(PP)等のオレフィン系
樹脂を材質とする一体成形品であり、図1〜図3に示す
ように、スピードメータやタコメータその他各種表示灯
類を備えた計器盤(車載機器)16が運転席からの視認容
易な位置(実施例では上板部13の中央)に配設され、各
種の小間物や車検証等を収納するグローブボックス17
が助手席側の前板部12に開閉可能に設置され、更に運
転席側の前板部12にステアリングコラム用の挿通口1
9を画成する下部カバー18が取付けられている。ま
た、前面中央のセンターコンソールには、操作パネル2
0aを乗員室65側へ指向させたオーディオ機器(車載
機器)20と、前記空調機器50の運転制御を行なう空
調操作パネル(車載機器)21が上下に取付けられ、該空
調操作パネル21の下方には、灰皿22やシガライタ2
3が配設されている。なお、パネル本体部11における
前板部12および上板部13の外表面には、必要に応じ
てパッド付き等の表皮材(図示せず)が貼着され、インス
トルメントパネル10全体の質感向上が図られるように
なっている。
【0012】また、インストルメントパネル10の前板
部12の所要位置には、前記空調機器50に連通接続さ
れた複数個の空気吹出部が設置されている。すなわち、
センターコンソールにおける前記オーディオ機器20の
上部には、風向制御板を備えた空気吹出口24aを形成
した第1空気吹出部24が配設され、パネル本体部11
の左右両端部には、同じく風向制御板を備えた空気吹出
口25aを形成した第2空気吹出部25,25が配設さ
れている。前記第1空気吹出部24は、空調機器50に
連結された第1空気ダクト52における出口側の開口部
53に整合し、該空調機器50から第1空気ダクト52
へ送出される調温空気を、空気吹出口24aを介して乗
員室65の内部中央へ吹出し案内する。また前記第2空
気吹出部25,25は、前記空調機器50に連結された
各第2空気ダクト54,54における出口側の開口部5
5に整合し、該空調機器50から第2空気ダクト54,
54へ送出される調温空気を、空気吹出口25aを介し
て乗員室65の内部両側へ吹出し案内する。
【0013】(空調機器について)前記空調機器(エアコ
ンユニット)50は、図2に示すように乗員室65の前
方下部において、エンジン室(図示せず)と該乗員室65
とを区画するファイヤーウォール(区画壁)63および車
体60の一部に、ボルト等の適宜固定手段51を利用し
て強固に取付けられる。そして、パネル本体部11に配
設した前記空調操作パネル21でのレバー操作またはダ
イヤル操作による各種運転モードのもとに、調温空気の
温度や吹出量および吹出し位置等が総合的に制御される
ようになっている。例えば、空調操作パネル21におい
て適宜の空調モードに設定した場合には、空調機器50
内の空気送出位置が適宜制御され、前記第1空気ダクト
52および第2空気ダクト54側へ調温空気が送出され
る。また、空調操作パネル21においてデフロストモー
ドに設定した場合には、後述するデフロスト機能部30
の空気案内ダクト31側へ調温空気が送出される。
【0014】(デフロスト機能部について)本実施例のイ
ンストルメントパネル10は、前述すると共に図3に示
すように、フロントガラス61やサイドガラス62に生
ずる曇りや付着する霜等を除去するためのデフロスト機
能部30が、各種車載機器や部品を取付固定する前記パ
ネル本体部11とは別部材として形成されている。そし
て前記デフロスト機能部30は、図2および図3に示す
ように、乗員室65の最前部において前記空調機器50
の上面に連結され、かつフロントガラス61の下縁部に
沿って配設される空気案内ダクト31として構成されて
いる。
【0015】前記空気案内ダクト31は、例えばオレフ
ィン系の樹脂等を材質とし、インジェクション成形また
はブロー成形によって成形され、内部に調温空気の流通
空間33が画成されて前記フロントガラス61の下縁部
で乗員室65の左右水平方向に延在する空気流通筒32
と、この空気流通筒32の下面中央から垂直下方へ延出
して下側の開口部35を前記空調機器50の上面に連結
される空気流入筒34とから形成されている。前記空気
流通筒32は、左右両端部位が前方へ延出して全体とし
て湾曲しており、その上壁面を兼ねる上板部36の後端
面37側は、前記フロントガラス61の下縁部に沿って
近接する形状に成形され、該上板部36の前端面(第1
接合面)38側は、前記パネル本体部11の上板部13
における後端面(第2接合面)14側が密着的に整合し得
る形状に形成されている。なお空気案内ダクト31は、
空気流通筒32の後端面32aの所要位置に配設した適
宜固定手段39を利用して、乗員室65の前方における
車体60に取付けられる。
【0016】空気案内ダクト31の前記上板部36に
は、空気流通筒32の長手方向(左右方向)に延在してフ
ロントガラス61の下方に位置して細長の空気吹出口4
1を形成した第1デフロスタグリル40,40が一体成
形されており(図6参照)、該上板部36の左右両端部位
には、サイドガラス62の端縁近傍に位置して楕円形状
の空気吹出口43を形成した第2デフロスタグリル4
2,42が一体成形されている。そして、前記空調機器
50から開口部35を介して流通空間33に流入した調
温空気は、前記第1デフロスタグリル40,40を介し
てフロントガラス61の内面に吹付けられるようにな
り、該フロントガラス61に生じた曇りや付着した霜等
を除去するようになる。更に、前記第1デフロスタグリ
ル40,40から吹出されなかった調温空気は、流通空
間33内を空気流通筒32の端部まで移動した後、前記
第2デフロスタグリル42,42から両側のサイドガラ
ス62の内面に吹付けられ、該サイドガラス62に生じ
た曇りや付着した霜等を除去するようになる。
【0017】(空気案内ダクトとパネル本体部の組付け)
前述のように構成されたデフロスト機能部30とパネル
本体部11とは、図2〜図6に示すように、適宜係合手
段により所要の係着力で接合されるようになっている。
先ずデフロスト機能部30においては、空気流通筒32
の前端面32bにおける中央および左右両端部近傍に、
前方へ開口する複数個(実施例では3個)の係合受部(第
1係合部)44が形成されている。一方パネル本体部1
1においては、上板部13における後端面14の下方
に、前記係合受部44に嵌入可能な係合突部(第2係合
部)26が、該各係合受部44に整合する位置において
後方へ延出した状態に配設または形成されている。従っ
て、前記パネル本体部11とデフロスト機能部30と
は、該空気案内ダクト31の前端面38とパネル本体部
11の後端面14とを整合させながら各係合受部44に
対応の係合突部26を嵌入させることにより、各係合受
部44と係合突部26との係着作用下に両者11,31
が組付け接合されるようになる。
【0018】そして本実施例のインストルメントパネル
10では、図4および図5に示すように、デフロスト機
能部30における前記空気案内ダクト31を車体60に
取付けた後に、前記パネル本体部11を車体60に取付
けるようになっている。すなわち、パネル本体部11
は、前記係合受部44と係合突部26との係着作用を利
用して後端部を空気案内ダクト31に固定し、該パネル
本体部11の両側部を車体60にボルト等で締付けるこ
とにより、該車体60に取付固定される。これにより、
空気案内ダクト31の前端面38とパネル本体部11の
後端面14とが好適に整合し、該ダクト31の上板部3
6と該パネル本体部11の上板部13とが連続的な単一
曲面の如く延在するようになっている(図1および図5
参照)。なお、空気案内ダクト31とパネル本体部11
との組付けの際に、第1空気ダクト52の開口部53と
第1空気吹出部24、第2空気ダクト54の開口部55
と第2空気吹出部25とが、好適に整合連結するよう構
成されている。また、前記パネル本体部11を車体60
に取付けることにより、乗員室65の前方で横方向に延
在して車体60の強度向上を図るリィンフォースバー6
4や前記空調機器50およびその他の車搭機器等が完全
に覆蓋されるようになる。
【0019】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例に係るインストルメントパネルの作用につき説明す
る。実施例のインストルメントパネル10は、各種車載
機器や部品等を取付保持するためのパネル本体部11
と、空調機器50に連結されるデフロスト機能部30と
が別工程で成形,製作され、また乗員室65の前方にお
ける車体60に対しては,先ずデフロスト機能部30を
該車体60に取付け、次いでパネル本体部11を車体6
0に取付ける。
【0020】先ず、デフロスト機能部30における空気
案内ダクト31は、インジェクション成形またはブロー
成形等による製造される。なお実施例の空気案内ダクト
31は、内部に調温空気の流通路として機能する流通空
間33が画成された中空体であるため、前記ブロー成形
で製造する場合には全体を一体的に成形することが可能
であり、またインジェクション成形で製造する場合に
は、複数個の部品に分割して成形した後に各部品を組立
てるよう構成するのが好ましい。なお何れの成形の場合
においても、前記第1デフロスタグリル40および第2
デフロスタグリル42は、空気案内ダクト31における
上板部36と一体的に成形される。
【0021】空気案内ダクト31の車体60への取付け
は、前記空気流入筒34の開口部35側を、車体60に
予め取付けられた空調機器50の上面所定位置にボルト
等で固定すると共に、空気流通筒32の後端面32aに
配設した固定手段39を利用して車体60に固定する。
これにより前記空気案内ダクト31は、乗員室65の前
方において、上板部36の後端面37側がフロントガラ
ス61の下縁部に沿った状態で取付けられる。そして、
本実施例のデフロスト機能部30が車体60に取付けら
れた状態においては、第1デフロスタグリル40,40
がフロントガラス61の下方に位置しており、また第2
デフロスタグリル42,42がサイドガラス62,62の
端縁近傍に位置している。
【0022】前記パネル本体部11は、インジェクショ
ン成形等により一体成形され、必要に応じて前板部12
および上板部13の表面全体に表皮材が貼着される。そ
して、上板部13における後端面14の下方には、前記
空気案内ダクト31に形成された係合受部44に係着す
る係合突部26が配設または形成される。また、助手席
側の前板部12にグローブボックス17を開閉可能に設
置すると共に、運転席側の前板部12に下部カバー18
を取付ける。更に第1空気吹出部24および第2空気吹
出部25を、パネル本体部11の所定位置に配設する。
なお、前記計器盤16やオーディオ機器20および空調
操作パネル21等は、パネル本体部11を車体60に取
付ける前後の適時に、該パネル本体部11の所定位置に
取付ける。
【0023】そして前記パネル本体部11は、前記各係
合突部26を空気案内ダクト31の各係合受部44に嵌
入すると共に、該パネル本体部11の両側部を車体60
の所定位置にボルト等で締付けることにより、該車体6
0に強固に取付固定される。これにより、前記デフロス
ト機能部30とパネル本体部11とは、夫々が車体60
に強固に固定されると共に、各係合突部26と各係合受
部44との係着作用下に空気案内ダクト31とパネル本
体部11とが接合される。しかも、空気案内ダクト31
の前端面38とパネル本体部11の後端面14とが好適
に整合するので、該ダクト31の上板部36と該パネル
本体部11の上板部13とが連続的な単一曲面に延在す
るようになり、インストルメントパネル10は全体が一
体成形された単一部材の如く形成される。また、パネル
本体部11の取付けに際して、第1空気ダクト52の開
口部53と第1空気吹出部24、第2空気ダクト54の
開口部55と第2空気吹出部25とが、夫々好適に整合
連結される。
【0024】このように構成された本実施例のインスト
ルメントパネル10では、前記パネル本体部11に配設
した前記空調操作パネル21でのレバー操作またはダイ
ヤル操作により前記空調機器50を適宜駆動制御するこ
とで、乗員室65内の空調が行なわれる。すなわち、前
記空調操作パネル21において所要の空調モードに設定
した場合には、空調機器50からの調温空気が前記第1
空気ダクト52および第2空気ダクト54側へ送出さ
れ、これにより所定温度の調温空気は、空気吹出口24
aおよび空気吹出口25aを介して乗員室65内の後方
側へ吹出し、該乗員室65内全体が所定温度に空調され
る。
【0025】また、前記空調操作パネル21においてデ
フロストモードに設定した場合には、空調機器50から
の調温空気が前記空気案内ダクト31側へ送出され、こ
れにより所定温度の調温空気は、第1デフロスタグリル
40,40および第2デフロスタグリル42,42を介し
て乗員室65内の前方側へ吹出すようになる。このとき
第1デフロスタグリル40,40の各空気吹出口41か
ら吹出した調温空気は、フロントガラス61の内側下方
に吹付けられた後に該ガラス61の内面に沿って上昇
し、フロントガラス61の内面に生じた曇りや外面に付
着した霜等が好適に除去される。一方、第2デフロスタ
グリル42,42の各空気吹出口43から吹出した調温
空気は、両側のサイドガラス62の内側端部に吹付けら
れた後に該ガラス62の内面に沿って上昇し、サイドガ
ラス62の内面に生じた曇りや外面に付着した霜等が好
適に除去される。
【0026】このように本実施例のインストルメントパ
ネル10では、第1デフロスタグリル40および第2デ
フロスタグリル42を有するデフロスト機能部30と、
各種車搭機器を取付保持するパネル本体部11とを別体
として構成したので、パネル本体部11の設計において
は、一体成形品とすることを前提とした従来の設計思想
からデフロスタグリル40,42を除外することができ
るため、該パネル本体部11の形状,デサインの自由度
が高められる。また、前記第1デフロスタグリル40お
よび第2デフロスタグリル42は、デフロスト機能部3
0における前記空気案内ダクト31との一体成形が可能
となり、これらグリル40,42を別体成形とした組付
け形態において問題となっていた熱履歴によるデフロス
タグリルの浮上がりや反り返り等の根本的な解決が可能
となる。
【0027】しかも、前記パネル本体部11およびデフ
ロスト機能部30は、これらを一体成形した従来のイン
ストルメントパネルと比較してはるかに小型かつコンパ
クトとなるから、これに伴って夫々に対応の成形用金型
のサイズが小さくなると共に小型の成形機で対応し得る
ようになり、金型製作費および設備費用を抑えることが
可能となる。
【0028】更に本実施例のインストルメントパネル1
0では、前記パネル本体部11の上板部13における後
端面14の形状を、前記デフロスト機能部30の空気案
内ダクト31における前端面38の形状に整合すること
を前提とすれば、形状,デサインの異なる複数のパネル
本体部11を空気案内ダクト31に対して選択的に組付
けることができ、同一車種において異なるデザインのイ
ンストルメントパネルが装着可能となる。また、デフロ
スト機能部30を複数の車種間で共用することも可能と
なるから、これによりインストルメントパネルの製造コ
ストの低減を図ることができる。なお、デフロスト機能
部30の空気案内ダクト31の外表面に適宜材質の表皮
材を貼着または溶着するようにすれば、インストルメン
トパネル10全体の質感向上を図り得ることは勿論、殊
に夏季での使用時に結露の発生を防止し得る効果も得ら
れる。
【0029】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係るイン
ストルメントパネルによれば、各種車載機器を固定保持
するパネル本体部と、空調機器からの調温空気をフロン
トガラスやサイドガラスに吹き付けて曇りや霜等を除去
するデフロスト機能部とを、組付け可能な別体として成
形した後に接合するようにしたから、夫々が小型かつコ
ンパクトとなることに伴って各部材に対応する成形用金
型のサイズが小さくなり、これにより小型の成形機で対
応し得るようになるから、金型製作費および設備費用を
低く抑え得る有益な効果を奏する。またデフロスト機能
部の成形に際して、デフロスタグリルを該デフロスト機
能部と一体成形し得るようになり、熱履歴によるデフロ
スタグリルの浮上がりや反り返り等の根本的な解決が可
能となる。更にパネル本体部では、従来の設計思想から
デフロスタグリルを除外することができるため、形状,
デサイン等に係る設計の自由度が向上する等の利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るインストルメント
パネルの概略斜視図である。
【図2】図1に示すインストルメントパネルを、センタ
ーコンソール部で破断した縦断側面図である。
【図3】本実施例のインストルメントパネルを、パネル
本体部とデフロスト機能部とに分離した状態で示す概略
斜視図である。
【図4】インストルメントパネルを、パネル本体部とデ
フロスト機能部とに分離した状態で示す側面図である。
【図5】パネル本体部とデフロスト機能部とを組付けた
状態で示すインストルメントパネルの側面図である。
【図6】インストルメントパネルにおけるデフロスト機
能部を拡大して示す縦断側面図である。
【図7】従来実施されているインストルメントパネルを
示す概略斜視図である。
【図8】図7に示すインストルメントパネルを、センタ
ーコンソール部で破断した縦断側面図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル 11 パネル本体部 14 後端面(第2接合面) 16 計器盤(車載機器) 20 オーディオ機器(車載機器) 21 空調操作パネル(車載機器) 26 係合突部(第2係合部) 30 デフロスト機能部 33 流通空間 36 上板部 38 前端面(第1接合面) 40 第1デフロスタグリル 44 係合受部(第1係合部) 50 空調機器 61 フロントガラス 65 乗員室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員室(65)前方の車体に取付けられて各
    種の車載機器(16,20,21)を保持すると共に、空調機器(5
    0)からの調温空気を所要位置に設けたデフロスタグリル
    (40)から上方へ吹出して、フロントガラス(61)の曇りや
    霜等を除去するようにしたインストルメントパネル(10)
    において、前記インストルメントパネル(10)を、前記空
    調機器(50)と前記デフロスタグリル(40)とを連通する流
    通空間(33)が内部に画成され、前記フロントガラス(61)
    の下縁部において車幅方向へ延在した状態で車体に固定
    されるデフロスト機能部(30)と、前記各種の車載機器(1
    6,20,21)を保持する設置部を有し、前記乗員室(65)側に
    指向した姿勢で車体に取付けられるパネル本体部(11)と
    から構成し、これらデフロスト機能部(30)とパネル本体
    部(11)とを互いに組付けて接合することで、全体として
    前記インストルメントパネル(10)が形成されるようにし
    たことを特徴とするインストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 前記デフロスト機能部(30)には、所要形
    状の第1接合面(38)および第1係合部(44)が設けられ、
    また前記パネル本体部(11)には、前記第1接合面(38)に
    合致する第2接合面(14)および前記第1係合部(44)と係
    着可能な第2係合部(26)が設けられ、前記第1および第
    2係合部(44,26)の係着作用下に前記第1および第2接
    合面(38,14)が整合することで、前記デフロスト機能部
    (30)とパネル本体部(11)とが一体的に組付けられる請求
    項1記載のインストルメントパネル。
  3. 【請求項3】 前記デフロスタグリル(40)は、前記デフ
    ロスト機能部(30)の上板部(36)と一体的に成形される請
    求項1または2記載のインストルメントパネル。
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