JPH11245650A - 車両用内装部材 - Google Patents

車両用内装部材

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Publication number
JPH11245650A
JPH11245650A JP10064803A JP6480398A JPH11245650A JP H11245650 A JPH11245650 A JP H11245650A JP 10064803 A JP10064803 A JP 10064803A JP 6480398 A JP6480398 A JP 6480398A JP H11245650 A JPH11245650 A JP H11245650A
Authority
JP
Japan
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air
windshield
frame
vehicle body
vehicle
Prior art date
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Application number
JP10064803A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
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Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不快音の発生を防止すると共に組付作業の合
理化を図り、更に乗員室内の効率的な空調を行なう。 【解決手段】 内装部材40は、フロントガラス15の
下端縁部に近接位置してインストルメントパネル17の
端縁部に接合させる下部枠体41と、フロントガラス1
5の両側端縁部に近接位置して左右両側のピラー13,
14に被覆させる左右の側枠体42,43と、フロント
ガラス15の上端縁部に近接位置して乗員室12の上部
前方に配設される内装部品23,24等の装着を許容す
る上部枠体44とからなり、内側にフロントガラス15
の外郭形状に略合致する開口部45を画成する。また、
内部に空通流通路41a,42a,43a,44aが画成
されると共に空気吹出口47,49,50,52,53,5
4が開設され、エアコンユニット25からの調温空気を
乗員室12に向けて吹出し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用内装部材
に関し、更に詳細には、車体に装着したフロントガラス
の外周縁部に近接して、乗員室の側から該車体に取付け
られる内装部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に乗用車等では、車体の内部に画成
した乗員室の前方開口部および後方開口部にフロントガ
ラスおよびリアガラスが固定的に嵌め込まれ、また左右
両側の開口部に取付けたドアには、サイドガラスが開閉
可能に取付けられている。そして前記乗員室の内部に
は、当該車両の走行に必要とされる各種搭載機器,装置
や、乗員に対する快適性の向上を図る各種搭載機器およ
び内装部材等が所要位置に配設または装着されている。
【0003】例えば図6は、乗用車等の車両における乗
員室の前方部を概略的に示す縦断側面図であって、外形
輪郭が略矩形状で適宜の曲面加工を施されたフロントガ
ラス15が、その端縁部に取付けたラバー等の弾性取付
部材16を介して車体10の前方開口部11に嵌め込ま
れている。また乗員室12の内部前方で前記フロントガ
ラス15の下端縁部には、図7に示すように、スピード
メータ等の計器盤18やグローブボックス19およびエ
アバッグ20等を装着したインストメントパネル17が
配設されている。車体10における前記開口部11の左
右側縁(フロントガラス15の左右側縁)のピラー13,
14には、前記乗員室12内の質感を向上させるため
に、カバー状をなすピラーガーニッシュ21,21が、
その取付片21aを該ピラー13,14の取付孔13a
に嵌入させて取付けられる(図8および図9参照)。更に
前記乗員室12の天井部には、例えば発泡材等で所要形
状に成形された天井内装材22が前記フロントガラス1
5の上端縁部まで延在し、該内装材22の前端部位にサ
ンバイザ(内装部品)23やバックミラー(内装部品)24
等が配設されている。なお、前記インストルメントパネ
ル17の内部には、乗員室12内の空調を行なうエアコ
ンユニット25が配設され、第1ダクト26および第2
ダクト27を該パネル17の所要位置に開設した空気吹
出口28,29に連結して、該ユニット25で調温され
た空気を乗員室12内に吹出すようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述した従来
の車両では、前記インストメントパネル17と各ピラー
ガーニッシュ21,21とを別体に成形してあるため、
図9および図10に示すように、両部材17,21を乗
員室12の内側から車体10に取付けた際に取付け状態
に微妙なバラ付きを生ずることに起因して、所謂見切線
30が不均一となる欠点があった。すなわち、前記イン
ストルメントパネル17とピラーガーニッシュ21とを
互いに接触状態で車体10に取付けると、時として車両
の走行中に両部材17,21が擦れ合ってきしみ音等の
不快音を発生し、乗員に不快感を与えることがある。一
方、インストルメントパネル17とピラーガーニッシュ
21との間隔を大きくすると、内装全体の質感を低下さ
せてしまう問題があった。
【0005】また、前記インストルメントパネル17や
各ピラーガーニッシュ21,21等は別体として成形さ
れているため、車体10への取付作業に手間や時間が掛
かってしまい、組付時間の短縮化や組付作業の簡素化お
よびこれに伴なう製造コストの低減化等に対する大きな
障害となっていた。すなわち、前記インストルメントパ
ネル17、左右のピラーガーニッシュ21,21、サン
バイザ23やバックミラー24等は、夫々が別々に車体
10に取付けるようになっている。このため、メインの
生産ラインにおいて各部材を車体10に組付けざるを得
ず、従って生産ラインにおける組付工程数が増加して組
付作業の合理化を図り得なかった。
【0006】更に、前述のように構成された従来の車両
では、図6に示すように、前記インストルメントパネル
17の内部に配設したエアコンユニット25からの調温
空気は、該パネル17の上面または前面に装着した前記
空気吹出口28,29からしか吹出されない。すなわ
ち、調温空気が乗員室12の前方下部へのみ吹出すよう
になり、該乗員室12の前方上部へは調温空気が充分に
行き渡らず、該乗員室12の内部全体を効率的に空調す
ることができない欠点を内在していた。しかも、調温空
気が前席の乗員の顔面等に直接的かつ集中的に吹付ける
ようになり、不快感を与えてしまう欠点も指摘される。
更に、前記フロントガラス15の内側に生ずる曇りを除
去するためには、前記空気吹出口28から吹出す調温空
気を利用するため、該フロントガラス15の下側部位の
みに該調温空気が吹付けるようになり、全体の曇りを素
早くかつ効率的に除去し得ない問題点も指摘される。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した課題を好適に解決
するべく新規に提案されたもので、インストルメントパ
ネルの一部と左右両側のピラーガーニッシュを一体成形
した中空枠体状に構成して、乗員室の側からフロントガ
ラスの外周縁部に近接して取り付けることで、不快音の
発生を防止すると共に内装機器や装置の組付作業の合理
化を図り、更に乗員室内の空調を効率的に行ない得るよ
うにした車両用内装部材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するために、本発明に係る車両用内
装部材は、車体に装着されたフロントガラスの外周縁部
に近接して、該車体に乗員室の側から取り付けられる車
両用内装部材であって、前記フロントガラスの下端縁部
に近接位置する部位を、前記乗員室におけるインストル
メントパネルの端縁部に接合させる下部枠体と、前記フ
ロントガラスの両側端縁部に近接位置する部位を、前記
車体における左右両側のピラーに被覆させる左右の側枠
体と、前記フロントガラスの上端縁部に近接位置する部
位を前記車体の前方屋根部に接合させ、前記乗員室の上
部前方に配設される内装部品の装着を許容する上部枠体
とからなり、前記下部枠体と左右の側枠体および上部枠
体の各端部を相互に接合することにより、前記フロント
ガラスの輪郭形状に略合致する開口部を内側に画成した
単一枠体としたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両用内装部
材につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しなが
ら以下説明する。なお、従来の技術に関連して説明した
既出の部材には、同じ符号を付して示すこととする。
【0010】図1は、本発明の一実施例に係る車両用内
装部材が装備された乗員室の前方部を概略的に示す縦断
側面図である。この車両は、図1の左側が「前側」であ
り、右側が「後側」となっており、外形輪郭が略矩形状で
適宜の曲面加工が施されたフロントガラス15が、その
外周端部に装着したラバー等の弾性取付部材16を介し
て、車体10の前方開口部11に固定的に嵌め込まれて
いる。また乗員室12の前側下部には、該乗員室12内
の空調を行なうエアコンユニット25が、エンジン室
(図示せず)と該乗員室12とを区画するファイヤーウォ
ール31に固定した状態で配設されている。
【0011】本実施例の内装部材40は、図2に示すよ
うに、前記フロントガラス15の外周端縁部に近接して
車体10に取付けられる矩形状の枠体に構成されてい
る。すなわち内装部材40は、前記フロントガラス15
の下端縁部に近接すると共に後述するインストルメント
パネル17と接合する下部枠体41と、該フロントガラ
ス15の左右の両端縁部に近接して従来のピラーガーニ
ッシュに相当する右側枠体42および左側枠体43と、
該フロントガラス15の上端縁部に近接する上部枠体4
4とからなり、各枠体41,42,43,44は各端部を
相互に接合することにより、前記フロントガラス15の
輪郭形状に略合致する開口部45を内側に画成してい
る。また、前記下部枠体41,右側枠体42,左側枠体4
3および上部枠体44は、後述するように、内部に空間
を有する中空体として成形されており、該下部枠体41
を前記エアコンユニット25に連結することにより、該
エアコンユニット25からの調温空気用の送風ダクトと
して機能するようになっている。このように構成された
本実施例の内装部材40は、適宜の合成樹脂を材質とし
て、例えばインジェクション成形やブロー成形により成
形される。
【0012】前記下部枠体41は、内装部材40を車体
10に取付けた際に、前記フロントガラス15の下端縁
部に沿って延在し、図1および図2に示すように、縦断
面略矩形状でかつ長手方向に適宜湾曲した中空体であ
る。そして、この下部枠体41の下面部における左右略
中央に流入孔46が開設されており、該流入孔46に前
記エアコンユニット25に連結された第1ダクト26の
出口部が接続されている。従って、該エアコンユニット
25で所定温度に調節された調温空気は、該第1ダクト
26および流入孔46を介して下部枠体41の内部に画
成された空気流通路41a内に流入するようになってい
る。また下部枠体41の上面部には、長手方向に延在す
る細長の空気吹出口47が開設されており、前記空気流
通路41a内に流入した調温空気が、該空気吹出口47
から吹出して前記フロントガラス15の内面下側に吹付
けられ、該フロントガラス15の曇り除去に供し得るよ
うになっている。更に下部枠体41の後面部の上端隅角
部には、インストルメントパネル17の前端部に配設さ
れた係合突部材62が整合する係合受孔48が、左右方
向に複数個(実施例では3個)形成されている。
【0013】前記右側枠体42は、前記内装部材40を
車体10に取付けた際に、前記フロントガラス15の右
端縁部に沿って延在し、図3および図4に示すように、
車体10の前方右側に位置した前記ピラー13に対する
ピラーガーニッシュとして機能するようになっている。
この右側枠体42は、横断面略矩形状の中空体であり、
その下端部が前記下部枠体41の右端部に接合され、内
部に画成した空気流通路42aが該下部枠体41の空気
流通路41aに空間的に連通しており、該空気流通路4
1aに流入した調温空気が該空気流通路42a内へ順次
送られるようになっている。また、右側枠体42の前端
面および後端面には、該枠体42の長手方向に延在する
細長の空気吹出口49,50が開設されており、前記空
気流通路42a内の調温空気が各空気吹出口49,50
から吹出すようになっている。すなわち、前記空気吹出
口49から吹出した調温空気は、フロントガラス15の
内面右側に吹付けられて該フロントガラス15の曇り除
去に供され、また前記空気吹出口50から吹出した調温
空気は、右フロントドアに配設されたサイドガラス32
に内面に吹付けられ、該ガラス32の曇り除去に供され
た後に乗員室12の後方へ移動するようになる。なお右
側枠体42の内部には、乗員の頭部等を保護するため
に、衝撃を緩和するエネルギー吸収体51が配設されて
いる(図3参照)。
【0014】前記左側枠体43は、前記内装部材40を
車体10に取付けた際に、前記フロントガラス15の左
端縁部に沿って延在し、車体10の前方左側に位置した
前記ピラー14に対するピラーガーニッシュとして機能
するようになっている。そして左側枠体43は、前記右
側枠体42と左右対称形状に成形された横断面略矩形状
の中空体であり、その下端部が前記下部枠体41の左端
部に接合され、内部に画成された空気流通路43aが該
下部枠体41の空気流通路41aに空間的に連通してお
り、該空気流通路41aに流入した調温空気が該空気流
通路43a内へ順次送られるようになっている。また、
左側枠体43の前端面および後端面には、長手方向に延
在する細長の空気吹出口52,53が開設されており、
前記空気流通路43a内の調温空気が各空気吹出口5
2,53から吹出すようになっている。すなわち、前記
空気吹出口52から吹出した調温空気は、フロントガラ
ス15の内面左側に吹付けられて該フロントガラス15
の曇り除去に供され、また前記空気吹出口53から吹出
した調温空気は、左フロントドアに配設されたサイドガ
ラス33に内面に吹付けられ、該ガラス33の曇り除去
に供された後に乗員室12の後方へ移動するようにな
る。なお左側枠体43の内部には、前記右側枠体42と
同様に、エネルギー吸収体51が配設されている。
【0015】前記上部枠体44は、前記内装部材40を
車体10に取付けた際に、図1に示すように、前記フロ
ントガラス15の上端縁部に沿って延在し、かつ該車体
10の前方屋根部36に略密着的に位置するようになっ
ている。この上部枠体44は、縦断面略矩形状の板状中
空体であり、その右端部が前記右側枠体42の上端部に
接合されて内部に画成された空気流通路44aが該右側
枠体42の空気流通路42aに空間的に連通していると
共に、左端部が前記左側枠体43の上端部に接合されて
該空気流通路44aが該左側枠体43の空気流通路43
aに空間的に連通しており、各空気流通路42a,43
a内の調温空気が該空気流通路44aに順次送られるよ
うになっている。また上部枠体44の後端面には、左右
方向に延在する細長の空気吹出口54,54が開設され
ており、前記空気流通路44a内の調温空気が、各空気
吹出口54から吹出して乗員室12の上部において後方
へ移動するようになっている。なお、運転席および助手
席に対応した下面部が適宜凹設されており、この凹部5
5に前記サンバイザ23が揺動可能に配設されている。
更に、上部枠体44の前面部における左右略中央に、バ
ックミラー24が取付けられている。
【0016】前述のように構成された本実施例の内装部
材40は、適宜の取付部材を利用して車体10に固定さ
れる。すなわち、図1,図3および図4に示すように、
前記下部枠体41の下面から下方に延出した取付片57
とファイヤーウォール31との間に、取付部材としての
複数個のボルト58を締付け、また前記上部枠体44の
下面に凹設したボス部56と前方屋根部36との間に複
数個のボルト59を締付ける。更に、右側枠体42と前
方右側のピラー13との間に複数個のボルト60を締付
けると共に、同様に左側枠体43と前方左側のピラー1
4との間に複数個のボルトを締付ける。これにより実施
例の内装部材40は、その開口部45をフロントガラス
15に整合させた状態に車体10に強固に固定されるよ
うになる。
【0017】本実施例の内装部材40を取付けた車両に
おいては、図4および図5に示すように、該内装部材4
0を車体10に取付けた後に、インストルメントパネル
17を取付けるようになっている。このインストルメン
トパネル17には、スピードメータやタコメータその他
警告灯等を備えた計器盤18が運転席からの視認容易な
位置に配設され、各種の小間物や車検証等を収納するグ
ローブボックス19およびエアバッグ20が助手席側に
設置され、更にオーディオや前記エアコンユニット25
等の操作盤34が略中央に配設されている。また、イン
ストルメントパネル17の乗員側を指向した側面には、
前記エアコンユニット25から延出した前記第2ダクト
27に連結する複数個の空気吹出口29が開設されてお
り、該エアコンユニット25からの調温空気を乗員室1
2の後方へ吹出すようになっている。そして、インスト
ルメントパネル17の取付けに際しては、前述すると共
に図1に示すように、該パネル17の前端部に配設され
た各係合突部材62を前記内装部材40における下部枠
体41に形成した各係合受孔48に嵌入すると共に、該
パネル17の両側部を車体10にボルト等で締付けるこ
とにより、該インストルメントパネル17は車体10に
強固に固定される。
【0018】そして、前記インストルメントパネル17
が乗員室12内に取付けられた状態では、図1および図
5に示すように、前記各係合突部材62と係合受孔48
とが適宜の係着力をもって係合している。なお前記イン
ストルメントパネル17により、乗員室12の前方で横
方向に延在して車体10の強度を向上させるよう機能す
るリィンフォースバー35や前記エアコンユニット25
等が完全に覆蓋されるようになる。
【0019】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例に係る車両用内装部材の作用につき説明する。
【0020】本実施例の内装部材40は適宜の合成樹脂
を材質とし、インジェクション成形またはブロー成形等
により製造される。なお、実施例の内装部材40は、内
部に調温空気用の空気流通路41a,42a,43a,4
4aが画成された中空体であるため、前記ブロー成形で
製造する場合には全体を一体的に成形することが可能と
なり、インジェクション成形で製造する場合には、複数
個の部品に分割して成形した後に各部品を組立てて構成
するようになる。
【0021】内装部材40の車体10への取付けは、前
記下部枠体41の下面から下方に延出した取付片57と
ファイヤーウォール31とを複数個のボルト58を利用
して固定し、また前記上部枠体44の下面に凹設したボ
ス部56と前方屋根部36とを複数個のボルト59を利
用して固定する。更に、右側枠体42と前方右側のピラ
ー13とを複数個のボルト60を利用して固定すると共
に、同様に左側枠体43と前方左側のピラー14とを複
数個のボルトを利用して固定する。これにより内装部材
40は、その開口部45をフロントガラス15に整合さ
せた状態で車体10に強固に固定される。そして、前記
下部枠体41の流入孔46と、車体10に配設されたエ
アコンユニット25の第1ダクト26の出口部とを連結
する。なお、内装部材40を車体10に取付けるに先立
って、該内装部材40の上部枠体44にサンバイザ23
やバックミラー24を組付けておくことができる。従っ
てメインの組立ラインでは、前記内装部材40の取付工
程で、ピラーガーニッシュに相当する左右の枠体43,
42や前記サンバイザ24およびバックミラー24等を
同時に取付け得るようになり、組付時間の短縮化や組付
作業の簡素化およびこれに伴なう製造コストの低減化を
図り得る。
【0022】また前記インストルメントパネル17は、
該パネル17の前端部に配設された各係合突部材62
を、前記内装部材40の下部枠体41に形成した各係合
受孔48に嵌入すると共に、該パネル17の両側部を車
体10にボルト等で締付けることにより車体10に強固
に固定される。これにより、前記内装部材40とインス
トルメントパネル17は、夫々が車体10に強固に固定
されると共に、各係合突部材62と係合受孔48との係
合のもとに該パネル17と内装部材40同志も強固に連
結されるので、両者が擦れ合うことを原因とするきしみ
音等の不快音の発生が好適に防止される。
【0023】前記エアコンユニット25による乗員室1
2の空調に際しては、インストルメントパネル17に配
設した前記操作盤34におけるエアコン操作部を適宜操
作して調温空気を第2ダクト27送出するよう制御すれ
ば、図1に示すように、従来と同様に該調温空気が前記
空気吹出口29から該乗員室12の前方下部へ吹出すよ
うになる。
【0024】また、前記操作盤34におけるエアコン操
作部を適宜操作して調温空気を第1ダクト26へ送出す
るよう制御すれば、図1に示すように、該調温空気は内
装部材40における下部枠体41の空気流通路41a内
に流入する。そして、この空気流通路41aに流入した
調温空気の一部は、下部枠体41の上面部に開設した空
気吹出口47から吹出して前記フロントガラス15の内
面下部に吹付けられる。また、空気流通路41aに流入
した残りの調温空気は、前記右側枠体42の空気流通路
42aまたは左側枠体43の空気流通路43a内へ移動
する。
【0025】前記右側枠体42の空気流通路42a内に
流入した調温空気の一部は、該右側枠体42に開設した
前記空気吹出口49,50から吹出すようになる。すな
わち、前記空気吹出口49から吹出した調温空気は、フ
ロントガラス15の内面右側に吹付けられ、前記空気吹
出口50から吹出した調温空気は、右フロントドアに配
設されたサイドガラス32に内面に吹付けられ、その後
に乗員室12の後方へ移動する。なお、前記空気吹出口
49,50から吹出ない調温空気は、前記上部枠体44
の空気流通路44a内へ移動する。
【0026】前記左側枠体43の空気流通路43a内に
流入した調温空気の一部は、該左側枠体43に開設した
前記空気吹出口52,53から吹出すようになる。すな
わち、前記空気吹出口52から吹出した調温空気は、フ
ロントガラス15の内面左側に吹付けられ、前記空気吹
出口53から吹出した調温空気は、左フロントドアに配
設されたサイドガラス33の内面に吹付けられ、その後
に乗員室12の後方へ移動する。なお、前記空気吹出口
52,53から吹出ない調温空気は、前記上部枠体44
の空気流通路44a内へ移動する。
【0027】そして、前記上部枠体44の空気流通路4
4a内に流入した調温空気は、該上部枠体44に開設し
た空気吹出口54から吹出し、乗員室12の上部におい
て後方へ移動するようになる。
【0028】このように、本実施例の内装部材40を取
付けた車両においては、前記インストルメントパネル1
7の空気吹出口29から調温空気が吹出すことで乗員室
12の前方下部が空調され、該内装部材40に開設した
前記各空気吹出口47,49,50,52,53,54から
調温空気が吹出すことで該乗員室12の前方上部も空調
されるようになり、該乗員室12全体を効率的に空調さ
せることができる。
【0029】なお前記実施例に示した内装部材40で
は、例えば表面全体に適宜の表皮材を貼着すれば、該車
体10に取付けた際に乗員室12の質感を更に向上させ
得る。また、前記各枠体41,42,43,44に開設し
た各空気吹出口47,49,50,52,53,54に別途
ガーニッシュや風向制御板等を取付るよう構成すれば、
内装部材40の質感が更に向上すると共に、乗員の嗜好
に応じた調温空気の吹出し態様に変更することが可能と
なる。
【0030】また、前記フロントガラス15を共用する
車両であれば、たとえ車種やグレードが異なったとして
も本実施例の前記内装部材40を共用することができ、
該内装部材40の下部枠体41に接合される前記インス
トルメントパネル17を、形状(デザイン)や色等の異な
るものを準備しておけば、実施し得るバリエーションを
増やすことも可能となる。また、当該車種のマイナーチ
ェンジに際しては、前記インストルメントパネル17の
みの変更で対応することも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る車
両用内装部材によれば、インストルメントパネルの一部
とピラーガーニッシュとを一体的に成形してフロントガ
ラスの外端縁部に近接して取付けられる単一枠体に形成
したことにより、車体への組付時間の短縮化や組付作業
の簡素化およびこれに伴なう製造コストの低減化等を図
り得る。また、インストルメントパネルとピラーガーニ
ッシュとが一体成形されるので、両部材が擦れ合うこと
を起因としたきしみ音等の不快音の発生を好適に防止し
得る利点もある。しかも車両用内装部材を、中空体状に
成形して内部に空気流通路を画成すると共に適宜位置に
空気吹出口を開設し、更にエアコンユニットに連結して
調温空気を各空気吹出口から吹出させるよう構成するこ
とで、フロントガラスの外端縁部から調温空気を吹出す
ことが可能となり、該調温空気が乗員室の前方全体に隈
無く行き渡るようになって空調効率を向上し得る等の有
益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用内装部材を取付
けた車両の乗員室前方を概略的に示す縦断側面図であ
る。
【図2】実施例に係る車両用内装部材の概略斜視図であ
る。
【図3】車両用内装部材が車体へ取付けられた状態にお
ける右側枠体とピラーとを示す横断平面図である。
【図4】実施例の車両用内装部材およびインストルメン
トパネルを車体に取付ける状態を示す斜視図である。
【図5】車両用内装部材とインストルメントパネルとの
接合状態を示す概略斜視図である。
【図6】従来の車両の乗員室前方を概略的に示す縦断側
面図である。
【図7】従来の車両の乗員室前方に取付けられるインス
トルメントパネルおよびピラーガーニッシュを示す斜視
図である。
【図8】従来の車両における乗員室前方にインストルメ
ントパネルおよびピラーガーニッシュを取付ける状態を
示す斜視図である。
【図9】インストルメントパネルとピラーガーニッシュ
を車体に取付けた状態で示す横断平面図である。
【図10】インストルメントパネルとピラーガーニッシ
ュとの見切線を斜視状態で示す説明図である。
【符号の説明】
10 車体 12 乗員室 13,14 ピラー 15 フロントガラス 17 インストルメントパネル 23 サンバイザ(内装部品) 24 バックミラー(内装部品) 25 エアコンユニット 26 第1ダクト 36 前方屋根部 41 下部枠体 41a,42a,43a,44a 空気流通路 42 右側枠体 43 左側枠体 44 上部枠体 45 開口部 47,49,50,52,53,54 空気吹出口 48 係合受孔 62 係合突部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(10)に装着されたフロントガラス(1
    5)の外周縁部に近接して、前記車体(10)に乗員室(12)の
    側から取り付けられる車両用内装部材であって、 前記フロントガラス(15)の下端縁部に近接位置する部位
    を、前記乗員室(12)におけるインストルメントパネル(1
    7)の端縁部に接合させる下部枠体(41)と、 前記フロントガラス(15)の両側端縁部に近接位置する部
    位を、前記車体(10)における左右両側のピラー(13,14)
    に被覆させる左右の側枠体(42,43)と、 前記フロントガラス(15)の上端縁部に近接位置する部位
    を前記車体(10)の前方屋根部(36)に接合させ、前記乗員
    室(12)の上部前方に配設される内装部品(23,24)の装着
    を許容する上部枠体(44)とからなり、 前記下部枠体(41)と左右の側枠体(42,43)および上部枠
    体(44)の各端部を相互に接合することにより、前記フロ
    ントガラス(15)の輪郭形状に略合致する開口部(45)を内
    側に画成した単一枠体としたことを特徴とする車両用内
    装部材。
  2. 【請求項2】 前記下部枠体(41)と左右の側枠体(42,4
    3)および上部枠体(44)は、内部に互いに連通する空気流
    通路(41a,42a,43a,44a)を画成した中空体として形成さ
    れ、 前記乗員室(12)を指向する外表面の所定位置に前記空気
    流通路(41a,42a,43a,44a)と連通する空気吹出口(47,49,
    50,52,53,54)が開設され、 前記車体(10)に設けたエアコンユニット(25)に連結した
    ダクト(26)を前記下部枠体(41)に画成した空気流通路(4
    1a)に連通接続することにより、該エアコンユニット(2
    5)からの調温空気を前記各空気吹出口(47,49,50,52,53,
    54)から前記乗員室(12)に向けて吹出し得るよう構成し
    た請求項1記載の車両用内装部材。
  3. 【請求項3】 前記下部枠体(41)には、前記インストル
    メントパネル(17)の端縁部に配設し係合突部材(62)と整
    合する係合受孔(48)が形成され、 前記係合突部材(62)と係合受孔(48)との係合作用下に、
    前記インストルメントパネル(17)と前記下部枠体(41)と
    が接合される請求項1または2に記載の車両用内装部
    材。
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