JPH11330277A - 不揮発性半導体記憶装置及びその読み出し方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその読み出し方法

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JPH11330277A
JPH11330277A JP27218498A JP27218498A JPH11330277A JP H11330277 A JPH11330277 A JP H11330277A JP 27218498 A JP27218498 A JP 27218498A JP 27218498 A JP27218498 A JP 27218498A JP H11330277 A JPH11330277 A JP H11330277A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微細ゲート長を有する不揮発性メモリ装置のリ
ードディスターブ特性を改善して、1トランジスタセル
を実現する。 【解決手段】比較的厚膜化されたトンネル絶縁膜を有す
るメモリトランジスタが行列状に複数配置されてメモリ
アレイが構成され、選択メモリトランジスタM11を含
まない列に配置された非選択列メモリトランジスタM2
1のソース及び/又はドレインに対し、選択トランジス
タM11の読み出し時のソース電位とゲート電位との間
の値をとる非選択列バイアス電圧を例えばチャネル形成
領域に対して逆バイアス方向に印加し、また選択メモリ
トランジスタM11のソースに対し、当該選択メモリト
ランジスタM11のゲートに読み出し時に印加する電圧
と接地電位との間の値をとる電圧を印加する。さらに、
非選択行のゲートに選択メモリトランジスタM11のソ
ースと同等以下の電圧を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリトランジス
タのチャネル形成領域とゲート電極との間のゲート絶縁
膜の内部に電荷蓄積手段を有し、当該電荷蓄積手段に対
し電荷(電子またはホール)を電気的に注入して蓄積し
又は引き抜くことを基本動作とする不揮発性半導体記憶
装置及びその読み出し方法に関する。特定的に、本発明
は、例えば平面的に離散化された電荷蓄積手段を有す
る、又はしきい値電圧分布が狭く設定される選択メモリ
トランジスタ、又は非選択なメモリトランジスタについ
て、そのソースおよびドレイン、或いはゲートにそれぞ
れ所定のバイアス電圧を印加することによって、選択メ
モリトランジスタへの読み出し時に選択メモリトランジ
スタ及び非選択メモリトランジスタの誤読み出しを有効
に防止するためのインヒビット電圧印加及び消去状態で
のしきい値電圧の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】高度情報化社会、或いは高速,高帯域ネ
ットワーク社会において、大容量のファイルメモリ、大
容量のAV用途メモリに対するニーズは大きい。現在、
1ギガバイト(GB)以上のデータを記憶する大容量メ
モリシステムとして、ハードディスクおよび光ディスク
などのディスクを記録媒体としたディスクメモリシステ
ムが使用されている。この大きな市場を、不揮発性半導
体メモリで置き換えようとする研究が近年、活発化して
いる。ところが、不揮発性半導体メモリは、ハード装置
の小型化,軽量化のトレンドには合致しているものの、
現状では未だ記憶容量が不足し、1ギガビット(Gb)
以上の大容量を有する一括消去型の不揮発性半導体メモ
リ(フラッシュメモリ)を実現するに至っていない。ま
た、上記不揮発性半導体メモリは、記憶容量不足に加
え、ディスクメモリと比較してビットコストの低減が不
十分であり、これらを解消するために不揮発性半導体メ
モリを高集積化することは重要である。
【0003】不揮発性半導体メモリを高集積化するため
には、大別すると、半導体の微細加工技術を駆使し或い
はメモリセルの回路方式やデバイス構造を工夫して、メ
モリセルアレイおよび周辺回路の占有面積そのものを縮
小していく方法と、各メモリセルを構成するメモリトラ
ンジスタを多値化し、単一メモリトランジスタに複数ビ
ットを記憶させて同じ集積度で実質的に記憶容量を上げ
る方法が、現在、精力的に検討されている。
【0004】前者の方法のうち、微細化はいわゆるスケ
ーリング則によって行われるが、1Gb以上の大容量半
導体メモリをFG(Floating Gate) 型のフラッシュメモ
リで実現するにはスケーリングに関する種々の本質的な
問題点、とくにトンネル酸化膜厚がスケーリングされな
いことに起因した動作電圧の低電圧化が難しくなってい
る点が指摘されている(日経マイクロデバイス1月号及
び2月号,1997年参照)。すなわち、FG型のフラ
ッシュメモリではフローティングゲートでの電荷の保持
がトンネル酸化膜の膜厚に主として依存しているため、
フローティングゲートからのバックトンネリング電流の
理論的な解析により、トンネル酸化膜の膜厚は6nm程
度に物理的に制限されている。しかし、この物理的限界
に達する以前の段階で、現行のFG型では、データの書
き込みに10〜12MV/cm程度の高電界を用いるた
めに、データの書換え回数の増加にともなってトンネル
酸化膜のストレスリークが増え、これが実効的なトンネ
ル酸化膜の膜厚限界を決めることが指摘されている。ス
トレスリーク電流の増大による膜厚制限により、トンネ
ル酸化膜の厚みを理論限界値の6nmまで薄膜化するこ
とが困難であり、現実的なトンネル酸化膜の限界は8n
mであるとされている。低電圧書き込みのためにはトン
ネル酸化膜を薄くしなければならないが、上記したトン
ネル酸化膜の薄膜化の限界は、低電圧化のスケーリング
則に矛盾し、動作電圧のスケーリングが困難になってき
ている。そして、その結果、周辺回路の面積縮小化等が
大変困難になってきている。
【0005】一方、MONOS(Metal-Oxide-Nitride-O
xide Semiconductor) 型不揮発性メモリでは、電荷保持
を主体的に担っている窒化膜〔Six Ny (0<x<
1、0<y<1)〕膜中またはトップ酸化膜と窒化膜と
の界面のキャリアトラップが膜厚方向或いは面方向に離
散化して拡がっているために、データ保持特性が、トン
ネル酸化膜厚のほかに、Six Ny 膜中のキャリアトラ
ップに捕獲される電荷のエネルギー的及び空間的な分布
に依存する。このトンネル酸化膜に局所的にリーク電流
パスが発生した場合、FG型では多くの電荷がリークパ
スを通ってリークするのに対し、MONOS型ではリー
クパス周辺の局所的な電荷がリークパスを通して局所的
にリークするに過ぎない。このため、トンネル酸化膜の
薄膜化の問題はFG型ほど深刻ではなく、ゲート長が極
めて短い微細メモリトランジスタにおけるトンネル酸化
膜のスケーリング性は、MONOS型の方がFG型より
も優れている。
【0006】かかるMONOS型またはMNOS型の不
揮発性メモリについて、ビットあたりのコスト低減、高
集積化を図り大規模な不揮発性メモリを実現するには、
1トランジスタ型のセル構造を実現することが必須であ
る。しかし、従来のMONOS型等不揮発性メモリで
は、メモリトランジスタに選択トランジスタを接続させ
た2トランジスタ型が主流であり、1トランジスタセル
を実現するセル技術の確立が従来からの課題となってい
た。この1トランジスタセル技術確立のためには、電荷
蓄積手段を含むゲート絶縁膜を中心としたデバイス構造
の最適化及び信頼性向上のほかに、ディスターブ特性の
向上が重要である。
【0007】MONOS型1トランジスタセルついて、
例えば特表平8−507411号公報にリードディスタ
ーブを回避するための技術が記述されている。この公報
に記述された内容によれば、リードディスターブはON
O膜に印加される弱い書き込み電界に起因しているた
め、選択メモリトランジスタのソースをゲート読み出し
電圧までバイアスし、ソースとゲート間を同一電位とす
ることで、リードディスターブを回避している。また、
消去時のしきい電圧を負の値に設定している。その場
合、トンネル絶縁膜厚を典型値で1.6nmとしてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記述された技術においては、以下のような問題点が
存在する。
【0009】(1)トンネル絶縁膜厚が典型値で1.6
nmと比較的薄いため、消去時にホール注入に起因した
しきい電圧のデプリーション方向へのシフト量が大きく
なる。このため、データ書換え時にホールの注入、放出
に起因してトンネル絶縁膜内にトラップが形成され、そ
の結果として、データ書き換え特性が劣化する。
【0010】(2)メモリセルのスケーリングに対応し
て、ドレイン読み出し電圧(供給電圧VCC)をスケーリ
ングすることが難しい。たとえば、消去状態のしきい電
圧−2Vを、ソースバイアス後に0.5V程度とするに
は、ソースとゲートのバイアス電圧Vrは2V程度必要
となる。したがって、この場合にドレインに印加するド
レイン読み出し電圧は最低でも3V程度は必要である。
このドレイン読み出し電圧について、メモリトランジス
タを微細化してもソースバイアス電圧Vrがほとんど変
化しないため、スケーリングが難しい。実際に上記公報
において、ドレイン読み出し電圧(電源電圧VCC)の典
型値は3V〜6Vと記述されている。
【0011】(3)上記公報では、選択ワード線に接続
された非選択トランジスタの書き込み禁止を、そのソー
スおよびドレインを供給電圧VCCにして達成している。
このため、短ゲート長領域(特にゲート長0.2μm以
下の場合)において、非選択ワード線をある程度高い正
の電位に設定しなければ非選択ワード線に接続された非
選択列のセルの誤書き込みまたは誤消去を禁止できな
い。ところが、非選択ワード線に接続されたセルのう
ち、選択セルのソース線およびビット線が共通に接続さ
れたセル(選択列で非選択行のセル)において、ソース
およびドレインの電位は、選択セルの書き込み条件によ
り決まるためむやみに上げることができない。その結
果、この選択列で非選択行のセルが弱い書き込み状態と
なり、しかもトンネル絶縁膜厚が典型値で1.6nmと
比較的薄いことから、書き込みディスターブを受けるこ
とは避けられない。
【0012】ところで、MONOS型1トランジスタセ
ルを実現するには、データ書き換えを多数回繰り返した
後に所望のディスターブ特性が保証されている必要があ
るにもかかわらず、上記公報では、データ書き換え後の
ディスターブ特性についての記述がない。そこで、本発
明者らは、MONOS型に代表される電荷蓄積層が平面
的に離散化された不揮発性半導体記憶装置のリードディ
スターブマージンを決めている要因を探る検討を種々行
い、NOR型セルを用いてMONOSメモリトランジス
タのデータ書き変えを多数回行うことにより、リードデ
ィスターブ特性の劣化に関する問題点をあらいだした。
その結果、データ書換えを100万回行った後のリード
ディスターブ特性の読み出しゲート電圧依存性におい
て、2つの問題点が存在することが明らかとなった。な
お、このときの選択ワード線および選択ビット線の印加
電圧は1.5Vであり、非選択ワード線,非選択ビット
線および全ソース線電圧は0Vとした。
【0013】第1の問題としては、電圧(1.5V)が
印加された選択ワード線にゲートが接続された同一行の
選択メモリトランジスタまたは非選択メモリトランジス
タが時間経過とともに弱い書き込み状態に推移し、この
結果、消去状態でのゲート閾値電圧が時間とともに増大
して、10年後における書き込み状態と消去状態のゲー
ト閾値電圧の差(Vthウインドウ幅)が充分でないこと
が判明した。
【0014】また、第2の問題としては、消去時に例え
ばホール注入によるデプリーション方向への弱い書き込
みによって消去状態でのVthを低くしメモリトランジス
タのVthウインドウ幅を大きくすること、及び、短チャ
ネル効果のためのゲート閾値電圧のロールオフ(roll-of
f)によって、ゲート長が短い場合にVthウインドウが相
対的にしきい電圧の負側にシフトし、10年間読み出し
を行う間に書き込み状態のゲート閾値電圧が選択ワード
線の電圧(読み出しゲート電圧)より小さくなっている
ことが判明した。この結果、書き込み状態のデータを読
み出すときに、消去状態を読みだすときと同様に電流が
ビット線とソース線との間に流れるため、1トランジス
タ動作が難しくなる。また、非選択メモリトランジスタ
の消去状態のゲート閾値電圧が低すぎる場合には、トラ
ンジスタがデプリーションになり、ゲート電圧が0Vで
も読み出し時にリーク電流が流れる問題が生じ、1トラ
ンジスタ動作が難しくなる。
【0015】これらの現象は、通常のFG型でも内在し
ていると考えられるが、FG型ではトンネル酸化膜が8
nm以上と厚いために、読み出し時の選択ワード線電圧
が3.3Vと高い場合でもソフトライトが問題となるこ
とはない。また、FG型では、消去状態でのゲート閾値
電圧VthをMONOS型と比較して高く設定可能であ
る。上記2つの問題は、FG型と比較してトンネル絶縁
膜の薄膜化が可能で、電荷蓄積手段が平面的に離散化さ
れたMONOS型等のメモリ素子においてゲート長を微
細化した1トランジスタセルの場合に顕在化してきた問
題である。
【0016】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、その目的は、ゲート絶縁膜内に電荷蓄積手段を有
し、特に電荷を平面的に離散化されたキャリアトラップ
に注入または当該トラップから放出させて基本動作する
不揮発性半導体記憶装置について、その1トランジスタ
型セルの実現を容易化する検討の一環として、読み出し
速度およびデータ保持特性を劣化させることなくリード
ディスターブ特性を改善することができるバイアス設定
手法、トンネル絶縁膜の条件、及び消去状態のしきい値
の条件を新たに提案し、その実施に好適な構成の不揮発
性半導体記憶装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記検討の結果明らかに
なった第1の問題点を解決するために、本発明の不揮発
性半導体記憶装置の読み出し方法は、基板と、当該基板
表面に設けられた半導体のチャネル形成領域と、当該チ
ャネル形成領域と接するソース領域と、当該ソース領域
と離間して前記チャネル形成領域と接するドレイン領域
と、前記チャネル形成領域上に設けられたトンネル絶縁
膜を含むゲート絶縁膜と、当該ゲート絶縁膜上に設けら
れた導電性のゲート電極と、前記ゲート絶縁膜内に設け
られた電荷蓄積手段とを有するメモリトランジスタを複
数、行列状に配置した不揮発性半導体記憶装置の読み出
し方法であって、読み出しに際し、情報を読み出す選択
メモリトランジスタを含まない列に配置された非選択列
メモリトランジスタのソース及び/又はドレインに対
し、電圧値が前記選択メモリトランジスタの読み出し時
のソース電位と、前記選択メモリトランジスタのゲート
に読み出し時に印加する電圧との間にある非選択バイア
ス電圧を印加することによって、当該非選択列メモリト
ランジスタへの誤読み出しを禁止する。また、好ましく
は、選択メモリトランジスタのソースにも電圧(選択ソ
ース線バイアス電圧)を印加することにより、当該選択
メモリトランジスタの誤読み出しを抑止する。また、好
ましくはトンネル絶縁膜の膜厚を比較的厚くして、2.
3nm以上に設定する。さらに、好ましくは、読み出し
に際し、前記選択メモリトランジスタを含まない行に配
置された非選択行メモリトランジスタのゲートに対し、
前記ソース電位設定時のバイアス電圧とほぼ同じかそれ
以下の電圧(非選択ワード線バイアス電圧)を印加す
る。
【0018】本発明の不揮発性半導体記憶装置の読み出
し方法は、電荷蓄積手段が平面的に離散化された不揮発
性半導体記憶装置(例えば、MONOS型、MNOS
型、ナノ結晶型等)に好適であり、セル方式ではNOR
型に好適である。また、セル面積縮小の観点では、ソー
ス線又はビット線の一方が、他方との接続を達成する自
己整合コンタクトを素子分離領域上に避けながら蛇行し
たレイアウト、ソース線及び/又はビット線が階層化し
ているレイアウトの何れかが望ましい。本発明の読み出
し方法は、前述の検討結果および経緯から、さらに以下
の2つの場合に好適である。 (1)非選択列メモリトランジスタのソース及び/又は
ドレインへの印加電圧は、好適には、前記選択メモリト
ランジスタのゲートに対し読み出し時に印加する電圧と
の差の絶対値が1V以内である。 (2)選択ビット線に接続された短ゲート長の非選択メ
モリトランジスタは、メモリセルの読み出し時に選択ビ
ット線に電圧が印加された場合にパンチスルーしないチ
ャネル形成領域の不純物濃度分布を有する。
【0019】このような本発明の読み出し方法では、読
み出し時に非選択列メモリトランジスタのソース及び/
又はドレインに電圧を印加することによって、例えば電
荷蓄積手段との間に介在するトンネル絶縁膜にかかる実
効的な電界を緩和できる。その結果、特に消去状態にあ
る非選択列メモリトランジスタのしきい電圧が時間経過
とともに増大するといった、いわゆるソフトライトが有
効に防止され、リードディスターブ特性が改善される。
このリードディスターブ特性が問題ない範囲で、読み出
しゲート電圧(選択ワード線電圧)を高くすることが可
能であり、そのぶん読み出し時のセル電流が増大する。
この場合、読み出しゲート電圧は読み出しドレイン電圧
より高くなる。また、前記公報と比較して、トンネル絶
縁膜が比較的厚く設定されているため、選択メモリセ
ル、非選択メモリセルでは共にトンネル確率が減少する
ため、リードディスターブ特性が改善される。
【0020】一方、前記検討の結果明らかになった第2
の問題点を解決するために、また、前記公報に記載され
た技術が有する問題点を解決するために、本発明の不揮
発性半導体記憶装置の読み出し方法は、読み出しに際
し、情報を読み出す選択メモリトランジスタのソースに
対し、当該選択メモリトランジスタのゲートに読み出し
時に印加する電圧と接地電位との間にある電圧を印加す
る。この選択ソース線等に対する印加電圧は、例えばチ
ャネル形成領域に対してソース領域を逆バイアスするこ
ととなり、選択メモリセルトランジスタのリードディス
ターブ特性を改善する効果と、消去状態でのしきい電圧
をプラス方向にシフトさせる作用を併せもつ。ソースバ
イアス電圧の印加によりしきい電圧がプラス方向にシフ
トするため、ソースバイアス電圧値を大きくするにつれ
て選択ソース線/ビット線に接続された非選択セルから
のリーク電流が抑制される。
【0021】この読み出し方法は、前記検討において、
選択メモリトランジスタのソース電位を若干上げるだけ
で、その電位上昇幅以上に大きくゲート閾値電圧が上昇
することが判明したことに由来する。ソース電位を上昇
しすぎると、ビット線に印加された読み出しドレイン電
圧との関係で当該選択メモリトランジスタのソースとド
レイン間の印加電圧が不十分となる。この読み出し方法
では、ソースとドレイン間の印加電圧値を大幅に犠牲に
することなく、ゲート閾値電圧を大きく上昇できる作用
があり、これによって前記検討によって明らかとなった
消去側でVthシフト量を大きくする効果及びロールオフ
効果によるVthウインドウ幅の下方シフトの問題を改善
することができる。また、前記公報に記載の技術では難
しかったドレイン読み出し電圧のスケーリングが容易と
なる。さらに、同一ワード線に接続されたセル群を選択
して並列に読み出すページ読み出しの場合、選択ワード
線に接続されたセルは全て選択セルとしてとり扱うた
め、上述した選択メモリセルに対する問題解決方法が適
用できる。このため、ページ読み出し可能な1トランジ
スタセルが実施できる。
【0022】これらの選択メモリトランジスタのソー
ス、及び前者の方法による選択行の非選択列メモリトラ
ンジスタのソースとドレインの電圧印加において、残る
非選択行のメモリトランジスタのバイアス設定値を最適
化するには、当該非選択行メモリトランジスタのゲート
に対し、前記選択メモリトランジスタのソースとほぼ同
じかそれ以下の電圧を印加することが望ましい。NOR
型では、当該選択メモリトランジスタのソース電圧印加
とともに非選択行のメモリトランジスタのソースにも同
じ電圧が印加され、また前記ソースとドレインへの電圧
印加は、非選択列メモリトランジスタ全てに対し行わ
れ、読み出しゲート電圧が印加されない非選択行のメモ
リトランジスタについても同様である。このようにNO
R型における非選択行のメモリトランジスタは、本発明
で問題としているリードディスターブ特性を改善する対
象ではないが、本発明のバイアス電圧設定によって、そ
のソース(又はソースとドレイン)に電圧が印加されて
しまう。非選択行のゲートに電圧印加するのは、かかる
本発明のバイアス電圧設定による影響を緩和する趣旨で
ある。
【0023】なお、FG型においては、データ読み出し
の際に、上記非選択セルのディスターブの改善を意図し
た非選択ソース線、非選択ビット線および非選択ワード
線にバイアス電圧を印加する公知技術は存在しない。F
G型ではトンネル酸化膜厚が8nm以上と厚いために読
み出しゲート電圧3.3V程度では消去状態での選択ワ
ード線に連なる非選択セルがソフトライトをうけないた
めである。
【0024】一方、本発明の不揮発性半導体記憶装置
は、上記読み出し方法を実施する手段として、選択メモ
リトランジスタバイアス手段、及び/又は、非選択列バ
イアス手段を有することを特徴とする。選択メモリトラ
ンジスタバイアス手段は、情報を読み出す選択メモリト
ランジスタのソースに対し、当該選択メモリトランジス
タのゲートに読み出し時に印加する電圧と接地電位との
間にある電圧を印加する。非選択列バイアス手段は、選
択メモリトランジスタを含まない列に配置された非選択
列メモリトランジスタのソース及び/又はドレインに対
し、前記選択メモリトランジスタの読み出し時のソース
電位と、前記選択メモリトランジスタのゲートに読み出
し時に印加する電圧との間をとる電圧を印加する。好ま
しくは、非選択行メモリトランジスタのゲートに対し、
前記選択メモリトランジスタのソース電圧とほぼ同じか
それ以下の電圧を印加する非選択行バイアス手段を更に
有する。
【0025】本発明の不揮発性半導体記憶装置は、基板
と、当該基板表面に設けられた半導体のチャネル形成領
域と、当該チャネル形成領域と接するソース領域と、当
該ソース領域と離間して前記チャネル形成領域と接する
ドレイン領域と、前記チャネル形成領域上に設けられた
トンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜と、当該ゲート絶縁
膜上に設けられた導電性のゲート電極と、前記トンネル
絶縁膜内に設けられた電荷蓄積手段とを有する記憶素子
を複数、行列状に配置した不揮発性半導体記憶装置であ
って、前記複数の記憶素子のゲート電極が複数のワード
線に接続され、前記ソース領域またはドレイン領域が前
記ワード線と電気的に絶縁された状態で交差するビット
線方向の共通線と結合され、読み出し時において選択さ
れたワード線に接続されたゲート電極を有する非選択な
前記記憶素子のソース領域及び/又はドレイン領域に、
当該領域が前記チャネル形成領域に対して逆バイアスと
なる電圧を前記共通線を介して供給する非選択列バイア
ス手段を有する。また、好適には、読み出し時において
選択された前記記憶素子のソース領域に接続された共通
線に、当該記憶素子の前記チャネル形成領域に対し逆バ
イアスとなる方向の電圧を供給する選択素子バイアス手
段を更に有する。さらに、好適には、読み出し時におい
て、前記チャネル形成領域に対し逆バイアス方向となる
電圧であって、かつ前記選択素子バイアス手段の印加電
圧とほぼ同じかそれ以下の電圧を非選択ワード線に供給
する非選択行バイアス手段を更に有する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る不揮発性半導
体記憶装置及びその読み出し方法の実施形態を、図面を
参照しながら詳細に説明するが、これに先立って、先に
記述したリードディスターブ特性における問題点が判明
した検討結果が本発明の前提となっていることから、こ
の検討結果について述べる。つぎに、本発明の実施形態
を、本発明適用後の不揮発性メモリの諸特性を示すこと
によって本発明の有効性を実証しながら詳細に説明す
る。
【0027】本発明前のリードディスターブに関する検
MONOS型不揮発性メモリにおいては、先に述べたよ
うに、1トランジスタセルを実現するには、リードディ
スターブ特性、特に、データ書換え後のリードディスタ
ーブ特性が重要である。また、その際には、セル動作を
確認するためにNOR型、NAND型などの具体的なセ
ル構造を想定し、このセル構造ごとに異なるバイアス条
件下でのディスターブ特性、特にデータ書換え回数とリ
ードディスターブ特性との関係を明かにすることが望ま
しい。リードディスターブ特性は、トンネル絶縁膜の膜
厚が厚い方が改善されるが、トンネル絶縁膜厚を厚くし
過ぎると、書き込み/消去の動作速度が遅くなるととも
に動作電圧が増大する。ここでは、トンネル絶縁膜を比
較的厚くしたMONOS型不揮発性メモリトランジスタ
のリードディスターブ特性を評価した。
【0028】図24には、この検討の際に用いたソース
分離NOR型のセル配列を示している。ここで、選択ワ
ード線WL1に接続された非選択なセルをA、非選択ワ
ード線WL2に接続されたセルで、選択セルSと同じ選
択ソース線SL1および選択ビット線BL1に接続され
た非選択なセルをC、非選択ワード線WL2に接続さ
れ、非選択ソース線SL2および非選択ビット線BL2
に接続された非選択なセルをBと定義した。また、1ス
トリング内のワード線は100本であった。
【0029】NOR型セルにおいて、MONOS型メモ
リトランジスタの読み出し動作時には、通常、選択ソー
ス線SL1および非選択ソース線SL2、非選択ビット
線BL2、非選択ワード線WL2を全て接地電位0Vに
し、選択ビット線BL1に所定の読み出しドレイン電圧
(例えば、1.5V)を印加した状態で、選択ワード線
WL1に所定の読み出しゲート電圧(例えば、1.5
V)を印加する。このとき、選択セルSのみソースとド
レイン間に1.5Vの電圧が印加され、かつゲートに
1.5Vの電圧が印加されることから、当該セルデータ
が例えば“0”の場合、そのゲート閾値電圧が読み出し
ゲート電圧より低いので、メモリトランジスタがオンし
選択ビット線BL1から選択ソース線SL1に読み出し
電流が流れる。当該セルデータが例えば“1”の場合
は、そのゲート閾値電圧が読み出しゲート電圧より高い
ので、メモリトランジスタがオフしたままで読み出し電
流は流れない。その一方、選択ワード線WL1に読み出
しゲート電圧が印加されているため、選択セルS及び非
選択セルAが弱い書き込み状態となることから、かかる
1トランジスタ型セルの実現のためには、この選択セル
S,非選択セルAの読み出し時のディスターブを如何に
抑えるかが重要となる。すなわち、消去状態にある選択
セルS及び非選択セルAのメモリトランジスタについ
て、チャネル形成領域側からONO膜中のトラップへの
電子の弱い注入によるゲート閾値電圧の上昇が問題とな
る。このゲート閾値電圧の上昇が最も顕著なのは、デー
タ書換が頻繁に行われた後である。そこで、標準的なデ
バイス寿命までのデータ書換回数を100万回と仮定し
て、データ書換100万回後のリードディスターブ特性
を測定した。
【0030】図25に、非選択セルAにおけるメモリト
ランジスタ(ゲート長:0.2μm)について、データ
書換を100万回行った後のリードディスターブ特性を
示す。この特性評価では、消去側の弱い書き込み状態の
程度を変えるために、ゲート電圧Vg(選択ワード線W
L1の印加電圧)をパラメータとした。後段のセンスア
ンプの感度によるが、一般に、充分に高速性を維持しな
がら確実にデータを読み出すには、ゲート閾値電圧の消
去側と書き込み側の差(以下、Vthウインドウ幅とい
う)は、最低でも0. 5Vは必要である。図25に示す
ように、本特性評価では、おおよそ1×104 秒までの
実験データをとり、後は10年である3. 1×108
までデータを直線で外挿して、このときのVthウインド
ウ幅を推定した。ある一定の時間より長い時間領域(例
えば1×104 秒)でのリードディスターブ特性または
データ保持特性において、Vthシフトの時間依存性があ
る一定の長い時間領域以降で直線的に減少することは、
ランドキストの理論により裏づけられている。
【0031】その結果、このバイアス電圧の設定では、
以下の2つの問題点が存在することが分かった。
【0032】第1の問題としては、ゲート電圧Vg
(1.5V)が印加された選択ワード線WL1に接続さ
れた非選択メモリセルAにおいて、時間経過とともに消
去側のゲート閾値電圧Vth(E) が増大する一方で、書き
込み側のゲート閾値電圧Vth(W)も徐々に低下し、この
結果、10年後のVthウインドウ幅が実用的な最低値
0.5V以下になってしまうことが判明した。これは、
データ書換えを多数回行うことにより、トンネル絶縁膜
内にキャリアトラップが発生し、そのキャリアトラップ
を介してバックトンネル電流が流れるためである。
【0033】また、第2の問題としては、選択メモリセ
ルSについて、Vthウインドウ幅を規定する書き込み側
のゲート閾値電圧Vth(W) 、消去側のゲート閾値電圧V
th(E) がともに負側にシフトし、特に書き込み側のゲー
ト閾値電圧Vth(W) が選択ビット線BL1の印加電圧
(読み出しドレイン電圧)より小さくなっていることが
判明した。また、消去状態でのVthがマイナス方向にシ
フトした場合、非選択メモリセルCでのリーク電流が増
大し問題となる。これらの問題はメモリトランジスタの
ゲート長が0.18μmより短い場合に顕在化した。こ
の結果、選択メモリトランジスタの書き込み状態のデー
タを読み出すときに、消去状態を読みだすときと同様に
電流がビット線に流れる。また、消去状態での非選択セ
ルにおいて、リーク電流が流れてしまう。消去状態での
選択メモリセルと非選択メモリセルとの電流量の差また
は選択メモリセルにおける書き込み状態と消去状態での
電流量の差のマージンが充分であればデータの判別は可
能であるが、上記現象によって1トランジスタセルへの
置き換えがそのままできない、或いはエンハンスメント
動作領域を狭くして多値化の達成を困難なものとすると
いったことが問題となる。なお、ゲート閾値電圧の低下
はVthシフト量を大きくする観点から消去状態でのVth
を低くせざるを得ないこと、またはメモリトランジスタ
の短チャネル効果によってゲート閾値電圧のロールオフ
(roll-off)が生じていることが原因である。
【0034】これらの問題点は、本検討におけるMON
OS型のみならず、後述する電荷蓄積手段が平面的に離
散化している他の不揮発性メモリにおいても、NOR型
1トランジスタセルを実現する際に同様に存在すると考
えられる。
【0035】また、これらの現象は、通常のFG型でも
内在していると考えられるが、FG型ではトンネル酸化
膜が8nm以上と厚いために、読み出し時の選択ワード
線電圧が3.3Vと高い場合でもソフトライトが問題と
なることはない。また、FG型では、消去状態でのゲー
ト閾値電圧VthをMONOS型と比較して高く設定可能
である。上記2つの問題は、FG型と比較してトンネル
酸化膜の薄膜化が可能で、電荷蓄積手段が平面的に離散
化されたMONOS型等のメモリ素子において顕在化し
てきた問題である。
【0036】本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置
の読み出し方法では、まず、上記第2の問題に対する解
決策として、選択メモリセルSのソース線SL1を後述
するチャネル形成領域に対し逆バイアス、即ち選択メモ
リセルSのソース領域とチャネル形成領域間のpn接合
が逆バイアスとなる方向にバイアスして読み出すことと
した。一般に、ソースバイアスによって相対的にゲート
閾値電圧が正方向にシフトする。本検討では、このゲー
ト閾値電圧のシフト量が、ソース電圧のバイアス量を越
えて大きく変化することを見いだした。この結果、ソー
ス電圧を上げることが、選択メモリトランジスタのソー
スとドレイン間の印加電圧を余り犠牲にしないで、当該
トランジスタのゲート閾値電圧を大きくするのに効果的
であることが分かった。本読み出し方法は、このソース
バイアス電圧を最適化して、消去状態でのゲート閾値電
圧低下を改善するものである。この場合、ソースには、
ゲート読み出し電圧と接地電圧との間のバイアス電圧を
印加する。
【0037】次に、前記第1の問題点に対する解決策と
して、本実施形態では、非選択メモリセルAのトンネル
絶縁膜にかかる実効的な電界を緩和した。例えば、当該
非選択セルAに接続された非選択ソース線SL2と非選
択ビット線BL2に正のバイアス電圧を印加することと
した。この正のバイアス電圧は、後述するチャネル形成
領域に対し逆バイアス、即ち非選択セルのソース領域又
はドレイン領域とチャネル形成領域間のpn接合が逆バ
イアスとなる方向の電圧であり、その値は後述するよう
に、選択メモリセルSのソース印加電圧とゲート印加電
圧との間が望ましく、とくにゲートとソース又はドレイ
ンとの間の電位差を1V以内とするのが更に好適であ
る。また、非選択ソース線SL2と非選択ビット線BL
2に正のバイアス電圧を印加した場合に、非選択メモリ
セルBの書き込み状態でのディスターブが問題になる可
能性があり、その場合は非選択ワード線WL2に正バイ
アス電圧を印加することにより改善可能である。この非
選択ワード線WL2への印加電圧は、後述するチャネル
形成領域に対し逆バイアス方向となる電圧であり、その
値は後述するように、選択メモリセルSのソース印加電
圧とほぼ同じかそれ以下にして、非選択セルCからのリ
ーク電流を十分抑制できる程度のバイアス電圧に設定す
ることが望ましい。なお、上記第2の問題解決を目的と
した選択メモリセルSのソース印加電圧は、選択メモリ
セルSのディスターブを改善する効果があり、その効果
も確認した。
【0038】このような読み出し方法を達成する具体的
な手段として、本発明の不揮発性半導体メモリ装置で
は、選択メモリトランジスタバイアス手段(又は、選択
素子バイアス手段ともいう)、非選択列バイアス手段、
及び非選択行バイアス手段を有する。また、本発明はF
G型の不揮発性メモリ装置への適用も可能であるが、特
に好適な不揮発性メモリ装置としては、電荷蓄積手段が
平面的に離散化されたメモリトランジスタを有するもの
がある。ここで、「電荷蓄積手段」とは、ゲート絶縁膜
内に形成され、そのゲート絶縁膜上のゲート電極への印
加電圧に応じて基板側との間で電荷をやり取りし、電荷
保持する電荷保持媒体をいう。また、「平面的に離散化
された電荷蓄積手段」とは、ONO(Oxide-Nitride-Oxi
de) 膜またはNO(Nitride-Oxide) 膜等の窒化膜バルク
のキャリアトラップ或いは酸化膜と窒化膜界面付近に形
成された深いキャリアトラップ、シリコン等からなり粒
径がナノメータ(nm)オーダのナノ結晶、ポリシリコ
ン等からなり微細なドット状に分割された微細分割フロ
ーティングゲート等をいう。メモリ素子が多値化された
場合、読み出しディスターブが厳しくなることから本発
明は特に好適である。さらに、本発明でメモリトランジ
スタが形成される領域(素子形成領域)には、種々の形
態がある。たとえば、半導体基板そのもののほか、基板
内の表面側に形成されたウェル、半導体基板面に形成し
たエピタキシャル成長層、或いはSOI(Silicon On In
sulator)型の絶縁構造を有する半導体層などが、素子形
成領域に該当する。本発明における“チャネル形成領
域”とは、その表面側内部に電子または正孔が導電する
チャネルが形成される領域をいう。
【0039】つぎに、本発明の実施形態を、更に具体的
に説明する。
【0040】第1実施形態 本実施形態は、上記ゲート電極とチャネル形成領域との
間の積層膜(ゲート絶縁膜)がONO膜からなるMON
OS型不揮発性メモリについてである。図1は、このM
ONOS型メモリトランジスタの素子構造を示す断面
図、図2は本発明のMONOS型不揮発性メモリ装置の
要部構成を示す回路図である。
【0041】図中、符号1はn型またはp型の導電型を
有するシリコンウェーハ等の半導体基板、1aはチャネ
ル形成領域、2および4は当該メモリトランジスタのソ
ース領域およびドレイン領域を示す。本例のチャネル形
成領域は、前記素子形成領域としての基板1内でソース
領域2およびドレイン領域4に挟まれた部分が該当す
る。また、ソース領域2及びドレイン領域4は、チャネ
ル形成領域1aと逆導電型の不純物を高濃度に半導体基
板1に導入することにより形成された導電率が高い領域
であり、種々の形態がある。通常、ソース領域2及びド
レイン領域4のチャネル形成領域1aに臨む基板表面位
置に、LDD(Lightly Doped Drain) と称する低濃度不
純物領域を具備させることが多い。
【0042】チャネル形成領域1a上には、ゲート絶縁
膜6を介してメモリトランジスタのゲート電極8が積層
されている。ゲート電極8は、一般に、p型またはn型
の不純物が高濃度に導入されたポリシリコン(doped pol
y-Si) 、又はdoped poly-Siと高融点金属シリサイドと
の積層膜からなる。
【0043】本実施形態におけるゲート絶縁膜6は、下
層から順に、トンネル絶縁膜10,窒化膜12,トップ
酸化膜14から構成されている。トンネル絶縁膜10
は、例えば熱酸化により形成された酸化シリコン(Si
2 )を熱窒化した窒化酸化膜からなり、この絶縁膜内
を電子が直接トンネリングにより伝導する。また、MO
NOS型ではトンネル絶縁膜10と窒化膜12の一部と
で形成される三角ポテンシャルは電子が実効的にトンネ
ルする領域となり、その内部の電子伝導がモディファイ
ドFN(Modified Fowler Nordheim)トンネリングを利用
して行われる。トンネル絶縁膜10の膜厚は、使用用途
に応じて2.0nmから3.6nmの範囲内で決めるこ
とができ、ここでは2.8nmに設定されている。窒化
膜12は、例えば5.0nmの窒化シリコン(Six N
y ,0<x<1,0<y<1)膜から構成されている。
トップ酸化膜14は、窒化膜12との界面付近に深いキ
ャリアトラップを高密度に形成する必要があり、このた
め成膜後の窒化膜を熱酸化して形成される。トップ酸化
膜14の膜厚は、ゲート電極8からのホールの注入を有
効に阻止してデータ書換可能な回数の低下防止を図るた
めに、最低でも3.0nm、好ましくは3.5nm以上
が必要である。
【0044】つぎに、このような構成のメモリトランジ
スタの製造方法例を、ゲート絶縁膜工程を中心に簡単に
述べる。まず、基本的な製造方法の大まかな流れを説明
すると、用意した半導体基板(例えばp型シリコンウェ
ーハ)1に対し素子分離領域の形成、ゲート閾値電圧V
th調整用のイオン注入等を必要に応じて行った後、半導
体基板1の能動領域上にゲート絶縁膜6を介してゲート
電極8を積層し、これと自己整合的にソース・ドレイン
領域2,4を形成し、層間絶縁膜の成膜とコンタクト孔
の形成を行い、ソース・ドレイン電極形成、及び必要に
応じて行う層間絶縁層を介した上層配線の形成およびオ
ーバーコート成膜とパッド窓開け工程等を経て、当該不
揮発性メモリトランジスタを完成させる。
【0045】上記ゲート絶縁膜6の形成工程では、ま
ず、窒素で希釈した高温短時間熱酸化法(RTO法)で
シリコン基板1を熱酸化し、つぎに、アンモニア雰囲気
中でトンネル絶縁膜10に対し高温短時間熱窒化処理
(RTN処理)を、例えば炉温度1000℃、処理時間
1分の条件で行うことにより、トンネル絶縁膜10(最
終厚み2.8nm)を形成する。つぎに、減圧CVD法
で窒化膜12を最終膜厚が5.0nmとなるように、こ
れより厚めに堆積する。このCVDは、例えば、ジクロ
ロシラン(DCS)とアンモニアを混合した導入ガスを
用い、基板温度650℃で行う。この熱酸化膜上の窒化
シリコン膜形成では、必要に応じて、予め、出来上がり
膜表面の荒さの増大を抑止するため下地面の前処理(ウ
ェーハ前処理)及び成膜条件を最適化するとよい。この
場合、ウェーハ前処理を最適化していないと窒化シリコ
ン膜の表面モフォロジーが悪く正確な膜厚測定ができな
いことから、このウェーハ前処理を充分に最適化した上
で、次の熱酸化工程で膜減りする窒化シリコン膜の減少
分を考慮した膜厚設定を行う。形成した窒化シリコン膜
表面を熱酸化法により酸化して、トップ酸化膜14
(3.5nm)を形成する。この熱酸化は、例えばH2
O雰囲気中で炉温度950℃で行う。これにより、トラ
ップレベル(窒化シリコンの伝導帯からのエネルギー
差)が2.0eV以下の程度の深いキャリアトラップが
約1〜2×1013/cm2 の密度で形成される。また、
窒化膜12が1nmに対し熱酸化シリコン膜(トップ酸
化膜14)が1.6nm形成され、この割合で下地の窒
化膜厚が減少し、窒化膜12の最終膜厚は5nmとな
る。
【0046】本実施形態の不揮発性メモリでは、図2に
示すように、上記構成のメモリトランジスタ1個でNO
R型セルアレイのメモリセルが構成されている。NOR
型セルアレイでは、メモリトランジスタM11〜M22
が行列状に配置され、これらトランジスタ間が前記図2
4と同様にワード線、ビット線および分離型ソース線に
よって配線されている。また、前記図24と同様に、セ
ルA〜C及びセルSを定義する。なお、図2では4セル
分を示すが、実際のセルアレイは同様な繰り返し配置、
結線によって構成されている。
【0047】本例の不揮発性メモリでは、全てのビット
線およびソース線に接続され、選択メモリトランジスタ
M11のソース領域2、及び非選択メモリトランジスタ
のソース領域2及び/又はドレイン領域4に対し、それ
ぞれ所定電圧を印加する列バイアス回路20と、全ワー
ド線に接続され、非選択ワード線SL2に対し所定電圧
を印加する行バイアス回路22とを有する。これらバイ
アス回路20,22は、選択セルSからデータを読み出
す場合に、特に非選択セルBのディスターブ劣化を防止
しながら非選択セルAのリードディスターブを大幅に改
善するためのものである。列バイアス回路20は、本発
明の“選択メモリトランジスタバイアス手段(または、
選択素子バイアス手段)”および“非選択列バイアス手
段”に該当する。また、行バイアス回路22は、本発明
の“非選択行バイアス手段”に該当する。
【0048】なお、列バイアス回路20は、メモリトラ
ンジスタのソース領域2とドレイン領域4との双方に同
時に同一電圧(非選択列バイアス電圧)を付与すること
を前提として以下の説明を進めるが、本発明では、非選
択列バイアス電圧は同一電圧に限定されない。したがっ
て、ソース線とビット線で異なる電圧を印加することも
可能である。また、ソース線とビット線の一方に電圧を
印加し、他方は例えばオープンとしてもよい。
【0049】このような構成の不揮発性メモリにおい
て、選択セルSからデータを読みだす際、前記列バイア
ス回路20によって、選択列のソース線SL1に選択ソ
ース線バイアス電圧、例えば0.5Vが印加され、非選
択列のソース線SL2とビット線BL2に非選択列バイ
アス電圧、例えば1Vが印加される。また、前記行バイ
アス回路22によって、非選択行のワード線WL2に非
選択ワード線バイアス電圧、例えば0.5Vが印加され
る。さらに、選択ビット線BL1に読み出しドレイン電
圧、例えば1.5Vを印加した後、選択ワード線WL1
に所定電圧、例えば1.5Vを印加する。これにより、
選択セルSのメモリトランジスタM11では、そのソー
ス・ドレイン間に電圧が印加され、またゲートが所定の
読み出しゲート電圧に設定されているので、当該メモリ
トランジスタM11が導通可能なバイアス電圧の設定が
なされる。選択セルデータが例えば“0”の場合、その
ゲート閾値電圧が読み出しゲート電圧より低いので、メ
モリトランジスタM11がオンし選択ビット線BL1か
ら選択ソース線SL1に読み出し電流が流れる。当該セ
ルデータが例えば“1”の場合は、そのゲート閾値電圧
が読み出しゲート電圧より高いので、メモリトランジス
タがオフしたままで読み出し電流は流れない。
【0050】その一方、非選択セルAでは、そのメモリ
トランジスタM21のゲート絶縁膜6に印加される電圧
差が従来の1.5Vから0.5Vに緩和されており、そ
の結果、非選択ソース線及び非選択ビット線へのバイア
ス電圧が0Vの場合と比較してリードディスターブが大
幅に改善される。この非選択列バイアス電圧(1V)の
印加は、非選択セルBに対しても同様に行われる。した
がって、非選択列バイアス電圧(1V)の印加自体は、
メモリトランジスタM22のソースおよびドレインと、
ゲート電極との間の電圧差を拡大する方向である。しか
し、その一方で、前記行バイアス回路22による非選択
ワード線バイアス電圧の印加によって、メモリトランジ
スタM22のゲート電位が持ち上げられており、この結
果、非選択セルBのディスターブ特性の劣化が有効に防
止される。また、非選択セルCにおいても、そのメモリ
トランジスタM12のソースとゲート電位がほぼ連動し
て持ち上げられるので、そのディスターブ特性の劣化が
有効に防止される。
【0051】以下、本発明適用後の不揮発性メモリの諸
特性を示すことによって、本発明の効果を実証する。
【0052】〔ゲート閾値電圧のソースバイアス電圧依
存性〕まず、前記列バイアス回路20によって、選択メ
モリトランジスタM11のソースに選択ソース線バイア
ス電圧を印加する効果について述べる。図3は、選択ソ
ース線バイアス電圧Vs(sel) とゲート閾値電圧Vthと
の関係を示すグラフである。このグラフより、ゲート閾
値電圧Vthは選択ソース線バイアス電圧Vs(sel)に対
して線形に増大していることが分かる。そして、その比
例係数は1.26と1より大きいことが判明した。先の
例で選択ソース線バイアス電圧Vs(sel) を0. 5Vに
設定した場合に、ゲート閾値電圧Vthは0. 63Vと大
幅に増加しているので、消去状態における深い書き込み
により低下したゲート閾値電圧Vthを回復することがで
きる。
【0053】図4に、選択ソース線バイアス電圧Vs(s
el) として0.5Vを印加したときのリードディスター
ブ特性を示した。なお、この図4では、Vthウインドウ
幅を同時に示すため、便宜上、非選択セルAのデータを
読み出すときのリードディスターブ特性を示す。この図
4を図25と比較すると明らかなように、ゲート閾値電
圧Vthが全体的に上方に0.63Vだけ線形にシフトし
ていることが分かる。また、この0.63Vの線形シフ
ト後の書き込み側のゲート閾値電圧Vth(W) は、読み出
し電圧1.5Vに対し充分に高くできた。よって、選択
ソース線バイアス電圧Vs(sel)が0.5V程度でも、
消去側のVthがデプリーション近くまで低下する、或い
は書き込み側のゲート閾値電圧Vth(W) が読み出しゲー
ト電圧以下となるといった従来の問題回避のためには充
分であることが判明した。なお、選択ソース線バイアス
電圧Vs(sel) の印加によって、書き込み側と消去側の
ゲート閾値電圧差(Vthウインドウ幅)自体に変化はな
かった。
【0054】〔非選択セルAのリードディスターブ特性
改善〕次に、ゲート絶縁膜6に印加される電圧について
述べた後、前記列バイアス回路20によって、非選択ト
ランジスタM21のソースとドレインに非選択列バイア
ス電圧VS/D (unsel) を印加する効果(リードディスタ
ーブ特性の改善効果)について述べる。
【0055】MONOS型不揮発性メモリの場合、平面
的に離散化されたキャリアトラップで電荷保持を行なう
ため、リードディスターブによってゲート閾値電圧Vth
の減少量を検討する場合、ゲート絶縁膜6(ONO膜)
に印加されるチャネル垂直方向の電界の向きと大きさが
重要となる。読み出し時のゲート電圧が1.5Vの場
合、図1のソース領域2とドレイン領域4間の電圧が充
分だと、これら領域に挟まれたチャネル形成領域1aに
はチャネルが形成されている。この場合、チャネル部分
にかかる電界は、ゲート印加電圧とソースおよびドレイ
ンの電圧との差で規定される。すなわち、読み出し時の
選択ワード線WL1の印加電圧をVg、ソースとドレイ
ンの電位VS/D とすると、実効的にゲート絶縁膜6にか
かる電圧Vは次式により表わされる。
【0056】
【数1】V=Vg−VS/D …(1)
【0057】図5には、非選択セルAのリードディスタ
ーブ特性を、ゲート電圧Vgとソースとドレインの電位
VS/D をパラメータとして示す。この図5によれば、ゲ
ート電圧Vgが1.5Vでソースとドレインの電位VS/
D が1Vの場合と、ゲート電圧Vgが0.5Vでソース
とドレインの電位VS/Dが0Vでのリードディスターブ
特性はほぼ一致していることが分かる。つまり、上記
(1)式のゲート絶縁膜6にかかる電圧Vが0.5Vと
等しければ、リードディスターブ特性がほぼ一致するこ
とが明らかとなった。また、この場合、10年後でのV
thウインドウ幅は約2倍に拡大されている。同様に、前
記バイアス電圧設定例のごとくゲート絶縁膜6にかかる
電圧Vが1Vの場合でも、その電圧値が等しければリー
ドディスターブ特性が改善され、Vthウインドウ幅が従
来より拡大することが容易に推測できる。
【0058】以上より、本実施形態において、前記列バ
イアス回路20により非選択列バイアス電圧VS/D (uns
el) を非選択セルAのソースとドレインに印加し、ゲー
ト絶縁膜6にかかる実効的な電界を緩和することは、リ
ードディスターブ特性の改善に効果がある明らかとなっ
た。この改善効果に関し、ゲート電圧0Vの従来の場合
にチャネル形成領域がその中心部まで空乏化されないこ
とが電界の緩和と深く関与することが他の実験で明らか
になっており、この改善効果は、チャネル垂直方向の電
界の向きと大きさが電荷が注入されにくい方向に変化し
たことの現れであると考えられる。なお、特に図示しな
いが、高速度読み出しを可能とすべくゲート電圧Vgを
3Vと高くした場合でも、非選択列バイアス電圧VS/D
(unsel) を2.5Vに設定すれば、非選択セルAのリー
ドディスターブの改善が可能なことを確認した。
【0059】〔データ書換特性、データ書換え100万
回後のリードディスターブ特性〕つぎに、メモリトラン
ジスタのデータ書換特性を検討した。図6に、ゲート長
が0. 17μmのメモリトランジスタにおいて、そのデ
ータ書換えを100万回まで行った場合のゲート閾値電
圧Vthの書換回数依存性を示す。図6から、データ書換
えを100万回行った後でも、ゲート閾値電圧Vthは余
り変化せず、Vthウインドウ幅の大きな変動、低下等は
ないことが分かった。
【0060】このデータ書換え後の、非選択セルA及び
選択セルSのリードディスターブ特性について検討し
た。図7に、データ書換え100万回後のセルAのリー
ドディスターブ特性を示す。ここでは、ドレイン読み出
し電圧(選択ビット線BL1の印加電圧)、読み出しゲ
ート電圧(選択ワード線WL1の印加電圧)を共に1.
5V、非選択列バイアス電圧VS/D (unsel) を1Vに設
定した。なお、このときのメモリトランジスタのゲート
長は0.18μm世代である。図7では、測定データを
直線で外挿して、書き込み状態および消去状態での10
年後のゲート閾値電圧Vth(W),Vth(E) を求め、両者の
差からVthウインドウ幅を求めた。その結果、Vthウイ
ンドウ幅は、データ書換え100万回後10年経っても
約0.94Vあり、耐年数10年後の実用的で望ましい
Vthウインドウ幅0.5V以上を満足していることが分
かった。
【0061】つぎに、同一の条件で、リードディスター
ブを受ける可能性がある選択セルS、非選択セルB及び
Cのリードディスターブ特性を評価した。
【0062】〔選択セルSのディスターブ特性〕選択セ
ルSにおいては読み出しゲート電圧1.5V、読み出し
ドレイン電圧1.5V、ソース電圧Vs (0〜0.5V
程度)となる。この場合も、10年後のVthウィンドウ
幅が0.5V以上あることを確認した。また、選択ソー
ス線SL1に正のバイアス電圧Vs (0.5V程度)を
印加すると、通常のVs =0Vの場合と比較して、選択
セルSのリードディスターブ特性が改善されることを確
認した。
【0063】〔非選択セルBのリードディスターブ特
性〕図8は、データ書換え100万回後の非選択セルB
のリードディスターブ特性を示すグラフである。ここで
は、読み出しドレイン電圧、読み出しゲート線電圧は図
7の場合と同じく1.5Vとしたが、非選択列バイアス
電圧VS/D (unsel)をパラメータとして、その値が1
V、1. 4Vおよび1. 9Vの場合につき示した。ま
た、前記行バイアス回路22により非選択ワード線BL
2に対し、選択ソース線バイアス電圧とほぼ等しい0.
4Vの電圧印加を行った。図8に示すように、非選択列
バイアス電圧VS/D (unsel) を変えた何れの場合でも、
リードディスターブ特性はほとんど同一であり、また1
0年後のVthウインドウ幅も余裕をもって0. 5V以上
が確保されることが分かった。また、更に非選択列バイ
アス電圧VS/D (unsel) を2.4Vまで上げても、10
年後のVthウインドウ幅が実用的な規格(0. 5V)を
確保できることを確かめることができた。
【0064】〔非選択セルCのリードディスターブ特
性〕図9は、データ書換え100万回後の非選択セルC
のリードディスターブ特性を示すグラフである。ここで
は、ドレイン読み出し線電圧、読み出しゲート線電圧は
図8の場合と同じく1.5Vとし、また行バイアス回路
22により非選択ワード線BL2に対し、選択ソース線
バイアス電圧とほぼ等しい0. 4Vの電圧印加を行っ
た。なお、非選択セルCは、選択セルSとソース線が共
通なので、ソース電圧Vsは0.5Vである。この非選
択セルCにおいても、10年後のVthウインドウ幅が
0. 5V以上確保されることが分かった。
【0065】また、図9では非選択ワード線電圧を0.
4Vとしたが、読み出し時のビット線電圧が1. 5Vの
場合において、Vthウインドウ幅の非選択ワード線電圧
依存性を調べた。この結果、非選択ワード線電圧が0V
から0. 6Vまでは10年後のVthウインドウ幅の外挿
値は0. 5V以上であり、10年の実用的な規格を満足
していることが分かった。
【0066】以上より、選択セルデータを読み出す際
に、非選択列のソース線とビット線に正の電圧を印加す
ることにより、0. 2μmより短い短ゲート長領域での
非選択セルAのリードディスターブ特性が大幅に改善さ
れ、現行の0. 18μm世代のMONOS型の1トラン
ジスタセル動作において、その読み出し精度および信頼
性が向上することを確認できた。また、その検討結果
は、例えば0. 13μmとゲート長が更に短くなった
0.18μm以降の世代においても、非選択列バイアス
電圧VS/D (unsel) および非選択行ゲートバイアス電圧
Vg(unsel) を上げることが可能で、実用的なリードデ
ィスターブ特性の確保が可能なことを示唆するものであ
った。
【0067】さらに、非選択セルBのリードディスター
ブ特性の評価では、非選択ソース線SL2と非選択ビッ
ト線BL2に対し、少なくとも2. 4Vまでは印加する
ことが可能であることが分かった。その結果として、読
み出しゲート電圧を現行の1.5Vより3Vまで大きく
することが可能になり、読み出し時のドレイン電流を大
きくすることができることが示された。読み出し時のド
レイン電流が大きいと、それだけセンスアンプを用いた
読み出し速度を高速化することが可能になる。
【0068】以上は、本実施形態におけるリードディス
ターブ関連の特性評価・検討結果を述べてきた。本例の
ソースおよびドレイン電圧の印加は、基板(素子形成領
域)に対しては、そのpn接合を逆バイアスする。した
がって、その接合耐圧に問題はないかを調べ、また主要
デバイス特性についても確認しておく必要がある。
【0069】〔メモリトランジスタの耐圧〕図10に、
ゲート電圧0Vの場合の電流−電圧特性について書き込
み状態及び消去状態の両者の場合について示した。この
結果、接合の降伏電圧は約10Vで、書き込み状態、消
去状態に依存しないことが分かった。しかし、3V〜5
V付近のサブブレークダウン領域における立ち上がり電
圧は書き込み状態と消去状態で異なることが分かる。
【0070】図11に、書き込み状態における電流−電
圧特性のゲート電圧依存性を示した。降伏電圧はゲート
電圧依存性を示さず、サブブレークダウン領域における
立ち上がり電圧はゲート電圧依存性を示した。サブブレ
ークダウン領域はゲートエッジ部表面でのバンド間トン
ネル現象に起因していると推定されるが、電流レベルが
小さいため、ここでは問題にならないと考えられる。ま
た、約10Vの降伏電圧もリードディスターブ特性にお
ける非選択列バイアス電圧より充分に大きいことから、
リードディスターブ特性のインヒビット特性に直接的に
影響することはないと考えられる。以上より、0.18
μmMONOS型メモリトランジスタにおいて、その接
合耐圧はリードディスターブ特性の制限要因とはならな
いことが分かった。また、読み出しの際に非選択セルの
パンチスルー耐圧も充分に大きなことも確認した。
【0071】〔主要デバイス特性〕図12にゲート電圧
0Vにおけるメモリトランジスタの電流−電圧特性を示
す。この図12は、ゲート幅が10μmで消去状態(ゲ
ート閾値電圧Vth:約0.5V)におけるMONOS型
メモリトランジスタについて、そのゲート電圧が0Vの
場合のソースとドレイン間の電圧と電流の測定データを
示したものである。この図12より、ドレイン電圧1.
5Vでの非選択セルの電流値は約1nAであった。図よ
り読み出し時に問題となる非選択セルにおけるパンチス
ルー電流は低く抑止されていることが分かった。
【0072】図13に、ドレイン電流のドレイン電圧依
存性を示した。ゲート電圧Vgが1. 5V場合のドレイ
ン電流(読み出し電流)は310μA程度であった。ゲ
ート電圧1.5V、ドレイン電圧1.5Vの場合、選択
セルと非選択セルから流れる電流の比は5桁とれること
が分かった。このため、非選択セルのから誤読み出しが
生じることが有効に防止される。
【0073】また、図14にゲート長が0. 18μm
で、ゲート幅を0. 2μm換算でのドレイン電流のゲー
ト電圧依存性を示した。ゲート電圧が1. 5Vで、ドレ
イン電圧1. 5Vでのドレイン電流は約6μAであっ
た。ソース線とビット線に正のバイアス電圧を印加する
ことにより、ゲート電圧を3Vまで高くしてもドレイン
電流が余り飽和せず、その結果としてドレイン電流を1
4μAまで増大させることが可能になった。この図14
から、ゲート電圧が1. 5Vのときと比較して、ドレイ
ン電流が2. 3倍になっていることが分かる。このドレ
イン電流の大幅な増加が可能なことは、同一センスアン
プ感度でのセンスアンプの動作速度はドレイン電流の大
きさに比例するため、センスアンプの動作速度を2. 3
倍して読み出しの高速化を図り得ることを示すものであ
る。
【0074】なお、データの書換特性については、先の
図6で示したように良好で100万回を満足しており、
これはMONOS型ではキャリアトラップが平面的に離
散化され、かつ深いので電荷が抜けにくいことが寄与し
ていると考えられる。また、データ保持特性は、先に述
べたようにデータ書換え100万回後であっても85
℃、10年を満足する。
【0075】本実施形態では、非選択列に属するメモリ
トランジスタM21のソースとドレインにそれぞれ正の
電圧を印加することによって、ゲート絶縁膜6、特に、
電荷のやりとりがされるトンネル絶縁膜10にかかる実
効的な電界を緩和することができる。その結果、消去状
態にある非選択メモリトランジスタM21のゲート閾値
電圧Vth(E) が時間とともに増大するといった、いわゆ
るソフトライトが有効に防止され、非選択セルAのリー
ドディスターブ特性が改善される。また、このリードデ
ィスターブ特性が問題ない範囲で、読み出しゲート電圧
(選択ワード線BL1の印加電圧)を高くすることがで
き、そのぶん高速読み出しが可能となる。たとえば、読
み出しゲート電圧を通常の1. 5Vより3Vまで増加し
ても、リードディスターブ特性においてインヒビット電
圧のマージンが十分とれることがわかった。MONOS
型不揮発性メモリでは、読みだし速度が選択ワード線電
圧の1V増加で約2倍改善される。したがって、読み出
し時のワード線電圧を1. 5Vより3Vにすることで、
読みだし速度が約2倍改善される。
【0076】一方、選択メモリトランジスタM11のソ
ース電位を若干上げるだけで、その上げ幅を越えて当該
選択メモリトランジスタM11のゲート閾値電圧Vthを
上昇させることができる。このため、素子微細化により
益々顕著となってきた短チャネル効果の一態様、即ちロ
ールオフによって低下したゲート閾値電圧Vthを、容易
に回復させることができる。また、Vthシフト量を大き
くする観点から消去側のVthを深く書き込んだために生
じる消去側Vth低下の問題も回避することができる。こ
の結果、非選択メモリセルにリーク電流が流れ、これが
ビット線電流の読み出し精度を低下させるといった従来
の問題が回避され、2トランジスタセルから1トランジ
スタセルへの置き換えが容易になる。また、ゲート閾値
電圧Vthを上昇させることは、多値化データの有効なV
th分布領域を拡大することになり、これが多値メモリの
実現に寄与する。さらに、このソースバイアス電圧とほ
ぼ同じ程度の電圧まで、非選択ワード線BL2の電圧を
上げることが可能となり、この結果、非選択セルB,C
のディスターブの劣化防止、或いは改善することが可能
となる。
【0077】これらの諸効果は、0.18μm世代で確
かめられた。また、0.13μm世代でも同様な効果が
あることを実験的に確認することができた。さらに、こ
の効果は0.13μm世代以降においても得られる可能
性が高いことを実験的に示すことができた。また、トラ
ンジスタの耐圧を実験的に検討した結果、トランジスタ
耐圧は非選択セルに印加するソースとドレインの電圧よ
り大きく、読み出し時のリードインヒビット特性の制限
要因にはならないことが分かった。主要デバイス特性へ
の影響がないことも確認した。
【0078】以上より、0.18μm世代のMONOS
型不揮発性メモリトランジスタとして充分な特性が得ら
れていることを確かめることができた。
【0079】最後に、本発明が好適に実施可能な微細N
OR型セル構造の具体例について説明する。
【0080】〔自己整合技術と蛇行ソース線を用いた微
細NOR型セル〕図15に、自己整合技術と蛇行ソース
線を用いた微細NOR型セルアレイの概略平面図を示
す。この微細NOR型セルアレイ70では、図示せぬp
ウエルの表面に縦帯状のトレンチまたはLOCOSなど
素子分離領域71が等間隔でビット線方向(図15の縦
方向)に配置されている。素子分離領域71にほぼ直交
して、各ワード線WLm-2 ,WLm-1 ,WLm ,WL
m+1 が等間隔に配線されている。このワード線に接続さ
れたゲート構造は、例えば図1と同様に、トンネル絶縁
膜,窒化膜,トップ酸化膜及びゲート電極の積層膜から
構成されている。
【0081】各素子分離領域の間隔内の能動領域におい
て、各ワード線の離間スペースに、例えばn型不純物が
高濃度に導入されてソース領域とドレイン領域とが交互
に形成されている。このソース領域とドレイン領域は、
その大きさがワード線方向(図15の横方向)には微細
な素子分離領域(主としてトレンチ素子分離領域)71
の間隔のみで規定され、ビット線方向にはワード線間隔
のみで規定される。したがって、ソース領域とドレイン
領域の大きさと配置のばらつきに関し、マスク合わせの
誤差が殆ど導入されないことから、極めて均一に形成さ
れている。
【0082】各ワード線の周囲は、サイドウォールを形
成するだけで、ソース領域とドレイン領域とに対し、ビ
ット線接続用のコンタクト孔とソース線接続用のコンタ
クト孔とが2度のセルフアラインコンタクト技術を同時
に転用しながら形成される。しかも、上記プロセスはフ
ォトマスクが不要となる。したがって、先に述べたよう
にソース領域とドレイン領域の大きさや配置が均一な上
に、これに対して2次元的に自己整合して形成されるビ
ット線またはソース線接続用のコンタクト孔の大きさも
極めて均一となる。また、上記コンタクト孔はソース領
域とドレイン領域の面積に対し、ほぼ最大限の大きさを
有している。
【0083】その上でビット線方向に配線されているソ
ース線SLn-1 ,SLn ,SLn+1は、ドレイン領域を
避けながら素子分離領域71上とソース領域上に蛇行し
て配置され、上記ソース線接続用のコンタクト孔を介し
て、下層の各ソース領域に接続されている。ソース線上
には、第2の層間絶縁膜を介してビット線BLn-1 ,B
n ,BLn+1 が等間隔で配線されている。このビット
線は、能動領域上方に位置し、ビット線接続用のコンタ
クト孔を介して、下層の各ドレイン領域に接続されてい
る。
【0084】このような構成のセルパターンでは、上記
したように、ソース領域とドレイン領域の形成にマスク
合わせの影響を受けにくく、また、ビット線接続用のコ
ンタクト孔とソース線接続用のコンタクト孔が、2度の
セルフアライン技術を一括転用して形成されることか
ら、コンタクト孔がセル面積縮小の制限要素とはなら
ず、ウエハプロセス限界の最小線幅Fでソース配線等が
でき、しかも、無駄な空間が殆どないことから、約6F
2 と非常に小さいセル面積が実現できる。なお、このセ
ル構造においても、先に記述した本実施形態に係る選択
セル及び非選択セルの誤読み出しの禁止オペレーション
が適用される。
【0085】〔ビット線及び/又はソース線が階層化さ
れたNOR型セル〕図16に、ビット線及びソース線が
階層化された分離ソース型の微細NOR型セルアレイの
回路構成を示す。単位ユニットは、サブビット線SBL
とサブソース線SSLとの間に並列に挿入(接続又は結
合)された複数の単位セルトランジスタM11〜M1n又は
M21〜M2nと、サブ配線SBL, SSLをメインの配線
(ビット線BL1,BL2 又はソース線SL1,SL2 )に
それぞれ接続する2個の選択トランジスタS11, S12又
はS21, S22とから構成されている。
【0086】その特徴は、第1にビット線とソース線が
階層化されていること、第2にサブ配線を拡散層で構成
した疑似コンタクトレス構造を有すること、第3にチャ
ネル全面書き込み、チャネル全面消去のオペレーション
を採用していることである。配線の階層化に関しては、
ドレイン側の選択トランジスタS11又はS21が非選択の
単位ユニットをメインのビット線BL1,BL2 から切り
離すため、メインビット線の容量が著しく低減され、高
速化, 低消費電力化に有利である。また、ソース側の選
択トランジスタS12又はS22の働きで、サブソース線S
SLをメインソース線MSLから切り離して、低容量化
することができる。疑似コンタクトレス構造を採用する
ことにより、NOR型セルの単位面積を小さくすること
ができる。さらに、トレンチ分離技術、自己整合作製技
術(例えば、上記微細NOR型セルで用いた自己整合コ
ンタクト形成技術)等を用いることにより、約6F
2 (Fは最小デザインルール)のセル面積を達成可能で
ある。サブビット線SBLまたはサブソース線SSLは
拡散層、またはサリサイドを張り付けた拡散層で形成
し、メインビット線BL1,BL2 はメタル配線を用い
る。
【0087】チャネル全面の書き込み/消去オペレーシ
ョンを用いることにより、ドレインまたはソース拡散層
でのバンド間トンネル電流を抑止するための2重拡散層
構造を用いる必要がないため、拡散層から蓄積電荷を引
く抜くオペレーションと比較して、メモリトランジスタ
のソース/ドレイン拡散層のスケーリング性に優れる。
その結果として、セルの微細化スケーリング性が優れ、
このため、より微細なゲート長のメモリトランジスタを
実現することができる。
【0088】この回路構成のセルにおいても、先に記述
した本実施形態に係る選択セル及び非選択セルの誤読み
出し禁止オペレーションが、ほぼ同様に適用される。な
お、ビット線またはソース線を階層化した他の構造、例
えばDINOR型、いわゆるHiCR型と称されソース
線を隣接する2つのソース領域で共有した分離ソース型
のセルアレイから構成される微細NOR型セルの場合で
あっても、本発明を適用することは可能である。
【0089】以上、述べてきたMONOS型メモリトラ
ンジスタのリードディスターブマージンの拡大によっ
て、メモリセルのトランジスタ数を単一とした1トラン
ジスタセルの実現が容易化される。この実現のために
は、ディスターブマージン拡大のほか、メモリトランジ
スタのゲート閾値電圧がデプリーションにならないエン
ハンス型メモリセルとする必要がある。本不揮発性半導
体メモリ装置では、トンネル絶縁膜を比較的厚くするこ
とで、消去時に、エンハンスメントで飽和するメモリ特
性が得られ、1 メモリトランジスタセルには好適であ
る。また、本読み出し方法では、例えデプリーション領
域のゲート閾値電圧であっても、ソースをバイアスした
状態にして読みだすことから、実質的にエンハンスメン
ト領域でのデータ読み出しが可能であり、この意味で、
1トランジスタ化が更に達成しやすい。
【0090】さらに、トンネル絶縁膜が比較的厚くでき
るために、ホールの注入が抑制され、このためホールに
よるトンネル絶縁膜の劣化が防止され、書き込み/消去
の繰り返し特性(エンデュランス特性)の向上が期待で
きる。1トランジスタセルでは、選択トランジスタをメ
モリセルごとに配置する必要がなく、セル面積縮小、ひ
いてはチップ面積縮小によるコスト低減、大容量化がが
図れる。この結果、FG型不揮発性メモリのNOR型、
AND型、NAND型あるいはDINOR型等と同等の
セル面積の大容量MONOS型不揮発性メモリを低コス
トで実現することが可能となる。
【0091】第2実施形態 本実施形態では、MONOS型不揮発性メモリ装置の変
形例について示す。図17は、このMONOS型メモリ
トランジスタの素子構造を示す断面図である。本実施形
態のMONOS型不揮発性メモリが、先の第1実施形態
と異なるのは、本実施形態のゲート絶縁膜30が、窒化
膜12に代えて酸化窒化膜32(SiOx Ny ,0<x
<1,0<y<1)を具備することである。その他の構
成、即ち半導体基板1、ソース領域2、ドレイン領域
4、チャネル形成領域1a、トンネル絶縁膜10、トッ
プ酸化膜14およびゲート電極8は、第1実施形態と同
様である。酸化窒化膜32は、例えば5.0nmの膜厚
を有する。また、本例におけるトンネル絶縁膜10は、
第1実施形態よりやや薄く、使用用途に応じて2.0n
mから3.0nmまでの範囲内で適宜選択できる。ここ
では、2.5nm程度の膜厚とした。このことは、第1
実施形態でトンネル絶縁膜10にSiO2 膜を用いた場
合も同様である。
【0092】このような構成のメモリトランジスタの製
造では、トンネル絶縁膜10の成膜後、例えば減圧CV
D法で酸化窒化膜32を最終膜厚が5.0nmとなるよ
うに、これより厚めに堆積する。このCVDは、例え
ば、ジクロロシラン(DCS),アンモニアおよびN2
Oを混合した導入ガスを用い、基板温度650℃で行
う。この熱酸化膜上のSiOx Ny膜形成では、必要に
応じて、予め下地面の前処理(ウェーハ前処理)及び成
膜条件を最適化するとよいことは第1実施形態と同様で
ある。その後は、第1実施形態と同様に、トップ酸化膜
14およびゲート電極材の成膜、電極加工等を経て、当
該MONOS型メモリトランジスタを完成させる。な
お、本実施形態では、電荷蓄積手段を形成する酸化窒化
膜32の形成において、窒化シリコン膜に酸素ドープし
てSiOx Ny膜としてもよい。
【0093】図2に示す回路構成は本実施形態において
もそのまま適用され、第1実施形態と同様な読み出し動
作の際、非選択セルAのソースとドレインに非選択列バ
イアス電圧の印加と、又は/及び、選択セルSにソース
線バイアス電圧の印加とを行い、必要に応じて、非選択
ワード線への電圧印加を行う。
【0094】この作製したメモリトランジスタのデータ
書換特性を、図6の場合と同様にして検討した。この結
果、データ書換えを100万回行った後でも十分なVth
ウインドウ幅が得られた。また、データ書換え後の非選
択セルA〜C及び選択セルのリードディスターブ特性に
ついて検討した。この検討は、図7〜図9と同様に行
い、同様な結果、即ち選択セル及び何れの非選択セルで
も消去状態での10年後のゲート閾値電圧Vthのウイン
ドウ幅0.5V以上を達成できた。また、選択セルSの
10年間読み出しが可能であることが分かった。この結
果、0. 18μm以降の世代においても本発明の有効性
を示唆した。
【0095】耐圧についても先の図10,図11と同様
に検討した結果、良好であった。また主要デバイス特
性、即ち電流電圧特性はカットオフ領域(図12)とゲ
ート電圧依存性(図13,図14)について評価し、ま
たエンデュランス特性およびデータ保持特性を第1実施
形態と同様に評価した結果、何れも第1実施形態と同様
な満足な結果が得られた。
【0096】なお、本実施形態においても、先の第1実
施形態と同様に、自己整合技術と蛇行ソース線を用いた
微細NOR型セルまたはビット線及び/又はソース線が
階層化されたNOR型セルを用いて、チップ面積が小さ
い(例えば、約6F2 (F;最小デザイン幅)の)微細
NOR型セルを実現可能である。
【0097】本実施形態においても、先の第1実施形態
と同様な効果が得られる。すなわち、非選択セルAにつ
いては、そのトンネル絶縁膜10にかかる電界が緩和さ
れる結果、消去状態にある非選択メモリトランジスタM
21のソフトライトが有効に防止され、非選択セルAの
リードディスターブ特性が改善される。また、読み出し
ゲート電圧高くできる分、高速読み出しが可能となる。
一方、選択セルSについては、消去状態での深い書き込
みまたはロールオフによって低下したゲート閾値電圧V
thを向上させ、この結果として従来の問題が回避でき
る。また、選択ソース線にバイアス電圧を印加すること
によって、選択メモリトランジスタのONO膜にかかる
電界を減少させ、選択セルSのリードディスターブ特性
を改善することが可能になる。さらに、非選択ワード線
BL2の電圧を上げることが可能となり、この結果、非
選択セルB,Cのディスターブ特性の改善が可能とな
る。これらの諸効果は0.18μm世代以降においても
有効で、トランジスタ耐圧や主要デバイス特性への影響
がない。このようなリードディスターブマージンの拡大
によって、第1実施形態と同様な様々な意味においてM
ONOS NOR型1トランジスタセルの実現が容易化
される。さらに、エンデュランス特性の向上、コスト低
減および大容量化等を図ることが可能となる。
【0098】第3実施形態 本実施形態は、メモリトランジスタの電荷蓄積手段とし
てゲート絶縁膜中に埋め込まれた多数のSiナノ結晶を
用いた不揮発性半導体記憶装置(以下、Siナノ結晶型
という)について示す。このSiナノ結晶は、粒径が1
0ナノメータ以下であることが好適である。図18は、
このSiナノ結晶型メモリトランジスタの素子構造を示
す断面図である。本実施形態のSiナノ結晶型不揮発性
メモリが、先の第1実施形態と異なるのは、本実施形態
のゲート絶縁膜40が、窒化膜12とトップ酸化膜14
に代えて、トンネル絶縁膜10上の電荷蓄積手段として
のSiナノ結晶42と、その上の酸化膜44とがゲート
電極8との間に形成されていることである。その他の構
成、即ち半導体基板1、ソース領域2、ドレイン領域
4、チャネル形成領域1a、トンネル絶縁膜10、ゲー
ト電極8は、第1実施形態と同様である。
【0099】Siナノ結晶42は、そのサイズ(直径)
が例えば4.0nm程度であり、個々のSiナノ結晶同
士が酸化膜44で空間的に、例えば4nm程度の間隔で
分離している。本例におけるトンネル絶縁膜10は、電
荷蓄積手段(Siナノ結晶42)が基板側に近いことと
の関係で、第1実施形態よりやや厚く、使用用途に応じ
て2.6nmから4.0nmまでの範囲内で適宜選択で
きる。ここでは、3.2nm程度の膜厚とした。
【0100】このような構成のメモリトランジスタの製
造では、トンネル絶縁膜10の成膜後、例えば減圧CV
D法でトンネル酸化膜10の上に、複数のSiナノ結晶
42を形成する。また、Siナノ結晶42を埋め込むか
たちで、酸化膜44を、例えば7nmほど減圧CVDに
より成膜する。この減圧CVDでは、原料ガスがDCS
とN2 Oの混合ガス、基板温度が例えば700℃とす
る。この時Siナノ結晶42は酸化膜44に埋め込ま
れ、酸化膜44表面が平坦化される。平坦化が不十分な
場合は、新たに平坦化プロセス(例えばCMP等)を行
うとよい。その後は、ゲート電極材の成膜、電極加工等
を経て、当該Siナノ結晶型メモリトランジスタを完成
させる。このように形成されたSiナノ結晶42は、平
面方向に離散化されたキャリアトラップとして機能す
る。そのトラップレベルは、周囲の酸化シリコンとのバ
ンド不連続値で推定可能で、その推定値では約3.1e
V程度とされる。この大きさの個々のSiナノ結晶42
は、数個の注入電子を保持できる。
【0101】図2に示す回路構成は本実施形態において
もそのまま適用され、第1実施形態と同様な読み出し動
作の際、非選択セルAのソースとドレインに非選択列バ
イアス電圧の印加と、又は/及び、選択セルSにソース
線バイアス電圧の印加とを行い、必要に応じて、非選択
ワード線への電圧印加を行う。
【0102】このような構成のSiナノ結晶型不揮発性
メモリについて、まず、ランドキストのバックトンネリ
ングモデルによりデータ保持特性を検討した。データ保
持特性を向上させるためには、トラップレベルを深くし
て、電荷重心と基板1との距離を大きくすることが重要
となる。そこで、ランドキストモデルを物理モデルに用
いたシミュレーションにより、トラップレベル3. 1e
Vの場合のデータ保持を検討した。この結果、トラップ
レベル3. 1eVの深いキャリアトラップを用いること
により、電荷保持媒体からチャネル形成領域1aまでの
距離が3. 2nmと比較的に近い場合でも良好なデータ
保持を示すことが分かった。
【0103】次いで、もう一つの重要な特性である書き
込み消去における低電圧プログラミングについて検討し
た。本例における書き込み時間は、プログラム電圧が5
Vの低プログラム電圧で1msec以下であり、Siナ
ノ結晶型の高速書き込み性が実証できた。
【0104】この作製したメモリトランジスタのデータ
書換特性を、図6の場合と同様にして検討した。この結
果、データ書換えを100万回行った後でも十分なVth
ウインドウ幅が得られた。また、データ書換え後の非選
択セルA〜Cのリードディスターブ特性について検討し
た。この検討は、図7〜図9と同様に行い、選択セル及
び何れの非選択セルでも消去状態での10年後のゲート
閾値電圧Vthのウインドウ幅0.5V以上を達成でき、
選択セルの10年間読み出しが可能であることが分かっ
た。この結果は、0. 18μm以降の世代においても本
発明の有効性を示した。
【0105】耐圧についても先の図10,図11と同様
に検討した結果、良好であった。また主要デバイス特
性、即ち電流電圧特性はカットオフ領域(図12)とゲ
ート電圧依存性(図13,図14)について評価し、ま
たエンデュランス特性およびデータ保持特性を第1実施
形態と同様に評価した結果、何れも第1実施形態と同様
な満足な結果が得られた。
【0106】なお、本実施形態においても、先の第1実
施形態と同様に、自己整合技術と蛇行ソース線を用いた
微細NOR型セルまたはビット線及び/又はソース線が
階層化されたNOR型セルを用いて、チップ面積が小さ
い(例えば、約6F2 (F;最小デザイン幅)の)微細
NOR型セルを実現可能である。
【0107】本実施形態においても、先の第1実施形態
と同様な効果が得られる。すなわち、非選択セルAにつ
いては、そのトンネル絶縁膜10にかかる電界が緩和さ
れる結果、消去状態にある非選択メモリトランジスタM
21のソフトライトが有効に防止され、非選択セルAの
リードディスターブ特性が改善される。また、読み出し
ゲート電圧高くできる分、高速読み出しが可能となる。
一方、選択セルSについては、消去状態でのゲート閾値
電圧Vthの深い書き込みまたはロールオフによって低下
したVthを向上させ、この結果として従来の問題が回避
できる。また、選択ソース線にバイアス電圧を印加する
ことによって、選択メモリトランジスタのトンネル絶縁
膜にかかる電界を減少させ、選択セルSのリードディス
ターブ特性を改善することが可能になる。さらに、非選
択ワード線BL2の電圧を上げることが可能となり、こ
の結果、非選択セルB,Cのディスターブ改善が可能と
なる。これらの諸効果は0.18μm世代以降において
も有効で、トランジスタ耐圧や主要デバイス特性への影
響がない。このようなリードディスターブマージンの拡
大によって、第1実施形態と同様な様々な意味において
1トランジスタセルの実現が容易化される。さらに、エ
ンデュランス特性の向上、コスト低減および大容量化等
を図ることが可能となる。
【0108】第4実施形態 本実施形態は、第1実施形態とほぼ同様なゲート電極構
造のメモリトランジスタを、SOI基板に形成した場合
である。図19は、このSOI絶縁分離構造のMONO
S型メモリトランジスタの素子構造を示す断面図であ
る。本実施形態のSOI絶縁分離構造のMONOS型不
揮発性メモリが、先の第1実施形態と異なるのは、メモ
リトランジスタがSOI基板に形成されていることであ
る。その他の構成、即ちソース領域2、ドレイン領域
4、トンネル絶縁膜10、窒化膜12、トップ酸化膜1
4およびゲート電極8は、第1実施形態と同様である。
【0109】SOI基板としては、酸素イオンをシリコ
ン基板に高濃度にイオン注入し基板表面より深い箇所に
埋込酸化膜を形成したSIMOX(Separation by Impl
anted Oxygen)基板や、一方のシリコン基板表面に酸化
膜を形成し他の基板と張り合わせた張合せ基板などが用
いられる。このような方法によって形成され図19に示
したSOI基板は、半導体基板56、分離酸化膜58お
よびシリコン層60(素子分離形成領域)とから構成さ
れ、シリコン層60内に、チャネル形成領域60a,ソ
ース領域2およびドレイン領域4が設けられている。
【0110】このような構成のメモリトランジスタの製
造では、SOI基板上にトンネル絶縁膜10を成膜する
以外の工程は、既に第1実施形態で述べたので、ここで
は省略する。
【0111】図2に示す回路構成は本実施形態において
もそのまま適用され、第1実施形態と同様な読み出し動
作の際、非選択セルAのソースとドレインに非選択列バ
イアス電圧の印加と、又は/及び、選択セルSにソース
線バイアス電圧の印加とを行い、必要に応じて、非選択
ワード線への電圧印加を行う。
【0112】この作製したメモリトランジスタについ
て、そのSOI基板を用いた効果、即ち高速性、低消費
電力については、素子を試作して特性を評価した結果、
良好な特性が得られることを確認した。データ書換速度
に関しては、書き込み時間は0. 2msを満足、消去は
ブロック一括で消去で50msを満足した。
【0113】また、データ書換特性を、図6の場合と同
様にして検討した。この結果、データ書換えを100万
回行った後でも十分なVthウインドウ幅が得られた。ま
た、データ書換え後の非選択セルA〜Cのリードディス
ターブ特性について検討した。この検討は、図7〜図9
と同様に行い、選択セル及び何れの非選択セルでも消去
状態での10年後のゲート閾値電圧Vthのウインドウ幅
0.5V以上を達成でき、選択セルSの10年間連続読
み出し可能であることが分かった。また、この結果、
0. 18μm以降の世代においても本発明の有効性を示
した。
【0114】耐圧についても先の図10,図11と同様
に検討した結果、良好であった。また主要デバイス特
性、即ち電流電圧特性はカットオフ領域(図12)とゲ
ート電圧依存性(図13,図14)について評価し、ま
たエンデュランス特性およびデータ保持特性を第1実施
形態と同様に評価した結果、何れも第1実施形態と同様
な満足な結果が得られた。
【0115】なお、本実施形態においても、先の第1実
施形態と同様に、自己整合技術と蛇行ソース線を用いた
微細NOR型セルまたはビット線及び/又はソース線が
階層化されたNOR型セルを用いて、チップ面積が小さ
い(例えば、約6F2 (F;最小デザイン幅)の)微細
NOR型セルを実現可能である。
【0116】本実施形態においても、先の第1実施形態
と同様な効果が得られる。すなわち、非選択セルAにつ
いては、そのトンネル絶縁膜10にかかる電界が緩和さ
れる結果、消去状態にある非選択メモリトランジスタM
21のソフトライトが有効に防止され、非選択セルAの
リードディスターブ特性が改善される。また、読み出し
ゲート電圧高くできる分、高速読み出しが可能となる。
一方、選択セルSについては、消去状態でのゲート閾値
電圧Vthの深い書き込みまたはロールオフによって低下
したVthを向上させ、この結果として従来の問題が回避
できる。また、選択ソース線にバイアス電圧を印加する
ことによって、選択メモリトランジスタのトンネル絶縁
膜にかかる電界を減少させ、選択セルSのリードディス
ターブ特性を改善することが可能になる。さらに、非選
択ワード線BL2の電圧を上げることが可能となり、こ
の結果、非選択セルB,Cのディスターブ改善が可能と
なる。これらの諸効果は0.18μm世代以降において
も有効で、トランジスタ耐圧や主要デバイス特性への影
響がない。このようなリードディスターブマージンの拡
大によって、第1実施形態と同様な様々な意味において
1トランジスタセルの実現が容易化される。さらに、エ
ンデュランス特性の向上、コスト低減および大容量化等
を図ることが可能となる。
【0117】第5実施形態 本実施形態では、選択セルSのリードディスターブ特性
を更に改善することを目的として、消去状態のしきい電
圧との関係を含むソース及びドレインバイアス電圧の条
件を最適化したメモリトランジスタの読み出し方法に関
する。本実施形態は、並列に書き込んだセルの情報を並
列に読み出す、いわゆるページ読み出しにおけるリード
ディスターブ抑止技術に関する。この場合、図2におけ
る非選択セルA(選択ワード線に接続されたセル)は並
列で読み出すページ読み出しのために、すべて選択セル
Sと同じ取り扱いとなる。
【0118】メモリトランジスタの素子構造は、第1実
施形態と同様である。
【0119】この読み出し方法では、好適には、ソース
バイアス電圧Vsと読み出しゲート電圧Vgを相互に或
いは消去状態のしきい電圧との関係で以下の要件を満た
すように決定する。 (1)ソースバイアス電圧Vsは、読み出しゲート電圧
Vgより小さい。 (2)ゲート読み出し電圧Vgは、読み出しドレイン電
圧と同一か大きい。 (3)消去状態のしきい電圧Vth(E) は、0V以上(0
V又は正)の値をとる。
【0120】たとえば、消去状態のしきい電圧Vth(E)
は、0.5V〜1.0Vに設定する場合、ソースバイア
ス電圧Vsは1V以下となる。この場合の読み出しゲー
ト電圧Vgは、1.5V程度となり、明らかにソースバ
イアス電圧Vsより大きくなる。読み出しドレイン電圧
は、ゲート長のスケーリングとともに次第に低下傾向に
ある。その一方で、読み出しゲート電圧Vgは、消去状
態のしきい電圧Vth(E)に対して十分大きくとる必要が
ある。その結果として、読み出しゲート電圧Vgが読み
出しドレイン電圧と比較して同一か大きくなる。
【0121】トンネル絶縁膜10(図1参照)は、その
第1実施形態における好ましい膜厚範囲を2.0nm〜
3.6nmとしたが、ここでは2.3nm以上と多少厚
膜化する。トンネル絶縁膜10を厚膜化すると、電荷が
トンネル絶縁膜10内をトンネリングする確率を減少さ
せることができ、その結果として、リードディスターブ
を更に抑制することができるからである。
【0122】図20に、ゲート長が0.18μmのMO
NOS型メモリにおける1万回または10万回データ書
き換え後の選択セルSのリードディスターブ特性を示
す。この図20から、実験値をもとに直線外挿すること
により求めた10年後のしきい電圧のウインドウ幅は、
センスアンプの検出限界である0.5V以上あることが
分かった。また、10年後においても書き込み状態のし
きい電圧Vth(W) が読み出しゲート電圧である1.5V
より高いことが分かった。以上より、データを10万回
書き換えしても10年間はデータ読み出しが可能である
ことが分かった。また、データ100万回後の場合であ
っても10年間データの読み出しが可能であることが分
かった。
【0123】図21に、ゲート長が0.13μmのMO
NOS型メモリにおける1万回データ書き換え後の選択
セルSのリードディスターブ特性を示す。この結果はデ
ータ書き換えが1万回のものについてであるが、ウイン
ドウ幅、及び、書き込み状態のしきい電圧Vth(W) の読
み出しゲート電圧に対するマージンは図20と比較して
十分大きい。この結果は、ゲート長が0.13μmでも
データ書き換え100万回後に必要なリードディスター
ブ特性を保証できることを示唆するものであった。
【0124】図22に、ゲート長が0.18μmのMO
NOS型メモリにおける非選択セルCをカットオフ状態
としたときのドレイン電流(リーク電流)のソースバイ
アス電圧依存性を示す。図22において、横軸はドレイ
ン電圧、縦軸は単位ゲート幅当たりのリーク電流を示
す。この電圧−電流特性の測定は、パラメータとしてソ
ースバイアス電圧Vsを0V,0.15V,3Vと変え
て行った。この図22から、リーク電流はソースバイア
ス電圧Vsが大きくなるにつれて減少していることが分
かる。また、ソースバイアスをしない(Vs=0V)消
去状態のしきい電圧Vth(E) と、ソースバイアスを行っ
た(Vs=0.3V)後のしきい電圧Vthとが同じ0.
5Vであれば、リーク電流は殆ど変わらないことが分か
る。
【0125】図23に、ゲート長が0.18μmのMO
NOS型メモリにおける選択セルSからの読み出し電流
(ゲート印加電圧Vg=1.5Vのときのドレイン電
流)と、非選択セルCからのリーク電流(ゲート印加電
圧Vg=0Vのときのドレイン電流)とを示す。この図
23から、ドレイン読み出し電圧が1.5Vのときの読
み出し電流はリーク電流より5桁高いことが分かる。1
ストリングが100セルから構成されており、その殆ど
を占める非選択セルCのリーク電流が加算されたとして
も、加算されたリーク電流に対して読み出し電流は3桁
程高くできる。以上の結果、ゲート長が0.18μmの
MONOS型メモリにおけるソースバイアス読み出しに
おいては、ソースバイアスが非選択セルCのリーク電流
の低減に有効であり、リーク電流に対する読み出し電流
の比が実用上十分にとれ、安定した読み出し動作が可能
であることを確認できた。また、上記説明では消去状態
でのしきい電圧を0V以上としてきたが、消去状態での
しきい電圧が負の場合であっても、本発明が適用可能で
あることは言うまでもない。以上より、本技術を用いる
ことにより、MONOS−NOR型1トランジスタセル
において、ページ読み出しが可能であることが分かっ
た。
【0126】また、このソースバイアス読み出し技術
が、ゲート長が0.13μmのMONOS型1トランジ
スタメモリセルの読み出しに有効であることも確認し
た。
【0127】このソースバイアス読み出し技術は、第2
〜第4実施形態に示す不揮発性半導体メモリトランジス
タに対しても有効に適用できる。
【0128】なお、以上の第1〜第5実施形態ではゲー
ト絶縁膜内の電荷蓄積手段が平面的に離散化された不揮
発性半導体メモリについて説明したが、電荷蓄積手段が
離散化されていないフローティングゲート型(FG型)
の不揮発性半導体メモリ、特にSOI基板を用いたゲー
ト長0.1μm以降のFG型不揮発性メモリ、または単
一電子型不揮発性メモリであっても、本発明が適用可能
なことは言うまでもない。また、近年FG型を用いて、
1セルに2ビット以上の情報を記憶する多値メモリの研
究開発が行われているが、多値メモリの場合、1ビット
あたりのVthウインドウ幅が小さくなり、リードディス
ターブ特性、データ保持特性などはFG型2値メモリと
比較して、格段に厳しくなる。このため、特に、本発明
がFG型の多値メモリのリードディスターブ特性の改善
に有効であることは自明である。
【0129】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置及びそ
の読み出し方法では、非選択列メモリトランジスタのソ
ース及び/又はドレインにそれぞれ電圧を印加すること
によって、ゲート絶縁膜内の印加電界強度を実質的に緩
和でき、その結果、消去状態にある非選択列メモリトラ
ンジスタのソフトライトが有効に防止され、当該トラン
ジスタのリードディスターブ特性が改善される。また、
このリードディスターブ特性が問題ない範囲で、選択ワ
ード線印加電圧を高くできるためセル電流を増大させる
ことができ、そのぶん高速読み出しが可能となる。一
方、選択メモリトランジスタのソース電位を若干上げる
だけで、その上げ幅を越えて当該選択メモリトランジス
タのゲート閾値電圧を上昇させることができる。このた
め、選択ビット線に接続された非選択セルからのリーク
電流を低減することができ、微細ゲートであっても確実
で、信頼性が高い読み出し動作が可能となる。また、ソ
ース電位を上げることによって、選択メモリトランジス
タのゲート絶縁膜にかかる電界を減少させるため、選択
セルのリードディスターブ特性を改善することができ
る。また、トンネル絶縁膜を比較的厚膜化することによ
っても選択セルのリードディスターブ特性を改善するこ
とができる。さらに、このソースバイアス電圧とほぼ同
じ程度かそれ以下の電圧まで、非選択ワード線電圧を上
げることが可能となり、この結果、非選択行メモリトラ
ンジスタのディスターブの劣化防止或いは改善すること
が可能となる。以上より、本技術によりMONOS1ト
ランジスタセルにおいて、1ビット読み出しまたはペー
ジ読み出しが可能になるため、2トランジスタセルから
1トランジスタセルへの置き換えが容易化される。
【0130】上記非選択列メモリトランジスタのリード
ディスターブ特性の改善は、一方で選択ワード線電圧を
ある程度高くできることを意味する。この場合、トンネ
ル絶縁膜厚を比較的に厚くでき、これによりデータ保持
特性の向上が望めるほか、本発明でソースをバイアスに
よって実質的にエンハンスメント領域でのデータ読み出
しが可能であることと相まって、1トランジスタセル化
に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るMONOS型メモ
リトランジスタの素子構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第1〜第4実施形態に共通な不揮発性
メモリ装置の要部構成を示す回路図である。
【図3】ソースバイアス電圧とゲート閾値電圧との関係
を示すグラフである。
【図4】ソースバイアス電圧として0.5Vを印加した
ときのリードディスターブ特性図である。
【図5】図2の非選択セルAのリードディスターブ特性
を、ゲート電圧とソース及びドレイン電圧とをパラメー
タとして示すグラフである。
【図6】ゲート長が0. 17μmのメモリトランジスタ
において、そのデータ書換えを100万回まで行った場
合のゲート閾値電圧の書換回数依存性を示すグラフであ
る。
【図7】データ書換え100万回後の非選択セルAのリ
ードディスターブ特性を示すグラフである。
【図8】データ書換え100万回後の非選択セルBのリ
ードディスターブ特性を示すグラフである。
【図9】データ書換え100万回後の非選択セルCのリ
ードディスターブ特性を示す図である。
【図10】ゲート電圧が0Vの場合の電流−電圧特性に
ついて書き込み状態及び消去状態の両者の場合について
示す図である。
【図11】書き込み状態における電流−電圧特性のゲー
ト電圧依存性を示す図である。
【図12】カットオフ領域における電流−電圧特性を示
す図である。
【図13】ドレイン電流のドレイン電圧依存性を示す図
である。
【図14】ゲート長が0. 18μmで、ゲート幅が0.
2μm換算でのドレイン電流のゲート電圧依存性を示す
図である。
【図15】本発明が適用可能なセル構造例として、自己
整合技術と蛇行ソース線を用いた微細NOR型セルを示
す概略平面図である。
【図16】本発明が適用可能なセル方式例として、ビッ
ト線及びソース線が階層化された微細NOR型セルアレ
イを示す回路図である。
【図17】本発明の第2実施形態に係るMONOS型メ
モリトランジスタの素子構造を示す断面図である。
【図18】本発明の第3実施形態に係るSiナノ結晶型
メモリトランジスタの素子構造を示す断面図である。
【図19】本発明の第4実施形態に係るSOI絶縁分離
構造のMONOS型メモリトランジスタの素子構造を示
す断面図である。
【図20】本発明の第5実施形態に係るゲート長が0.
18μmのMONOS型メモリセルにおいて、1万回ま
たは10万回データ書き換え後の選択セルSのリードデ
ィスターブ特性を示すグラフである。
【図21】本発明の第5実施形態に係るゲート長が0.
13μmのMONOS型メモリセルにおいて、1万回デ
ータ書き換え後の選択セルSのリードディスターブ特性
を示すグラフである。
【図22】本発明の第5実施形態に係るゲート長が0.
18μmのMONOS型メモリセルにおいて、非選択セ
ルCをカットオフ状態としたとき(ゲート印加電圧Vg
=0V)のドレイン電流(リーク電流)のソースバイア
ス電圧依存性を示すグラフである。
【図23】本発明の第5実施形態に係るゲート長が0.
18μmのMONOS型メモリセルにおいて、選択セル
Sからの読み出し電流(ゲート印加電圧Vg=1.5V
のときのドレイン電流)と、非選択セルCからのリーク
電流(ゲート印加電圧Vg=0Vのときのドレイン電
流)とを示すグラフである。
【図24】本発明前の検討の際におけるソース分離NO
R型のセル配列を示す回路図である。
【図25】本発明前の検討において明らかとなった問題
点に関し、非選択セルAにおけるメモリトランジスタに
ついて、データ書換を100万回行った後のリードディ
スターブ特性を示す図である。
【符号の説明】
1…半導体基板(素子形成領域)、1a…チャネル形成
領域、2…ソース領域、4…ドレイン領域、6,30,
40,50…ゲート絶縁膜、8…ゲート電極、10…ト
ンネル絶縁膜、12…窒化膜、14…トップ酸化膜、2
0…列バイアス回路(選択メモリトランジスタバイアス
手段、選択素子バイアス手段、非選択列バイアス手
段)、22…行バイアス回路(非選択行バイアス手
段)、32…酸化窒化膜、42…Siナノ結晶、44,
54…酸化膜、56…半導体基板、58…分離酸化膜、
60…シリコン層(素子形成領域)、M11〜M22…メモ
リトランジスタ、A〜C…非選択セル、S…選択セル、
BL1 等…ビット線、SL1 等…ソース線、WL1 等…
ワード線、Vg …ゲート電圧、Vth…ゲート閾値電圧
(しきい電圧)。

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、当該基板表面に設けられた半導体
    のチャネル形成領域と、当該チャネル形成領域と接する
    ソース領域と、当該ソース領域と離間して前記チャネル
    形成領域と接するドレイン領域と、前記チャネル形成領
    域上に設けられたトンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜
    と、当該ゲート絶縁膜上に設けられた導電性のゲート電
    極と、前記ゲート絶縁膜内に設けられた電荷蓄積手段と
    を有するメモリトランジスタを複数、行列状に配置した
    不揮発性半導体記憶装置であって、 情報を読み出す選択メモリトランジスタを含まない列に
    配置された非選択列メモリトランジスタのソース及び/
    又はドレインに対し、前記選択メモリトランジスタの読
    み出し時のソース電位と、前記選択メモリトランジスタ
    のゲートに読み出し時に印加する電圧との間の値をとる
    非選択列バイアス電圧を印加する非選択列バイアス手段
    を有する不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記選択メモリトランジスタのソースに対
    し、前記選択メモリトランジスタのゲートに読み出し時
    に印加する電圧と接地電位との間にある電圧を印加して
    前記ソース電位を設定する選択メモリトランジスタバイ
    アス手段を更に有する請求項1に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  3. 【請求項3】前記選択メモリトランジスタを含まない行
    に配置された非選択行メモリトランジスタのゲートに対
    し、前記選択メモリトランジスタバイアス手段とほぼ同
    じかそれ以下の電圧を印加する非選択行バイアス手段を
    更に有する請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記非選択列バイアス手段による印加電圧
    と、前記選択メモリトランジスタのゲートに対し読み出
    し時に印加する電圧との差の絶対値が1V以内である請
    求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記非選択列バイアス手段は、前記非選択
    列メモリトランジスタのソースとドレインに同一の電圧
    を印加する請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】前記メモリトランジスタは、ゲートが接地
    電位のときに、前記チャネル形成領域がその中心部まで
    空乏化されない請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】前記メモリトランジスタは、ゲートに接地
    電位、ドレインに所定のドレイン読み出し電圧をかけた
    ときに、前記チャネル形成領域がその中心部またはソー
    ス領域まで空乏化されない請求項1に記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  8. 【請求項8】複数のメモリトランジスタについて、その
    ソースを列方向で共通に接続するソース線と、 ドレインを列方向で共通に接続するビット線と、 ゲートを行方向で共通に接続するワード線とを有し、 前記非選択列バイアス手段は、前記ソース線及び/又は
    ビット線に接続されている請求項1に記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  9. 【請求項9】複数のメモリトランジスタについて、その
    ソースを列方向で共通に接続するソース線と、 ドレインを列方向で共通に接続するビット線と、 ゲートを行方向で共通に接続するワード線とを有し、 前記選択メモリトランジスタバイアス手段は、前記ソー
    ス線に接続されている請求項2に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  10. 【請求項10】複数のメモリトランジスタについて、そ
    のソースを列方向で共通に接続するソース線と、 ドレインを列方向で共通に接続するビット線と、 ゲートを行方向で共通に接続するワード線とを有し、 前記選択行バイアス手段は、前記ワード線に接続されて
    いる請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】前記ソース線は、前記ソース領域が接続
    された副ソース線と、主ソース線とから構成され、 前記ビット線は、前記ドレイン領域が接続された副ビッ
    ト線と、主ビット線とから構成され、 上記副ソース線と主ソース線の間、上記副ビット線と主
    ビット線の間にそれぞれ選択トランジスタを有し、 当該選択トランジスタを介して主ソース線側及び/又は
    主ビット線側から前記非選択列バイアス電圧が供給され
    る請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】前記基板表面に互いに離間して形成され
    たビット線方向ライン状の複数の素子分離領域を更に有
    し、 前記ソース線又はビット線の何れか一方が、前記ソース
    領域又はドレイン領域のうち接続すべき一方の領域上に
    接続され、かつ、他方の領域上を避けるように素子分離
    領域上に迂回して配線されている請求項8に記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】前記素子分離領域は平行ストライプ状を
    なし、 前記ソース領域およびドレイン領域上には、それぞれ前
    記ワード線の側壁に形成されたサイドウォール絶縁層に
    よって自己整合コンタクト孔が開孔され、 前記素子分離領域上に迂回して配線されているソース線
    又はビット線の何れか一方は、前記一方の領域を共通に
    接続しながら蛇行して配線されている請求項12に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】前記電荷蓄積手段は、少なくとも外部と
    の間で電荷の移動がない場合に、前記チャネル形成領域
    に対向する面全体としての導電性を持たない請求項1に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】前記電荷蓄積手段は、少なくとも前記チ
    ャネル形成領域に対向する面内で離散化されている請求
    項14に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】前記ゲート絶縁膜は、前記チャネル形成
    領域上のトンネル絶縁膜と、当該トンネル絶縁膜上の窒
    化膜または酸化窒化膜とを少なくとも含む請求項14に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】前記ゲート絶縁膜は、前記チャネル形成
    領域上のトンネル絶縁膜と、前記電荷蓄積手段としてト
    ンネル絶縁膜上に形成された粒径が10ナノメータ以下
    の小粒径導電体とを少なくとも含む請求項14に記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】基板と、当該基板表面に設けられた半導
    体のチャネル形成領域と、当該チャネル形成領域と接す
    るソース領域と、当該ソース領域と離間して前記チャネ
    ル形成領域と接するドレイン領域と、前記チャネル形成
    領域上に設けられたトンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜
    と、当該ゲート絶縁膜上に設けられた導電性のゲート電
    極と、前記ゲート絶縁膜内に設けられた電荷蓄積手段と
    を有する記憶素子を複数、行列状に配置した不揮発性半
    導体記憶装置であって、 前記複数の記憶素子のゲート電極が複数のワード線に接
    続され、 前記ソース領域またはドレイン領域が前記ワード線と電
    気的に絶縁された状態で交差するビット線方向の共通線
    と結合され、 読み出し時において選択されたワード線に接続されたゲ
    ート電極を有する非選択な前記記憶素子のソース領域及
    び/又はドレイン領域に、当該領域が前記チャネル形成
    領域に対して逆バイアスとなる電圧を前記共通線を介し
    て供給する非選択列バイアス手段を有する不揮発性半導
    体記憶装置。
  19. 【請求項19】読み出し時において選択された前記記憶
    素子のソース領域に接続された共通線に、当該記憶素子
    の前記チャネル形成領域に対し逆バイアスとなる方向の
    電圧を供給する選択素子バイアス手段を更に有する請求
    項18に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】読み出し時において、前記チャネル形成
    領域に対し逆バイアス方向となる電圧であって、かつ前
    記選択素子バイアス手段の印加電圧とほぼ同じかそれ以
    下の電圧を非選択ワード線に供給する非選択行バイアス
    手段を更に有する請求項19に記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  21. 【請求項21】前記電荷蓄積手段は、少なくとも前記チ
    ャネル形成領域に対向する面内で離散化されている請求
    項18に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】基板と、当該基板表面に設けられた半導
    体のチャネル形成領域と、当該チャネル形成領域と接す
    るソース領域と、当該ソース領域と離間して前記チャネ
    ル形成領域と接するドレイン領域と、前記チャネル形成
    領域上に設けられたトンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜
    と、当該ゲート絶縁膜上に設けられた導電性のゲート電
    極と、前記ゲート絶縁膜内に設けられた電荷蓄積手段と
    を有するメモリトランジスタを複数、行列状に配置した
    不揮発性半導体記憶装置であって、 情報を読み出す選択メモリトランジスタのソースに対
    し、当該選択メモリトランジスタのゲートに読み出し時
    に印加する電圧と接地電位との間の値をとる電圧を印加
    する選択メモリトランジスタバイアス手段を有する不揮
    発性半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】基板と、当該基板表面に設けられた半導
    体のチャネル形成領域と、当該チャネル形成領域と接す
    るソース領域と、当該ソース領域と離間して前記チャネ
    ル形成領域と接するドレイン領域と、前記チャネル形成
    領域上に設けられたトンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜
    と、当該ゲート絶縁膜上に設けられた導電性のゲート電
    極と、前記ゲート絶縁膜内に設けられた電荷蓄積手段と
    を有するメモリトランジスタを複数、行列状に配置した
    不揮発性半導体記憶装置であって、 情報を読み出す選択メモリトランジスタのドレインに対
    し、ソース電位よりも大きく、ゲートに読み出し時に印
    加する読み出しゲート電圧より小さいか同等な読み出し
    ドレイン電圧を印加する選択メモリトランジスタバイア
    ス手段を有する不揮発性半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】前記メモリトランジスタは、消去時のし
    きい電圧の値が0Vまたは正の値をとる請求項22に記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  25. 【請求項25】前記トンネル絶縁膜の膜厚が2.3nm
    以上である請求項22に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  26. 【請求項26】基板と、当該基板表面に設けられた半導
    体のチャネル形成領域と、当該チャネル形成領域と接す
    るソース領域と、当該ソース領域と離間して前記チャネ
    ル形成領域と接するドレイン領域と、前記チャネル形成
    領域上に設けられたトンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜
    と、当該ゲート絶縁膜上に設けられた導電性のゲート電
    極と、前記ゲート絶縁膜内に設けられた電荷蓄積手段と
    を有するメモリトランジスタを複数、行列状に配置した
    不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法であって、 読み出しに際し、情報を読み出す選択メモリトランジス
    タを含まない列に配置された非選択列メモリトランジス
    タのソース及び/又はドレインに対し、電圧値が前記選
    択メモリトランジスタの読み出し時のソース電位と、前
    記選択メモリトランジスタのゲートに読み出し時に印加
    する電圧との間にある非選択バイアス電圧を印加する不
    揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  27. 【請求項27】前記読み出しに際し、前記選択メモリト
    ランジスタのソースに対し、当該選択メモリトランジス
    タのゲートに読み出し時に印加する電圧と接地電位との
    間にある電圧を印加して前記ソース電位を設定する請求
    項26に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方
    法。
  28. 【請求項28】前記読み出しに際し、前記選択メモリト
    ランジスタを含まない行に配置された非選択行メモリト
    ランジスタのゲートに対し、前記ソース電位設定時の印
    加電圧とほぼ同じかそれ以下の電圧を印加する請求項2
    7に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  29. 【請求項29】前記非選択列バイアス電圧と、前記選択
    メモリトランジスタのゲートに読み出し時に印加する電
    圧との差の絶対値が1V以内である請求項26に記載の
    不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  30. 【請求項30】前記非選択列メモリトランジスタのソー
    スとドレインに同一の電圧を印加する請求項26に記載
    の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  31. 【請求項31】前記メモリトランジスタは、ゲートが接
    地電位のときに、前記チャネル形成領域がその中心部ま
    で空乏化されない請求項26に記載の不揮発性半導体記
    憶装置の読み出し方法。
  32. 【請求項32】前記メモリトランジスタは、ゲートに接
    地電位、ドレインに所定のドレイン読み出し電圧をかけ
    たときに、前記チャネル形成領域がその中心部またはソ
    ース領域まで空乏化されない請求項26に記載の不揮発
    性半導体記憶装置の読み出し方法。
  33. 【請求項33】複数のメモリトランジスタについて、ソ
    ース線によって各ソースが列方向で共通に接続され、 ビット線によって各ドレインが列方向で共通に接続さ
    れ、 ワード線によって各ゲートが行方向で共通に接続され、 前記非選択列メモリトランジスタへの電圧印加は、前記
    ソース線またはビット線に対し行う請求項26に記載の
    不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  34. 【請求項34】複数のメモリトランジスタについて、ソ
    ース線によって各ソースが列方向で共通に接続され、 ビット線によって各ドレインが列方向で共通に接続さ
    れ、 ワード線によって各ゲートが行方向で共通に接続され、 前記選択トランジスタのソースへの電圧印加は、前記ソ
    ース線に対し行う請求項27に記載の不揮発性半導体記
    憶装置の読み出し方法。
  35. 【請求項35】複数のメモリトランジスタについて、ソ
    ース線によって各ソースが列方向で共通に接続され、 ビット線によって各ドレインが列方向で共通に接続さ
    れ、 ワード線によって各ゲートが行方向で共通に接続され、 前記選択行メモリトランジスタのゲートへの電圧印加
    は、前記ワード線に対して行う請求項28に記載の不揮
    発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  36. 【請求項36】前記ソース線は、前記ソース領域が接続
    された副ソース線と、主ソース線とから構成され、 前記ビット線は、前記ドレイン領域が接続された副ビッ
    ト線と、主ビット線とから構成され、 上記副ソース線と主ソース線の間、上記副ビット線と主
    ビット線の間にそれぞれ選択トランジスタを有し、 当該選択トランジスタを介して主ソース線側及び/又は
    主ビット線側から前記非選択列バイアス電圧が供給され
    る請求項33に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出
    し方法。
  37. 【請求項37】前記不揮発性半導体装置は、前記基板表
    面に互いに離間して形成されたビット方向ライン状の複
    数の素子分離領域を有し、 前記ソース線又はビット線の何れか一方が、前記ソース
    領域又はドレイン領域のうち接続すべき一方の領域上に
    接続され、かつ、他方の領域上を避けるように上記素子
    分離領域上に迂回して配線されている請求項33に記載
    の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  38. 【請求項38】前記複数の素子分離領域は平行ストライ
    プ状をなし、 前記ソース領域およびドレイン領域上には、それぞれ前
    記ワード線の側壁に形成されたサイドウォール絶縁層に
    よって自己整合コンタクト孔が開孔され、 前記素子分離領域上に迂回して配線されているソース線
    又はビット線の何れか一方は、前記一方の領域を共通に
    接続しながら蛇行して配線されている請求項37に記載
    の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  39. 【請求項39】前記読み出しに際し、前記選択メモリト
    ランジスタのソースに前記ソース電位を設定する電圧
    を、前記非選択列メモリトランジスタに前記非選択列バ
    イアス電圧をそれぞれ印加し、 前記選択メモリトランジスタのゲートと非選択行のメモ
    リトランジスタのゲートとにそれぞれ所定の電圧を印加
    した後、 前記選択メモリトランジスタのドレインに所定のドレイ
    ン読み出し電圧を印加する請求項26に記載の不揮発性
    半導体記憶装置の読み出し方法。
  40. 【請求項40】前記電荷蓄積手段は、少なくとも外部と
    の間で電荷の移動がない場合に、前記チャネル形成領域
    に対向する面全体としての導電性を持たない請求項26
    に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  41. 【請求項41】前記電荷蓄積手段は、少なくとも前記チ
    ャネル形成領域に対向する面内で離散化されている請求
    項40に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方
    法。
  42. 【請求項42】前記ゲート絶縁膜は、前記チャネル形成
    領域上のトンネル絶縁膜と、当該トンネル絶縁膜上の窒
    化膜または酸化窒化膜とを少なくとも含む請求項40に
    記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  43. 【請求項43】前記ゲート絶縁膜は、前記チャネル形成
    領域上のトンネル絶縁膜と、前記電荷蓄積手段としてト
    ンネル絶縁膜上に形成された粒径が10ナノメータ以下
    の小粒径導電体とを少なくとも含む請求項40に記載の
    不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  44. 【請求項44】基板と、当該基板表面に設けられた半導
    体のチャネル形成領域と、当該チャネル形成領域と接す
    るソース領域と、当該ソース領域と離間して前記チャネ
    ル形成領域と接するドレイン領域と、前記チャネル形成
    領域上に設けられたトンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜
    と、当該ゲート絶縁膜上に設けられた導電性のゲート電
    極と、前記ゲート絶縁膜内に設けられた電荷蓄積手段と
    を有する記憶素子を複数、行列状に配置した不揮発性半
    導体記憶装置の読み出し方法であって、 ゲート電極を行方向で共通に接続する複数のワード線の
    うち、読み出し時において選択されたワード線に接続さ
    れたゲート電極を有する非選択な前記記憶素子のソース
    領域及び/又はドレイン領域に、ワード線と電気的に絶
    縁された状態で交差しソース領域またはドレイン領域に
    結合するビット方向の共通線を介して、当該領域が前記
    チャネル形成領域に対して逆バイアスとなる電圧を印加
    する不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  45. 【請求項45】読み出し時において選択された前記記憶
    素子のソース領域に接続された共通線に、当該記憶素子
    の前記チャネル形成領域に対し逆バイアスとなる方向の
    電圧を印加する請求項44に記載の不揮発性半導体記憶
    装置の読み出し方法。
  46. 【請求項46】読み出し時において、前記チャネル形成
    領域に対し逆バイアス方向となる電圧であって、かつ前
    記選択された記憶素子のソース領域への印加電圧とほぼ
    同じかそれ以下の電圧を非選択のワード線に印加する請
    求項45に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方
    法。
  47. 【請求項47】前記電荷蓄積手段は、少なくとも外部と
    の間で電荷の移動がない場合に、前記チャネル形成領域
    に対向する面全体としての導電性を持たない請求項44
    に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  48. 【請求項48】前記電荷蓄積手段は、少なくとも前記チ
    ャネル形成領域に対向する面内で離散化されている請求
    項47に記載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方
    法。
  49. 【請求項49】基板と、当該基板表面に設けられた半導
    体のチャネル形成領域と、当該チャネル形成領域と接す
    るソース領域と、当該ソース領域と離間して前記チャネ
    ル形成領域と接するドレイン領域と、前記チャネル形成
    領域上に設けられたトンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜
    と、当該ゲート絶縁膜上に設けられた導電性のゲート電
    極と、前記ゲート絶縁膜内に設けられた電荷蓄積手段と
    を有するメモリトランジスタを複数、行列状に配置した
    不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法であって、 読み出しに際し、情報を読み出す選択メモリトランジス
    タのソースに対し、当該選択メモリトランジスタのゲー
    トに読み出し時に印加する電圧と接地電位との間の値を
    とる電圧を印加する不揮発性半導体記憶装置の読み出し
    方法。
  50. 【請求項50】基板と、当該基板表面に設けられた半導
    体のチャネル形成領域と、当該チャネル形成領域と接す
    るソース領域と、当該ソース領域と離間して前記チャネ
    ル形成領域と接するドレイン領域と、前記チャネル形成
    領域上に設けられたトンネル絶縁膜を含むゲート絶縁膜
    と、当該ゲート絶縁膜上に設けられた導電性のゲート電
    極と、前記ゲート絶縁膜内に設けられた電荷蓄積手段と
    を有するメモリトランジスタを複数、行列状に配置した
    不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法であって、 読み出しに際し、情報を読み出す選択メモリトランジス
    タのドレインに対し、ソース電位より大きく、ゲートに
    読み出し時に印加する読み出しゲート電圧と同等かそれ
    以下の読み出しドレイン電圧を印加する不揮発性半導体
    記憶装置の読み出し方法。
  51. 【請求項51】前記メモリトランジスタは、消去時のし
    きい電圧の値が0Vまたは正の値をとる請求項49に記
    載の不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
  52. 【請求項52】前記トンネル絶縁膜の膜厚が2.3nm
    以上である請求項49に記載の不揮発性半導体記憶装置
    の読み出し方法。
  53. 【請求項53】複数のメモリセルを並列に読み出しに際
    し、複数の選択メモリトランジスタのソースに前記ソー
    ス電位を設定する電圧を印加し、 前記複数の選択メモリトランジスタのゲートと非選択行
    のメモリトランジスタのゲートとにそれぞれ所定の電圧
    を印加した後、 前記複数の選択メモリトランジスタのドレインに所定の
    ドレイン読み出し電圧を印加する請求項49に記載の不
    揮発性半導体記憶装置の読み出し方法。
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