JPH11317043A - 複合テープカセット及び磁気記録再生装置 - Google Patents

複合テープカセット及び磁気記録再生装置

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JPH11317043A
JPH11317043A JP12467798A JP12467798A JPH11317043A JP H11317043 A JPH11317043 A JP H11317043A JP 12467798 A JP12467798 A JP 12467798A JP 12467798 A JP12467798 A JP 12467798A JP H11317043 A JPH11317043 A JP H11317043A
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Japan
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cassette
tape
reel
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JP12467798A
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Toshio Kaneshiro
寿雄 金城
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセスが容易で携帯が便利な複合テープカ
セットと磁気記録再生装置を提供する。 【解決手段】 供給リール台に結合できるリールハブを
備えている供給リールと、巻取りリール台に結合できる
リールハブを備えている巻取りリールとの間に、ガイド
部材を介して張設される磁気テープT1,T2における
磁性膜に面する部分に、開閉自在なカセット蓋11,1
2を設けてあるカセット筐体5,6を使用して個別に構
成されている2個の単体のテープカセットTC1,TC
2を、前記した2個の単体のテープカセットにおけるリ
ールハブの開口部側5b,6bが対面して重なり合う状
態と、同一平面上の異なる位置を占める状態とに変化で
きるように蝶板部材13で連結する。複合テープカセッ
トを装着したカセットハウジングがローディング開始位
置に設定されると、磁気テープT1,T2は個別のロー
ディング機構により、個別の記録再生機構にローディン
グされて、記録再生動作が開始できるようにされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープを用いて
記録再生動作を行なう、例えばVCR(ビデオカセット
レコーダ)やストリーマ等で使用される複合テープカセ
ット、及び前記の複合テープカセットを使用して、記録
再生動作を行なう磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを用いて、記録再生の対象に
されている情報信号の記録再生を行なう磁気記録再生装
置としては、磁気テープを用いて音響信号の記録再生を
行なうことができるテープレコーダや、映像信号(また
は映像信号と前記の映像信号に付随する音響信号)の記
録再生を行なうことができるビデオ・テープ・レコーダ
(VTR)、コンピュータ用のデータの記憶のためのス
トリーマ等が従来から実用されている。そして、前記し
たテープ・レコーダやVTR、ストリーマ等の磁気記録
再生装置に対する磁気テープの着脱動作の容易化,磁気
テープの保護の確実化等の為に、磁気テープを特種な構
造の容器中に収納した状態のカートリッジテープ、カセ
ットテープを用いることも従来から広く行なわれて来て
いる。
【0003】前記のようにカセットテープを用いて記録
再生動作が行なわれるように構成されたビデオ・カセッ
ト・レコーダとしては、例えば、世界的に広く知られて
いるVHS(登録商標)方式の規格に従って構成されて
いるVCR、所謂8ミリビデオ方式の規格に従って構成
されているVCR、所謂DV(DVC)方式の規格に従
って構成されているVCR等がある。前記したVCR
は、180度対称の位置に互に逆アジマス角を有して対
をなす回転磁気ヘッドが設けてある回転ドラムを所定の
回転数で回転させておき、前記のドラムの周面の少なく
とも一部へ斜めに巻付けた磁気テープの基準縁の位置が
ドラムに設けられた案内部によって規制された状態で所
定の走行速度で走行する磁気テープを、前記の1対の回
転磁気ヘッドによって順次交互にヘリカルスキャンさせ
たときに、各回転磁気ヘッドの180度毎の回転と対応
して、順次の記録跡が、磁気テープ上に隣接した状態で
順次に形成させうるような構成態様のヘリカルスキャン
型の磁気記録再生装置として構成されている。
【0004】そして、前記した各方式毎の個別の規格に
従って特定な構成態様のものとして構成されているテー
プカセットは、それぞれ、記録再生の対象にされている
情報信号の記録再生に使用される所定長の磁気テープが
巻回されるべき2個のリールと、不使用時に前記のリー
ルをロックするリールロック機構とを少なくとも内蔵し
ており、前記のリールロック機構によるリールのロック
状態を解除するためのリールロック解除部材が挿入され
るべきリールロック解除孔を底部に設けてあるテープカ
セットの筐体とを含んで構成されている。
【0005】ところで、磁気テープを用いて記録再生動
作が行なわれる磁気記録再生装置によって、時間軸上で
直列的に複数の番組を記録した記録済み磁気テープにお
ける最も一般的な記録フォーマットとしては、複数の番
組における各番組毎の記録領域が、磁気テープの長手方
向に直列的に配列されているようなものになっている。
それで、従来の磁気記録再生装置では、複数の番組が
記録されている記録済み磁気テープから、特定の番組を
選択して再生する場合には、その特定な番組の最初の部
分が記録されている部分から再生を行なうために、磁気
テープを高速に早送りしたり巻戻したりして頭出しを行
なうことが必要とされる。したがって複数の番組中から
特定な番組を短時間内に選択することが困難であり、当
然のことながら、複数番組の内容を短時間内に確認する
ことはできなかった。前記の問題点は磁気テープを用い
て、情報信号の記録再生を行なう場合の問題点として広
く知られているところである。
【0006】前記の問題点を解決するための手段とし
て、記録された情報の内から特定な情報を迅速に読出す
ことが可能な記録再生装置、例えば半導体メモリや各種
のディスクを用いて構成した各種の記録再生装置を補助
的な記録再生装置として用い、主の記録再生装置として
用いられる磁気記録再生装置(VCR)が再生の対象に
している複数番組における各番組の頭の部分だけを、前
記の補助的な記録再生装置によって先行して再生し、番
組の頭の部分に続く部分の再生をVCRが引継いで行な
うようにする場合に、磁気テープに記録させてあるアド
レス情報を用いて、前記の補助的な記録再生装置からの
再生出力と、VCRからの再生出力との切換えを行なう
ようにすることにより、結果として、特定の番組の選択
再生を短時間で行なえるようにする、という解決手段が
特開平4ー16079号公報、特開平7ー1233
46号公報等によって開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そして、前記したの
解決手段では、VCRの磁気テープと半導体メモリとを
組合わせ使用するようにしている。ところが、テープカ
セット筐体に付属的に取付けられる半導体メモリとして
は、記憶量容量の小さなものしか使用できないので、多
くの番号の頭の部分の記憶ができない、という問題があ
る。また、前記のようにVCRの磁気テープと半導体メ
モリとを組合わせて使用しているために、テープカセッ
ト筐体に設置させてある半導体メモリを動作させるため
の動作用電力を、電池、あるいは記録再生装置本体から
供給させなければならず、テープカセット筐体に半導体
メモリへの動作用電力供給用のコネクタを設けることが
必要とされるのであり、コスト高になるということも問
題になる。また前記したの解決手段では、VCRの磁
気テープと半導体メモリとを組合わせて使用する他に、
ディスク媒体を用いた記憶装置も用いて記録再生装置を
構成するようにしている。
【0008】しかし、ディスク媒体を用いた記憶装置と
磁気テープを使用した記録再生装置とを組合わせて一体
的な記録再生装置として構成させることは困難である。
それで、前記したディスク媒体を用いた記憶装置と、磁
気テープを使用した記録再生装置とを、別体構成とする
と使い勝手が悪く管理しにくいという問題が生じる。ま
た、記録再生装置がディスク媒体のための構成部分と、
磁気テープを記録媒体として使用するVCRとによって
構成されるために、記録再生装置の構成が複雑で大型と
なり、価格が高くなることが問題になる。前記の点は、
ディスク媒体としてハードディスクを用いた記憶装置を
用いても、あるいはディスク媒体として光ディスクを用
いた記憶装置を用いても同様である。
【0009】それで、本出願人会社では先に、再生の対
象にしている複数番組における各番組の頭の部分だけを
記録再生する第1の磁気記録再生装置(第1のVCR)
と、前記の第1の磁気記録再生装置によって先行して再
生される番組の頭の部分に続く部分を記録再生する第2
の磁気記録再生装置(第2のVCR)とを用いる記録再
生装置を提案し、また、前記のように2個の磁気記録再
生装置を用いて記録再生動作が行なわれる際に用いられ
る第1,第2の2本の磁気テープを、1個のカセット筐
体内に収納したテープカセットを使用して、記録再生動
作が行なわれるようにした記録再生装置を提案してい
る。
【0010】そして、前記した本出願人会社による既提
案の記録再生装置は、磁気テープに直列的に記録されて
いる複数番組の内の所望の番組を短時間で選択して再生
可能なことは勿論のこと、第1,第2の磁気テープを順
次交互に巻戻しながら連続して記録動作を行なわせるこ
とにより、実質的にエンドレステープを用いた場合の記
録動作と同様な記録動作も可能である他に、第1,第2
の磁気テープを記録再生する2つの磁気記録再生装置を
同期運転させて、複数チャンネル信号の記録再生動作を
行なうようにして、情報量の多い信号の記録再生を容易
に行なったり、あるいは、第1,第2の磁気テープ間で
ダビングを行なったり、その他、各種の利用態様での記
録再生に適するものであった。
【0011】しかし、第1の磁気テープを巻回させる供
給リールと巻取りリールとのリール軸を結ぶ直線と、第
2の磁気テープを巻回させる供給リールと巻取りリール
とのリール軸を結ぶ直線とが平行になるような状態で、
第1,第2の2本の磁気テープを1個のカセット筐体内
に収納したテープカセットは、平面形状が大型なものに
なるために、テープカセットを保管するとき、あるいは
テープカセットを携帯する際などに不便さを感じること
が問題になった。また、前記した既提案の磁気記録再生
装置を、例えば監視装置に用いるような場合には、当然
の事ながら、テープカセットとしては、長時間の記録が
可能なように、使用される磁気テープ量の増大化が望ま
れるが、そのようなときに、テープカセットの不使用時
における携帯性、及び収納棚への収納性が良く、しか
も、2本の磁気テープに記録される情報内容の間に密接
な関連がある2本の磁気テープを散逸させないで良好に
保管できるような構成態様を有するテープカセットの出
現が望まれた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、供給リール台
と結合できるリールハブを備えている供給リールと、巻
取りリール台と結合できるリールハブを備えている巻取
りリールとの間に、ガイド部材を介して張設される磁気
テープにおける磁性膜に面する部分に、開閉自在なカセ
ット蓋を設けてあるカセット筐体を使用してそれぞれ個
別に構成されている2個の単体のテープカセットが屈曲
自在な状態に連結して構成される複合テープカセットで
あって、前記した2個の単体のテープカセットにおける
リールハブの開口部側の面が対向して重なり合う状態
と、前記した2個の単体のテープカセットにおけるリー
ルハブの開口部側の面が対向しない状態で同一平面上の
異なる位置を占める状態とに変化できるように、前記し
た2個の単体のテープカセット間を蝶板部材で連結して
構成した複合テープカセット、及び供給リール台と結合
できるリールハブを備えている供給リールと、巻取りリ
ール台と結合できるリールハブを備えている巻取りリー
ルとの間に、ガイド部材を介して張設される磁気テープ
における磁性膜に面する部分に、開閉自在なカセット蓋
を設けてあるカセット筐体を使用してそれぞれ個別に構
成されている2個の単体のテープカセットにおけるリー
ルハブの開口部側の面が対向して重なり合う状態と、前
記した2個の単体のテープカセットにおけるリールハブ
の開口部側の面が対向しない状態で同一平面上の異なる
位置を占める状態とに変化できるように、前記した2個
の単体のテープカセットが屈曲自在な状態に連結して構
成される複合テープカセットであって、前記した2個の
単体のテープカセットにおけるリールハブの開口部側の
面が対向しない状態で同一平面上の異なる位置を占める
状態にされた場合に、前記した2個の単体のテープカセ
ットにおけるカセット蓋が同一側に並ぶ状態となるよう
にして、前記した2個の単体のテープカセット間を屈曲
自在に蝶板部材で連結して構成した複合テープカセッ
ト、ならびに供給リール台と結合できるリールハブを備
えている供給リールと、巻取りリール台と結合できるリ
ールハブを備えている巻取りリールとの間に、ガイド部
材を介して張設される磁気テープにおける磁性膜に面す
る部分に、開閉自在なカセット蓋を設けてあるカセット
筐体を使用してそれぞれ個別に構成されている2個の単
体のテープカセットにおけるリールハブの開口部側の面
が対向して重なり合う状態と、前記した2個の単体のテ
ープカセットにおけるリールハブの開口部側の面が対向
しない状態で同一平面上の異なる位置を占める状態とに
変化できるように、前記した2個の単体のテープカセッ
ト間を蝶板部材で屈曲自在に連結してなる複合テープカ
セットであって、前記した2個の単体のテープカセット
における各リールハブの開口部側の面が対向しない状態
で同一平面上の異なる位置を占める状態にされた場合
に、前記した2個の単体のテープカセットにおける各リ
ールのリールハブが直列的な配置態様で、かつ、前記し
た2個の単体のテープカセットにおけるカセット蓋が同
一側に並ばない状態となるようにして、前記した2個の
単体のテープカセット間を屈曲自在に蝶板部材で連結し
て構成した複合テープカセット、及び供給リール台と結
合できるリールハブを備えている供給リールと、巻取り
リール台と結合できるリールハブを備えている巻取りリ
ールとの間に、ガイド部材を介して張設される磁気テー
プにおける磁性膜に面する部分に、開閉自在なカセット
蓋を設けてあるカセット筐体を使用してそれぞれ個別に
構成されている2個の単体のテープカセットを、前記し
た2個の単体のテープカセットにおけるリールハブの開
口部側の面が対向して重なり合う状態と、前記した2個
の単体のテープカセットにおけるリールハブの開口部側
の面が対向しない状態で同一平面上の異なる位置を占め
る状態とに変化できるように、前記した2個の単体のテ
ープカセットを屈曲自在に蝶板部材で連結してなる複合
テープカセットが装着されるカセットハウジングと、前
記のカセットハウジングを変位させて、複合テープカセ
ットを構成している2個の単体のテープカセットにおけ
る個別のテープカセット内の磁気テープを、それぞれ個
別に所定のローディング開始位置に設定させる手段と、
2個の単体のテープカセットにおける個別のテープカセ
ット内の磁気テープが、それぞれ個別のローディング機
構によってローディングされる個別の磁気記録再生機構
部とを備えて構成した磁気記録再生装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の複合テープカセット、及び複合テープカセットを用い
て情報信号の記録再生動作を行なう磁気記録再生装置の
具体的な内容について詳細に説明する。図1,図2,図
5及び図7は、本発明の複合テープカセットの各異なる
実施態様の説明のための斜視図である。また、図3及び
図4は前記した図1及び図2に例示した本発明の複合テ
ープカセットを用いて情報信号の記録再生を行なう場合
に使用される磁気記録再生装置の一部の概略構成や記録
再生動作の説明のための図であり、図6は前記した図5
に例示した本発明の複合テープカセットを用いて情報信
号の記録再生を行なう場合に使用される磁気記録再生装
置の一部の概略構成や記録再生動作の説明のための図、
図8は前記した図7に例示した本発明の複合テープカセ
ットを用いて情報信号の記録再生を行なう場合に使用さ
れる磁気記録再生装置の一部の概略構成や記録再生動作
の説明のための図である。さらに、図9は本発明の磁気
記録再生装置の一部の概略構成を例示するブロック図で
ある。
【0014】各図においてCTCは本発明の複合テープ
カセットの全体符号である。前記の複合テープカセット
CTCは、供給リール台と結合できるリールハブを備え
ている供給リールと、巻取りリール台と結合できるリー
ルハブを備えている巻取りリールとの間に、ガイド部材
を介して張設される磁気テープにおける磁性膜に面する
部分に、開閉自在なカセット蓋を設けてあるカセット筐
体を使用してそれぞれ個別の単体のテープカセットを構
成している2個の単体のテープカセット(TC1,TC
2)を用いて、前記の2個の単体のテープカセット(T
C1,TC2)におけるリールハブの開口部側の面が対
向して重なり合う状態と、前記した2個の単体のテープ
カセットにおけるリールハブの開口部側の面が対向しな
い状態で同一平面上の異なる位置を占める状態とに変化
できるように、前記した2個の単体のテープカセットを
蝶板部材で屈曲自在に連結して構成される。なお、以下
の記載において、複合テープカセットCTCを構成する
のに使用される2個の単体のテープカセットTC1,T
C2を区別する必要なく記述できる際には、単体のテー
プカセットTCのように記載されることがある。
【0015】複合テープカセットCTCを構成するのに
使用される2個の単体のテープカセットTCは、例え
ば、VHS方式やS−VHS方式のVCRにおけるテー
プカセット、あるいはDVC規格のテープカセット等を
はじめとする、従来から使用されて来ている多くの各種
のテープカセットと同様に、供給リールと巻取りリール
に巻回された磁気テープを収納するカセット筐体が、上
部カセットハーフと下部カセットハーフとからなるもの
として構成されており、前記のカセット筐体には使用時
に開放状態にさせるカセット蓋や、ローディングガイド
の挿入口が設けられているものを使用できる(図11参
照)。
【0016】前記の複合テープカセットCTCを構成す
るために使用される各単体のテープカセットTCは、そ
れの不使用時に前記のリールをロックするリールロック
機構を備えているとともに、前記のリールロック機構に
よるリールのロック状態を解除するためのリールロック
解除部材が挿入されるべきリールロック解除孔を底部に
設けてあり、さらに磁気記録再生装置に備えてあるカセ
ットハウジングに設けられている誤挿入防止機構と対応
する誤挿入防止溝、方向規制溝、等が構成されているも
のであることは望ましい実施の態様である(図11参
照)。
【0017】なお、各図中に示してある単体のテープカ
セットTC1,TC2では、図示説明を簡略化するため
に、それらの具体的な構成態様の図示説明を省略してあ
るが、図3,図4,図6,図8中に示してある単体のテ
ープカセットTC1,TC2については、供給リール、
巻取りリール、磁気テープ、ガイドポール、カセット筐
体とについて図面符号を付して示してある。図3,図
4,図6,図8中において、図面符号1,3は供給リー
ル、2,4は巻取りリール、5,6はカセット筐体、T
1,T2は磁気テープ、7〜10はガイドポール、1
1,12はカセット蓋、19は誤記録防止用爪である。
【0018】前記した単体のテープカセットTC1は、
供給リール1と、巻取りリール2と、前記した両リール
1,2間に設けてあるガイド部材(ガイドポール7,
8)と、前記した供給リール,巻取りリール1,2間の
ガイド部材(ガイドポール7,8)を介して供給リー
ル,巻取りリール1,2に巻回させる第1の磁気テープ
T1を、カセット蓋11によって開閉されるカセット筐
体5の一方の開放側面に面して張設した状態のものとし
て構成されている。また、単体のテープカセットTC2
は、供給リール3と、巻取りリール4と、前記した両リ
ール3,4間に設けてあるガイド部材(ガイドポール
9,10)と、前記した両リール9,10間のガイド部
材(ガイドポール9,10)を介して供給リール,巻取
りリール3,4に巻回させる第2の磁気テープT2を、
カセット蓋12によって開閉されるカセット筐体6の一
方の開放側面に面して張設した状態のものとして構成さ
れている。
【0019】そして、前記した2個の単体のテープカセ
ットTC1,TC2は、それぞれのリールハブの開口部
側[図11の(b)参照]の面が対向して重なり合う状
態と、前記した各単体のテープカセットTC1,TC2
におけるリールハブの開口部側の面が同一平面上の異な
る位置を占める状態とに変化できるように、前記した2
個の単体のテープカセット間が蝶板部材13によって屈
曲自在に連結されることにより、複合テープカセットC
TCとして構成される。図1,図2,図5,図7等に
は、複合テープカセットTCTの構成要素として使用さ
れる2個の単体のテープカセットTC1,TC2の組み
合わせ姿態と、2個の単体のテープカセットTC1,T
C2を連結する蝶板部材13とを種々に異ならせて構成
した異なる実施態様の複合テープカセットCTCを図示
している。
【0020】複合テープカセットCTCの構成要素とし
て使用される前記した2個の単体のテープカセットTC
1,TC2は、それぞれの供給リールと巻取りリール間
に巻回させるべき各磁気テープT1,T2が、同一長さ
の磁気テープとされていても、あるいは互いに異なる長
さの磁気テープとされていてもよい。また、前記した2
個の単体のテープカセットTC1,TC2が、同一の大
きさのカセット筐体5,6を用いて構成されているもの
であっても、あるいは異なる大きさのカセット筐体5,
6を用いて構成されているものであってもよい。図11
の(a)は単体のテープカセットTC(TC1,TC
2)を上部カセットハーフ側から見た場合の斜視図であ
り、また、図11の(b)は単体のテープカセットTC
(TC1,TC2)を下部カセットハーフ側から見た場
合の平面図である。なお、図11の(b)中には、リー
ルハブ22,23と、リールハブ22,23用の開口部
20,21とが示されている。
【0021】さらに、複合テープカセットCTCの構成
要素として使用される前記した2個の単体のテープカセ
ットTC1,TC2は、同一の大きさのカセット筐体
5,6を用いて構成されているものであっても、例え
ば、図4中に例示されているように、一方の単体のテー
プカセット(TC2)として、それのカセット筐体6中
に、カセット筐体6よりも小型なカセット筐体6’中に
供給リール3と巻取りリール4と、磁気テープT2と、
ガイドポール9,10とを含んで構成させた小型なテー
プカセットを、着脱自在に装着できるような構成態様の
ものが使用されてもよい。
【0022】図1に示す複合テープカセットCTCは、
2個の単体のテープカセットTC1,TC2を、前記し
た各単体のテープカセットにおけるそれぞれのカセット
蓋11,12が設けられている側面に対向している側面
で対面させ、かつ、前記した単体のテープカセットTC
1のカセット筐体5のリールハブの開口部側の面5b
と、単体のテープカセットTC2のカセット筐体6のリ
ールハブの開口部側の面6bとが同一平面上にある状態
にして、前記したカセット筐体5のリールハブの開口部
側の面5bと、カセット筐体6のリールハブの開口部側
の面6bとを屈曲自在に蝶番部材13によって連結して
構成されている[図1の(a)参照]。
【0023】図1の(a)に示すように、2個の単体の
テープカセットTC1,TC2の各カセット筐体5,6
のリールハブの開口部側の面5b,6bを、屈曲自在な
蝶番部材13によって連結して構成されている複合カセ
ットCTCは、前記した屈曲自在な蝶番部材13によ
り、前記した2個の単体のテープカセットTC1,TC
2におけるリールハブの開口部側の面5b,6bが対向
して重なり合う状態に折曲げられると、携帯に便利な図
1の(b)に示すような状態にされる。図1に例示した
複合テープカセットCTCにおける蝶番部材13(後述
の図5及び図7に示す複合テープカセットCTCにおけ
る蝶番部材13でも同じ)としては、多数回の折曲げ動
作によっても切断するようなことがなく、また、屈曲動
作によって不都合な変形が生じることがないような高分
子材料の薄板(薄片)が用いられるのであり、例えばウ
レタンゴム、その他の合成ゴムの薄板(薄片)の一方の
面に接着層を設けた構成態様の蝶番部材13は好ましい
実施の態様である。
【0024】また図2は、2個の単体のテープカセット
TC1,TC2におけるそれぞれのカセット蓋11,1
2が設けられている側面に対向している側面の部分を先
頭にして挿入される構成部分13a,13bと、前記し
た構成部分13a,13bとを屈曲自在に連結する蝶番
13cとによって構成されている蝶番部材13を用い
て、2個の単体のテープカセットTC1,TC2を連結
して構成する複合テープカセットCTCを図示説明して
いる図である。図2に示す複合テープカセットCTCの
実施態様で用いられている蝶番部材13は、記述した図
1や後述されている図5及び図7などに示されている複
合テープカセットCTCで使用されている蝶番部材13
とは異なっている構成態様のものである。図2の(a)
は、2個の単体のテープカセットTC1,TC2を、蝶
番部材13を用いて連結させる以前の状態を示す分解図
であり、この分解図においては、蝶番部材13における
構成部分13bは、それの上方部分を破砕して図示する
ことにより、蝶番部材13における構成部分13a,1
3bの構成態様が明らかになるようにしてある。
【0025】図2の(b)は、2個の単体のテープカセ
ットTC1,TC2におけるそれぞれのカセット蓋1
1,12が設けられている前面に対向している背面の部
分を先頭にして図2の(a)中の矢印16,17の方に
移動させて、蝶番部材13における2つの構成部分13
a,13bにおける対応するものに挿入して装着するこ
とにより、複合テープカセットを構成させるべき2個の
単体のテープカセットTC1,TC2を、前記した各単
体のテープカセットにおけるそれぞれのカセット蓋1
1,12が設けられている前面に対向している背面で対
面させ、かつ、前記した単体のテープカセットTC1の
カセット筐体5のリールハブの開口部側の面5bと、単
体のテープカセットTC2のカセット筐体6のリールハ
ブの開口部側の面6bとが同一平面上にある状態にし
て、前記したカセット筐体5のリールハブの開口部側の
面5bと、カセット筐体6のリールハブの開口部側の面
6bとを屈曲自在に蝶番部材13によって連結して構成
される複合テープカセットCTCを示している。
【0026】蝶番部材13の2つの構成部分13a,1
3bに対して、それぞれ挿入されて装着される2個の単
体のテープカセットTC1,TC2は、前記した蝶番部
材13の2つの構成部分13a,13bにおけるそれぞ
れの天板の内側に取付けられているばね板によって押圧
されることにより、がたの無い状態で各蝶番部材13の
2つの構成部分13a,13b内に収納されるのであ
る。前記した蝶番部材13の2つの構成部分13a,1
3bの底板には、単体のテープカセットTC1,TC2
におけるリールハブの開口部と対応している部分に、記
録再生装置側に設けられているリール台を通過させるた
めの切欠きが設けられている。図2中に例示されている
単体のテープカセットTC1,TC2は、それぞれのカ
セット蓋11,12が設けられている前面に対向してい
る背面に、IDボードのコンタクト部24,25が設け
られている構成態様のものであるとされている。
【0027】図2の(b)に示すように2個の単体のテ
ープカセットTC1,TC2が、屈曲自在な蝶番部材1
3によって連結して構成された複合カセットCTCは、
前記した屈曲自在な蝶番部材13により、前記した2個
の単体のテープカセットTC1,TC2におけるリール
ハブの開口部側の面5b,6bが対向して重なり合う状
態に折曲げられて、携帯に便利な図2の(c)に示すよ
うな状態にされる。14,15はスペーサであり、この
スペーサ14,15は、単体のテープカセットTC1,
TC2に設けられているIDボードのコンタクト部2
4,25と対応して、記録再生装置側に設けられている
IDボードのコネクタを、複合テープカセットCTCを
構成している2個の単体のテープカセットTC1,TC
2の間に通過できるようにさせる。なお、前記したスペ
ーサ14,15としては、接着布(マジックテープ…登
録商標)が用いられてもよい。
【0028】図3は、図1及び図2について既述したよ
うな構成態様を有する複合テープカセットCTCが磁気
記録再生装置に装着されて、記録再生動作が行なわれる
場合の説明図であり、図3中に示されている複合テープ
カセットCTCを構成している単体のテープカセットT
C1において、供給リール1と巻取りリール2との間に
設けてあるガイドポール7,8間を結ぶ2点鎖線は、テ
ープカセットTC1の不使用時、すなわち、複合テープ
カセットCTCが記録再生装置に装着されていない状態
における磁気テープT1の経路を示している。また、図
3中に示されている複合テープカセットCTCを構成し
ている単体のテープカセットTC2において、供給リー
ル3と巻取りリール4との間に設けてあるガイドポール
9,10間を結ぶ2点鎖線は、テープカセットTC2の
不使用時、すなわち、複合テープカセットCTCが記録
再生装置に装着されていない状態における磁気テープT
2の経路を示している。
【0029】図3中に示されている磁気記録再生装置
は、磁気記録再生装置のシャシーに、所定の対向配置態
様で取付けてある第1,第2の記録再生機構部RPM
1,RPM2を備えて構成されている。磁気記録再生装
置に対して複合テープカセットCTCを装着するために
用いられるカセットハウジング18は、それに、2個の
単体のテープカセットTC1,TC2のカセット蓋1
1,12が両側に設けられている複合テープカセットC
TCが装着された後に、図3中の矢印X方向、あるいは
図3中の矢印Yに示す方向に変位されて、複合テープカ
セットCTCの構成に用いられている2個の単体のテー
プカセットTC1,TC2内に個別に収納されている第
1の磁気テープT1と、第2の磁気テープT2とが、そ
れぞれのローディング開始位置に設定されるようにす
る。
【0030】そして、カセットハウジング18に装着さ
れた複合テープカセットCTCにおける各単体のテープ
カセットTC1,TC2内に個別に収納されている第1
の磁気テープT1と、第2の磁気テープT2とにおける
第1の磁気テープT1は、図示されていないローディン
グ機構によるテープローディング動作によって、磁気記
録再生装置における第1の記録再生機構部RPM1に対
して所定の態様でローデングされ、また、前記した第2
の磁気テープT2は、図示されていないローディング機
構によるテープローディング動作によって、磁気記録再
生装置における第2の記録再生機構部RPM2に対して
所定の態様でローデングされる。図3中には、前記した
ローディング動作が完了した後の磁気テープの走行経路
を実線によって示してある。
【0031】前記したローディング動作時における磁気
記録再生装置の第1,第2の記録再生機構部RPM1,
RPM2の動作の制御は、図9中に示されている制御部
29によって行なわれる。図9は図3に示す記録再生装
置(後述の図6及び図8の記録再生装置も同じ)の各部
の動作制御を行なう部分の概略構成を示すブロック図で
あり、26は記録再生装置において記録再生の対象にさ
れるデータの入力端子、27は記録再生装置からの出力
データの出力端子である。また28は記録再生装置の各
種の動作態様を設定するための入力装置を備えて構成さ
れている操作部から供給される制御入力、及びその他の
制御入力の供給端子である。29は例えばマイクロプロ
セッサ、リードオンリーメモリ、ランダムアクセスメモ
リ等を含んで構成されている記録再生装置の制御部(及
び信号処理部)であり、また30は外部バッファメモリ
であって、前記の制御部(及び信号処理部)29は記録
再生装置全体の制御動作と、入出力信号処理動作とを行
なう。
【0032】すなわち、磁気記録再生装置の記録再生動
作の開始に先立って、図3の(b)に示す複合テープカ
セットCTCが、図3中の矢印X方向にカセットハウジ
ング18内に挿入されて、図示していないセンサによっ
て、カセットハウジング18内に複合テープカセットC
TCが挿入されたことが検知されると、前記のセンサの
出力信号によって制御部29では、図示していないロー
ディングモータに動作電力を供給して、まず、前記した
テープカセットTCが装着された状態のカセットハウジ
ング18に対する昇降機構による下降(図3中の矢印Y
方向への変位)を開始させる。
【0033】前記したカセットハウジング18の下降動
作の途中に、複合テープカセットCTCを構成している
各単体のテープカセットTC1,TC2のカセット蓋1
1とカセット蓋12とが図3の(c)に示されているよ
うに開放される。前記したテープカセットのカセット蓋
11とカセット蓋12との開放機構としては、テープカ
セットのカセット蓋の開放機構における周知構成のもの
から任意に選択して採用できる。カセットハウジング1
8の下降動作が終了する時点において、複合テープカセ
ットCTCにおける各単体のテープカセットTC1,T
C2内に個別に設けられている各リール1〜4に対する
ブレーキが解除されており、磁気記録再生装置における
第1,第2の記録再生機構部RPM1,RPM2とに、
それぞれ個別に設けられている供給リール台と、巻取り
リール台とは、前記した複合テープカセットCTCにお
ける各単体のテープカセットTC1,TC2内に設けら
れている各リール1〜4の内の個別に対応している特定
なリールが機械的に結合された状態にされる。
【0034】前記した状態において、複合テープカセッ
トCTCにおける単体のテープカセットTC1のカセッ
ト筐体5の磁気テープT1側のローディングガイドの挿
入口には、第1の記録再生機構部RPM1におけるロー
ディング機構のローディングポールに設けられているガ
イドローラや傾斜ポールが挿入されており、また、複合
テープカセットCTCにおける単体のテープカセットT
C2のカセット筐体6の磁気テープT2側のローディン
グガイドの挿入口には、第2の記録再生機構部RPM2
におけるローディング機構のローディングポールに設け
られているガイドローラや傾斜ポールが挿入されてい
る。次いで、前記した単体のテープカセットTC1の磁
気テープT1には、第1の記録再生機構部RPM1に設
けられているテープローディング機構の動作によりロー
ディング動作が行なわれ、また、単体のテープカセット
TC2の磁気テープT2には、第2の記録再生機構部R
PM2に設けられているテープローディング機構の動作
によりローディング動作が行なわれる。
【0035】前記のようなローディング動作の完了後
に、磁気記録再生装置における第1,第2の記録再生機
構部RPM1,RPM2は、図示されていない操作部に
入力された動作モードの情報に従って制御動作を行なう
制御部29の制御の下に、記録動作、再生動作等の所定
の動作を行なう。前記した複合テープカセットCTC
を、磁気記録再生装置から離脱させる動作は、前記した
磁気記録再生装置に対して複合テープカセットCTCを
装着させる場合の動作の逆の動作によって行なわれるの
であり、複合テープカセットCTCのアンローディング
動作は、既述したローディング動作の記述より容易に理
解できるとこるであるから、ここでの詳細な記述は省略
する。
【0036】さて、制御部(及び信号処理部)29にお
ける入出力信号処理動作は、記録動作時には、記録対象
にされている情報信号を、記録動作に適した記録信号に
変換して記録再生回路に供給したり、再生動作時には磁
気テープから再生された再生信号を、もとの情報信号に
逆変換するなどの信号処理動作を行なう。また、記録再
生装置がデジタルVTRの場合における前記の制御部及
び信号処理部29の入出力信号処理動作では、AD変
換、DCTブロックの形成、DCT演算処理、量子化及
び可変長符号化、誤り訂正符号の付加、及び波形等化信
号処理、誤り訂正、可変長復号、逆DCT演算処理、そ
の他の必要なデジタル信号処理を行なう。
【0037】磁気テープ走行系におけるトラッキング制
御動作は、例えば、磁気テープに記録したトラッキング
制御用の信号を用いて行なう、あるいはトラッキング制
御用の専用の固定コントロールヘッドを用いて行なう、
その他の、周知の多くの技術手段の内から適当に選択し
て用いればよい。ドラムの回転制御は、制御部(及び信
号処理部)29から供給される制御データに基づいて、
周知のように回転ドラムDu1,Du2の回転数及び回
転位相を制御することによって行われる。
【0038】磁気記録再生装置における第1,第2の記
録再生機構部RPM1,RPM2における磁気テープの
走行状態の制御は、前記した第1,第2の記録再生機構
部RPM1,RPM2に個別に設けられるテープ走行制
御回路によって行なわれる。テープ走行制御回路は、記
録動作時には、磁気テープT1,T2が所定のテープ走
行速度で走行する状態となるようにキャプスタン制御を
行ない、また、再生動作時には、例えば磁気テープに記
録されているトラッキング情報に基づいてキャプスタン
制御を行なって、回転磁気ヘッドが磁気テープの記録跡
を追跡できるようなテープ走行速度で磁気テープを走行
させるようにする。
【0039】複合テープカセットCTCを構成している
同一の大きさのカセット筐体5,6を用いて構成されて
いる2個の単体のテープカセットTC1,TC2の内の
一方の単体のテープカセット(TC2)として、それの
カセット筐体6中にカセット筐体6よりも小型なカセッ
ト筐体6’中に供給リール3と巻取りリール4と、磁気
テープT2と、ガイドポール9,10とを含んで構成さ
せた小型なテープカセットを、着脱自在に装着できるよ
うな構成態様のものが使用されている複合テープカセッ
トCTCを用いて記録再生動作を行なうように構成され
ている図4の磁気記録再生装置における記録再生動作
も、図3について既述した磁気記録再生装置における記
録再生動作と同じである。
【0040】次に、図5に示す複合テープカセットCT
Cは、2個の単体のテープカセットTC1,TC2を、
前記した各単体のテープカセットにおけるそれぞれのカ
セット蓋11,12が設けられている前面が同一側に並
び、かつ、前記した単体のテープカセットTC1のカセ
ット筐体5のリールハブの開口部側の面5bと、単体の
テープカセットTC2のカセット筐体6のリールハブの
開口部側の面6bとが同一平面上にある状態にして、前
記したカセット筐体5の短辺側の側端部とカセット筐体
6の短辺側の側端部とを屈曲自在に蝶番部材13によっ
て連結して構成されている。それで、図5の(a)に示
すように、2個の単体のテープカセットTC1,TC2
の各カセット筐体5,6における各側端部が、屈曲自在
な蝶番部材13によって連結して構成されている複合カ
セットCTCは、前記した屈曲自在な蝶番部材13によ
り、前記した2個の単体のテープカセットTC1,TC
2におけるリールハブの開口部側の面5b,6bが対向
して重なり合う状態に折曲げられると、携帯に便利な図
5の(b)に示すような状態、すなわち、2個の単体の
テープカセットTC1,TC2における一方のものの供
給リールと他方のものの巻き取りリールとが対向して重
なり合う状態に折曲げられた状態にされる。
【0041】図6は、図5について既述したような構成
態様を有する複合テープカセットCTCが磁気記録再生
装置に装着されて、記録再生動作が行なわれる場合の説
明図であり、図6中に示されている複合テープカセット
CTCを構成している単体のテープカセットTC1にお
いて、供給リール1と巻取りリール2との間に設けてあ
るガイドポール7,8間を結ぶ2点鎖線は、テープカセ
ットTC1の不使用時、すなわち、複合テープカセット
CTCが記録再生装置に装着されていない状態における
磁気テープT1の経路を示している。また、図6中に示
されている複合テープカセットCTCを構成している単
体のテープカセットTC2において、供給リール3と巻
取りリール4との間に設けてあるガイドポール9,10
間を結ぶ2点鎖線は、テープカセットTC2の不使用
時、すなわち、複合テープカセットCTCが記録再生装
置に装着されていない状態における磁気テープT2の経
路を示している。
【0042】図6中に示されている磁気記録再生装置
は、磁気記録再生装置のシャシーに、所定の対向配置態
様で取付けてある第1,第2の記録再生機構部RPM
1,RPM2を備えて構成されている。磁気記録再生装
置に対して複合テープカセットCTCを装着するために
用いられるカセットハウジング18は、それに、2個の
単体のテープカセットTC1,TC2のカセット蓋1
1,12が片側に設けられている複合テープカセットC
TCが装着された後に、複合テープカセットCTCの構
成に用いられている2個の単体のテープカセットTC
1,TC2内に個別に収納されている磁気テープT1
と、磁気テープT2とが、それぞれのローディング開始
位置に設定されるようにする。
【0043】そして、カセットハウジング18に装着さ
れた複合テープカセットCTCにおける各単体のテープ
カセットTC1,TC2内に個別に収納されている磁気
テープT1は、図示されていないローディング機構によ
るテープローディング動作によって、磁気記録再生装置
における第1の記録再生機構部RPM1に対して所定の
態様でローデングされ、また、前記した磁気テープT2
は、図示されていないローディング機構によるテープロ
ーディング動作によって、磁気記録再生装置における第
2の記録再生機構部RPM2に対して所定の態様でロー
デングされる。図6中には、前記したローディング動作
が完了した後の磁気テープの走行経路を実線によって示
してある。
【0044】前記したローディング動作時における磁気
記録再生装置の第1,第2の記録再生機構部RPM1,
RPM2の動作の制御は、図9中に示されている制御部
29によって行なわれるが、その具体的な内容は図3を
参照して既述した磁気記録再生装置の場合と同様である
ので、ここでの詳細な説明は省略する。磁気記録再生装
置の記録再生動作の開始に先立って、図6に示す複合テ
ープカセットCTCがカセットハウジング18内に挿入
されて、図示していないセンサによって、カセットハウ
ジング18内に複合テープカセットCTCが挿入された
ことが検知されると、前記のセンサの出力信号によって
制御部29では、図示していないローディングモータに
動作電力を供給して、まず、前記したテープカセットT
Cが装着された状態のカセットハウジング18に対する
昇降機構による下降を開始させる。
【0045】前記したカセットハウジング18の下降動
作の途中に、複合テープカセットCTCを構成している
各単体のテープカセットTC1,TC2のカセット蓋1
1とカセット蓋12とが開放される。カセットハウジン
グ18の下降動作が終了する時点において、複合テープ
カセットCTCにおける各単体のテープカセットTC
1,TC2内に個別に設けられている各リール1〜4に
対するブレーキが解除されていて、磁気記録再生装置に
おける第1,第2の記録再生機構部RPM1,RPM2
とに、それぞれ個別に設けられている供給リール台と、
巻取りリール台とは、前記した複合テープカセットCT
Cにおける各単体のテープカセットTC1,TC2内に
設けられている各リール1〜4の内の個別に対応してい
る特定なリールが機械的に結合された状態にされる。
【0046】前記した状態において、複合テープカセッ
トCTCにおける単体のテープカセットTC1のカセッ
ト筐体5の磁気テープT1側のローディングガイドの挿
入口には、第1の記録再生機構部RPM1におけるロー
ディング機構のローディングポールに設けられているガ
イドローラや傾斜ポールが挿入されており、また、複合
テープカセットCTCにおける単体のテープカセットT
C2のカセット筐体6の磁気テープT2側のローディン
グガイドの挿入口には、第2の記録再生機構部RPM2
におけるローディング機構のローディングポールに設け
られているガイドローラや傾斜ポールが挿入されてい
る。
【0047】次いで、前記した単体のテープカセットT
C1の磁気テープT1には、第1の記録再生機構部RP
M1に設けられているテープローディング機構の動作に
よりローディング動作が行なわれ、また、単体のテープ
カセットTC2の磁気テープT2には、第2の記録再生
機構部RPM2に設けられているテープローディング機
構の動作によりローディング動作が行なわれる。前記の
ようなローディング動作の完了後に、磁気記録再生装置
における第1,第2の記録再生機構部RPM1,RPM
2は、図示されていない操作部に入力された動作モード
の情報に従って制御動作を行なう制御部29の制御の下
に、記録動作、再生動作等の所定の動作を行なう。
【0048】前記した複合テープカセットCTCを、磁
気記録再生装置から離脱させる動作は、前記した磁気記
録再生装置に対して複合テープカセットCTCを装着さ
せる場合の動作の逆の動作によって行なわれるが、ここ
での詳細な記述は省略する。また、制御部(及び信号処
理部)29における入出力信号処理動作や、磁気テープ
走行系におけるトラッキング制御動作、ドラムの回転制
御動作なども、図3を参照して既述した磁気記録再生装
置の場合と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略
する。
【0049】次に、図7に示す複合テープカセットCT
Cは、2個の単体のテープカセットTC1,TC2を、
前記した各単体のテープカセットにおけるそれぞれのカ
セット蓋11,12が設けられている前面が反対側とさ
れ、かつ、前記した単体のテープカセットTC1のカセ
ット筐体5のリールハブの開口部側の面5bと、単体の
テープカセットTC2のカセット筐体6のリールハブの
開口部側の面6bとが同一平面上にある状態にして、前
記したカセット筐体5の短辺側の側端部と、カセット筐
体6の短辺側の側端部とを屈曲自在に蝶番部材13によ
って連結して構成されている。
【0050】図7の(a)に示すように、2個の単体の
テープカセットTC1,TC2の各カセット筐体5,6
におけるカセット筐体5の短辺側の側端部と、カセット
筐体6の短辺側の側端部とを屈曲自在に蝶番部材13に
よって連結して構成されている複合カセットCTCは、
前記した屈曲自在な蝶番部材13により、前記した2個
の単体のテープカセットTC1,TC2におけるリール
ハブの開口部側の面5b,6bが対向して重なり合う状
態に折曲げられると、携帯に便利な図7の(b)に示す
ような状態、すなわち、2個の単体のテープカセットT
C1,TC2における一方のものの供給リールと他方の
ものの巻き取りリールとが対向して重なり合う状態に折
曲げられた状態にされる。
【0051】図8は、図7について既述したような構成
態様を有する複合テープカセットCTCが磁気記録再生
装置に装着されて、記録再生動作が行なわれる場合の説
明図であり、図8中に示されている複合テープカセット
CTCを構成している単体のテープカセットTC1にお
いて、供給リール1と巻取りリール2との間に設けてあ
るガイドポール7,8間を結ぶ2点鎖線は、テープカセ
ットTC1の不使用時、すなわち、複合テープカセット
CTCが記録再生装置に装着されていない状態における
磁気テープT1の経路を示している。また、図8中に示
されている複合テープカセットCTCを構成している単
体のテープカセットTC2において、供給リール3と巻
取りリール4との間に設けてあるガイドポール9,10
間を結ぶ2点鎖線は、テープカセットTC2の不使用
時、すなわち、複合テープカセットCTCが記録再生装
置に装着されていない状態における磁気テープT2の経
路を示している。
【0052】図8中に示されている磁気記録再生装置
は、磁気記録再生装置のシャシーに、所定の対向配置態
様で取付けてある第1,第2の記録再生機構部RPM
1,RPM2を備えて構成されている。磁気記録再生装
置に対して複合テープカセットCTCを装着するために
用いられるカセットハウジング18に、2個の単体のテ
ープカセットTC1,TC2のカセット蓋11,12が
互いに反対側に設けられている複合テープカセットCT
Cが装着された後に、複合テープカセットCTCの構成
に用いられている2個の単体のテープカセットTC1,
TC2内に個別に収納されている磁気テープT1と、磁
気テープT2とが、それぞれのローディング開始位置に
設定されるようにする。
【0053】そして、カセットハウジング18に装着さ
れた複合テープカセットCTCにおける各単体のテープ
カセットTC1,TC2内に個別に収納されている磁気
テープT1は、図示されていないローディング機構によ
るテープローディング動作によって、磁気記録再生装置
における第1の記録再生機構部RPM1に対して所定の
態様でローデングされ、また、前記した磁気テープT2
は、図示されていないローディング機構によるテープロ
ーディング動作によって、磁気記録再生装置における第
2の記録再生機構部RPM2に対して所定の態様でロー
デングされる。図8中には、前記したローディング動作
が完了した後の磁気テープの走行経路を実線によって示
してある。
【0054】前記したローディング動作時における磁気
記録再生装置の第1,第2の記録再生機構部RPM1,
RPM2の動作の制御は、図9中に示されている制御部
29によって行なわれるが、その具体的な内容は図3を
参照して既述した磁気記録再生装置の場合と同様である
ので、ここでの詳細な説明は省略する。磁気記録再生装
置の記録再生動作の開始に先立って、図8に示す複合テ
ープカセットCTCがカセットハウジング18内に挿入
されて、図示していないセンサによって、カセットハウ
ジング18内に複合テープカセットCTCが挿入された
ことが検知されると、前記のセンサの出力信号によって
制御部29では、図示していないローディングモータに
動作電力を供給して、まず、前記したテープカセットT
Cが装着された状態のカセットハウジング18に対する
昇降機構による下降を開始させる。
【0055】前記したカセットハウジング18の下降動
作の途中に、複合テープカセットCTCを構成している
各単体のテープカセットTC1,TC2のカセット蓋1
1とカセット蓋12とが開放される。カセットハウジン
グ18の下降動作が終了する時点において、複合テープ
カセットCTCにおける各単体のテープカセットTC
1,TC2内に個別に設けられている各リール1〜4に
対するブレーキが解除されていて、磁気記録再生装置に
おける第1,第2の記録再生機構部RPM1,RPM2
とに、それぞれ個別に設けられている供給リール台と、
巻取りリール台とは、前記した複合テープカセットCT
Cにおける各単体のテープカセットTC1,TC2内に
設けられている各リール1〜4の内の個別に対応してい
る特定なリールが機械的に結合された状態にされる。
【0056】前記した状態において、複合テープカセッ
トCTCにおける単体のテープカセットTC1のカセッ
ト筐体5の磁気テープT1側のローディングガイドの挿
入口には、第1の記録再生機構部RPM1におけるロー
ディング機構のローディングポールに設けられているガ
イドローラや傾斜ポールが挿入されており、また、複合
テープカセットCTCにおける単体のテープカセットT
C2のカセット筐体6の磁気テープT2側のローディン
グガイドの挿入口には、第2の記録再生機構部RPM2
におけるローディング機構のローディングポールに設け
られているガイドローラや傾斜ポールが挿入されてい
る。
【0057】次いで、前記した単体のテープカセットT
C1の磁気テープT1には、第1の記録再生機構部RP
M1に設けられているテープローディング機構の動作に
よりローディング動作が行なわれ、また、単体のテープ
カセットTC2の磁気テープT2には、第2の記録再生
機構部RPM2に設けられているテープローディング機
構の動作によりローディング動作が行なわれる。前記の
ようなローディング動作の完了後に、磁気記録再生装置
における第1,第2の記録再生機構部RPM1,RPM
2は、図示されていない操作部に入力された動作モード
の情報に従って制御動作を行なう制御部29の制御の下
に、記録動作、再生動作等の所定の動作を行なう。
【0058】前記した複合テープカセットCTCを、磁
気記録再生装置から離脱させる動作は、前記した磁気記
録再生装置に対して複合テープカセットCTCを装着さ
せる場合の動作の逆の動作によって行なわれるが、ここ
での詳細な記述は省略する。また、制御部(及び信号処
理部)29における入出力信号処理動作や、磁気テープ
走行系におけるトラッキング制御動作、ドラムの回転制
御動作なども、図3を参照して既述した磁気記録再生装
置の場合と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略
する。
【0059】さて、カセットハウジング18に装着され
る複合テープカセットCTCが、既述のように2個の単
体のテープカセットTC1,TC2に収納されている磁
気テープT1,T2を備えているものである場合には、
例えば前記した磁気テープT1には、図10の(a)に
例示してあるように、複数の番組情報を順次に記録し、
また、磁気テープT2の記録領域の先頭部には、図10
の(b)に例示しているように管理データ(例えば、テ
ープ全体の管理データ、各磁気テープT1,T2におけ
る各番組情報毎の記録領域の始端のアドレス、各番組情
報のタイトル、記録日時、その他)を記録させておい
て、磁気テープに記録されている複数の番組情報の各1
つのものを再生する度毎に、前記した磁気テープT2の
先頭部分に記録されている管理データを読出して利用す
るようにしたり、あるいは、記録再生装置の動作の開始
時に、磁気テープT2に記録されている管理データを再
生して、それを記録再生装置における制御部及び信号処
理部29のメモリに格納し、それ以後の記録再生装置の
動作に際して、前記の管理データを使用したすることが
できる。後者のやり方によれば、前者よりも、検索の時
間を短縮することができる。なお、前記した磁気テープ
T2における管理データの記録領域に後続して、順次の
番組情報における開始部分を、順次に記録させておく。
【0060】図10の例において、磁気テープT1が6
時間(360分)にわたって連続記録ができるテープ長
を有するものであるとすると、前記の磁気テープT1に
は、1時間の番組情報を順次に6番組分だけ記録するこ
とができる。そして、記録再生装置が、120倍速の早
送り(巻戻し)が可能であるとすると、前記した磁気テ
ープT1の全体は、約3分間で巻戻すことができる。そ
こで、図10の(b)に例示してあるように、磁気テー
プT1に記録させる前記した6つの番組情報におけるそ
れぞれの開始部分の3分間ずつの情報を、磁気テープT
2における管理データの記録領域に後続させて順次に記
録しておき、磁気テープT1には、前記のように磁気テ
ープT2に記録させる各番組の開始部分の3分間の部分
を除く、それぞれ57分間の番組情報の6番組分(合計
342分)を順次に記録させる。
【0061】前記した設例においては、6個の1時間番
組情報は、記録時間が342分間であるようなテープ長
の磁気テープT1と、記録時間が18分間であるような
テープ長の磁気テープT2とを用いて記録できることに
なる。そして、前記した記録時間(ノーマル再生時間と
同じ)が18分間の磁気テープT2は、例えば、それに
2分間の管理データの記録時間も合わせた20分間の記
録時間と対応するテープ長を有していたとしても、前記
した20分間の記録領域の全体を120倍速で巻戻した
ときの所要時間は約10秒間となる。すなわち、前記の
設例のように360分間の記録が行なわれた磁気テープ
T1だけの場合には、磁気テープの走行速度として12
0倍速の早送り(巻戻し)が可能であるとしても、前記
の磁気テープT1中に記録されている任意の番組情報に
対するアクセス時間としては、約3分間以上の時間が必
要とされることを見込んでおかなければならない。
【0062】しかし、既述のように各番組情報のそれぞ
れの開始部分について、磁気テープT1の全体の巻戻し
時間と対応する例えば3分間ずつの番組情報を、磁気テ
ープT2における管理データの記録領域に後続させて順
次に記録させておいて、どの番組情報の再生が希望され
ても、まず、磁気テープT2から3分間にわたって番組
情報の再生動作を行ない、前記の3分の時間中に磁気テ
ープT1中における再生希望の番組情報を検索し、前記
の再生希望の番組情報について再生動作開始の待機状態
にして、磁気テープT2から再生されていた番組情報の
開始部分に引続いて、磁気テープT1から再生される番
組情報を円滑に切換えて再生させるようにしたことによ
り、任意の番組情報へのアクセス時間を10秒間とする
ことができる。
【0063】前記のように、磁気テープT2から再生さ
れた番組情報の開始部分に引続いて、磁気テープT1か
ら再生される番組情報を円滑に切換えて再生させるよう
にするのには、例えば磁気テープT1,T2における順
次の番組情報の記録領域の境界の部分に情報識別信号
(情報識別信号は、例えば同じ番組情報について、磁気
テープT2からの再生信号と磁気テープT1からの再生
信号とにおける切換え部分には、同じアドレスを付して
おく)を記録しておき、磁気テープT2からの再生信号
と磁気テープT1からの再生信号との切換え再生が、前
記した各磁気テープから情報識別信号が再生される位置
で行われるようにすればよい。
【0064】また、磁気テープT2から再生された番組
情報の開始部分に引続いて、磁気テープT1から再生さ
れる番組情報を円滑に切換えるのに、磁気テープT2か
ら再生される番組情報の開始部分の終りの部分を、磁気
テープT1から再生させる番組情報の最初の部分にも記
録させておき、磁気テープT2と磁気テープT1との両
者から同一の番組情報における同一の内容の再生信号が
得られる期間に、磁気テープT2と磁気テープT1との
双方を走行させて、前記の両者の切換え動作が行なわれ
るようにしてもよい。
【0065】次に、前記した磁気テープT1と磁気テー
プT2とに対する記録動作が、切り目の無い状態で順次
交互に繰返し行なわれるようにすることにより、前記し
た磁気テープT1と磁気テープT2とが、全体としてエ
ンドレステープと同様な状態で使用されることになる。
すなわち、前記した磁気テープT1と磁気テープT2と
の2つの磁気テープにおけるいずれか一方の磁気テープ
について記録動作が行なわれている状態において、他方
の磁気テープを巻戻し動作によって巻始め端にまで巻戻
し、その磁気テープを巻始めの位置から記録動作を開始
できるように待機状態とさせておき、前記した一方の磁
気テープの終端まで記録動作が行なわれた時点に、その
磁気テープに対する記録動作を中止させるとともに、待
機中の前記した他方の磁気テープに対する記録動作を開
始させる、というような記録動作を、磁気テープT1と
磁気テープT2とに対して順次交互に繰返すことによっ
て、磁気テープT1と磁気テープT2とは、全体として
エンドレステープと同様な状態で使用できるのである。
【0066】前記した磁気テープT1と磁気テープT2
とに対する記録動作の順次交互の繰返し動作は、例えば
磁気テープT1と磁気テープT2とのそれぞれの端部付
近に記録させておいた情報識別信号(例えばアドレス)
を用いて、記録再生装置における制御部及び信号処理部
29によって行なわれる。前記のように複合テープカセ
ットCTCに収納されている磁気テープT1と磁気テー
プT2とをエンドレステープと同様な状態で使用した場
合の記録再生装置は、例えば監視装置用の記録装置とし
て好適である他、店頭でのデモンストレーション用の記
録済み記録媒体の再生装置として有効に使用できる。ま
た、本発明の磁気記録再生装置では、複合テープカセッ
トCTCにおける2本の磁気テープの一方のものの記録
内容を他方の磁気テープにダビングすることが容易であ
ることはいうまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の複合テープカセット及び磁気記録再
生装置は、安価に大きな記憶容量が得られてもアクセス
が遅いという欠点を有する磁気テープを2本用いて、結
果的にアクセスが早い状態で記録再生できるように、例
えば、2本の磁気テープの内の一方の磁気テープに管理
情報を記録して、その情報をアクセス用に効率的に利用
したり、複合テープカセットに収納されている他方の磁
気テープの全体を巻戻すに必要な時間と対応する時間長
ずつの番組情報を、前記した一方の磁気テープにおける
管理データの記録領域に後続させて順次に記録させてお
き、どの番組情報の再生が希望されても、まず、前記し
た一方の磁気テープから各番組情報の再生動作を行な
い、前記の一方の磁気テープから各番組情報の再生動作
が行なわれている時間中に、前記した他方の磁気テープ
中における再生希望の番組情報を検索し、前記の再生希
望の番組情報について再生動作開始の待機状態にして、
前記した一方の磁気テープから再生されていた番組情報
の開始部分に引続いて、前記した他方の磁気テープから
再生される番組情報を円滑に切換えて再生させること
で、任意の番組情報へのアクセス時間を短縮させること
ができるようにする際のように、2本の磁気テープに記
録される情報内容の間に密接な関連があるような場合
に、その2本の磁気テープを散逸させないで良好に保管
できるように、複合テープカセットとして構成して形態
が大型になっても、それを折曲げ自在として携帯が便利
なようにしたことにより、保管,携帯が容易となり、ま
た、複合テープカセットに収納されている2本の磁気テ
ープにおけるいずれか一方の磁気テープについて記録動
作が行なわれている状態において、他方の磁気テープを
巻戻し動作によって巻始め端にまで巻戻し、その磁気テ
ープを巻始めの位置から記録動作を開始できるように待
機状態とさせておき、前記した一方の磁気テープの終端
まで記録動作が行なわれた時点に、その磁気テープに対
する記録動作を中止させるとともに、待機中の前記した
他方の磁気テープに対する記録動作を開始させる、とい
うような記録動作を、磁気テープと磁気テープとに対し
て順次交互に繰返すことにより、磁気テープと磁気テー
プとの全体をエンドレステープと同様な状態で使用する
ことにより、監視装置等に有効に応用できる他、大容量
のメモリ装置としても有効に使用できるし、また、複合
テープカセットに収納されている2本の磁気テープ間で
のダビング動作、あるいはカセットハウジングに装着さ
れた2個のテープカセットに収納されている2本の磁気
テープ間でのダビング動作も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合テープカセットの斜視図である。
【図2】複合テープカセットの斜視図である。
【図3】複合テープカセットの記録再生動作を行なって
いる状態の記録再生装置の平面図である。
【図4】複合テープカセットの記録再生動作を行なって
いる状態の記録再生装置の平面図である。
【図5】複合テープカセットの斜視図である。
【図6】複合テープカセットの記録再生動作を行なって
いる状態の記録再生装置の平面図である。
【図7】複合テープカセットの斜視図である。
【図8】複合テープカセットの記録再生動作を行なって
いる状態の記録再生装置の平面図である。
【図9】本発明の磁気記録再生装置の一部の概略構成を
示すブロック図である。
【図10】複数の番組情報の記録態様を示す図である。
【図11】単体のテープカセットの一例のものの斜視図
と平面図である。
【符号の説明】
TC1,TC2…単体のテープカセット、CTC…複合
テープカセット、T1,T2…磁気テープ(テープ状記
録媒体)、Du1,Du2…回転ドラム、1,3…供給
リール、2,4…巻取りリール、5,6…単体のテープ
カセットの筐体、6〜10…ガイド部材、11,12…
カセット蓋、13…蝶番部材、18…カセットハウジン
グ、26…入力端子、27…出力端子、28…外部制御
信号、29…記録再生装置の制御部及び信号処理部、3
0…外部バッファメモリ、RPM1,RPM2…磁気記
録再生機構部、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給リール台と結合できるリールハブを
    備えている供給リールと、巻取りリール台と結合できる
    リールハブを備えている巻取りリールとの間に、ガイド
    部材を介して張設される磁気テープにおける磁性膜に面
    する部分に、開閉自在なカセット蓋を設けてあるカセッ
    ト筐体を使用してそれぞれ個別に構成されている2個の
    単体のテープカセットが屈曲自在な状態に連結して構成
    される複合テープカセットであって、前記した2個の単
    体のテープカセットにおけるリールハブの開口部側の面
    が対向して重なり合う状態と、前記した2個の単体のテ
    ープカセットにおけるリールハブの開口部側の面が対向
    しない状態で同一平面上の異なる位置を占める状態とに
    変化できるように、前記した2個の単体のテープカセッ
    ト間を蝶板部材で連結してなる複合テープカセット。
  2. 【請求項2】 供給リール台と結合できるリールハブを
    備えている供給リールと、巻取りリール台と結合できる
    リールハブを備えている巻取りリールとの間に、ガイド
    部材を介して張設される磁気テープにおける磁性膜に面
    する部分に、開閉自在なカセット蓋を設けてあるカセッ
    ト筐体を使用してそれぞれ個別に構成されている2個の
    単体のテープカセットにおけるリールハブの開口部側の
    面が対向して重なり合う状態と、前記した2個の単体の
    テープカセットにおけるリールハブの開口部側の面が対
    向しない状態で同一平面上の異なる位置を占める状態と
    に変化できるように、前記した2個の単体のテープカセ
    ットが屈曲自在な状態に連結して構成される複合テープ
    カセットであって、前記した2個の単体のテープカセッ
    トにおけるリールハブの開口部側の面が対向しない状態
    で同一平面上の異なる位置を占める状態にされた場合
    に、前記した2個の単体のテープカセットにおけるカセ
    ット蓋が同一側に並ぶ状態となるようにして、前記した
    2個の単体のテープカセット間を屈曲自在に蝶板部材で
    連結してなる複合テープカセット。
  3. 【請求項3】 供給リール台と結合できるリールハブを
    備えている供給リールと、巻取りリール台と結合できる
    リールハブを備えている巻取りリールとの間に、ガイド
    部材を介して張設される磁気テープにおける磁性膜に面
    する部分に、開閉自在なカセット蓋を設けてあるカセッ
    ト筐体を使用してそれぞれ個別に構成されている2個の
    単体のテープカセットにおけるリールハブの開口部側の
    面が対向して重なり合う状態と、前記した2個の単体の
    テープカセットにおけるリールハブの開口部側の面が対
    向しない状態で同一平面上の異なる位置を占める状態と
    に変化できるように、前記した2個の単体のテープカセ
    ット間を蝶板部材で屈曲自在に連結してなる複合テープ
    カセットであって、前記した2個の単体のテープカセッ
    トにおける各リールハブの開口部側の面が対向しない状
    態で同一平面上の異なる位置を占める状態にされた場合
    に、前記した2個の単体のテープカセットにおける各リ
    ールのリールハブが直列的な配置態様で、かつ、前記し
    た2個の単体のテープカセットにおけるカセット蓋が同
    一側に並ばない状態となるようにして、前記した2個の
    単体のテープカセット間を屈曲自在に蝶板部材で連結し
    てなる複合テープカセット。
  4. 【請求項4】 供給リール台と結合できるリールハブを
    備えている供給リールと、巻取りリール台と結合できる
    リールハブを備えている巻取りリールとの間に、ガイド
    部材を介して張設される磁気テープにおける磁性膜に面
    する部分に、開閉自在なカセット蓋を設けてあるカセッ
    ト筐体を使用してそれぞれ個別に構成されている2個の
    単体のテープカセットを、前記した2個の単体のテープ
    カセットにおけるリールハブの開口部側の面が対向して
    重なり合う状態と、前記した2個の単体のテープカセッ
    トにおけるリールハブの開口部側の面が対向しない状態
    で同一平面上の異なる位置を占める状態とに変化できる
    ように、前記した2個の単体のテープカセットを屈曲自
    在に蝶板部材で連結してなる複合テープカセットが装着
    されるカセットハウジングと、前記のカセットハウジン
    グを変位させて、複合テープカセットを構成している2
    個の単体のテープカセットにおける個別のテープカセッ
    ト内の磁気テープを、それぞれ個別に所定のローディン
    グ開始位置に設定させる手段と、2個の単体のテープカ
    セットにおける個別のテープカセット内の磁気テープ
    が、それぞれ個別のローディング機構によってローディ
    ングされる個別の磁気記録再生機構部とを備えてなる磁
    気記録再生装置。
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