JPH11309557A - 押出し機構内の部分加圧構造 - Google Patents

押出し機構内の部分加圧構造

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JPH11309557A
JPH11309557A JP11583098A JP11583098A JPH11309557A JP H11309557 A JPH11309557 A JP H11309557A JP 11583098 A JP11583098 A JP 11583098A JP 11583098 A JP11583098 A JP 11583098A JP H11309557 A JPH11309557 A JP H11309557A
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JP11583098A
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Koji Arai
弘司 荒井
Takahiro Umebayashi
隆博 梅林
Yukihiro Yoshimoto
行博 吉元
Tsugi Nakatani
嗣 中谷
Shuji Kobayashi
修二 小林
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造用金型の押出し機構内に部分加圧機構を
組み込んだ押出し機構内の部分加圧構造を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 内部欠陥箇所に部分加圧を行い、肉薄の
鋳造品Wを成形する鋳造用金型における押出し機構にお
いて、押出し板5に設ける部分加圧シリンダー6と、部
分加圧シリンダー6に設け、鋳造品Wを押出す円筒押出
しピン8と、部分加圧シリンダー6に円筒押出しピン8
とを一体で設け、円筒押出しピン8内を摺動し、鋳造品
Wを部分加圧する部分加圧ピン7を備えることを特徴と
する押出し機構内の部分加圧構造1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肉薄の鋳造品を成
形するための押出し機構を備える金型構造に関し、特
に、押出し機構内に、鋳造品内の内部欠陥(ヒケ巣な
ど)を部分加圧する機構を備える金型構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウムなどの溶融金属を高
圧で注入し、固定金型と可動金型により所定形状の鋳造
品を成形する鋳造用金型がある。成形される鋳造品の中
で肉厚が薄く投影面積の大きい鋳造品は、形状や肉厚の
変化などによって、部分的に金型に強く残ろうとする。
そのため、固定金型と可動金型を型開きして鋳造品を取
り出すときに、各金型からスムーズに離型しないために
歪みが発生することがある。そこで、歪みを発生させな
いために、固定金型と可動金型に押出し機構を備える鋳
造用金型がある。また、押出し機構を備える鋳造用金型
は、鋳造品を全体に均一に押出すピン配置とすることも
重要である。図6に示すように、押出し機構を備える鋳
造用金型70は、固定金型71に固定押出し板72を設
け、可動金型75に可動押出し板76を設ける。固定押
出し板72は、複数の固定押出しピン73を備える。ま
た、可動押出し板76は、複数の可動押出しピン77を
備える。なお、固定押出しピン73および可動押出しピ
ン77は、鋳造品Wが固定金型71および可動金型75
から離型しにくい箇所に、各々配設する。鋳造品Wを鋳
造用金型70から離型する場合、型開き時に、複数の固
定押出しシリンダー74の作用により、固定押出し板7
2に可動金型75の方向に付勢力が発生する。そして、
固定押出しピン73が、鋳造品Wを可動金型75側に押
出す。さらに、型開き後、可動押出しピン77が、可動
金型75に保持された鋳造品Wを押出す。これによっ
て、鋳造品Wは、固定金型71および可動金型75から
スムーズに離型する。
【0003】また、鋳造品は、肉厚の変化が著しい箇
所、形状が複雑な箇所または厚肉の箇所などに、溶融金
属の凝固収縮に伴って内部欠陥(ヒケ巣など)が発生す
ることがある。内部欠陥の発生を防止するために、溶融
金属が半凝固のとき、内部欠陥が発生する箇所に、部分
を加圧するための部分加圧機構を備える鋳造用金型もあ
る。
【0004】さらに、押出し機構を備える鋳造用金型に
より成形する鋳造品に内部欠陥が発生するために、部分
加圧機構を併用しなければならない場合がある。しか
も、金型から離型しにくい箇所と内部欠陥が発生する箇
所の要因が共通する場合が多いので、押出しピンに隣接
した位置に部分加圧機構を組み込まなければならない。
図7は従来の固定押出し機構内に部分加圧機構を組み込
んだ場合の断面図である。鋳造用金型80は、固定金型
81と可動金型82により構成する。内部欠陥Hを部分
加圧するために、部分加圧機構を、固定押出しピン87
に隣接した位置に組み込まなければならない。この場
合、部分加圧シリンダー85を、固定金型81の取り付
け位置84に固定しなければならない。しかし、部分加
圧シリンダー85と固定押出し板83が、互いに干渉す
る。また、部分加圧ピン86は、固定押出しピン87に
対して同軸上、または、隣接した位置に設けなければな
らない。しかし、部分加圧ピン86と固定押出しピン8
7の配置は、部分加圧シリンダー85などによってレイ
アウト上困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、押出しピ
ンと部分加圧ピンが隣接した位置または同軸とする位置
に部分加圧機構を組み込まなければならない場合、部分
加圧シリンダーと押出し板および部分加圧ピンと押出し
ピンの配置が、レイアウト上困難となる。そのため、押
出し機構を備える鋳造用金型で成形した鋳造品は、内部
欠陥の発生を防止することができない。そして、鋳造品
は、内部欠陥によって品質が低下し、不良品となる割合
が大きくなる。
【0006】そこで、本発明の課題は、鋳造用金型の押
出し機構内に部分加圧機構を組み込んだ押出し機構内の
部分加圧構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成した本発
明に係る押出し機構内の部分加圧構造は、内部欠陥箇所
に部分加圧を行い、肉薄の鋳造品を成形する鋳造用金型
における押出し機構において、押出し板に設ける部分加
圧シリンダーと、前記部分加圧シリンダーに設け、前記
鋳造品を押出す円筒押出しピンと、前記部分加圧シリン
ダーに前記円筒押出しピンと一体で設け、前記円筒押出
しピン内を摺動し、前記鋳造品を部分加圧する部分加圧
ピンと、を備えることを特徴とする。
【0008】また、前記押出し機構内の部分加圧構造に
おいて、前記部分加圧シリンダーを固定押出し板に設け
ることを特徴とする。
【0009】あるいは、前記押出し機構内の部分加圧構
造において、前記部分加圧シリンダーを可動押出し板に
設けることを特徴とする。
【0010】上記構成とする押出し機構内の部分加圧構
造は、押出しピンと部分加圧ピンを同軸上に設け、さら
に、部分加圧シリンダーを押出し板に設ける構成とする
ことにより、部分加圧機構のレイアウトを可能とする。
そのため、押出し機構内に部分加圧機構を組み込むこと
ができるので、内部欠陥の発生を部分加圧により防止す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る第1の実施形
態の固定押出し機構内の部分加圧構造1を図面に基づい
て説明する。図1は固定押出し機構内の部分加圧構造1
の断面図、図2は固定押出し機構内の部分加圧構造1を
備える鋳造用金型20の断面図、図3および図4は固定
押出し機構内の部分加圧構造1の作用図である。固定押
出し機構内の部分加圧構造1は、鋳造用金型20におい
て、固定押出し機構内に部分加圧機構を組み込む。
【0012】図1および図2に基づいて、固定押出し機
構内の部分加圧構造1の構成について説明する。鋳造用
金型20の全体構成について説明する。鋳造用金型20
は、固定金型2と可動金型3により構成する。可動金型
3は、固定金型2に対して接近または離間するように移
動する。固定金型2と可動金型3間には、鋳造品Wを成
形するための所定形状の空間部がある。所定形状の空間
部に、溶融金属配管16から高圧でアルミニウムなどの
溶融金属を流し込み、鋳造品Wを成形する。
【0013】固定金型2の押出し機構の構成について説
明する。固定金型2には、板状の固定押出し板5を設け
る。固定押出し板5は、可動金型3の反対側に複数の固
定押出しシリンダー4を、他方、可動金型3側に複数の
固定押出しピン15を備える。固定押出しシリンダー4
は、固定押出し板5を可動金型3に対して前進または後
退させる。固定押出しピン15は、固定金型2から鋳造
品Wを離型するときに、鋳造品Wを固定金型2から押出
す。なお、固定押出しピン15は、鋳造品Wが固定金型
2から離型しにくい箇所で、かつ、鋳造品W全体を均一
に押出せる箇所に、複数本配設する。
【0014】可動金型3の押出し機構の構成について説
明する。可動金型3には、板状の可動押出し板21を設
ける。可動押出し板21は、固定金型2の反対側に駆動
源(図示せず)を、他方、固定金型2側に複数の可動押
出しピン22を備える。駆動源(図示せず)は、可動押
出し板21を固定金型2に対して前進または後退させ
る。可動押出しピン22は、可動金型3から鋳造品Wを
離型するときに、鋳造品Wを可動金型3から押出す。な
お、可動押出しピン22も、固定押出しピン15と同様
の条件で、可動押出し板21に複数本配設する。
【0015】固定金型2の押出し機構内に部分加圧機構
を組み付ける構成について説明する。部分加圧機構は、
部分加圧シリンダー6、部分加圧ピン7、固定円筒押出
しピン8、連結カップリング10および押出しピンホル
ダー11などで構成する。
【0016】部分加圧シリンダー6は、シリンダー本体
6aを固定押出し板5の可動金型3側の面に固着する。
シリンダー本体6aは、内部に摺動自在なシリンダーピ
ストン6bを備える。シリンダーピストン6bは、油圧
配管9により注入される油によって、シリンダー本体6
a内を可動金型3に対して前進または後退する。シリン
ダー本体6a内は、シリンダーピストン6bに区切ら
れ、油圧前室6cおよび油圧後室6dを形成する。油圧
前室6cは、前室用油圧配管9aから油が注入される。
他方、油圧後室6dは、後室用油圧配管9bから油が注
入される。油圧前室6cおよび油圧後室6dの油圧の違
いによって、シリンダーピストン6bの位置が決定す
る。さらに、シリンダーピストン6bの可動金型3側の
面に、シリンダーロッド6eを固着する。シリンダーロ
ッド6eは、シリンダー本体6aの可動金型3側の面に
形成された孔6gに挿通され、摺動自在である。したが
って、シリンダーロッド6eは、シリンダーピストン6
bの移動に伴って、移動する。また、シリンダーロッド
6eの他端には、連結カップリング10に固定される円
盤状のシリンダーピストンロッドコネクト6fを持つ。
【0017】部分加圧ピン7は、直径8mmの円柱状で
ある。部分加圧ピン7は、一端に、鋳造品Wを部分的に
加圧する先端部7aを、他端に、連結カップリング10
に固定される円盤部7bを持つ。なお、部分加圧ピン7
による加圧は、直径が大きいほど効果が大きい。しか
し、直径を大きくすると、部分加圧ピン7を駆動する部
分加圧シリンダー6の能力を増大する必要があるため、
シリンダーサイズなどを大型化しなければならない。
【0018】固定円筒押出しピン8は、部分加圧ピン7
が内部で摺動自在な円筒形状である。また、固定円筒押
出しピン8は、一端に、鋳造品Wを押出す先端部8a
を、他端に、押出しピンホルダー11に固定される円盤
部8bを持つ。円盤部8bは、押出しピンホルダー11
内に挿入し、固定される。したがって、固定円筒押出し
ピン8は、部分加圧シリンダー6に固着された押出しピ
ンホルダー11と一体となって移動する。さらに、固定
円筒押出しピン8は、固定押出し板5の可動金型3に対
しての前進または後退に従って、移動する。
【0019】連結カップリング10は、シリンダーピス
トンロッドコネクト6fと円盤部7bを固定し、シリン
ダーロッド6eと部分加圧ピン7を連結する。したがっ
て、シリンダーピストン6bの移動に従って、部分加圧
ピン7が移動する。また、連結カップリング10は、押
出しピンホルダー11の空間部11aに位置し、空間部
11a内を移動自在である。
【0020】押出しピンホルダー11は、シリンダー本
体6aの可動金型3側の面に固着する。他方、押出しピ
ンホルダー11の可動金型3側には、固定円筒押出しピ
ン8の円盤部8bが挿入され、固定円筒押出しピン8を
固定する。したがって、シリンダー本体6aを介して、
固定押出し板5の移動に従って、固定円筒押出しピン8
が移動する。また、押出しピンホルダー11には、連結
カップリング10が移動自在な空間部11aを形成して
ある。
【0021】上記構成の固定押出し機構内の部分加圧構
造1は、シリンダーピストン6b、シリンダーロッド6
e、連結カップリング10および部分加圧ピン7が一体
となって移動する。また、固定押出し板5、シリンダー
本体6a、押出しピンホルダー11および固定円筒押出
しピン8が一体となって移動する。さらに、固定押出し
機構内の部分加圧構造1は、部分加圧シリンダー6を固
定押出し板5に取り付け、さらに、固定押出しピンを円
筒状にして部分加圧ピン7を内蔵させる構成とすること
によって、固定押出し機構内に部分加圧機構を組み付け
ることを可能とする。
【0022】図3および図4に基づいて、固定押出し機
構内の部分加圧構造1の作用について説明する。まず、
固定金型2と可動金型3に形成される空間部に溶融金属
を高圧で流入し、鋳造品Wを成形する。鋳造品W内にお
いて、肉厚の変化が著しい箇所や厚肉の箇所などに、内
部欠陥Hが発生する(図3の(a))。このとき、前室
用油圧配管9aから注入された油が油圧前室6cに充填
されているため、シリンダーピストン6bが固定押出し
板5側に位置し、部分加圧ピン7の先端部7aは、固定
円筒押出しピン8内に位置する。
【0023】次に、溶融金属が半凝固状態のとき、後室
用油圧配管9bから油が油圧後室6dに流入し、油圧後
室6dに油が充填されていく。それに従って、シリンダ
ーピストン6b、シリンダーロッド6eおよび連結カッ
プリング10が可動金型3側に移動する。さらに、連結
カップリング10に連結した部分加圧ピン7が、固定円
筒押出しピン8内を摺動し、鋳造品W内を前進する。そ
して、部分加圧ピン7の先端部7aが、鋳造品Wを部分
的に加圧し、内部欠陥Hを押し潰す(図3の(b))。
【0024】続いて、溶融金属が凝固した後、前室用油
圧配管9aから油が油圧前室6cに流入し、油圧前室6
cに油が充填されていく。それに従って、シリンダーピ
ストン6b、シリンダーロッド6eおよび連結カップリ
ング10が固定押出し板5側に移動する。さらに、連結
カップリング10に連結した部分加圧ピン7が、固定円
筒押出しピン8内を摺動し、鋳造品W内を後退する。そ
して、部分加圧ピン7の先端部7aが、固定円筒押出し
ピン8内に収まる位置まで後退する(図4の(a))。
そのとき、鋳造品W内には、部分加圧ピン7が挿入した
箇所に挿入穴25が残り、内部欠陥Hは押し潰された状
態で残る。
【0025】最後に、可動金型3が固定金型2から離間
する方向に移動し、型開きを開始したときに、固定押出
しシリンダー4が、固定押出し板5を可動金型3側に前
進させる。それに従って、シリンダー本体6a、押出し
ピンホルダー11および固定円筒押出しピン8が可動金
型3側に移動する。そのとき、固定円筒押出しピン8お
よび固定押出しピン15が、可動金型3側に押出す。そ
して、固定円筒押出しピン8および固定押出しピン15
が鋳造品Wを均等に押圧することによって、鋳造品Wが
固定金型2からスムーズに離型する(図4の(b))。
鋳造品Wは、可動金型3に保持されたまま移動する。
【0026】以下に本発明に係る第2の実施形態の可動
押出し機構内の部分加圧構造31を図面に基づいて説明
する。図5は可動押出し機構内の部分加圧構造31を備
える鋳造用金型30の断面図である。可動押出し機構内
の部分加圧構造31は、鋳造用金型30において、可動
押出し機構内に部分加圧機構を組み込む。また、可動押
出し機構内の部分加圧構造31は、第1の実施形態の固
定押出し機構内の部分加圧構造1に対して、可動押出し
板35に部分加圧シリンダー36を組み付け、部分加圧
ピン37を可動円筒押出しピン38と一体化する点にお
いて異なる。部分加圧シリンダー36、部分加圧ピン3
7、可動円筒押出しピン38、連結カップリング40お
よび押出しピンホルダー41などの構造は、第1の実施
形態と同様なので、詳細な説明は省略し、全体の構成に
ついてのみ説明する。さらに、鋳造用金型30に設ける
押出し機構も、第1の実施形態と同様な構成なので、詳
細な説明は省略し、全体の構成についてのみ説明する。
【0027】鋳造用金型30の全体構成について説明す
る。鋳造用金型30は、固定金型32と可動金型33に
より構成する。可動金型33は、固定金型32に対して
接近または離間するように移動する。固定金型32は、
固定押出し板51、複数の固定押出しピン52および複
数の固定押出しシリンダー53などにより固定押出し機
構を構成する。可動金型33は、可動押出し板35、複
数の可動押出しピン45および可動押出し板35の駆動
源(図示せず)などにより可動押出し機構を構成する。
【0028】可動金型33の押出し機構内に部分加圧機
構を組み付ける構成について説明する。部分加圧機構
は、部分加圧シリンダー36、部分加圧ピン37、可動
円筒押出しピン38、連結カップリング40および押出
しピンホルダー41などで構成する。
【0029】部分加圧シリンダー36は、シリンダー本
体36aを可動押出し板35に固着する。シリンダー本
体36aの他面には、押出しピンホルダー41を固着す
る。押出しピンホルダー41の空間部41a内におい
て、連結カップリング40によってシリンダーロッド3
6eと部分加圧ピン37を連結する。さらに、押出しピ
ンホルダー41の固定金型32側の面には、可動円筒押
出しピン38を固定する。可動円筒押出しピン38内に
は、部分加圧ピン37を、摺動自在に組み付ける。
【0030】上記構成の可動押出し機構内の部分加圧構
造31は、シリンダーピストン36b、シリンダーロッ
ド36e、連結カップリング40および部分加圧ピン3
7が一体となって移動する。また、可動押出し板35、
シリンダー本体36a、押出しピンホルダー41および
可動円筒押出しピン38が一体となって移動する。ま
た、可動押出し機構内の部分加圧構造31は、部分加圧
シリンダー36を可動押出し板35に取り付け、さら
に、可動押出しピンを円筒状にして部分加圧ピン37を
内蔵させる構成とすることによって、可動押出し機構内
に部分加圧機構を組み付けることを可能とした。
【0031】本発明の好適な実施形態について説明して
きたが、本発明は上記の実施形態により何ら限定される
ものでない。例えば、部分加圧シリンダーの駆動源を油
圧としたが、空気圧などでもよい。また、部分加圧ピン
の直径を8mmとしたが、8mmに限定する必要はな
い。内部欠陥が大きいときは、径の大きい部分加圧ピン
を使用すると効果的である。
【0032】
【発明の効果】上記のように、本発明に係る押出し機構
内の部分加圧構造は、鋳造用金型の押出し機構内に部分
加圧機構を組み付けることを可能とする。そのため、押
出し機構を備える鋳造用金型で成形した鋳造品でも、内
部欠陥の発生を防止できる。したがって、肉厚が薄く、
複雑な形状の鋳造品の成形でも、品質の高い鋳造品を成
形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の固定押出し機構
内の部分加圧構造の断面図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態の固定押出し機構
内の部分加圧構造を備える鋳造用金型の断面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施形態の固定押出し機構
内の部分加圧構造の作用図である。
【図4】本発明に係る第1の実施形態の固定押出し機構
内の部分加圧構造の作用図である。
【図5】本発明に係る第2の実施形態の可動押出し機構
内の部分加圧構造を備える鋳造用金型の断面図である。
【図6】従来の押出し機構を備える鋳造用金型の断面図
である。
【図7】従来の固定押出し機構内に部分加圧機構を組み
込んだ場合の断面図である。
【符号の説明】
1・・・固定押出し機構内の部分加圧構造 2,32・・・固定金型 3,33・・・可動金型 4,53・・・固定押出しシリンダー 5,51・・・固定押出し板 6,36・・・部分加圧シリンダー 6a,36a・・・シリンダー本体 6b、36b・・・シリンダーピストン 6c・・・油圧前室 6d・・・油圧後室 6e,36e・・・シリンダーロッド 6f・・・シリンダーピストンロッドコネクト 6g・・・孔部 7,37・・・部分加圧ピン 7a・・・先端部 7b・・・円盤部 8・・・固定円筒押出しピン 8a・・・先端部 8b・・・円盤部 9・・・油圧配管 10,40・・・連結カップリング 11,41・・・押出しピンホルダー 15,52・・・固定押出しピン 20,30・・・鋳造用金型 21,35・・・可動押出し板 22,45・・・可動押出しピン 31・・・可動押出し機構内の部分加圧構造 38・・・可動円筒押出しピン H・・・内部欠陥 W・・・鋳造品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 嗣 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 小林 修二 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部欠陥箇所に部分加圧を行い、肉薄の
    鋳造品を成形する鋳造用金型における押出し機構におい
    て、 押出し板に設ける部分加圧シリンダーと、 前記部分加圧シリンダーに設け、前記鋳造品を押出す円
    筒押出しピンと、 前記部分加圧シリンダーに前記円筒押出しピンと一体で
    設け、前記円筒押出しピン内を摺動し、前記鋳造品を部
    分加圧する部分加圧ピンと、 を備えることを特徴とする押出し機構内の部分加圧構
    造。
  2. 【請求項2】 前記部分加圧シリンダーを固定押出し板
    に設けることを特徴とする請求項1に記載の押出し機構
    内の部分加圧構造。
  3. 【請求項3】 前記部分加圧シリンダーを可動押出し板
    に設けることを特徴とする請求項1に記載の押出し機構
    内の部分加圧構造。
JP11583098A 1998-04-27 1998-04-27 押出し機構内の部分加圧構造 Pending JPH11309557A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103894581A (zh) * 2012-12-28 2014-07-02 苏州广型模具有限公司 一种用于制造风叶片的压铸模具
CN110523952A (zh) * 2019-10-15 2019-12-03 广东铭利达科技有限公司 一种局部薄壁件压铸模具和压铸工艺

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