JPH1130857A - ポジ型感放射線性樹脂組成物 - Google Patents

ポジ型感放射線性樹脂組成物

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JPH1130857A
JPH1130857A JP9184926A JP18492697A JPH1130857A JP H1130857 A JPH1130857 A JP H1130857A JP 9184926 A JP9184926 A JP 9184926A JP 18492697 A JP18492697 A JP 18492697A JP H1130857 A JPH1130857 A JP H1130857A
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JP
Japan
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group
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resin composition
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diazomethane
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JP9184926A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kameyama
泰弘 亀山
Takaaki Niimi
高明 新実
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度、解像力、パターン形状が良好で、保存
性の良好なポジ型感放射線性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (a)フェノール性水酸基含有アルカリ
可溶性樹脂または該水酸基が酸不安定基で保護された樹
脂、(b)放射線の作用により酸を発生する化合物およ
び(c)フェノール性水酸基を有する重量平均分子量が
1000を越え50000以下の樹脂と1,2−ナフト
キノンジアジドスルホン酸とのエステル、を含有するこ
とを特徴とするポジ型感放射線性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に輻射線に感応
するポジ型感放射線性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の高集積度化は、一般に
言われるように3年間に4倍のスピードで進行し、例え
ばダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー(DR
AM)を例にとれば、現在では、64Mビットの記憶容
量を持つものの本格生産が開始されている。それにとも
ない集積回路の生産に不可欠のフォトリソグラフィー技
術に対する要求も年々きびしくなってきている。例え
ば、64MビットDRAMの生産には、0.3μmレベ
ルのリソグラフィー技術が必要とされ、更に高集積度化
の進んだ256MDRAMでは0.25μmレベルのリ
ソグラフィー技術が必要とされると予想されている。こ
れにともない、レジストの露光に用いられる波長も、水
銀灯のg線(436nm)からi線(365nm)、さ
らにKrFエキシマレーザ光(248nm)へと短波長
化が進んでいる。ところが従来のナフトキノンジアジド
を感光剤とするポジ型フォトレジストでは、KrFエキ
シマレーザ光などの遠紫外領域の光に対しては透過率が
非常に低く、低感度かつ低解像力となってしまう。
【0003】このような問題を解決する新しいポジ型レ
ジストとして、光酸発生剤と酸触媒反応によりアルカリ
現像液に対する溶解性が増大するような化合物とからな
る化学増幅型ポジ型フォトレジストが種々提案されてい
る。このような化学増幅型ポジ型フォトレジストにおい
て高解像力を得るためには、露光波長である248nm
におけるレジスト膜の透明性が重要な要素のひとつとな
る。すなわち、レジスト膜の透明性が悪く露光時に光が
基板表面まで十分に届かないと基板表面付近の光酸発生
剤が十分に感光せず、解像性の低下を引き起す。この様
な理由から露光波長において透明性の高いレジスト材料
の開発が進められてきた。
【0004】しかしながら透明性の高いレジストは、基
板表面からの反射光による影響を受けやすいという欠点
を有している。反射率の高い基板や段差のある基板上で
は、レジスト膜の透過率が高いと定在波による側壁荒れ
や段差部からのハレーションによるパターン形状の劣化
を招くようになる。従来一般的には、この問題を解決す
るために光吸収剤を添加することが行われてきた。しか
し、光吸収剤の種類によっては前述したようにレジスト
膜の透明性の低下による解像性の劣化が起る。このよう
に反射率の高い基板や段差のある基板上では、レジスト
の解像性を保ちつつ反射光の影響を抑えることは、重要
かつ困難な課題である。
【0005】化学増幅型ポジ型フォトレジストの解像力
を高くするためには、露光により発生した酸が有効に作
用し、露光量に対するレジスト膜のアルカリ溶解性変化
を大きくすることが必要である。また、基板からの反射
光の影響を受けないほどレジスト膜の吸光度が大きく、
かつレジスト膜の吸収の増大による解像性の劣化を抑え
るためには、加える吸光剤も露光後にアルカリ可溶性と
なることが、この問題を解決するひとつの方法である。
【0006】このような例として、特開平9−5990
には、ハレーション防止のための吸光剤として、分子量
1000以下のフェノール性化合物と1,2−ナフトキ
ノンジアジドスルホン酸とのエステルを用いることが提
案され、具体的には分子量500以下の特定フェノール
性化合物と1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸と
のエステルが実施例に示されている。しかしながら、我
々の検討の結果、分子量1000以下のフェノール性化
合物と1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸とのエ
ステルに於ても、吸光剤の添加によるパターン形状の矩
型性の劣化が起ったり、レジスト感光液の保存安定性が
不良でパターン形状が変化することがあることが判明し
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、我々は吸光剤
としてのハレーションおよび定在波によるレジスト側壁
荒れの防止効果を有し、かつパターン形状の劣化及びレ
ジスト感光液の保存による劣化の起らない化合物につい
て、鋭意検討した結果、驚くべきことにフェノール性水
酸基を有する重量平均分子量が1000を越え、500
00以下の樹脂と1,2−ナフトキノンジアジドスルホ
ン酸とのエステルを吸光剤として用いることによりこれ
らの問題を解決したポジ型感放射線性樹脂組成物が得ら
れることを見いだし本発明に至った。
【0008】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決した遠紫外領域の光を用いたクォーターミクロンリ
ソグラフィーに対応できる高解像力を有し、しかも反射
率の高い基板や段差のある基板上でも、レジストの解像
性を保ちつつ反射光の影響を抑えることができ、かつレ
ジスト感光液の保存安定性も良好なポジ型感放射線性組
成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の要旨
は、(a)フェノール性水酸基含有アルカリ可溶性樹脂
または該水酸基が酸不安定基で保護された樹脂、(b)
放射線により酸を発生する化合物および(c)フェノー
ル性水酸基を有する重量平均分子量が1000を越え5
0000以下の樹脂と1,2−ナフトキノンジアジドス
ルホン酸とのエステル、を含有することを特徴とするポ
ジ型感放射線性樹脂組成物に存する。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいては、フェノール性水酸基含有アルカリ可溶性樹脂
としては現像時に露光部がアルカリ可溶性となり、アル
カリ現像液に溶出し、均一なレジスト膜形成能のあるも
のならば用いることができるが、例えばヒドロキシスチ
レン単独での重合またはヒドロキシスチレンと各種のビ
ニルモノマーとを共重合して得られる樹脂を用いること
ができる。ヒドロキシスチレンと共重合するビニルモノ
マーとしては、スチレン、アクリル酸、ビニルアルコー
ルまたは、これらの誘導体などが用いられる。
【0011】該フェノール性水酸基含有アルカリ可溶性
樹脂がポリヒドロキシスチレンの場合、具体的には、o
−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、p−
ヒドロキシスチレン、2−(o−ヒドロキシフェニル)
プロピレン、2−(m−ヒドロキシフェニル)プロピレ
ン、2−(p−ヒドロキシフェニル)プロピレンなどの
ヒドロキシスチレン類の単独または2種以上をラジカル
重合開始剤、アニオン重合開始剤またはカチオン重合開
始剤の存在下で重合した樹脂が好適に用いられる。ま
た、重合後樹脂の吸光度を下げるために水素添加を行な
ったものを用いてもよい。
【0012】またこれらのフェノール性水酸基含有アル
カリ可溶性樹脂の水酸基が酸不安定基で保護された樹脂
が有利に用いられる。該酸不安定基としては、露光時に
光酸発生剤より生成した酸によって、室温または露光後
の加熱(ポストエクスポージャベーク)で脱離し、水酸
基を再生するものであれば特に限定されないが、たとえ
ばメトキシメトキシ基、1−メトキシエトキシ基、1−
メトキシプロポキシ基、1−メトキシブトキシ基、1−
エトキシエトキシ基、1−エトキシプポキシ基、1−エ
トキシブトキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基、テ
トラヒドロピラニルオキシ基などのアセタール基、1−
メトキシ−1−メチルエトキシ基などのケタール基、t
−ブトキシカルボニルオキシ基などの炭酸エステル基な
どが使用され、これらの酸不安定基を併用してもよい。
これらのうち特に好ましくはアセタール基である。
【0013】該フェノール性水酸基含有アルカリ可溶性
樹脂または該水酸基が酸不安定基で保護された樹脂の重
量平均分子量Mwは、レジスト膜が形成でき露光後にア
ルカリ現像液で現像できる範囲であれば使用することが
できるが、好ましくはポリスチレン換算値(ゲル・パー
ミエーション・クロマトグラフィ測定)で、3,000
以上60,000以下、さらに好ましくは4,000以
上50,000以下のものが用いられる。
【0014】該樹脂の重量平均分子量が、この範囲より
も大きいと露光部分のアルカリ現像液に対する溶解性が
小さくなり、良好なレジストのパターンが得られない。
また該樹脂の重量平均分子量が、この範囲よりも小さい
と良好なレジスト塗膜が得られない。放射線の作用によ
り酸を発生する化合物(以下、酸発生剤と称することが
ある。)としては、露光に用いられる光または電子線な
どの放射線によって、酸を発生するものであれば、何で
も用いることができるが、具体的には、たとえば、トリ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、トリス(ト
リブロモメチル)−s−トリアジン、トリス(ジブロモ
メチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリブロモ
メチル)−6−p−メトキシフェニル−s−トリアジン
などのハロゲン含有s−トリアジン誘導体、1,2,
3,4−テトラブロモブタン、1,1,2,2−テトラ
ブロモエタン、四臭化炭素、ヨードホルムなどのハロゲ
ン置換パラフィン系炭化水素、ヘキサブロモシクロヘキ
サン、ヘキサクロロシクロヘキサン、ヘキサブロモシク
ロドデカンなどのハロゲン置換シクロパラフィン系炭化
水素、ビス(トリクロロメチル)ベンゼン、ビス(トリ
ブロモメチル)ベンゼンなどのハロゲン含有ベンゼン誘
導体、トリブロモメチルフェニルスルホン、トリクロロ
メチルフェニルスルホン、2,3−ジブロモスルホラン
などのハロゲン含有スルホン化合物、トリス(2,3−
ジブロモプロピル)イソシアヌレートなどのハロゲン含
有イソシアヌレート誘導体、トリフェニルスルホニウム
クロライド、トリフェニルスルホニウムメタンスルホネ
ート、トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンス
ルホネート、トリフェニルスルホニウムp−トルエンス
ルホネート、トリフェニルスルホニウムテトラフルオロ
ボレート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロア
ルセネート、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロ
ホスホネートなどのスルホニウム塩、ジフェニルヨード
ニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨ
ードニウムp−トルエンスルホネート、ジフェニルヨー
ドニウムテトラフルオロボレート、ジフェニルヨードニ
ウムヘキサフルオロアルセネート、ジフェニルヨードニ
ウムヘキサフルオロホスホネートなどのヨードニウム
塩、p−トルエンスルホン酸メチル、p−トルエンスル
ホン酸エチル、p−トルエンスルホン酸ブチル、p−ト
ルエンスルホン酸フェニル、1,2,3−トリ(p−ト
ルエンスルホニルオキシ)ベンゼン、p−トルエンスル
ホン酸ベンゾインエステル、メタンスルホン酸メチル、
メタンスルホン酸エチル、メタンスルホン酸ブチル、
1,2,3−トリ(メタンスルホニルオキシ)ベンゼ
ン、メタンスルホン酸フェニル、メタンスルホン酸ベン
ゾインエステル、トリフルオロメタンスルホン酸メチ
ル、トリフルオロメタンスルホン酸エチル、トリフルオ
ロメタンスルホン酸ブチル、1,2,3−トリ(トリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ)ベンゼン、トリフルオ
ロメタンスルホン酸フェニル、トリフルオロメタンスル
ホン酸ベンゾインエステル、などのスルホン酸エステル
類、o−ニトロベンジル−p−トルエンスルホネートな
どのo−ニトロベンジルエステル類、N,N’−ジ(フ
ェニルスルホニル)ヒドラジドなどのスルホンヒドラジ
ド類、一般式(III)
【0015】
【化5】
【0016】(式中、Xは単結合、メチレン基またはジ
アゾメチレン基を表わし、R8 、R9は同一でも異なっ
ていてもよく、置換されていてもよいアルキル基、置換
されていてもよいアリール基または、置換されていても
よいアラルキル基を表わす。)で表わされる化合物など
が、挙げられる。一般式(III)で表わされる化合物の例
としては、ジフェニルジスルホンなどのジスルホン類、
ビス(フェニルスルホニル)メタン、ビス(シクロヘキ
シルスルホニル)メタンなどのビススルホニルメタン
類、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス
(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタンなどのビス
スルホニルジアゾメタン類などを挙げることができる。
これら酸発生剤のうちで好ましくは、上記一般式(III)
で表わされる化合物であり、中でも下記一般式(IV)又
は(V)で表わされる化合物が好ましく、特に好ましく
は、下記一般式(IV)で表わされる化合物である。
【0017】
【化6】
【0018】(式中、R10はC1 〜C4 アルキル基及び
ハロゲン原子の少なくともいずれかで置換されていても
良いC5 〜C7 シクロアルキル基を、R11〜R15は同一
でも異なっていても良く水素原子、C1 〜C4 アルキル
基、C1 〜C4 アルコキシ基又はハロゲン原子を表わ
す。)
【0019】
【化7】
【0020】(式中、R16〜R25は、同一でも異なって
いても良く、水素原子、C1 〜C4 アルキル基、C1
4 アルコキシ基、ハロゲン原子を表わす。) 一般式(IV)で表わされる化合物の具体例としては、シ
クロヘキシルスルホニル−(o−メトキシフェニルスル
ホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−
(m−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シ
クロヘキシルスルホニル−(p−メトキシフェニルスル
ホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−
(o−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シ
クロペンチルスルホニル−(m−メトキシフェニルスル
ホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−
(p−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シ
クロヘキシルスルホニル−(o−フルオロフェニルスル
ホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−
(m−フルオロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シ
クロヘキシルスルホニル−(p−フルオロフェニルスル
ホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−
(o−フルオロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シ
クロペンチルスルホニル−(m−フルオロフェニルスル
ホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−
(p−フルオロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シ
クロヘキシルスルホニル−(o−クロロフェニルスルホ
ニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(m
−クロロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘ
キシルスルホニル−(p−クロロフェニルスルホニル)
ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−(o−クロ
ロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペンチル
スルホニル−(m−クロロフェニルスルホニル)ジアゾ
メタン、シクロペンチルスルホニル−(p−クロロフェ
ニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホ
ニル−(o−トリフルオロメチルフェニルスルホニル)
ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(m−トリ
フルオロメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シ
クロヘキシルスルホニル−(p−トリフルオロメチルフ
ェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスル
ホニル−(o−トリフルオロメチルフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−(m−
トリフルオロメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタ
ン、シクロペンチルスルホニル−(p−トリフルオロメ
チルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシ
ルスルホニル−(o−トリフルオロメトキシフェニルス
ルホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−
(m−トリフルオロメトキシフェニルスルホニル)ジア
ゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−(p−トリフル
オロメトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シク
ロペンチルスルホニル−(o−トリフルオロメトキシフ
ェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスル
ホニル−(m−トリフルオロメトキシフェニルスルホニ
ル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル−(p−
トリフルオロメトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタ
ン、シクロヘキシルスルホニル−(2,4,6−トリメ
チルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシ
ルスルホニル−(2,3,4−トリメチルフェニルスル
ホニル)ジアゾメタン、シクロヘキシルスルホニル−
(2,4,6−トリエチルフェニルスルホニル)ジアゾ
メタン、シクロヘキシルスルホニル−(2,3,4−ト
リエチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロペ
ンチルスルホニル−(2,4,6−トリメチルフェニル
スルホニル)ジアゾメタン、シクロペンチルスルホニル
−(2,3,4−トリメチルフェニルスルホニル)ジア
ゾメタン、シクロペンチルスルホニル−(2,4,6−
トリエチルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、シクロ
ペンチルスルホニル−(2,3,4−トリエチルフェニ
ルスルホニル)ジアゾメタン等が挙げられる。又、一般
式(V)で表わされる化合物の具体例としては、フェニ
ルスルホニル(o−メトキシフェニルスルホニル)ジア
ゾメタン、フェニルスルホニル(m−メトキシフェニル
スルホニル)ジアゾメタン、フェニルスルホニル(p−
メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(o
−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス
(m−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビ
ス(p−メトキシフェニルスルホニル)ジアゾメタン、
フェニルスルホニル−(2,4,6−トリメチルフェニ
ルスルホニル)ジアゾメタン、フェニルスルホニル−
(2,3,4−トリメチルフェニルスルホニル)ジアゾ
メタン、フェニルスルホニル−(2,4,6−トリエチ
ルフェニルスルホニル)ジアゾメタン、フェニルスルホ
ニル−(2,3,4−トリエチルフェニルスルホニル)
ジアゾメタン、2,4−ジメチルフェニルスルホニル−
(2,4,6−トリメチルフェニルスルホニル)ジアゾ
メタン、2,4−ジメチルフェニルスルホニル−(2,
3,4−トリメチルフェニルスルホニル)ジアゾメタ
ン、フェニルスルホニル(o−フルオロフェニルスルホ
ニル)ジアゾメタン、フェニルスルホニル(m−フルオ
ロフェニルスルホニル)ジアゾメタン、フェニルスルホ
ニル(p−フルオロフェニルスルホニル)ジアゾメタン
などが挙げられる。
【0021】本発明は、特に、フェノール性水酸基を有
する重量平均分子量が1000を越え50000以下の
樹脂と1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸とのエ
ステルを用いることに特徴を有する。これらの酸発生剤
は単独で用いても、これらのうち2種以上を混合して用
いてもよい。フェノール性水酸基を有する重量平均分子
量が1000を越え50000以下の樹脂と1,2−ナ
フトキノンジアジドスルホン酸とのエステル(以下吸光
剤と呼ぶ)において、該フェノール性水酸基を有する重
量平均分子量が1000を越え50000以下の樹脂の
例としては、ポリヒドロキシスチレン、ヒドロキシスチ
レン−スチレン共重合体、ヒドロキシスチレン−アクリ
ル酸共重合体、ヒドロキシスチレン−メタクリル酸共重
合体、ヒドロキシスチレン−アクリル酸エステル共重合
体、ヒドロキシスチレン−メタクリル酸エステル共重合
体、ノボラック樹脂、レゾール樹脂またはこれらの誘導
体などを挙げることができる。これらのうち特に好まし
くはノボラック樹脂である。該ノボラック樹脂のフェノ
ール成分としては、下記一般式(I)で表わされる化合
物を用いることができる。
【0022】
【化8】
【0023】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 、R5
同一でも異なっていてもよく水素原子、ハロゲン原子、
置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよ
いアリール基、置換されていてもよいアラルキル基、水
酸基、ニトロ基、シアノ基、ニトリル基または置換され
ていてもよいアルコキシ基を表わす。) 一般式(I)で表わされる化合物の具体例としては、フ
ェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレ
ゾール、2,5−キシレノール、3,5−キシレノー
ル、カテコール、レゾルシノール、ピロガロール、o−
ニトロフェノール、m−ニトロフェノール、p−ニトロ
フェノール、o−クロロフェノール、m−クロロフェノ
ール、p−クロロフェノール、o−メトキシフェノー
ル、m−メトキシフェノール、p−メトキシフェノー
ル、などを挙げることができる。これらのうち特に好ま
しくはo−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾー
ル、2,5−キシレノール、3,5−キシレノール、ピ
ロガロールである。また、該ノボラック樹脂のアルデヒ
ド成分としては、一般式(II)で表わされる化合物を用
いることができる。
【0024】
【化9】
【0025】(式中、R6 は水素またはC1 〜C3 のア
ルキル基を表わし、R7 は置換されていてもよいアルキ
ル基、置換されていてもよいアリール基または、置換さ
れていてもよいアラルキル基を表わす。) 一般式(II)で表わされる化合物の具体例としては、ホ
ルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、アセトン、メチルエチルケト
ンなどを挙げることができる。これらのうち特に好まし
くはホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アセトンで
ある。
【0026】これらのうちの1種または2種以上のフェ
ノール類とこれらのうちの1種または2種以上のアルデ
ヒド類とを縮合することにより該ノボラック樹脂を得る
ことができる。又、1,2−ナフトキノンジアジドスル
ホン酸としては、1,2−ナフトキノンジアジド−4−
スルホン酸又は1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸が挙げられるが、好ましくは、1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホン酸である。
【0027】該吸光剤は、例えば前述のノボラック樹脂
とナフトキノン−1,2−ジアジド−4−(5又は6)
−スルホン酸の反応性官能的誘導体例えば酸クロリドと
を、不活性有機溶媒例えばジオキサン、N−メチルピロ
リドン、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフランな
どの中で、塩基性触媒例えばトリエチルアミン、トリエ
タノールアミン、ピリジン、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウムなどの存在下に反応させ、得られた生成物を
水洗、乾燥することによって製造することができる。
【0028】尚、1,2−ナフトキノンジアジドスルホ
ン酸のエステル化の割合は通常、フェノール性水酸基の
10〜70%程度である。該吸光剤のフェノール性水酸
基を有する樹脂の重量平均分子量が1000以下の場
合、レジストパターン形状が劣化したり、感光液の保存
安定性が悪くなったりする。又、50000以上ではア
ルカリ現像液に対する溶解性が劣り、解像性が低下する
問題がある。該樹脂の好ましい重量平均分子量は、10
00を越え10000以下であり、更に1050〜50
00が好ましい。これらの吸光剤は単独で用いても、こ
れらのうち2種以上を混合して用いてもよい。
【0029】本発明の感放射線性樹脂組成物において
は、フェノール性水酸基含有アルカリ可溶性樹脂または
該水酸基が酸不安定基で保護された樹脂(a)100重
量部に対し、放射線により酸を発生する化合物(b)を
0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜10重量部
の割合で用いられ、吸光剤(c)は1〜50重量部、好
ましくは1〜30重量部の割合で用いられる。
【0030】放射線により酸を発生する化合物の量が、
この範囲よりも少ないと感度が非常に低くなり、この範
囲よりも多いと、感度が非常に高くなりすぎる。吸光剤
の割合がこの範囲よりも少ないと十分なハレーション抑
止効果が劣り、またこの範囲よりも多いと解像性の低下
や、感度の低下、パターン形状の劣化を招く。更に、本
発明の組成物は、種々の添加剤、例えば特開平5−23
2706号及び特開平7−92678号公報等に記載の
含窒素化合物、界面活性剤等を含んでいても良い。
【0031】通常は、本発明の感放射線性樹脂組成物
は、上記各成分(a)〜(c)を適当な溶媒に溶解して
用いる。溶媒としては、成分(a)〜(c)に対して十
分な溶解度を持ち良好な塗膜性を与える溶媒であれば特
に制限はないが、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、シ
クロヘキサノンなどのケトン系溶媒、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、
エチルセロソルブアセテートなどのセロソルブ系溶媒、
ジエチルオキサレート、ピルビン酸エチル、エチル−2
−ヒドロキシブチレート、エチルアセトアセテート、酢
酸ブチル、酢酸アミル、酪酸エチル、酪酸ブチル、乳酸
メチル、乳酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチル
などのエステル系溶媒、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロ
ピレングリコールジメチルエーテルなどのプロピレング
リコール系溶媒、あるいはこれらの混合溶媒、あるいは
さらに芳香族炭化水素を添加したものなどが挙げられ
る。溶媒の使用割合は、感光剤組成物中の固形分の総量
に対して重量比として1〜20倍の範囲であることが好
ましい。
【0032】本発明のポジ型感放射線性樹脂組成物を用
いて半導体基板上にレジストパターンを形成する場合に
は、通常、上記のような溶媒に溶解した本発明のポジ型
感光性組成物を半導体基板上に塗布し、プリベーク、露
光によるパターンの転写、露光後ベーク、現像の各工程
を経てフォトレジストとして使用することができる。半
導体基板は、通常半導体製造用基板として使用されてい
るものであり、シリコン基板、ガリウムヒ素基板などで
ある。
【0033】塗布には通常スピンコーターが使用され、
露光には、高圧水銀灯の436nm、365nmの光、
低圧水銀灯の254nm、エキシマレーザーなどを光源
とする157nm、193nm、222nm、248n
mの光または電子線などが好適に用いられる。露光の際
の光は、単色光でなくブロードであってもよい。また、
位相シフト法による露光も適用可能である。
【0034】本発明のポジ型フォトレジスト組成物の現
像液には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、
アンモニア水などの無機アルカリ類、エチルアミン、n
−プロピルアミンなどの第1級アミン類、ジエチルアミ
ン、ジ−n−プロピルアミンなどの第2級アミン類、ト
リエチルアミン,N,N−ジエチルメチルアミンなどの
第3級アミン類、テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キシド、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウムハイ
ドロオキシドなどの第4級アンモニウム塩、もしくはこ
れにアルコール、界面活性剤などを添加したものを使用
することができる。本発明のポジ型フォトレジスト組成
物は超LSIの製造のみならず一般のIC製造用、マス
ク製造用、画像形成用、液晶画面製造用、カラーフィル
ター製造用あるいはオフセット印刷用としても有用であ
る。
【0035】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り実施例により
何等制約は受けない。 合成例1(テトラヒドロピラニル化ポリビニルフェノー
ルの合成) 窒素導入管、撹拌機、温度計を備えた1Lの四つ口フラ
スコにポリビニルフェノール(重量平均分子量4140
0)30gと酢酸エチル300mLとを加え、均一に溶
解させたあと、ジヒドロピラン21.0gを加え、ウオ
ーターバスで40℃に加熱した。これに、36%塩酸
0.3gを加え、4時間撹拌を続けた。反応後、この反
応溶液を400mLの1%炭酸水素ナトリウム水溶液で
抽出した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
ロータリエバポレーターで約100mLに濃縮した。こ
の濃縮液を1Lのn−ヘキサンに投入して、ポリマーを
回収した。析出したポリマーを真空乾燥して、34.3
gのテトラヒドロピラニル化ポリビニルフェノールを得
た。得られたポリマーを重水素化アセトンに溶解し、プ
ロトンNMRスペクトルを測定したところ、δ値6.2
〜7.0の芳香族水素のシグナルとδ値5.2〜5.5
のアセタールメチン水素のシグナルとの面積比は、1
0.81:1であった。この結果よりアセタール化率を
もとめると37.0%となった。
【0036】合成例2(1−エトキシエチル化ポリビニ
ルフェノールの合成1) 窒素導入管、撹拌機、温度計を備えた1Lの四つ口フラ
スコにポリビニルフェノール(重量平均分子量4140
0)30gと酢酸エチル300mLとを加え、均一に溶
解させたあと、エチルビニルエーテル14.4gを加
え、ウオーターバスで40℃に加熱した。これに、36
%塩酸0.3gを加え、4時間撹拌を続けた。反応後、
この反応溶液を400mLの1%炭酸水素ナトリウム水
溶液で抽出した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、ロータリエバポレーターで約100mLに濃縮し
た。この濃縮液を1Lのn−ヘキサンに投入して、ポリ
マーを回収した。析出したポリマーを真空乾燥して、3
9.8gの1−エトキシエチル化ポリビニルフェノール
を得た。得られたポリマーを重水素化アセトンに溶解
し、プロトンNMRスペクトルを測定したところ、δ値
6.2〜7.0の芳香族水素のシグナルとδ値5.2〜
5.5のアセタールメチン水素のシグナルとの面積比
は、13.75:1であった。この結果よりアセタール
化率をもとめると29.1%となった。
【0037】合成例3(1−エトキシエチル化ポリビニ
ルフェノールの合成2) 合成例2と同様にして、ポリビニルフェノール(重量平
均分子量41400)30g、エチルビニルエーテル1
5.3g、反応溶媒として酢酸エチル300mLとか
ら、36.4gの1−エトキシエチル化ポリビニルフェ
ノールを得た。得られたポリマーのプロトンNMRスペ
クトルを測定したところ、δ値6.2〜7.0の芳香族
水素のシグナルとδ値5.2〜5.5のアセタールメチ
ン水素のシグナルとの面積比は9.90:1であり、ア
セタール化率をもとめると40.4%となった。
【0038】合成例4(1−エトキシエチル化ポリビニ
ルフェノールの合成3) 合成例2と同様にして、ポリビニルフェノール(重量平
均分子量17200)30g、エチルビニルエーテル1
6.0g、反応溶媒として酢酸エチル300mLとか
ら、39.8gの1−エトキシエチル化ポリビニルフェ
ノールを得た。得られたポリマーのプロトンNMRスペ
クトルを測定したところ、δ値6.2〜7.0の芳香族
水素のシグナルとδ値5.2〜5.5のアセタールメチ
ン水素のシグナルとの面積比は10.53:1であり、
アセタール化率をもとめると38.0%となった。
【0039】合成例5(1−エトキシエチル化ポリビニ
ルフェノールの合成3) 合成例2と同様にして、ポリビニルフェノール(重量平
均分子量17200)30g、エチルビニルエーテル1
3.6g、反応溶媒として酢酸エチル300mLとか
ら、39.8gの1−エトキシエチル化ポリビニルフェ
ノールを得た。得られたポリマーのプロトンNMRスペ
クトルを測定したところ、δ値6.2〜7.0の芳香族
水素のシグナルとδ値5.2〜5.5のアセタールメチ
ン水素のシグナルとの面積比は12.42:1であり、
アセタール化率をもとめると32.2%となった。
【0040】合成例6(1,2,3,1’,4’−ペン
タヒドロキシベンゾフェノンの1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸エステル化物) 窒素導入管、撹拌機、温度計を備えた1Lの四つ口フラ
スコに1,2,3,1’,4’−ペンタヒドロキシベン
ゾフェノン13.1g、1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホニルクロライド56.4g、テトラヒドロ
フラン500mL、およびN−メチルピロリドン50m
Lを加え、均一に溶解させた。これに、トリエチルアミ
ン21.2gを加え、2時間撹拌を続けた。反応後、吸
引ろ過により析出した塩をろ別し、この反応溶液を1.
5Lの水に投入して、生成物を回収した。析出した生成
物を真空乾燥して、60.5gの1,2,3,1’,
4’−ペンタヒドロキシベンゾフェノンの1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸エステル化物を得
た。
【0041】合成例7(m−クレゾール/アセトアルデ
ヒドノボラック樹脂の1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸エステル化物1) m−クレゾールとアセトアルデヒドとを縮合して得られ
たノボラック樹脂(重量平均分子量1100)6.7
g、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルク
ロライド5.4g、テトラヒドロフラン100mL、N
−メチルピロリドン10mLおよびトリエチルアミン
2.1gとから、合成例6と同様にして、11.2gの
m−クレゾール/アセトアルデヒドノボラック樹脂の
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステ
ル化物を得た。
【0042】合成例8(m−クレゾール/アセトアルデ
ヒドノボラック樹脂の1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸エステル化物2) m−クレゾールとアセトアルデヒドとを縮合して得られ
たノボラック樹脂(重量平均分子量1300)6.7
g、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルク
ロライド3.4g、テトラヒドロフラン100mL、N
−メチルピロリドン10mLおよびトリエチルアミン
1.3gとから、合成例6と同様にして、9.3gのm
−クレゾール/アセトアルデヒドノボラック樹脂の1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル化
物を得た。
【0043】合成例9(クレゾール/ホルムアルデヒド
ノボラック樹脂の1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホン酸エステル化物) クレゾール(東京化成工業株式会社製 試薬特級)とホ
ルムアルデヒドとを縮合して得られたノボラック樹脂
(重量平均分子量600)6.0g、1,2−ナフトキ
ノンジアジド−5−スルホニルクロライド6.7g、テ
トラヒドロフラン100mL、N−メチルピロリドン1
0mLおよびトリエチルアミン2.5gとから、合成例
6と同様にして、11.4gのクレゾール/ホルムアル
デヒド混合ノボラック樹脂の1,2−ナフトキノンジア
ジド−5−スルホン酸エステル化物を得た。
【0044】実施例1 合成例1で合成した樹脂1.00g、光酸発生剤とし
て、シクロヘキシルスルホニル−(p−メトキシフェニ
ルスルホニル)ジアゾメタン0.02g、吸光剤として
合成例7で合成した1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸エステル0.084g、添加剤としてトリ
−iso−プロパノールアミン0.001gおよび溶媒
としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテ
ート5.5gを混合し、レジスト感光液とした。この感
光液をシリコン基板上にスピンコートし、ホットプレー
ト上で90℃、60秒間ベークし、膜厚0.72μmの
レジスト膜とした。このシリコン基板上のレジスト膜を
ニコン社製KrFエキシマレーザ縮小投影露光装置(N
A=0.42)を用い、42mJ/cm2 のエネルギー
量で露光した後、ホットプレート上で120℃、60秒
間ベークした。この後、このレジスト膜をテトラメチル
アンモニウムヒドロキシド2.38重量%水溶液で1分
間現像した。この現像後に得られたレジストパターンを
走査電子顕微鏡で観察することにより解像力、パターン
形状を評価した。その結果、0.28μmのライン ア
ンド スペースが良好な形状(矩型)で解像しており、
定在波によるパターン側壁の荒れも観察されなかった。
【0045】またこのようにして得られた5μmのレジ
ストパターンをホットプレート上で5分間、所定の温度
でベークしたのちそのパターン形状の変化を走査電子顕
微鏡で観察することにより、レジストの耐熱性を評価し
たところ、150℃のベーク温度でもレジスト形状に変
化はみられなかった。つぎに、このレジスト感光液を室
温(23℃)で1か月間放置した後、上述と全く同じ条
件で塗布、露光、現像し感度、解像力およびレジスト形
状を評価したところ全く変化がなかった。
【0046】実施例2 合成例2で合成した樹脂0.80g、合成例4で合成し
た樹脂0.20g、光酸発生剤として、ジフェニルヨー
ドニウム p−トルエンスルホン酸塩0.04g、吸光
剤として合成例7で合成した1,2−ナフトキノンジア
ジド−5−スルホン酸エステル0.080g、合成例8
で合成した1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ン酸エステル0.027g、添加剤としてトリ−iso
−プロパノールアミン0.004gおよび溶媒としてプ
ロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート1.
6g、2−ヒドロキシ−iso−ブチル酸メチルエステ
ル6.0gを混合し、レジスト感光液とした。この感光
液を実施例1と同様にして、感度、解像度、パターン形
状、耐熱性および室温1か月放置後の性能変化を評価し
た。結果を表−1に示す。
【0047】実施例3 光酸発生剤として、ジフェニルヨードニウム p−トル
エンスルホン酸塩のかわりにビス(2,4−ジメチルフ
ェニル)ジアゾメタン0.02gを用い、添加剤のトリ
−iso−プロパノールアミンの量を0.001gにし
た以外は実施例2と全く同様にして、レジスト感光液の
調製を行い、評価した。結果を表−1に示す。
【0048】実施例4 樹脂として合成例3で合成した樹脂1.00gを用い、
吸光剤として合成例7で合成した1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホン酸エステル0.080g、およ
び合成例8で合成した1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸エステル0.027gを用いた以外は実
施例1と全く同様にして、レジスト感光液の調製を行
い、評価した。結果を表−1に示す。
【0049】実施例5 樹脂として合成例4で合成した樹脂1.00gを用い、
吸光剤として合成例7で合成した1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホン酸エステル0.080g、およ
び合成例8で合成した1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸エステル0.027gを用いた以外は実
施例1と全く同様にして、レジスト感光液の調製を行
い、評価した。結果を表−1に示す。
【0050】実施例6 樹脂として合成例5で合成した樹脂1.00gを用いた
以外は実施例1と全く同様にして、レジスト感光液の調
製を行い、評価した。結果を表−1に示す。 比較例1 吸光剤として合成例6で合成した1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホン酸エステル0.080gを用い
た以外は実施例2と全く同様にして、レジスト感光液の
調製を行い、評価した。結果を表−1に示す。
【0051】比較例2 吸光剤として合成例9で合成した1,2−ナフトキノン
ジアジド−5−スルホン酸エステル0.080gを用い
た以外は実施例3と全く同様にして、レジスト感光液の
調製を行い、評価した。結果を表−1に示す。 比較例3 吸光剤を用いなかった以外は実施例2と全く同様にし
て、レジスト感光液の調製を行い、評価した。結果を表
−1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】感度、解像力、パターン形状が良好な感
放射線性組成物であって、これにより得られるレジスト
パターンはハレーション及び定在波による測壁荒れがな
く、しかも保存後に於てもパターン形状の劣化が起こら
ない優れた効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/004 503 G03F 7/004 503A 7/039 601 7/039 601 H01L 21/027 H01L 21/30 502R

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)フェノール性水酸基含有アルカリ
    可溶性樹脂または該水酸基が酸不安定基で保護された樹
    脂、(b)放射線の作用により酸を発生する化合物およ
    び(c)フェノール性水酸基を有する重量平均分子量が
    1000を越え50000以下の樹脂と1,2−ナフト
    キノンジアジドスルホン酸とのエステル、を含有するこ
    とを特徴とするポジ型感放射線性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 フェノール性水酸基を有する重量平均分
    子量が1000を越え50000以下の樹脂が、下記一
    般式(I)で表わされる化合物と、下記一般式(II)で
    表わされる化合物とを縮合して得られるノボラック樹脂
    であることを特徴とする請求項1に記載のポジ型感放射
    線性樹脂組成物。 【化1】 (一般式(I)において、R1 、R2 、R3 、R4 、R
    5 は同一でも異なっていても良く水素原子、ハロゲン原
    子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
    もよいアリール基、置換されていてもよいアラルキル
    基、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ニトリル基または置
    換されていてもよいアルコキシ基を表わし、一般式(I
    I)において、R6 は水素またはC1 〜C3 のアルキル
    基を表わし、R 7 は置換されていてもよいアルキル基、
    置換されていてもよいアリール基または、置換されてい
    てもよいアラルキル基を表わす。)
  3. 【請求項3】 一般式(I)で表わされる化合物が、o
    −クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,
    5−キシレノール、3,5−キシレノール及びピロガロ
    ールから選ばれる少なくとも1種であり、一般式(II)
    で表わされる化合物が、ホルムアルデヒド、アセトアル
    デヒド及びアセトンから選ばれる少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項2に記載のポジ型感放射線性樹
    脂組成物。
  4. 【請求項4】 (b)成分が下記一般式(III)で表わさ
    れる化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のポジ型感放射線性樹脂組成物。 【化2】 (式中、Xは単結合、メチレン基またはジアゾメチレン
    基を表わし、R8 、R9は同一でも異なっていてもよ
    く、置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
    もよいアリール基または、置換されていてもよいアラル
    キル基を表わす。)
  5. 【請求項5】 一般式(III)に於けるXがジアゾメチレ
    ン基であることを特徴とする請求項4に記載のポジ型感
    放射線性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (b)成分が、下記一般式(IV)で表わ
    される化合物であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載のポジ型感放射線性樹脂組成物。 【化3】 (式中、R10はC1 〜C4 アルキル基及びハロゲン原子
    の少なくともいずれかで置換されていても良いC5 〜C
    7 シクロアルキル基を、R11〜R15は同一でも異なって
    いても良い水素原子、C1 〜C4 アルキル基、C1 〜C
    4 アルコキシ基又はハロゲン原子を表わす。)
  7. 【請求項7】 (b)成分が、下記一般式(V)で表わ
    される化合物であることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載のポジ型感放射線性樹脂組成物。 【化4】 (式中、R16〜R25は、同一でも異なっていても良く、
    水素原子、C1 〜C4 アルキル基、C1 〜C4 アルコキ
    シ基、ハロゲン原子を表わす。)
  8. 【請求項8】 (a)成分100重量部に対し、(c)
    成分を1〜50重量部含有することを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載のポジ型感放射線性樹脂組成
    物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2727339A3 (fr) * 1994-11-25 1996-05-31 Lorraine Laminage Quenouille de repartiteur de coulee continue d'acier
KR100572182B1 (ko) 2003-02-24 2006-04-18 도오꾜오까고오교 가부시끼가이샤 포지티브형 포토레지스트 조성물 및 레지스트 패턴의형성방법
JP2009501352A (ja) * 2005-07-12 2009-01-15 エイゼット・エレクトロニック・マテリアルズ・ユーエスエイ・コーポレイション 厚いフィルムに像を形成するためのフォトレジスト組成物
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CN112650023A (zh) * 2020-12-23 2021-04-13 阜阳申邦新材料技术有限公司 一种高分辨率光刻胶组合物及其应用

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