JPH11308314A - 電話装置 - Google Patents

電話装置

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JPH11308314A
JPH11308314A JP11063698A JP11063698A JPH11308314A JP H11308314 A JPH11308314 A JP H11308314A JP 11063698 A JP11063698 A JP 11063698A JP 11063698 A JP11063698 A JP 11063698A JP H11308314 A JPH11308314 A JP H11308314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接話型ECMを備えた携帯電話装置におい
て、使用形態に限ることなく、通話品質を良好に保つこ
とができ、使い勝手の向上を図る。 【解決手段】 フリップ3を本体2に対して開いた位置
に回動操作すると、接話型ECM11の双方の音孔が開
放され、音波が振動板に対して双方の方向から作用する
ようになり、接話型ECM11を口元に近付けて通話す
る場合には、近接効果が得られ、通話品質が良好に確保
されるようになる。一方、フリップ3を本体2に対して
閉じた位置に回動操作すると、接話型ECM11の一方
の音孔がパッキン24により閉塞され、他方の音孔のみ
が開放され、音波が振動板に対して一方向のみから作用
するようになり、つまり、接話型ECM11が疑似的に
無指向性(全指向性)のECMとして作用するようにな
り、接話型ECM11を口元から離して通話する場合で
あっても、通話品質が良好に確保されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動板を挟む両側
に音波が侵入可能な音孔を有する接話型エレクトレット
コンデンサマイクロホンを備えた電話装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、携帯電話装
置や簡易型携帯電話装置(PHS)のマイクロホンとし
ては、エレクトレットコンデンサマイクロホン(以下、
ECM(Electret Condenser Microphone )と略称す
る)が採用されている。このECMは、例えば固定電極
に接近した状態で、表面を永久帯電させた振動板が配置
された構成となっており、音波が音孔から侵入すると、
振動板が振動することに応じて振動板と固定電極との間
の静電容量が変化し、音波が電気信号に変換されて出力
されるようになっている。この場合、このようなECM
においては、音波が侵入する音孔を振動板に対して一方
向のみに設け、音波が振動板に対して一方向のみから作
用する構成とすることによって、無指向性(全指向性)
の特性が得られるようになっている。
【0003】ところで、このような携帯電話装置や簡易
型携帯電話装置は、その使用形態によって屋外などで使
用されることが多いため、耐周囲雑音特性が良好である
ことが要求されている。このような事情から、近年で
は、携帯電話装置や簡易型携帯電話装置のマイクロホン
として、上述したECMに代わって、耐周囲雑音特性に
優れている接話型エレクトレットコンデンサマイクロホ
ン(以下、接話型ECMと略称する)を採用することが
考えられている。
【0004】この接話型ECMは、振動板を挟む両側に
音孔が設けられた構成となっており、一方の音孔を通じ
て侵入した音波の音圧と、他方の音孔を通じて侵入した
音波の音圧との差が音圧傾度として振動板に作用するよ
うになっている。この場合、音波が球面波として接話型
ECMに与えられたときの音圧傾度Ps と、音波が平面
波として接話型ECMに与えられたときの音圧傾度Pf
とは、異なるものであり、それら音圧傾度Ps と音圧傾
度Pf との比は、一般的には、 Ps /Pf ={1−(2d/r)+(c/2πf
r)1/2 d:音響端子間距離 r:音源からの距離 c:音速 f:周波数 で表されるようになっている。
【0005】上記した式から明らかなように、接話型E
CMは、低周波数帯域では、球面波に対する音圧傾度P
s と平面波に対する音圧傾度Pf との比が大きくなり、
つまり、球面波に対する感度の方が、平面波に対する感
度よりも相対的に良好になるという特性を有しているも
のである。
【0006】ところで、使用者は、一般的には、携帯電
話装置や簡易型携帯電話装置を使用するにあたっては、
通常は、マイクロホンを口元に近付けて通話するので、
人から発せられた声の音波は、音源とマイクロホンとの
距離が比較的小さいことから、球面波に近い状態でマイ
クロホンに与えられることになる。これに対して、周囲
雑音の音波は、音源とマイクロホンとの距離が比較的大
きいことから、平面波に近い状態でマイクロホンに与え
られることになる。
【0007】したがって、マイクロホンとして接話型E
CMが採用されたものでは、接話型ECMが上述したよ
うな特性を有しているので、人から発せられた声の音波
に対する感度の方が、周囲雑音の音波に対する感度より
も相対的に良好になり、つまり、近接効果が得られるよ
うになり、周囲雑音による影響が少なく、通話品質が良
好に確保されるようになっている。
【0008】しかしながら、このことは、換言すれば、
マイクロホンとして接話型ECMが採用された携帯電話
装置や簡易型携帯電話装置を例えば机上に置くなどして
口元から離して通話する場合には、音源とマイクロホン
との距離が比較的大きいことから、人から発せられた声
の音波に対する感度が低下することになり、通話品質が
低下してしまうということである。また、このように音
源とマイクロホンとの距離が比較的大きくなってしまう
と、通話品質が低下してしまうという事情があることか
ら、使用形態が限られてしまい、使い勝手に劣るという
問題もある。
【0009】本発明は、上記した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、振動板を挟む両側に音波が侵
入可能な音孔を有する接話型エレクトレットコンデンサ
マイクロホンを備えたものにおいて、使用形態に限られ
ることなく、通話品質を良好に保つことができ、それに
よって、使い勝手の向上を図ることができる電話装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、可動部材が本体に対して第1の動作状態位置に位置
すると、接話型エレクトレットコンデンサマイクロホン
(接話型ECM)の双方の音孔が開放されるようになる
ので、音波が双方の音孔から侵入するようになる。した
がって、このときは、接話型ECMが本来の特性をもっ
て作用するようになるので、使用者が電話装置を通常の
使用形態により使用する場合、つまり、接話型ECMを
口元に近付けて通話する場合には、近接効果が得られ、
通話品質が良好に確保されるようになる。
【0011】これに対して、可動部材が本体に対して第
2の動作状態位置に位置すると、接話型ECMの一方の
音孔が開放され、且つ、他方の音孔が音孔閉塞部材に閉
塞されるようになるので、音波が一方の音孔のみから侵
入するようになる。したがって、このときは、接話型E
CMが疑似的に無指向性(全指向性)のエレクトレット
コンデンサマイクロホン(ECM)として作用するよう
になるので、使用者が電話装置を通常とは異なる使用形
態により使用する場合、つまり、接話型ECMを口元か
ら離して通話する場合であっても、通話品質が良好に確
保されるようになる。
【0012】しかして、このものでは、可動部材を第1
の動作状態位置と第2の動作状態位置との間で可動させ
ることによって、接話型ECMを口元に近付けて通話す
る場合であっても、また、接話型ECMを口元から離し
て通話する場合であっても、双方の場合において、通話
品質を良好に確保することができるようになる。これに
より、使用形態が限られてしまうようなことはなく、使
い勝手の向上を図ることができる。
【0013】請求項2の発明によれば、フリップを本体
に対して回動させるという比較的簡単な操作によって、
請求項1に記載したような作用効果を得ることができ
る。
【0014】請求項3の発明によれば、所定のキー操作
をすると、電話装置が通常モードとハンズフリーモード
とのいずれかのモードで動作するようになる。しかし
て、このものでは、可動部材を第1の動作状態位置に可
動させ、さらに、所定のキー操作を行うことによって、
電話装置を通常モードにさせた状態で、接話型ECMを
本来の特性をもって作用させることができるようにな
り、これにより、通話品質を適切なものとすることがで
きる。
【0015】これに対して、可動部材を第2の動作状態
位置に可動させ、さらに、所定のキー操作を行うことに
よって、電話装置をハンズフリーモードにさせた状態
で、接話型ECMを疑似的に無指向性のECMとして作
用させると共に、出力レベルや入力レベルを適切なもの
とすることができるようになり、これにより、この場合
にも、通話品質を適切なものとすることができる。
【0016】請求項4の発明によれば、可動部材を可動
すると、電話装置が通常モードとハンズフリーモードと
のいずれかのモードで動作するようになる。しかして、
このものでは、可動部材を第1の動作状態位置と第2の
動作状態位置との間で可動させることによって、請求項
3記載のものと同様の作用効果を得ることができる。ま
た、このとき、何らキー操作を行う必要がないので、操
作性の向上を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をマイクフリップ型
(マイクロホンがフリップに設けられた型)の簡易型携
帯電話装置(PHS)に適用した第1実施例について図
1ないし図6を参照して説明する。まず、マイクフリッ
プ型の簡易型携帯電話装置の全体構成を示す図1におい
て、簡易型携帯電話装置1は、本体2に対して可動部材
としてのフリップ3が回動軸線Aを回動中心として回動
可能に設けられて構成されている。本体2にあってプラ
スチック製の本体ケース4の上部には音孔5が形成され
ており、その本体ケース4の内部にあって上記音孔5に
対応する部位にはスピーカ(図示せず)が配設されてい
る。しかして、スピーカから発せられた音波は、音孔5
を通じて外部に出力されるようになっている。
【0018】また、本体ケース4には表示部6が設けら
れており、その本体ケース4の内部にあって上記表示部
6に対応する部位には液晶表示装置(図示せず)が配設
されている。しかして、液晶表示装置が駆動することに
よって、電話番号やメッセージなどが表示部6に表示さ
れるようになっている。
【0019】本体2にあって図1中下半部には、キー操
作部7が設けられており、このキー操作部7には、「通
話」キー、「再ダイヤル」キー、「終了」キー、「電話
帳」キー、「保留」キー、「モード」キー、「0」〜
「9」の数字キー、「*(アスタリスク)」キー、「#
(シャープ)」キー、「録音/再生」キー、「アップス
クロール」キーおよび「ダウンスクロール」キーの各種
キーが配列されている。また、本体ケース4の上部側に
は、アンテナケース部4aが本体ケース4に一体に設け
られており、そのアンテナケース部4aの内部には、ホ
イップアンテナ(図示せず)が配設されている。
【0020】フリップ3にあってプラスチック製のフリ
ップケース8の両側面部には、図2にも示すように、対
向するように音孔9,10が形成されており、そのフリ
ップケース8の内部にあって上記音孔9,10に対応す
る部位には接話型エレクトレットコンデンサマイクロホ
ン(以下、接話型ECMと略称する)11が配設されて
いる。尚、図1には、音孔9が示されている。
【0021】接話型ECM11は、図3に示すような構
成となっている。すなわち、接話型ECM11のケース
12の内部にあって、図3中下方には、プリント基板1
3が配設されており、そのプリント基板13上には、バ
イパスコンデンサ14やインピーダンス変換回路を構成
するFET15が実装されている。プリント基板13の
図3中上方には、絶縁体16に支持された状態で固定電
極17が配設されており、この固定電極17の図3中上
方には、スペーサ18により固定電極17と所定間隔を
存した状態で振動板19が配設されている。この振動板
19は、例えば高分子プラスチックフィルムからなるも
ので、特殊な電気的処理が施されたことによって表面が
永久帯電された(エレクトレットされた)ものである。
【0022】また、ケース12の図3中上面部には、上
述したフリップ3の一方の音孔9に連通する音孔20が
形成されており、しかして、音波が外部からフリップ3
の音孔9、接話型ECM11の音孔20を通じて接話型
ECM11のケース12の内部に侵入するようになって
おり、その侵入した音波が振動板19に作用するように
なっている。
【0023】一方、ケース12の図3中下面部には、上
述したフリップ3の他方の音孔10に連通する音孔21
が形成されており、また、プリント基板13には音孔2
2が形成され、さらに、固定電極17には音孔23,2
3が形成されている。しかして、音波が外部からフリッ
プ3の音孔10、接話型ECM11の音孔21を通じて
接話型ECM11のケース12の内部に侵入するように
なっており、その侵入した音波がプリント基板13の音
孔22、固定電極17の音孔23,23を通じて振動板
19に作用するようになっている。
【0024】このように構成された接話型ECM11
は、振動板19と固定電極17との間に、高抵抗を介し
て駆動電圧が供給されるようになっており、その状態
で、音波が上述したようにしてケース12の内部に侵入
して振動板19に作用すると、振動板19が振動するこ
とに応じて振動板19と固定電極17との間の静電容量
が変化し、出力電圧が上記インピーダンス変換回路によ
りインピーダンス変換されて出力されるようになってい
る。
【0025】本体2のキー操作部7にあって所定部位に
は、音孔閉塞部材としてのシリコンゴムからなるパッキ
ン24(図1参照)が設けられている。この場合、フリ
ップ3が、図4に示すように、本体2に対して閉じた位
置にあるときには、フリップ3の一方の音孔9は、図5
に示すように、パッキン24により閉塞されるようにな
っている。尚、このとき、パッキン24は、僅かではあ
るが、弾性変形するようになっている。
【0026】そして、このように構成された簡易型携帯
電話装置1においては、CPUが通常モードかハンズフ
リーモードかのいずれかのモードで動作するようになっ
ており、使用者が通常モードに設定するためのキー操作
を行うと、CPUが通常モードに設定され、使用者がハ
ンズフリーモードに設定するためのキー操作を行うと、
CPUがハンズフリーモードに設定されるようになって
いる。この場合、簡易型携帯電話装置1は、CPUがハ
ンズフリーモードに設定されているときには、CPUが
通常モードに設定されているときよりも、スピーカの出
力レベルおよび接話型ECM11の入力レベルが上昇す
るようになっているものである。
【0027】次に、上記構成の作用について説明する。
使用者が、フリップ3を、図2に示すように、本体2に
対して開いた位置(本発明でいう第1の動作状態位置)
に回動操作すると、このとき、フリップ3の音孔9,1
0が閉塞されることはなく、つまり、接話型ECM11
の音孔20,21が閉塞されることはなく、それら音孔
20,21が共に開放されるようになる。したがって、
接話型ECM11にあっては、音波が外部から音孔20
を通じて侵入すると共に(図2中矢印P参照)、音波が
外部から音孔21を通じて侵入するようになり(図2中
矢印Q参照)、つまり、音波が双方の方向から侵入し
て、振動板19に作用するようになる。
【0028】このとき、使用者が、簡易型携帯電話機1
を手に持って、接話型ECM11を口元に近付けて通話
すると、人から発せられた声の音波は、音源と接話型E
CM11との距離が比較的小さいことから、球面波に近
い状態で接話型ECM11に与えられ、一方、周囲雑音
の音波は、音源と接話型ECM11との距離が比較的大
きいことから、平面波に近い状態で接話型ECM11に
与えられることになり、接話型ECM11が有する特性
によって、人から発せられた声の音波に対する感度の方
が、周囲雑音の音波に対する感度よりも相対的に良好に
なり、つまり、近接効果が得られるようになる。これに
より、通話品質が良好に確保されるようになる。
【0029】これに対して、使用者が、フリップ3を、
図4に示すように、本体2に対して閉じた位置(本発明
でいう第2の動作状態位置)に回動操作すると、このと
き、フリップ3の一方の音孔9が上述したようにしてパ
ッキン24により閉塞され、つまり、接話型ECM11
の一方の音孔20が閉塞され、フリップ3の他方の音孔
10が閉塞されることはなく、つまり、接話型ECM1
1の他方の音孔21のみが開放されるようになる。した
がって、接話型ECM11にあっては、音波が外部から
音孔21のみを通じて侵入するようになり(図5中矢印
R参照)、つまり、音波が一方の方向から振動板19に
作用するようになる。すなわち、このとき、接話型EC
M11は、無指向性(全指向性)のエレクトレットコン
デンサマイクロホン(以下、ECMと略称する)として
作用するようになる。
【0030】このとき、使用者が、簡易型携帯電話機1
を例えば机上に置くなどして、接話型ECM11を口元
から離して通話すると、接話型ECM11が無指向性
(全指向性)のECMとして作用するので、この場合で
あっても、通話品質が良好に確保されるようになる。
【0031】このように第1実施例によれば、フリップ
3を本体2に対して開いた位置に回動操作すると、接話
型ECM11の双方の音孔20,21が開放され、音波
が双方の音孔20,21から侵入するようになるので、
接話型ECM11が本来の特性をもって作用するように
なり、接話型ECM11を口元に近付けて通話する場合
には、近接効果が得られ、通話品質が良好に確保される
ようになり、一方、フリップ3を本体2に対して閉じた
位置に回動操作すると、接話型ECM11の一方の音孔
20がパッキン24により閉塞され、他方の音孔21が
開放され、音波が音孔21のみから侵入するようになる
ので、接話型ECM11が疑似的に無指向性(全指向
性)のECMとして作用するようになり、簡易型携帯電
話装置1を例えば机上に置くなどして通話する場合であ
っても、通話品質が良好に確保されるようになる。
【0032】しかして、このものでは、フリップ3を回
動操作することによって、接話型ECM11を口元に近
付けて通話する場合であっても、また、接話型ECM1
1を口元から離して通話する場合であっても、双方の場
合において、通話品質を良好に確保することができる、
これにより、使用形態が限られてしまうようなことはな
く、使い勝手の向上を図ることができる。特に、この場
合は、フリップ3を回動操作するという比較的簡単な操
作によって、上述したような効果を得ることができる。
【0033】また、使用者がキー操作を行うことによっ
て、CPUを通常モードもしくはハンズフリーモードに
設定することができ、その場合、ハンズフリーモードに
設定されているときには、通常モードに設定されている
ときよりも、スピーカの出力レベルおよび接話型ECM
11の入力レベルが上昇するように構成したので、フリ
ップ3を本体2に対して開いた位置に回動操作し、さら
に、通常モードに設定することによって、通話品質を適
切なものとすることができ、これに対して、フリップ3
を本体2に対して閉じた位置に回動操作し、さらに、ハ
ンズフリーモードに設定することによって、出力レベル
や入力レベルを適切なものとすることができ、この場合
にも、通話品質を適切なものとすることができる。
【0034】さて、発明者らは、以上に説明した本実施
例による構成のものと、従来構成のもの(従来のマイク
フリップ型の簡易型携帯電話装置)とについて、周波数
に対する相対感度を測定した。図6は、その測定により
得られた測定結果を示すもので、横軸は周波数を示し、
縦軸は、相対感度を示しており、また、Lは、音源と接
話型ECM11との距離を示している。
【0035】尚、測定条件は、以下のようになってい
る。 (ア)従来構成のものにおいて、フリップを開いた状態 (イ)従来構成のものにおいて、フリップを閉じた状態 (ウ)本実施例による構成のものにおいて、フリップを
開いた状態 (エ)本実施例による構成のものにおいて、フリップを
閉じた状態 この場合、測定条件(ア)、(イ)および(ウ)につい
ては、図6(a)に示すような測定結果が得られ、つま
り、接話型ECM11との距離が比較的小さい(L=1
cm)音源に対しては、周波数に関係なく、相対感度が
略一定であり、接話型ECM11との距離が比較的大き
い(L=50cm)音源に対しては、低周波数では、相
対感度が低下しており、つまり、近接特性が得られてい
ることが分かる。
【0036】これに対して、測定条件(エ)について
は、図6(b)に示すような測定結果が得られ、つま
り、接話型ECM11との距離が比較的大きい音源に対
して、周波数に関係なく、相対感度が略一定であること
が分かる。
【0037】以上のことから、本実施例による構成のも
のでは、フリップ3を本体2に対して開いた位置に回動
操作することによって、近接効果が得られ、フリップ3
を本体2に対して閉じた位置に回動操作することによっ
て、無指向性のECMと同等の特性が得られることが分
かる。
【0038】次に、本発明の第2実施例について、図7
を参照して説明する。尚、第1実施例と同一部分には同
一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分につい
て説明する。この第2実施例に示す簡易型携帯電話装置
31では、本体ケース4の所定部位に、可動検出手段と
しての近接スイッチ32が配設されている。この近接ス
イッチ32は、光センサから構成されるもので、物体が
近付いたときには、投じられた光が物体により反射さ
れ、その反射光を検出することによって、オン信号を出
力するように構成されている。
【0039】すなわち、この場合、フリップ3が本体2
に対して開いた位置にあるときには、フリップ3が近接
スイッチ32から離れているので、近接スイッチ32か
らCPUにオフ信号が出力され、CPUは、近接スイッ
チ32からオフ信号が与えられていることに基づいて、
通常モードで動作するようになっている。一方、フリッ
プ3が本体2に対して閉じた位置にあるときには、フリ
ップ3が近接スイッチ32に近付いているので、近接ス
イッチ32からCPUにオン信号が出力され、CPU
は、近接スイッチ32からオン信号が与えられているこ
とに基づいて、ハンズフリーモードで動作するようにな
っている。
【0040】このように第2実施例によれば、前述した
第1実施例と同様の作用効果を得ることができ、特に、
この第2実施例では、前述した第1実施例とは異なっ
て、キー操作ではなく、フリップ3の回動操作によっ
て、通常モードとハンズフリーモードとが切換えられる
ので、操作性の向上を図ることができる。
【0041】本発明は、上記した実施例にのみ限定され
るものでなく、次のように変形または拡張することがで
きる。電話装置としては、マイクフリップ型の簡易型携
帯電話装置に限らず、フリップ型の簡易型携帯電話装置
であっても良く、その場合は、フリップにパッキンを設
ける構成とすれば良く、また、携帯電話装置、車載用電
話装置などの他の電話装置に適用しても良い。
【0042】可動部材としては、フリップに限らず、本
体に対して可動する部材であれば良く、その場合は、そ
の部材を可動させることによって、接話型ECMの一方
の音孔が開閉される構成とすれば良い。第2実施例にお
いては、近接スイッチは、光センサから構成されるもの
に限らず、磁気センサ、超音波センサなどの他のセンサ
から構成されるものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すものであって、フリ
ップが本体に対して開いた状態を示す外観斜視図
【図2】フリップが本体に対して開いた状態を示すもの
であって、一部を断面にて示す側面図
【図3】接話型ECMの縦断側面図
【図4】フリップが本体に対して閉じた状態を示す側面
【図5】フリップが本体に対して閉じた状態を示すもの
であって、要部を示す縦断側面図
【図6】測定結果を示す図
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
図面中、1は簡易型携帯電話装置(電話装置)、2は本
体、3はフリップ(可動部材)、11は接話型エレクト
レットコンデンサマイクロホン、19は振動板、20,
21は音孔、24はパッキン(音孔閉塞部材)、31は
簡易型携帯電話装置(電話装置)、32は近接スイッチ
(可動検出手段)である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、 この本体に対して第1の動作状態位置と第2の動作状態
    位置との間で可動する可動部材と、 前記本体と前記可動部材とのうちのいずれかに設けら
    れ、振動板を挟む両側に音波が侵入可能な音孔を有する
    接話型エレクトレットコンデンサマイクロホンと、 前記本体と前記可動部材とのうちの前記接話型エレクト
    レットコンデンサマイクロホンが設けられた方とは異な
    る方に設けられた音孔閉塞部材とを備え、 前記接話型エレクトレットコンデンサマイクロホンは、
    前記可動部材が前記第1の動作状態位置に位置したとき
    には、双方の音孔が開放されることによって、音波が前
    記双方の音孔から侵入されると共に、前記可動部材が前
    記第2の動作状態位置に位置したときには、一方の音孔
    が開放され、且つ、他方の音孔が前記音孔閉塞部材に閉
    塞されることによって、音波が前記一方の音孔のみから
    侵入されるように構成されていることを特徴とする電話
    装置。
  2. 【請求項2】 前記可動部材は、本体に対して回動可能
    に設けられたフリップから構成され、 このフリップは、前記本体に対して開いた位置を前記第
    1の動作状態位置とすると共に、前記本体に対して閉じ
    た位置を前記第2の動作状態位置とするように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の電話装置。
  3. 【請求項3】 所定のキー操作がなされたことを検出す
    るキー操作検出手段を備え、 このキー操作検出手段により所定のキー操作がなされた
    ことを検出したことに基づいて、通常モードとハンズフ
    リーモードとのいずれかのモードで動作可能となるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の電話装置。
  4. 【請求項4】 前記可動部材が可動したことを検出する
    可動検出手段を備え、 この可動検出手段により前記可動部材が可動したことを
    検出したことに基づいて、通常モードとハンズフリーモ
    ードとのいずれかのモードで動作可能となるように構成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の電
    話装置。
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