JPH11304065A

JPH11304065A - 管継手

Info

Publication number: JPH11304065A
Application number: JP10106018A
Authority: JP
Inventors: Naoyuki Kanazawa; 尚之金澤
Original assignee: HIGASHIO MEC KK
Current assignee: HIGASHIO MEC KK
Priority date: 1998-04-16
Filing date: 1998-04-16
Publication date: 1999-11-05

Abstract

(57)【要約】【課題】接続管相互を任意の角度をもって容易に接続
できる管継手を提供する。【解決手段】外部金属本体１，２とプラスチック製内
部被覆体３，４とから成る第１・第２部材５，６と、こ
の第１・第２部材５，６を連結する袋ナット７を有す
る。また、第２部材６の外周面側に球面凸部８を形成
し、かつ、第１部材５の内端側に凹設した収納孔部10
に、凹球状受面11を有する円環状弾性部材12を収納す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、管継手に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図７に示すように、金属パイプの
内面にプラスチック層ａを有する複合管ｂを接続する管
継手としては、袋ナットｃにて接続される一対の継手部
材ｄ，ｄの内部に、プラスチック製の筒状コアｅ，ｅが
夫々設けられたものが公知であり、筒状コアｅと継手部
材ｄとの間に複合管ｂの端部を螺入して錆びを防止する
ようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複合管
等の被接続管を接続するこれら従来の管継手は、直線状
にしか接続することができず、被接続管相互を所定の角
度をもって配管したりすることができなかった。

【０００４】そこで、本発明は、被接続管相互を任意の
角度をもって容易に接続することができる管継手を提供
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る管継手は、外部金属本体とプラスチ
ック製内部被覆体とから成る第１・第２部材と、該第１
・第２部材を連結する袋ナットと、を備えたユニオン型
の管継手に於いて、上記第２部材の外周面側に球面凸部
を形成し、かつ、上記第１部材の内端側に凹設した収納
孔部に、凹球状受面を有する円環状弾性部材を収納し
て、該弾性部材の上記凹球状受面と上記第２部材の球面
凸部とを摺動首振り・圧縮固定可能に当接させたもので
ある。また、第２部材の外部金属本体の内端面を、プラ
スチック製内部被覆体の内端に形成した外鍔部にて被覆
し、該内端面と該外鍔部との接合面の最外端縁が、首振
角度の全範囲に於いて、弾性部材の凹球状受面にて、包
囲されるように構成したものである。

【０００６】また、内端面と外鍔部との接合面を凹凸環
状に形成したものである。また、円環状弾性部材の横断
面形状を、凹球状受面側を斜辺とする略直角三角形状に
形成し、第１部材の収納孔部を形成する段付部に、該第
１部材の外部金属本体とプラスチック製内部被覆体の接
合部を臨ませ、上記弾性部材にて圧縮密封するように構
成したものである。また、袋ナットを螺進して第１・第
２部材を相互に接近させて連結した正規締付状態に於い
て、袋ナットの内鍔部の内端面と、第１部材の内端面と
の間に、増締用間隙を形成したものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。

【０００８】図１〜図６は本発明の管継手の実施の一形
態を示し、この管継手は、第１部材５と、第２部材６
と、円環状弾性部材12と、袋ナット７と、から構成され
る。

【０００９】具体的に説明すると、第１部材５は、鋳鉄
等の外部金属本体１と、ポリ塩化ビニルやポリエチレン
等のプラスチック製内部被覆体３から成り、第２部材６
は、鋳鉄等の外部金属本体２と、ポリ塩化ビニルやポリ
エチレン等のプラスチック製内部被覆体４から成る。

【００１０】（図１と図３と図４に示すように）第１部
材５の外部金属本体１は外端内周面22にテーパ状雌ネジ
部23を有し、内端外周面32に雄ネジ部33が形成されてい
る。また、内部被覆体３は、外部金属本体１の外端部１
ａ側に円筒状内部コア24を有し、このコア24の外周面25
に、螺旋状の小突条26を有する。外部金属本体１の雌ネ
ジ部23と内部被覆体３の小突条26とは離間していて、そ
の間に、（図示省略の）防食パイプが差込まれて接続さ
れる。

【００１１】第２部材６の外部金属本体２は外端内周面
27にテーパ状の雌ネジ部28を有する。また、内部被覆体
４は、外部金属本体２の外端部２ａ側に円筒状内部コア
29を有し、この内部コア29の外周面30には、螺旋状の小
突条31が形成されている。外部金属本体２の雌ネジ部28
と内部被覆体４の小突条31とは離間していて、その間
に、（図示省略の）防食パイプが差込まれて接続され
る。

【００１２】また、第１部材５は内端側に収納孔部10を
有し、凹球状受面11を有する（後述の）円環状弾性部材
12が上記収納孔部10に収納されている。この弾性部材12
の材質は、合成ゴム，軟質プラスチック等から成る。ま
た、第２部材６の内端外周面側は球面凸部８が形成され
ている。そして、袋ナット７によって第１・第２部材
５，６を相互に連結することによって、弾性部材12の凹
球状受面11と球面凸部８とが相対的に摺動首振り・圧縮
固定可能に当接する。即ち、袋ナット７を緩く締付けた
状態では、（図２のように）摺動首振り可能であり、他
方、袋ナット７の正規締付状態では、圧縮固定される。

【００１３】また、（図１と図２と図６に示すように）
袋ナット７は、内周面に、第１部材５の雄ネジ部33に螺
合する雌ネジ部34を有する。袋ナット７の内鍔部19の内
周面35は、第２部材６の球面凸部８に対応した凹曲面
状、又は、外方縮径テーパ状に形成されており、第１部
材５と第２部材６を所望の首振り角度乃至ストレート状
態で固定することができる。また、袋ナット７による締
付け時───図１，図２に示した正規締付状態で──
─、第２部材６の球面凸部８の球中心Ｏ₈ は、袋ナット
７の内鍔部19の外端面19ａよりも内側にある。このよう
にすれば、袋ナット７の内鍔部19の内径を最小とするこ
とができ、かつ、別のリング体を省略できる。

【００１４】袋ナット７を螺進して第１・第２部材５，
６を相互に接近させて連結した正規締付状態に於いて、
袋ナット７の内鍔部19の内端面20と、第１部材５の内端
面９との間には、増締用間隙21が形成される。これによ
り、円環状弾性部材12の弾発力が長期使用期間後に低下
した際、増締めが可能となる。

【００１５】第２部材６の外部金属本体２の内端面13
は、プラスチック製内部被覆体４の内端に形成した外鍔
部14にて被覆され、該内端面13と該外鍔部14との接合面
15の最外端縁16は、首振角度の全範囲───例えば０°
〜15°の───に於いて、上記弾性部材12の凹球状受面
11にて、包囲されるように構成されている。これによっ
て袋ナット７締付け時に、第２部材６と円環状弾性部材
12との間が密閉され、よって、使用時に流体の外部漏洩
が防止される。さらに、上記接合面15は、凹凸環状に形
成する。例えば、図１，図２及び図４では、外部金属本
体２の内端面13に、円環状の凹溝37を形成し、外鍔部14
との接合強度を増加している。なお、環状凸条を内端面
13に形成しても良い（図示省略）。

【００１６】円環状弾性部材12の横断面形状は、凹球状
受面11側を斜辺とする略直角三角形状に形成されてい
る。第１部材５の外部金属本体１とプラスチック製内部
被覆体３の接合部18は、第１部材５の収納孔部10を形成
する段付部17に臨み、上記弾性部材12にて圧縮密封する
ように構成されている。

【００１７】

【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次のような著大な効果を奏する。

【００１８】（請求項１によれば）袋ナット７の螺進退
によって、第１・第２部材５，６を（現場でも）簡単に
分解・組立できる。そして、相互に接続されるべき２本
の管の軸心が同一線上に無くて、所定の角度を成してい
る場合にも、相互に管を接続することができる。従っ
て、現場での配管作業が容易かつ迅速にできる。さら
に、被接続管が所定角度を成している場合にも、常に、
内部は水等の流体とは、プラスチック製内部被覆体３，
４及び合成ゴム等の円環状弾性部材12が接触し、金属本
体１，２が接触しないので、防食・防錆の効果が大であ
る。また、地震時に外部から大きな力が作用したとき、
首振りによって吸収され、管継手の破損が防止できる。

【００１９】（請求項２によれば）接合面15と円環状弾
性部材12との間が密封され、使用時に流体が内部被覆体
４の背面（外部金属本体２との接合部）を通じて外部へ
漏洩するのを防止することができる。

【００２０】（請求項３によれば）袋ナット７を強く締
付けたとき円環状弾性部材12から受ける外力、あるい
は、使用時の外力等により、外部金属本体２の内端面13
に対して、プラスチック内部被覆体４の外鍔部14が位置
ずれすることで、接合面15が分離し、そこへ水等の流体
が浸入して外部漏洩を発生することを防止できる。

【００２１】（請求項４によれば）接合面18から外部へ
水等の流体が漏洩するのを防止することができる。（請
求項５によれば）円環状弾性部材12が、長期使用期間後
に劣化して、弾性力が減少した際に、増締めが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】使用状態を示す断面正面図である。

【図２】使用状態を示す断面正面図である。

【図３】第１部材を示す断面正面図である。

【図４】第２部材を示す断面正面図である。

【図５】円環状弾性部材を示す断面正面図である。

【図６】袋ナットを示す断面正面図である。

【図７】従来例を示す断面正面図である。

【符号の説明】

１外部金属本体２外部金属本体３内部被覆体４内部被覆体５第１部材６第２部材７袋ナット８球面凸部９内端面 10 収納孔部 11 凹球状受面 12 円環状弾性部材 13 内端面 14 外鍔部 15 接合面 16 最外端縁 17 段付部 18 接合部 19 内鍔部 20 内端面 21 増締用間隙

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外部金属本体１，２とプラスチック製内
部被覆体３，４とから成る第１・第２部材５，６と、該
第１・第２部材５，６を連結する袋ナット７と、を備え
たユニオン型の管継手に於いて、上記第２部材６の外周
面側に球面凸部８を形成し、かつ、上記第１部材５の内
端側に凹設した収納孔部10に、凹球状受面11を有する円
環状弾性部材12を収納して、該弾性部材12の上記凹球状
受面11と上記第２部材６の球面凸部８とを摺動首振り・
圧縮固定可能に当接させたことを特徴とする管継手。
【請求項２】第２部材６の外部金属本体２の内端面13
を、プラスチック製内部被覆体４の内端に形成した外鍔
部14にて被覆し、該内端面13と該外鍔部14との接合面15
の最外端縁16が、首振角度の全範囲に於いて、弾性部材
12の凹球状受面11にて、包囲されるように構成した請求
項１記載の管継手。
【請求項３】内端面13と外鍔部14との接合面15を凹凸
環状に形成した請求項２記載の管継手。
【請求項４】円環状弾性部材12の横断面形状を、凹球
状受面11側を斜辺とする略直角三角形状に形成し、第１
部材５の収納孔部10を形成する段付部17に、該第１部材
５の外部金属本体１とプラスチック製内部被覆体３の接
合部18を臨ませ、上記弾性部材12にて圧縮密封するよう
に構成した請求項１、２又は３記載の管継手。
【請求項５】袋ナット７を螺進して第１・第２部材
５，６を相互に接近させて連結した正規締付状態に於い
て、袋ナット７の内鍔部19の内端面20と、第１部材５の
内端面９との間に、増締用間隙21を形成した請求項１、
２、３又は４記載の管継手。