JPH11299054A - 電気接続箱及び該電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法 - Google Patents

電気接続箱及び該電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法

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JPH11299054A
JPH11299054A JP10094709A JP9470998A JPH11299054A JP H11299054 A JPH11299054 A JP H11299054A JP 10094709 A JP10094709 A JP 10094709A JP 9470998 A JP9470998 A JP 9470998A JP H11299054 A JPH11299054 A JP H11299054A
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JP
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connector
tab terminal
main cover
connection box
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JP10094709A
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Inventor
Kazutomi Furuta
一臣 古田
Yuichiro Higuchi
裕一郎 樋口
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタ部を構成するコネクタハウジングと
タブ端子間のアライメント調整を可能とし、該コネクタ
部に嵌合させる相手方コネクタの雌端子とタブ端子間の
位置ずれを確実に吸収することができるようにする。 【解決手段】 コネクタハウジング13をメインカバー
10と構造上別体にし、メインカバー10にコネクタハ
ウジング13の外周より大きな開口部11を設け、可撓
性を有する切断可能な保持部12により、コネクタハウ
ジング13を開口部11に移動可能に保持し、コネクタ
ハウジング13と配線板20の間に、タブ端子21aの
高さ以上のコネクタハウジング13の移動空間Sを形成
し、保持部12の切断後、コネクタハウジング13の挿
通孔13aにタブ端子21aを挿通させることによって
コネクタ部を形成した構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタ部を構成
するコネクタハウジングとタブ端子のアライメント調整
を可能とし、両者の寸法誤差による位置ずれを確実に吸
収することができる電気接続箱及び該電気接続箱におけ
るコネクタ部の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両内に配索されたワイヤハ
ーネスの相互間接続に電気接続箱が用いられている。か
かる電気接続箱は、ワイヤハーネスの分岐接続を吸収
し、その配線形態を簡素化する役割を果たしている。
【0003】一般に、電気接続箱には、ワイヤハーネス
に設けられた相手方コネクタ(雄コネクタ)に対する数
個のコネクタ部(雌コネクタ)が設けてあり、これらコ
ネクタ部のそれぞれに相手方コネクタを嵌合させること
によって、ワイヤハーネスの相互間接続を行なってい
る。
【0004】コネクタ部を有する従来の電気接続箱とし
て、例えば、実開平6−77424号に提案されている
ものがあり、以下、該電気接続箱について図面を参照し
つつ説明する。図8は従来の電気接続箱を示す斜視図で
あり、図9は上記電気接続箱のコネクタ部を示す部分断
面図である。また、図10(a),(b)は上記コネク
タ部を構成するコネクタハウジングの挿通孔へのタブ端
子の挿通状態を示す拡大図である。
【0005】これら図面において、従来の電気接続箱
は、主として、バスバー121と絶縁基板122からな
る配線板120を、樹脂製のメインカバー110内に収
容した構成となっており、数個のコネクタ部(雌コネク
タ)130を有している。該コネクタ部130は、メイ
ンカバー110に一体成形したコネクタハウジング11
1内に、バスバー121から起立連成したタブ端子12
1aを突出させた構成となっている。
【0006】コネクタ部130を構成するタブ端子(雄
端子)121aは、コネクタハウジング111の底部に
穿設された挿通孔111aを介して、該コネクタハウジ
ング111の内部に挿通されている。
【0007】ここで、コネクタハウジング111とタブ
端子121a間に寸法誤差が生じていない場合は、図1
0(a)に示すように、挿通孔111aのほぼ中心にタ
ブ端子121aが挿通される。
【0008】メインカバー110に設けられた数個のコ
ネクタ部130には、図示しないワイヤハーネスに設け
られた相手方コネクタ140がそれぞれ嵌合される。こ
れにより、該相手方コネクタ140の内部に収容された
雌端子141が、コネクタ部130のタブ端子121a
に接続され、バスバー121その他電気部品からなる回
路によって、ワイヤハーネスの相互間接続が行なわれ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の電気接続箱では、コネクタハウジング111がメイ
ンカバー110と一体構造となっていたため、図9及び
図10(b)に示すように、コネクタハウジング111
とタブ端子121a間の寸法誤差によって、該コネクタ
ハウジング111の挿通孔111aとタブ端子121a
間に位置ずれXが生じてしまう。
【0010】そして、かかる位置ずれXの吸収手段を何
ら備えていないため、コネクタハウジング111とタブ
端子121a間の寸法誤差が大きい場合は、該コネクタ
ハウジング111の挿通孔111aにタブ端子121a
を挿通させることができず、メインカバー110の組み
付けが行なえないという問題があった。
【0011】また、コネクタハウジング111とタブ端
子121a間の寸法誤差が小さい場合に、該コネクタハ
ウジング111の挿通孔111aにタブ端子121aを
挿通させることができたとしても、コネクタハウジング
111とタブ端子121a間の寸法誤差が修正されない
以上、相手方コネクタ140の雌端子141とタブ端子
121a間に同様の位置ずれXが生じ、結局、相手方コ
ネクタ140をコネクタ部130に嵌合させることがで
きないという問題があった。そして、このような問題
は、多数のタブ端子121aを備えた多極コネクタにお
いて特に顕著に生じていた。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、コネクタ部を構成するコネクタハウジングと
タブ端子のアライメント調整を可能とし、両者の寸法誤
差による位置ずれを確実に吸収することができる電気接
続箱及び該電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法の
提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電気接続箱は、メインカバーに収容された
配線板のタブ端子を、該メインカバーに設けられたコネ
クタハウジングの挿通孔に挿通させることにより、相手
方コネクタが接続されるコネクタ部を形成した電気接続
箱において、前記コネクタハウジングを前記メインカバ
ーと構造上別体にし、前記メインカバーに前記コネクタ
ハウジングの外周より大きな開口部を設け、可撓性を有
する切断可能な保持部により、前記コネクタハウジング
を前記開口部に移動可能に保持した構成としてある。
【0014】そして、上記電気接続箱に対応する本発明
のコネクタ部の形成方法は、前記メインカバーが組み付
けられるロアカバーに、あらかじめ前記配線板を取り付
け、次いで、前記コネクタハウジングの挿通孔に前記タ
ブ端子の先端部を案内しつつ、前記メインカバーを前記
ロアカバーに組み付け、このとき、前記コネクタハウジ
ングとタブ端子間に寸法誤差が生じている場合は、前記
保持部を可撓変形させ、又は、前記保持部を切断するこ
とによって、これら該コネクタハウジングの挿通孔と前
記タブ端子間の位置ずれを吸収し、前記メインカバーの
前記ロアカバーへの組み付けと同時に、前記コネクタハ
ウジングの挿通孔に前記タブ端子を挿入させ、前記コネ
クタ部を形成するようにしてある。
【0015】また、上記目的を達成するために、本発明
の電気接続箱は、メインカバーに収容された配線板のタ
ブ端子を、該メインカバーに設けられたコネクタハウジ
ングの挿通孔に挿通させることにより、相手方コネクタ
が接続されるコネクタ部を形成した電気接続箱におい
て、前記コネクタハウジングを前記メインカバーと構造
上別体にし、前記メインカバーに前記コネクタハウジン
グの外周より大きな開口部を設け、可撓性を有する切断
可能な保持部により、前記コネクタハウジングを前記開
口部に移動可能に保持し、前記コネクタハウジングと前
記配線板の間に、前記タブ端子の高さ以上の前記コネク
タハウジングの移動空間を形成した構成としてある。
【0016】そして、上記電気接続箱に対応する本発明
のコネクタ部の形成方法は、前記相手方コネクタを前記
コネクタハウジングに押し込むことによって、両者を互
いに嵌合させ、次いで、前記保持部を可撓変形させて前
記コネクタハウジングを移動させることにより、該コネ
クタハウジングの挿通孔を前記タブ端子の先端部に案内
し、その後、前記相手方コネクタとともに前記コネクタ
ハウジングを移動空間に押し込むことによって、前記保
持部を切断し、自由となった前記コネクタハウジングの
挿通孔に前記タブ端子を挿通させ、前記コネクタ部を形
成するようにしてある。
【0017】さらに、上記本発明の各電気接続箱におい
て、好ましくは、前記メインカバーと前記保持部及び前
記コネクタハウジングを、可撓性を有する樹脂材料によ
り一体成形した構成とし、また、前記コネクタハウジン
グの挿通孔に前記タブ端子を完全に挿通させたとき、該
コネクタハウジングを固定するロック部を設けた構成と
する。
【0018】このような本発明の電気接続箱及び該電気
接続箱におけるコネクタ部の形成方法によれば、保持部
を可撓変形させ、又は、保持部を切断することにより、
コネクタハウジングのタブ端子に対するアライメント調
整を行なうことができ、両者の寸法誤差による位置ずれ
を確実に吸収することができる。
【0019】したがって、コネクタハウジングとタブ端
子間に大小の寸法誤差が生じた場合でも、常にメインカ
バーの組み付けを行なうことができ、また、これらコネ
クタハウジングとタブ端子からなるコネクタ部に、相手
方コネクタを常に嵌合させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る電
気接続箱及び該電気接続箱におけるコネクタ部の形成方
法について説明する。
【0021】まず、本発明の第一実施形態に係る電気接
続箱について、図1を参照しつつ説明する。図1は本発
明の第一実施形態に係る電気接続箱の要部断面図であ
る。
【0022】同図において、本実施形態の電気接続箱
は、図示しないロアカバーに取り付けられた配線板20
を、メインカバー10内に収容した構成となっている。
配線板20は、バスバー21と絶縁基板22からなり、
バスバー21には、多数のタブ端子21aが起立連成し
てある。
【0023】メインカバー10のタブ端子21aに対応
する位置には、矩形の開口部11が設けてある。該開口
部11には、可撓性を有し、かつ、切断可能な帯状の保
持部12,12によって、箱状のコネクタハウジング1
3が二点保持してある。これら保持部12及びコネクタ
ハウジング13は、可撓性を有する樹脂材料によりメイ
ンカバー10と一体成形してある。
【0024】コネクタハウジング13の底壁には、タブ
端子21aが挿通される複数の挿通孔13a…が穿設し
てあり、また、コネクタハウジング13の両側壁には、
ロック部を構成するロック爪13b,13bが設けてあ
る。
【0025】このようなコネクタハウジング13は、保
持部12の可撓性の範囲内で縦横方向に移動可能となっ
ており、タブ端子21aに対するアライメント調整が可
能となっている。
【0026】また、上記のように、コネクタハウジング
13は、保持部12を介してメインカバー10につなが
った状態で同時に一体成形されるが、構造上はメインカ
バー10と別体となっている。したがって、保持部12
の切断後、コネクタハウジング13はメインカバー10
と別個独立の存在となる。
【0027】メインカバー10に形成された開口部11
は、コネクタハウジング13の外周よりも大きくなって
おり、該開口部11とコネクタハウジング13の間には
所定のクリアランスCが形成される。該クリアランスC
の範囲内で、コネクタハウジング13の横方向の移動が
許容される。
【0028】なお、クリアランスCは、コネクタハウジ
ング13とタブ端子21a間に生じうる寸法誤差を考慮
した大きさとする。
【0029】コネクタハウジング13と配線板20の間
には、該コネクタハウジング13の移動空間Sが形成し
てある。移動空間Sは、コネクタハウジング13の縦方
向(下方向)の移動を許容するものであり、コネクタハ
ウジング13のタブ端子21aに対するアライメント調
整を行なうため、及び、保持部12の切断後、コネクタ
ハウジング13の挿通孔13aにタブ端子21aを挿通
させるためのものである。
【0030】ここで、保持部12の切断前に、コネクタ
ハウジング13がタブ端子21aに干渉すると、コネク
タハウジング13のアライメント調整を行なうことがで
きなくなるので、移動空間Sは、タブ端子21aの高さ
より広い縦幅を必要とする。その一方で、該移動空間S
の縦幅をあまり広くしすぎると、電気接続箱の薄型化が
図れなくなってしまう。
【0031】そこで、本実施形態では、移動空間Sの縦
幅を、タブ端子21aの高さとほぼ同じ(移動空間Sよ
り若干高い)とし、該移動空間Sの縦幅を、コネクタハ
ウジング13のアライメント調整に必要最低限の寸法に
おさえ、電気接続箱の薄型化を図っている。
【0032】配線板20を構成する絶縁基板22には、
コネクタハウジング13のロック爪13bを係止するロ
ックアーム22aが一体的に設けてある。
【0033】保持部12の切断後、自由となったコネク
タハウジング13の挿通孔13aをタブ端子21aに完
全に挿通させたとき、該ロックアーム22aが、コネク
タハウジング13のロック爪13bを係止し、コネクタ
ハウジング13を絶縁基板22上に固定する(図3
(b)参照)。
【0034】次に、本発明の第一実施形態に係る電気接
続箱におけるコネクタ部の形成方法について、図2
(a),(b)及び図3(a),(b)を参照しつつ説
明する。図2(a),(b)及び図3(a),(b)
は、ともに本発明の第一実施形態に係る電気接続箱のコ
ネクタ部の形成方法を示す一連の部分断面図である。
【0035】まず、図2(a)に示すように、保持部1
2によってメインカバー10の開口部11に保持された
コネクタハウジング13に、相手方コネクタ40を押し
込み、両者を嵌合させる。
【0036】ここで、コネクタハウジング13とタブ端
子21a間の寸法誤差により、該コネクタハウジング1
3の挿通孔13aとタブ端子21a間には、位置ずれX
が生じている。この結果、コネクタハウジング13に嵌
合させた相手方コネクタ40の雌端子41とタブ端子2
1a間にも、同様の位置ずれXが生じている。
【0037】そこで、図2(b)に示すように、保持部
12の可撓性の範囲内でコネクタハウジング13を矢印
A方向に移動させることによって、該コネクタハウジン
グ13の挿通孔13aをタブ端子21aの先端部に案内
する。
【0038】次いで、図3(a)に示すように、相手方
コネクタ40とともにコネクタハウジング13を移動空
間S(図2(a)参照)に押し込むことによって、保持
部12を切断し、自由状態となったコネクタハウジング
13の挿通孔13aにタブ端子21aを挿通させる。こ
のとき、コネクタハウジング13のタブ端子21aに対
するアライメント調整が行なわれ、位置ずれXが吸収さ
れる。
【0039】その後、図3(b)に示すように、相手方
コネクタ40とともにコネクタハウジング13をさらに
移動空間Sに押し込むことによって、コネクタハウジン
グ13の挿通孔13aにタブ端子21aを完全に挿通さ
せる。
【0040】すると、相手方コネクタ40の雌端子41
とタブ端子21aが電気的に接続されるとともに、ロッ
クアーム22aがロック爪13bを係止し、コネクタハ
ウジング13が絶縁基板22上に固定され、コネクタ部
30が形成される。
【0041】なお、コネクタハウジング13とタブ端子
21a間の寸法誤差がない場合、あるいは、寸法誤差が
小さい場合は、単に相手方コネクタ40とともにコネク
タハウジング13を移動空間Sに押し込むだけで、コネ
クタハウジング13の挿通孔13aにタブ端子21aを
挿通させることができる。
【0042】このような本実施形態の電気接続箱及び該
電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法によれば、保
持部12を切断してコネクタハウジング13を移動させ
ることにより、該コネクタハウジング13のタブ端子2
1aに対するアライメント調整を行なうことができる。
この結果、両者の寸法誤差による位置ずれXを確実に吸
収することができる。
【0043】したがって、コネクタハウジング13とタ
ブ端子21a間に大小の寸法誤差が生じた場合でも、常
にメインカバー10の組み付けを行なうことができ、ま
た、これらコネクタハウジング13とタブ端子21aか
らなるコネクタ部30に、相手方コネクタ40を常に嵌
合させることができる。
【0044】また、メインカバー10と保持部12及び
コネクタハウジング13を、可撓性を有する樹脂材料に
より一体成形したことにより、メインカバー10と構造
上別体のコネクタハウジング13をこれと一体形成する
ことができ、構成の簡単化と製造の容易化を図ることが
できる。
【0045】さらに、コネクタハウジング13の挿通孔
13aにタブ端子21aを完全に挿通させたとき、該コ
ネクタハウジング13を固定するロック爪13b及びロ
ックアーム22aを設けたことにより、該コネクタハウ
ジング13の固定の有無に基づいて、挿通孔13aへの
タブ端子21aの完全挿入、及び、コネクタハウジング
13と雌コネクタ40の完全嵌合を確認することができ
る。
【0046】次に、本発明の第二実施形態に係る電気接
続箱について、図4及び図5を参照しつつ説明する。図
4は本発明の第二実施形態に係る電気接続箱の要部断面
図であり、コネクタ部形成前の状態を示す。また、図5
も上記電気接続箱の要部断面図であり、コネクタ部形成
後の状態を示す。
【0047】これら図面において、本実施形態の電気接
続箱は、上述した第一実施形態の電気接続箱と異なっ
て、コネクタハウジング13と配線板20の間に移動空
間Sを設けない構成となっている。
【0048】そして、配線板20を取り付けたロアカバ
ー50に、メインカバー10を組み付けると同時に、コ
ネクタハウジング13の挿通孔13aにタブ端子21a
が挿通され、コネクタ部30が形成されるようになって
いる。
【0049】次に、本発明の第二実施形態に係る電気接
続箱におけるコネクタ部の形成方法について、図6
(a),(b),(c)及び図7(a),(b)を参照
しつつ説明する。図6(a),(b),(c)及び図7
(a),(b)は、ともに本発明の第二実施形態に係る
電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法を示す一連の
部分断面図である。
【0050】図6(a)において、上述のように、メイ
ンカバー10が組み付けられるロアカバー50には、あ
らかじめ配線板20が取り付けてある。そして、コネク
タハウジング13とタブ端子21a間の寸法誤差によ
り、該コネクタハウジング13の挿通孔13aとタブ端
子21a間には、位置ずれXが生じている。
【0051】このような状態において、図6(b)に示
すように、メインカバー10を図中矢印B方向に若干移
動させ、コネクタハウジング13の挿通孔13aをタブ
端子21aの先端部に案内しつつ(すなわち、アライメ
ント調整しつつ)、メインカバー10をロアカバー50
に押し込む。
【0052】すると、保持部12を介して、コネクタハ
ウジング13がメインカバー10に従動し、該コネクタ
ハウジング13の挿通孔13aにタブ端子21aが挿通
される。図示しないが、このとき、該コネクタハウジン
グ13の挿通孔13aとタブ端子21a間の位置ずれX
を吸収すべく、一方の保持部12が延びた状態に可撓変
形するとともに、他方の保持部12縮んだ状態に可撓変
形する。
【0053】そして、図6(c)に示すように、メイン
カバー10がロアカバー50に組み付けられると同時
に、コネクタハウジング13の挿通孔13aにタブ端子
21aが完全に挿通され、コネクタ部30が形成され
る。このとき、位置ずれXを完全に吸収すべく、一方の
保持部12が切断される。
【0054】その後、図7(a),(b)に示すよう
に、コネクタ部30を形成するコネクタハウジング13
に、相手方コネクタ40を嵌合させることによって、該
相手方コネクタ40の雌端子41とタブ端子21aを電
気的に接続させる。
【0055】なお、コネクタハウジング13とタブ端子
21a間の寸法誤差が小さい場合は、保持部12の可撓
変形のみによって位置ずれXの吸収が行なわれ、また、
寸法誤差がない場合は、保持部12の可撓変形及び/又
は切断による位置ずれXの吸収が行なわれない。
【0056】このような本実施形態の電気接続箱及び該
電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法によれば、保
持部12を可撓変形させ、又は、切断することにより、
コネクタハウジング13のタブ端子21aに対するアラ
イメント調整を行なうことができる。この結果、両者の
寸法誤差による位置ずれXを確実に吸収することができ
る。
【0057】したがって、上記第一実施形態と同様に、
コネクタハウジング13とタブ端子21a間に大小の寸
法誤差が生じた場合でも、常にメインカバー10の組み
付けを行なうことができ、また、これらコネクタハウジ
ング13とタブ端子21aからなるコネクタ部30に、
相手方コネクタ40を常に嵌合させることができる。
【0058】また、コネクタハウジング13の移動空間
Sを設ける必要がないので、電気接続箱の薄型化を図る
ことができ、さらに、メインカバー10をロアカバー5
0に組み付けるだけで、簡単に位置ずれXの吸収を行な
うことができる。
【0059】なお、本発明の電気接続箱は、上述した実
施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形
態では、二つの保持部12,12によって、コネクタハ
ウジング13の両側をメインカバー10の開口部11に
二点保持する構成としたが、これに限らず、一つ又は三
つ以上の保持部12によってコネクタハウジング13を
一点又は三点以上で保持する構成としてもよい。
【0060】ただし、上記実施形態のように、二つの保
持部12,12によってコネクタハウジング13を二点
保持した場合は、少ない保持部12,12で十分な保持
力得られるとともに、保持部12,12を容易に切断す
ることができるという効果を奏する。
【0061】また、上記実施形態では、ロック爪13b
及びロックアーム22aによって、コネクタハウジング
13を配線板20に固定する構成としたが、これに限ら
ず、他の部材、例えば、メインカバー10に固定する構
成としてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の電気接続箱及び
該電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法によれば、
コネクタ部を構成するコネクタハウジングとタブ端子の
アライメント調整を可能とし、両者の寸法誤差による位
置ずれを確実に吸収することができる。
【0063】したがって、コネクタハウジングとタブ端
子間に大小の寸法誤差が生じた場合でも、常にメインカ
バーの組み付けを行なうことができ、また、これらコネ
クタハウジングとタブ端子からなるコネクタ部に、相手
方コネクタを常に嵌合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電気接続箱の要部断
面図である。
【図2】同図(a),(b)は、本発明の一実施形態に
係る電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法の手順を
示す一連の部分断面図である。
【図3】同じく、同図(a),(b)は、本発明の一実
施形態に係る電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法
の手順を示す一連の部分断面図である。
【図4】本発明の第二実施形態に係る電気接続箱の要部
断面図であり、コネクタ部形成前の状態を示す。
【図5】同じく、本発明の第二実施形態に係る電気接続
箱の要部断面図であり、コネクタ部形成後の状態を示
す。
【図6】同図(a),(b),(c)は、ともに本発明
の第二実施形態に係る電気接続箱におけるコネクタ部の
形成方法を示す一連の部分断面図である。
【図7】同じく、同図(a),(b)は、ともに本発明
の第二実施形態に係る電気接続箱におけるコネクタ部の
形成方法を示す一連の部分断面図である。
【図8】従来の電気接続箱を示す斜視図である。
【図9】上記従来の電気接続箱のコネクタ部を示す部分
断面図である。
【図10】同図(a),(b)は、上記コネクタ部を構
成するコネクタハウジングの挿通孔へのタブ端子の挿通
状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
10 メインカバー 11 開口部 12 保持部 13 コネクタハウジング 13a 挿通孔 13b ロック爪(ロック部) 20 配線板 21 バスバー 21a タブ端子(雄端子) 22 絶縁基板 22a ロックアーム(ロック部) 30 コネクタ部(雌コネクタ) 40 相手方コネクタ(雄コネクタ) 41 雌端子 S 移動空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインカバーに収容された配線板のタブ
    端子を、該メインカバーに設けられたコネクタハウジン
    グの挿通孔に挿通させることにより、相手方コネクタが
    接続されるコネクタ部を形成した電気接続箱において、 前記コネクタハウジングを前記メインカバーと構造上別
    体にし、前記メインカバーに前記コネクタハウジングの
    外周より大きな開口部を設け、可撓性を有する切断可能
    な保持部により、前記コネクタハウジングを前記開口部
    に移動可能に保持したことを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 メインカバーに収容された配線板のタブ
    端子を、該メインカバーに設けられたコネクタハウジン
    グの挿通孔に挿通させることにより、相手方コネクタが
    接続されるコネクタ部を形成した電気接続箱において、 前記コネクタハウジングを前記メインカバーと構造上別
    体にし、前記メインカバーに前記コネクタハウジングの
    外周より大きな開口部を設け、可撓性を有する切断可能
    な保持部により、前記コネクタハウジングを前記開口部
    に移動可能に保持し、前記コネクタハウジングと前記配
    線板の間に、前記タブ端子の高さ以上の前記コネクタハ
    ウジングの移動空間を形成したことを特徴とする電気接
    続箱。
  3. 【請求項3】 前記メインカバーと前記保持部及び前記
    コネクタハウジングを、可撓性を有する樹脂材料により
    一体成形した請求項1又は2記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】 前記コネクタハウジングの挿通孔に前記
    タブ端子を完全に挿通させたとき、該コネクタハウジン
    グを固定するロック部を設けた請求項1〜3いずれか記
    載の電気接続箱。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3,4いずれか記載の電気
    接続箱におけるコネクタ部の形成方法であって、 前記メインカバーが組み付けられるロアカバーに、あら
    かじめ前記配線板を取り付け、 次いで、前記コネクタハウジングの挿通孔に前記タブ端
    子の先端部を案内しつつ、前記メインカバーを前記ロア
    カバーに組み付け、 このとき、前記コネクタハウジングとタブ端子間に寸法
    誤差が生じている場合は、前記保持部を可撓変形させ、
    又は、前記保持部を切断することによって、これら該コ
    ネクタハウジングの挿通孔と前記タブ端子間の位置ずれ
    を吸収し、 前記メインカバーの前記ロアカバーへの組み付けと同時
    に、前記コネクタハウジングの挿通孔に前記タブ端子を
    挿入させ、前記コネクタ部を形成することを特徴とする
    コネクタ部の形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4いずれか記載の電気接続箱
    におけるコネクタ部の形成方法であって、 前記相手方コネクタを前記コネクタハウジングに押し込
    むことによって、両者を互いに嵌合させ、 次いで、前記保持部を可撓変形させて前記コネクタハウ
    ジングを移動させることにより、該コネクタハウジング
    の挿通孔を前記タブ端子の先端部に案内し、 その後、前記相手方コネクタとともに前記コネクタハウ
    ジングを移動空間に押し込むことによって、前記保持部
    を切断し、自由となった前記コネクタハウジングの挿通
    孔に前記タブ端子を挿通させ、前記コネクタ部を形成す
    ることを特徴とするコネクタ部の形成方法。
JP10094709A 1998-04-07 1998-04-07 電気接続箱及び該電気接続箱におけるコネクタ部の形成方法 Withdrawn JPH11299054A (ja)

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