JPH11296910A - 光記録媒体及び光記録媒体製造用原盤 - Google Patents

光記録媒体及び光記録媒体製造用原盤

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JPH11296910A
JPH11296910A JP10091990A JP9199098A JPH11296910A JP H11296910 A JPH11296910 A JP H11296910A JP 10091990 A JP10091990 A JP 10091990A JP 9199098 A JP9199098 A JP 9199098A JP H11296910 A JPH11296910 A JP H11296910A
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groove
recording medium
optical recording
optical
pattern
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JP10091990A
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Fusaaki Endo
惣銘 遠藤
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックピッチを非常に狭くしても、トラッ
キングサーボ及びシークを安定に行うことが可能な光記
録媒体を提供する。 【解決手段】 記録トラックに沿ってグルーブを形成す
る際に、第1のグルーブと第2のグルーブとを2重螺旋
を描くように形成するとともに、これらのグルーブを、
下記式(1),式(2)及び式(3)を満たすように形
成する。なお、Xは第1のグルーブの位相深さ、Yは第
2のグルーブの位相深さである。 X≧0.3950−0.831Y+2.932Y2
・・(1) Y≧2.010−9.661X+11.77X2
・・(2) Y≦0.8480−2.450X+1.880X2
・・(3)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録トラックに沿
ってグルーブが形成されてなる光記録媒体に関する。ま
た、本発明は、そのような光記録媒体を製造する際に使
用される光記録媒体製造用原盤に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体として、円盤状に形成されて
なり、光学的に記録及び/又は再生が行われる光ディス
クが実用化されている。このような光ディスクには、デ
ータに対応したエンボスピットがディスク基板に予め形
成されてなる再生専用光ディスクや、磁気光学効果を利
用してデータの記録を行う光磁気ディスクや、記録膜の
相変化を利用してデータの記録を行う相変化型光ディス
クなどがある。
【0003】これらの光ディスクのうち、光磁気ディス
クや相変化型光ディスクのように書き込みが可能な光デ
ィスクでは、通常、記録トラックに沿ったグルーブがデ
ィスク基板に形成される。ここで、グルーブとは、主に
トラッキングサーボを行えるようにするために、記録ト
ラックに沿って形成される、いわゆる案内溝のことであ
る。なお、グルーブとグルーブの間の部分は、ランドと
称される。
【0004】そして、グルーブが形成されてなる光ディ
スクでは、通常、グルーブで反射回折された光から得ら
れるプッシュプル信号に基づいて、トラッキングサーボ
がなされる。ここで、プッシュプル信号は、グルーブで
反射回折された光を、トラック中心に対して対象に配置
された2つの光検出器により検出し、それら2つの光検
出器からの出力の差をとることにより得られる。
【0005】ところで、従来、これらの光ディスクで
は、再生装置に搭載される光ピックアップの再生分解能
を向上することで、高記録密度化を達成してきた。そし
て、光ピックアップの再生分解能の向上は、主に、デー
タの再生に使用するレーザ光の波長λを短くしたり、光
ディスク上にレーザ光を集光する対物レンズの開口数N
Aを大きくしたりすることにより、実現されてきた。
【0006】ここで、CD、MD、MDData2、D
VD+RW、DVD−ROMについて、データの再生に
使用するレーザ光の波長λ、対物レンズの開口数NA、
トラックピッチの値を表1に示す(CD、MD、MDD
ata2、DVD+RW、DVD−ROMは、いずれも
光ディスクの商標。)。
【0007】
【表1】
【0008】表1に示すように、従来の光ディスクで
は、レーザ光の波長λを短くしたり、対物レンズの開口
数NAを大きくしたりすることにより、狭トラック化が
実現され、これにより、高記録密度化が達成されてい
る。
【0009】ところで、従来の光ディスクにおいて、ト
ラックピッチは、再生装置の光ピックアップのカットオ
フ周波数の1/2〜2/3程度とされている。ここで、
カットオフ周波数とは、再生信号振幅がほぼ0となる周
波数のことであり、データの再生に使用するレーザ光の
波長をλとし、光ディスク上にレーザ光を集光する対物
レンズの開口数をNAとしたとき、2NA/λで表され
る。
【0010】このようにトラックピッチがカットオフ周
波数の1/2〜2/3程度とされるのは、安定したトラ
ッキングサーボやトラックのシークを実現するために、
トラッキングサーボやシークに必要な信号を十分なレベ
ルにて得られるようにする必要があるからである。
【0011】例えば、近年の高密度光ディスクでは、ト
ラッキングエラー信号としてプッシュプル信号が用いら
れているが、トラッキングサーボを安定に行うには、プ
ッシュプル信号振幅比が0.15程度以上である必要が
ある。また、シーク時のトラバースカウントやトラック
の半径位置検出にクロストラック信号が使用されるが、
シークを安定に行うには、クロストラック信号振幅が
0.06程度以上である必要がある。そして、従来の光
ディスクでは、プッシュプル信号振幅比を0.15以上
とし、且つ、クロストラック信号振幅を0.06以上と
するには、トラックピッチをカットオフ周波数の1/2
〜2/3程度とする必要があった。
【0012】なお、プッシュプル信号は、グルーブで反
射回折された光を、図5に示すように、トラック中心に
対して対象に配置された2つの光検出器A,Bにより検
出し、それら2つの光検出器A,Bからの出力の差(A
−B)をとることにより得られる。また、クロストラッ
ク信号は、それら2つの光検出器A,Bからの出力の和
(A+B)をとることにより得られる。
【0013】そして、プッシュプル信号振幅比は、図6
に示すようにプッシュプル信号の最大振幅をCとしたと
きに、C/Mmaxで表される。また、クロストラック信
号振幅比は、図6に示すようにクロストラック信号の最
大振幅をDとしたときに、D/Mmaxで表される。ここ
で、Mmaxは、2つの光検出器A,Bからの和信号をM
としたとき、当該和信号Mの最大値、すなわちディスク
鏡面での和信号Mの値を示している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光記録媒体
の高記録密度化に対する要求はとどまるところを知ら
ず、光ディスク等の光記録媒体には更なる高記録密度化
が望まれている。光記録媒体の高記録密度化を図るに
は、例えば、隣接するグルーブの間隔を狭くして、トラ
ックピッチを狭くしてやればよい。しかしながら、従来
の光記録媒体では、トラックピッチをあまりに狭くする
と、トラッキングサーボやシークに必要な信号を十分な
レベルで得ることができなくなってしまい、安定にトラ
ッキングサーボやシークを行うことができなくなってし
まうという問題があった。
【0015】例えば、MDData2では、トラックピ
ッチは0.95μmであり、プッシュプル信号振幅比
は、0.30程度である。この場合、プッシュプル信号
振幅比は十分に大きく、安定なトラッキングサーボが実
現可能である。しかし、MDData2と同様な構成に
おいて、トラックピッチを0.75μmとすると、プッ
シュプル信号振幅比が0.07程度にまで低下してしま
う。これでは、プッシュプル信号振幅比が小さすぎ、安
定なトラッキングサーボが実現不可能となってしまう。
【0016】このように、従来の光記録媒体では、トラ
ックピッチをあまりに狭くすると、トラッキングサーボ
やシークに必要な信号を十分なレベルで得ることができ
なくなってしまい、安定にトラッキングサーボやシーク
を行うことができなくなってしまうという問題があっ
た。このため、従来の光記録媒体では、更なる高記録密
度化を進めることが困難であった。
【0017】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、トラックピッチを非常に狭く
しても、安定にトラッキングサーボやシークを行うこと
ができ、更なる高記録密度化を進めることが可能な光記
録媒体を提供することを目的としている。また、本発明
は、そのような光記録媒体を製造することが可能な光記
録媒体製造用原盤を提供することも目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光記録媒体
は、記録トラックに沿ってグルーブが形成され、所定の
波長λの光が照射されて記録及び/又は再生がなされる
光記録媒体であって、上記グルーブとして、第1のグル
ーブと第2のグルーブとが2重螺旋を描くように形成さ
れてなる。ここで、光入射面から第1のグルーブに至る
媒質の屈折率をnxとし、第1のグルーブの深さをxと
したときに、x×nx/λで表される第1のグルーブの
位相深さをXとする。また、光入射面から第2のグルー
ブに至る媒質の屈折率をnyとし、第2のグルーブの深
さをyとしたときに、y×ny/λで表される第2のグ
ルーブの位相深さをYとする。そして、本発明に係る光
記録媒体は、第1のグルーブ及び第2のグルーブが、下
記式(1),式(2)及び式(3)を満たすように形成
されていることを特徴とする。
【0019】 X≧0.3950−0.831Y+2.932Y2 ・・・(1) Y≧2.010−9.661X+11.77X2 ・・・(2) Y≦0.8480−2.450X+1.880X2 ・・・(3) 以上のような本発明に係る光記録媒体では、第1のグル
ーブ及び第2のグルーブが、上記式(1),式(2)及
び式(3)を満たすように形成されているので、トラッ
クピッチを狭くしても、トラッキングサーボやシークに
必要な信号を十分なレベルで得ることができる。
【0020】なお、上記光記録媒体において、第1のグ
ルーブと第2のグルーブのうちの少なくとも一方は、少
なくとも一部が蛇行するように形成されたウォブリング
グルーブであることが好ましい。このようにグルーブを
蛇行させてウォブリンググルーブとすることにより、グ
ルーブ自体にアドレス情報を付加することができる。
【0021】また、本発明に係る光記録媒体製造用原盤
は、記録トラックに沿ってグルーブが形成され所定の波
長λの光が照射されて記録及び/又は再生がなされる光
記録媒体を製造する際に使用される光記録媒体製造用原
盤である。そして、上記グルーブに対応した凹凸パター
ンとして、第1のグルーブパターンと第2のグルーブパ
ターンとが2重螺旋を描くように形成されてなる。ここ
で、上記光記録媒体の光入射面から第1のグルーブに至
る媒質の屈折率をnxとし、第1のグルーブパターンの
深さをx'としたときに、x'×nx/λで表される第1
のグルーブパターンの位相深さをX'とする。また、上
記光記録媒体の光入射面から第2のグルーブに至る媒質
の屈折率をnyとし、第2のグルーブパターンの深さを
y'としたときに、y'×ny/λで表される第2のグル
ーブパターンの位相深さをY'とする。そして、本発明
に係る光記録媒体製造用原盤は、第1のグルーブパター
ン及び第2のグルーブパターンが、下記式(4),式
(5)及び式(6)を満たすように形成されていること
を特徴とする。
【0022】 X'≧0.3950−0.831Y'+2.932Y'2 ・・・(4) Y'≧2.010−9.661X'+11.77X'2 ・・・(5) Y'≦0.8480−2.450X'+1.880X'2 ・・・(6) 以上のような本発明に係る光記録媒体製造用原盤では、
第1のグルーブパターン及び第2のグルーブパターン
が、上記式(4),式(5)及び式(6)を満たすよう
に形成されているので、この光記録媒体製造用原盤を用
いることにより、上記式(1),式(2)及び式(3)
を満たす第1のグルーブ及び第2のグルーブが形成され
てなる光記録媒体を製造することができる。したがっ
て、この光記録媒体製造用原盤によれば、トラックピッ
チを狭くしても、トラッキングサーボやシークに必要な
信号を十分なレベルで得ることが可能な光記録媒体を製
造することができる。
【0023】なお、上記光記録媒体製造用原盤におい
て、第1のグルーブパターンと第2のグルーブパターン
のうちの少なくとも一方は、少なくとも一部が蛇行する
ように形成されるウォブリンググルーブに対応した凹凸
パターンであることが好ましい。このような光記録媒体
製造用原盤によれば、ウォブリンググルーブを有する光
記録媒体を作製することができる。そして、グルーブを
蛇行させてウォブリンググルーブとすることにより、グ
ルーブ自体にアドレス情報を付加することができるの
で、第1のグルーブパターンと第2のグルーブパターン
のうちの少なくとも一方をウォブリンググルーブに対応
した凹凸パターンとした上記光記録媒体製造用原盤によ
れば、グルーブ自体にアドレス情報を付加した光記録媒
体を作製することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の
説明では、グルーブの蛇行のことをウォブリングと称
し、ウォブリングするように形成されたグルーブのこと
をウォブリンググルーブと称する。また、ウォブリング
グルーブに対して、蛇行することなく形成されたグルー
ブのことをストレートグルーブと称する。
【0025】<光磁気ディスク>本発明を適用した光磁
気ディスクについて、要部を拡大した断面図を図1に示
す。
【0026】この光磁気ディスク1は、円盤状に形成さ
れてなり、磁気光学効果を利用してデータの記録が行わ
れる。そして、この光磁気ディスク1は、ポリメチルメ
タクリレート(PMMA)やポリカーボネート(PC)
等からなるディスク基板2上に、光磁気記録がなされる
記録層3と、当該記録層3を保護する保護層4とが形成
されてなる。ここで、記録層3は、例えば、SiN等か
らなる誘電体膜と、TeFeCo合金等からなる垂直磁
気記録膜と、SiN等からなる誘電体膜と、Al等から
なる反射膜とが積層されてなる。また、保護層4は、例
えば、記録層3の上に紫外線硬化樹脂がスピンコートさ
れてなる。なお、本発明において、記録層3や保護層4
の構成は任意であり、本例に限定されるものではない。
【0027】この光磁気ディスク1は、記録領域の一部
を拡大した図2に示すように、ディスク基板2にウォブ
リンググルーブ6とストレートグルーブ7とが2重螺旋
を描くように(すなわちダブルスパイラル状に)形成さ
れており、ウォブリンググルーブ6とストレートグルー
ブ7との間のランドの部分に、光磁気記録によるデータ
の記録が行われる。
【0028】すなわち、ウォブリンググルーブ6とスト
レートグルーブ7の間の部分であって、ディスク内周側
がストレートグルーブ7となっている部分が、情報信号
が記録される第1の記録トラックTrackAとなり、ま
た、ウォブリンググルーブ6とストレートグルーブ7の
間の部分であって、ディスク内周側がウォブリンググル
ーブ6となっている部分が、情報信号が記録される第2
の記録トラックTrackBとなる。
【0029】ここで、ウォブリンググルーブ6は、±1
0nmの振幅にて一定の周期で蛇行するように形成され
ている。すなわち、この光磁気ディスク1では、一方の
グルーブ(すなわちウォブリンググルーブ6)を±10
nmの振幅にてウォブリングさせることにより、グルー
ブにアドレス情報を付加している。
【0030】なお、ここでは、ダブルスパイラル状に形
成されてなる2つのグルーブがウォブリンググルーブ6
とストレートグルーブ7とからなる例を挙げるが、本発
明に係る光記録媒体において、これらの2つのグルーブ
は、両方ともストレートグルーブであっても良いし、ま
た、両方ともウォブリンググルーブであっても良い。た
だし、グルーブをウォブリングさせた場合には、グルー
ブ自体にアドレス情報を付加することができるという利
点がある。しかも、本例のように、一方のグルーブをウ
ォブリンググルーブとして、他方のグルーブをストレー
トグルーブとした場合には、両方のグルーブをウォブリ
ンググルーブにした場合に比べて、狭トラック化を図り
やすいので、更なる高記録密度化を実現できる。
【0031】そして、この光磁気ディスク1において、
トラックピッチTPitchは0.50μmとされている。こ
こで、トラックピッチTPitchは、ウォブリンググルーブ
6とストレートグルーブ7の中心位置の間隔に相当す
る。すなわち、この光磁気ディスク1において、ウォブ
リンググルーブ6とストレートグルーブ7の中心位置の
間隔は、0.50μmとされている。
【0032】なお、以下の説明では、隣接するストレー
トグルーブ7の中心位置の間隔のことをトラックピリオ
ドTPeriodと称する。トラックピリオドTPeriodは、トラ
ックピッチTPitchの2倍に相当するものであり、この光
磁気ディスク1においてトラックピリオドTPeriodは、
1.00μmとされている。
【0033】そして、本発明を適用してなる光磁気ディ
スク1では、ウォブリンググルーブ6とストレートグル
ーブ7とが、それらの深さが異なるように形成されてい
る。具体的には、ウォブリンググルーブ6及びストレー
トグルーブ7のうち、深い方のグルーブの位相深さをX
とし、浅い方のグルーブの位相深さをYとしたとき、ウ
ォブリンググルーブ6及びストレートグルーブ7は、下
記式(1−1),式(1−2)及び式(1−3)を満た
すように形成されている。
【0034】 X≧0.3950−0.831Y+2.932Y2 ・・・(1−1) Y≧2.010−9.661X+11.77X2 ・・・(1−2) Y≦0.8480−2.450X+1.880X2 ・・・(1−3) なお、深い方のグルーブの位相深さXは、この光磁気デ
ィスク1に対する記録再生時に使用されるレーザ光の波
長をλとし、光磁気ディスク1の光入射面から当該グル
ーブに至る媒質の屈折率をnxとし、当該グルーブの深
さをxとしたときに、x×nx/λで表される。また、
浅い方のグルーブの位相深さYは、この光磁気ディスク
1に対する記録再生時に使用されるレーザ光の波長をλ
とし、光磁気ディスク1の光入射面から当該グルーブに
至る媒質の屈折率をnyとし、当該グルーブ7の深さを
yとしたときに、y×ny/λで表される。
【0035】なお、光磁気ディスク1の光入射面からウ
ォブリンググルーブ6に至る媒質、及び光磁気ディスク
1の光入射面からストレートグルーブ7に至る媒質は、
いずれもディスク基板2である。したがって、ディスク
基板2の屈折率をnとすると、nx=ny=nである。
【0036】以上のような光磁気ディスク1では、後述
する実験結果からも分かるように、ウォブリンググルー
ブ6及びストレートグルーブ7が上記式(1−1),式
(1−2)及び式(1−3)を満たすように形成されて
いるので、トラッキングサーボやシークに必要な信号を
十分なレベルで得ることができる。
【0037】<レーザカッティング装置>以上のような
光磁気ディスク1を製造する際には、当該光磁気ディス
ク1の原盤となる光記録媒体製造用原盤の作製にレーザ
カッティング装置が使用される。以下、光記録媒体製造
用原盤の作製に使用されるレーザカッティング装置の一
例について、図3を参照して詳細に説明する。
【0038】図3に示したレーザカッティング装置10
は、ガラス基板11の上に塗布されたフォトレジスト1
2を露光して潜像を形成するためのものである。このレ
ーザカッティング装置10でフォトレジスト12に潜像
を形成する際、フォトレジスト12が塗布されたガラス
基板11は、移動光学テーブル上に設けられた回転駆動
装置に取り付けられる。そして、フォトレジスト12を
露光する際、ガラス基板11は、フォトレジスト12の
全面にわたって所望のパターンでの露光がなされるよう
に、図中矢印A1に示すように回転駆動装置によって回
転駆動されるとともに、移動光学テーブルによって平行
移動される。
【0039】このレーザカッティング装置10は、2つ
の露光ビームによってフォトレジスト12を露光するこ
とが可能となっており、ウォブリンググルーブ6に対応
した潜像と、ストレートグルーブ7に対応した潜像と
を、それぞれの露光ビームにより形成する。すなわち、
このレーザカッティング装置10では、第1の露光ビー
ムによってウォブリンググルーブ6に対応した潜像を形
成し、第2の露光ビームによってストレートグルーブ7
に対応した潜像を形成する。
【0040】このレーザカッティング装置10は、レー
ザ光を出射する光源13と、光源13から出射されたレ
ーザ光の光強度を調整するための電気光学変調器(EO
M:Electro Optical Modulator)14と、電気光学変
調器14から出射されたレーザ光の光軸上に配された検
光子15と、検光子15を透過してきたレーザ光を反射
光と透過光とに分割する第1のビームスプリッタ17
と、第1のビームスプリッタ17を透過してきたレーザ
光を反射光と透過光とに分割する第2のビームスプリッ
タ18と、第2のビームスプリッタ18を透過してきた
レーザ光を検出するフォトディテクタ(PD:Photo De
tector)19と、電気光学変調器14に対して信号電界
を印加して当該電気光学変調器14から出射されるレー
ザ光強度を調整するオートパワーコントローラ(AP
C:Auto Power Controller)20とを備えている。
【0041】上記レーザカッティング装置10におい
て、光源13から出射されたレーザ光は、先ず、オート
パワーコントローラ20から印加される信号電界によっ
て駆動される電気光学変調器14によって所定の光強度
とされた上で検光子15に入射する。ここで、検光子1
5はS偏光だけを透過する検光子であり、この検光子1
5を透過してきたレーザ光はS偏光となる。
【0042】なお、光源13には、任意のものが使用可
能であるが、比較的に短波長のレーザ光を出射するもの
が好ましい。具体的には、例えば、波長λが351nm
のレーザ光を出射するKrレーザや、波長λが442n
mのレーザ光を出射するHe−Cdレーザなどが、光源
13として好適である。
【0043】そして、検光子15を透過してきたS偏光
のレーザ光は、先ず、第1のビームスプリッタ17によ
って反射光と透過光とに分けられ、更に、第1のビーム
スプリッタ17を透過したレーザ光は、第2のビームス
プリッタ18によって反射光と透過光とに分けられる。
なお、このレーザカッティング装置10では、第1のビ
ームスプリッタ17によって反射されたレーザ光が第1
の露光ビームとなり、第2のビームスプリッタ18によ
って反射されたレーザ光が第2の露光ビームとなる。
【0044】第2のビームスプリッタ18を透過したレ
ーザ光は、フォトディテクタ19によって、その光強度
が検出され、当該光強度に応じた信号がフォトディテク
タ19からオートパワーコントローラ20に送られる。
そして、フォトディテクタ19から送られてきた信号に
応じて、オートパワーコントローラ20は、フォトディ
テクタ19によって検出される光強度が所定のレベルに
て一定となるように、電気光学変調器14に対して印加
する信号電界を調整する。これにより、電気光学変調器
14から出射するレーザ光の光強度が一定となるよう
に、自動光量制御(APC:Auto Power Control)が施
され、ノイズの少ない安定したレーザ光が得られる。
【0045】また、上記レーザカッティング装置10
は、第1のビームスプリッタ17によって反射されたレ
ーザ光を光強度変調するための第1の変調光学系22
と、第2のビームスプリッタ18によって反射されたレ
ーザ光を光強度変調するための第2の変調光学系23
と、第1及び第2の変調光学系22,23によって光強
度変調が施された各レーザ光を再合成してフォトレジス
ト12上に集光するための光学系24とを備えている。
【0046】そして、第1のビームスプリッタ17によ
って反射されてなる第1の露光ビームは、第1の変調光
学系22に導かれ、第1の変調光学系22によって光強
度変調が施される。同様に、第2のビームスプリッタ1
8によって反射されてなる第2の露光ビームは、第2の
変調光学系23に導かれ、第2の変調光学系23によっ
て光強度変調が施される。
【0047】すなわち、第1の変調光学系22に入射し
た第1の露光ビームは、集光レンズ29によって集光さ
れた上で音響光学変調器30に入射し、この音響光学変
調器30によって、所望する露光パターンに対応するよ
うに光強度変調される。ここで、音響光学変調器30に
使用される音響光学素子としては、例えば、酸化テルル
(TeO2)からなる音響光学素子が好適である。そし
て、音響光学変調器30によって光強度変調された第1
の露光ビームは、コリメートレンズ31によって平行光
とされた上で、第1の変調光学系22から出射される。
【0048】ここで、音響光学変調器30には、当該音
響光学変調器30を駆動するための駆動用ドライバ32
が取り付けられている。そして、フォトレジストの露光
時には、所望する露光パターンに応じた信号S1が駆動
用ドライバ32に入力され、当該信号S1に応じて駆動
用ドライバ32によって音響光学変調器30が駆動さ
れ、第2の露光ビームに対して光強度変調が施される。
【0049】具体的には、例えば、一定の深さのウォブ
リンググルーブ6に対応したグルーブパターンの潜像を
フォトレジスト12に形成するような場合には、一定レ
ベルのDC信号が駆動用ドライバ32に入力され、当該
DC信号に応じて駆動用ドライバ32によって音響光学
変調器30が駆動される。これにより、所望するグルー
ブパターンに対応するように、第1の露光ビームに対し
て光強度変調が施される。
【0050】また、第2の変調光学系23に入射した第
2の露光ビームは、集光レンズ33によって集光された
上で音響光学変調器34に入射し、この音響光学変調器
34によって、所望する露光パターンに対応するように
光強度変調される。ここで、音響光学変調器34に使用
される音響光学素子としては、例えば、酸化テルル(T
eO2)からなる音響光学素子が好適である。そして、
音響光学変調器34によって光強度変調された第2の露
光ビームは、コリメートレンズ35によって平行光とさ
れるとともに、λ/2波長板36を透過することにより
偏光方向が90°回転させられた上で、第2の変調光学
系23から出射される。
【0051】ここで、音響光学変調器34には、当該音
響光学変調器34を駆動するための駆動用ドライバ37
が取り付けられている。そして、フォトレジスト12の
露光時には、所望する露光パターンに応じた信号S2が
駆動用ドライバ37に入力され、当該信号S2に応じて
駆動用ドライバ37によって音響光学変調器34が駆動
され、第2の露光ビームに対して光強度変調が施され
る。
【0052】具体的には、例えば、一定の深さのストレ
ートグルーブ7に対応したグルーブパターンの潜像をフ
ォトレジスト12に形成するような場合には、一定レベ
ルのDC信号が駆動用ドライバ37に入力され、当該D
C信号に応じて駆動用ドライバ37によって音響光学変
調器34が駆動される。これにより、所望するグルーブ
パターンに対応するように、第2の露光ビームに対して
光強度変調が施される。
【0053】以上のようにして、第1の露光ビームは第
1の変調光学系22によって光強度変調が施され、第2
の露光ビームは第2の変調光学系23によって光強度変
調が施される。このとき、第1の変調光学系22から出
射された第1の露光ビームはS偏光のままであるが、第
2の変調光学系23から出射された第2の露光ビーム
は、λ/2波長板36を透過することにより偏光方向が
90°回転させられているので、P偏光となっている。
【0054】そして、第1の変調光学系22から出射さ
れた第1の露光ビームは、ミラー41によって反射さ
れ、移動光学テーブル上に水平且つ平行に導かれ、偏向
光学系46に入射する。そして、第1の露光ビームは、
偏向光学系46によって光学偏向が施された上で、ミラ
ー44によって反射されて進行方向が90°曲げられた
上で偏光ビームスプリッタ45に入射する。一方、第2
の変調光学系32から出射された第2の露光ビームは、
ミラー42によって反射され、移動光学テーブル上に水
平且つ平行に導かれ、そのまま偏光ビームスプリッタ4
5に入射する。
【0055】ここで、偏向光学系46は、ウォブリング
グルーブのウォブリングに対応するように、第1の露光
ビームに対して光学偏向を施すためのものである。すな
わち、第1の変調光学系22から出射され偏向光学系4
6に入射した第1の露光ビームは、ウェッジプリズム4
7を介して音響光学偏向器(AOD:Acousto Optical
Deflector)48に入射し、この音響光学偏向器48に
よって、所望する露光パターンに対応するように光学偏
向が施される。ここで、音響光学偏向器48に使用され
る音響光学素子としては、例えば、酸化テルル(TeO
2)からなる音響光学素子が好適である。そして、音響
光学偏向器48によって光学偏向が施された第1の露光
ビームは、ウエッジプリズム49を介して偏向光学系4
6から出射される。
【0056】ここで、音響光学偏向器48には、当該音
響光学偏向器48を駆動するための駆動用ドライバ50
が取り付けられており、当該駆動用ドライバ50には、
電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscilla
tor)51からの高周波信号が、アドレス情報を含む制
御信号S3によりFM変調され供給される。そして、フ
ォトレジスト12の露光時には、所望する露光パターン
に応じた信号が、電圧制御発振器51から駆動用ドライ
バ50に入力され、当該信号に応じて駆動用ドライバ5
0によって音響光学偏向器48が駆動され、これによ
り、第1の露光ビームに対して光学偏向が施される。
【0057】具体的には、例えば、周波数84.672
kHzにてグルーブをウォブリングさせることにより、
グルーブにアドレス情報を付加するような場合には、例
えば中心周波数が224MHzの高周波信号を周波数8
4.672kHzの制御信号にてFM変調した信号を、
電圧制御発振器51から駆動用ドライバ50に供給す
る。そして、この信号に応じて、駆動用ドライバ50に
よって音響光学偏向器48を駆動し、当該音響光学偏向
器48の音響光学素子のブラッグ角を変化させ、これに
より、周波数84.672kHzのウォブリングに対応
するように、第1の露光ビームに対して光学偏向を施
す。
【0058】そして、このような偏向光学系46によっ
て、ウォブリンググルーブ6のウォブリングに対応する
ように光学偏向が施された第1の露光ビームは、上述し
たように、ミラー44によって反射されて進行方向が9
0°曲げられた上で偏光ビームスプリッタ45に入射す
る。
【0059】ここで、偏光ビームスプリッタ45は、S
偏光を反射し、P偏光を透過するようになされている。
そして、第1の変調光学系22から出射され偏向光学系
46によって光学偏向が施された第1の露光ビームは、
S偏光であり、また、第2の変調光学系23から出射さ
れた第2の露光ビームは、P偏光である。したがって、
第1の露光ビームは当該偏光ビームスプリッタ45によ
って反射され、第2の露光ビームは当該偏光ビームスプ
リッタ45を透過する。これにより、第1の変調光学系
22から出射され偏向光学系46によって光学偏向が施
された第1の露光ビームと、第2の変調光学系23から
出射された第2の露光ビームとは、進行方向が同一方向
となるように再合成される。
【0060】そして、進行方向が同一方向となるように
再合成されて偏光ビームスプリッタ45から出射した第
1及び第2の露光ビームは、拡大レンズ52によって所
定のビーム径とされた上でミラー53によって反射され
て対物レンズ54へと導かれ、当該対物レンズ54によ
ってフォトレジスト12上に集光される。これにより、
フォトレジスト12が露光され、フォトレジスト12に
潜像が形成されることとなる。このとき、フォトレジス
ト12が塗布されているガラス基板11は、上述したよ
うに、フォトレジスト12の全面にわたって所望のパタ
ーンでの露光がなされるように、図中矢印A1に示すよ
うに回転駆動装置によって回転駆動されるとともに、移
動光学テーブルによって平行移動される。この結果、第
1及び第2の露光ビームの照射軌跡に応じた潜像が、フ
ォトレジスト12の全面にわたって形成されることとな
る。
【0061】なお、露光ビームをフォトレジスト12の
上に集光するための対物レンズ54は、より微細なグル
ーブパターンを形成できるようにするために、開口数N
Aが大きい方が好ましく、具体的には、開口数NAが
0.9程度の対物レンズが好適である。
【0062】また、このように第1及び第2の露光ビー
ムをフォトレジスト12に照射する際は、必要に応じ
て、拡大レンズ52によって第1及び第2の露光ビーム
のビーム径を変化させ、対物レンズ54に対する有効開
口数を調整する。これにより、フォトレジスト12の表
面に集光される第1及び第2の露光ビームのスポット径
を変化させることができる。
【0063】ところで、偏光ビームスプリッタ45に入
射した第1の露光ビームは、当該偏光ビームスプリッタ
45の反射面にて、第2の露光ビームと合成される。こ
こで、偏光ビームスプリッタ45は、当該偏向ビームス
プリッタの反射面が、当該反射面で合成されて出射され
る光の進行方向に対して適度な反射角をなすように配さ
れる。
【0064】具体的には、偏光ビームスプリッタ54の
反射面の反射角は、第1の露光ビームに対応するスポッ
トと、第2の露光ビームに対応するスポットとの、ガラ
ス基板11の半径方向における間隔が、トラックピッチ
TPitchに対応するように設定しておく。これにより、第
1の露光ビームによりウォブリンググルーブ6に対応す
る部分を露光し、同時に、第2の露光ビームによりスト
レートグルーブ7に対応する部分を露光することが可能
となる。
【0065】以上のようなレーザカッティング装置10
では、ウォブリンググルーブ6に対応した潜像を形成す
るための第1の露光ビームに対応した光学系と、ストレ
ートグルーブ7に対応した潜像を形成するための第2の
露光ビームに対応した光学系とを備えているので、この
レーザカッティング装置10だけで、ウォブリンググル
ーブ6に対応した潜像と、ストレートグルーブ7に対応
した潜像とをまとめて形成することができる。しかも、
このレーザカッティング装置10では、第1の露光ビー
ムと第2の露光ビームとを合成するための偏向ビームス
プリッタ45の向きを調整することにより、第1の露光
ビームの照射位置と第2の露光ビームの照射位置とを容
易に調整することができる。
【0066】<光磁気ディスクの製造方法>つぎに、図
1及び図2に示した光磁気ディスク1の製造方法につい
て、具体的な一例を挙げて詳細に説明する。
【0067】光磁気ディスク1を作製する際は、先ず、
原盤工程として、ウォブリンググルーブ6及びストレー
トグルーブ7に対応した凹凸パターンを有する光記録媒
体製造用原盤を作製する。
【0068】この原盤工程においては、先ず、表面を研
磨した円盤状のガラス基板11を洗浄し乾燥させ、その
後、このガラス基板11上に感光材料であるフォトレジ
スト12を塗布する。次に、このフォトレジスト12を
上記レーザカッティング装置10によって露光し、ウォ
ブリンググルーブ6及びストレートグルーブ7に対応し
た潜像をフォトレジスト12に形成する。
【0069】なお、後述する評価用光磁気ディスクを作
製する際、レーザカッティング装置10の光源13に
は、波長λが351nmのレーザ光を出射するKrレー
ザを使用し、第1及び第2の露光ビームをフォトレジス
ト12上に集光するための対物レンズ54には、開口数
NAが0.9のものを使用した。また、拡大レンズには
焦点距離が70mmのレンズを使用した。
【0070】そして、フォトレジスト12をレーザカッ
ティング装置10によって露光する際は、第1及び第2
の露光ビームによってフォトレジスト12を露光するこ
とにより、ウォブリンググルーブ6及びストレートグル
ーブ7に対応した潜像をフォトレジスト12に形成す
る。
【0071】ここで、第1の露光ビームによってフォト
レジスト12を露光することにより、ウォブリンググル
ーブ6に対応した潜像をフォトレジスト12に形成する
際は、第1の露光ビームに対して、第1の変調光学系2
2により光強度変調を施すとともに、光学偏向系46に
より光学偏向を施す。
【0072】具体的には、先ず、一定レベルのDC信号
を駆動用ドライバ32に入力し、当該DC信号に基づい
て駆動用ドライバ32によって音響光学変調器30を駆
動し、これにより、ウォブリンググルーブ6のパターン
に対応するように、第1の露光ビームに対して光強度変
調を施す。ここで、ウォブリンググルーブ6は一定の深
さの連続した溝であるので、ウォブリンググルーブ6に
対応した潜像を形成している間は、第1の露光ビームの
光強度が一定となるように光強度変調を施す。
【0073】次いで、第1の変調光学系22によって光
強度変調が施された第1の露光ビームに対して、偏向光
学系46により光学偏向を施す。具体的には、電圧制御
発振器51から高周波信号を制御信号にてFM変調して
駆動用ドライバ50に供給し、この信号に基づいて駆動
用ドライバ50によって音響光学偏向器48を駆動し
て、当該音響光学偏向器48の音響光学素子のブラッグ
角を変化させ、これにより、第1の露光ビームに対して
光学偏向を施す。
【0074】なお、後述する評価用光磁気ディスクを作
製する際は、中心周波数224MHzの高周波信号を周
波数84.672kHzの制御信号にてFM変調して、
電圧制御発振器51から駆動用ドライバ50に供給し
た。そして、この信号に基づいて、駆動用ドライバ50
によって音響光学偏向器48を駆動し、当該音響光学偏
向器48の音響光学素子のブラッグ角を変化させ、これ
により、フォトレジスト12上に集光される第1の露光
ビームの光スポットの位置が、周波数84.672kH
z,振幅±10nmにて、ガラス基板11の半径方向に
振動するように光学偏向を行った。
【0075】そして、このように光強度変調及び光学偏
向を施した第1の露光ビームを、対物レンズ54によっ
てフォトレジスト12上に集光することにより、フォト
レジスト12を露光し、ウォブリンググルーブ6に対応
した潜像をフォトレジスト12に形成する。
【0076】また、第1の露光ビームによりフォトレジ
スト12を露光するのと同時に、第2の露光ビームによ
ってフォトレジスト12を露光することにより、ストレ
ートグルーブ7に対応した潜像をフォトレジスト12に
形成する。
【0077】第2の露光ビームによってフォトレジスト
12を露光することにより、ストレートグルーブ7に対
応した潜像をフォトレジスト12に形成する際は、第2
の露光ビームに対して、第2の変調光学系23により光
強度変調を施す。
【0078】具体的には、一定レベルのDC信号を駆動
用ドライバ37に入力し、当該DC信号に基づいて駆動
用ドライバ37によって音響光学変調器34を駆動し、
これにより、ストレートグルーブ7のパターンに対応す
るように、第2の露光ビームに対して光強度変調を施
す。ここで、ストレートグルーブ7は一定の深さの連続
した溝であるので、ストレートグルーブ7に対応した潜
像を形成している間は、第2の露光ビームの光強度が一
定となるように光強度変調を施す。
【0079】そして、このように光強度変調を施した第
2の露光ビームを、対物レンズ54によってフォトレジ
スト12上に集光することにより、フォトレジスト12
を露光し、ストレートグルーブ7に対応した潜像をフォ
トレジスト12に形成する。
【0080】なお、このようにフォトレジスト12を露
光して、ウォブリンググルーブ6及びストレートグルー
ブ7に対応した潜像を形成する際は、フォトレジスト1
2が塗布されているガラス基板11を、所定の回転速度
にて回転駆動させるとともに、所定の速度にて平行移動
させる。
【0081】具体的には、後述する評価用光磁気ディス
クを作製する際、ガラス基板11の回転速度は、第1及
び第2の露光ビームによる光スポットとフォトレジスト
12との相対的な移動速度が線速1.0m/secとな
るようにした。そして、当該ガラス基板11を1回転毎
に1.00μm(すなわちトラックピリオドTPeriodの
分)だけ、移動光学テーブルによってガラス基板11の
半径方向に平行移動させた。
【0082】以上のように第1及び第2の露光ビームに
よってフォトレジスト12を露光することにより、ウォ
ブリンググルーブ6に対応した潜像と、ストレートグル
ーブ7に対応した潜像とが、ダブルスパイラル状にフォ
トレジスト12に形成される。
【0083】なお、このように第1及び第2の露光ビー
ムによってフォトレジスト12を露光する際は、駆動用
ドライバ32,37に入力するDC信号のレベルを調整
して、第2の露光ビームのパワーと第3の露光ビームの
パワーとが異なるようにしておく。これにより、ウォブ
リンググルーブ6に対応した潜像の深さと、ストレート
グルーブ7に対応した潜像の深さとが異なるものとな
る。
【0084】また、上記レーザカッティング装置10で
は、第1の露光ビームによる光スポットと、第2の露光
ビームによる光スポットとのガラス基板11の半径方向
における間隔が、トラックピッチTPitchに対応するよう
に、偏光ビームスプリッタ45の反射面の反射角を設定
しておく。
【0085】このように偏光ビームスプリッタ45の反
射面の反射角を設定しておくことにより、第1の露光ブ
ームによってウォブリンググルーブ6に対応した潜像が
形成されるとともに、当該ウォブリンググルーブ6に隣
接したストレートグルーブ7に対応した潜像が第2の露
光ビームによって形成されることとなる。このことは、
換言すれば、ウォブリンググルーブ6とストレートグル
ーブ7との相対的な位置決めは、偏向ビームスプリッタ
45の向きを調整することにより実現できるということ
でもある。
【0086】そして、以上のようにしてフォトレジスト
12に潜像を形成した後、フォトレジスト12が塗布さ
れている面が上面となるように、ガラス基板11を現像
機のターンテーブル上に載置する。そして、当該ターン
テーブルを回転させることによりガラス基板11を回転
させながら、フォトレジスト12上に現像液を滴下して
現像処理を施して、ガラス基板11上にウォブリンググ
ルーブ6及びストレートグルーブ7に対応した凹凸パタ
ーンを形成する。
【0087】次に、上記凹凸パターン上に無電界メッキ
法によりNi等からなる導電化膜を形成し、その後、導
電化膜が形成されたガラス基板11を電鋳装置に取り付
け、電気メッキ法により導電化膜上にNi等からなるメ
ッキ層を、300±5μm程度の厚さとなるように形成
する。その後、このメッキ層を剥離し、剥離したメッキ
をアセトン等を用いて洗浄し、凹凸パターンが転写され
た面に残存しているフォトレジスト12を除去する。
【0088】以上の工程により、ガラス基板11上に形
成されていた凹凸パターンが転写されたメッキからなる
光記録媒体製造用原盤、すなわち、ウォブリンググルー
ブ6及びストレートグルーブ7に対応した凹凸パターン
が形成された光記録媒体製造用原盤が完成する。
【0089】なお、この光記録媒体製造用原盤は、本発
明が適用されてなる光記録媒体製造用原盤である。すな
わち、この光記録媒体製造用原盤は、記録トラックに沿
ってウォブリンググルーブ6及びストレートグルーブ7
が形成されてなる光磁気ディスク1を製造する際に使用
される光記録媒体製造用原盤であって、ウォブリンググ
ルーブ6に対応した凹凸パターンである第1のグルーブ
パターンと、ストレートグルーブ7に対応した凹凸パタ
ーンである第2のグルーブパターンとがダブルスパイラ
ル状に形成されてなる。そして、第1のグルーブパター
ンと第2のグルーブパターンとは、それらの深さが互い
に異なるように形成されている。
【0090】次に、転写工程として、フォトポリマー法
(いわゆる2P法)を用いて、上記光記録媒体製造用原
盤の表面形状が転写されてなるディスク基板を作製す
る。
【0091】具体的には、先ず、光記録媒体製造用原盤
の凹凸パターンが形成された面上にフォトポリマーを平
滑に塗布してフォトポリマー層を形成し、次に、当該フ
ォトポリマー層に泡やゴミが入らないようにしながら、
フォトポリマー層上にベースプレートを密着させる。こ
こで、ベースプレートには、例えば、1.2mm厚のポ
リメチルメタクリレート(屈折率1.49)からなるベ
ースプレートを使用する。
【0092】その後、紫外線を照射してフォトポリマー
を硬化させ、その後、光記録媒体製造用原盤を剥離する
ことにより、光記録媒体製造用原盤の表面形状が転写さ
れてなるディスク基板2を作製する。
【0093】なお、ここでは、光記録媒体製造用原盤に
形成された凹凸パターンがより正確にディスク基板2に
転写されるように、2P法を用いてディスク基板2を作
製する例を挙げたが、ディスク基板2を量産するような
場合には、ポリメチルメタクリレートやポリカーボネー
ト等の透明樹脂を用いて射出成形によってディスク基板
2を作製するようにしても良いことは言うまでもない。
【0094】次に、成膜工程として、光記録媒体製造用
原盤の表面形状が転写されてなるディスク基板2上に記
録層3及び保護層4を形成する。具体的には、例えば、
先ず、ディスク基板2の凹凸パターンが形成された面上
に、SiN等からなる第1の誘電体膜と、TeFeCo
合金等からなる垂直磁気記録膜と、SiN等からなる第
2の誘電体膜とをスパッタリングによって順次成膜し、
更に、第2の誘電体膜上にAl等からなる光反射膜を蒸
着によって成膜することにより、第1の誘電体膜、垂直
磁気記録膜、第2の誘電体膜及び光反射膜からなる記録
層3を形成する。その後、上記記録層3上に紫外線硬化
樹脂をスピンコート法により塗布し、当該紫外線硬化樹
脂に対して紫外線を照射し硬化させることにより、保護
層4を形成する。
【0095】以上の工程により、光磁気ディスク1が完
成する。
【0096】<光磁気ディスクの評価>つぎに、上述の
ような製造方法にて、ウォブリンググルーブ6及びスト
レートグルーブ7の深さの異なる複数の評価用光磁気デ
ィスクを作製し、それらの評価を行った結果について説
明する。
【0097】ここで、ウォブリンググルーブ6及びスト
レートグルーブ7の深さの制御は、第1の露光ビーム及
び第2の露光ビームのパワーを制御することにより行っ
た。
【0098】すなわち、評価用光磁気ディスクの評価を
行うにあたっては、まず、ウォブリンググルーブ6に対
応した潜像を形成するための第1の露光ビームのパワ
ー、或いはストレートグルーブ7に対応した潜像を形成
するための第2の露光ビームのパワーを変化させて、複
数の光記録媒体製造用原盤を作製し、その後、これらの
光記録媒体製造用原盤を用いて2P法により評価用光磁
気ディスクを作製した。なお、これらの評価用光磁気デ
ィスクのディスク基板の材料には、屈折率1.49のポ
リメチルメタクリレートを使用した。
【0099】そして、このように作製した、ウォブリン
ググルーブ6及びストレートグルーブ7の深さの異なる
複数の評価用光磁気ディスクについて、プッシュプル信
号及びクロストラック信号の測定を行った。ここで、プ
ッシュプル信号及びクロストラック信号の測定には、レ
ーザ光の波長λが650nm、対物レンズの開口数NA
が0.52の光ピックアップを用いた。
【0100】そして、これらの評価用光磁気ディスクに
ついて、プッシュプル信号振幅比が0.15以上、且つ
クロストラック信号振幅比が0.06以上となるとき
の、ウォブリンググルーブ6及びストレートグルーブ7
の深さを調べた。
【0101】その結果、図4中の点a,b,c,d,
e,f,g,h,i,jで囲まれた領域内であれば、プ
ッシュプル信号振幅比が0.15以上、且つクロストラ
ック信号振幅比が0.06以上となることが分かった。
【0102】なお、図4において、縦軸は、ウォブリン
ググルーブ6及びストレートグルーブ7のうちの浅い方
のグルーブについて、当該グルーブの位相深さYを示し
ている。また、横軸は、ウォブリンググルーブ6及びス
トレートグルーブ7のうちの深い方のグルーブについ
て、当該グルーブの位相深さXを示している。
【0103】ここで、点a,b,c,d,eを結ぶ近似
直線L1は下記式(2−1)で表され、点e,f,g,
hを結ぶ近似直線L2は下記式(2−2)で表され、点
h,i,j,aを結ぶ近似直線L3は下記式(2−3)
で表された。
【0104】 X=0.3950−0.831Y+2.932Y2 ・・・(2−1) Y=2.010−9.661X+11.77X2 ・・・(2−2) Y=0.8480−2.450X+1.880X2 ・・・(2−3) したがって、点a,b,c,d,e,f,g,h,i,
jで囲まれた領域は、下記式(3−1),式(3−2)
及び式(3−3)を満たす領域として、近似的に表すこ
とができる。
【0105】 X≧0.3950−0.831Y+2.932Y2 ・・・(3−1) Y≧2.010−9.661X+11.77X2 ・・・(3−2) Y≦0.8480−2.450X+1.880X2 ・・・(3−3) このことは、換言すれば、ウォブリンググルーブ6及び
ストレートグルーブ7のうち、深い方のグルーブの位相
深さをXとし、浅い方のグルーブの位相深さをYとした
ときに、ウォブリンググルーブ6及びストレートグルー
ブ7が、上記式(3−1),式(3−2)及び式(3−
3)を満たすように形成されていれば、プッシュプル信
号振幅比が0.15以上、且つクロストラック信号振幅
比が0.06以上となり、安定なトラッキングサーボ及
びシークが可能であるということである。
【0106】ここで、レーザ光の波長λは650nm、
対物レンズの開口数NAは0.52であるので、光ピッ
クアップのカットオフ周波数2NA/λは、1600mm
-1である。一方、評価用光磁気ディスクのトラックピッ
チTPitchは0.50μmであるので、その空間周波数は
2000mm-1である。このように、評価用光磁気ディス
クでは、トラックピッチTPitchの空間周波数のほうが光
ピックアップのカットオフ周波数2NA/λよりも大き
くなっている。
【0107】従来は、このようにトラックピッチTPitch
の空間周波数のほうが光ピックアップのカットオフ周波
数2NA/λよりも大きいと、十分なレベルのプッシュ
プル信号やクロストラック信号を得ることができず、安
定なトラッキングサーボやシークができなくなってしま
っていた。
【0108】しかしながら、本発明を適用した光磁気デ
ィスク1では、上述の実験結果からも分かるように、ウ
ォブリンググルーブ6及びストレートグルーブ7を上記
式(3−1),式(3−2)及び式(3−3)を満たす
ように形成することにより、十分なレベルのプッシュプ
ル信号やクロストラック信号を確保しつつ、トラックピ
ッチTPitchの空間周波数を光ピックアップのカットオフ
周波数2NA/λよりも大きくすることが可能となって
いる。すなわち、本発明を適用することにより、十分な
レベルのプッシュプル信号やクロストラック信号を確保
しつつ、トラックピッチTPitchを狭くして、記録密度を
大幅に向上することが可能となる。
【0109】なお、本発明は、記録トラックに沿ってグ
ルーブが形成されてなる光記録媒体、並びにその製造に
使用される光記録媒体製造用原盤に対して広く適用可能
であり、本発明の対象となる光記録媒体は、例えば、再
生専用の光記録媒体、繰り返しデータの書き換えが可能
な光記録媒体、或いはデータの追記は可能だか消去はで
きないような光記録媒体のいずれでもよい。
【0110】また、データの記録方法も特に限定される
ものではなく、本発明の対象となる光記録媒体は、例え
ば、予めエンボスピット等によりデータが書き込まれて
いる再生専用の光記録媒体、磁気光学効果を利用してデ
ータの記録を行う光磁気記録媒体、或いは記録層の相変
化を利用してデータの記録を行う相変化型光記録媒体の
いずれでもよい。
【0111】また、本発明は、記録領域の少なくとも一
部にグルーブが形成されている光記録媒体、並びにその
製造に使用される光記録媒体製造用原盤に対して広く適
用可能である。すなわち、例えば、記録領域全体にグル
ーブが形成されていてもよいし、或いは、グルーブが形
成されることなくエンボスピットによってデータが記録
されているような領域が記録領域内に存在していてもよ
い。
【0112】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、トラックピッチを非常に狭くしても、安定に
トラッキングサーボやシークを行うことが可能な光記録
媒体、並びにそのような光記録媒体を製造することが可
能な光記録媒体製造用原盤を提供することができる。し
たがって、本発明によれば、狭トラック化を更に進め
て、光記録媒体の更なる高記録密度化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光磁気ディスクの一例につい
て、その要部を拡大して示す断面図である。
【図2】本発明を適用した光磁気ディスクの一例につい
て、その記録領域の一部を拡大して示す図である。
【図3】本発明に係る光記録媒体及び光記録媒体製造用
原盤を作製する際に使用されるレーザカッティング装置
の一例について、その光学系の概要を示す図である。
【図4】ウォブリンググルーブ及びストレートグルーブ
の深さとプッシュプル信号及びクロストラック信号との
関係を示す図である。
【図5】プッシュプル信号及びクロストラック信号の検
出方法を説明するための図である。
【図6】プッシュプル信号振幅比及びクロストラック信
号振幅比を説明するための図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク、 2 ディスク基板、 3 記録
層、 4 保護層、6 ウォブリンググルーブ、 7
ストレートグルーブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録トラックに沿ってグルーブが形成さ
    れ、所定の波長λの光が照射されて記録及び/又は再生
    がなされる光記録媒体であって、 上記グルーブとして、第1のグルーブと第2のグルーブ
    とが2重螺旋を描くように形成されてなり、 光入射面から第1のグルーブに至る媒質の屈折率をnx
    とし、第1のグルーブの深さをxとしたときに、x×n
    x/λで表される第1のグルーブの位相深さをXとし、 光入射面から第2のグルーブに至る媒質の屈折率をny
    とし、第2のグルーブの深さをyとしたときに、y×n
    y/λで表される第2のグルーブの位相深さをYとした
    とき、 第1のグルーブ及び第2のグルーブは、下記式(1),
    式(2)及び式(3)を満たすように形成されているこ
    とを特徴とする光記録媒体。 X≧0.3950−0.831Y+2.932Y2 ・・・(1) Y≧2.010−9.661X+11.77X2 ・・・(2) Y≦0.8480−2.450X+1.880X2 ・・・(3)
  2. 【請求項2】 上記第1のグルーブと上記第2のグルー
    ブのうちの少なくとも一方は、少なくとも一部が蛇行す
    るように形成されたウォブリンググルーブであることを
    特徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 記録及び/又は再生に使用される対物レ
    ンズの開口数をNA、光の波長をλとしたとき、2×N
    A/λで表されるカットオフ周波数よりも、トラックピ
    ッチの空間周波数が大きいことを特徴とする請求項1記
    載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 記録トラックに沿ってグルーブが形成さ
    れ所定の波長λの光が照射されて記録及び/又は再生が
    なされる光記録媒体を製造する際に使用される光記録媒
    体製造用原盤であって、 上記グルーブに対応した凹凸パターンとして、第1のグ
    ルーブパターンと第2のグルーブパターンとが2重螺旋
    を描くように形成されてなり、 上記光記録媒体の光入射面から第1のグルーブに至る媒
    質の屈折率をnxとし、第1のグルーブパターンの深さ
    をx'としたときに、x'×nx/λで表される第1のグ
    ルーブパターンの位相深さをX'とし、 上記光記録媒体の光入射面から第2のグルーブに至る媒
    質の屈折率をnyとし、第2のグルーブパターンの深さ
    をy'としたときに、y'×ny/λで表される第2のグ
    ルーブパターンの位相深さをY'としたとき、 第1のグルーブパターン及び第2のグルーブパターン
    は、下記式(4),式(5)及び式(6)を満たすよう
    に形成されていることを特徴とする光記録媒体製造用原
    盤。 X'≧0.3950−0.831Y'+2.932Y'2 ・・・(4) Y'≧2.010−9.661X'+11.77X'2 ・・・(5) Y'≦0.8480−2.450X'+1.880X'2 ・・・(6)
  5. 【請求項5】 上記第1のグルーブパターンと上記第2
    のグルーブパターンのうちの少なくとも一方は、少なく
    とも一部が蛇行するように形成されるウォブリンググル
    ーブに対応した凹凸パターンであることを特徴とする請
    求項4記載の光記録媒体製造用原盤。
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