JPH11295305A - 全血血球免疫測定装置における反応液攪拌機構 - Google Patents

全血血球免疫測定装置における反応液攪拌機構

Info

Publication number
JPH11295305A
JPH11295305A JP11596498A JP11596498A JPH11295305A JP H11295305 A JPH11295305 A JP H11295305A JP 11596498 A JP11596498 A JP 11596498A JP 11596498 A JP11596498 A JP 11596498A JP H11295305 A JPH11295305 A JP H11295305A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
immunoassay
whole blood
sample
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11596498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3866857B2 (ja
Inventor
Yasuo Yamao
泰生 山尾
Hiroshi Taniguchi
弘志 谷口
Narihiro Oku
成博 奥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP11596498A priority Critical patent/JP3866857B2/ja
Publication of JPH11295305A publication Critical patent/JPH11295305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3866857B2 publication Critical patent/JP3866857B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 免疫測定に用いる液移動用の定注器を利用し
て、免疫測定用の試薬および全血試料を効率よく攪拌で
き、装置構成のコンパクト化、簡略化に寄与する反応液
攪拌機構を提供する。 【解決手段】 免疫測定を行う免疫測定部と血球計数測
定を行う血球計数測定部とを備え、これら両測定部にお
いて同じ全血試料を用いると共に、免疫測定の結果を血
球計数測定によって得られたヘマトクリック値を用いて
補正するようにした全血血球免疫測定装置において、免
疫測定用の試薬および全血試料を収容する試料受容セル
19の底部に流路を介して免疫測定用のフロー測光セル
20を接続し、当該フロー測光セルの出口側の流路に三
方電磁弁12bを介して液移動用の定注器23を接続
し、免疫測定に先行して、定注器で試料受容セル内の反
応液を試料受容セルとフロー測光セルとにわたって前後
に往復移動させることにより反応液の攪拌を行うように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、免疫測定を行う
免疫測定部と血球計数測定を行う血球計数測定部とを備
え、これら両測定部において同じ全血試料を用いると共
に、免疫測定の結果を血球計数測定によって得られたヘ
マトクリック値を用いて補正するようにした全血血球免
疫測定装置における反応液攪拌機構に関する。
【0002】
【従来の技術】体内で起こる炎症の有無やその程度、そ
の経過などを観察する手法として炎症マーカーがある。
この炎症マーカーの代表的なものとしては、白血球数、
血沈値、急性期蛋白、血清蛋白文画値、血清シアル酸な
どがあり、これらを組み合わせて測定し、炎症の診断に
役立てられている。この中で、特に白血球数と急性期蛋
白であるC−反応性蛋白(CRP)の測定は、炎症や感
染症の診断に有益であるが、これらを同時に測定する装
置は従来は無く、前者は血球計数装置を、後者は免疫測
定装置をそれぞれ用いて個別に測定されていた。
【0003】しかしながら、上記血球計数装置および免
疫測定装置を用いて個別に測定を行う場合、測定に用い
るサンプル(検体)は前者においては全血であり、後者
においては主として血清である。そして、検体として全
血を得る場合、抗凝固剤入りの状態とこれが無い状態で
別々に採血する必要がある一方、血清は血液凝固までの
時間待ちと遠心分離を行う必要があるため、前記手法
は、小さな医院や診療所、遠隔地の診療所、休日診療
所、緊急検査室などのように、専門の検査技術者を常時
確保できない施設では不向きである。
【0004】これに対して、全血で測定できる免疫測定
装置もあるが、全血を検体とした場合、目的の免疫測定
項目が血球中に存在せず、血清・血漿中にのみ存在した
場合、個体差の比較的大きなヘマトクリット値の変動分
に起因する誤差が生ずることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の全血血球免疫測
定装置は、従来技術のこのような問題点を解決するため
に、本発明者らが研究開発し、既に、特願平9−279
963号として提案済みである。この全血血球免疫測定
装置によれば、次の利点がある。 免疫測定の結果を血球計数測定によって得られたヘマ
トクリック値を用いて補正するので、全血を検体として
いるにもかかわらず、精度の良い免疫測定が可能であ
る。 全血で血球計数と免疫項目の測定を同時に行えるた
め、検体の取扱いは全血のみでよく、血清分離の必要が
ないとともに、採血後短時間で測定に入ることができ、
専門の検査技術者でなくても容易に測定を行うことがで
きる。 上記の結果として、炎症や感染症の緊急および早期
診断に特に有用であるとともに、小医院や診療所、遠隔
地の診療所、休日診療所、緊急検査室などにおいても、
所望の検査を行うことができる。 プローブユニット部、演算・制御部および表示・出力
装置などを血球計数測定と免疫測定とに共通して使用す
ることができ、従来の個別に設けていたものに比べて共
通化できる分だけコストダウンを図ることができる。
【0006】この発明は、上記の全血血球免疫測定装置
を更に改良発展せしめたものであって、免疫測定に用い
る液移動用の定注器を利用して、免疫測定用の試薬およ
び全血試料を効率よく攪拌でき、装置構成のコンパクト
化、簡略化に寄与する反応液攪拌機構を提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明では、免疫測定を行う免疫測定部と血球計
数測定を行う血球計数測定部とを備え、これら両測定部
において同じ全血試料を用いると共に、免疫測定の結果
を血球計数測定によって得られたヘマトクリック値を用
いて補正するようにした全血血球免疫測定装置におい
て、反応液攪拌機構を次のとおりに構成している。即
ち、免疫測定用の試薬および全血試料を収容する試料受
容セルの底部に流路を介して免疫測定用のフロー測光セ
ルを接続し、当該フロー測光セルの出口側の流路に三方
電磁弁を介して液移動用の定注器を接続し、免疫測定に
先行して、定注器で試料受容セル内の反応液を試料受容
セルとフロー測光セルとにわたって前後に往復移動させ
ることにより反応液の攪拌を行うようにしている。
【0008】上記構成の反応液攪拌機構によれば、三方
電磁弁がフロー測光セルと定注器を連通させ、且つ、試
料受容セルに免疫測定用の試薬および全血試料を収容し
た状態で、液移動用の定注器が複数回、摺動して、試料
受容セル内の反応液を試料受容セルとフロー測光セルと
にわたって前後に往復移動させると、試料受容セルと流
路の接続部、フロー測光セルの入口および出口で、夫
々、流路断面が変化しているので、反応液には、流路断
面が変化するこれらの部位で乱流が生じ、攪拌が効率よ
く行われることになる。
【0009】また、試料受容セル内にプロペラ等の回転
子を挿入して反応液の攪拌を行う場合であれば、回転子
を洗浄するための手段や回転子を試料受容セルに出し入
れする手段と、それらの設置スペースが必要である上、
これらの駆動による機械的振動がフロー測光セルによる
光学的測定に悪影響を及ぼす可能性が大きいが、上記の
構成によれば、反応液を前後に往復移動させるだけであ
るから、機械的振動による悪影響がなく、しかも、免疫
測定に用いる液移動用の定注器を利用して液の往復移動
を行っており、定注器が免疫測定時の液移動と、攪拌時
の液移動とに兼用されているので、装置構成のコンパク
ト化、簡略化が可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1〜図8は、この発明に係る反応液
攪拌機構が採用された全血血球免疫測定装置の一例を示
す。
【0011】まず、図2は、側面パネルを取り外した状
態で示す全血血球免疫測定装置の斜視図であり、図3は
この全血血球免疫測定装置の全体の構成を概略的に示す
図である。図4は全血血球免疫測定装置の要部を上方か
ら見た図であり、図5は全血血球免疫測定装置の要部の
構成を概略的に示す図である。
【0012】これらの図において、1は装置ケースで、
その前面部2側には、検体としての全血3を収容した検
体容器4をセットするための検体セット部5が内方に凹
んだ状態で形成されている。6は、検体セット部5を開
閉する扉7によって構成された測定キーであり、扉7を
閉めることによりオン(スイッチON)となるように構
成されている。前記扉7は、下端側を支点に前後方向へ
揺動して開閉するように構成されており、扉7の内側に
は、サイズの異なる検体容器4を選択してセットできる
ように上面に複数の穴を形成した検体容器ホルダー8が
上下軸芯周りで回転自在で且つ扉7と一体に前後方向へ
揺動することが可能な状態に設けられている。
【0013】そして、装置ケース1の側面部9の下方に
は、前面部2に近い側から順に、免疫測定を行う免疫測
定部10と血球測定を行う血球計数測定部11が前面側
から見て一直線状に配置されているとともに、複数の電
磁弁12aからなる電磁弁部12が設けられている。ま
た、側面部9の上方には、検体セット部5と血球計数測
定部11との間を、一直線上に配設された免疫測定部1
0と血球計数測定部11に沿うようにして直線的に移動
するサンプリング機構としてのプローブユニット部13
が設けられている。
【0014】図3において、14は定注器、15は希釈
液容器、16は溶血試薬容器、17は液排出用のポンプ
であり、これら15〜17はいずれも電磁弁部12に接
続されている。18はポンプ17に接続された廃液容器
である。
【0015】前記免疫測定部10は、この実施の形態に
おいては、ラテックス免疫比濁法によってCRP(急性
期蛋白であるC−反応性蛋白)を測定するように構成さ
れている。すなわち、図3、図5において、19は上面
の開口した試薬受容セルであり、試料受容セル19の底
部には、両側に発光ダイオードからなる光照射部20a
とフォトダイオードからなる光検出部20bを備えたC
RP測定用のフロー測光セル20が流路21を介して接
続されている。当該フロー測光セル20の出口側の流路
22には、三方電磁弁12bを介して液移動用の定注器
23が接続されている。三方電磁弁12bの下流側は前
記電磁弁部12を介して前記ポンプ17に接続されてい
る。24,25,26はCRP測定に用いられる試薬を
収容した試薬容器で、それぞれ、溶血試薬(以下、R1
試薬という)、緩衝液(以下、R2試薬という)、抗ヒ
トCRP感作ラテックス免疫試薬(以下、R3試薬とい
う)が収容されている。
【0016】前記試薬受容セル19および試薬容器24
〜26は、検体セット部5における検体容器4のセット
位置に対して一直線状に配置され、これら19〜26
は、ソレノイド27によって上下方向に揺動する蓋28
によって一括して開閉されるように構成されている。ま
た、29は例えばペルチェ素子よりなる電子冷却器30
を備えたクーラーボックスで、図示例では試薬R2,R
3の入った試薬容器25,26が収容されている。
【0017】また、前記定注器23は、CRP測定時
に、試料受容セル19内の反応液(免疫測定用の試薬お
よび全血試料)をフロー測光セル20へ流通させる作用
を司るだけでなく、試料受容セル19やフロー測光セル
20等とで、次のような反応液攪拌機構を構成してい
る。すなわち、図1に示すように、試料受容セル19に
反応液が収容された状態で、定注器23が、CRP測定
に先行して、数回、摺動することにより、試料受容セル
19内の反応液を試料受容セル19とフロー測光セル2
0とにわたって前後に往復移動させるように構成してあ
る。
【0018】より詳しく説明すると、定注器23は、そ
の摺動ストロークが制御されるように構成されており、
試料受容セル19内に、R1試薬、R2試薬、および検
体(全血)3が収容された時点で、それらの総量L1
対応して設定されたストロークaだけ、定注器23が数
回(例えば、3回)、前記三方電磁弁12bがフロー測
光セル20と定注器23を連通させた状態において、摺
動することにより、反応液を前後に往復移動させて、一
回目の反応液の攪拌を行い、反応液にR3試薬が加えら
れた時点で、それらの総量L2 に対応して設定されたス
トロークb端まで定注器23が数回(例えば、3回)、
摺動することにより、反応液を前後に往復移動させて、
二回目の攪拌を行うように構成してある。
【0019】尚、CRP測定時には、定注器23がスト
ロークb端まで一回だけ摺動して、反応液をフロー測光
セル20に流通させるようになっている。定注器23の
ストロークや流路21、22の長さは、定注器23がス
トロークb端まで摺動した際、流路21、22内にある
反応液の最前端Pが、三方電磁弁12bよりも上流側
(三方電磁弁12bとフロー測光セル20の間)に位置
し、最後尾Qがフロー測光セル20よりも上流側(図示
の例では、流路21内で且つ試料受容セル19の出口近
く)に位置するように設定されている。そして、この状
態で、前記三方電磁弁12bが流路の切り換えを行っ
て、定注器23を遮断すると共に、三方電磁弁12b前
後の流路(フロー測光セル20側の流路とポンプ17側
の流路)を連通させると、前記ポンプ17が流路内の反
応液を吸引して、廃液容器18に排出するように構成し
てある。
【0020】この反応液攪拌機構によれば、反応液が試
料受容セル19とフロー測光セル20とにわたって前後
に往復移動すると、試料受容セル19と流路21の接続
部、フロー測光セル20の入口および出口で、夫々、流
路断面が変化しているので、反応液には、図1に示すよ
うに、流路断面が変化するこれらの部位で乱流が生じ、
乱流が生じる部位が多いため、攪拌が効率よく行われる
ことになる。
【0021】次に、血球計数測定部11は、この実施の
形態においては、電気抵抗法により、WBC(白血球
数)、RBC(赤血球数)、PLT(血小板数)、MC
V(赤血球容積)、Hct(ヘマトクリット値)を、ま
た、シアンメトヘモグロビン法における吸光光度法によ
りHgb(ヘモグロビン濃度)などをそれぞれ測定する
ように構成されている。すなわち、図3において、31
はWBC/Hgb血球計数測定セル(以下、単にWBC
セルという)で、WBCを測定するための測定電極31
a,31bおよびHgbを測定するための光照射部31
c、受光部31dを備えている。32はRBC/PLT
血球計数測定セル(以下、単にRBCセルという)で、
RBCおよびPLTを測定するための測定電極32a,
32bを備えている。これらのセル31,32は、図4
に示すように、免疫測定部10における試薬受容セル1
9および試薬容器24〜26と一直線になるように配置
されている。また、WBCセル31は、後述するサンプ
リングノズル40を洗浄するための廃液チャンバを兼ね
ている。
【0022】さらに、プローブユニット部13は、例え
ば次のように構成されている。すなわち、図2および図
4において、33はノズルユニットで、このノズルユニ
ット33は、垂直に立設されたベース部材34に沿うよ
うにして水平方向に設けられたタイミングベルト35に
対して適宜の連結部材36によって固定され、これによ
って水平方向に往復移動できるように構成されている。
【0023】より詳しくは、ノズルユニット33は、検
体セット部5から血球測定を行う血球計数測定部11ま
での間で、検体容器4、血球計数測定部11と一直線上
に配設された免疫測定部10の試薬容器24〜26、試
薬受容セル19、WBCセル31、RBCセル32のほ
ぼ真上を往復移動するように構成されている。37はタ
イミングベルト35を駆動するためのモータ、38はノ
ズルユニット33に設けられた被ガイド部材39をガイ
ドする一対のガイド部材で、これらはベース部材34に
適宜の部材を介して取り付けられている。
【0024】40はサンプリングノズルで、ノズルユニ
ット33内をタイミングベルト41によって上下方向に
移動するノズル保持体42に取り付けられている。この
サンプリングノズル40の先端側(下端側)は、ノズル
ユニット33内に設けられたサンプリングノズル洗浄器
43を挿通し、先端部外周が洗浄されるように構成され
ている。44はタイミングベルト41を駆動するための
モータである。45はサンプリングノズル40がホーム
ポジション位置(定位置)にあるか否かを検出するセン
サである。
【0025】そして、図3において、46は装置の各部
を総合的に制御するとともに免疫測定部10および血球
計数測定部11からの出力を用いて各種の演算を行う制
御・演算装置としてのマイクロコンピュータ(MP
U)、47はMPU46からの指令に基づいて電磁弁部
12、プローブユニット部13のモータ37,44など
に駆動信号を送るドライバ、48は免疫測定部10およ
び血球計数測定部11からの出力信号を処理してMPU
46に送る信号処理部、49はMPU46において処理
されて得られる結果などを表示する装置で、例えばカラ
ーディスプレイであり、50は出力装置としてのプリン
タである。
【0026】なお、図3において、点線は検体3や各種
の試薬などの流れを示し、また、やや太い一点鎖線は制
御信号を、細い一点鎖線は測定によって得られる信号の
流れをそれぞれ示している。
【0027】上記構成の全血血球免疫測定装置の動作に
ついて、測定手順の一例を示した図6〜図8をも参照し
ながら説明する。
【0028】まず、測定キー6をオンする(ステップS
1)と、定位置にあるサンプリングノズル40は、R2
試薬の位置に移動し(ステップS2)、R2試薬を吸引
する(ステップS3)。この試薬吸引の後、サンプリン
グノズル40は、上方に移動し、サンプリングノズル洗
浄器43に供給される洗浄液としての希釈液によってそ
の外面が洗浄される。その後、サンプリングノズル40
は、R2試薬の位置に復帰する。
【0029】次いで、サンプリングノズル40は、R1
試薬の位置に移動し(ステップS4)、R1試薬を吸引
する(ステップS5)。この試薬吸引の後、サンプリン
グノズル40は、上方に移動し、サンプリングノズル洗
浄器43に供給される洗浄液としての希釈液によってそ
の外面が洗浄される。その後、サンプリングノズル40
はR1試薬の位置に復帰する。
【0030】そして、サンプリングノズル40は、検体
セット位置に移動し(ステップS6)、検体容器4内の
検体(全血)3をCRP測定のために吸引する(ステッ
プS7)。この検体吸引の後、サンプリングノズル40
は、上方に移動し、サンプリングノズル洗浄器43に供
給される洗浄液としての希釈液によってその外面が洗浄
される。その後、サンプリングノズル40は検体3の位
置に復帰する。
【0031】そして、サンプリングノズル40は、試料
受容セル19位置に移動し(ステップS8)、検体3、
R1試薬、R2試薬を試料受容セル19内に吐出する
(ステップS9)。
【0032】しかる後、定注器23が、ストロークaだ
け、数回、摺動して、一回目の反応液の攪拌を行う(ス
テップS10)。
【0033】前記吐出を終わったサンプリングノズル4
0は、WBCセル31位置に移動し(ステップS1
1)、内部に残留している検体3、R1試薬、R2試薬
を、ポンプ17により供給された希釈液とともにWBC
セル31内に吐出する。そして、サンプリングノズル4
0は、サンプリングノズル洗浄器43に供給される洗浄
液としての希釈液によってその外面が洗浄される。この
洗浄における廃液は、WBCセル31に受け止められ、
ポンプ17により廃液容器18に排出される。再度、サ
ンプリングノズル洗浄器43より希釈液をWBCセル3
1に供給し、ポンプ17により廃液容器18に排出する
ことにより、WBCセル31を洗浄する。なお、上記廃
液の受け止めをRBCセル32によって行うようにして
もよい。
【0034】前記洗浄が終わったサンプリングノズル4
0は、検体セット位置に移動し(ステップS12)、検
体容器4内の検体3をCBC測定のために吸引する(ス
テップS13)。この検体吸引の後、サンプリングノズ
ル40は、上方に移動し、サンプリングノズル洗浄器4
3に供給される洗浄液としての希釈液によってその外面
が洗浄される。
【0035】前記洗浄が終わったサンプリングノズル4
0は、WBCセル31内に検体3を吐出する一方、希釈
液容器15内の希釈液が電磁弁部12を介してWBCセ
ル31内に所定量注入され、CBC検体の一次希釈が行
われる(ステップS14)。
【0036】WBCセル31位置にあるサンプリングノ
ズル40は、前記一次希釈されたCBC検体を所定量吸
引して、RBCセル32に移動し(ステップS15)、
前記吸引した一次希釈されたCBC検体をこのセル32
に吐出する(ステップS16)とともに、希釈液容器1
3内の希釈液が電磁弁部10を介してRBCセル32内
に所定量注入され、CBC検体の二次希釈が行われる
(ステップS17)。
【0037】上記一次希釈、二次希釈を終わった後、溶
血剤容器16内の溶血剤が電磁弁部12を介してWBC
セル31内に所定量注入され、WBCとHgbの測定が
行われる一方、RBCセル32ではRBCとPLTの測
定が行われ(ステップS18)、そのときのデータは信
号処理部48を経てMPU46に取り込まれる。
【0038】前記測定が終わると、WBCセル31とR
BCセル32は希釈液で洗浄される(ステップS1
9)。
【0039】上述したように、前記ステップS11〜S
19は、血球計数測定部11においてCBC測定が行わ
れているが、この期間中(約60秒間)は、試薬受容セ
ル19内において、検体3、R1試薬、R2試薬の間で
溶血反応が進行するとともに、妨害物質が除去される。
【0040】そして、CBC測定が終わると、RBCセ
ル32の位置にいたサンプリングノズル40は、WBC
セル31の位置に移動し、ポンプ17によって供給され
た希釈液でWBCセル31内面が洗い流すとともに、サ
ンプリングノズル洗浄器43に供給される洗浄液として
の希釈液によってその外面が洗浄される。このときの廃
液は、WBCセル31に受け止められ、ポンプ17によ
って廃液容器18に排出される。そして、再度、サンプ
リングノズル洗浄器39より希釈液をWBCセル31に
供給し、ポンプ17によって廃液容器18に排出するこ
とでWBCセル31を洗浄する。その後、サンプリング
ノズル40は、R3試薬の位置に移動し(ステップS2
0)、R3試薬を吸引する(ステップS21)。この試
薬吸引の後、サンプリングノズル36は試薬受容セル1
9位置に移動し(ステップS22)、R3試薬を試薬受
容セル19内に吐出し(ステップS23)、R3試薬が
前記検体3、R1試薬、R2試薬の反応液内に混入され
る。
【0041】前記R3試薬の吐出後、サンプリングノズ
ル40は、WBCセル31の位置に移動し、ポンプ17
によって供給された希釈液でWBCセル31内面を洗い
流すとともに、サンプリングノズル洗浄器43に供給さ
れる洗浄液としての希釈液によってその外面が洗浄され
る。このときの廃液は、WBCセル31に受け止めら
れ、ポンプ17によって廃液容器18に排出される。そ
して、再度、サンプリングノズル洗浄器43より希釈液
をWBCセル31に供給し、ポンプ17によって廃液容
器18に排出することでWBCセル31を洗浄する。
【0042】そして、定注器23が、ストロークbだ
け、数回、摺動して、二回目の反応液の攪拌を行い(ス
テップS24)、免疫反応が生じた時点で定注器23
が、再度、ストロークb端まで摺動することにより、反
応液をフロー測光セル20へと流通させて、CRP測定
が行われ(ステップS25)、そのときのデータは信号
処理部48を経てMPU46に取り込まれる。前記測定
が終わると、試薬受容セル19は希釈液で洗浄され(ス
テップS26)、全ての測定が終わる(ステップS2
7)。
【0043】前記MPU46においては、血球計数測定
部11において行われたCBC測定によって得られたデ
ータに基づいてRBC(赤血球数)、赤血球容積(MC
V)、などの測定値が得られる。また、MPU46にお
いては、免疫測定部10において行われたCRP測定に
よって得られたデータに基づいて、所定時間当たりの吸
光度変化を予め既知濃度の血清(または血漿)より求め
ておいた検量線から、全血中のCRP濃度が得られる。
【0044】この場合、CRP測定については、CBC
測定と同様に検体3として抗凝固剤添加の全血を用いて
いるため、この全血を用いることによって生ずる血漿成
分容積誤差を補正する必要がある。そこで、CBC測定
によって得られるRBC(赤血球数)と赤血球容積(M
CV)とからヘマトクリット値(Hct)を求め、この
ヘマトクリット値を用いて、CRP測定によって得られ
る全血中のCRP濃度を、下記の補正式によって補正
し、血漿中のCRP濃度を求めるのである。
【0045】すなわち、全血中のCRP濃度をAとし、
ヘマトクリット値をBとすると、血漿中のCRP濃度C
は、 C=A×100/(100−B) なる式によって求められる。
【0046】前記MPU46によって得られた各測定値
は、例えばMPU46に内蔵されたメモリに記憶される
一方、表示装置49に項目別に表示されたり、プリンタ
50によって出力される。
【0047】そして、上述したように、この発明の全血
血球免疫測定装置においては、免疫測定部10において
溶血および妨害物質除去反応を起こさせている間に血球
計数測定部11においてCBC測定を行うようにしてい
るので、CRP測定およびCBC測定のトータル時間を
短縮することができるとともに、前述したCRP測定に
よって得られる結果を、CBC測定によって得られる結
果によって行う補正をスムーズに行なえる。
【0048】図9は、この発明の別の実施の形態を示
し、試薬受容セル19とフロー測光セル20を接続する
流路21の途中に、流路断面が大きい流路部分21aを
設けて、定注器23で反応液を前後に往復移動させた際
に生じる乱流の発生箇所を増やし、攪拌効率を一層向上
させた点に特徴がある。その他の構成、作用は、図1〜
図8で説明した実施の形態と同じであるため、説明を省
略する。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、免疫測定に用いる液
移動用の定注器を利用して、免疫測定用の試薬および全
血試料を効率よく攪拌でき、また、試料受容セル内にプ
ロペラ等の回転子を挿入して反応液の攪拌を行う場合で
あれば、回転子を洗浄するための手段や回転子を試料受
容セルに出し入れする手段と、それらの設置スペースが
必要である上、これらの駆動による機械的振動がフロー
測光セルによる光学的測定に悪影響を及ぼす可能性が大
きいが、この発明の構成によれば、反応液を前後に往復
移動させるだけであるから、機械的振動による悪影響が
なく、しかも、免疫測定に用いる液移動用の定注器を利
用して液の往復移動を行っており、定注器が免疫測定時
の液移動と、攪拌時の液移動とに兼用されているので、
装置構成のコンパクト化、簡略化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る反応液攪拌機構の説明図であ
る。
【図2】全血血球免疫測定装置の一例を、側面パネルを
取り外した状態で示す斜視図である。
【図3】前記全血血球免疫測定装置の全体の構成を概略
的に示す図である。
【図4】前記全血血球免疫測定装置の要部を上方から見
た図である。
【図5】前記全血血球免疫測定装置の要部の構成を概略
的に示す図である。
【図6】図7および図8とともに測定手順の一例を示す
フローチャートである。
【図7】図6に示した部分に続くフローチャートであ
る。
【図8】図7に示した部分に続くフローチャートであ
る。
【図9】この発明の別の実施の形態を示す反応液攪拌機
構の説明図である。
【符号の説明】
10…免疫測定部、11…血球計数測定部、19…試料
受容セル、20…フロー測光セル、23…定注器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/53 G01N 33/53 X

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免疫測定を行う免疫測定部と血球計数測
    定を行う血球計数測定部とを備え、これら両測定部にお
    いて同じ全血試料を用いると共に、免疫測定の結果を血
    球計数測定によって得られたヘマトクリック値を用いて
    補正するようにした全血血球免疫測定装置において、免
    疫測定用の試薬および全血試料を収容する試料受容セル
    の底部に流路を介して免疫測定用のフロー測光セルを接
    続し、当該フロー測光セルの出口側の流路に三方電磁弁
    を介して液移動用の定注器を接続し、免疫測定に先行し
    て、定注器で試料受容セル内の反応液を試料受容セルと
    フロー測光セルとにわたって前後に往復移動させること
    により反応液の攪拌を行うようにしたことを特徴とする
    全血血球免疫測定装置における反応液攪拌機構。
JP11596498A 1998-04-11 1998-04-11 全血血球免疫測定装置における反応液攪拌機構 Expired - Lifetime JP3866857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11596498A JP3866857B2 (ja) 1998-04-11 1998-04-11 全血血球免疫測定装置における反応液攪拌機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11596498A JP3866857B2 (ja) 1998-04-11 1998-04-11 全血血球免疫測定装置における反応液攪拌機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11295305A true JPH11295305A (ja) 1999-10-29
JP3866857B2 JP3866857B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=14675506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11596498A Expired - Lifetime JP3866857B2 (ja) 1998-04-11 1998-04-11 全血血球免疫測定装置における反応液攪拌機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3866857B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005106506A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Sysmex Corp 臨床検査システムおよび臨床検査装置
WO2018034208A1 (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 コニカミノルタ株式会社 測定方法
CN115055127A (zh) * 2017-08-16 2022-09-16 北京迈瑞医疗器械有限公司 一种反应液的搅拌方法及机构、体外检测设备

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005106506A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Sysmex Corp 臨床検査システムおよび臨床検査装置
JP4490069B2 (ja) * 2003-09-29 2010-06-23 シスメックス株式会社 臨床検査システム
US8062591B2 (en) 2003-09-29 2011-11-22 Sysmex Corporation Clinical laboratory test apparatus and clinical laboratory test system
WO2018034208A1 (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 コニカミノルタ株式会社 測定方法
JPWO2018034208A1 (ja) * 2016-08-18 2019-06-13 コニカミノルタ株式会社 測定方法
CN115055127A (zh) * 2017-08-16 2022-09-16 北京迈瑞医疗器械有限公司 一种反应液的搅拌方法及机构、体外检测设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3866857B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0905514B1 (en) Blood cell count/immunoassay apparatus using whole blood
CN108732135A (zh) 一种血液细胞及蛋白分析装置
US9217750B2 (en) Sample processing apparatus and cleaning method
US9599546B2 (en) Pressure monitoring of whole blood aspirations to determine completeness of whole blood mixing
JPH1062432A (ja) 自動検体前処理装置および自動検体前処理方法
US20140322802A1 (en) Apparatus for measuring blood cells and immunity from whole blood
US11666920B2 (en) Method of cleaning aspiration tube and specimen measuring apparatus
JPH11304799A (ja) 全血血球免疫測定装置における試薬サンプリング不足検知機構
JPH04115136A (ja) 粒子計測装置
JP3475056B2 (ja) 全血血球免疫測定装置
JP3477352B2 (ja) 全血血球免疫測定装置
JP3866857B2 (ja) 全血血球免疫測定装置における反応液攪拌機構
JP3776234B2 (ja) 試薬容器の傾斜設置装置
JP2004004098A (ja) 全血血球免疫測定装置
CN111812343B (zh) 一种基于免疫比浊法测量的液路***及其控制方法
JPH0484770A (ja) 分析機のライン制御方式
JP5068697B2 (ja) 体液試料分析装置
JP3908856B2 (ja) ラテックス免疫比濁法による免疫測定用フロー測光セル
JPS6249259A (ja) 自動分析装置
JP3884562B2 (ja) 流体試料用フローセル
JP3237799B2 (ja) 多種液体用連続処理具の自動洗浄装置
WO2023127646A1 (ja) 洗浄装置、試料分析装置、および洗浄方法
JPS6388463A (ja) 自動希釈機能付き自動分析装置
JPS6361954A (ja) 分析用試料液の調製方法及び装置
JPH0477670A (ja) 抗原抗体反応を用いた定量分析法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term