JPH11294088A - セグメント - Google Patents

セグメント

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JPH11294088A
JPH11294088A JP10103183A JP10318398A JPH11294088A JP H11294088 A JPH11294088 A JP H11294088A JP 10103183 A JP10103183 A JP 10103183A JP 10318398 A JP10318398 A JP 10318398A JP H11294088 A JPH11294088 A JP H11294088A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルト締結作業を行うこと無く、簡便に接合
できるセグメントの開発が求められていた。 【解決手段】 トンネル壁体の軸方向への接合端面3
に、弾性変形可能な取付部品4、5をピン状に突設し、
前記接合端面3に対向する別の軸方向の接合端面6に、
前記取付部品4、5が挿入可能な嵌合穴7a、7b、8
a、8bを開口してなり、前記嵌合穴7a、7b、8
a、8bに挿入した前記取付部品4、5が、該嵌合穴7
a、7b、8a、8b内にて弾性変形して嵌合すること
により、互いに接合されるセグメント1を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相互に連結するこ
とにより、掘削穴の軸方向にトンネル壁体を構築するセ
グメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネルを構築する方法としては、掘削
穴の内面側にセグメント(主にコンクリート製あるいは
スチール製)を組み立てて筒状壁体(トンネル壁体)を
構築する、いわゆるシールド工法が一般的である。この
シールド工法に用いられるセグメントとしては平面視長
方形状で円弧版状のものが主流であり、これらセグメン
ト同士をボルトによって接合していた。このボルトでセ
グメント同士を接合する構造としては、セグメントの接
合面の近傍に、セグメントの接合面同士を当接させた際
に、互いに連通する孔部を有する継手を埋め込んでお
き、これら継手の孔部同士が連通するように、セグメン
トの接合面を当接させた状態にて、孔部へボルトを挿通
させ、このボルトへナットを締結させて接合させる構造
が一般的である。また、相互のセグメントにナット部材
であるインサート金具を埋め込んでおき、隣接するセグ
メントに貫通させたボルトを締結させて互いに接合させ
る構造もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造では、構築現場にて継手の接合面に形成された孔部へ
ボルトを挿通させ、このボルトへナットを締結させた
り、相互のセグメントに埋め込んだインサート金具へボ
ルトを締結させるという極めて煩雑な作業を要するため
組み立て時間の短縮には限界があり、また、ロボットに
よる自動組み付けへの適応が困難であった。前記ボルト
の締結作業は、軸方向へのセグメントの接合、周方向へ
のセグメントの接合の双方について行う必要があり、一
つのセグメントの接合に多くの工数を要する。また、軸
方向の接合と周方向の接合とでは、締結作業方向が異な
ることも、自動組み付けへの適応を困難にしていた。さ
らに、二次覆工を省略する場合にも、ボルト・ナットを
設置するためにセグメントに形成したボルトボックスの
閉塞作業を行わなければならず、施工の高速化、省力化
を目指す上で新たな接合技術の開発が急務となっている
のが現状であった。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、接合作業を極めて簡便に行うことができ、しか
も、軸方向への接合作業によって、軸方向、周方向の両
方向に同時に接合することができ、組み付けの自動化が
容易になるセグメントを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、互いの接合端面同士を合わせた状態で接合されるこ
とにより、トンネル壁体を構成するセグメントであっ
て、前記トンネル壁体の軸方向への接合端面に、弾性変
形可能な取付部品をピン状に突設し、前記接合端面に対
向する別の軸方向の接合端面に、前記取付部品が挿入可
能な嵌合穴を開口してなり、前記嵌合穴に挿入した前記
取付部品が、該嵌合穴内にて弾性変形して嵌合すること
により、互いに接合されることを特徴とするセグメント
を前記課題の解決手段とした。このセグメントは、相手
側のセグメントの接合端面に対して押圧し、軸方向の接
合端面に突設した取付部品を嵌合穴に挿入して嵌合させ
ることで、軸方向に簡便に接合することができる。相手
側のセグメントの嵌合穴へ挿入、嵌合された取付部品
は、軸方向に互いに接合された両セグメントに固定され
ることとなるので、接合端面間の軸方向への固定のみな
らず、周方向にも固定力を発揮する。これにより、この
セグメントは、軸方向に接合するだけで、軸方向および
周方向の2方向に接合される。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のセ
グメントにおいて、前記取付部品は、接合前の接合端面
に開口された嵌合穴に嵌合することで、前記接合端面に
突出状態に取り付けられるようになっていることを特徴
とする。このセグメントでは、接合するセグメントの形
状等に鑑みて選択した取付部品を、接合前のセグメント
の接合端面に開口された嵌合穴に、予め挿入、嵌合して
から接合作業を行うことが可能であり、汎用性を向上で
きる。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のセグメントにおいて、接合端面の中央部に取り付
けられる取付部品が、それぞれ前記接合端面からピン状
に突出され、かつ予め互いに周方向に接合されたセグメ
ントのそれぞれに形成された嵌合穴に挿入、嵌合される
2本の挿入部を連結部により連結してなることを特徴と
する。このセグメントでは、予め周方向に接合されたセ
グメントのそれぞれに形成された嵌合穴に、前記取付部
品の2本の挿入部をそれぞれ挿入、嵌合することで、セ
グメント間の周方向への接合力をこの取付部品によって
確保することができる。また、予め接合状態のセグメン
トの嵌合穴に挿入部を挿入嵌合して、この取付部品を嵌
合固定することで、合計3個のセグメント間の接合力が
取付部品によって確保され、このセグメントによって構
築されるトンネル壁体の強度を向上できる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、セグメント1によって構
築されるトンネル壁体2の一例を示す斜視図である。図
1において、セグメント1は、コンクリートから円弧版
状に形成され、周方向、および軸方向に接合されること
で、円筒状壁体のトンネル壁体2を構成する。なお、図
中、仮想線Xは軸方向、この仮想線X回りは周方向であ
る。
【0009】以下、本発明の1実施形態を、図2から図
6を参照して説明する。図2はトンネル壁体2を示す平
面図、図3はトンネル壁体2を軸方向から見た図であ
る。図2および図3において、セグメント1は、軸方向
の一方の接合端面3に、取付部品4、5を突設し、軸方
向の他方の接合端面6に、前記取付部品4が挿入、嵌合
される嵌合穴8a、8bと、取付部品5が挿入、嵌合さ
れる嵌合穴7a、7bとを開口している。そして、この
セグメント1は、その接合端面3を、組み付けの完了し
たセグメント1(図2、図3中では、説明の便宜上1
a、1bの符号を付している)の接合端面6に向けて軸
方向に押圧して、取付部品4を、嵌合穴8a、8bに挿
入、嵌合し、取付部品5を嵌合穴7a、7bに挿入、嵌
合することで、接合される。
【0010】図4は、接合端面3の中央部に突設される
取付部品4を示す。図4において、この取付部品4は、
全体がバネ材から形成されており、弓形に湾曲された一
対の挿入部4a、4bを連結部4cにより連結したH形
になっている。挿入部4a、4bは、連結部4c付近の
離間距離が最も大きく、連結部4cから離間するにした
がって互いに接近するように湾曲されている。図2にお
いて、接合端面3の対向する両端部に突設される取付部
品5は、全体がバネ材から弓形のピン状に湾曲して形成
されている。
【0011】取付部品4、5は、セグメント1を別のセ
グメントに接合する際に、予め、このセグメント1の接
合端面3に突出状態に取り付けられる。取付部品4は、
接合端面3の中央部に開口する一対の嵌合穴9a、9b
に挿入部4a、4bの約半分の長さを挿入、嵌合するこ
とで、突出状態に取り付けられる。挿入部4a、4bを
嵌合穴9a、9bに挿入、嵌合すると、連結部4cが接
合端面3に当接することで、取付部品4が接合端面3に
位置決めされる。取付部品5は、接合端面3の対向する
両側に開口する嵌合穴10a、10bに、約半分の長さ
を挿入、嵌合して突出状態に取り付ける。
【0012】取付部品4は、挿入部4a、4bを嵌合穴
9a、9bに挿入すると、この嵌合穴9a、9bの最も
奥側(挿入部4a、4bの挿入方向奥側)に形成した係
合凹部11a、11bに、挿入部4a、4b先端の係合
部4d、4dがそれぞれ係合することで、嵌合穴9a、
9bからの引き抜きが規制される。図5は、取付部品4
の挿入部4bの嵌合穴9bへの挿入、嵌合工程を示す。
図5において、嵌合穴9bは、挿入部4bの係合部4d
近傍が挿入可能な大きさであり、挿入部4bは、嵌合穴
9bの開口部近傍のテーパ部9cによって嵌合穴9b内
にスムーズに挿入される。嵌合穴9bに挿入された挿入
部4bは、当初、係合部4dと、挿入部4bの外面4f
とが、嵌合穴9bの対向する両側の内面に当接すること
で、若干弾性変形されて、湾曲状態から直線状に変形さ
れる。そして、挿入を継続すると、係合部4dが係合凹
部11bに入り込んで係合、嵌合する。この時、挿入部
外面4fの嵌合穴9b内面に対する当接状態が維持され
るため、挿入部4bの弾性によって、係合部4dが係合
凹部11bに押圧された状態が維持され、係合状態が解
除されず、これにより、挿入部4bが嵌合穴9b内に嵌
合する。また、係合部4dが係合凹部11bに入り込ん
で係合すると同時に、挿入部4bは、直線に近い状態か
ら湾曲状態に戻り、連結部4cから係合部4dまでの距
離が若干縮小するため、これにより、連結部4cが接合
端面3に圧接状態となり、挿入部4bはぐらつくこと無
く、安定に固定される。挿入部4aの嵌合穴9aに対す
る挿入、嵌合についても、挿入部4bと同様である。
【0013】取付部品4の両側の挿入部4a、4bは、
嵌合穴9a、9bに同時に挿入、嵌合されることで、嵌
合穴9a、9b間の中間壁12を両側から挟み込んで嵌
合するため、各挿入部4a、4bが嵌合穴9a、9bに
嵌合、固定された状態がより確実に維持される。両挿入
部4a、4bの挿入、嵌合が完了すると、取付部品4が
接合端面3の目的位置に突出状態に固定される。なお、
ここで、連結部4cは、接合端面3に当接されるため、
これにより、挿入部4a、4bの嵌合穴7a、7bへの
挿入寸法および接合端面3からの突出寸法が設定され、
接合端面3からは、目的の長さの挿入部4a、4bがピ
ン状に突出される。
【0014】取付部品5の、嵌合穴10a、10bに対
する挿入、嵌合も、取付部品4の挿入部4a、4bの嵌
合穴9a、9bへの嵌合と同様である。すなわち、取付
部品5は、湾曲状態を直線状に弾性変形させつつ嵌合穴
10a、10bに挿入し、嵌合穴10a、10bの最も
奥側(取付部品5の挿入方向奥側)に形成した係合凹部
13a、13bに、取付部品5先端の係合部5aを係合
することで、嵌合穴10a、10b内に嵌合、固定さ
れ、引き抜きが規制されるようになっている。また、取
付部品5は、その約半分の長さが嵌合穴10a、10b
に挿入され、残りの約半分の長さが、接合端面3から突
出した状態になる。
【0015】一方、接合端面6側の中央部の嵌合穴7
a、7bには、別のセグメント1の接合端面3に突出状
態に取り付けられた取付部品5が、挿入、嵌合されるよ
うになっている。この嵌合穴7a、7bに挿入された取
付部品5は、嵌合穴10a、10bへの挿入、嵌合と同
様に、嵌合穴7a、7bに嵌合、固定される。すなわ
ち、取付部品5は、湾曲状態を直線状に弾性変形させつ
つ嵌合穴7a、7bに挿入することで、その先端の係合
部5bが、嵌合穴7a、7bの最も奥側に形成された係
合凹部14a、14bに係合することで引き抜きが規制
されるとともに、嵌合穴7a、7b内に嵌合、固定され
る。また、嵌合穴7a、7bは、接合端面6近傍に固着
した補強プレート15に連通されているので、これら嵌
合穴7a、7bに挿入した取付部品5、5は、補強プレ
ート15によって互いに離間しないように拘束される。
【0016】接合端面6の一端部の嵌合穴8aには、別
のセグメント1の接合端面3に突出状態に取り付けられ
た取付部品4の挿入部4bが挿入、嵌合され、他端部の
嵌合穴8bには、前記取付部品4の挿入部4aが挿入、
嵌合される。嵌合穴8a、8bへの挿入部4aまたは4
bの挿入、嵌合は、嵌合穴9a、9bへの挿入、嵌合と
同様になされる。すなわち、挿入部4a、4bは、湾曲
状態から直線状にするように弾性変形させつつ嵌合穴8
a、8bに挿入され、その先端の係合部5bが、嵌合穴
8a、8bの最も奥側に形成された係合凹部17a、1
7bに係合し、この係合状態が、取付部品5自身の弾性
力によって維持され、嵌合穴8a、8b内に嵌合、固定
される。また、嵌合穴8a、8bは、接合端面6近傍
に、取付部品4の補強プレート15の約半分を収納する
プレート収納部16aまたは16bを備えている。セグ
メント1を周方向に接合すると、隣接した嵌合穴9a、
9bのプレート収納部16a、16bが連続して、補強
プレート15を収納する形状となる。
【0017】このセグメント1を軸方向、周方向に接合
して筒状のトンネル壁体を構築するには、まず、先行し
て組み付けたセグメント1に対して、予め、接合端面3
に取付部品4、5が突出状態に取り付けられたセグメン
ト1を、軸方向に押圧するようにして接合する。すなわ
ち、既設のセグメント1に対して接合するセグメント1
には、接合前に予め、接合端面3に開口する嵌合穴9
a、9bに取付部品4を嵌合固定し、嵌合穴10a、1
0bに取付部品5を嵌合固定し、取付部品4、5を、そ
れぞれ、接合端面3から突出状態に取り付ける。次い
で、取付部品4、5の取り付けを完了したセグメント1
を、周方向に接合された既設のセグメント1、1(以
下、説明の便宜上、セグメント1a、1bの符号を付
す)の接合境界に、接合端面3の中央部を位置決めして
押圧する。そして、セグメント1の嵌合穴10aに挿
入、嵌合した取付部品5の接合端面3からの突出部分
を、セグメント1aの接合端面6の中央部に開口した嵌
合穴7bに挿入、嵌合し、セグメント1の嵌合穴10b
に挿入、嵌合した取付部品5の接合端面3からの突出部
分を、セグメント1bの接合端面6の中央部に開口した
嵌合穴7aに挿入、嵌合する。
【0018】また、セグメント1に突出状態に取り付け
た取付部品4の両挿入部4a、4bを、セグメント1
a、1bの接合境界近傍にて、互いに近接配置された一
対の嵌合穴10b、10aに一括して挿入、嵌合する。
詳述すると、挿入部4aをセグメント1aの嵌合穴10
bに挿入、嵌合し、挿入部4bをセグメント1bの嵌合
穴10aに挿入、嵌合する。また、周方向に接合された
セグメント1a、1b間では、嵌合穴10b、10aの
プレート収納部16b、16aが連続されているので、
このプレート収納部16b、16aに、取付部品4の補
強プレート15を収納、嵌合する。これにより、取付部
品4、5が、セグメント1a、1bの嵌合穴9b、10
b、10a、9aに嵌合、固定することで、セグメント
1がセグメント1a、1bに対して接合される。
【0019】取付部品4、5は、その先端の係合部4
e、5bが、セグメント1a、1b側の嵌合穴9b、1
0b、10a、9aの係合凹部14b、17b、17
a、14aに係合すると同時に、自身の弾性変形によっ
て、曲率が小さくなるように湾曲し、嵌合穴9b、10
b、10a、9aへの挿入長が若干短縮したようになる
ので、これにより、セグメント1、1a、1bの接合端
面3、6間に圧接力が与えられ、軸方向の接合力が得ら
れる。また、取付部品4、5は、軸方向に接合したセグ
メント1、1a、1b間に連通状態になるので、セグメ
ント1a、1bに対して接合したセグメント1の周方向
への変位も規制される。これにより、セグメント1は、
軸方向および周方向の両方向に接合される。
【0020】しかも、取付部品4の連結部4cによって
連結された両挿入部4a、4bを、周方向に接合したセ
グメント1a、1bの嵌合穴10b、10aに挿入、嵌
合するので、セグメント1a、1b間が、取付部品4に
よって連結された状態になり、セグメント1a、1b間
の接合力が向上する。この時、取付部品4の連結部4c
が応力を負担することにより、セグメント1a、1b間
に高い接合力が得られる。
【0021】セグメント1aの嵌合穴7bの近傍の嵌合
穴7aには、セグメント1の周方向に連接する別のセグ
メント1cの接合端面3に突出状態に取り付けた取付部
品5が挿入、嵌合される。セグメント1aでは、嵌合穴
7bに嵌合固定した、セグメント1の取付部品5と、嵌
合穴7aに嵌合固定した、セグメント1cの取付部品5
とを、補強プレート15により拘束するので、これによ
り、周方向に接合されたセグメント1、1c間に接合力
が与えられる。セグメント1bにおいても、同様に、嵌
合穴7a、7bに挿入、嵌合した取付部品5、5を補強
プレート15により拘束することで、周方向に接合した
セグメント同士間に接合力を与えることができる。な
お、補強プレート15によって、取付部品5から作用す
る応力がセグメント1a、1bの広い範囲に分散伝達さ
れるので、嵌合穴10a、10b近傍では、十分な強度
を確保できる。
【0022】このように、このセグメント1によれば、
取付部品4、5を、接合する相手側のセグメント1a、
1bの嵌合穴7b、8b、8a、7bに挿入、嵌合する
だけで、軸方向および周方向の両方向に固定することが
できるので、筒状のトンネル壁体2を短時間で構築する
ことができる。また、軸方向の作業のみによって、セグ
メント1を接合することができるので、接合作業は極め
て単純であり、自動化も容易である。さらに、接合作業
前に、接合端面3に開口する嵌合穴9a、9b、10
a、10bに、取付部品4、5を予め嵌合してから、接
合作業を行うようになっているので、取付部品4、5を
選択使用することで、既設のセグメント1a、1bの嵌
合穴形状や、接合角度、誤差修正等に容易に対応するこ
とができる。嵌合穴9a、9b、10a、10bへの取
付部品4、5の嵌合は、現場近くにおいても可能である
から、使用する取付部品の選択は、実際の接合作業状況
に柔軟に対応して行うことができる。
【0023】なお、前記実施形態では、コンクリート製
のセグメントについて説明したが、本発明はこれに限定
されず、鉄骨からなるもの、スキンプレートを有するも
の等、各種構成のセグメントに適用可能である。取付部
品は、前記実施形態に限定されず、各種構成が採用可能
である。例えば、取付部品の素材としては、バネ材に限
定されず、樹脂等も採用可能である。また、取付部品に
適用される金属としては、各種鋼材、鋳物等が採用可能
である。セグメントには、周方向への接合継手を別途設
けることも可能である。この場合、トンネル軸方向への
接合作業のみによって、接合可能な構造を採用する。
【0024】取付部品5に代えて、例えば、図6、図7
に示す取付部品21、22も採用可能である。図5に示
す取付部品21は、バネ材から弓形に湾曲された2本の
挿入部21aを連結し、連結部21bから対向する両側
へ末広がりに成形したバネ体であり、図6に示す取付部
品22は、鋼製パイプの長手方向両端を二つ割り形状に
してなる挿入部22aを備えている。いずれの取付部品
21、22を適用するにも、セグメントの接合端面に開
口する嵌合穴を、取付部品21、22を挿入、嵌合可能
な形状に変更することは言うまでも無い。
【0025】また、取付部品4に代えて、例えば、図
8、図9に示す取付部品23、24を採用することも可
能である。図8に示す取付部品23は、図6に示した取
付部品21と同様の構成に構成された挿入部23aを、
連結部23bの両側に対向配置して連結した構成であ
り、図9に示す取付部品24は、図7に示した取付部品
22と同様の構成に構成された挿入部24aを、連結部
24bの両側に対向配置して連結した構成である。いず
れの取付部品23、24を適用するにも、セグメントの
接合端面に開口する嵌合穴を、取付部品23、24を挿
入、嵌合可能な形状に変更することは言うまでも無い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のセ
グメントによれば、トンネル壁体の軸方向に押圧して、
相手側のセグメントの接合端面に開口した嵌合穴に、ピ
ン状の取付部品を挿入して嵌合させることで、軸方向に
簡便に接合することができる。しかも、接合した両セグ
メント間にわたって連通状態の取付部品によって、軸方
向のみならず周方向にも固定され、軸方向、周方向の両
方向の接合力が、接合と同時に得られる。また、軸方向
のみの接合作業によって接合することが可能であるの
で、極めて単純な作業により筒状のトンネル壁体を構築
することができ、接合作業の自動化も容易であるといっ
た優れた効果を奏する。
【0027】請求項2記載のセグメントによれば、接合
前のセグメントの接合端面に開口された嵌合穴に、取付
部品を予め挿入、嵌合してから、セグメント同士を接合
することが可能なので、接合するセグメントの形状等に
適合する取付部品を選択使用することが可能になり、セ
グメントの汎用性が向上するといった優れた効果を奏す
る。
【0028】請求項3記載のセグメントによれば、接合
端面の中央部に取り付けられる取付部品が、それぞれ前
記接合端面からピン状に突出され、かつ予め互いに周方
向に接合されたセグメントのそれぞれに形成された嵌合
穴に挿入、嵌合される2本の挿入部を連結部により連結
してなる構成であるので、前記挿入部を、別の二つのセ
グメントに形成した嵌合穴にそれぞれ挿入、嵌合するこ
とで、これら二つのセグメント間を連結して接合力を高
めることができ、トンネル壁体の強度を向上できるとい
った優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のセグメントによって組み立てられる
トンネル壁体の一例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の1実施形態のセグメントによって組
み立てられるトンネル壁体を示す平面図である。
【図3】 図2のトンネル壁体を軸方向から見た側面図
である。
【図4】 図2のセグメントに適用する取付部品の一例
を示す斜視図である。
【図5】 セグメントの接合端面に開口した嵌合穴への
取付部品の挿入、嵌合工程を示す図であって、嵌合穴近
傍を示す断面図である。
【図6】 本発明のセグメントに適用する取付部品の別
態様を示す斜視図である。
【図7】 本発明のセグメントに適用する取付部品の別
態様を示す斜視図である。
【図8】 本発明のセグメントに適用する取付部品の別
態様を示す斜視図である。
【図9】 本発明のセグメントに適用する取付部品の別
態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c セグメント、 2 トンネル壁体、 3 接合端面、 4、5 取付部品、 4a、4b 挿入部、 6 接合端面、 7a、7b、8a、8b 嵌合穴、 9a、9b、10a、10b 嵌合穴、 21 取付部品、 21a 挿入部、 22 取付部品、 22a 挿入部、 23 取付部品、 23a 挿入部、 23b 連結部、 24 取付部品、 24a 挿入部、 24b 連結部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いの接合端面同士を合わせた状態で接
    合されることにより、トンネル壁体を構成するセグメン
    トであって、 前記トンネル壁体の軸方向への接合端面に、弾性変形可
    能な取付部品をピン状に突設し、 前記接合端面に対向する別の軸方向の接合端面に、前記
    取付部品が挿入可能な嵌合穴を開口してなり、 前記嵌合穴に挿入した前記取付部品が、該嵌合穴内にて
    弾性変形して嵌合することにより、互いに接合されるこ
    とを特徴とするセグメント。
  2. 【請求項2】 前記取付部品は、接合前の接合端面に開
    口された嵌合穴に嵌合することで、前記接合端面に突出
    状態に取り付けられるようになっていることを特徴とす
    る請求項1記載のセグメント。
  3. 【請求項3】 接合端面の中央部に取り付けられる取付
    部品が、それぞれ前記接合端面からピン状に突出され、
    かつ予め互いに周方向に接合されたセグメントのそれぞ
    れに形成された2本の挿入部を連結部により連結してな
    ることを特徴とする請求項1または2記載のセグメン
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012154078A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Ohbayashi Corp セグメント連結構造およびセグメント連結方法

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