JPH1129111A - 包装装置及び包装方法 - Google Patents

包装装置及び包装方法

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JPH1129111A
JPH1129111A JP18097797A JP18097797A JPH1129111A JP H1129111 A JPH1129111 A JP H1129111A JP 18097797 A JP18097797 A JP 18097797A JP 18097797 A JP18097797 A JP 18097797A JP H1129111 A JPH1129111 A JP H1129111A
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JP
Japan
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sheet
container
packaging
film
covering position
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JP18097797A
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English (en)
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Koji Niwa
功次 丹羽
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Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 果物等が入れられた容器の開口部にラップ用
のフィルムを被覆し、このフィルムを容器に貼着する作
業を自動的に行うこと。 【解決手段】 果物等の収容する容器Pの開口部にラッ
プ用のフィルムを被覆する包装装置であって、この包装
装置10は、フィルムFをロール状に巻回して保持する
フィルム保持手段12と、このフィルム保持手段12か
らフィルムFを間欠的に略水平方向に向けて被覆位置に
送り出すフィルム送出手段14と、被覆位置よりも下方
に位置し、容器PをフィルムF側に変位させて容器Pに
前記フィルムを被覆させる変位手段15と、フィルムF
を容器Pの外周面に押し付けながらフィルムFを容器P
に貼着するとともに、ローラ搬送路95上部に移動可能
な貼着手段17とを備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装装置及び包装方
法に係り、更に詳しくは、例えば、果物等が入れられた
容器の開口部に包装用のシートを被覆し、このシートを
前記容器の外側面に貼着する作業を一連の動作で連続的
に行うことのできる包装装置及び包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、苺等の果物は、上面に開口部を
有する有底の容器に入れられた状態で販売されることが
多い。このため、果物の出荷に際し、生産者等は、容器
に果物を入れた後で容器の開口部を包装用のシートによ
り被覆し、当該シートを容器に貼着する作業を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
作業を接着剤等を用いた手作業とする場合、作業が面倒
になるとともに、シートに十分なテンションが加えられ
た状態でシートが被覆されなかったり、シートの貼着の
際における接着剤のはみ出しや未接着等の製品不良が発
生し易く、作業者はより慎重な作業が要求される。従っ
て、一連の出荷作業に多大な負担が掛かり、この負担を
商品の価格に反映せざるを得ないという不都合がある。
また、セロファンテープを用いてシートを貼付する方法
も採用されているが、この方法では、前述した接着剤の
はみ出しという問題が生じないものの、セロファンテー
プの貼り付け作業が数箇所に及ぶため、当該作業が非常
に面倒になる他、外観上の見栄えも悪くなるという不都
合がある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、果物等が入れられ
た容器の開口部に包装用のシートを被覆し、このシート
を容器に貼着する作業を自動的に行うことができる包装
装置及び包装方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、開口部を備えた容器の前記開口部に包装
用のシートを被覆してこれを貼着する包装装置であっ
て、前記シートを保持するシート保持手段と、このシー
ト保持手段から所定の被覆位置に前記シートを間欠的に
送り出すシート送出手段と、前記被覆位置に送出された
シートとの相対位置から前記容器をシート側に変位させ
て、前記開口部にシートを被覆させる変位手段と、前記
シートの外周部を容器の外側面に押し付けて当該シート
を容器に貼着する貼着手段とを備える、という構成を採
っている。このような構成によれば、果物等が収容され
た容器の開口部にシートを一定の精度で被覆できるとと
もに、このシートを容器の外側面に貼着する作業を一連
の流れの中で自動的且つ効率的に行うことができる。
【0006】また、本発明は、開口部を備えた容器の前
記開口部に包装用のシートを被覆してこれを貼着する包
装方法であって、前記シートを所定の被覆位置に間欠的
に送り出すと同時に、前記容器を前記被覆位置に移送
し、次いで、前記容器をシート側に変位させるととも
に、前記容器の開口部から外側面にかけてシートを被
せ、その後、前記容器の外側面にシートの外周部を押し
付けて当該シートを容器に貼着する、という手法を採っ
ており、これによって、前述の目的達成を図ったもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるシートは、当該シ
ート面が略水平面内に位置した状態で前記被覆位置に送
出され、前記変位手段は被覆位置の下方に配置されると
ともに、当該変位手段と被覆位置との間に容器を移送す
る移送手段が設けられる、という構成が併せて採用され
ている。このように構成することで、シートの送出に合
せて果物等が収容された容器を自動的に被覆位置の下方
に移送することができ、作業の一層の効率化を図ること
ができる。
【0008】また、本発明は、前記被覆位置にあるシー
トの下に前記容器が到達したことを検出する検出手段を
設け、前記変位手段は、この検出手段によって前記容器
の到達を検出したことを条件として上昇する上昇装置に
より構成される、という構成が好ましくは採用されてい
る。このような構成とすることで、シリンダが、いわゆ
る空動作する虞を防止することができる。
【0009】更に、前記シート保持手段から引き出され
るシートの面に接着層を形成する接着剤塗布装置を含
み、前記シート送出手段は前記接着層に接してシートを
被覆位置に送り出すベルト回行機構により構成される
他、前記ベルト回行機構の上流側に一対の繰出ローラを
配置して、ベルト回行機構によるシート送り速度を前記
繰出ローラの繰り出し速度よりも速く設定する構成、更
には、前記ベルト回行機構と繰出ローラとの間にシート
の切断装置を介装する構成も択一的若しくは合一的に採
用される。これによれば、シートにテンションを加えな
がら当該シートをシート保持手段から被覆位置に送り出
すことができ、シートに生じ得る皺の発生を防止しつつ
被覆された容器の外観上の体裁を良好に維持することが
できる。また、切断装置を設けることによって、帯状と
なるシートをロール状に巻回した原反の利用が可能とな
り、包装全体の流れを効率化することができる。
【0010】また、前記貼着手段は、前記容器に被覆さ
れたシートの両側を容器に押し付け可能な一対のパッド
を含み、これらのパッドは、シリンダ装置を介して相互
離間幅が調整可能に設けられるとともに、当該シリンダ
装置は、所定のガイドレールに沿って移動可能に支持さ
れる、という構成を採っている。このような構成とする
ことで、シートを容器に貼着させながら容器を出荷口等
の他の場所に移送することができ、各容器をまとめて単
一の梱包体に収容する後工程までの時間を有効に活用で
き、更なる効率向上を図ることができる。
【0011】更に、前記貼着手段は前記容器に被覆され
たシートを容器の上方より押さえ付け可能なシート位置
ずれ防止装置を含む構成が好ましくは採用されている。
これによって、変位手段で容器にシートが被覆されてか
ら貼着を行うまでの間に亘ってシートが貼り付け位置か
ら逃げるような脱落を防止することができる。特に、容
器に収容された果物等の対象物が容器上縁よりも突出し
ている場合や、この突出が片寄っている場合に、被覆し
たシートの脱落を有効に防止することができる。
【0012】なお、本明細書における『貼付』とは、接
着剤を用いてシートを貼り付けることはもとより、溶着
をも含む広い概念として用いられる。
【0013】また、本発明における包装用のシートは、
ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂等の合成樹脂や、紙、セロファン等のシート及びこ
れらの積層品が例示でき、通常の包装に使用されるシー
トならば特に限定されるものではない。
【0014】
【実施例】以下、本発明が果物の容器開口部を包装する
装置に適用された実施例を図面を参照しながら説明す
る。
【0015】図1には、本実施例に係る包装装置の概略
正面図が示され、図2には、その右側面図が示されてい
る。また、図3には、シート及びこれに関連して回転す
るローラ等の相対位置関係を平面的に捉えた模式図が示
されている。なお、図2においては、図面の錯綜を避け
るため、図1に示された構成が部分的に省略されてい
る。
【0016】図1ないし図3において、包装装置10
は、フレーム11の上部に配置された包装用のシートS
を保持するシート保持手段12と、このシート保持手段
12から繰り出されるシートSの面に接着剤Aを塗布す
る接着剤塗布装置13と、この接着剤塗布装置13の下
部位置に配置されて前記シートSを略水平方向に向けて
間欠的に送り出すシート送出手段14と、このシート送
出手段14の下流側となる被覆位置よりも下方に配置さ
れた変位手段15と、この変位手段15と被覆位置との
間に容器Pを移送する移送手段16と、シートSの外周
部を容器Pの外側面に押し付けてシートSを容器Pに貼
着する貼着手段17とを備えて構成されている。
【0017】前記シート保持手段12は、前記フレーム
11に固定された軸受20と、この軸受20に回転可能
に支持されるとともに、シートSを巻回してなるシート
巻回ローラ21とにより構成されている。ここで、シー
トSの引き出し若しくは繰り出しに際しては、一定の回
転抵抗が付与されて当該シートSの弛みが生じないよう
にするとよい。
【0018】前記接着剤塗布装置13は、シートSに当
接して回転可能となる塗布ローラ23と、この塗布ロー
ラ23の外周面に接して回転可能に設けられるととも
に、一部が接着剤Aを収容したタンク24に浸漬されて
当該接着剤Aを塗布ローラ23に付与する転写ローラ2
5とを備えて構成されている。ここで、塗布ローラ23
は、シートSの幅方向両側部分にそれぞれ当接可能とな
るように、図1中紙面直交方向に沿う二箇所に配置され
ている。従って、塗布ローラ23と当接しながら下流側
に引き出されるシートSには、図3に示されるように、
シートSの幅方向各端縁に沿って細い帯状の接着層27
が形成されることとなる。なお、接着剤Aとしては、特
に限定されるものではなく、通常の接着剤の他、感圧接
着剤や感熱接着剤を使用することができ、特に、取扱い
上、感圧接着剤が有利である。また、図3において、接
着層27は連続した線状若しくは帯状に塗布されている
が、部分的に塗布された断続的な接着層としてもよい。
【0019】前記シート送出手段14は、前記フレーム
11に回転可能に支持されるとともに、前記シートSの
上下各面側に位置して送出方向を横方向に転換する一対
の繰出ローラ29,29と、これら繰出ローラ29より
も下流側となる近傍位置に設けられた上下一対のピンチ
ローラ30,30と、当該ピンチローラ30を通過して
送出されるシートSを略水平姿勢で被覆位置まで送り出
すベルト回行機構31と、シートSの上面側に接触して
当該シートSをベルト回行機構31に押し付けるプレス
ローラ32とを備えて構成されている。
【0020】前記上下一対の繰出ローラ29,29のう
ち、下方側の繰出ローラ29の回転軸34には従動歯車
35が固定されている。この従動歯車35は、所定のタ
イミングで間欠動作する第1のモータM1の出力軸に固
定された主動歯車36に係合するようになっており、こ
れにより、前記シート保持手段12に保持されたロール
状のシートSを順次間欠的に引き出してベルト回行機構
31側に送出可能となっている。また、上方側の繰出ロ
ーラ29は、図示しないカム機構により図示位置よりも
若干上方に移動可能に設けられており、これによって、
シートSの初期引き回し作業や、シートSの交換を行う
際に上下繰出ローラ29,29間へのシートSの挿入が
スムースに行われる。
【0021】前記ベルト回行機構31は、図1に示され
るように、前記フレーム11の左右各位置に配設された
一対の支持軸38,39と、これら支持軸38,39上
に設けられた上流側及び下流側の各二個のプーリ40,
41と、上流側及び下流側のプーリ40,41間に巻装
されたベルト42とにより構成されている。上流側のプ
ーリ40を支持する支持軸38には、前記第1のモータ
M1の出力軸に固定された主動歯車36に係合して回転
する従動歯車44が固定されている。また、上流側のプ
ーリ40の外径は下流側のプーリ41よりも小径に設定
され、ベルト回行機構31によって送り出されるシート
Sの送り出し速度が前記繰出ローラ29によるシート繰
り出し速度よりも速くなってシートSに一定のテンショ
ンを付与できるようになっている。なお、下流側のプー
リ41を支持する支持軸39は、図示しないエアシリン
ダ及びラック&ピニオン機構により回転可能に設けられ
ており、当該エアシリンダは、後述するカッター45に
よりシートSが切断された後に当該シートSを被覆位置
に移送させるように設けられている。ここで、前記上流
側及び下流側の各プーリ40,41間における略中央部
に送り出されたシートSの位置が被覆位置とされる。
【0022】前記ピンチローラ30と上流側のプーリ4
0との間における上部位置には切断装置としてのカッタ
ー45が配置されている。このカッター45は、シリン
ダ46を介して上下に昇降可能であり、当該カッター4
5が下降することで容器Pごとのラッピングに要するシ
ート長さに対応する切断を可能とする。
【0023】なお、図3に示されるように、シートSの
接着層27の塗布面側に当接する前記繰出ローラ29及
びピンチローラ30の各軸方向長さは、シートSの幅方
向両側に塗布された接着層27,27間の距離よりも短
くなる長さに設けられ、繰り出しローラ29及びピンチ
ローラ30と接着層27とが非接触に保たれる一方、前
記ベルト回行機構31を構成するベルト42と接着層2
7とが相互に接触可能に設けられている。従って、シー
ト回行機構31では、ベルト42の外面に接着層が付着
することで、シートSがこれに貼り付いた状態で送り出
されることとなる。この際、上流側のプーリ40の直後
には、プレスローラ32が配置されているため、当該プ
レスローラ32によってシートSの接着層27とベルト
42の外面との接着状態が確実に担保される。なお、シ
ートSの接着層27を塗布しない面に当接する前記繰出
ローラ29及びピンチローラ30の各軸方向長さは、シ
ートSの幅よりも長くすることができる。また、接着層
27の塗布面側に当接する繰出ローラ29も同様にシー
トSの幅よりも長くすることができ、この場合には、接
着層27が塗布されている領域に対応して繰出ローラ2
9の直径を部分的に小径とし、当該繰出ローラ29が接
着層27に対して非接触となるようにすれば足りる。
【0024】前記変位手段15は容器Pを上昇させる上
昇装置としてのシリンダ装置50により構成されてい
る。このシリンダ装置50は、前記容器Pの底面に接し
てこれを支持する押し上げ板51を上端に備えており、
このシリンダ装置50の近傍に配置された検出手段53
が、前記被覆位置の下に容器Pが到達したことを検出し
たときに上昇可能となっている。従って、シリンダ装置
50が上昇したときに、これに支持された容器Pで前記
被覆位置にあるシートSをベルト42から剥離して当該
容器P上にシートSを被せることが可能となる。この
際、図3に示されるように、各プーリ40,41間には
空間が形成されているため、シリンダ装置50が上昇す
る際の干渉は生じない。
【0025】前記検出手段53は、ピン54を支点とし
て回転方向に揺動可能に設けられた側面視L型の揺動ア
ーム55と、この揺動アーム55の上下端側にそれぞれ
配置されるとともに、選択的に揺動アーム55に当接し
て当該揺動アーム55の回転を規制する係止部材56,
57と、揺動アーム55の下部領域との当接によって容
器Pの存在を検出するストップスイッチ58とにより構
成されている。なお、揺動アーム55には、図示省略し
たばねの一端が連結されており、容器Pが前記被覆位置
の下に存在しない状態では、図1中一点鎖線で示される
位置が初期位置となるように設定されている。
【0026】前記移送手段16は、前記被覆位置よりも
下方且つ上流側に配置されたベルトコンベア60と、こ
のベルトコンベア60の下流側に配置されて容器Pを吊
り下げ保持しながら被覆位置以下に移送する吊持移送装
置61とにより構成されている。ベルトコンベア60
は、左右一対のローラ63,64と、これらローラ間に
巻装されたベルト65と、このベルト65の上方位置
で、図1中紙面直交方向に沿う二箇所に配置された二本
のガイド片66とを備えて構成されている。
【0027】前記吊持移送装置61は、前記ベルトコン
ベア60の下流側において、図1中左右に配置された上
流側及び下流側のプーリ69,70と、これらプーリ6
9,70に掛け回された吊りベルト71とを備えて構成
されている。ここで、これらの各プーリ69,70は、
ベルトコンベア60のローラ63,64よりも若干高い
位置に配置されており、吊りベルト71が容器Pの上部
フランジ面P1を下方から支持できるように構成されて
いる。上流側のプーリ69は、前記ベルトコンベア60
からの容器受け渡しが可能となるように、それぞれ片持
ち構造となる二本の支持軸73に保持されている一方、
下流側のプーリ70は、図2に示されるように、左右の
フレーム11間に延びる一本の支持軸74に固定されて
いる。
【0028】前記ベルトコンベア60と吊持移送装置6
1との間の下方位置には、第2のモータM2が配置され
ている。このモータM2の出力軸76には、図2に示さ
れるように、主動プーリ77が固定されているととも
に、当該主動プーリ77に巻装されたベルト78は、前
記ベルトコンベア60における下流側ローラ64の支持
軸73の一端に設けられたプーリ80と、前記吊持移送
装置61における下流側プーリ70の支持軸74の一端
に設けられたプーリ81に掛け回されている。従って、
第2のモータM2が駆動することにより、ベルトコンベ
ア60及び吊持移送装置61が同時に回転駆動されるこ
ととなる。この際、吊持移送装置61を構成する下流側
プーリ70の支持軸74は一本となっているため、上流
側の各プーリ69,69はそれぞれ同時に回転可能とな
る。
【0029】前記貼着手段17は、前記容器Pの図2中
左右外側面に押し付け可能な一対のスポンジ等からなる
パッド84,84と、これらのパッド84を相互に離間
接近する方向に移動させる一対のシリンダ85,85
と、前記変位手段15により容器P上に被せられたシー
トSの脱落を防止するシート位置ずれ防止装置86とを
備えて構成されている。各パッド84は、上下方向に位
置するアーム87の下端に装着されているとともに、こ
れらのアーム87の上端は、各シリンダ85,85のピ
ストンロッド88,88の先端に固定されている。ここ
で、シリンダ85は、図1に示されるように、フレーム
11の上部側に位置する懸架装置90に支持されてい
る。この懸架装置90は、図2に示されるように、その
基端側の上下二箇所に移動ブロック91,91を備えて
おり、これらの移動ブロック91は、ロッドレスシリン
ダ92を介して上下各位置で相互に平行となるガイドレ
ール93に沿って移動可能に支持され、これにより、前
記パッド84が略直交二軸方向、すなわち、図2中左右
方向及び紙面直交方向に移動可能となり、後段のローラ
搬送路95にラップ済み容器Pを送り出し可能となる。
【0030】シート位置ずれ防止装置86は、図4に示
されるように、フレーム11に対して上端側を支点とし
て回転可能に支持された回転片101と、この回転片1
01の上端側を貫通してフレーム11の前後に軸支され
た軸102と、この軸102に支持されるとともに、先
端側にローラ103を配置した一対のアーム104,1
04と、前記回転片101の下端側に配置されて回転片
101を回転させるエアシリンダ105と、回転片10
1の下方に設けられるとともに、前記アーム104に支
持されたローラ103が下降限にあることを検出するリ
ミットスイッチ106とを備えて構成されている。
【0031】各ローラ103は、変位手段15によって
シートSが被覆されたときに、容器Pのフランジ部P1
上面側に位置してシートSを押さえ付け可能に設けられ
るとともに、変位手段15の上昇に伴ってローラ103
がフランジ部P1上面側を転がりながら上昇可能に構成
されている。エアシリンダ105は、容器Pの外周面が
パッド84,84間に挟まれて搬送を開始するときに、
前記ローラ103の位置を更に若干上昇させるように作
用して容器Pの搬送をスムースに行えるようになってい
る。
【0032】なお、前記シート送出手段14、変位手段
15、移送手段16及び貼着手段17は、所定のタイミ
ングで相互に干渉することのない一連の流れを形成する
ように、図示しないセンサ、スイッチ等を介してシーケ
ンス制御可能となっている。また、運転状態の異常が生
じた場合には、警報を発生したり、装置全体の動作停止
も図られるようになっている。
【0033】次に、前記包装装置10の全体的作用につ
いて説明する。
【0034】先ず、所定の電源を投入することにより、
第1及び第2のモータM1,M2が駆動して装置各部の
運転が開始される。すなわち、シート送出手段14を構
成する繰出ローラ29が回転して、シート巻回ローラ2
1に支持されたロール状のシートSは順次引き出され
る。そして、シートSは、その途中にて、接着剤塗布装
置13の塗布ローラ23との接触で二列に接着剤Aが塗
布された後、繰出ローラ29の回転でピンチローラ30
を介してベルト回行機構31の上流側に送り出される。
【0035】ベルト回行機構31の上流側に送られたシ
ートSは、その裏面側に接着層27が設けられており、
且つ、上方よりプレスローラ32による押圧力を受ける
ため、ベルト42に密着した状態で被覆位置まで送られ
ることととなる。この際、ベルト回行機構31の速度は
前記繰出ローラ29よりも速く設定されているため、シ
ートSに一定のテンションが付与される。そして、シー
トSが所定の長さ分引き出された位置で、カッター45
が下降してシートSを切断し、この切断されたシートS
が下流側のプーリ41の回転により、更に前記被覆位置
まで移送される。この際、第1のモータM1が一時的に
駆動停止されて以後のシート引き出し及び送り出しを停
止することとなる。また、シートSは、前述したよう
に、テンションが付与された状態でカッター45によっ
てカットされ、従って、その切断と切り離しを極めてス
ムースに行うことができる。
【0036】これと並行して、果実等を収容した容器P
は、ベルトコンベア60を介して移送されるとともに、
吊持移送装置61にて容器Pのフランジ面P1が支持さ
れて前記被覆位置の下まで送り出される。容器Pが被覆
位置に到達する前の段階では、前記揺動アーム55が傾
いた位置にあるが、被覆位置に到達する容器Pによっ
て、揺動アーム55は係止部材56に当接する位置まで
変位する。係止部材56に揺動アーム55が当接する
と、ストップスイッチ58によって、被覆位置以下、す
なわち、前記シリンダ装置50の真上に容器が到達した
ことが特定される。この際、被覆位置には、シートSが
同時に位置若しくは待機していることとなる。そして、
シリンダ装置50が上昇して容器Pを上方へ押し上げな
がら被覆位置よりも更に上昇することで、シートSはベ
ルト42から剥離されて容器Pの開口部に被される状態
となる。なお、この上昇の際には、シート位置ずれ防止
装置86のローラ103によって、容器PからシートS
が脱落しないようにシートSが容器Pに押さえ付けられ
ている。
【0037】このようにして容器Pが上昇した段階で、
前記ローラ103を更に上方に移動させ、前記パッド8
4を初期の離間幅から狭めることによって、接着層27
が形成された領域を容器Pの外側面に押圧して接着し、
シートSの押さえ付け状態を解除する。これにより、シ
リンダ装置50が下降して次の容器Pを待つとともに、
再び第1のモータM1が駆動してシートSを被覆位置ま
で送り出す。
【0038】前記パッド84によってシートSが貼着さ
れる間は、当該パッド84を支持する懸架装置90がガ
イドレール93に沿って図1中右側に移動し、ローラ搬
送路95の上流側位置にて容器Pを離した後に、再び被
覆位置の上方まで復帰して次なる容器を待つこととな
る。この際、シート位置ずれ防止装置86のローラ10
3は再び下降限まで下がって次の容器の押さえ付け位置
に待機する。
【0039】なお、接着剤Aとして感熱接着剤を用いる
場合に、前記パッド84には熱接着装置を設ければよ
い。
【0040】従って、このような実施例によれば、シー
トS及び容器Pを送り出しながら容器Pへのシート被覆
と、貼着とを連続的に行うことができ、手作業による包
装効率に比べて飛躍的に効率改善を図ることが可能とな
る。
【0041】なお、本発明における装置各部の構成は、
図示構成例に限定されるものではなく、実質的に同様の
作用を奏する限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施例では、シートSの被覆位置が略水平
となる場合を図示、説明したが、果実等の収容対象物が
容器外にこぼれない限り、傾斜姿勢としても差し支えな
い。
【0042】また、前記実施例では、シートSに接着剤
Aを塗布する構成としたが、容器Pの外側面に接着剤を
塗布してもよい。この場合、シート送出手段14を構成
するベルト回行機構31をバキュームタイプとし、シー
トSを密着しながら送出できるようにすることが例示で
きる。その他、予め接着剤が塗布されたシートを用いる
ことも可能である。
【0043】更に、前記実施例では、第1及び第2のモ
ータM1,M2を採用したが、本発明は単一のモータに
よっても同様に実施可能である。この場合、単一のモー
タ出力軸に連結される複数列のプーリ及びベルト、或い
はスプロケット及びチェーンを設けるとともに、適宜な
カム或いはクラッチ機構を介在させて装置各部のタイミ
ング調整を図りつつ一連の動作を行わせることができ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容器の開口部に対してシートを正確に位置決めした状態
でこれを貼着することが可能となり、接着剤を用いた包
装時に見られる接着剤のはみ出し等の困難性が一掃で
き、一連の流れの中で、包装を効率的に行うことができ
るという効果を得る。
【0045】また、本発明は、移送手段を介して容器を
被覆位置以下に供給可能とし、且つ、被覆位置以下に容
器が到達したことを条件としてこれを上昇させることが
可能となるため、いわゆる空動作がない他、容器の開口
部にシートを被せるという方法にも全く無理がなく、正
確な位置にシートを貼着することができる。
【0046】更に、前記シート送出手段は、シート送出
方向と略同一平面内で直交する両側領域に接する一対の
ベルト回行機構を含み、このベルト回行機構のベルト面
にシートを接着させて送出可能としたから、この送出に
際してシートがばたつくことも防止でき、バキューム機
構等のばたつき防止手段を講ずる必要性もない。
【0047】また、前記シートの送出に際して、当該シ
ートに一定のテンションを付与可能としたから、容器を
ラッピングした際に、光の乱反射を生じさせるようなシ
ート皺を形成せず、外観状の体裁を良好に維持しつつ内
容物の明瞭なる視認性を損なう虞も防止することができ
る。
【0048】更に、前記ベルト回行機構と前記繰出ロー
ラとの間にシートの切断装置を介装したから、シートを
ロール状に巻回した原反の利用が可能となり、包装の流
れを効率化することができる。
【0049】また、前記貼着手段は、前記容器に被覆さ
れたシートの両側を容器に押し付け可能な一対のパッド
により構成し、且つ、当該パッドを移動可能に支持した
から、容器にシートを貼着させながら、容器を次工程所
に移送することができ、後処理もスムースに行うことが
可能となる。
【0050】更に、被覆されたシートを容器に押さえ付
け可能なシート脱落防止手段を採用したから、容器を被
覆するシートが完全に貼り付けられるまでの間に亘り、
シートの脱落を防止することができ、常に安定した位置
でシートを貼付することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る包装装置の概略正面図。
【図2】 前記包装装置の右側面図。
【図3】 シート送出手段を構成するローラ等とシート
との相対位置を平面的に示した模式図
【図4】 シート位置ずれ防止装置を示す概略斜視図。
【符号の説明】
10 包装装置 12 シート保持手段 14 シート送出手段 15 変位手段 16 移送手段 17 貼着手段 27 接着層 29 繰出ローラ 31 ベルト回行機構 42 ベルト 45 切断装置としてのカッター 50 シリンダ装置 53 検出手段 84 パッド 85 シリンダ 86 シート位置ずれ防止装置 93 ガイドレール P 容器 S シート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を備えた容器の前記開口部に包装
    用のシートを被覆してこれを貼着する包装装置であっ
    て、前記シートを保持するシート保持手段と、このシー
    ト保持手段から所定の被覆位置に前記シートを間欠的に
    送り出すシート送出手段と、前記被覆位置に送出された
    シートとの相対位置から前記容器をシート側に変位させ
    て、前記開口部に前記シートを被覆させる変位手段と、
    前記シートの外周部を容器の外側面に押し付けて当該シ
    ートを容器に貼着する貼着手段とを備えたことを特徴と
    する包装装置。
  2. 【請求項2】 前記シートは、当該シート面が略水平面
    内に位置した状態で前記被覆位置に送出され、前記変位
    手段は被覆位置の下方に配置されるとともに、当該変位
    手段と被覆位置との間に容器を移送する移送手段が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の包装装置。
  3. 【請求項3】 前記被覆位置にあるシートの下に容器が
    到達したことを検出する検出手段が設けられ、前記変位
    手段は、この検出手段によって前記容器の到達を検出し
    たことを条件として上昇する上昇装置により構成されて
    いることを特徴とする請求項2記載の包装装置。
  4. 【請求項4】 前記シート保持手段から引き出されるシ
    ートの面に接着層を形成する接着剤塗布装置を含み、前
    記シート送出手段は接着層に接してシートを被覆位置に
    送り出すベルト回行機構により構成されていることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の包装装置。
  5. 【請求項5】 前記ベルト回行機構の上流側には、一対
    の繰出ローラが配置され、前記ベルト回行機構によるシ
    ート送り速度が前記繰出ローラによる繰り出し速度より
    も速く設定されていることを特徴とする請求項4記載の
    包装装置。
  6. 【請求項6】 前記ベルト回行機構と前記繰出ローラと
    の間にシートの切断装置が介装されていることを特徴と
    する請求項5記載の包装装置。
  7. 【請求項7】 前記貼着手段は、前記容器に被覆された
    シートの外周部を容器の外側面に押し付け可能な一対の
    パッドを含み、これらのパッドは、シリンダ装置を介し
    て相互離間幅が調整可能に設けられるとともに、当該シ
    リンダ装置は所定のガイドレールに沿って移動可能に支
    持されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れ
    かに記載の包装装置。
  8. 【請求項8】 前記貼着手段は前記容器に被覆されたシ
    ートを上方より押さえ付け可能なシート位置ずれ防止装
    置を含むことを特徴とする請求項1ないし7の何れかに
    記載の包装装置。
  9. 【請求項9】 開口部を備えた容器の前記開口部に包装
    用のシートを被覆してこれを貼着する包装方法であっ
    て、前記シートを所定の被覆位置に間欠的に送り出すと
    同時に、前記容器を前記被覆位置に移送し、次いで、前
    記容器をシート側に変位させるとともに、前記容器の開
    口部から外側面にかけてシートを被せ、その後、前記容
    器の外側面にシートの外周部を押し付けて当該シートを
    容器に貼着することを特徴とする包装方法。
  10. 【請求項10】 前記シートを容器に貼り付ける際に、
    前記シートの上方からシートを押さえ付けて当該シート
    の位置ずれを防止することを特徴とする請求項9記載の
    包装方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008044673A (ja) * 2006-07-18 2008-02-28 Aizu:Kk フィルム包装装置
JP2014024307A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Seiko Instruments Inc 粘着力発現ユニット、粘着ラベル発行装置、及びプリンタ

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