JPH11272016A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JPH11272016A
JPH11272016A JP9521198A JP9521198A JPH11272016A JP H11272016 A JPH11272016 A JP H11272016A JP 9521198 A JP9521198 A JP 9521198A JP 9521198 A JP9521198 A JP 9521198A JP H11272016 A JPH11272016 A JP H11272016A
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JP
Japan
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toner
weight
compd
azo metal
compound
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JP9521198A
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English (en)
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Makoto Miura
誠 三浦
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Tomoegawa Co Ltd
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術では画像濃度が安定したものが得ら
れ難く、地カブリのあるものやトナー飛散の発生するも
のがあり、トナーの帯電量を各複写機に合わせて調整す
る等の困難性があった。 【解決手段】 本発明は、結着樹脂、着色剤、アゾ系金
属化合物及びトリフェニルメタン系化合物を主成分と
し、アゾ系金属化合物とトリフェニルメタン系化合物と
の含有比率を重量比で3:97〜97:3とし、体積抵
抗を3×1010〜15×1010Ωcmとした電子写真用
トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
ー等の画像形成装置に用いられる電子写真用トナーに関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、複写機やプリンターはプリント速
度が3〜100枚/分程度までの感光体が正又は負帯電
性の様々な機種が広く上市されており、このような複写
機等に用いられる電子写真用トナー(以下、トナーと略
す)はそれぞれの複写機に合わせて処方設計されてい
る。このような様々な複写機に使用されるトナーを処方
設計する上で重要なことは適切な帯電量をトナーに付与
することである。
【0003】従来、帯電量の調整はトナーとキャリアの
抵抗を調整することで行われていた。しかし、トナーと
キャリアの帯電量は複写機が置かれている環境により変
化し、高温高湿環境下ではトナー及びキャリアの抵抗が
低い場合トナーの帯電量の低下が著しくなり地カブリが
発生するという問題を有していた。また、トナー及びキ
ャリアの抵抗が高い場合は低温低湿環境下での帯電量の
上昇が大きくなり、画像濃度が低下していた。
【0004】また、疎水性シリカ、酸化チタン、アルミ
ナ等の外添剤によりトナーの帯電量を調整する方法も提
案されているが、外添剤量が増えると温度と湿度の変化
によるトナー帯電量の変化が大きくなり画像濃度が安定
し難く、少ないと保存性が悪化するという問題を有して
いた。
【0005】シリコーン樹脂やアクリル樹脂等のキャリ
アコート剤によってもトナーの帯電量は調整できるが、
キャリア表面へのトナー融着やコート剤の強度不足によ
りキャリアコート剤が剥がれて問題が生じていた。ま
た、帯電制御剤による調整は、添加量が少ないと未帯電
のトナー粒子が発生しやすいためトナー飛散の増加につ
ながり、添加量が多いとトナーの抵抗が低下しやすく地
カブリの原因につながっていた。
【0006】従来、これら各条件を調整しながらトナー
の帯電量を各複写機に合わせて調整していたが、前記の
とおりそれぞれに問題があるため調整が困難でありトナ
ーの開発に多大な労力を有していた。本発明は、正及び
負帯電性の感光体を用いている複写機等の両者に使用す
ることができ、長期間に亘り多数枚プリントが可能な帯
電量が安定した電子写真用トナーを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、結着
樹脂、着色剤、アゾ系金属化合物及びトリフェニルメタ
ン系化合物を主成分とし、アゾ系金属化合物とトリフェ
ニルメタン系化合物との含有比率が重量比で3:97〜
97:3であり、体積抵抗が3×1010〜15×1010
Ωcmであることを特徴とする電子写真用トナーであ
り、請求項2の発明はアゾ系金属化合物とトリフェニル
メタン系化合物との合計含有量がトナー中に0.5〜3
重量%であることを特徴とする請求項1記載の電子写真
用トナーであり、請求項3の発明は、体積平均粒子径が
6〜9μmであって、個数粒子径5μm以下のものが1
5〜50%及び体積粒子径16μm以上のものが0〜3
%の粒子径分布を有する請求項1記載の電子写真用トナ
ーであり、請求項4の発明は疎水性シリカが0.5〜2
重量%及びマグネタイトが0.5〜2重量%表面に付着
されていることを特徴とする請求項1記載の電子写真用
トナーである。
【0008】本発明のトナーを構成する材料は、以下の
とおりである。 <結着樹脂>結着樹脂は、ポリスチレン樹脂、ポリアク
リル酸エステル樹脂、スチレン−アクリル酸エステル共
重合体樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル
樹脂等が用いられる。結着樹脂は、特にトナーの定着性
能を向上させる目的で、溶融開始温度ができるだけ低い
ものが好ましく、また、保存安定性を向上させるため
に、ガラス転移点の高いものが好ましい。
【0009】<着色剤>着色剤は、カーボンブラック、
ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブル
ー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポン
オイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロ
ライド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオ
クサレート、ランプブラック、ローズベンガル等が、単
独もしくは混合されて用いられる。着色剤は、十分な画
像濃度の可視像が形成されるに十分な割合の含有量が必
要であり、通常、結着樹脂100重量部に対して1〜2
0重量部程度の割合で含有されていると好ましい。
【0010】<アゾ系金属化合物>本発明で用いられる
アゾ系金属化合物は化1に示す一般式の化学構造のもの
で、具体的には化2〜化7の構造式のもの及び他の化
8、化9に示す構造式のものが適用される。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】
【化9】
【0020】<トリフェニルメタン系化合物>本発明で
用いられるトリフェニルメタン系化合物は化10に示す
一般式の化学構造のもので、具体的には化11〜化16
に示す構造式のものが適用される。
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】
【化14】
【0026】
【化15】
【0027】
【化16】
【0028】以下本発明の作用について説明する。本発
明に於ては、アゾ系金属化合物とトリフェニルメタン系
化合物との含有比率は重量比で3:97〜97:3でな
ければならない。アゾ系金属化合物またはトリフェニル
メタン系化合物の含有比率が重量比で3未満では多数枚
時に帯電量が安定せず、画像濃度の低下や地カブリが多
い画像となる。
【0029】また、アゾ系金属化合物とトリフェニルメ
タン系化合物との合計含有量がトナー中に0.5〜3重
量%であることが好ましい。合計含有量が0.5重量部
未満では個々のトナー粒子間で帯電量の分布にバラツキ
ができて地カブリやトナー飛散をおこしやすい。また、
3重量部より多い場合はトナーの体積抵抗が低下し易
く、これにより地カブリの発生やトナー消費量増加が生
じやすくなる。
【0030】<その他の添加材料>本発明のトナーは、
上記結着樹脂、着色剤、アゾ系金属化合物及びトリフェ
ニルメタン系化合物を主成分とするものであるが、これ
ら主成分の他に、以下の材料が適宜に添加される。
【0031】・ワックス ワックスは、トナーの溶融開始温度を低下させるととも
に低温定着性を良好にするために添加され、合成ワック
スとしては、ポリプロピレンワックス、フィッシャート
ロプシュワックス等が挙げられ、石油系のワックスとし
ては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、ペトロタム等が挙げられる。また、その他のワッ
クスとしては、カルナウバワックス、ライスワックス、
キャンデリラワックス等の天然ワックス、油脂系合成ワ
ックス等が用いられる。
【0032】・離型剤 離型剤は、定着熱ロールとトナーとの離型性を確保する
ために添加され、低分子量ポリプロピレンや低分子量ポ
リエチレン等が用いられる。
【0033】・磁性粉
【0034】・外添剤 外添剤は、トナーの流動性、帯電性、クリーニング性お
よび保存性等の制御のために添加され、疎水性シリカ、
マグネタイト、酸化チタン、アルミナおよび各種の樹脂
微粒子等が用いられる。この中でも疎水性シリカが0.
5〜2重量%及びマグネタイトが0.5〜2重量%表面
に付着されていることが好ましい。
【0035】疎水性シリカが0.5重量%未満では連続
プリントにより疎水性シリカの一部がトナー粒子内部に
埋没するため流動性と帯電性の低下が起こりやすく耐久
性が得られない。また、2重量%より多い場合は疎水性
シリカの一部がトナーから遊離して感光体表面上に付着
するために画像劣化しやすい。マグネタイトをトナー表
面に付着することによりトナーの体積抵抗を適切に調整
することが可能となり耐久性が向上する。
【0036】本発明に於ては、体積平均粒子径が6〜9
μmであって、個数粒子径が5μm以下のものを15〜
50%、体積平均粒子径16μm以上のものを0〜3%
とする粒子径分布のものが選択されるが、その理由は、
トナーの体積平均粒子径が6〜9μmであれば高画質の
画像が得られ、この範囲を外れたものは却って画質が悪
く、また、上記した全粒子中に占める個数粒子径5μm
以下のものを15〜50%、全粒子中に占める体積粒子
径16μm以上のものを0〜3%の粒子径分布としたも
のが更に高画質を得るために好ましく、3%を越えて多
い場合は画質は改良されない。
【0037】本発明のトナーは、上記各材料を熱溶融混
練した後、粉砕し分級するといった工程により製造され
るか、あるいは重合法により製造してもよい。本発明の
トナーは、フェライト粉や鉄粉あるいはガラスビーズ等
のキャリアと混合されて二成分系現像剤とされるか、も
しくはそのまま一成分系現像剤として使用される。
【0038】本発明により得られるトナーの体積抵抗は
3×1010〜15×1010Ωcmである。トナーの体積
抵抗が3×1010Ωcm未満では電荷がリークし易くな
り地カブリが問題となり、15×1010Ωcmより大き
いと逆に電荷のリークが小さすぎて帯電量が高くなり現
像性が低下し、画像濃度が低くなる。この場合のトナー
の体積抵抗は次のようにして測定する。すなわち、トナ
ーをプレス機で500g/cm2 の圧力によりペレット
状物に成形し、該ペレット状物に電圧を印可して該ペレ
ット状物のコンダクタンスを求める。そのコンダクタン
スから次式により体積抵抗が求められる。
【0039】ρ=1/G×S/d 但し、 ρ:体積抵抗値 S:有効電極面積 d:ペレット状物の厚さ G:コンダクタンス
【0040】本発明の電子写真用トナーは、結着樹脂、
着色剤の他、アゾ系金属化合物とトリフェニルメタン系
化合物との含有比率と合計含有量を調整することで帯電
量を制御して正及び負帯電性の感光体を用いている複写
機等の両者に適用させる。従来、負帯電トナーの場合、
負帯電性の帯電制御剤を単独で含有させ、該帯電制御剤
の含有量を調整させていた。しかし含有量が少ない場合
では、各トナー粒子間もしくはトナー表面上で帯電制御
剤の含有量に差が生じやすいために地カブリやトナー飛
散の原因となっていた。
【0041】そこで本発明では負帯電トナーの場合、ア
ゾ系金属化合物を一定量含有させ、一方トリフェニルメ
タン系化合物の含有量を調整させることにより帯電量を
調整する。そのため、個々のトナー粒子の負帯電量が変
わらず、トナー全体の帯電量はトリフェニルメタン系化
合物が負電荷を吸収することで調整することができる。
この結果、各トナー粒子間及びトナー粒子表面上の帯電
性を一定にしつつ帯電量を調整することが可能となるの
で安定した帯電量のトナーが得られ実用上十分な画像濃
度と地カブリの少ない画像を多数枚得ることができる。
正帯電トナーの場合はこれとは逆に、トリフェニルメタ
ン系化合物で正の帯電性を維持しアゾ系金属化合物の含
有量で全体的な正帯電量を調整することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、下記に示す実施の形態によ
り本発明をさらに詳しく説明する。ただし、本発明のト
ナーはこれらの実施の形態に何ら限定されるものではな
い。なお以下、部と称するは重量部を表わす。
【0043】 実施例1 スチレン−アクリル酸エステル共重合体 91.8部 (三井化学社製 商品名CPR−100) カーボンブラック 8 部 (三菱化学社製 商品名MA−100) アゾ系金属化合物(化2) 1 部 トリフェニルメタン系化合物(化12) 0.2部 低分子量ポリプロピレン 2 部 (三洋化成工業社製 商品名ビスコール330P)
【0044】上記原料をスーパーミキサーで混合し、二
軸混練機で熱溶融混練後、ジェットミルで粉砕し、その
後乾式気流分級機で分級して体積平均粒子径が8μm、
全粒子中に占める個数粒子径5μm以下のものが20%
及び全粒子中に占める体積粒子径16μm以上のものが
2%の粒子径分布を有する粒子を得た。次にこの粒子9
8.2重量%と疎水性シリカ(日本アエロジル社製 商
品名R−972)0.8重量%及びマグネタイト(チタ
ン工業社製 商品名BL−500)1.0重量%とをヘ
ンシェルミキサー内で5分間混合して本発明のトナーを
得た。なお、このトナーの体積抵抗は7×1010Ωcm
であって、アゾ系金属化合物とトリフェニルメタン系化
合物との含有比率は重量比で83:17であり、アゾ系
金属化合物とトリフェニルメタン系化合物との合計含有
量はトナー中に1.26重量%である。
【0045】実施例2 カーボンブラックを4部、アゾ系金属化合物(化2)を
2.5部及びトリフェニルメタン系化合物(化12)を
0.3部とした以外は実施例1と同様にして本発明のト
ナーを得た。なお、このトナーの体積抵抗は12×10
10Ωcmであって、アゾ系金属化合物とトリフェニルメ
タン系化合物との含有比率は重量比で89:11であ
り、アゾ系金属化合物とトリフェニルメタン系化合物と
の合計含有量はトナー中に2.9重量%である。
【0046】実施例3 アゾ系金属化合物(化2)の代わりにアゾ系金属化合物
(化8)を1部とした以外は実施例1と同様にして本発
明のトナーを得た。なお、このトナーの体積抵抗は8×
1010Ωcmであって、アゾ系金属化合物とトリフェニ
ルメタン系化合物との含有比率は重量比で83:17で
あり、アゾ系金属化合物とトリフェニルメタン系化合物
との合計含有量はトナー中に1.26重量%である。
【0047】実施例4 アゾ系金属化合物(化2)の代わりにアゾ系金属化合物
(化9)を2部とした以外は実施例1と同様にして本発
明のトナーを得た。なお、このトナーの体積抵抗は7×
1010Ωcmであって、アゾ系金属化合物とトリフェニ
ルメタン系化合物との含有比率は重量比で91:9であ
り、アゾ系金属化合物とトリフェニルメタン系化合物と
の合計含有量はトナー中に2.1重量%である。
【0048】 実施例5 スチレン−アクリル酸エステル共重合体 91.8部 (三井化学社製 商品名CPR−100) カーボンブラック 7 部 (三菱化学社製 商品名MA−100) アゾ系金属化合物(化8) 0.1部 トリフェニルメタン系化合物(化12) 2 部 低分子量ポリプロピレン 2 部 (三洋化成工業社製 商品名ビスコール330P)
【0049】上記原料をスーパーミキサーで混合し、二
軸混練機で熱溶融混練後、ジェットミルで粉砕し、その
後乾式気流分級機で分級して体積平均粒子径が8μm、
全粒子中に占める個数粒子径5μm以下のものが20%
及び全粒子中に占める体積粒子径16μm以上のものが
2%の粒子径分布を有する粒子を得た。次にこの粒子9
8.4重量%と疎水性シリカ(クラリアントジャパン社
製 商品名HVK−2150)0.6重量%及びマグネ
タイト(関東電化社製 商品名MAT−222)1.0
重量%とをヘンシェルミキサー内で5分間混合して本発
明のトナーを得た。なお、このトナーの体積抵抗は9×
1010Ωcmであって、アゾ系金属化合物とトリフェニ
ルメタン系化合物との含有比率は重量比で5:95であ
り、アゾ系金属化合物とトリフェニルメタン系化合物と
の合計含有量はトナー中に2.2重量%である。
【0050】比較例1 トリフェニルメタン系化合物(化12)のみ除いた以外
は実施例1と同様にして比較用のトナーを得た。なお、
このトナーの体積抵抗は7×1010Ωcmであった。
【0051】比較例2 トリフェニルメタン系化合物(化12)のみ除いた以外
は実施例2と同様にして比較用のトナーを得た。なお、
このトナーの体積抵抗は12×1010Ωcmであった。
【0052】比較例3 トリフェニルメタン系化合物(化12)のみ除いた以外
は実施例3と同様にして比較用のトナーを得た。なお、
このトナーの体積抵抗は8×1010Ωcmであった。
【0053】比較例4 アゾ系金属化合物(化8)のみ除いた以外は実施例5と
同様にして比較用のトナーを得た。なお、このトナーの
体積抵抗は8×1010Ωcmであった。
【0054】比較例5 カーボンブラックの配合量を15部とした以外は実施例
1と同様にして比較用のトナーを得た。なお、このトナ
ーの体積抵抗は2×1010Ωcmであった。
【0055】比較例6 カーボンブラックの配合量を2.5部とした以外は実施
例1と同様にして比較用のトナーを得た。なお、このト
ナーの体積抵抗は17×1010Ωcmであった。
【0056】比較例7 トリフェニルメタン系化合物(化12)の代わりに第4
級アンモニウム塩(オリエント化学社製 商品名P−5
1)0.2部にした以外は実施例1と同様にして比較用
のトナーを得た。なお、このトナーの体積抵抗は8×1
10Ωcmであった。次に、上記実施例1〜5及び比較
例1〜7の各トナー4重量部とシリコーンコートフェラ
イトキャリア100重量部とを混合して二成分系現像剤
を得た。
【0057】そして、実施例5及び比較例4の二成分系
現像剤は市販の複写機(シャープ社製 商品名SD−2
060)に適用し、その他の二成分系現像剤は市販の複
写機(シャープ社製 商品名SF−9800)に適用し
て黒色部が6%のA4用紙を1万枚まで連続コピーを行
い下記の項目の試験を行った。その結果を表1に示す。
【0058】摩擦帯電量 東芝ケミカル社製のブローオフ粉体帯電量測定装置を用
いてトナーの帯電量を測定した。 画像濃度 マクベス社製の反射濃度計RD−914(実用範囲1.
35以上)を用いて測定した。 非画像部の地カブリ 日本電色社製の測色色差計:ZE−2000(実用範囲
1.00以下)を用いて測定した。 トナー飛散の状態 1万枚コピー後に現像機周辺を目視で確認し、トナー汚
れが発生していないものを○、少量発生したものを△、
多量に発生したものを×と判定した。
【0059】
【表1】
【0060】表1によれば、本発明の条件を満たす実施
例1〜5では1万枚のコピーを行った後も、摩擦帯電量
が安定しており、画像濃度や地カブリに大きな変化はな
く、また、トナー飛散も実用上全く問題ないことが確認
された。一方、比較例1、2、3、4及び6では1万枚
後の画像濃度が低く実用上問題があった。また、比較例
5及び7では地カブリが多く実用上問題があることが確
認された。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子写真
用トナーによれば、正及び負帯電性の感光体を用いてい
る複写機等の両者に適用することができ、負帯電性及び
正帯電性共に長期に亘り安定した摩擦帯電性を得ること
ができるため、十分な画像濃度と地カブリの少ない安定
した画像特性が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤、アゾ系金属化合物及
    びトリフェニルメタン系化合物を主成分とし、アゾ系金
    属化合物とトリフェニルメタン系化合物との含有比率が
    重量比で3:97〜97:3であり、体積抵抗が3×1
    10〜15×1010Ωcmであることを特徴とする電子
    写真用トナー。
  2. 【請求項2】 アゾ系金属化合物とトリフェニルメタン
    系化合物との合計含有量がトナー中に0.5〜3重量%
    であることを特徴とする請求項1記載の電子写真用トナ
    ー。
  3. 【請求項3】 体積平均粒子径が6〜9μmであって、
    個数粒子径5μm以下のものが15〜50%及び体積粒
    子径16μm以上のものが0〜3%の粒子径分布を有す
    る請求項1記載の電子写真用トナー。
  4. 【請求項4】 疎水性シリカが0.5〜2重量%及びマ
    グネタイトが0.5〜2重量%表面に付着されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真用トナー。
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