JPH11265606A - 車輌用標識灯 - Google Patents

車輌用標識灯

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Publication number
JPH11265606A
JPH11265606A JP10089322A JP8932298A JPH11265606A JP H11265606 A JPH11265606 A JP H11265606A JP 10089322 A JP10089322 A JP 10089322A JP 8932298 A JP8932298 A JP 8932298A JP H11265606 A JPH11265606 A JP H11265606A
Authority
JP
Japan
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lens
reflector
optical axis
light
lamp
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Application number
JP10089322A
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English (en)
Inventor
Kazunori Natsume
和典 夏目
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輌用標識灯において、灯具前方から観察し
たときの透明感および奥行き感を確保して灯具に高級感
を持たせる。 【解決手段】 リフレクタ14とレンズ16とで形成さ
れる灯室18内に、光源バルブ12を覆うようにしてコ
ップ状のインナレンズ20を設ける。このインナレンズ
20において光源バルブ12からリフレクタ14の反射
面14aへ向かう光が透過する円筒部22には、その内
周面22aにリフレクタ14の光軸Axと略平行に延び
る波形レンズステップ22s1を形成し、その外周面2
2bに光軸Axと交差する方向に延びる波形レンズステ
ップ22s2を形成する。これによりインナレンズ20
に所要の光拡散機能を集約させ、レンズ16は素通しレ
ンズとする。反射面14aにインナレンズ20の円筒部
22が映り込むが、該円筒部22に形成されているレン
ズステップは波形レンズステップであるため、レンズス
テップの継ぎ目の反射面14aへの映込みが防止され、
インナレンズ20を設けたために灯具の透明感が損なわ
れてしまうことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車輌用標識灯に
関するものであり、特にその見映えを向上させるための
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車輌用標識灯は、図9に示すよ
うに、光源バルブ2と、この光源バルブ2からの光を前
方へ反射させる反射面4aを有するリフレクタ4と、こ
のリフレクタ4の前方に設けられたレンズ6とを備えた
構成となっている。そして、従来の車輌用標識灯におい
ては、上記レンズ6の内面に魚眼レンズステップ6sを
形成することにより、上記反射面4aからの平行反射光
を上下左右に拡散させて所要の灯具配光パターンを得る
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車輌用標識灯においては、灯具前方からこれを観察
したとき、上記魚眼レンズステップ6aの存在により灯
室内が視認できないため、灯具の透明感や奥行き感が得
られず、灯具としての高級感に欠ける、という問題があ
る。
【0004】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、灯具前方から観察したときの透明感
および奥行き感を確保して灯具に高級感を持たせること
ができる輌用標識灯を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、灯室内に所
定構造のインナレンズを設けることにより、上記目的達
成を図るようにしたものである。
【0006】すなわち、本願発明は、請求項1に記載し
たように、光源と、この光源からの光を前方へ反射させ
る反射面を有するリフレクタと、このリフレクタの前方
に設けられたレンズと、を備えた車輌用標識灯におい
て、上記リフレクタと上記レンズとで形成される灯室内
に、上記光源を覆うようにしてインナレンズが設けられ
るとともに、該インナレンズにおける、上記光源から上
記反射面へ向かう光が透過する反射面入射光透過部分
に、波形レンズステップが形成されている、ことを特徴
とするものである。
【0007】上記「インナレンズ」は、上記光源を覆う
ようにして設けられたものであれば、その形状等は特に
限定されるものではない。
【0008】上記「波形レンズステップ」は、上記反射
面入射光透過部分の内外いずれの面に形成してもよく、
また、その両面に形成してもよい。
【0009】上記「波形レンズステップ」とは、凹面シ
リンドリカルレンズと凸面シリンドリカルレンズとが1
本ずつ交互に連続的に(すなわち段差を生じることな
く)形成されたレンズステップを意味するものである。
【0010】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
係る車輌用標識灯は、その灯室内にインナレンズが光源
を覆うようにして設けられており、該インナレンズの反
射面入射光透過部分に波形レンズステップが形成されて
いるので、従来レンズが負担していた光拡散機能の全部
または一部を上記インナレンズに負担させることができ
る。このためレンズを素通しレンズあるいはこれに近い
レンズとすることができ、これにより灯具を前方から観
察したとき上記レンズを透して灯室内がよく見えるよう
にすることができる。したがって灯具に透明感および奥
行き感を持たせることができる。
【0011】ところで、このようにした場合、上記リフ
レクタの反射面に映り込んだインナレンズが上記レンズ
を透して灯具前方から見えることとなるが、上記インナ
レンズの反射面入射光透過部分に形成されているレンズ
ステップは波形レンズステップであるため、上記反射面
にレンズステップの継ぎ目が映り込むことはなく、した
がって上記インナレンズを設けたために灯具の透明感が
損なわれてしまうのを未然に防止することができる。
【0012】このように本願発明によれば、灯具前方か
ら観察したときの透明感および奥行き感を確保して灯具
に高級感を持たせることができる。
【0013】上記構成において、請求項2に記載したよ
うに、上記反射面入射光透過部分を、上記リフレクタの
光軸を中心とする筒形に形成するようにすれば、該反射
面入射光透過部分における上記波形レンズステップの配
列設定を容易に行うことができ、かつ、上記リフレクタ
の反射面へ均一な拡散透過光を入射させることができ
る。
【0014】また、上記構成において、請求項3に記載
したように、上記波形レンズステップを上記反射面入射
光透過部分の内外両面に形成し、その内面の波形レンズ
ステップについては上記光軸と略平行に延びるように形
成する一方、その外面の波形レンズステップについては
上記光軸と交差する方向に延びるように形成すれば、上
記インナレンズに所要の光拡散機能を集約することがで
きる。このため上記レンズを素通しレンズにすることも
可能となり、これにより灯具の透明感および奥行き感を
一層高めることができる。
【0015】このようにする代わりに、請求項4に記載
したように、上記波形レンズステップを上記光軸と略平
行に延びるように形成するとともに、上記反射面に上記
光軸を中心にして同心状に延びる波形反射ステップを形
成するようにしても、上記インナレンズおよび上記リフ
レクタに所要の光拡散機能を集約することができる。し
たがって、上記レンズを素通しレンズにして灯具の透明
感および奥行き感を一層高めることができる。
【0016】あるいは、これとは逆に、請求項5に記載
したように、上記波形レンズステップを上記リフレクタ
の光軸と交差する方向に延びるように形成するとともに
上記反射面に上記光軸を中心にして放射状に延びる波
形反射ステップを形成するようにしても、上記インナレ
ンズおよび上記リフレクタに所要の光拡散機能を集約す
ることができる。したがって、上記レンズを素通しレン
ズにして灯具の透明感および奥行き感を一層高めること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本願発明の
実施の形態について説明する。
【0018】まず、本願発明の第1実施形態について説
明する。
【0019】図1は、本実施形態に係る車輌用標識灯を
示す正面図であり、図2は、そのII-II 線断面図であ
る。
【0020】これらの図に示すように、本実施形態に係
る車輌用標識灯10は、丸型テールランプであって、光
源バルブ12のフィラメント12a(光源)からの光を
前方(灯具の前方であって、車輌としては後方。以下同
様)へ反射させる反射面14aを有するリフレクタ14
と、このリフレクタ14の前方に設けられたレンズ16
とを備えてなっている。
【0021】上記反射面14aは、前後方向に延びる上
記リフレクタ14の光軸Axを中心軸とする回転放物面
で構成されている。また、上記レンズ16は、素通しレ
ンズで構成されている。
【0022】上記リフレクタ14と上記レンズ16とで
形成される灯室18内には、上記光源バルブ12を覆う
ようにしてインナレンズ20が設けられている。このイ
ンナレンズ20は、上記光軸Axを中心軸とするやや先
細り形状の円筒部22(反射面入射光透過部分)と、こ
の円筒部22の先端部を塞ぐように形成された先端球面
部24とからなるコップ状の透明樹脂成形品で構成され
ている。
【0023】上記光源バルブ12から上記反射面へ向か
う光は上記インナレンズ20の円筒部22を透過する
が、この円筒部22の内周面22a(内面)および外周
面22b(外面)には、各々波形レンズステップ22s
1および22s2が形成されている。
【0024】上記内周面22aに形成された波形レンズ
ステップ22s1は、上記光軸Axを含む平面と上記内
周面22aとの交線に沿って直線状に延びるように(す
なわち上記光軸Axと略平行に延びるように)形成され
ており、一方、上記外周面22bに形成された波形レン
ズステップ22s2は、上記光軸Axと直交する平面と
上記外周面22bとの交線に沿って円環状に延びるよう
に(すなわち上記光軸Axと交差する方向に延びるよう
に)形成されている。
【0025】また、上記インナレンズ20の先端球面部
24には、その後面24aにフレネルレンズ24fが形
成されるとともに、その前面24bに凸面シリンドリカ
ルレンズステップ24cが横縞状に形成されている。
【0026】図2に示すように、上記車輌用標識灯10
において、上記光源バルブ12のフィラメント12aか
ら上記リフレクタ14の反射面14aへ向かう光は、上
記インナレンズ20の円筒部22へ入射する際、その内
周面22aに形成された波形レンズステップ22s1に
より上記光軸Axに関して周方向に拡散し、その後、上
記円筒部分22から射出する際、その外周面22bに形
成された波形レンズステップ22s2により上記光軸A
x方向に拡散するので、上記リフレクタ14の反射面1
4aからの反射光束は上記光軸Axに対して上下および
左右方向に拡散する光束となる。そしてこの拡散光束
が、素通しレンズからなる上記レンズ16をそのまま透
過して前方へ照射される。
【0027】一方、上記光源バルブ12のフィラメント
12aから上記インナレンズ20の先端球面部24に入
射した光は、その後面24aに形成されたフレネルレン
ズ24fにより平行光とされた後、その前面24bに形
成された凸面シリンドリカルレンズステップ24cによ
り上下方向に拡散されて前方へ射出される。
【0028】以上詳述したように、本実施形態に係る車
輌用標識灯10の灯室18内には、上記インナレンズ2
0が上記光源バルブ12を覆うようにして設けられてお
り、該インナレンズ20において上記光源バルブ12の
フィラメント12aから上記リフレクタ14の反射面1
4aへ向かう光が透過する円筒部22には、その内周面
22aに上記光軸Axと略平行に延びる波形レンズステ
ップ22s1が形成されるとともに、その外周面22b
に上記光軸Axと交差する方向に延びる波形レンズステ
ップ22s2が形成されているので、次のような作用効
果を得ることができる。
【0029】すなわち、上記インナレンズ20に所要の
光拡散機能が集約されていることから、上記レンズ16
を素通しレンズにすることができ、これにより灯具を前
方から観察したとき上記レンズ16を透して灯室内がよ
く見えるようにすることができる。したがって灯具に透
明感および奥行き感を持たせることができる。
【0030】また、上記リフレクタ14の反射面14a
には、上記インナレンズ20の円筒部22が映り込む
が、該円筒部22に形成されているレンズステップは波
形レンズステップであるため、上記反射面14aにレン
ズステップの継ぎ目が映り込むことはなく、したがって
上記インナレンズ20を設けたために灯具の透明感が損
なわれてしまうのを未然に防止することができる。
【0031】このように本実施形態によれば、灯具前方
から観察したときの透明感および奥行き感を確保して灯
具に高級感を持たせることができる。
【0032】また、本実施形態においては、上記インナ
レンズ20の円筒部22の内周面22aに形成された波
形レンズステップ22s1が、上記光軸Axと略平行に
金型抜き方向に延びているので、上記インナレンズ20
の成形を容易に行うことができる。
【0033】なお、上記インナレンズ20の先端球面部
24には、その後面24aおよび前面24bに各々上記
フレネルレンズ24fおよび上記凸面シリンドリカルレ
ンズステップ24cが形成されているので、灯具を前方
から観察したとき該インナレンズ20を透して上記光源
バルブ12およびその取付構造が見えてしまうのを防止
することができ、これにより灯具の高級感が損なわれる
のを防止することができる。
【0034】上記実施形態においては、上記インナレン
ズ20の先端球面部24の前面24bに、上記凸面シリ
ンドリカルレンズステップ24cが横縞状に形成された
構成となっているが、これら凸面シリンドリカルレンズ
ステップ24cは主に装飾を目的とするものであるの
で、拡散機能を有するものであれば他のシリンドリカル
レンズステップを採用することが可能である。例えば、
図3および4に示すように、上記光軸Axを中心として
放射状に形成された凸面シリンドリカルレンズステップ
24cA、あるいは上記光軸Axを中心として同心円状
に形成された凸面シリンドリカルレンズステップ24c
B等を採用することが可能であり、さらには、魚眼レン
ズステップや波形レンズステップ等を採用することも可
能である。
【0035】次に、本願発明の第2実施形態について説
明する。
【0036】図5は、本実施形態に係る車輌用標識灯を
示す正面図であり、図6は、そのVI-VI 線断面図であ
る。
【0037】これらの図に示すように、本実施形態に係
る車輌用標識灯10Aも、その基本的構成は上記第1実
施形態に係る車輌用標識灯10と同様であるが、上記リ
フレクタ14の反射面14aおよび上記インナレンズ2
0の円筒部22の構成が異なっている。
【0038】すなわち、本実施形態においては、上記イ
ンナレンズ20の円筒部22の外周面22bに、上記光
軸Axを含む平面と該外周面22bとの交線に沿って直
線状に延びる波形レンズステップ22s3が形成される
一方、その内周面22aにはレンズステップが形成され
ていない。そして、上記リフレクタ14の反射面14a
に、上記光軸Axを中心にして同心状に延びる波形反射
ステップ14s1が形成されている。
【0039】本実施形態に係る車輌用標識灯10Aにお
いては、上記光源バルブ12のフィラメント12aから
上記リフレクタ14の反射面14aへ向かう光は、上記
インナレンズ20の円筒部22を透過する際、その外周
面22bに形成された波形レンズステップ22s3によ
り上記光軸Axに関して周方向に拡散し、その後、上記
反射面14aで反射する際、該反射面14aに形成され
た波形反射ステップ14s1により上記光軸Axに関し
て径方向に拡散するので、上記リフレクタ14の反射面
14aからの反射光束は上記光軸Axに対して上下およ
び左右方向に拡散する光束となる。そしてこの拡散光束
が、素通しレンズからなる上記レンズ16をそのまま透
過して前方へ照射される。
【0040】以上詳述したように、本実施形態に係る車
輌用標識灯10Aの灯室18内には、上記インナレンズ
20が上記光源バルブ12を覆うようにして設けられて
おり、該インナレンズ20において上記光源バルブ12
のフィラメント12aから上記リフレクタ14の反射面
14aへ向かう光が透過する円筒部22の外周面22b
には、上記光軸Axと略平行に延びる波形レンズステッ
プ22s3が形成されており、また、上記リフレクタ1
4の反射面14aに上記光軸Axを中心にして同心状に
延びる波形反射ステップ14s1が形成されているの
で、次のような作用効果を得ることができる。
【0041】すなわち、上記インナレンズ20および上
記リフレクタ14に所要の光拡散機能が集約されている
ことから、上記レンズ16を素通しレンズにすることが
でき、これにより灯具を前方から観察したとき上記レン
ズ16を透して灯室内がよく見えるようにすることがで
きる。したがって灯具に透明感および奥行き感を持たせ
ることができる。
【0042】また、上記リフレクタ14の反射面14a
には、上記インナレンズ20の円筒部22が映り込む
が、該円筒部22に形成されているレンズステップは波
形レンズステップであるため、上記反射面14aにレン
ズステップの継ぎ目が映り込むことはなく、したがって
上記インナレンズ20を設けたために灯具の透明感が損
なわれてしまうのを未然に防止することができる。一
方、上記リフレクタ14の反射面14aに形成された反
射ステップも波形反射ステップであるので、上記反射面
14aに反射ステップを形成したために灯具の透明感が
損なわれてしまうのも未然に防止することができる。
【0043】このように本実施形態によれば、灯具前方
から観察したときの透明感および奥行き感を確保して灯
具に高級感を持たせることができる。
【0044】また、本実施形態においては、上記インナ
レンズ20の円筒部22の外周面22bに形成された波
形レンズステップ22s2が、上記光軸Axと略平行に
金型抜き方向に延びているので、上記インナレンズ20
の成形をスライド型を用いることなく容易に行うことが
できる。
【0045】なお、本実施形態においても、上記インナ
レンズ20の先端球面部24の後面24aおよび前面2
4bに各々上記フレネルレンズ24fおよび上記凸面シ
リンドリカルレンズステップ24cが形成されているの
で、灯具を前方から観察したとき該インナレンズ20を
透して上記光源バルブ12およびその取付構造が見えて
しまうのを防止することができ、これにより灯具の高級
感が損なわれるのを防止することができる。また、上記
凸面シリンドリカルレンズステップ24cに代えて、上
記凸面シリンドリカルレンズステップ24cA、上記凸
面シリンドリカルレンズステップ24cB、魚眼レンズ
ステップ、波形レンズステップ等を採用することも可能
である。
【0046】次に、本願発明の第3実施形態について説
明する。
【0047】図7は、本実施形態に係る車輌用標識灯を
示す正面図であり、図8は、そのVIII-VIII 線断面図で
ある。
【0048】これらの図に示すように、本実施形態に係
る車輌用標識灯10Bも、その基本的構成は上記第1実
施形態に係る車輌用標識灯10と同様であるが、上記リ
フレクタ14の反射面14aおよび上記インナレンズ2
0の円筒部22の構成が異なっている。
【0049】すなわち、本実施形態においては、上記イ
ンナレンズ20の円筒部2の外周面22bに上記光軸A
xと直交する平面と上記外周面22bとの交線に沿って
円環状に延びる波形レンズステップ22s4が形成され
る一方、その内周面22aにはレンズステップが形成さ
れていない。そして、上記リフレクタ14の反射面14
aに、上記光軸Axを中心にして放射状に延びる波形反
射ステップ14s2が形成されている。
【0050】本実施形態に係る車輌用標識灯10Bにお
いては、上記光源バルブ12のフィラメント12aから
上記リフレクタ14の反射面14aへ向かう光は、上記
インナレンズ20の円筒部22を透過する際、その外周
面22bに形成された波形レンズステップ22s4によ
り上記光軸Ax方向に拡散し、その後、上記反射面14
aで反射する際、該反射面14aに形成された波形反射
ステップ14s2により上記光軸Axに関して周方向に
拡散するので、上記リフレクタ14の反射面14aから
の反射光束は上記光軸Axに対して上下および左右方向
に拡散する光束となる。そしてこの拡散光束が、素通し
レンズからなる上記レンズ16をそのまま透過して前方
へ照射される。
【0051】以上詳述したように、本実施形態に係る車
輌用標識灯10Bの灯室18内には、上記インナレンズ
20が上記光源バルブ12を覆うようにして設けられて
おり、該インナレンズ20において上記リフレクタ14
の反射面14aへ向かう光が透過する円筒部22の外周
面22bには、上記光軸Axと交差する方向に延びる波
形レンズステップ22s4が形成されており、また、上
記リフレクタ14の反射面14aに上記光軸Axを中心
にして放射状に延びる波形反射ステップ14s2が形成
されているので、次のような作用効果を得ることができ
る。
【0052】すなわち、上記インナレンズ20および上
記リフレクタ14に所要の光拡散機能が集約されている
ことから、上記レンズ16を素通しレンズにすることが
でき、これにより灯具を前方から観察したとき上記レン
ズ16を透して灯室内がよく見えるようにすることがで
きる。したがって灯具に透明感および奥行き感を持たせ
ることができる。
【0053】また、上記リフレクタ14の反射面14a
には、上記インナレンズ20の円筒部22が映り込む
が、該円筒部22に形成されているレンズステップは波
形レンズステップであるため、上記反射面14aにレン
ズステップの継ぎ目が映り込むことはなく、したがって
上記インナレンズ20を設けたために灯具の透明感が損
なわれてしまうのを未然に防止することができる。一
方、上記リフレクタ14の反射面14aに形成された反
射ステップも波形反射ステップであるので、上記反射面
14aに反射ステップを形成したために灯具の透明感が
損なわれてしまうのも未然に防止することができる。
【0054】このように本実施形態によれば、灯具前方
から観察したときの透明感および奥行き感を確保して灯
具に高級感を持たせることができる。
【0055】なお、本実施形態においても、上記インナ
レンズ20の先端球面部24の後面24aおよび前面2
4bに各々上記フレネルレンズ24fおよび上記凸面シ
リンドリカルレンズステップ24cが形成されているの
で、灯具を前方から観察したとき該インナレンズ20を
透して上記光源バルブ12およびその取付構造が見えて
しまうのを防止することができ、これにより灯具の高級
感が損なわれるのを防止することができる。また、上記
凸面シリンドリカルレンズステップ24cに代えて、上
記凸面シリンドリカルレンズステップ24cA、上記凸
面シリンドリカルレンズステップ24cB、魚眼レンズ
ステップ、波形レンズステップ等を採用することも可能
である。
【0056】上記各実施形態においては、車輌用標識灯
として丸型テールランプについて説明したが、これに限
定されないことはもちろんであり、テールランプ以外の
標識灯であってもよく、また丸型以外の外形形状を有す
る標識灯(例えば多角形型の標識灯等)であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態に係る車輌用標識灯を
示す正面図
【図2】図1のII-II 線断面図
【図3】上記第1実施形態の変形例を示す要部正面図
【図4】上記第1実施形態の他の変形例を示す要部正面
【図5】本願発明の第2実施形態に係る車輌用標識灯を
示す正面図
【図6】図5のVI-VI 線断面図
【図7】本願発明の第3実施形態に係る車輌用標識灯を
示す正面図
【図8】図7のVIII-VIII 線断面図
【図9】従来例を示す正面図(a)およびそのb−b線
断面図
【符号の説明】
10 車輌用標識灯 12 光源バルブ 12a フィラメント(光源) 14 リフレクタ 14a 反射面 14s1、14s2 波形反射ステップ 16 レンズ 18 灯室 20 インナレンズ 22 円筒部(反射面入射光透過部分) 22a 内周面(内面) 22b 外周面(外面) 22s1、22s2、22s3、22s4 波形レンズ
ステップ 24 先端球面部 24a 後面 24b 前面 24c、24cA、24cB 凸面シリンドリカルレン
ズステップ 24f フレネルレンズ Ax 光軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、この光源からの光を前方へ反射
    させる反射面を有するリフレクタと、このリフレクタの
    前方に設けられたレンズと、を備えた車輌用標識灯にお
    いて、 上記リフレクタと上記レンズとで形成される灯室内に、
    上記光源を覆うようにしてインナレンズが設けられると
    ともに、該インナレンズにおける、上記光源から上記反
    射面へ向かう光が透過する反射面入射光透過部分に、波
    形レンズステップが形成されている、ことを特徴とする
    車輌用標識灯。
  2. 【請求項2】 上記反射面入射光透過部分が、上記リフ
    レクタの光軸を中心とする筒形に形成されている、こと
    を特徴とする請求項1記載の車輌用標識灯。
  3. 【請求項3】 上記波形レンズステップが、上記反射面
    入射光透過部分の内面および外面に形成されており、 上記内面に形成された波形レンズステップが、上記リフ
    レクタの光軸と略平行に延びるように形成されており、 上記外面に形成された波形レンズステップが、上記光軸
    と交差する方向に延びるように形成されている、ことを
    特徴とする請求項1または2記載の車輌用標識灯。
  4. 【請求項4】 上記波形レンズステップが、上記リフレ
    クタの光軸と略平行に延びるように形成されており、 上記反射面に、上記光軸を中心にして同心状に延びる波
    形反射ステップが形成されている、ことを特徴とする請
    求項1または2記載の車輌用標識灯。
  5. 【請求項5】 上記波形レンズステップが、上記リフレ
    クタの光軸と交差する方向に延びるように形成されてお
    り、 上記反射面に、上記光軸を中心にして放射状に延びる波
    形反射ステップが形成されている、ことを特徴とする請
    求項1または2記載の車輌用標識灯。
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