JPH11265180A - 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法 - Google Patents

透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法

Info

Publication number
JPH11265180A
JPH11265180A JP10085045A JP8504598A JPH11265180A JP H11265180 A JPH11265180 A JP H11265180A JP 10085045 A JP10085045 A JP 10085045A JP 8504598 A JP8504598 A JP 8504598A JP H11265180 A JPH11265180 A JP H11265180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
watermark information
information
watermark
embedding
volume density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10085045A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Naito
丈嗣 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP10085045A priority Critical patent/JPH11265180A/ja
Priority to CN 99104041 priority patent/CN1229228A/zh
Publication of JPH11265180A publication Critical patent/JPH11265180A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Storage Device Security (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MIDIデータに透かし情報が入っていなか
った。 【解決手段】 MIDIデータ1の単位時間当たりの音
量密度を算出する音量密度算出手段5、透かし情報2の
埋め込み位置を決定する透かし埋め込み位置選出手段
6、透かし情報2を埋め込むイベントを検出する変更イ
ベント検出手段7、透かし情報2を分割してそれを複数
コピーする透かし情報分割複製手段8、透かし情報分割
複製手段8にて複製された分割透かし情報を変更イベン
ト検出手段7で指定されるイベントに埋め込む透かし情
報埋め込み手段9とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】通信カラオケなどの演奏情報
として使用されるMIDIデータに対して、MIDIデ
ータの不正コピーや不正利用を防止するために、著作権
などの制作者に関する情報を透かし情報(digital wat
ermark)として記録する透かし情報埋め込み処理装置及
び透かし情報埋め込み方法と、その透かし情報を読み出
す透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像データや音声データ等のコン
テンツデータがデジタル化され、CD−ROM等の蓄積
媒体に記録されて配付されたり、インターネットなどの
ネットワークにより送受信されるようになって、コンテ
ンツデータの不正コピーやコピーしたものを著作権者に
無許可で販売する等の不正利用が問題になっている。こ
のような不正利用を防止する手段として、コンテンツデ
ータに著作権などの制作者に関する情報を透かし情報
(digital watermark)として記録する電子透かし埋め
込み方法が研究開発されている。
【0003】この電子透かしに必要な条件としては、
無理に取り去ろうとするとコンテンツデータが壊れてし
まうように透かし情報を埋め込むこと(コンテンツデー
タに著作権を示す透かし情報が残り続けること)、コ
ンテンツデータのどこに透かし情報が埋め込まれている
か分かりにくいこと、透かし情報を埋め込んでもコン
テンツデータはオリジナルの状態を留めておくこと等が
ある。
【0004】これらの条件を満たす電子透かし技術とし
ては、画像データや音声データに存在する人間の知覚上
重要でない部分(冗長部分)に透かし情報を雑音として
埋め込むことにより、全体のデータ量を変えずに透かし
情報を埋め込むものが考えられている。そして、これは
大きく分けて、画像データや音声データの標本値に透か
し情報を埋め込む方法と、周波数成分に埋め込む方法の
2つがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】MIDIデータは、最
近では通信カラオケの演奏情報としても利用され、それ
自身が、音楽情報としても利用されている。したがっ
て、個々のMIDIデータに対しても著作権が発生して
おり、これを守る必要がある。また、最近では、業務用
だけでなく家庭用の通信カラオケとして、インターネッ
トなどで曲データ(MIDIデータ)を送信し、家庭内
のパソコン上で作動するソフトシンセサイザ等で演奏さ
せるものも出てきている。
【0006】そして、この家庭用の通信カラオケでは、
曲データ(MIDIデータ)を一旦受信した後では何度
でも繰り返し使用することができるようにするために、
ハードディスク等に蓄積することができる。このため曲
データ(MIDIデータ)を不正にコピーしたり、コピ
ーしたデータを権利者に無断で商業的に利用することも
可能な状態になっている。
【0007】そこで、MIDIデータに対しても透かし
情報を埋め込んで著作権を保護する必要性が認識されて
いるが、MIDIデータの性質上、上記したような画像
データや音声データのように周波数成分に埋め込むこと
はできず、また、標本値に個別に透かし情報を埋め込ん
でも十分な強度が得られなかった。
【0008】そこで、本発明は、MIDIデータに対し
て、MIDIデータを破壊せずに取り除くことが困難
で、またMIDIデータとしてのクオリティを損なわな
いように透かし情報を埋め込むことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】標準的なMIDIデータ
には、音の発音し始めるタイミングを表わすノートオン
イベントや音の発音を停止するタイミングを表わすノー
トオフイベントが発生時刻情報及び音の強さを表すベロ
シティと共に記録されている。また音源の音量を各チャ
ンネルごとに設定するボリュームコントロールイベント
およびエクスプレッションコントロールイベント等のボ
リューム系のコントロールイベントにより音量のコント
ロールが可能となっている。そして、実際にシンセサイ
ザ等の音源を鳴らす際の各ノートの発音量はこれらベロ
シティ及びボリューム系のコントロールイベントのパラ
メータによって決定される。
【0010】ここで、上記したようなイベントの標本値
に個別に透かし情報を埋め込んだMIDIデータに対し
て、不正使用するために透かし情報だけを取り除くこと
を考える。例えば、エクスプレッション情報単独に透か
し情報が入っているようなMIDIデータに対しては、
エクスプレッション情報とべロシティ情報とボリューム
情報を変化させつつ、最終的な音量が変化しないように
攻撃を加えることにより、正当な権利者でも透かし情報
が読めなくすることができる。同様のことが、べロシテ
ィ情報またはボリューム情報に透かし情報を埋め込んだ
場合にも言える。
【0011】また、透かし情報をノートイベントに個別
に埋め込んだ場合には、ノートイベントを時間的に分割
したり、複数のチャンネルに分散させる等の処理を行う
ことにより、正当な権利者が透かし情報を読み取ろうと
しても、透かし情報の埋め込んであるノートイベントを
特定することができなくなる可能性がある。これらのよ
うな透かし情報に対する攻撃への耐性を高めるために、
本発明では、個々のノートイベントに透かし情報を埋め
込むのではなく、ノートイベントのべロシティ情報と、
そのノートイベントを含むMIDIチャンネルのボリュ
ーム情報やエクスプレッション情報等のボリューム系の
コントロールイベントとを基にして、単位時間あたりの
音量密度を算出し、この算出された音量密度に対する埋
め込み位置を算出して、MIDIデータに分割した透か
し情報を付加するものである。
【0012】本発明は、上記課題を解決するための手段
として、以下に示す装置及び方法を提供しようとするも
のである。 1.供給されるMIDIデータに含まれる全てのノート
イベントのべロシティ情報とボリューム系のコントロー
ルイベント情報とを基にして各音程ごとに単位時間当た
りの音量密度を算出する音量密度算出手段と、この音量
密度算出手段にて算出された音量密度に対して透かし情
報の埋め込み位置を決定する透かし埋め込み位置選出手
段と、この透かし埋め込み位置選出手段にて決定された
埋め込み位置に対応するイベントを検出する変更イベン
ト検出手段と、透かし情報を前記変更イベント検出手段
で検出されたイベントに埋め込む透かし情報埋め込み手
段とを有することを特徴とする透かし情報埋め込み処理
装置。
【0013】2.MIDIデータに含まれる全てのノー
トイベントのべロシティ情報とボリューム系のコントロ
ールイベント情報とを基にして各音程ごとに単位時間当
たりの音量密度を算出し、この音量密度に対する埋め込
み位置を選出して、この埋め込み位置に基づいて、透か
し情報をMIDIデータに埋め込むことを特徴とする透
かし情報埋め込み方法。
【0014】3.供給されるMIDIデータに含まれる
全てのノートイベントのべロシティ情報とボリューム系
のコントロールイベント情報とを基にして各音程ごとに
単位時間当たりの音量密度を算出する音量密度算出手段
と、透かし情報が埋め込まれたMIDIデータの音量密
度と透かし情報のないMIDIデータの音量密度の差を
求め、供給される透かし埋め込み位置情報から透かし情
報を検出する透かし情報読み出し手段と、を有すること
を特徴とする透かし情報読み出し処理装置。
【0015】4.透かし情報が埋め込まれたMIDIデ
ータに含まれる全てのノートイベントのべロシティ情報
とボリューム系のコントロールイベント情報とを基にし
て各音程ごとに単位時間当たりの音量密度を算出し、透
かし埋め込み位置情報によって透かし情報の埋め込まれ
ている部分を取り出して、透かし情報のないMIDIデ
ータの各音程ごとで単位時間当たりの音量密度の透かし
埋め込み位置情報によって示される部分との差を求める
ことにより、埋め込まれた透かし情報を出力することを
特徴とする透かし情報読み出し方法。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面と共に説明する。図1は、本発明の透かし情報埋め込
み処理装置の一実施の形態を示すブロック図である。同
図に示す透かし情報埋め込み処理装置は、供給されるM
IDIデータ1の各音程ごとの単位時間当たりの音量密
度を算出する音量密度算出手段5、透かし情報2の埋め
込み位置を決定する透かし埋め込み位置選出手段6、透
かし情報2を埋め込むイベントを検出する変更イベント
検出手段7、透かし情報2を分割してそれを複数コピー
する透かし情報分割複製手段8、透かし情報分割複製手
段8にて複製された分割透かし情報を変更イベント検出
手段7で指定されるイベントに埋め込む透かし情報埋め
込み手段9とで構成されている。
【0017】そして、演奏情報(曲データ)であるMI
DIデータ1は、まず音量密度算出手段5に供給されて
各音程ごとに単位時間当たりの音量密度が算出される。
この音量密度の算出は、ノートオンイベントとそれに対
応するノートオフイベントの間に一定の強さの信号が存
在すると考え、このノートイベントのベロシティをボリ
ュームコントロールイベントやエクスプレッションコン
トロールイベント等のボリューム系コントロールイベン
トの値で補正し、この補正した値をノートオフからノー
トオンまでの区間で積分することにより行われる。
【0018】すなわち、全てのMIDIチャンネルの音
程を持つ音色(リズム音色など、音程を持たない音色を
除く)が指定されている全てのノートイベントのなか
で、同一のピッチ(音程)を有するノートイベントを単
位時間よりも少し広い幅を持つハミング窓関数を掛けな
がら全て積分し、それぞれの単位時間における音量密度
とする。
【0019】この音量密度算出手段5における音量密度
の算出処理手順を図3のフローチャートに示し、以下に
説明する。なお、同図中のframeLengthは単位時間窓の
長さ(一定値)で時間の単位はticks(ティックス)で
ある。また、powerTableは音色毎に決定されるべロシテ
ィとボリューム系コントロールイベントの値とから求め
られる音量テーブルの値、humming_windowはハミング窓
関数、powerDensityは音量密度、size_of_songは曲の長
さを表すものである。
【0020】同図に示す処理において、まず、初期化を
行う。ピッチ(音程)は、初期値を0にして127まで
1づつ加算していく。フレーム番号(単位時間枠の番
号)は、初期値を0にして(曲の長さ/単位時間の長
さ)まで1づつ加算していく。そして、各ピッチとフレ
ーム番号毎に決定される各音量密度の初期値を全て0に
設定しておく(ステップ21)。
【0021】次に、指定されたピッチ及びフレーム番号
に含まれる全てのノートイベントを参照して(ステップ
22)、ノートオンのタイミング(曲の開始からの時刻
がticksで表される)、ノートの音程、ノートのベロシ
ティをそれぞれの変数に代入する(ステップ23)。そ
して、ノートオンのタイミングを単位時間窓の長さで割
ってフレーム番号を算出し(ステップ24)、ノートの
ベロシティとボリューム系コントロールイベントの値で
決定される音量テーブルの値を変数powerに代入する
(ステップ25)。さらに、この変数powerを音量密度
に積算する(ステップ26)。
【0022】そして、timeで与えられる時刻に単位時間
窓の長さを加算して(ステップ27)、timeで与えられ
る時刻がノートオフのタイミングになるまでステップ2
4以降を繰り返す(ステップ28)。さらに、timeで与
えられる時刻がノートオフのタイミングになると次のノ
ートイベントを参照して、ステップ22以降を繰り返す
(ステップ29)。このようにすることにより、音程及
び単位時間ごとの音量密度を求めることができる。そし
て、このようにして算出された音量密度は、MIDIデ
ータの構造を変化させても、大きく変動しないパラメー
タ(データ変更されにくい領域)であるので、透かし情
報を埋め込むのに適当であると考えられる。
【0023】ここで、図1に戻って説明を続けると、透
かし情報2は、分割複製手段8によって、例えば1ビッ
トずつ分割され、この分割透かし情報を複数コピーして
図4に示す様に複数の音量密度に埋め込むことになる。
埋め込み位置は、透かし埋め込み位置選出手段6によっ
てランダムまたは所定の規則にしたがって任意の位置に
決定され、権利者の保有する透かし埋め込み位置情報4
として、例えば分割透かし情報aの埋め込み位置情報と
して、pos[embedData]=((0,2),(1,0),(2,3),(3,1))の様
な情報として出力される。このとき、同じ部分の分割透
かし情報はなるべく分散させて埋め込んだ方が、攻撃に
対してより有効である。そして、ランダムに埋め込んだ
方が透かし情報の埋め込み位置を推定しにくくなる。
【0024】また、透かし埋め込み位置選出手段6から
出力される透かし埋め込み位置情報4は、変更イベント
検出手段7にも出力され、透かし埋め込み位置情報4に
対応するべロシティまたはボリューム系コントロールイ
ベントを検出する。そして、透かし情報埋め込み手段9
により、入力されるMIDIデータ1に対して、変更イ
ベント検出手段7で指定するべロシティまたはボリュー
ム系コントロールイベントに、分割複製手段8によって
分割・複製された分割透かし情報が埋め込まれる。
【0025】この分割透かし情報が埋め込まれた埋め込
み後のMIDIデータ3は、一般に配付・利用される。
そして、透かし埋め込み位置情報4及び音量密度10
は、権利者が保有しているので、第3者がMIDIデー
タの内容を破壊しないで、埋め込み後のMIDIデータ
3から透かし情報のみを取り出すことは非常に困難であ
る。
【0026】次に、このようにして作成された埋め込み
後のMIDIデータ3から透かし情報を読み出す透かし
情報読み出し処理装置の一実施の形態について、図2と
共に説明する。同図に示す透かし情報読み出し処理装置
は、不正利用されている可能性のあるMIDIデータか
ら透かし情報を読み出すために、権利者が使用するもの
である。
【0027】まず、埋め込み後のMIDIデータ3は、
音量密度算出手段11に供給され、上記で説明した透か
し情報埋め込み処理装置の音量密度算出手段5と全く同
様にして音量密度(powerDensity)が算出される。同じ
く、透かしデータを埋め込む前のMIDIデータ1の音
量密度も音量密度算出手段12によって算出される。そ
して、透かし埋め込み位置情報4(pos[embedData])と
共にこの両者の音量密度を透かし情報読み出し手段13
に供給して、透かし埋め込み位置情報4で示される全て
の音程(pitch)と単位時間枠(frame)について音量密
度の差を求め、平均値算出手段14に供給して平均値を
計算することにより個々の分割透かし情報を決定し、さ
らに、これらの分割透かし情報を透かし情報合成手段1
5に供給して合成することにより、埋め込まれた透かし
情報を得ることができる。
【0028】最後に、透かし情報読み出し処理装置の他
の実施の形態について、図5と共に説明する。同図に示
す透かし情報読み出し処理装置は、透かし情報埋め込み
処理装置から取出される音量密度10を利用して透かし
情報を読み出すものである。
【0029】まず、埋め込み後のMIDIデータ3は、
音量密度算出手段11に供給され、先の実施の形態の音
量密度算出手段11と全く同様にして音量密度(powerD
ensity)が算出される。そして、透かし埋め込み位置情
報4(pos[embedData])と共に音量密度を透かし情報読
み出し手段13に供給して、透かし埋め込み位置情報4
で示される透かし情報2の埋め込まれた部分を抽出し、
透かし情報の埋め込まれていないMIDIデータ1の音
量密度10の透かし埋め込み位置情報4で示される透か
し情報2を埋め込む部分との差を全ての音程(pitch)
と単位時間枠(frame)について求め、分割して複数埋
め込まれている分割透かし情報を得る。そして、平均値
算出手段14に供給して平均値を計算することにより個
々の分割透かし情報を決定し、さらに、これらの分割透
かし情報を透かし情報合成手段15に供給して合成する
ことにより、埋め込まれた透かし情報を得ることができ
る。
【0030】この場合、音量密度10のデータ量は、M
IDIデータ1のデータ量よりも少ないことが多いの
で、権利者の保持するデータ量及び透かし情報読み出し
処理装置での処理負担を軽減することができる。なお、
ここでは、権利者が透かし情報の埋め込まれていないM
IDIデータ1の音量密度10を保持しており、これを
利用しているが、実際には、音量密度10の透かし埋め
込み位置情報4で示される透かし情報2を埋め込む部分
のデータだけがあれば読み出すことができるので、音量
密度10の代わりにこの部分のデータを権利者が保持す
るようにしてもよい。この場合、さらにデータ量が少な
くなる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、透かし情報の埋め込み位置が
音量密度に対して決められているので、再生時の音量を
破壊するようなデータ変更をしない限り、透かし情報を
変化させたり読み出せないように破壊することはできな
い。そして、再生時の音量を破壊するようなデータ変更
は、MIDIデータそのものを破壊することになるの
で、透かし情報を変化させることはきわめて困難とな
る。
【0032】また、透かし位置情報は、権利者のみが保
有し、これがないと透かし情報の埋め込み位置を特定す
ることができないので、第3者が透かし情報の埋め込み
位置を特定して、取り除くことは実質的に不可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透かし情報埋め込み処理装置の一実施
の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の透かし情報読み出し処理装置の一実施
の形態を示すブロック図である。
【図3】音量密度算出手段の処理手順を示すフローチャ
ート図である。
【図4】音量密度への透かし情報の埋め込み例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 MIDIデータ 2 透かし情報 3 埋め込み後のMIDIデータ 4 透かし埋め込み位置情報 5,11,12 音量密度算出手段 6 透かし埋め込み位置選出手段 7 変更イベント検出手段 8 透かし情報分割複製手段 9 透かし情報埋め込み手段 10 音量密度 13 透かし情報読み出し手段 14 平均値算出手段 15 透かし情報合成手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】本発明の透かし情報読み出し処理装置の他の実
施の形態を示すブロック図である。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この音量密度算出手段5における音量密度
の算出処理手順を図3のフローチャートに示し、以下に
説明する。なお、同図中のframeLengthは単位時間窓の
長さ(一定値)で時間の単位はticks(ティックス)で
ある。また、powerTableは音色毎に決定されるべロシテ
ィとボリューム系コントロールイベントの値とから求め
られる音量テーブルの値、hamming_windowはハミング窓
関数、powerDensityは音量密度、size_of_songは曲の長
さを表すものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】同図に示す処理において、まず、初期化を
行う。ピッチ(音程)及びフレーム番号(単位時間枠の
番号)の初期値を0にする(ステップ21)。そして、
各ピッチとフレーム番号毎に決定される各音量密度の初
期値を全て0に設定しておく(ステップ22)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、フレーム番号に含まれる指定された
ピッチの音色を持つ全てのノートイベントを図示せぬバ
ッファ内に格納し(ステップ23)、その最初のノート
イベントを参照して(ステップ24)、ノートオンのタ
イミング(曲の開始からの時刻がticksで表される)、
ノートのベロシティをそれぞれの変数に代入する(ステ
ップ25)。そして、フレーム番号とフレーム長とをか
けたもの(フレームの先頭位置)とノートオンのタイミ
ング(time)とを比較し(ステップ26)、timeがフレ
ームの先頭位置よりも前のときは(ステップ26→n
o)、timeをフレームの先頭位置にあわせ(ステップ2
7)、ノートのベロシティとボリューム系コントロール
イベントの値で決定される音量テーブルの値を変数powe
rに代入する(ステップ28)。さらに、この変数power
をハミング窓関数をかけて音量密度に積算する(ステッ
プ29)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】そして、timeで与えられる時刻にあらかじ
め決められた積分の時間単位の長さを加算して(ステッ
プ70)、timeで与えられる時刻が次のフレームの先頭
位置になるか(ステップ71→no)、ノートオフのタイ
ミングになるまで(ステップ72→no)、ステップ28
以降を繰り返す(ステップ72→yes)。その後、time
で与えられる時刻がノートオフのタイミングになると、
バッファ内に格納されている次のノートイベントを参照
して、ステップ24以降を繰り返す(ステップ73→ye
s)。さらに、バッファ内に格納されているノートイベ
ントがなくなると(ステップ73→no)、次のフレーム
に移行して(ステップ74)、音程がpitchで与えられ
る値と等しいノートイベントを曲の最後まで探し終わる
まで、ステップ22以降を繰り返す(ステップ75→ye
s)。曲の最後まで同音程のノートを探し終わると(ス
テップ75→no)、次にバッファへの格納対象となるノ
ートイベントの音程の条件を半音あげて(ステップ7
6)、ピッチが128になるまでステップ22以降を繰
り返す(ステップ77)。このようにすることにより、
音程及び単位時間ごとの音量密度を求めることができ
る。そして、このようにして算出された音量密度は、M
IDIデータの構造を変化させても、大きく変動しない
パラメータ(データ変更されにくい領域)であるので、
透かし情報を埋め込むのに適当であると考えられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給されるMIDIデータに含まれる全て
    のノートイベントのべロシティ情報とボリューム系のコ
    ントロールイベント情報とを基にして各音程ごとに単位
    時間当たりの音量密度を算出する音量密度算出手段と、 この音量密度算出手段にて算出された音量密度に対して
    透かし情報の埋め込み位置を決定する透かし埋め込み位
    置選出手段と、 この透かし埋め込み位置選出手段にて決定された埋め込
    み位置に対応するイベントを検出する変更イベント検出
    手段と、 透かし情報を前記変更イベント検出手段で検出されたイ
    ベントに埋め込む透かし情報埋め込み手段とを有するこ
    とを特徴とする透かし情報埋め込み処理装置。
  2. 【請求項2】MIDIデータに含まれる全てのノートイ
    ベントのべロシティ情報とボリューム系のコントロール
    イベント情報とを基にして各音程ごとに単位時間当たり
    の音量密度を算出し、この音量密度に対する埋め込み位
    置を選出して、この埋め込み位置に基づいて、透かし情
    報をMIDIデータに埋め込むことを特徴とする透かし
    情報埋め込み方法。
  3. 【請求項3】供給されるMIDIデータに含まれる全て
    のノートイベントのべロシティ情報とボリューム系のコ
    ントロールイベント情報とを基にして各音程ごとに単位
    時間当たりの音量密度を算出する音量密度算出手段と、 透かし情報が埋め込まれたMIDIデータの音量密度と
    透かし情報のないMIDIデータの音量密度の差を求
    め、供給される透かし埋め込み位置情報から透かし情報
    を検出する透かし情報読み出し手段と、を有することを
    特徴とする透かし情報読み出し処理装置。
  4. 【請求項4】透かし情報が埋め込まれたMIDIデータ
    に含まれる全てのノートイベントのべロシティ情報とボ
    リューム系のコントロールイベント情報とを基にして各
    音程ごとに単位時間当たりの音量密度を算出し、透かし
    埋め込み位置情報によって透かし情報の埋め込まれてい
    る部分を取り出して、透かし情報のないMIDIデータ
    の各音程ごとで単位時間当たりの音量密度の透かし埋め
    込み位置情報によって示される部分との差を求めること
    により、埋め込まれた透かし情報を出力することを特徴
    とする透かし情報読み出し方法。
JP10085045A 1998-03-16 1998-03-16 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法 Pending JPH11265180A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10085045A JPH11265180A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法
CN 99104041 CN1229228A (zh) 1998-03-16 1999-03-15 数字水印信息埋入处理装置和方法及读出处理装置和方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10085045A JPH11265180A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11265180A true JPH11265180A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13847717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10085045A Pending JPH11265180A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11265180A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6359573B1 (en) 1999-08-31 2002-03-19 Yamaha Corporation Method and system for embedding electronic watermark information in main information

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6359573B1 (en) 1999-08-31 2002-03-19 Yamaha Corporation Method and system for embedding electronic watermark information in main information

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7660991B2 (en) Embedding, processing and detection of digital content, information and data
Kirovski et al. Blind pattern matching attack on watermarking systems
JP2011061845A (ja) セキュリティ識別子を使用しての完全なデータセットの存在の証明による違法な複製からのコンテンツの保護
JP2004515872A (ja) ディジタルメディアを保護するシステム及び方法
JP3178463B2 (ja) 電子情報処理方法及びシステム並びに記録媒体
JP2001022366A (ja) 波形データへの電子透かし埋込み方法および装置
JP2003304388A (ja) 付加情報検出処理装置、コンテンツ再生処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2004274478A (ja) 画像処理プログラム作成方法、画像処理プログラムの作成プログラムおよび画像処理プログラム作成装置
JP2001067792A (ja) 記録装置および方法、並びに記録媒体
US7274789B2 (en) Information recording/reproducing apparatus with security measure
JPH11265179A (ja) 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法
JPH11265180A (ja) 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法
JP4512371B2 (ja) コミュニケーションを個別化及び識別する方法
JPH11265181A (ja) 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法
JP3940894B2 (ja) 透かしデータ埋込み装置、透かしデータ取出し装置、透かしデータ埋込みプログラムおよび透かしデータ取出しプログラム
JP3623936B2 (ja) 音声情報に透かし情報を埋め込む方法及び透かし情報を埋め込んだ音声情報から透かし情報を検出する方法
KR20020006693A (ko) 완전한 데이터 세트의 존재의 입증에 의한 불법재생으로부터의 콘텐트의 보호
JP2001078008A (ja) 連続データの処理方法
JPH11327546A (ja) 透かし情報埋め込み処理装置及び透かし情報埋め込み方法
JP2002175089A (ja) 情報付加方法及び付加情報読み出し方法
JP3658279B2 (ja) 電子透かし作成方法
JPH11296976A (ja) データ再生装置
JPH11327547A (ja) 透かし情報埋め込み処理装置及び透かし情報埋め込み方法
JP2000132165A (ja) 透かし情報埋め込み処理装置及び透かし情報埋め込み方法並びに透かし情報を埋め込んだデータを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3835370B2 (ja) 透かしデータ埋め込み装置およびコンピュータプログラム