JPH11265179A - 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法 - Google Patents

透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法

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JPH11265179A
JPH11265179A JP10085044A JP8504498A JPH11265179A JP H11265179 A JPH11265179 A JP H11265179A JP 10085044 A JP10085044 A JP 10085044A JP 8504498 A JP8504498 A JP 8504498A JP H11265179 A JPH11265179 A JP H11265179A
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watermark
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JP10085044A
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English (en)
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Joji Naito
丈嗣 内藤
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Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Auxiliary Devices For Music (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MIDIデータに透かし情報が入っていなか
った。 【解決手段】 MIDIデータ1の単位時間当たりの音
量密度を算出する音量密度算出手段5、透かし情報2の
埋め込み位置を決定する透かし埋め込み位置選出手段
6、透かし情報2を埋め込むイベントを検出する変更イ
ベント検出手段7、透かし情報2を分割してそれを複数
コピーする透かし情報分割複製手段8、透かし情報分割
複製手段8にて複製された分割透かし情報を変更イベン
ト検出手段7で指定されるイベントに埋め込む透かし情
報埋め込み手段9とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】通信カラオケなどの演奏情報
として使用されるMIDIデータに対して、MIDIデ
ータの不正コピーや不正利用を防止するために、著作権
などの制作者に関する情報を透かし情報(digital wat
ermark)として記録する透かし情報埋め込み処理装置及
び透かし情報埋め込み方法と、その透かし情報を読み出
す透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像データや音声データ等のコン
テンツデータがデジタル化され、CD−ROM等の蓄積
媒体に記録されて配付されたり、インターネットなどの
ネットワークにより送受信されるようになって、コンテ
ンツデータの不正コピーやコピーしたものを著作権者に
無許可で販売する等の不正利用が問題になっている。こ
のような不正利用を防止する手段として、コンテンツデ
ータに著作権などの制作者に関する情報を透かし情報
(digital watermark)として記録する電子透かし埋め
込み方法が研究開発されている。
【0003】この電子透かしに必要な条件としては、無理
に取り去ろうとするとコンテンツデータが壊れてしまう
ように透かし情報を埋め込むこと(コンテンツデータに
著作権を示す透かし情報が残り続けること)、コンテ
ンツデータのどこに透かし情報が埋め込まれているか分
かりにくいこと、透かし情報を埋め込んでもコンテン
ツデータはオリジナルの状態を留めておくこと等があ
る。
【0004】これらの条件を満たす電子透かし技術として
は、画像データや音声データに存在する人間の知覚上重
要でない部分(冗長部分)に透かし情報を雑音として埋
め込むことにより、全体のデータ量を変えずに透かし情
報を埋め込むものが考えられている。そして、これは大
きく分けて、画像データや音声データの標本値に透かし
情報を埋め込む方法と、周波数成分に埋め込む方法の2
つがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】MIDIデータは、最
近では通信カラオケの演奏情報としても利用され、それ
自身が、音楽情報としても利用されている。したがっ
て、個々のMIDIデータに対しても著作権が発生して
おり、これを守る必要がある。また、最近では、業務用
だけでなく家庭用の通信カラオケとして、インターネッ
トなどで曲データ(MIDIデータ)を送信し、家庭内
のパソコン上で作動するソフトシンセサイザ等で演奏さ
せるものも出てきている。
【0006】そして、この家庭用の通信カラオケでは、曲デ
ータ(MIDIデータ)を一旦受信した後では何度でも
繰り返し使用することができるようにするために、ハー
ドディスク等に蓄積することができる。このため曲デー
タ(MIDIデータ)を不正にコピーしたり、コピーし
たデータを権利者に無断で商業的に利用することも可能
な状態になっている。
【0007】そこで、MIDIデータに対しても透かし情報
を埋め込んで著作権を保護する必要性が認識されている
が、MIDIデータの性質上、上記したような画像デー
タや音声データのように周波数成分に埋め込むことはで
きず、また、標本値に個別に透かし情報を埋め込んでも
十分な強度が得られなかった。
【0008】そこで、本発明は、MIDIデータに対して、
MIDIデータを破壊せずに取り除くことが困難で、ま
たMIDIデータとしてのクオリティを損なわないよう
に透かし情報を埋め込むことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】標準的なMIDIデータ
には、音の発音し始めるタイミングを表わすノートオン
イベントや音の発音を停止するタイミングを表わすノー
トオフイベントが発生時刻情報及び音の強さを表すベロ
シティと共に記録されている。また音源の音量を各チャ
ンネルごとに設定するボリュームコントロールイベント
およびエクスプレッションコントロールイベント等のボ
リューム系のコントロールイベントにより音量のコント
ロールが可能となっている。そして、実際にシンセサイ
ザ等の音源を鳴らす際の各ノートの発音量はこれらベロ
シティ及びボリューム系のコントロールイベントのパラ
メータによって決定される。
【0010】ここで、例えば、ノートイベントのべロシティ
情報は0〜127までの値を採ることができるので、こ
こに聴感上認識されにくい程度のランダムノイズを透か
し情報として入れることを考える(ランダマイズ処
理)。これは、市販のシーケンサープログラムを用いて
ランダマイズ処理をすることにより可能であるが、この
ような場合では埋め込まれた透かし情報が消えてしまう
ことがある。そして、このような処理に対する耐攻撃性
を持たせるためには、1つのベロシティ情報に対して予
想されるランダマイズ処理よりも多くのビット数を有す
る透かし情報を埋め込む必要があるが、この場合にはM
IDIデータのクオリティそのものの劣化をまねくこと
になる。
【0011】そこで本発明では、同じ透かし情報を複製して
繰り返し埋め込み、透かし情報を読み取る時には透かし
情報の入っているイベントの平均値から透かし情報を取
り出すようにする。このようにすることにより、ある部
分に埋め込まれた透かし情報が消えたとしても、全体と
しては透かし情報が埋め込まれたままなので、平均値を
取ることにより、透かし情報を読み出すことができる。
【0012】なお、MIDIデータに対してランダマイズ処
理を行うと、ランダマイズ処理により加えられたノイズ
成分の確率分布がランダマイズ処理の中央値近傍に片寄
るようになる。一般に市販のシーケンサープログラムで
行われるランダマイズ処理の中央値は0なので、透かし
情報埋め込み時の情報の複製回数を増やすほど、ランダ
マイズ処理により加えるノイズの影響を小さくできる。
したがって、本発明では、さらに透かし情報を分割複製
し、その複製された分割透かし情報を複数領域に対して
任意の位置に分散させて埋め込むことにより、個々の透
かし情報のデータ量を少なくした上で複製回数を増やす
ことができるので、透かし情報を埋め込んだことによる
影響をより一層小さくすることができる。
【0013】本発明は、上記課題を解決するための手段とし
て、以下に示す装置及び方法を提供しようとするもので
ある。 1.供給されるMIDIデータに含まれる全てのノート
イベントのべロシティ情報とボリューム系のコントロー
ルイベント情報とを基にして各音程ごとに単位時間当た
りの音量密度を算出する音量密度算出手段と、この音量
密度算出手段にて算出された音量密度に対して透かし情
報の埋め込み位置を決定する透かし埋め込み位置選出手
段と、この透かし埋め込み位置選出手段にて決定された
埋め込み位置に対応するイベントを検出する変更イベン
ト検出手段と、透かし情報を分割して複製する透かし情
報分割複製手段と、この透かし情報分割複製手段にて分
割複製された分割透かし情報を前記変更イベント検出手
段で検出されたイベントに埋め込む透かし情報埋め込み
手段とを有することを特徴とする透かし情報埋め込み処
理装置。
【0014】2.MIDIデータに含まれるノートイベント
のデータ変更されにくい複数領域に対して同じ透かし情
報をそれぞれ埋め込み、少なくとも、透かし情報を埋め
込んだ位置を示す透かし埋め込み位置情報と、透かし情
報を埋め込んだMIDIデータを取り出すようにしたこ
とを特徴とする透かし情報埋め込み方法。
【0015】3.上記2記載の透かし情報埋め込み方法にお
いて、透かし情報を分割複製し、その複製された分割透
かし情報を複数領域に対して任意の位置に分散させて埋
め込むことを特徴とする透かし情報埋め込み方法。
【0016】4.供給されるMIDIデータに含まれる全て
のノートイベントのべロシティ情報とボリューム系のコ
ントロールイベント情報とを基にして各音程ごとに単位
時間当たりの音量密度を算出する音量密度算出手段と、
透かし情報が埋め込まれたMIDIデータの音量密度と
透かし情報のないMIDIデータの音量密度の差を求
め、供給される透かし埋め込み位置情報から、複数に分
割されて複製された分割透かし情報を検出する透かし情
報読み出し手段と、この透かし情報読み出し手段によっ
て読み出された分割透かし情報のうち複製された各部分
の分割透かし情報の平均値を計算する平均値算出手段
と、この平均値算出手段より出力される各部分の分割透
かし情報を合成して透かし情報を出力する透かし情報合
成手段とを有することを特徴とする透かし情報読み出し
処理装置。
【0017】5.透かし埋め込み位置情報によって、複製さ
れた透かし情報の埋め込まれたMIDIデータから透か
し情報の埋め込まれている部分を取り出し、透かし情報
のないMIDIデータの透かし埋め込み位置情報の示す
部分との差を求めることにより、透かし情報を取出し、
複製された透かし情報の平均値を計算することにより埋
め込まれた透かし情報を出力することを特徴とする透か
し情報読み出し方法。
【0018】6.透かし埋め込み位置情報によって、複製さ
れた分割透かし情報の埋め込まれたMIDIデータから
分割透かし情報の埋め込まれている部分を取り出し、透
かし情報のないMIDIデータの透かし埋め込み位置情
報の示す部分との差を求めることにより、分割透かし情
報を取出し、複製された各部分の分割透かし情報の平均
値を計算してこれらを合成することにより埋め込まれた
透かし情報を出力することを特徴とする透かし情報読み
出し方法。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面と共に説明する。図1は、本発明の透かし情報埋め込
み処理装置の一実施の形態を示すブロック図である。同
図に示す透かし情報埋め込み処理装置は、供給されるM
IDIデータ1の各音程ごとの単位時間当たりの音量密
度を算出する音量密度算出手段5、透かし情報2の埋め
込み位置を決定する透かし埋め込み位置選出手段6、透
かし情報2を埋め込むイベントを検出する変更イベント
検出手段7、透かし情報2を分割してそれを複数コピー
する透かし情報分割複製手段8、透かし情報分割複製手
段8にて複製された分割透かし情報を変更イベント検出
手段7で指定されるイベントに埋め込む透かし情報埋め
込み手段9とで構成されている。
【0020】そして、演奏情報(曲データ)であるMIDI
データ1は、まず音量密度算出手段5に供給されて各音
程ごとに単位時間当たりの音量密度が算出される。この
音量密度の算出は、ノートオンイベントとそれに対応す
るノートオフイベントの間に一定の強さの信号が存在す
ると考え、このノートイベントのベロシティをボリュー
ムコントロールイベントやエクスプレッションコントロ
ールイベント等のボリューム系コントロールイベントの
値で補正し、この補正した値をノートオフからノートオ
ンまでの区間で積分することにより行われる。すなわ
ち、全てのMIDIチャンネルの音程を持つ音色(リズ
ム音色など、音程を持たない音色を除く)が指定されて
いる全てのノートイベントのなかで、同一のピッチ(音
程)を有するノートイベントを単位時間よりも少し広い
幅を持つハミング窓関数を掛けながら全て積分し、それ
ぞれの単位時間における音量密度とする。
【0021】この音量密度算出手段5における音量密度の算
出処理手順を図3のフローチャートに示し、以下に説明
する。なお、同図中のframeLengthは単位時間窓の長さ
(一定値)で時間の単位はticks(ティックス)であ
る。また、powerTableは音色毎に決定されるべロシティ
とボリューム系コントロールイベントの値とから求めら
れる音量テーブルの値、humming_windowはハミング窓関
数、powerDensityは音量密度、size_of_songは曲の長さ
を表すものである。
【0022】同図に示す処理において、まず、初期化を行
う。ピッチ(音程)は、初期値を0にして127まで1
づつ加算していく。フレーム番号(単位時間枠の番号)
は、初期値を0にして(曲の長さ/単位時間の長さ)ま
で1づつ加算していく。そして、各ピッチとフレーム番
号毎に決定される各音量密度の初期値を全て0に設定し
ておく(ステップ21)。
【0023】次に、指定されたピッチ及びフレーム番号に含
まれる全てのノートイベントを参照して(ステップ2
2)、ノートオンのタイミング(曲の開始からの時刻が
ticksで表される)、ノートの音程、ノートのベロシテ
ィをそれぞれの変数に代入する(ステップ23)。そし
て、ノートオンのタイミングを単位時間窓の長さで割っ
てフレーム番号を算出し(ステップ24)、ノートのベ
ロシティとボリューム系コントロールイベントの値で決
定される音量テーブルの値を変数powerに代入する(ス
テップ25)。さらに、この変数powerを音量密度に積
算する(ステップ26)。
【0024】そして、timeで与えられる時刻に単位時間窓の
長さを加算して(ステップ27)、timeで与えられる時
刻がノートオフのタイミングになるまでステップ24以
降を繰り返す(ステップ28)。さらに、timeで与えら
れる時刻がノートオフのタイミングになると次のノート
イベントを参照して、ステップ22以降を繰り返す(ス
テップ29)。このようにすることにより、音程及び単
位時間ごとの音量密度を求めることができる。
【0025】そして、このようにして算出された音量密度
は、MIDIデータの構造を変化させても、大きく変動
しないパラメータ(データ変更されにくい領域)である
ので、透かし情報を埋め込むのに適当であると考えられ
る。
【0026】ここで、図1に戻って説明を続けると、透かし
情報2は、分割複製手段8によって、例えば1ビットず
つ分割され、この分割透かし情報を複数コピーして図4
に示す様に複数の音量密度に埋め込むことになる。埋め
込み位置は、透かし埋め込み位置選出手段6によってラ
ンダムまたは所定の規則にしたがって任意の位置に決定
され、権利者の保有する透かし埋め込み位置情報4とし
て、例えば分割透かし情報aの埋め込み位置情報とし
て、pos[embedData]=((0,2),(1,0),(2,3),(3,1))の様な
情報として出力される。
【0027】このとき、同じ部分の分割透かし情報はなるべ
く分散させて埋め込んだ方が、攻撃に対してより有効で
ある。そして、ランダムに埋め込んだ方が透かし情報の
埋め込み位置を推定しにくくなる。また、透かし埋め込
み位置選出手段6から出力される透かし埋め込み位置情
報4は、変更イベント検出手段7にも出力され、透かし
埋め込み位置情報4に対応するべロシティまたはボリュ
ーム系コントロールイベントを検出する。
【0028】そして、透かし情報埋め込み手段9により、入
力されるMIDIデータ1に対して、変更イベント検出
手段7で指定するべロシティまたはボリューム系コント
ロールイベントに、分割複製手段8によって分割・複製
された分割透かし情報が埋め込まれる。この分割透かし
情報が埋め込まれた埋め込み後のMIDIデータ3は、
一般に配付・利用される。そして、透かし埋め込み位置
情報4及び音量密度10は、権利者が保有しているの
で、第3者がMIDIデータの内容を破壊しないで、埋
め込み後のMIDIデータ3から透かし情報のみを取り
出すことは非常に困難である。
【0029】次に、このようにして作成された埋め込み後の
MIDIデータ3から透かし情報を読み出す透かし情報
読み出し処理装置の一実施の形態について、図2と共に
説明する。同図に示す透かし情報読み出し処理装置は、
不正利用されている可能性のあるMIDIデータから透
かし情報を読み出すために、権利者が使用するものであ
る。
【0030】まず、埋め込み後のMIDIデータ3は、音量
密度算出手段11に供給され、上記で説明した透かし情
報埋め込み処理装置の音量密度算出手段5と全く同様に
して音量密度(powerDensity)が算出される。同じく、
透かしデータを埋め込む前のMIDIデータ1の音量密
度も音量密度算出手段12によって算出される。そし
て、透かし埋め込み位置情報4(pos[embedData])と共
にこの両者の音量密度を透かし情報読み出し手段13に
供給して、透かし埋め込み位置情報4で示される全ての
音程(pitch)と単位時間枠(frame)について音量密度
の差を求め、平均値算出手段14に供給して平均値を計
算することにより個々の分割透かし情報を決定し、さら
に、これらの分割透かし情報を透かし情報合成手段15
に供給して合成することにより、埋め込まれた透かし情
報を得ることができる。
【0031】最後に、透かし情報読み出し処理装置の他の実
施の形態について、図5と共に説明する。同図に示す透
かし情報読み出し処理装置は、透かし情報埋め込み処理
装置から取出される音量密度10を利用して透かし情報
を読み出すものである。
【0032】まず、埋め込み後のMIDIデータ3は、音量
密度算出手段11に供給され、先の実施の形態の音量密
度算出手段11と全く同様にして音量密度(powerDensi
ty)が算出される。そして、透かし埋め込み位置情報4
(pos[embedData])と共に音量密度を透かし情報読み出
し手段13に供給して、透かし埋め込み位置情報4で示
される透かし情報2の埋め込まれた部分を抽出し、透か
し情報の埋め込まれていないMIDIデータ1の音量密
度10の透かし埋め込み位置情報4で示される透かし情
報2を埋め込む部分との差を全ての音程(pitch)と単
位時間枠(frame)について求め、分割して複数埋め込
まれている分割透かし情報を得る。そして、平均値算出
手段14に供給して平均値を計算することにより個々の
分割透かし情報を決定し、さらに、これらの分割透かし
情報を透かし情報合成手段15に供給して合成すること
により、埋め込まれた透かし情報を得ることができる。
【0033】この場合、音量密度10のデータ量は、MID
Iデータ1のデータ量よりもはるかに少ないので、権利
者の保持するデータ量及び透かし情報読み出し処理装置
での処理負担を軽減することができる。なお、ここで
は、権利者が透かし情報の埋め込まれていないMIDI
データ1の音量密度10を保持しており、これを利用し
ているが、実際には、音量密度10の透かし埋め込み位
置情報4で示される透かし情報2を埋め込む部分のデー
タだけがあれば読み出すことができるので、音量密度1
0の代わりにこの部分のデータを権利者が保持するよう
にしてもよい。この場合、さらにデータ量が少なくな
る。
【0034】
【発明の効果】本発明は、同じ透かし情報を複製して複
数領域に埋め込んでいるので、ある部分に埋め込まれた
透かし情報が消えたとしても、全体としては透かし情報
が埋め込まれたままなので、平均値を取ることにより、
透かし情報を読み出すことができる。
【0035】また、透かし情報を分割複製し、その複製され
た分割透かし情報を複数領域に対して任意の位置に分散
させて埋め込む場合には、個々の透かし情報のデータ量
を少なくした上で複製回数を増やすことができるので、
聴感上はオリジナルとほとんど変わらないという効果が
ある。
【0036】そして、MIDIデータのクオリティの劣化を
起こさない程度の少ないビット数の透かし情報でも、ラ
ンダマイズ処理等により透かしデータが読めなくなるほ
ど破壊されることがほとんど無くなる。さらに、透かし
位置情報は、権利者のみが保有し、これがないと透かし
情報の埋め込み位置を特定することができないので、第
3者が透かし情報の埋め込み位置を特定して、取り除く
ことは実質的に不可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透かし情報埋め込み処理装置の一実施
の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の透かし情報読み出し処理装置の一実施
の形態を示すブロック図である。
【図3】音量密度算出手段の処理手順を示すフローチャ
ート図である。
【図4】音量密度への透かし情報の埋め込み例を示す説
明図である。
【符号の説明】 1 MIDIデータ 2 透かし情報 3 埋め込み後のMIDIデータ 4 透かし埋め込み位置情報 5,11,12 音量密度算出手段 6 透かし埋め込み位置選出手段 7 変更イベント検出手段 8 透かし情報分割複製手段 9 透かし情報埋め込み手段 10 音量密度 13 透かし情報読み出し手段 14 平均値算出手段 15 透かし情報合成手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】本発明の透かし情報読み出し処理装置の他の実
施の形態を示すブロック図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給されるMIDIデータに含まれる全て
    のノートイベントのべロシティ情報とボリューム系のコ
    ントロールイベント情報とを基にして各音程ごとに単位
    時間当たりの音量密度を算出する音量密度算出手段と、 この音量密度算出手段にて算出された音量密度に対して
    透かし情報の埋め込み位置を決定する透かし埋め込み位
    置選出手段と、 この透かし埋め込み位置選出手段にて決定された埋め込
    み位置に対応するイベントを検出する変更イベント検出
    手段と、 透かし情報を分割して複製する透かし情報分割複製手段
    と、 この透かし情報分割複製手段にて分割複製された分割透
    かし情報を前記変更イベント検出手段で検出されたイベ
    ントに埋め込む透かし情報埋め込み手段とを有すること
    を特徴とする透かし情報埋め込み処理装置。
  2. 【請求項2】MIDIデータに含まれるノートイベント
    のデータ変更されにくい複数領域に対して同じ透かし情
    報をそれぞれ埋め込み、少なくとも、透かし情報を埋め
    込んだ位置を示す透かし埋め込み位置情報と、透かし情
    報を埋め込んだMIDIデータを取り出すようにしたこ
    とを特徴とする透かし情報埋め込み方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の透かし情報埋め込み方法に
    おいて、透かし情報を分割複製し、その複製された分割
    透かし情報を複数領域に対して任意の位置に分散させて
    埋め込むことを特徴とする透かし情報埋め込み方法。
  4. 【請求項4】供給されるMIDIデータに含まれる全て
    のノートイベントのべロシティ情報とボリューム系のコ
    ントロールイベント情報とを基にして各音程ごとに単位
    時間当たりの音量密度を算出する音量密度算出手段と、 透かし情報が埋め込まれたMIDIデータの音量密度と
    透かし情報のないMIDIデータの音量密度の差を求
    め、供給される透かし埋め込み位置情報から、複数に分
    割されて複製された分割透かし情報を検出する透かし情
    報読み出し手段と、 この透かし情報読み出し手段によって読み出された分割
    透かし情報のうち複製された各部分の分割透かし情報の
    平均値を計算する平均値算出手段と、 この平均値算出手段より出力される各部分の分割透かし
    情報を合成して透かし情報を出力する透かし情報合成手
    段とを有することを特徴とする透かし情報読み出し処理
    装置。
  5. 【請求項5】透かし埋め込み位置情報によって、複製さ
    れた透かし情報の埋め込まれたMIDIデータから透か
    し情報の埋め込まれている部分を取り出し、透かし情報
    のないMIDIデータの透かし埋め込み位置情報の示す
    部分との差を求めることにより、透かし情報を取出し、 複製された透かし情報の平均値を計算することにより埋
    め込まれた透かし情報を出力することを特徴とする透か
    し情報読み出し方法。
  6. 【請求項6】透かし埋め込み位置情報によって、複製さ
    れた分割透かし情報の埋め込まれたMIDIデータから
    分割透かし情報の埋め込まれている部分を取り出し、透
    かし情報のないMIDIデータの透かし埋め込み位置情
    報の示す部分との差を求めることにより、分割透かし情
    報を取出し、 複製された各部分の分割透かし情報の平均値を計算して
    これらを合成することにより埋め込まれた透かし情報を
    出力することを特徴とする透かし情報読み出し方法。
JP10085044A 1998-03-16 1998-03-16 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法 Pending JPH11265179A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001188538A (ja) * 2000-01-05 2001-07-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 著作権保護装置および方法並びにその装置を備える作編曲装置
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