JPH11265181A - 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法 - Google Patents

透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法

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JPH11265181A
JPH11265181A JP10085046A JP8504698A JPH11265181A JP H11265181 A JPH11265181 A JP H11265181A JP 10085046 A JP10085046 A JP 10085046A JP 8504698 A JP8504698 A JP 8504698A JP H11265181 A JPH11265181 A JP H11265181A
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Japan
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JP10085046A
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Joji Naito
丈嗣 内藤
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MIDIデータには編集されても残る強力な
透かし情報が入っていなかった。 【解決手段】 供給されるMIDIデータ1の各音程ご
との単位時間当たりの音量密度を算出する音量密度算出
手段5と、この音量密度算出手段5にて算出された音量
密度中の相関の小さいパターン(シンクパターン)8を
選出するシンクパターン選出手段6と、このシンクパタ
ーン選出手段6にて選出されたパターンを基準とした相
対位置として、音量密度に対する透かし情報埋め込み位
置を選出する透かし埋め込み位置選出手段10と、この
透かし埋め込み位置選出手段10で選出された透かし情
報埋め込み位置に対応するイベントを検出する変更イベ
ント検出手段7と、透かし情報2を変更イベント検出手
段7で検出されたイベントに埋め込む透かし情報埋め込
み手段9とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】通信カラオケなどの演奏情報
として使用されるMIDIデータに対して、MIDIデ
ータの不正コピーや不正利用を防止するために、著作権
などの制作者に関する情報を透かし情報(digital wat
ermark)として記録する透かし情報埋め込み処理装置及
び透かし情報埋め込み方法と、その透かし情報を読み出
す透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像データや音声データ等のコン
テンツデータがデジタル化され、CD−ROM等の蓄積
媒体に記録されて配付されたり、インターネットなどの
ネットワークにより送受信されるようになって、コンテ
ンツデータの不正コピーやコピーしたものを著作権者に
無許可で販売する等の不正利用が問題になっている。こ
のような不正利用を防止する手段として、コンテンツデ
ータに著作権などの制作者に関する情報を透かし情報
(digital watermark)として記録する電子透かし埋め
込み方法が研究開発されている。
【0003】この電子透かしに必要な条件としては、
無理に取り去ろうとするとコンテンツデータが壊れてし
まうように透かし情報を埋め込むこと(コンテンツデー
タに著作権を示す透かし情報が残り続けること)、コ
ンテンツデータのどこに透かし情報が埋め込まれている
か分かりにくいこと、透かし情報を埋め込んでもコン
テンツデータはオリジナルの状態を留めておくこと等が
ある。これらの条件を満たす電子透かし技術としては、
画像データや音声データに存在する人間の知覚上重要で
ない部分(冗長部分)に透かし情報を雑音として埋め込
むことにより、全体のデータ量を変えずに透かし情報を
埋め込むものが考えられている。そして、これは大きく
分けて、画像データや音声データの標本値に透かし情報
を埋め込む方法と、周波数成分に埋め込む方法の2つが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】MIDIデータは、最
近では通信カラオケの演奏情報としても利用され、それ
自身が、音楽情報としても利用されている。したがっ
て、個々のMIDIデータに対しても著作権が発生して
おり、これを守る必要がある。また、最近では、業務用
だけでなく家庭用の通信カラオケとして、インターネッ
トなどで曲データ(MIDIデータ)を送信し、家庭内
のパソコン上で作動するソフトシンセサイザ等で演奏さ
せるものも出てきている。
【0005】そして、この家庭用の通信カラオケでは、
曲データ(MIDIデータ)を一旦受信した後では何度
でも繰り返し使用することができるようにするために、
ハードディスク等に蓄積することができる。このため曲
データ(MIDIデータ)を不正にコピーしたり、コピ
ーしたデータを権利者に無断で商業的に利用することも
可能な状態になっている。
【0006】そこで、MIDIデータに対しても透かし
情報を埋め込んで著作権を保護する必要性が認識されて
いるが、MIDIデータの性質上、上記したような画像
データや音声データのように周波数成分に埋め込むこと
はできず、また、標本値に個別に透かし情報を埋め込ん
でも十分な強度が得られなかった。そこで、本発明は、
MIDIデータに対して、MIDIデータを破壊せずに
取り除くことが困難で、またMIDIデータとしてのク
オリティを損なわないように透かし情報を埋め込むこと
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】標準的なMIDIデータ
には、音の発音し始めるタイミングを表わすノートオン
イベントや音の発音を停止するタイミングを表わすノー
トオフイベントが発生時刻情報及び音の強さを表すベロ
シティと共に記録されている。また音源の音量を各チャ
ンネルごとに設定するボリュームコントロールイベント
およびエクスプレッションコントロールイベント等のボ
リューム系のコントロールイベントにより音量のコント
ロールが可能となっている。そして、実際にシンセサイ
ザ等の音源を鳴らす際の各ノートの発音量はこれらベロ
シティ及びボリューム系のコントロールイベントのパラ
メータによって決定される。透かし情報が離散的に埋め
込まれたMIDIデータに対して、第3者がデータの一
部を切り取ったり転調したりするなどの編集を行うと、
権利者は透かし情報の埋め込み位置を特定するのが困難
になり、透かし情報を読み出せなくなる。
【0008】そこで本発明の透かし情報埋め込み方法で
は、各音程ごとに単位時間あたりの音量密度を求め、こ
れから特徴ある(相関の小さい)一定の大きさのパター
ンを選出し、これをシンクパターンとする。そして、透
かし情報をこの音量密度に埋め込む際に、このシンクパ
ターンの先頭を基準点とする時間成分と音程成分からな
るベクトルで透かし情報埋め込み位置を確定させること
により、データの切り取りや転調などの処理を行っても
(シンクパターンが破壊されない限り)、透かしデータ
の埋め込み位置を探しだすことができる。ここで、音量
密度はMIDIデータに含まれる情報の中でも改ざんが
困難な情報であるので、シンクパターンの破壊はほとん
どないと考えて良い。
【0009】本発明は、上記課題を解決するための手段
として、以下に示す装置及び方法を提供しようとするも
のである。 1.供給されるMIDIデータに含まれる全てのノート
イベントのべロシティ情報とボリューム系のコントロー
ルイベント情報とを基にして各音程ごとに単位時間当た
りの音量密度を算出する音量密度算出手段と、この音量
密度算出手段にて算出された音量密度中の相関の小さい
パターンを選出するシンクパターン選出手段と、このシ
ンクパターン選出手段にて選出されたパターンを基準と
した相対位置として、前記音量密度に対する透かし情報
埋め込み位置を選出する透かし埋め込み位置選出手段
と、この透かし埋め込み位置選出手段で選出された透か
し情報埋め込み位置に対応するイベントを検出する変更
イベント検出手段と、透かし情報を前記変更イベント検
出手段で検出されたイベントに埋め込む透かし情報埋め
込み手段とを有することを特徴とする透かし情報埋め込
み処理装置。
【0010】2.MIDIデータに含まれる全てのノー
トイベントのべロシティ情報とボリューム系のコントロ
ールイベント情報とを基にして各音程ごとに単位時間あ
たりの音量密度を算出し、この音量密度中の相関の小さ
いパターンを選出して、この選出されたパターンに基づ
いて、透かし情報をMIDIデータに埋め込むことを特
徴とする透かし情報埋め込み方法。
【0011】3.透かし情報が埋め込まれたMIDIデ
ータに含まれる全てのノートイベントのべロシティ情報
とボリューム系のコントロールイベント情報とを基にし
て各音程ごとに単位時間当たりの音量密度を算出する音
量密度算出手段と、この音量密度算出手段から供給され
る音量密度と、透かし情報を埋め込む前のMIDIデー
タから得たシンクパターンとの相関をとり、相関の最も
大きい部分をこの音量密度のシンクパターンとするシン
クパターン検出手段と、シンクパターンの先頭を基準点
とする透かし情報の埋め込み位置を示す透かし相対的埋
め込み位置情報によって透かし情報の位置を検出して読
み出すことにより、埋め込まれた透かし情報を出力する
透かし情報読み出し手段とを有することを特徴とする透
かし情報読み出し処理装置。
【0012】4.透かし情報が埋め込まれたMIDIデ
ータに含まれる全てのノートイベントのべロシティ情報
とボリューム系のコントロールイベント情報とを基にし
て各音程ごとに単位時間あたりの音量密度を求め、透か
し情報を埋め込む前のMIDIデータから得たシンクパ
ターンとの相関をとり、相関の最も大きい部分をこの音
量密度のシンクパターンとし、シンクパターンの先頭を
基準点とする透かし情報の埋め込み位置を示す透かし相
対的埋め込み位置情報によって、透かし情報の位置を検
出して読み出すことにより、透かし情報を出力すること
を特徴とする透かし情報読み出し方法。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面と共に説明する。図1は、本発明の透かし情報埋め込
み処理装置の一実施の形態を示すブロック図である。同
図に示す透かし情報埋め込み処理装置は、供給されるM
IDIデータ1の各音程ごとの単位時間当たりの音量密
度を算出する音量密度算出手段5と、この音量密度算出
手段5にて算出された音量密度中の相関の小さいパター
ン(シンクパターン)8を選出するシンクパターン選出
手段6と、このシンクパターン選出手段6にて選出され
たパターンを基準とした相対位置として、音量密度に対
する透かし情報埋め込み位置を選出する透かし埋め込み
位置選出手段10と、この透かし埋め込み位置選出手段
10で選出された透かし情報埋め込み位置に対応するイ
ベントを検出する変更イベント検出手段7と、透かし情
報2を変更イベント検出手段7で検出されたイベントに
埋め込む透かし情報埋め込み手段9とで構成されてい
る。
【0014】そして、演奏情報(曲データ)であるMI
DIデータ1は、まず音量密度算出手段5に供給されて
各音程ごとの単位時間当たりの音量密度が算出される。
この音量密度の算出は、ノートオンイベントとそれに対
応するノートオフイベントの間に一定の強さの信号が存
在すると考え、このノートイベントのベロシティをボリ
ュームコントロールイベントやエクスプレッションコン
トロールイベント等のボリューム系コントロールイベン
トの値で補正し、この補正した値をノートオフからノー
トオンまでの区間で積分することにより行われる。
【0015】すなわち、全てのMIDIチャンネルの音
程を持つ音色(リズム音色など、音程を持たない音色を
除く)が指定されている全てのノートイベントのなか
で、同一のピッチ(音程)を有するノートイベントを単
位時間よりも少し広い幅を持つハミング窓関数を掛けな
がら全て積分し、それぞれの単位時間における音量密度
とする。
【0016】この音量密度算出手段5における音量密度
の算出処理手順を図3のフローチャートに示し、以下に
説明する。なお、同図中のframeLengthは単位時間窓の
長さ(一定値)で時間の単位はticks(ティックス)で
ある。また、powerTableは音色毎に決定されるべロシテ
ィとボリューム系コントロールイベントの値とから求め
られる音量テーブルの値、humming_windowはハミング窓
関数、powerDensityは音量密度、size_of_songは曲の長
さを表すものである。
【0017】同図に示す処理において、まず、初期化を
行う。ピッチ(音程)は、初期値を0にして127まで
1づつ加算していく。フレーム番号(単位時間枠の番
号)は、初期値を0にして(曲の長さ/単位時間の長
さ)まで1づつ加算していく。そして、各ピッチとフレ
ーム番号毎に決定される各音量密度の初期値を全て0に
設定しておく(ステップ21)。
【0018】次に、指定されたピッチ及びフレーム番号
に含まれる全てのノートイベントのうちの始めの1つを
参照して(ステップ22)、ノートオンのタイミング
(曲の開始からの時刻がticksで表される)、ノートの
音程、ノートのベロシティをそれぞれの変数に代入する
(ステップ23)。そして、ノートオンのタイミングを
単位時間窓の長さで割ってフレーム番号を算出し(ステ
ップ24)、ノートのベロシティとボリューム系コント
ロールイベントの値で決定される音量テーブルの値を変
数powerに代入する(ステップ25)。さらに、この変
数powerにハミング窓をかけて音量密度に積算する(ス
テップ26)。このときのハミング窓の値は、曲全体に
対するtimeで与えられる時刻の割合に単位時間窓の長さ
をかけたものに対応させた値としてテーブルで用意され
ている。
【0019】そして、timeで与えられる時刻を1ticks
加算して(ステップ27)、timeで与えられる時刻がノ
ートオフのタイミングになるまでステップ24以降を繰
り返す(ステップ28)。さらに、timeで与えられる時
刻がノートオフのタイミングになると次のノートイベン
トを参照して、ステップ22以降を繰り返す(ステップ
29)。このようにすることにより、音程及び単位時間
ごとの音量密度を求めることができる。なお、ステップ
27では、加算する時間幅は1に限らず、単位時間窓の
長さ以下であればいくつであっても良い。
【0020】また、区間の境界部分の重み付けを小さく
するハミング窓関数を掛けることにより、透かし情報を
読み出す際に単位時間の区間検出位置に誤差が生じた場
合でも、算出される音量密度には誤差の影響がほとんど
生じないようにしている。そして、このようにして算出
された音量密度は、MIDIデータの構造を変化させて
も、大きく変動しないパラメータであるので、透かし情
報を埋め込むのに適当であると考えられる。
【0021】このようにして、音量密度算出手段5で算
出した音量密度は、図1に示すシンクパターン選出手段
6に供給される。ここでは、音量密度に相関関数をかけ
て、相関の小さい(エミュレーションの発生しにくそう
な)部分を探しだし、一定長さの時間方向および音程方
向に連続する音量密度の一部分を取り出し、これをシン
クパターン8とする。このシンクパターン8は曲が切断
された場合にも含まれるように1フレーズに1個以上取
出すのが望ましい。
【0022】そして、このシンクパターン8は読み出し
時に使用するために権利者が保有すると共に、透かし埋
め込み位置選出手段10に出力される。透かし埋め込み
位置選出手段10は、音量密度算出手段5より供給され
る音量密度に対して透かし情報を埋め込む位置を選出
し、この位置をシンクパターン8からの相対位置として
求め、時間成分と音程成分とからなる透かし相対的埋め
込み位置情報4として出力する(権利者保有)と共に変
更イベント検出手段に出力する。変更イベント検出手段
7では、透かし相対的埋め込み位置情報4で示される埋
め込み位置に対応するべロシティまたはボリューム系コ
ントロールイベントを検出する。
【0023】さらに、透かし情報埋め込み手段9によ
り、入力されるMIDIデータ1に対して、変更イベン
ト検出手段7で指定するべロシティまたはボリューム系
コントロールイベントに、透かし情報が埋め込まれる。
この透かし情報の埋め込みでもっとも単純な例として
は、音量密度に透かし情報を直接加えるなどの方法があ
る。そして、透かし情報埋め込み時に、シンクパターン
の先頭を基準点とし、これから透かしデ−タの埋め込む
音量密度までの時間方向および音程方向の相対的距離
(ベクトル)を透かし相対埋め込み位置情報4として権
利者側で保管しておく。
【0024】このようにして透かし情報が埋め込まれた
埋め込み後のMIDIデータ3は、一般に配付・利用さ
れる。そして、透かし相対的埋め込み位置情報4及びシ
ンクパターン8は、権利者が保有しているので、第3者
がMIDIデータの内容を破壊しないで、埋め込み後の
MIDIデータ3から透かし情報のみを取り出すことは
非常に困難である。
【0025】次に、このようにして作成された埋め込み
後のMIDIデータ3から透かし情報を読み出す透かし
情報読み出し処理装置について、図2と共に説明する。
同図に示す情報読み出し処理装置は、不正利用されてい
る可能性のあるMIDIデータから透かし情報を読み出
すために、権利者が使用するものである。
【0026】まず、埋め込み後のMIDIデータ3は、
音量密度算出手段11に供給され、上記で説明した透か
し情報埋め込み処理装置の音量密度算出手段5と全く同
様にして音量密度(powerDensity)を算出する。そし
て、シンクパターン検出手段12により、音量密度と権
利者の保有するシンクパターン8との相関をとり、相関
の最も大きいまたはパターンの一致する所をこの音量密
度のシンクパターンと判断し、検出したシンクパターン
を透かし情報読み出し手段13に出力する。
【0027】透かし情報読み出し手段13では、供給さ
れるシンクパターン8の先頭を基準点として、透かし相
対的埋め込み位置情報4によって音量密度に埋め込まれ
ている透かし情報の位置を検出して読み出すことによ
り、埋め込まれた透かし情報を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、透かし情報の埋め込み位置が
音量密度に対して決められているので、再生時の音量を
破壊するようなデータ変更をしない限り、透かし情報を
変化させたり読み出せないように破壊することはできな
い。そして、再生時の音量を破壊するようなデータ変更
は、MIDIデータそのものを破壊することになるの
で、透かし情報を変化させることはきわめて困難とな
る。
【0029】また、シンクパターンや透かし相対的埋め
込み位置情報は、権利者のみが保有し、これがないと透
かし情報の埋め込み位置を特定することができないの
で、第3者が透かし情報の埋め込み位置を特定して、取
り除くことは実質的に不可能となる。さらに、データの
切り取りや転調などの処理を行っても、透かしデータの
埋め込み位置を探しだすことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透かし情報埋め込み処理装置の一実施
の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の透かし情報読み出し処理装置の一実施
の形態を示すブロック図である。
【図3】音量密度算出手段の処理手順を示すフローチャ
ート図である。
【符号の説明】
1 MIDIデータ 2 透かし情報 3 埋め込み後のMIDIデータ 4 透かし相対的埋め込み位置情報 5,11 音量密度算出手段 6 シンクパターン選出手段 7 変更イベント検出手段 8 シンクパターン 9 透かし情報埋め込み手段 10 透かし埋め込み位置選出手段 12 シンクパターン検出手段 13 透かし情報読み出し手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】この音量密度算出手段5における音量密度
の算出処理手順を図3のフローチャートに示し、以下に
説明する。なお、同図中のframeLengthは単位時間窓の
長さ(一定値)で時間の単位はticks(ティックス)で
ある。また、powerTableは音色毎に決定されるべロシテ
ィとボリューム系コントロールイベントの値とから求め
られる音量テーブルの値、hamming_windowはハミング窓
関数、powerDensityは音量密度、size_of_songは曲の長
さを表すものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】同図に示す処理において、まず、初期化を
行う。ピッチ(音程)及びフレーム番号(単位時間枠の
番号)の初期値を0にする(ステップ21)。そして、
各ピッチとフレーム番号毎に決定される各音量密度の初
期値を全て0に設定しておく(ステップ22)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次に、フレーム番号に含まれる指定された
ピッチの音色を持つ全てのノートイベントを図示せぬバ
ッファ内に格納し(ステップ23)、その最初のノート
イベントを参照して(ステップ24)、ノートオンのタ
イミング(曲の開始からの時刻がticksで表される)、
ノートのベロシティをそれぞれの変数に代入する(ステ
ップ25)。そして、フレーム番号とフレーム長とをか
けたもの(フレームの先頭位置)とノートオンのタイミ
ング(time)とを比較し(ステップ26)、timeがフレ
ームの先頭位置よりも前のときは(ステップ26→n
o)、timeをフレームの先頭位置にあわせ(ステップ2
7)、ノートのベロシティとボリューム系コントロール
イベントの値で決定される音量テーブルの値を変数powe
rに代入する(ステップ28)。さらに、この変数power
をハミング窓関数をかけて音量密度に積算する(ステッ
プ29)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】そして、timeで与えられる時刻にあらかじ
め決められた積分の時間単位の長さを加算して(ステッ
プ70)、timeで与えられる時刻が次のフレームの先頭
位置になるか(ステップ71→no)、ノートオフのタイ
ミングになるまで(ステップ72→no)、ステップ28
以降を繰り返す(ステップ72→yes)。その後、time
で与えられる時刻がノートオフのタイミングになると、
バッファ内に格納されている次のノートイベントを参照
して、ステップ24以降を繰り返す(ステップ73→ye
s)。さらに、バッファ内に格納されているノートイベ
ントがなくなると(ステップ73→no)、次のフレーム
に移行して(ステップ74)、音程がpitchで与えられ
る値と等しいノートイベントを曲の最後まで探し終わる
まで、ステップ22以降を繰り返す(ステップ75→ye
s)。曲の最後まで同音程のノートを探し終わると(ス
テップ75→no)、次にバッファへの格納対象となるノ
ートイベントの音程の条件を半音あげて(ステップ7
6)、ピッチが128になるまでステップ22以降を繰
り返す(ステップ77)。このようにすることにより、
音程及び単位時間ごとの音量密度を求めることができ
る。そして、このようにして算出された音量密度は、M
IDIデータの構造を変化させても、大きく変動しない
パラメータ(データ変更されにくい領域)であるので、
透かし情報を埋め込むのに適当であると考えられる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給されるMIDIデータに含まれる全て
    のノートイベントのべロシティ情報とボリューム系のコ
    ントロールイベント情報とを基にして各音程ごとに単位
    時間当たりの音量密度を算出する音量密度算出手段と、 この音量密度算出手段にて算出された音量密度中の相関
    の小さいパターンを選出するシンクパターン選出手段
    と、 このシンクパターン選出手段にて選出されたパターンを
    基準とした相対位置として、前記音量密度に対する透か
    し情報埋め込み位置を選出する透かし埋め込み位置選出
    手段と、 この透かし埋め込み位置選出手段で選出された透かし情
    報埋め込み位置に対応するイベントを検出する変更イベ
    ント検出手段と、 透かし情報を前記変更イベント検出手段で検出されたイ
    ベントに埋め込む透かし情報埋め込み手段とを有するこ
    とを特徴とする透かし情報埋め込み処理装置。
  2. 【請求項2】MIDIデータに含まれる全てのノートイ
    ベントのべロシティ情報とボリューム系のコントロール
    イベント情報とを基にして各音程ごとに単位時間あたり
    の音量密度を算出し、この音量密度中の相関の小さいパ
    ターンを選出して、この選出されたパターンに基づい
    て、透かし情報をMIDIデータに埋め込むことを特徴
    とする透かし情報埋め込み方法。
  3. 【請求項3】透かし情報が埋め込まれたMIDIデータ
    に含まれる全てのノートイベントのべロシティ情報とボ
    リューム系のコントロールイベント情報とを基にして各
    音程ごとに単位時間当たりの音量密度を算出する音量密
    度算出手段と、 この音量密度算出手段から供給される音量密度と、透か
    し情報を埋め込む前のMIDIデータから得たシンクパ
    ターンとの相関をとり、相関の最も大きい部分をこの音
    量密度のシンクパターンとするシンクパターン検出手段
    と、 シンクパターンの先頭を基準点とする透かし情報の埋め
    込み位置を示す透かし相対的埋め込み位置情報によって
    透かし情報の位置を検出して読み出すことにより、埋め
    込まれた透かし情報を出力する透かし情報読み出し手段
    とを有することを特徴とする透かし情報読み出し処理装
    置。
  4. 【請求項4】透かし情報が埋め込まれたMIDIデータ
    に含まれる全てのノートイベントのべロシティ情報とボ
    リューム系のコントロールイベント情報とを基にして各
    音程ごとに単位時間あたりの音量密度を求め、透かし情
    報を埋め込む前のMIDIデータから得たシンクパター
    ンとの相関をとり、相関の最も大きい部分をこの音量密
    度のシンクパターンとし、 シンクパターンの先頭を基準点とする透かし情報の埋め
    込み位置を示す透かし相対的埋め込み位置情報によっ
    て、透かし情報の位置を検出して読み出すことにより、
    透かし情報を出力することを特徴とする透かし情報読み
    出し方法。
JP10085046A 1998-03-16 1998-03-16 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法 Pending JPH11265181A (ja)

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JP10085046A JPH11265181A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法
CN 99104041 CN1229228A (zh) 1998-03-16 1999-03-15 数字水印信息埋入处理装置和方法及读出处理装置和方法

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JP10085046A JPH11265181A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法

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JP10085046A Pending JPH11265181A (ja) 1998-03-16 1998-03-16 透かし情報埋め込み処理装置、透かし情報埋め込み方法、透かし情報読み出し処理装置及び透かし情報読み出し方法

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JP (1) JPH11265181A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6359573B1 (en) 1999-08-31 2002-03-19 Yamaha Corporation Method and system for embedding electronic watermark information in main information
CN100353444C (zh) * 2004-05-28 2007-12-05 中山大学 一种数字音频防篡改方法

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