JP2001188538A - 著作権保護装置および方法並びにその装置を備える作編曲装置 - Google Patents

著作権保護装置および方法並びにその装置を備える作編曲装置

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JP2001188538A
JP2001188538A JP2000005244A JP2000005244A JP2001188538A JP 2001188538 A JP2001188538 A JP 2001188538A JP 2000005244 A JP2000005244 A JP 2000005244A JP 2000005244 A JP2000005244 A JP 2000005244A JP 2001188538 A JP2001188538 A JP 2001188538A
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conflict
recording
recording medium
music
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JP2000005244A
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English (en)
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Masahiro Nakanishi
雅浩 中西
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たに創作された音楽が既存の音楽著作物と
抵触する可能性があるかどうかを容易に判断することで
著作権の保護を図る著作権保護装置および方法、並びに
その著作権保護装置を備える作編曲装置を提供する。 【解決手段】 入力部11は、創作者が演奏した内容に
従った演奏データを出力する。編集部12は、必要であ
れば演奏データを編集して出力する。音源部13は、演
奏データに基づいて音楽信号を生成する。演奏データ蓄
積部15は、著作権を有する既存の音楽著作物の演奏デ
ータ(著作演奏データ)を複数蓄積している。比較部1
4は、演奏データが著作演奏データに抵触する可能性を
双方の比較によって判断し、可能性がある場合その旨を
示す抵触情報を生成する。記録制御部16は、音楽信号
を記録媒体17へ記録する際、抵触情報が有る場合には
音楽信号と共に抵触情報を記録する等、既存の著作権の
保護を図る記録制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、著作権保護装置お
よび方法並びにその装置を備える作編曲装置に関し、よ
り特定的には、新たに創作された音楽が既存の音楽著作
物に抵触する可能性があるかどうかを判断して著作権の
保護を図る装置および方法、並びにその装置を備える作
曲/編曲を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子音楽技術分野の進展により、
音楽知識や楽器演奏技術を特別に身に付けていなくて
も、パソコン等において誰でも簡単に音楽の創作(作曲
/編曲)ができるようになってきている。ここで、音楽
を創作する目的としては、個人的に楽しむためのものか
ら、音楽家の営利活動を行うためのものまで様々である
が、創作された音楽は、一般的に保存や頒布等を目的と
して記録媒体(カセットテープ,CD,フロッピーディ
スク等)に録音(記録)される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに誰もが簡単に音楽を創作でき、記録媒体に記録でき
る機会が増えるということは、記録媒体の二次的利用等
によって、新たに創作した音楽が既存の音楽著作物に抵
触してしまう、すなわち著作権を侵害してしまうという
問題も必然的に増加すると言える。従って、この問題を
回避するために、音楽を創作する者(以下、創作者とい
う)は、新たに創作した音楽が既存の音楽著作物と抵触
しているかどうかを判断した上で、当該創作した音楽を
使用する(販売や頒布等を行う)必要がある。ところ
が、このような抵触の有無を十分に判断するためには、
多岐に渡る音楽分野において存在している音楽著作物を
ある程度熟知している必要があり、個人の創作者におい
てこの判断を行うことは、実質的には不可能である。
【0004】それ故、本発明の目的は、新たに創作され
た音楽が既存の音楽著作物と抵触する可能性があるかど
うかを容易に判断することで著作権の保護を図る著作権
保護装置および方法、並びにその著作権保護装置を備え
ることで著作権侵害のない音楽を簡単に創作することが
できる作編曲装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、音楽を創作する作編曲装置であって、創作者が
演奏した内容に従って、予め定めた形式の演奏データを
出力する入力手段と、入力手段が出力する演奏データ
を、創作者が所望する指示に従って編集(編曲)する編
集手段と、著作権を有する音楽著作物の演奏データ(以
下、著作演奏データという)を、複数蓄積している演奏
データ蓄積手段と、演奏データと著作演奏データとをそ
れぞれ比較し、当該演奏データがいずれかの当該著作演
奏データに抵触する可能性があるかどうかを判断して、
抵触する可能性があると判断した場合、その判断結果を
示す情報(以下、抵触情報という)を生成する比較手段
と、演奏データを任意の記録媒体へ記録する際、抵触情
報の有無に基づいて、抵触情報が有る場合には予め定め
た制御を行う記録制御手段とを備える。
【0006】第2の発明は、ホスト装置と1つ以上の端
末装置とがネットワークを介して接続された環境におい
て構築される、音楽を創作する作編曲装置であって、ホ
スト装置が、著作演奏データを複数蓄積している演奏デ
ータ蓄積手段を備え、端末装置が、創作者が演奏した内
容に従って、予め定めた形式の演奏データを出力する入
力手段と、入力手段が出力する演奏データを、創作者が
所望する指示に従って編集(編曲)する編集手段と、演
奏データと著作演奏データとをそれぞれ比較し、当該演
奏データがいずれかの当該著作演奏データに抵触する可
能性があるかどうかを判断して、抵触する可能性がある
と判断した場合、抵触情報を生成する比較手段と、演奏
データを任意の記録媒体へ記録する際、抵触情報の有無
に基づいて、抵触情報が有る場合には予め定めた制御を
行う記録制御手段とを備える。
【0007】第3の発明は、ホスト装置と1つ以上の端
末装置とがネットワークを介して接続された環境におい
て構築される、音楽を創作する作編曲装置であって、ホ
スト装置が、著作演奏データを複数蓄積している演奏デ
ータ蓄積手段と、演奏データと著作演奏データとをそれ
ぞれ比較し、当該演奏データがいずれかの当該著作演奏
データに抵触する可能性があるかどうかを判断して、抵
触する可能性があると判断した場合、抵触情報を生成す
る比較手段とを備え、端末装置が、創作者が演奏した内
容に従って、予め定めた形式の演奏データを出力する入
力手段と、入力手段が出力する演奏データを、創作者が
所望する指示に従って編集(編曲)する編集手段と、演
奏データを任意の記録媒体へ記録する際、抵触情報の有
無に基づいて、抵触情報が有る場合には予め定めた制御
を行う記録制御手段とを備える。
【0008】第4の発明は、第1〜第3の発明に従属す
る発明であって、音楽信号のデータ形式で任意の記録媒
体への記録を行う場合、演奏データに基づいて当該音楽
信号を生成する音源をさらに備える。
【0009】上記のように、第1〜第4の発明によれ
ば、新たに創作した音楽が既存の音楽著作物と抵触する
可能性があるかどうかを自動的に判断し、その判断に基
づいて任意の記録媒体への記録を制御する。これによ
り、既存の著作権への侵害の有無を容易に確認でき、著
作権侵害のない音楽を簡単に創作することができる。従
って、意に反した音楽著作権に関する訴訟問題の発生
を、事前に回避することができる。
【0010】第5の発明は、第1〜第4の発明に従属す
る発明であって、抵触情報が有る場合、記録制御手段
は、演奏データを任意の記録媒体に記録しない制御を行
うことを特徴とする。第6の発明は、第1〜第4の発明
に従属する発明であって、抵触情報が有る場合、記録制
御手段は、演奏データに抵触の可能性を示す情報を付加
または重畳して、任意の記録媒体に記録する制御を行う
ことを特徴とする。第7の発明は、第1〜第4の発明に
従属する発明であって、抵触情報が有る場合、記録制御
手段は、演奏データを任意の記録媒体に記録する前に、
創作者へ抵触の可能性を警告する制御を行うことを特徴
とする。
【0011】上記のように、第5〜第7の発明は、第1
〜第4の発明における記録制御手段が行う典型的な制御
を示したものである。これにより、著作権の侵害を確認
および防止することができる。
【0012】第8の発明は、新たに創作された音楽が既
存の音楽著作物に抵触しないようにする著作権保護装置
であって、著作演奏データを複数蓄積している演奏デー
タ蓄積手段と、新たに創作された音楽の演奏データを入
力し、当該演奏データと著作演奏データとをそれぞれ比
較し、当該演奏データがいずれかの当該著作演奏データ
に抵触する可能性があるかどうかを判断して、抵触する
可能性があると判断した場合、抵触情報を生成する比較
手段と、演奏データを任意の記録媒体へ記録する際、抵
触情報の有無に基づいて、抵触情報が有る場合には予め
定めた制御を行う記録制御手段とを備える。
【0013】上記のように、第8の発明によれば、新た
に創作された音楽が既存の音楽著作物と抵触する可能性
があるかどうかを自動的に判断し、その判断に基づいて
任意の記録媒体への記録を制御する。これにより、既存
の著作権への侵害の有無を容易に確認することができ
る。従って、意に反した音楽著作権に関する訴訟問題の
発生を、事前に回避することができる。
【0014】第9の発明は、第8の発明に従属する発明
であって、抵触情報が有る場合、記録制御手段は、演奏
データを任意の記録媒体に記録しない制御を行うことを
特徴とする。第10の発明は、第8の発明に従属する発
明であって、抵触情報が有る場合、記録制御手段は、演
奏データに抵触の可能性を示す情報を付加または重畳し
て、任意の記録媒体に記録する制御を行うことを特徴と
する。第11の発明は、第8の発明に従属する発明であ
って、抵触情報が有る場合、記録制御手段は、演奏デー
タを任意の記録媒体に記録する前に、創作者へ抵触の可
能性を警告する制御を行うことを特徴とする。
【0015】上記のように、第9〜第11の発明は、第
8の発明における記録制御手段が行う典型的な制御を示
したものである。これにより、著作権の侵害を確認およ
び防止することができる。
【0016】第12の発明は、著作演奏データを複数用
いて、新たに創作された音楽が既存の音楽著作物に抵触
しないようにする著作権保護方法であって、新たに創作
された音楽の演奏データを入力するステップと、演奏デ
ータと著作演奏データとをそれぞれ比較して、当該演奏
データがいずれかの当該著作演奏データに抵触する可能
性があるかどうかを判断するステップと、抵触する可能
性があると判断した場合、抵触情報を生成するステップ
と、演奏データを任意の記録媒体へ記録する際、抵触情
報の有無に基づいて、抵触情報が有る場合には予め定め
た制御を行うステップとを備える。
【0017】上記のように、第12の発明によれば、新
たに創作された音楽が既存の音楽著作物と抵触する可能
性があるかどうかを自動的に判断し、その判断に基づい
て任意の記録媒体への記録を制御する。これにより、既
存の著作権への侵害の有無を容易に確認でき、著作権侵
害のない音楽の創作手法を簡単に提供することができ
る。従って、意に反した音楽著作権に関する訴訟問題の
発生を、事前に回避することができる。
【0018】第13の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、抵触情報が有る場合、制御を行うステッ
プは、演奏データを任意の記録媒体に記録しない制御を
行うことを特徴とする。第14の発明は、第12の発明
に従属する発明であって、抵触情報が有る場合、制御を
行うステップは、演奏データに抵触の可能性を示す情報
を付加または重畳して、任意の記録媒体に記録する制御
を行うことを特徴とする。第15の発明は、第12の発
明に従属する発明であって、抵触情報が有る場合、制御
を行うステップは、演奏データを任意の記録媒体に記録
する前に、創作者へ抵触の可能性を警告する制御を行う
ことを特徴とする。
【0019】上記のように、第13〜第15の発明は、
第12の発明における制御を行うステップで行う典型的
な制御を示したものである。これにより、著作権の侵害
を確認および防止することができる。
【0020】第16の発明は、コンピュータ装置におい
て実行されるプログラムを記録した記録媒体であって、
新たに創作された音楽の演奏データを入力するステップ
と、演奏データと著作演奏データとをそれぞれ比較し
て、当該演奏データがいずれかの当該著作演奏データに
抵触する可能性があるかどうかを判断するステップと、
抵触する可能性があると判断した場合、抵触情報を生成
するステップと、演奏データを任意の記録媒体へ記録す
る際、抵触情報の有無に基づいて、抵触情報が有る場合
には予め定めた制御を行うステップとを含む動作環境
を、コンピュータ装置上で実現するプログラムを記録し
ている。
【0021】第17の発明は、第16の発明に従属する
発明であって、抵触情報が有る場合、制御を行うステッ
プは、演奏データを任意の記録媒体に記録しない制御を
行うことを特徴とする。第18の発明は、第16の発明
に従属する発明であって、抵触情報が有る場合、制御を
行うステップは、演奏データに抵触の可能性を示す情報
を付加または重畳して、任意の記録媒体に記録する制御
を行うことを特徴とする。第19の発明は、第16の発
明に従属する発明であって、抵触情報が有る場合、制御
を行うステップは、演奏データを任意の記録媒体に記録
する前に、創作者へ抵触の可能性を警告する制御を行う
ことを特徴とする。
【0022】上記のように、第16〜第19の発明は、
第12〜第15の発明の著作権保護方法を実行するプロ
グラムを記録した記録媒体である。これは、既存の装置
に対し、第12〜第15の発明の著作権保護方法を、ソ
フトウエアの形態で供給することに対応させたものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る著作権保護装置を備える作編曲装置の構成を示すブロ
ック図である。図1において、本実施形態に係る著作権
保護装置を備える作編曲装置は、入力部11と、編集部
12と、音源部13と、比較部14と、演奏データ蓄積
部15と、記録制御部16と、記録媒体17とを備え
る。なお、著作権保護装置は、比較部14、演奏データ
蓄積部15および記録制御部16で構成される部分に相
当する。図2は、本発明の一実施形態に係る著作権保護
装置が行う著作権保護方法の手順を示すフローチャート
である。以下、図1および図2を参照して、本実施形態
に係る著作権保護装置を備える作編曲装置の各構成の動
作を順に説明する。
【0024】入力部11は、創作者が演奏した内容を入
力するものであり、例えば鍵盤楽器やコンピュータ装置
である。創作者は、入力部11が鍵盤楽器であれば直接
演奏することで、コンピュータ装置であればキーボード
からの入力によって、演奏した内容を入力する。そし
て、入力部11は、演奏した内容を予め定めたデータ形
式の演奏データ、本実施形態ではMIDI(musical in
strument digital interface)規格に基づく演奏データ
として、編集部12へ出力する。編集部12は、入力部
11が出力する演奏データを入力し、必要であれば創作
者の指示に従って演奏データの内容を編集(編曲)した
後、音源部13および比較部14にそれぞれ出力する。
音源部13は、編集部12が出力するMIDI規格の演
奏データを入力し、演奏データに基づいてスピーカ等へ
入力できる音楽信号を生成する。
【0025】演奏データ蓄積部15は、著作権を有する
既存の音楽著作物の演奏データ(以下、著作演奏データ
という)を、複数蓄積している。なお、演奏データ蓄積
部15内の著作演奏データは、入力部11が出力する演
奏データと同一のデータ形式(ここでは、MIDI規
格)で蓄積されている。また、演奏データ蓄積部15に
は、必要に応じて、著作演奏データ毎に、その属性(音
楽の拍子やジャンル等)を与える識別データを付加して
蓄積してもよい。なお、この演奏データ蓄積部15は、
典型的には、CD−ROMドライブやハードディスク等
の読み出し装置で構成される。この場合、蓄積している
著作演奏データを、CD−ROMの追加・変更やハード
ディスクの書き換え等によって、随時更新できるように
すればよい。また、本実施形態に係る著作権保護装置を
備える作編曲装置がネットワークで接続されている場合
には、ネットワークを介した通信によって(例えば、ダ
ウンロード)著作演奏データを随時更新できるようにし
てもよい。
【0026】比較部14は、編集部12が出力する演奏
データを入力し(ステップS101)、演奏データと演
奏データ蓄積部15に蓄積されている著作演奏データと
をそれぞれ比較する(ステップS102)。そして、比
較部14は、演奏データがいずれかの著作演奏データに
抵触する可能性があるかどうかを判断する(ステップS
103)。ここで、比較部14は、演奏データと著作演
奏データとを、音符・音程等について1音毎に比較し
て、例えば所定の音数または小節数あるいは時間長に渡
って等しいデータ列が存在するかどうかで、抵触の有無
を判断する。そして、比較部14は、演奏データが抵触
する可能性があると判断した場合、その判断結果を示す
情報(以下、抵触情報という)を生成(例えば、フラグ
を発生)して、記録制御部16へ出力する(ステップS
104)。なお、上述したように演奏データ蓄積部15
に識別データが蓄積されている場合には、比較部14
は、演奏データの属性に基づいて、比較対象とする著作
演奏データを選択するようにしてもよい。このようにす
れば、比較部14における比較処理を迅速に行うことが
できる。
【0027】記録制御部16は、音源部13が出力する
音楽信号を入力し、当該音楽信号に関して比較部14が
出力する抵触情報の有無に基づいて、当該音楽信号の記
録媒体17への記録を制御する。まず、抵触情報が無い
場合、記録制御部16は、創作者からの記録指示に従っ
て、音楽信号を通常どおり記録媒体17へ記録する(ス
テップS105)。一方、抵触情報が有る場合、記録制
御部16は、創作者からの記録指示があっても、例え
ば、以下のような音楽信号の記録制御を行う(ステップ
S106)。 (1)音楽信号を記録媒体17に記録しない。 (2)音楽信号を抵触の可能性を示す情報(例えば、頒
布禁止フラグ)と共に、記録媒体17に記録する。 (3)音楽信号内に抵触の可能性を示す信号(例えば、
音声信号やノイズ信号)を重畳させて、記録媒体17に
記録する。 (4)音楽信号を記録媒体17に記録する前に、抵触の
可能性を創作者に伝える警告を行う(例えば、音声や映
像によって出力する)。記録媒体17は、カセットテー
プ,CD,フロッピーディスク等の記録媒体であって、
記録制御部16の制御に従って、音楽信号や抵触の可能
性を示す情報を記録する。
【0028】以上のように、本発明の一実施形態に係る
著作権保護装置を備える作編曲装置によれば、新たに創
作された音楽が既存の音楽著作物と抵触する可能性があ
るかどうかを自動的に判断し、その判断に基づいて記録
媒体への記録を制御する。これにより、既存の著作権へ
の侵害の有無を容易に確認でき、著作権侵害のない音楽
を簡単に創作することができる。従って、意に反した音
楽著作権に関する訴訟問題の発生を、事前に回避するこ
とができる。
【0029】なお、上記実施形態においては、MIDI
規格の演奏データを音楽信号の形態で記録媒体17に記
録する場合を一例に挙げて説明した。しかし、これ以外
にも、MIDI規格の演奏データのまま記録媒体17に
記録する場合が考えられる。この場合には、記録制御部
16が、音源部13を介すことなく編集部12が出力す
る演奏データを、記録媒体17に記録すればよい。ま
た、入力部11が、演奏の内容を初めから音楽信号で出
力する場合も考えられる。この場合には、編集部12お
よび比較部14は、音楽信号の形態で上述した編集処理
および比較処理を行うようにすればよい。なお、このと
き、演奏データ蓄積部15に蓄積される演奏データが、
音楽信号のデータ形式であることは言うまでもない。
【0030】また、典型的なハードウェア環境として、
上記実施形態に係る著作権保護装置を備える作編曲装置
は、所定のプログラムデータが格納された記憶装置(R
OM、RAM、ハードディスク等)と、当該プログラム
データを実行するCPU(セントラル・プロセッシング
・ユニット)とによって実現される。この場合、各プロ
グラムデータは、CD−ROMやフロッピーディスク等
の記録媒体を介して導入されてもよい。
【0031】さらに、複数の端末装置がネットワークで
接続されている環境下において、当該端末装置上で上記
実施形態に係る著作権保護装置を備える作編曲装置を実
現する場合を考える。この場合、図3に示すように、演
奏データ蓄積部15をホスト装置に構成し、各端末装置
の比較部14への著作演奏データの提供を、ネットワー
クを介して行うことができる。このような構成にするこ
とで、作編曲装置毎に、容量の大きい演奏データ蓄積部
15を備える必要がなくなると共に、演奏データ蓄積部
15に蓄積する著作演奏データの更新を、ホスト装置に
おいてまとめて行うことが可能となる。または、図4に
示すように、演奏データ蓄積部15および比較部14を
ホスト装置に構成し、各端末装置における比較処理を、
ホスト装置で行うことができる。このような構成にする
ことで、演奏データ蓄積部15と比較部14との間にお
いて膨大な量のデータ通信を行う必要がなくなり、ネッ
トワーク資源を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る著作権保護装置を備
える作編曲装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る著作権保護装置が行
う著作権保護方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る著作権保護装置を備
える作編曲装置をネットワーク環境下で構成した場合の
一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る著作権保護装置を備
える作編曲装置をネットワーク環境下で構成した場合の
一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11…入力部 12…編集部 13…音源部 14…比較部 15…演奏データ蓄積部 16…記録制御部 17…記録媒体 20…ネットワーク

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音楽を創作する作編曲装置であって、 創作者が演奏した内容に従って、予め定めた形式の演奏
    データを出力する入力手段と、 前記入力手段が出力する前記演奏データを、創作者が所
    望する指示に従って編集(編曲)する編集手段と、 著作権を有する音楽著作物の演奏データ(以下、著作演
    奏データという)を、複数蓄積している演奏データ蓄積
    手段と、 前記演奏データと前記著作演奏データとをそれぞれ比較
    し、当該演奏データがいずれかの当該著作演奏データに
    抵触する可能性があるかどうかを判断して、抵触する可
    能性があると判断した場合、その判断結果を示す情報
    (以下、抵触情報という)を生成する比較手段と、 前記演奏データを任意の記録媒体へ記録する際、前記抵
    触情報の有無に基づいて、前記抵触情報が有る場合には
    予め定めた制御を行う記録制御手段とを備える、作編曲
    装置。
  2. 【請求項2】 ホスト装置と1つ以上の端末装置とがネ
    ットワークを介して接続された環境において構築され
    る、音楽を創作する作編曲装置であって、 前記ホスト装置が、著作権を有する音楽著作物の演奏デ
    ータ(以下、著作演奏データという)を、複数蓄積して
    いる演奏データ蓄積手段を備え、 前記端末装置が、 創作者が演奏した内容に従って、予め定めた形式の演奏
    データを出力する入力手段と、 前記入力手段が出力する前記演奏データを、創作者が所
    望する指示に従って編集(編曲)する編集手段と、 前記演奏データと前記著作演奏データとをそれぞれ比較
    し、当該演奏データがいずれかの当該著作演奏データに
    抵触する可能性があるかどうかを判断して、抵触する可
    能性があると判断した場合、その判断結果を示す情報
    (以下、抵触情報という)を生成する比較手段と、 前記演奏データを任意の記録媒体へ記録する際、前記抵
    触情報の有無に基づいて、前記抵触情報が有る場合には
    予め定めた制御を行う記録制御手段とを備える、作編曲
    装置。
  3. 【請求項3】 ホスト装置と1つ以上の端末装置とがネ
    ットワークを介して接続された環境において構築され
    る、音楽を創作する作編曲装置であって、 前記ホスト装置が、 著作権を有する音楽著作物の演奏データ(以下、著作演
    奏データという)を、複数蓄積している演奏データ蓄積
    手段と、 前記演奏データと前記著作演奏データとをそれぞれ比較
    し、当該演奏データがいずれかの当該著作演奏データに
    抵触する可能性があるかどうかを判断して、抵触する可
    能性があると判断した場合、その判断結果を示す情報
    (以下、抵触情報という)を生成する比較手段とを備
    え、 前記端末装置が、 創作者が演奏した内容に従って、予め定めた形式の演奏
    データを出力する入力手段と、 前記入力手段が出力する前記演奏データを、創作者が所
    望する指示に従って編集(編曲)する編集手段と、 前記演奏データを任意の記録媒体へ記録する際、前記抵
    触情報の有無に基づいて、前記抵触情報が有る場合には
    予め定めた制御を行う記録制御手段とを備える、作編曲
    装置。
  4. 【請求項4】 音楽信号のデータ形式で前記任意の記録
    媒体への記録を行う場合、前記演奏データに基づいて当
    該音楽信号を生成する音源をさらに備える、請求項1〜
    3のいずれかに記載の作編曲装置。
  5. 【請求項5】 前記抵触情報が有る場合、前記記録制御
    手段は、前記演奏データを前記任意の記録媒体に記録し
    ない制御を行うことを特徴とする、請求項1〜4のいず
    れかに記載の作編曲装置。
  6. 【請求項6】 前記抵触情報が有る場合、前記記録制御
    手段は、前記演奏データに抵触の可能性を示す情報を付
    加または重畳して、前記任意の記録媒体に記録する制御
    を行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記
    載の作編曲装置。
  7. 【請求項7】 前記抵触情報が有る場合、前記記録制御
    手段は、前記演奏データを前記任意の記録媒体に記録す
    る前に、創作者へ抵触の可能性を警告する制御を行うこ
    とを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の作編
    曲装置。
  8. 【請求項8】 新たに創作された音楽が既存の音楽著作
    物に抵触しないようにする著作権保護装置であって、 著作権を有する音楽著作物の演奏データ(以下、著作演
    奏データという)を、複数蓄積している演奏データ蓄積
    手段と、 新たに創作された音楽の演奏データを入力し、当該演奏
    データと前記著作演奏データとをそれぞれ比較し、当該
    演奏データがいずれかの当該著作演奏データに抵触する
    可能性があるかどうかを判断して、抵触する可能性があ
    ると判断した場合、その判断結果を示す情報(以下、抵
    触情報という)を生成する比較手段と、 前記演奏データを任意の記録媒体へ記録する際、前記抵
    触情報の有無に基づいて、前記抵触情報が有る場合には
    予め定めた制御を行う記録制御手段とを備える、著作権
    保護装置。
  9. 【請求項9】 前記抵触情報が有る場合、前記記録制御
    手段は、前記演奏データを前記任意の記録媒体に記録し
    ない制御を行うことを特徴とする、請求項8に記載の著
    作権保護装置。
  10. 【請求項10】 前記抵触情報が有る場合、前記記録制
    御手段は、前記演奏データに抵触の可能性を示す情報を
    付加または重畳して、前記任意の記録媒体に記録する制
    御を行うことを特徴とする、請求項8に記載の著作権保
    護装置。
  11. 【請求項11】 前記抵触情報が有る場合、前記記録制
    御手段は、前記演奏データを前記任意の記録媒体に記録
    する前に、創作者へ抵触の可能性を警告する制御を行う
    ことを特徴とする、請求項8に記載の著作権保護装置。
  12. 【請求項12】 著作権を有する音楽著作物の演奏デー
    タ(以下、著作演奏データという)を複数用いて、新た
    に創作された音楽が既存の音楽著作物に抵触しないよう
    にする著作権保護方法であって、 新たに創作された音楽の演奏データを入力するステップ
    と、 前記演奏データと前記著作演奏データとをそれぞれ比較
    して、当該演奏データがいずれかの当該著作演奏データ
    に抵触する可能性があるかどうかを判断するステップ
    と、 抵触する可能性があると判断した場合、その判断結果を
    示す情報(以下、抵触情報という)を生成するステップ
    と、 前記演奏データを任意の記録媒体へ記録する際、前記抵
    触情報の有無に基づいて、前記抵触情報が有る場合には
    予め定めた制御を行うステップとを備える、著作権保護
    方法。
  13. 【請求項13】 前記抵触情報が有る場合、前記制御を
    行うステップは、前記演奏データを前記任意の記録媒体
    に記録しない制御を行うことを特徴とする、請求項12
    に記載の著作権保護方法。
  14. 【請求項14】 前記抵触情報が有る場合、前記制御を
    行うステップは、前記演奏データに抵触の可能性を示す
    情報を付加または重畳して、前記任意の記録媒体に記録
    する制御を行うことを特徴とする、請求項12に記載の
    著作権保護方法。
  15. 【請求項15】 前記抵触情報が有る場合、前記制御を
    行うステップは、前記演奏データを前記任意の記録媒体
    に記録する前に、創作者へ抵触の可能性を警告する制御
    を行うことを特徴とする、請求項12に記載の著作権保
    護方法。
  16. 【請求項16】 コンピュータ装置において実行される
    プログラムを記録した記録媒体であって、 新たに創作された音楽の演奏データを入力するステップ
    と、 前記演奏データと、複数の著作権を有する音楽著作物の
    演奏データ(以下、著作演奏データという)とをそれぞ
    れ比較して、当該演奏データがいずれかの当該著作演奏
    データに抵触する可能性があるかどうかを判断するステ
    ップと、 抵触する可能性があると判断した場合、その判断結果を
    示す情報(以下、抵触情報という)を生成するステップ
    と、 前記演奏データを任意の記録媒体へ記録する際、前記抵
    触情報の有無に基づいて、前記抵触情報が有る場合には
    予め定めた制御を行うステップとを含む動作環境を、前
    記コンピュータ装置上で実現するプログラムを記録し
    た、記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記抵触情報が有る場合、前記制御を
    行うステップは、前記演奏データを前記任意の記録媒体
    に記録しない制御を行うことを特徴とする、請求項16
    に記載の記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記抵触情報が有る場合、前記制御を
    行うステップは、前記演奏データに抵触の可能性を示す
    情報を付加または重畳して、前記任意の記録媒体に記録
    する制御を行うことを特徴とする、請求項16に記載の
    記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記抵触情報が有る場合、前記制御を
    行うステップは、前記演奏データを前記任意の記録媒体
    に記録する前に、創作者へ抵触の可能性を警告する制御
    を行うことを特徴とする、請求項16に記載の記録媒
    体。
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