JPH11262645A - ミキシング装置 - Google Patents

ミキシング装置

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JPH11262645A
JPH11262645A JP7036698A JP7036698A JPH11262645A JP H11262645 A JPH11262645 A JP H11262645A JP 7036698 A JP7036698 A JP 7036698A JP 7036698 A JP7036698 A JP 7036698A JP H11262645 A JPH11262645 A JP H11262645A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子から成る粉体を液体に供給して分散及
び/又は溶解処理する際に、処理液中に発生する継粉を
短時間で押し潰すことができ、且つ粉体を形成する高分
子の分子鎖の切断を可及的に防止し得るミキシング装置
を提供する。 【解決手段】 液体に粉体を供給して分散及び/又は溶
解処理する際に、処理液中に発生する継粉を押し潰して
分散及び/又は溶解するミキシング装置であって、該処
理液を濾過して均一液と継粉とに濾別する筒状濾過部材
80と、筒状濾過部材80の内表面に残留した継粉を押
し潰し処理液に分散及び/又は溶解して均一処理液が得
られるように、弾性体から成る周面部93の外表面が筒
状濾過部材80の内表面に押し付けられた状態で回転可
能に設けられたローラ89とを具備し、且つローラ89
が筒状濾過部材80の内表面に沿って移動可能に設けら
れていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミキシング装置に関
し、更に詳細には液体に粉体を供給して分散及び/又は
溶解処理する際に、処理液中に発生する粉体塊を押し潰
して分散及び/又は溶解するミキシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排水処理等の水処理においては、汚泥等
の懸濁物が懸濁している排水に高分子凝集剤を添加して
懸濁物を沈殿する操作が多く行われている。この高分子
凝集剤は粉状体であるものが多いため、通常、水等の液
体に高分子凝集剤を一旦分散・溶解させた後、懸濁物が
懸濁している排水に添加される。従来、液体に粉体を分
散及び/又は溶解する分散・溶解装置としては、図5に
示す分散・溶解装置が使用されている。この分散・溶解
装置では、バルブ212を開いて所定量の液体200を
タンク202内に貯留した後、液体200に所定量の粉
体204を供給し、攪拌装置206のプロペラ状攪拌部
208を回転させて攪拌することによって、粉体を液体
に分散・溶解する。かかる分散・溶解装置によれば、所
定量の液体200と所定量の粉体204とをタンク内に
供給し、粉体を液体に分散及び/又は溶解することが可
能である。このため、液体200に粉体204が均一に
分散及び/又は溶解された処理液を、バルブ214を通
じて排水に添加できる。
【0003】しかし、液体200に多量の粉体204を
一度に供給すると、液体200に粉体から成る粉体塊、
いわゆる継粉(ままこ)が発生して粉体を液体に分散及
び/又は溶解できないことがある。この継粉の解消を攪
拌装置206の攪拌によって行う場合、極めて長時間の
攪拌を要する。このため、発生した継粉をすくい取った
後、不足分を補充して排水に添加することが行われてい
る。かかる継粉は、粉体204を少量づつ液体200に
添加することによって発生を防止できる。しかしなが
ら、粉体204の添加時間が長くなるため工業的には採
用できない。
【0004】本発明者は、粉体の液体への分散及び/又
は溶解処理を効率的に行うには、発生した継粉を効率的
に押し潰すことが有効であると考え検討したところ、特
願平7−36449号明細書において、図7に示すミキ
シング装置120をタンク202の出口配管に連結する
ことによって、効果的に継粉を押し潰し粉体を液体に分
散及び/又は溶解できることを提案した。この図7に示
すミキシング装置120には、本体122の先端部12
4がすり鉢状に形成されており、内面126がテーパ状
となっている。また、128は回転部材128は、その
後端側の軸部130で本体122にベアリング131、
132を介して回転自在に嵌入されている。この回転部
材128の先端側134が円錐台状に形成されており、
テーパ状の内面126に対し所定間隔を介してテーパ状
の外面136が対応している。更に、回転部材128の
後端には、動力源と連繋するスプロケット138が取り
付けられている。かかる本体122と軸130との間に
は、シールのためのガスケット140が配設されてお
り、継粉を含む処理液は供給口142が供給され排出口
143から排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すミキシング
装置120によれば、供給口142から供給された処理
液は、本体122に形成されたテーパ状の内面126
と、所定間隔を介して回転する回転部材128のテーパ
状の外面136との間を通過し、その間で処理液中の継
粉が押し潰されて排出口143から排出される。排出さ
れた処理液には、継粉が消滅しており粉体が均一に分散
及び/又は溶解された処理液を得ることができる。しか
し、図7に示すミキシング装置120では、本体122
のテーパ状の内面126と回転部材128のテーパ状の
外面136との間隙よりも大きな継粉は、テーパ状の内
面126とテーパ状の外面136との間隙に入ることが
できず、発生した継粉を完全に消滅するまでには時間が
掛かる。更に、高分子凝集剤を水等に分散及び/又は溶
解する際に、ミキシング装置を通過中の高分子凝集剤に
対して大きな剪断力が作用し、高分子凝集剤を形成する
高分子の分子鎖が切断されて凝集能力が低下しているこ
とが判明した。
【0006】このため、本発明者は、発生した継粉の完
全消滅までの時間を短縮すべく、本体122のテーパ状
の内面126と回転部材128のテーパ状の外面136
との各面に螺旋状溝を形成したところ、供給口142か
ら供給された処理液中の継粉を強制的にテーパ状の内面
126とテーパ状の外面136との間に送り込み押し潰
すことができ、短時間で継粉を消滅することができる。
しかし、高分子凝集剤を水等に分散及び/又は溶解させ
る際に、ミキシング装置を通過した高分子凝集剤は、依
然として、高分子凝集剤を形成する高分子の分子鎖が切
断されて凝集能力が低下していることが判明した。そこ
で、本発明の課題は、高分子から成る粉体を液体に供給
して分散及び/又は溶解処理する場合、処理液中に発生
する継粉を短時間で押し潰すことができ、且つ粉体を形
成する高分子の分子鎖の切断を可及的に防止し得るミキ
シング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決すべく検討した結果、濾過部材により処理液を濾過し
て濾別した継粉を、濾過部材の表面とローラとの間で押
し潰すことによって、粉体として高分子凝集剤を用いた
場合であっても、粉体を形成する高分子の分子鎖の切断
を可及的に防止しつつ分散及び/又は溶解処理を短時間
で行うことができることを知り、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、液体に粉体を供給して分散及び/又
は溶解処理する際に、処理液中に発生する粉体塊を押し
潰して分散及び/又は溶解するミキシング装置であっ
て、該処理液を濾過して均一液と粉体塊とに濾別する濾
過部材と、前記濾過部材の表面に残留した粉体塊を押し
潰し処理液に分散及び/又は溶解して均一処理液が得ら
れるように、少なくとも一部が前記濾過部材の表面に押
し付けられた状態で前記表面に沿って移動可能に設けら
れた押潰部材とを具備することを特徴とするミキシング
装置にある。
【0008】液体に粉体を分散及び/又は溶解する際に
発生する粉体塊(継粉)は、図8に示す様に、粉体が液
体を吸収して膨潤した膨潤層Yが粉体から成るコア部Z
を包み込む構造となっている。かかる膨潤層Yがコア部
Zと液体との接触を妨げており、継粉Xの処理を困難と
している。この点、本発明においては、濾過部材と押潰
部材との間で継粉Xを押し潰すことによって、継粉Xの
膨潤層Yを破壊して液体とコア部Zとが直接接触可能と
している。このため、本発明のミキシング装置では、大
きな継粉Xでも押潰部材によって強制的に押し潰して膨
潤層Yを破壊し、コア部Zを液体に接触させることがで
き、コア部Zを形成する粉体を迅速に処理液に分散及び
/又は溶解して均一処理液とすることができる。しか
も、継粉Xを押し潰す際に、本体のテーパ状の内面と回
転部材のテーパ状の外面との各面に螺旋状の溝を形成し
たミキシング装置に比較して、継粉Xに大きな剪断力を
加えることなく継粉Xを押し潰すことができる結果、粉
体を形成する高分子の分子鎖の切断を可及的に防止でき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るミキシング装置を図
1に示す。図1において、処理液を濾過し均一液と継粉
とに濾別する濾過部材として、筒状濾過部材80が設け
られている。この筒状濾過部材80は、目開きの異なる
複数枚の金網状フィルターが積層されて形成されている
ものである。かかる筒状濾過部材80を構成する金網状
フィルターのうち、内層の金網状フィルターほど目開き
が細かくなり、最外層の金網状フィルターは強力担持体
として使用され、最も目開きが大きくなる。この筒状濾
過部材80の両端には、外周面が筒体81に内接するフ
ランジ82、82が設けられており、筒状濾過部材80
の外周面と筒体81の内周面との間に間隙部83が形成
される。尚、筒体81の内周面と内接するフランジ8
2、82の各外周面に形成された凹溝には、パッキン8
4、84が挟み込まれており、筒体81の内周面とフラ
ンジ82、82の各外周面とのシール性を確実なものと
している。
【0010】かかる筒状濾過部材80の中心には、駆動
装置(図示せず)から駆動力が伝達されるプーリ85が
一端部に設けられたシャフト86が回転可能に挿通され
ている。このシャフト86には、筒状濾過部材80の両
端に設けられたフランジ82、82の近傍となるよう
に、シャフト86と共に回転する鍔部87、87が設け
られている。かかる鍔部87、87の外周面には、図2
に示す様に、凹部88が形成されており、外周部93が
ウレタンゴム等の弾性部材によって形成されたローラ8
9の回転軸95の端部90が凹部88の底面と出口との
間を移動可能に挿入されている。更に、図1及び図2に
示す様に、凹部88の底面に設けられた凹部91には、
付勢部材としてのバネ92が装着されおり、ローラ89
の端部90を鍔部87の外周面方向に付勢している。こ
のため、ローラ89の外周面は筒状濾過部材80の内表
面に押し付けられた状態にある。従って、シャフト86
を回転すると、ローラ89はシャフト86の回転に伴っ
て筒状濾過部材80の内表面に沿って移動(公転)し、
且つ外周面が筒状濾過部材80の内表面に押し付けられ
ているローラ89は回転軸95を中心に回転(自転)す
る。
【0011】かかる図1及び図2に示すミキシング装置
では、筒体81に設けられた供給口94から供給された
処理液は、矢印Aの方向に流れて筒状濾過部材80内に
供給される。供給された処理液中の均一液は、筒状濾過
部材80の外周面と筒体81の内周面との間の間隙83
に濾出され、矢印Bの方向に流れて筒体81に設けられ
た排出口96から排出される。一方、処理液中の継粉は
筒状濾過部材80の内周面に残留する。この内周面に残
留した継粉は、シャフト86の回転に伴って筒状濾過部
材80の内表面に沿って移動(公転)し且つ回転軸95
を中心に回転(自転)するローラ89によって押し潰さ
れる。従って、ローラ89は、継粉を押し潰す押潰部材
である。この様に、押潰部材によって継粉を押し潰すこ
とにより、図8に示す継粉Xの膨潤層Yが破壊されてコ
ア部Zが液体と接触でき、コア部Zを形成する粉体は処
理液に分散及び/又は溶解されて筒状濾過部材80を通
過し、間隙83に濾出されて排出口96から排出され
る。更に、ローラ89によって継粉を押し潰す際に、コ
ア部Zも粉砕されるため、粉体の液体への分散及び/又
は溶解の速度を更に一層向上できる。尚、ローラ89を
付勢するバネ92は処理液に接触するため、ステンレス
製等の錆び難い素材から成るバネ92を用いることが好
ましい。
【0012】図1においては、押潰部材として、単一の
ローラ89が筒状濾過部材80内に設けられたミキシン
グ装置50を示したが、継粉の押し潰し速度を向上すべ
く、図3に示す様に、押潰部材として、複数本のローラ
89、89、89を筒状濾過部材80内に設けてもよ
い。かかる複数本のローラ89、89、89は、その各
回転軸95の端部90の各々が、図2に示す様に、シャ
フト86と共に回転する鍔部87の外周面に設けられた
凹部88に挿入され、且つ各ローラ89の弾性部材によ
って形成された外周部93の外周面が筒状濾過部材80
の内表面に押し付けられるように、付勢部材としてのバ
ネ92によって付勢されている。このため、図3に示す
様に、シャフト86を矢印C方向に回転すると、ローラ
89の各々は、自転しつつ矢印D方向、すなわち筒状濾
過部材80の内表面に沿って移動(公転)する。従っ
て、図3に示すミキシング装置50によれば、筒状濾過
部材80の内表面に残留した継粉は、近傍のローラ89
によって直ちに押し潰されるため、単一のローラ89が
押潰部材として設けられた図1に示すミキシング装置5
0に比較して、短時間で継粉の押し潰しを行うことがで
きる。尚、図1に示すミキシング装置50では、筒状濾
過部材80が閉塞して通過圧力が高くなってきた場合、
排出口96から清浄液を供給して筒状濾過部材80を洗
浄した洗浄液を排出口94から排出する逆洗を行うこと
によって、筒状濾過部材80の閉塞物を除去できる。
【0013】更に、図4に示す様に、押潰部材として、
複数本のローラ89、89、89と、各ローラ間に板状
体97、97、97とが設けられたミキシング装置50
も好適に使用できる。この図4に示すミキシング装置5
0のローラ89、89、89は、図1及び図2と同様な
構造のものであるため、ここでは詳細な説明を省略す
る。図4の板状体97、97、97は、シャフト86に
対して放射方向に設けられており、その両端面の各々が
シャフト86と共に回転する鍔部87、87に固定され
ているため、シャフト86と共に回転する。但し、板状
体97の先端と筒状濾過部材80の内表面との間に間隙
が形成されており、板状体97は筒状濾過部材80と非
接触状態である。この板状体97の先端部は、図4に示
す様に、板状体97の移動方向(シャフト86の回転方
向)に斜面が傾斜するテーパ部98が形成されている。
このため、筒状濾過部材80の内表面に残留した大きな
継粉をテーパ部98によって小さな継粉とすることがで
き、ローラ89による継粉の押し潰しを容易に行うこと
ができる。また、板状体97、97、97は邪魔板とし
ても作用し、筒状濾過部材80内に供給された処理液が
シャフト86との共回りを防止でき、粉体の液体に対す
る分散及び/又は溶解処理を迅速に行うことができる。
【0014】図1〜図4に示すミキシング装置50を用
いた分散・溶解装置を図5に示す。図5に示す分散・溶
解装置は、産業排水や生活排水等の排水処理に使用され
るものであり、粉体としての凝集剤を分散及び/又は溶
解処理した処理液は一旦貯留タンクに溜められた後、排
水処理装置の凝集槽に導入されて排水中に供給され、排
水中に懸濁している懸濁物を凝集する。かかる凝集剤と
しては、硫酸バンド、塩化第二鉄のような無機の多価塩
や高分子物質が使用される。この高分子物質から成る凝
集剤としては、水に溶解して、プラスイオンを示すカチ
オン、マイナスイオンを示すアニオン、或いは中性を示
すノニオンがあり、カチオンの成分としては、ポリメタ
クリルエステル系、ポリアクリルアミドのカチオン変性
品、ジアリル系、キトサン、ポリアミン系、ジシアンジ
アネド系がある。また、アニオンの成分としては、ポリ
アクリル酸ソーダ系がある。また、ノニオンの成分とし
ては、ポリアクリルアミド系がある。これら凝集剤は、
大気中では湿気によって塊になり易く、分散及び/又は
溶解時間は水温に影響される。また、かかる凝集剤が分
散及び/又は溶解された処理液は、高粘度であって糸を
引く状態となる。この様な凝集剤は、水に分散及び/又
は溶解し難く、水に添加すると継粉が発生し易い性質を
有する。
【0015】かかる凝集剤を分散及び/又は溶解する図
5に示す分散・溶解装置には、水12をタンク10内に
所望の分量で連続的に供給する第1供給装置14と、凝
集剤22をタンク10に供給する第2供給装置20とが
設けられている。この第1供給装置14には、水道15
に接続されている管路16を開閉するバルブ17と、水
の流れを一定の保つように作用する定流量弁18とを備
えている。また、第2供給装置20には、タンク10の
上方に位置し、凝集剤22をタンク10内に所望の分量
で連続的に供給する供給口24が設けられている。この
凝集剤22の供給口24は、タンク10の中心から偏心
して設けられており、凝集剤22を、水12に分散及び
/又は溶解するための好適位置に供給できるため、凝集
剤の分散及び/又は溶解の効率を向上できる。更に、こ
の第2供給装置には、タンク10に供給する凝集剤22
を貯留するホッパ26と、そのホッパ26内に乾燥空気
を供給するドライエア供給装置28とが設けられてい
る。このドライエア供給装置28は、乾燥空気をホッパ
26の傾斜内面に沿って下方に噴出するように噴出口が
形成され、その噴出口へ乾燥空気を供給するための乾燥
空気発生部30備えている。乾燥空気発生部30は、圧
縮空気源33に接続されたドライ発生器と、そのドライ
発生器から排出されて噴出口に供給される乾燥空気量を
調整するレギュレータとから構成されている。ドライ発
生器としては、シリカゲルのような水分吸着剤、又は圧
力変化および温度変化を利用して水分を取り除くドライ
ヤを使用できるが、装置の小型化を図る等のためには、
中空糸膜を利用したドライ発生器を好適に使用できる。
【0016】かかるホッパ26の下部には、フィーダ3
4が設けられている。このフィーダ34には、凝集剤2
2をホッパ26から所望の分量で連続的に排出する排出
機構と、その排出機構によって供給口24内に排出され
た凝集剤22を乾燥空気で吹き飛ばしてタンク10内に
供給べく、乾燥空気を供給口24内に噴出させるドライ
エア噴出機構36とを具備する。このドライエア噴出機
構36は、乾燥空気を供給口24内に噴出させるための
ノズルと、そのノズルへ乾燥空気を供給するための乾燥
空気発生部30備えている。乾燥空気発生部30は、ド
ライエア供給装置28への乾燥空気の供給用にも使用さ
れている。この様に、乾燥空気をホッパ26及び供給口
24内に供給することで、凝集剤22を凝固させること
なく一定の少量づつ確実にタンク26に貯留された水1
2へ供給できる。
【0017】水12と凝集剤22とが供給されるタンク
10の底部には攪拌装置38が設けられており、モータ
39によって回転する攪拌羽根40が設けられている。
この攪拌羽根40は、タンク10の底部に位置している
ため、図6に示した従来の分散・溶解装置の如く、攪拌
装置206のシャフト部210に継粉状の凝集剤が付着
し、継粉の大きな塊に成長してしまうような問題は起こ
らない。また、タンク10には、水位検出装置42が設
けられており、供給された水12及び処理液43(凝集
剤22が混合及び/又は溶解された処理水)の量を、そ
の液位(液面の高さ)で検出する。液位が上限または下
限を越えた際には、水位検出装置42からの信号によっ
て、第1供給装置14及び第2供給装置20、又は排出
装置(例えば、後述するチューブポンプ46)を制御し
て、水12及び凝集剤22の供給量と処理液43の排出
量とのマッチングを図ることができる。更に、タンク1
0には、換気装置45が設けられており、タンク10内
の空気を換気し、タンク10内の湿気がフィーダ34及
びホッパ26内に進入して凝集剤22の凝固を防止して
いる。かかるタンク10に調整された処理液43は、タ
ンク10と排水管48を介して連結されているチューブ
ポンプ46によって排出される。その排出量は、第1供
給装置14及び第2供給装置20から供給された分量に
応じた量である。このチューブポンプ46によって排出
された処理液は、チューブポンプ46配管52を介して
連結されている、図1〜図4に示すミキシング装置50
に供給される。ミキシング装置50によって処理液中の
継粉を押し潰して処理液に分散及び/又は溶解して得ら
れた均一処理液は、処理槽53に供給される。
【0018】図4に示す各装置の作動制御は制御盤54
で行う。電源56は制御盤54を介して各装置に電力に
供給され、使用者によって入力された供給信号58に基
づいて制御条件の設定等がなされる。かかる制御盤54
からは、バルブ17の開閉をするための配線60、コン
プレッサー33を作動させるための配線62、フィーダ
34の駆動用のモータ66を制御するための配線64、
攪拌羽根40の駆動用のモータ39を制御するための配
線68、チューブポンプ46を制御するための配線6
9、70はミキシング装置50を制御するための配線7
0の各々が延出されている。また、ホッパ26には、凝
集剤22の量を検知するセンサ72が設けられており、
センサ72からの信号は配線74を介して制御盤54に
送られる。更に、タンク10に設けられた水位検出装置
42からの信号は配線76を介して制御盤54に送られ
る。
【0019】図5に示す分散・溶解装置のミキシング装
置50として、図1に示す本発明に係るミキシング装置
50を用い、高分子凝集剤を分散及び/又は溶解した。
この高分子凝集剤を手動で分散及び/又は溶解した処理
液の粘度は100cpsであった。また、筒状濾過部材
80は、目開きの異なる5枚の金網状フィルターが積層
されて形成されているものであり、内層の金網状フィル
ターほど目開きが細かくなる。最内層の最も細かな金網
状フィルターの目開きは100μmである。比較とし
て、図5に示す分散・溶解装置のミキシング装置50と
して、図7に示す従来のミキシング装置120を用い、
図1に示すミキシング装置50を用いた場合と同一の高
分子凝集剤を分散及び/又は溶解した。その結果、図1
に示すミキシング装置50を用いた場合は、高分子凝集
剤を分散及び/又は溶解した処理液の粘度が90cps
であったが、図7の従来のミキシング装置120を用い
た場合は、50cps以下に低下した。このことは、図
1に示すミキシング装置50によれば、図7の従来のミ
キシング装置120に比較して、高分子凝集剤を形成す
る高分子の分子鎖の切断が少ないことを示す。また、処
理液の通過量を同量とした場合、図1に示すミキシング
装置50を処理液が通過する通過圧力は、図7に示す従
来のミキシング装置120の通過圧力に対して1/5〜
1/10となった。以上、説明してきた本発明に係るミ
キシング装置50では、筒状濾過部材80を用いた例に
ついて説明してきたが、平板状の濾過部材を使用しても
よい。この場合、濾過部材に外周面に押し付けられたロ
ーラを平板状の濾過部材上を左右方向に往復動するよう
に設ける。また、粉体として高分子凝集剤を用いてきた
が、無機物から成る凝集剤を使用してもよい。更に、食
品分野においても、例えば小麦粉の水への分散にも本発
明に係るミキシング装置を使用可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、高分子から成る粉体を
液体に供給して分散及び/又は溶解処理する際に、処理
液中に発生する継粉を短時間で押し潰すことができ、粉
体を形成する高分子の分子鎖の切断を可及的に防止し得
る。このため、排水処理等において、高分子凝集剤の凝
集機能の低下を可及的に防止しつつ排水中に添加できる
ため、高分子凝集剤の使用量の低減等の省資源を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミキシング装置の一例を示す部分
縦断面図である。
【図2】図1に示すミキシング装置に用いたローラの回
転軸端部の構造を説明するための部分断面図である。
【図3】本発明に係るミキシング装置の他の例を示す部
分横断面図である。
【図4】本発明に係るミキシング装置の他の例を示す部
分横断面図である。
【図5】本発明に係るミキシング装置を用いた分散・溶
解装置を説明するための概略図である。
【図6】従来の分散・溶解装置を説明するための概略図
である。
【図7】従来のミキシング装置を示す部分縦断面図であ
る。
【図8】継粉の構造を説明するための説明図である。
【符号の説明】
50 ミキンシング装置 80 筒状濾過部材 81 筒体 86 シャフト 87 鍔部 88 凹部 89 ローラ 90 ローラ89の回転軸95の端部 92 バネ 93 ローラ89の周面部 97 板状体 98 テーパ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体に粉体を供給して分散及び/又は溶
    解処理する際に、処理液中に発生する粉体塊を押し潰し
    て分散及び/又は溶解するミキシング装置であって、 該処理液を濾過して均一液と粉体塊とに濾別する濾過部
    材と、前記濾過部材の表面に残留した粉体塊を押し潰し
    処理液に分散及び/又は溶解して均一処理液が得られる
    ように、少なくとも一部が前記濾過部材の表面に押し付
    けられた状態で前記表面に沿って移動可能に設けられた
    押潰部材とを具備することを特徴とするミキシング装
    置。
  2. 【請求項2】 濾過部材が筒状濾過部材であって、少な
    くとも一部が前記筒状濾過部材の内表面に押し付けられ
    た状態の押潰部材が、前記内表面に沿って移動可能に設
    けられている請求項1記載のミキシング装置。
  3. 【請求項3】 押潰部材が、弾性部材によって形成され
    た周面部が濾過部材の表面に押し付けられた状態で回転
    可能に設けられているローラである請求項1又は請求項
    2記載のミキシング装置。
  4. 【請求項4】 筒状濾過部材の内表面に、弾性体によっ
    て形成された周面部が押し付けられた状態で回転可能に
    設けられた複数個のローラが、前記筒状濾過部材の内表
    面に沿って移動可能に設けられている請求項1〜3のい
    ずれか一項記載のミキシング装置。
  5. 【請求項5】 押潰部材として、弾性体によって形成さ
    れた周面部が筒状濾過部材の内表面に押し付けられた状
    態で回転可能に設けられたローラと、前記内表面と先端
    との間に間隙が形成された板状体とが、前記筒状濾過部
    材の内表面に沿って移動可能に設けられ、 且つ前記板状体の先端部に、移動方向側に斜面が傾斜す
    るテーパ部が形成されている請求項1〜4のいずれか一
    項記載のミキシング装置。
  6. 【請求項6】 濾過部材が、目開きの異なる複数枚の金
    網状フィルターが積層されて成る請求項1〜5のいずれ
    か一項記載のミキシング装置。
  7. 【請求項7】 押潰部材としてのローラが濾過部材の表
    面方向に付勢部材によって付勢されている請求項1〜6
    のいずれか一項記載のミキシング装置。
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